JPH0761574A - 昇降搬送装置 - Google Patents

昇降搬送装置

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JPH0761574A
JPH0761574A JP21585293A JP21585293A JPH0761574A JP H0761574 A JPH0761574 A JP H0761574A JP 21585293 A JP21585293 A JP 21585293A JP 21585293 A JP21585293 A JP 21585293A JP H0761574 A JPH0761574 A JP H0761574A
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JP
Japan
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spool
conveyed
protrusion
support means
driving
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Pending
Application number
JP21585293A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Iwakiri
切 伸 一 郎 岩
Tadamori Kumada
田 忠 盛 熊
Hisashi Nakanishi
西 久 之 中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OSAKA GODO KEISO KK
Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd
Original Assignee
OSAKA GODO KEISO KK
Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 狭い空間で、搬送対象物を昇降させる。搬送
サイクルの時間を短縮する。搬送対象物の破損を防止す
る。 【構成】 上下に配置したスプロケットホイ−ル21
3に掛けたチェ−ン3R1,3R2に昇降用の支持ロ−
ラ1A1,1A2を固定し、該ロ−ラを周回軌道XRに沿
って周回移動させる。上部コンベア9によって水平搬送
されるスプ−ル8Bを、それに対向する位置に停止した
支持ロ−ラ1A1,1A2上に受入れ、チェ−ン3R1
3R2を駆動して支持ロ−ラ1A1,1A2を移動させ、
スプ−ル8Bを下降させる。支持ロ−ラ1A1,1A2
下部コンベア101のロ−ラ間を通過する時に、スプ−
ル8Bは下部コンベア101に移る。降下開始直後は比
較的高速で駆動し、スプ−ル8Bが下部コンベア101
に近づくと、減速する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、昇降搬送装置
【0002】
【従来の技術】例えば溶接用ワイヤの製造ラインにおい
ては、スプ−ルに巻かれたワイヤの製品あるいは半製品
を、検査工程,塗油工程,包装工程等の多数の製造工程
に順次通す必要があり、1つの工程を終了した製品ある
いは半製品を次の工程に搬送しなければならない。そこ
で一般には、水平に配置されたベルトコンベアを工程間
に配置して、製品あるいは半製品の搬送を実施してい
る。
【0003】このような設備においては、ベルトコンベ
アの設置スペ−スがかなり大きな空間を占有する。しか
し、ベルトコンベアの機能は搬送だけであるので、それ
を地上の空間に配置する必要はない。即ち、地下にコン
ベアを設置して、地下空間で製品あるいは半製品の搬送
を実施すれば、搬送のために占有される地上の空間を減
らすことができ、空間を有効に利用しうる。
【0004】ところで、地上に製造ラインの様々な工程
を設置し、地下に設置したコンベアにより工程間での製
