JPH0762209A - ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

ポリエステル樹脂組成物

Info

Publication number
JPH0762209A
JPH0762209A JP21054893A JP21054893A JPH0762209A JP H0762209 A JPH0762209 A JP H0762209A JP 21054893 A JP21054893 A JP 21054893A JP 21054893 A JP21054893 A JP 21054893A JP H0762209 A JPH0762209 A JP H0762209A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
epoxy resin
polyester resin
molecular weight
treated
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21054893A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3334956B2 (ja
Inventor
Yasunori Shirai
安則 白井
Yasunori Terajima
泰範 寺嶌
Yoshiya Kurachi
与志也 倉地
Tomohiko Yoshida
友彦 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP21054893A priority Critical patent/JP3334956B2/ja
Publication of JPH0762209A publication Critical patent/JPH0762209A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3334956B2 publication Critical patent/JP3334956B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種熱器具、電気・電子部品、自動車部品等
の成形材料として、耐熱性、機械的特性および耐加水分
解性に優れた成形品を得ることのできるポリエステル樹
脂組成物を提供する。 【構成】 ポリエステル樹脂55〜99.9重量%と、
線状高分子量クレゾールノボラックをクリシジルエーテ
ル化した数平均分子量が7000以下の特定のエポキシ
樹脂0.1〜45重量%とからなる樹脂成分100重量
部に対して、フェノールノボラック型エポキシ樹脂で処
理を施した繊維強化材を3〜450重量部を配合してな
るポリエステル樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種熱器具、電気・電
子機械部品、自動車部品等の成形材料として用いられる
ポリエステル樹脂組成物に関し、さらに詳しくは、耐熱
性、機械的特性および耐加水分解性に優れた成形品を提
供できるポリエステル樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】成形材料用ポリエステル樹脂組成物とし
ては、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレ
フタレートに代表される芳香族ポリエステル樹脂が使用
されている。さらに、これら芳香族ポリエステル樹脂の
耐熱性あるいは機械的特性を向上させる目的で、特開平
3−86753号公報に記載されているように、エポキ
シ樹脂で表面処理を行った強化材を配合させたり、特開
平2−218738号公報に記載されているように、エ
ポキシ樹脂を配合させたポリエステル樹脂組成物が提案
されている。このように、芳香族ポリエステル樹脂の耐
熱性、機械的特性を向上させるために使用されるエポキ
シ樹脂としては、一般的に、ビスフェノールAとエピク
ロルヒドリンから製造される1分子中に約2個のエポキ
シ基を有する、いわゆるビスフェノールA型エポキシ樹
脂が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなビスフェノールA型エポキシ樹脂は、1分子中に2
個程度のエポキシ基を有しているにすきず、芳香族ポリ
エステル樹脂の耐熱性あるいは機械的特性の向上効果は
十分なものではなかった。そこで、ビスフェノールA型
エポキシ樹脂のエポキシ基を増加させることが考えられ
るが、エポキシ基を単純に増加させたビスフェノールA
型エポキシ樹脂では、ゲル化等を起こしやすく、樹脂組
成物の流動性の低下や、熱安定性が不安定になったりす
るという問題点を有していた。本発明の目的は、樹脂組
成物の流動性の低下や熱安定性を損なうことなく、耐熱
性、機械的特性および耐加水分解性に優れた成形品を得
ることのできるポリエステル樹脂組成物を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、このような
現状に鑑み、ポリエステル樹脂に特定の線状高分子量ク
レゾールノボラックエポキシ樹脂を配合するとともに、
特定の処理を施した繊維状強化材を併用することによっ
て、耐熱性、機械的特性および耐加水分解性に優れた成
形品を得られることを見い出し、本発明に到達したもの
である。すなわち、本発明のポリエステル樹脂組成物
は、ポリエステル樹脂55〜99.9重量%と、線状高
分子量クレゾールノボラックをクリシジルエーテル化し
た次の一般式(1)で示される数平均分子量が7000