品の搬送を実施する場合、地上から地下へ、及び地下か
ら地上へ搬送物を昇降する必要が生じる。そこで従来よ
り、地上から地下へ、及び地下から地上へ搬送物を昇降
する部分には、搬送方向に対して傾斜させて配置したコ
ンベアを設置して、斜面に沿って搬送物を搬送してい
る。また、地上から地下へ搬送する傾斜コンベアの部分
では、搬送物の自重によってそれが搬送される構造にな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、製品が
コンベア上から脱落するのを避けるために、傾斜コンベ
アの傾きを大きくすることはできないので、傾斜コンベ
アによって占有される地上空間がかなり大きくなってし
まう。また、搬送物の自重によって搬送をする場合に
は、搬送速度の調節が難しい。そのため、前後の搬送物
が互いに衝突し、スプ−ルの破損を招く場合があった。
【0006】このような不都合をなくするために、例え
ばエレベ−タのように上下方向に往復運動をする昇降搬
送装置を、地上から地下へ、及び地下から地上へ製品を
昇降する部分に設置することが考えられる。しかし、こ
の種の昇降搬送装置は、昇降動作の1サイクルの所要時
間が比較的長いので、搬送速度の速い製造ラインでは採
用できない。また、通常のコンベアと昇降搬送装置との
間で搬送物を自動的に乗せ換えるのが難しい。
【0007】従って本発明は、搬送物を昇降する装置が
占有する空間を小さくすること,搬送物の昇降動作の所
要時間を短くすること,及び搬送中の搬送物の破損を防
止することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の昇降搬送装置は、少なくとも上下方向の2
箇所に配置され、それらの少なくとも1つが回動自在に
支持された上下支持手段(21,22,23,24);該上
下支持手段に上下の各位置で支持され、所定の周回軌道
(XR,XL)に沿って周回移動自在に構成された無端
周回支持手段(3R1,3R2,3L1,3L2);該無端
周回支持手段の一部分に固定され、搬送対象物を支持す
る突起物(1A1,1A2,1B1,1B2)が、前記無端
周回支持手段の移動方向に対して実質上垂直な方向に突
出する形で形成された、少なくとも1つの搬送物保持手
段(21,22);前記上下支持手段の少なくとも1つ
を回転駆動する駆動手段(12);該駆動手段を制御し
て、前記搬送物保持手段の突起物を、所定の搬送物搬入
位置に位置決めする、位置決め制御手段(LS,43,
73,74);前記搬送物搬入位置にある前記突起物上
に、搬送対象物を案内する、搬入側搬送手段(9);お
よび前記突起物の移動軌道に隣接した所定の搬送物搬出
位置に設置され、前記突起物上に載置された搬送対象物
を、前記突起物上から搬出する、搬出側搬送手段(10
1,102);を備える。
【0009】また本発明の好ましい態様では、前記搬送
物搬入位置において、前記突起物上に搬送対象物が搬入
されたか否かを検出する搬入検出手段(11);および
前記突起物上に搬送対象物が搬入されたことを前記搬入
検出手段が検出すると、自動的に前記駆動手段の駆動を
開始して搬送対象物を昇降搬送する、搬送開始制御手段
(75,76);を備える。
【0010】また本発明の好ましい態様では、前記上下
支持手段,無端周回支持手段,および搬送物保持手段で
構成される搬送組体(50R,50L)を、搬送対象物
の搬送経路に対して左右対象な形で、2つ1組として設
置する。
【0011】なお上記括弧内に示した記号は、後述する
実施例中の対応する要素の符号を参考までに示したもの
であるが、本発明の各構成要素は実施例中の具体的な要
素のみに限定されるものではない。
【0012】
【作用】本発明においては、所定の周回軌道(XR,X
L)に沿って周回移動自在に構成された無端周回支持手
段(3R1,3R2,3L1,3L2)が、上下方向の2箇
所に配置された回動自在な上下支持手段(21,22,2
3,24)によって上下の各位置で支持されている。搬送
物保持手段(21,22)は、無端周回支持手段の一部
分に固定されており、搬送対象物を支持する突起物(1
1,1A2,1B1,1B2)を有している。上下支持手
段の少なくとも一方には、それを回転駆動する駆動手段
(12)が連結されている。従って、駆動手段を付勢す
れば、上下支持手段が回転駆動され、それに支持された
無端周回支持手段が、周回軌道(XR,XL)に沿って
周回移動し、それに伴なって、搬送物保持手段の突起物
も周回軌道に沿って周回移動する。無端周回支持手段は
上下の2箇所で支持されるので、前記周回軌道の大部分
は、縦方向に向かう。つまり搬送物保持手段は、ある部
分では上から下に向かって移動し、他の一部分では下か
ら上に向かって移動する。従って、搬送物保持手段が上
から下に向かって移動する部分で、その突起物上に搬送
対象物を乗せれば、それを降下させることができ、搬送
物保持手段が下から上に向かって移動する部分で、その
突起物上に搬送対象物を乗せれば、それを上昇させるこ
とができる。
【0013】位置決め制御手段は、駆動手段を制御し
て、前記搬送物保持手段の突起物を、所定の搬送物搬入
位置に位置決めする。搬入側搬送手段は、前記搬送物搬
入位置にある前記突起物上に、搬送対象物を案内する。
また、搬出側搬送手段は、前記突起物の移動軌道に隣接
した所定の搬送物搬出位置に設置され、前記突起物上に
載置された搬送対象物を、前記突起物上から搬出する。
つまり搬送対象物は、搬入側搬送手段によって水平に搬
送され搬送物搬入位置に搬入された後、搬送物保持手段
の移動に伴なって縦方向に搬送され、その後、搬出側搬
送手段によって搬出され再び水平方向に搬送される。
【0014】本発明によれば、搬送対象物を縦方向に移
動するので、例えば地上から地下へ、又は地下から地上
へ搬送対象物を移動する場合でも、その搬送に必要な装
置が占有する空間は非常に小さく、空間を有効に利用し
うる。また本発明では、搬送物保持手段を無端周回支持
手段によって周回移動させながら搬送対象物を移動する
ので、往復運動をする場合のように駆動方向を途中で反
転する必要はなく、また停止動作の回数も少なくなるの
で、搬送の1サイクルの所要時間を短縮しうる。特に、
無端周回支持手段に、互いに間隔をおいて複数の搬送物
保持手段を設置できるので、無端周回支持手段を1回転
させる間に複数の搬送サイクルの実行が可能であり、無
端周回支持手段の駆動速度を高くしなくても、搬送所要
時間を短縮しうる。
【0015】
【実施例】一実施例の昇降搬送装置を正面から見た状態
を図1に示し、右側面から見た状態を図2に示し、図1
のIII−III線から見た拡大横断面を図3に示し、図3の
IV−IV線から見た縦断面を図4に示し、図1のVIII−VI
II線から見た拡大横断面を図8に示す。この実施例で
は、昇降搬送装置の本体50は、溶接ワイヤが巻回され
た各々約20Kgの重さのスプ−ル(8A,8B,・・
・)を地上側(符号Dで示す水平線よりも上の位置)に
ある前工程の上部搬送コンベア9から順次に受入れ、そ
れを垂直に降下させて地下(符号Dで示す水平線よりも
下の位置)に設置された下部搬送コンベア101,102
まで搬送し、下部搬送コンベア101,102に払い出
し、次工程に搬送する。
【0016】上部搬送コンベア9及び下部搬送コンベア
101,102は、それぞれ多数の回動自在なロ−ラを、
進行方向に向かって一定の間隔で並べて構成してあり、
また、進行方向に向かって、水平面に対して僅かに下向
きに傾斜させて配置してある。従って上部搬送コンベア
9及び下部搬送コンベア101,102上では、スプ−ル
(8A,8B,・・・)は、それ自体の重さによって、
無動力で矢印で示す進行方向に(略水平方向に)移動す
る。
【0017】昇降搬送装置の本体50は、図1に示すよ
うに、互いに左右対称に構成された右側搬送機構50R
と左側搬送機構50Lとで構成されている。右側搬送機
構50Rには、各々回動自在な3つのロ−ラでなる2組
のスプ−ル保持ロ−ラユニット1A1及び1A2が備わっ