以下のエポキシ樹脂0.1〜45重量%とからなる樹脂
成分100重量部に対して、フェノールノボラック型エ
ポキシ樹脂で処理を施した繊維強化材を3〜450重量
部を配合してなることを特徴とするものである。
【0005】
【化2】
【0006】(式中R1 は、オルソまたはパラ位に結合
しているCH3 基であり、nは繰り返し数である。) 本発明のポリエステル樹脂は、芳香族ジカルボン酸ある
いはそのエステル形成性誘導体と、ジオールあるいはそ
のエステル形成性誘導体とを主成分とするモノマーを、
縮合反応することによって得られる重合体あるいは共重
合体である。
【0007】本発明において、酸成分として使用される
芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタ
ル酸、フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、
1,5−ナフタレンジカルボン酸、ビス(p−カルボキ
シフェニル)メタン、アントラセンジカルボン酸、4,
4’−ジフェニルジカルボン酸、4,4’−ジフェニル
エーテルジカルボン酸等が挙げられ、これらのエステル
形成性誘導体としてはこれらのジアルキルエステル、ジ
アリールエステル等が挙げられる。
【0008】また、本発明で使用されるジオール成分と
しては、エチレングリコール、1、4−ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、デカメチレングリコー
ル、シクロヘキサンジメタノール等の炭素数2〜10の
脂肪族ジオール、ポリエチレングリコール、ポリ−1,
3−プロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコ
ール等の分子量が400〜6000の長鎖グリコール等
が挙げられる。
【0009】このような芳香族ジカルボン酸成分とジオ
ール成分から得られるポリエステル樹脂としては、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレンテレフタレート、ポリヘキサメチレ
ンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンジメチレンテ
レフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート
等、あるいはこれらを主成分とする共重合体が挙げられ
る。中でも、ポリエチレンテレフタレートとポリブチレ
ンテレフタレートが、適度の機械的強度を有し好まし
い。
【0010】これらポリエステル樹脂は、フェノール/
テトラクロルエタンの混合溶媒中(混合比は、重量比で
1:1)、23℃の温度下での極限粘度が[η]が0.
5〜1.4であることが好ましい。これは、極限粘度が
0.5未満では得られ得た成形品の強度が低下する傾向
にあり、1.4を超えると成形時の流動性が低下し充填
性が十分でなくなる恐れがあるためである。本発明で使
用されるエポキシ樹脂は、線状高分子量クレゾールノボ
ラックをグリシジルエーテル化した次の一般式(1)で
示されるエポキシ樹脂である。
【0011】
【化3】
【0012】(式中R1 は、オルソまたはパラ位に結合
しているCH3 基であり、nは繰り返し数である。) エポキシ樹脂の原料となる線状高分子量クレゾールノボ
ラックは、クレゾールとアルデヒドとを、炭素数3〜1
2の脂肪族アルコール、炭素数3〜6のグリコールエー
テル、ベンジルエーテルおよび炭素数2〜6の脂肪族カ
ルボン酸の中から選ばれた溶媒中で、酸性触媒の存在下
に重縮合させることによって製造できるものである。こ
のようにして得られた高分子量の線状クレゾールノボラ
ック樹脂にエピハロヒドリンを反応させて、グリシジル
エーテル化することによって、本発明で使用されるエポ
キシ樹脂が得られる。
【0013】このようにして得られた線状高分子量クレ
ゾールノボラックエポキシ樹脂は、数平均分子量が70
00以下のものでである。これは、数平均分子量が70
00を超えると、エポキシ樹脂の製造が困難となるため
である。好ましくは、数平均分子量が500〜7000
の範囲であるエポキシ樹脂である。また、エポキシ樹脂
のエポキシ当量は、176〜280の範囲であることが
好ましい。
【0014】本発明のポリエステル樹脂組成物は、上記
のポリエステル樹脂と線状高分子量クレゾールノボラッ
クエポキシ樹脂とを含む樹脂成分と繊維状強化材からな
るものである。樹脂成分は、ポリエステル樹脂を55〜
99.9重量%と、線状高分子量クレゾールノボラック
エポキシ樹脂を0.1〜45重量%の配合量で配合され
る。これは、ポリエステル樹脂が99.9重量%を超え
るか、線状高分子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂
が0.1重量%未満では、得られた成形品の機械的特性
および耐加水分解性の向上効果が認められないためであ
る。また、ポリエステル樹脂が55重量%未満か、線状
高分子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂が45重量
%を超えると、材料の賦形性および成形品の機械的特性
が劣るためである。好ましくは、ポリエステル樹脂を8
0〜99.5重量%と、線状高分子量クレゾールノボラ
ックエポキシ樹脂を20〜0.5重量%の配合量で配合
したものである。
【0015】本発明で使用される繊維状強化材は、フェ
ノールノボラック型エポキシ樹脂を用いて予め処理を行
ったものであり、このような特定の処理を施した繊維状
強化材と前記の低分子量グレゾールノボラックエポキシ
樹脂を併用することによって、得られた成形品の機械的
強度および耐加水分解性をより向上させることができる
ものである。
【0016】本発明の繊維状強化材の処理は、フェノー
ルノボラック型エポキシ樹脂を用いて表面処理を施した
ものであってもよいが、好ましくは繊維状強化材の集束
剤としてフェノールノボラック型エポキシ樹脂を使用し
たものである。繊維状強化材をフェノールノボラック型
エポキシ樹脂で処理を行う場合には、予め繊維状強化材
の表面をアミノシラン化合物やエポキシシラン化合物等
のシラン化合物で表面処理を行った後で、フェノールノ
ボラック型エポキシ樹脂で処理を施すことが、フェノー
ルノボラック型エポキシ樹脂と繊維状強化材との密着性
を向上させるため好ましい。また、フェノールノボラッ
ク型エポキシ樹脂は単独で使用するしてもよいが、必要
に応じてウレタン化合物や酸化安定剤等の添加剤を併用
するこもできる。
【0017】繊維状強化材としては、ガラス繊維、アル
ミナ繊維、炭素繊維、シリコンカーバイト繊維、セラミ
ック繊維、アスベスト繊維等の無機繊維、金属繊維、耐
熱性有機繊維等が挙げられる。具体的には、繊維径1〜
20μm、繊維長10mm以下のガラス繊維または炭素
繊維のチョップドストランド、ガラス繊維ミルドファイ
バー、ピッチ系炭素繊維、芳香族ポリアミド繊維、芳香
族ポリイミド繊維、芳香族ポリアミドイミド繊維等が挙
げられ、これらを単独または組み合わせて使用すること
ができる。中でも、ガラス繊維のチョップドストランド
が好ましい。
【0018】これら繊維状強化材は、ポリエステル樹脂
と線状高分子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂から
なる樹脂成分100重量部に対して、3〜450重量部
の範囲で配合される。これは、繊維状強化材の配合量が
3重量部未満では、線状高分子量クレゾールノボラック
エポキシ樹脂およびフェノールノボラック型エポキシ樹
脂で処理を施した繊維状強化材の配合効果が得られない
ためであり、逆に450重量部を超えると成形時の流動
加工性が低下するためである。
【0019】本発明においては、本発明の効果を損なわ
ない範囲内で、タルク、カオリン、マイカ、クレー、ウ
ォラストナイト、セリサイト、ベントナイト、アスベス
ト、アルミナシリケートなどのケイ酸塩、アルミナ、酸
化ケイ素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化
チタンなどの金属酸化物、炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、ドロマイトなどの炭酸塩硫酸カルシウム、硫酸
バリウムなどの硫酸塩、ガラスビーズ、窒化ホウ素、炭
化ケイ素などの粒子状の充填剤、シリカやステアリン酸
塩などの滑剤や離型剤、紫外線吸収剤、カーボンブラッ
クなどの顔料を含む着色料、ハロゲン化合物やリン化合
物などの難燃剤、難燃助剤、酸化防止剤、帯電防止剤、
カップリング剤、発泡剤、架橋剤および熱安定剤などの
公知の添加剤を任意に添加してもよい。また、本発明の
効果を損なわない範囲内で、ABS樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリアセター
ル樹脂、ASA樹脂等の他の熱可塑性樹脂を配合しても
よい。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 実施例1〜8 固有粘度[η]1.0のポリブチレンテレフタレート、
数平均分子量が約1200、エポキシ当量が218の線
状高分子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂、アミノ
シラン化合物で表面処理を行った後に集束剤としてのフ
ェノールノボラック型エポキシ樹脂で処理を施した繊維
径13μm、繊維長3mmのガラス繊維を表1に示した
割合で配合し、V型ブレンダー中で5分間混合して均一
化させた。得られた混合物を直径60mmのベント式溶
融押出機に投入し、シリンダー温度250〜290℃で
押出し、ポリエステル樹脂組成物のペレットを得た。
【0021】得られたポリエステル樹脂組成物を、3オ
ンス、直径32mmのスクリュー式射出成形機を用い
て、シリンダー温度250〜270℃、金型温度80〜
130℃、成形サイクル40秒で試験片を成形した。こ
の試験片を用いて、ASTMD638に準拠して引張強
度、ASTM D790に準拠して曲げ強度、ASTM
D648に準拠して荷重たわみ温度を測定し、その結
果を表1に示した。また、上記試験片を使用して、試験
片を120℃、2気圧の飽和水蒸気下で50時間プレッ
シャークッカーテスト(PCT)を行った後、ASTM
D638に準拠して引張強度を測定して、PCT前後
の引張強度保持率(%)により耐加水分解性の測定を行
い、その結果を表1に示した。
【0022】実施例9〜11 固有粘度[η]0.8のポリエチレンテレフタレート、
数平均分子量が約1200、エポキシ当量が218の線
状高分子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂、アミノ
シラン化合物で表面処理を行った後に集束剤としてのフ
ェノールノボラック型エポキシ樹脂で処理を施した繊維
径13μm、繊維長3mmのガラス繊維を表1に示した
割合で配合し、実施例1〜8と同様にしてポリエステル
樹脂組成物のペレットを得た。得られたポリエステル樹
脂組成物を、実施例1〜8と同様の方法で引張強度、曲
げ強度、荷重たわみ温度および耐加水分解性を測定し、