ており、左側搬送機構50Lには、各々回動自在な3つ
のロ−ラでなる2組のスプ−ル保持ロ−ラユニット1B
1及び1B2が備わっている。詳細については後述する
が、電気モ−タ12を駆動することにより、スプ−ル保
持ロ−ラユニット1A1及び1A2は、周回軌道XRに沿
って矢印の方向に移動し、スプ−ル保持ロ−ラユニット
1B1及び1B2は、周回軌道XLに沿って矢印の方向に
移動する。
【0018】右側搬送機構50Rと左側搬送機構50L
とは略同一の構成であるので、右側搬送機構50Rのみ
について説明する。図3を参照すると、縦方向に延びた
フレ−ム61及び62にそれぞれ軸受け51及び52が固定
されており、軸受け51及び52にシャフト41が回動自
在に支持されている。シャフト41上には、3つのスプ
ロケットホイ−ル7R,21及び22が固定されている。
【0019】軸受け51及び52のそれぞれの下方には、
図8に示すように軸受け53及び54が位置しており、軸
受け53及び54は、それぞれ前記フレ−ム61及び62
固定されている。軸受け53及び54にシャフト42が回
動自在に支持されている。シャフト42上には、2つの
スプロケットホイ−ル23及び24が固定されている。ス
プロケットホイ−ル23及び24は、それぞれスプロケッ
トホイ−ル21及び22の下方に位置している。上側のス
プロケットホイ−ル21と下側のスプロケットホイ−ル
3との間には、閉ル−プを形成するチェ−ン3R1が掛
け渡してあり、同様に、スプロケットホイ−ル22とス
プロケットホイ−ル24には、チェ−ン3R2が掛け渡し
てある。
【0020】シャフト41上に固定されたスプロケット
ホイ−ル7Rの上方には、スプロケットホイ−ル17R
が配置してあり、これらのスプロケットホイ−ルは、チ
ェ−ン18Rによって互いに連結されている。スプロケ
ットホイ−ル17Rは、シャフト16によって支持され
ており、このシャフト16に固定されたもう1つのスプ
ロケットホイ−ル15は、減速機13を介して、電気モ
−タ(インバ−タモ−タ)12の駆動軸と連結されてい
る。また、図1に示すように、スプロケットホイ−ル1
7Rには、それに隣接して配置されたスプロケットホイ
−ル17Lが連結されており、スプロケットホイ−ル1
7Lは、チェ−ン18Lを介して、左側搬送機構50L
のスプロケットホイ−ル7Lと連結されている。従っ
て、電気モ−タ12を駆動すれば、右側搬送機構50R
のスプロケットホイ−ル7Rと、左側搬送機構50Lの
スプロケットホイ−ル7Lが回転駆動される。
【0021】再び図3を参照する。スプロケットホイ−
ル7Rが回転すると、シャフト41を介して、スプロケ
ットホイ−ル21及び22が駆動されるので、スプロケッ
トホイ−ル21に掛けられたチェ−ン3R1と、スプロケ
ットホイ−ル22に掛けられたチェ−ン3R2が、同一の
方向にそれぞれ周回移動する。また、チェ−ン3R1
周回移動に伴なってスプロケットホイ−ル23が回動
し、チェ−ン3R2の周回移動に伴なってスプロケット
ホイ−ル24が回動する。
【0022】細長く形成された支持板21及び22は、
各々、一端がチェ−ン3R1の外周側に固定され、他端
がチェ−ン3R2の外周側に固定され、これら2つのチ
ェ−ンの間で常時水平が維持されるように支持されてい
る。支持板21の外周側には、スプ−ル保持ロ−ラユニ
ット1A1の各ロ−ラを片持ちで回動自在に支持する3
つの軸が固定されており、内周側には回動自在なガイド
ロ−ラ23が設置されている。同様に、支持板22の外
周側には、スプ−ル保持ロ−ラユニット1A2の各ロ−
ラを片持ちで回動自在に支持する3つの軸が固定されて
おり、内周側には回動自在なガイドロ−ラ24が設置さ
れている。また図3及び図4に示すように、支持板21
のガイドロ−ラ23及び支持板22のガイドロ−ラ24
と当接可能な位置に、縦方向に延びたガイド板25が配
置してある。
【0023】従って、チェ−ン3R1及び3R2の支持板