その結果を表1に示した。
【0023】
【表1】
【0024】比較例例1〜8 固有粘度[η]1.0のポリブチレンテレフタレート、
数平均分子量が約1200、エポキシ当量が218の線
状高分子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂、アミノ
シラン化合物で表面処理を行った後に集束剤としてのビ
スフェノールA型エポキシ樹脂で処理を施した繊維径1
3μm、繊維長3mmのガラス繊維を表2に示した割合
で配合し、実施例1〜8と同様にしてポリエステル樹脂
組成物のペレットを得た。得られたポリエステル樹脂組
成物を、実施例1〜8と同様の方法で引張強度、曲げ強
度、荷重たわみ温度および耐加水分解性を測定し、その
結果を表2に示した。
【0025】比較例例9〜11 固有粘度[η]0.8のポリエチレンテレフタレート、
数平均分子量が約1200、エポキシ当量が218の線
状高分子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂、アミノ
シラン化合物で表面処理を行った後に集束剤としてのビ
スフェノールA型エポキシ樹脂で処理を施した繊維径1
3μm、繊維長3mmのガラス繊維を表2に示した割合
で配合し、実施例1〜8と同様にしてポリエステル樹脂
組成物のペレットを得た。得られたポリエステル樹脂組
成物を、実施例1〜8と同様の方法で引張強度、曲げ強
度、荷重たわみ温度および耐加水分解性を測定し、その
結果を表2に示した。
【0026】
【表2】
【0027】比較例12〜18 固有粘度[η]0.8のポリブチレンテレフタレート、
数平均分子量が約1600、エポキシ当量が218の線
状高分子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂、エポキ
シ当量が875〜975のビスフェノールA型エポキシ
樹脂、アミノシラン化合物で表面処理を行った後に集束
剤としてのフェノールノボラック型エポキシ樹脂で処理
を施した繊維径13μm、繊維長3mmのガラス繊維を
表3に示した割合で配合し、実施例1〜8と同様にして
ポリエステル樹脂組成物のペレットを得た。得られたポ
リエステル樹脂組成物を、実施例1〜8と同様の方法で
引張強度、曲げ強度、荷重たわみ温度および耐加水分解
性を測定し、その結果を表3に示した。
【0028】比較例19〜21 固有粘度[η]0.8のポリエチレンテレフタレート、
数平均分子量が約1600、エポキシ当量が875〜9
75のビスフェノールA型エポキシ樹脂、アミノシラン
化合物で表面処理を行った後に集束剤としてのフェノー
ルノボラック型エポキシ樹脂で処理を施した繊維径13
μm、繊維長3mmのガラス繊維を表3に示した割合で
配合し、実施例1〜8と同様にしてポリエステル樹脂組
成物のペレットを得た。得られたポリエステル樹脂組成
物を、実施例1〜8と同様の方法で引張強度、曲げ強
度、荷重たわみ温度および耐加水分解性を測定し、その
結果を表3に示した。
【0029】
【表3】
【0030】
【発明の効果】本発明のポリエステル樹脂組成物は、特
定の線状高分子量クレゾールノボラックエポキシ樹脂お
よび繊維状強化材を配合することによって、樹脂組成物
の流動性の低下や熱安定性を損なうことなく、耐熱性、
機械的特性および耐加水分解性に優れた成形品を得るこ
とのできるものであり、各種熱器具、電気・電子部品、
自動車部品等の広い分野で使用できる成形材料用ポリエ
ステル樹脂組成物を提供できるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 友彦 愛知県豊橋市牛川通四丁目1番地の2 三 菱レイヨン株式会社豊橋事業所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル樹脂55〜99.9重量%
    と、線状高分子量クレゾールノボラックをクリシジルエ
    ーテル化した次の一般式(1)で示される数平均分子量
    が7000以下のエポキシ樹脂0.1〜45重量%とか
    らなる樹脂成分100重量部に対して、フェノールノボ
    ラック型エポキシ樹脂で処理を施した繊維強化材を3〜
    450重量部を配合してなるポリエステル樹脂組成物。 【化1】 (式中R1 は、オルソまたはパラ位に結合しているCH
    3 基であり、nは繰り返し数である。)
  2. 【請求項2】 繊維状強化材が、シラン化合物で表面処
    理を施した後、フェノールノボラック型エポキシ樹脂を
    集束剤として使用して処理を施したことを特徴とする請
    求項1記載のポリエステル樹脂組成物。
JP21054893A 1993-08-25 1993-08-25 ポリエステル樹脂組成物 Expired - Lifetime JP3334956B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21054893A JP3334956B2 (ja) 1993-08-25 1993-08-25 ポリエステル樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21054893A JP3334956B2 (ja) 1993-08-25 1993-08-25 ポリエステル樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0762209A true JPH0762209A (ja) 1995-03-07
JP3334956B2 JP3334956B2 (ja) 2002-10-15

Family

ID=16591160

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21054893A Expired - Lifetime JP3334956B2 (ja) 1993-08-25 1993-08-25 ポリエステル樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3334956B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6651020B2 (en) 1997-12-24 2003-11-18 Edward S. More Method and apparatus for economical drift compensation in high resolution measurements
JP2007161747A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Mitsubishi Engineering Plastics Corp 車両・機体用内外装部品
JP2007186584A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Mitsubishi Engineering Plastics Corp レーザー溶着用ポリエステル樹脂組成物およびこれを用いた成形品
JP2009019133A (ja) * 2007-07-12 2009-01-29 Mitsubishi Engineering Plastics Corp レーザー溶着用ポリエステル樹脂組成物及びそれを用いた成形品
US9365716B2 (en) 2007-07-02 2016-06-14 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Thermoplastic resin composition and shaped article therefrom

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6651020B2 (en) 1997-12-24 2003-11-18 Edward S. More Method and apparatus for economical drift compensation in high resolution measurements
JP2007161747A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Mitsubishi Engineering Plastics Corp 車両・機体用内外装部品
JP2007186584A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Mitsubishi Engineering Plastics Corp レーザー溶着用ポリエステル樹脂組成物およびこれを用いた成形品
US9365716B2 (en) 2007-07-02 2016-06-14 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Thermoplastic resin composition and shaped article therefrom
JP2009019133A (ja) * 2007-07-12 2009-01-29 Mitsubishi Engineering Plastics Corp レーザー溶着用ポリエステル樹脂組成物及びそれを用いた成形品

Also Published As

Publication number Publication date
JP3334956B2 (ja) 2002-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0389055A2 (en) Aromatic polycarbonate resin composition
JP2949742B2 (ja) ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物
GB2123014A (en) Modified polyester compositions
KR100846861B1 (ko) 폴리에스테르 수지 조성물
JPH0762209A (ja) ポリエステル樹脂組成物
JP3327652B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH07113037A (ja) ポリエステル樹脂組成物
US5254609A (en) Polyarylene sulfide resin composition and process for the preparation
JPS5910700B2 (ja) ポリエステル樹脂組成物
JPH06212065A (ja) ポリエステル樹脂組成物
AU631582B2 (en) Blends of polyesters and high flow polycarbonate
JP3334955B2 (ja) ポリエステル樹脂組成物
JPH0717826B2 (ja) 耐衝撃性ポリエステル樹脂組成物
JPH0627246B2 (ja) 難燃性芳香族ポリエステル樹脂組成物
JP3147364B2 (ja) 液晶ポリエステル樹脂組成物
JP2755339B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
EP0389797A1 (en) Blends of polyesters and polyolefins
JP3649304B2 (ja) 耐熱性ポリエステルエラストマー組成物
JPH0616912A (ja) ポリエステル樹脂組成物
KR940001074B1 (ko) 폴리에스테르 수지 조성물
JPH08225729A (ja) 難燃性ポリエステル系樹脂組成物
JP2848927B2 (ja) 難燃性ポリエステル樹脂組成物
JPH0737558B2 (ja) ポリエステル組成物
JPH0741650A (ja) 熱可塑性ポリエステル樹脂組成物
JPH0665488A (ja) ポリエステル樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080802

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080802

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090802

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100802

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110802

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110802

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110802

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120802

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120802

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130802

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term