21を固定した部分が、縦方向に移動する位置にある時
には、例えば図4に示すように、スプ−ル保持ロ−ラユ
ニット1A1の各ロ−ラは水平に保持され、そのままの
状態で矢印の方向に下降又は上昇する。図4の例では、
右側搬送機構50Rの内側に位置するスプ−ル保持ロ−
ラユニット1A1と、左側搬送機構50Lの内側に位置
するスプ−ル保持ロ−ラユニット1B1によって、溶接
ワイヤが巻回されたスプ−ル8Bを支持している。この
状態でチェ−ン3R1,3R2,3L1及び3L2を所定方
向に周回移動させれば、スプ−ル8Bを支持したまま、
それを降下させることができる。
【0024】図3に示すように、スプ−ル保持ロ−ラユ
ニット1A1の各ロ−ラは、下部搬送コンベア101に備
わった4つのロ−ラ10a,10b,10c及び10d
の互いに隣接するもの同士の中間に位置している。ま
た、図2に示すように、下部搬送コンベア101のロ−
ラ10a,10b,10c及び10dは、支持台31か
ら垂直方向に延びた突起状のフレ−ム31aの先端に設
けられた軸受けにそれぞれ支持されている。従って、ス
プ−ル保持ロ−ラユニット1A1及び1A2の各ロ−ラ
は、下部搬送コンベア101の各ロ−ラと干渉すること
なく、それらの間を通り抜けることができ、各種フレ−
ム等と干渉することもない。
【0025】例えば図3に示すようにスプ−ル8Bを支
持しているスプ−ル保持ロ−ラユニット1A1及び1B1
が、下降し、下部搬送コンベア101のロ−ラ10a,
10b,10c及び10dより下まで移動すると、スプ
−ル保持ロ−ラユニット1A1,1B1上のスプ−ル8B
は、下部搬送コンベア101上に乗り移る。また、下部
搬送コンベア101は傾斜しているので、スプ−ル8B
は、その自重により矢印の方向に移動し、更に下部搬送
コンベア102に乗り移り、矢印の方向に更に搬送され
る。なお、スプ−ル保持ロ−ラユニット1A1及び1B1
が、下部搬送コンベア101のロ−ラ10a,10b,
10c及び10dを通過する時には、スプ−ル保持ロ−
ラユニット1A1及び1B1が停止することはなく、スプ
−ルの下降を実施しながら、それの乗せ換えを実施す
る。
【0026】昇降搬送装置の本体50が、上部搬送コン
ベア9によって運ばれてきたスプ−ル8Bを、図2に示
すように受入れるためには、上部搬送コンベア9と対向
する位置に、スプ−ル保持ロ−ラユニット1A1,1B1
(又は1A2,1B2)を位置決めし停止させておく必要
がある。そこでこの実施例では、所定の停止位置(上部
搬送コンベア9と対向する位置)より所定距離手前の位
置にスプ−ル保持ロ−ラユニット1A1又は1A2が位置
する時に、ガイドロ−ラ23又は24を検出する停止位
置センサ(リミットスイッチ)LSを、ガイド板25に
設置してあり、停止位置センサLSが出力する信号を利
用して、スプ−ル保持ロ−ラユニット1A1,1B1及び
1A2,1B2を所定位置に位置決めしている。
【0027】また、図2に示すように、スプ−ル(8
B)の受入れ位置と隣接する位置に、スプ−ルセンサ1
1が設置してある。このスプ−ルセンサ11は、反射型
の光学センサであり、上部搬送コンベア9と対向する位
置にスプ−ル保持ロ−ラユニット1A1,1B1(又は1
2,1B2)が存在する時に、該スプ−ル保持ロ−ラユ
ニット上にスプ−ルが存在するか否か、即ち、上部搬送
コンベア9からスプ−ルが搬入されたか否かを検出す
る。このスプ−ルセンサ11がスプ−ルの搬入を検出す
る度に、電気モ−タ12の駆動が開始され、スプ−ルが
下に向かって搬送される。
【0028】この装置の電装部の構成を図6に示す。図
6を参照すると、マイクロコンピュ−タで構成される制
御ユニット43は、前記停止位置センサLS及びスプ−
ルセンサ11が出力する信号を入力し、それらの信号に
応答して、インバ−タ44に制御信号を出力し電気モ−
タ12の駆動を制御する。電源ユニット42は、交流電
源41から供給される電力を直流に変換し、制御ユニッ
ト43及びインバ−タ44に供給する。インバ−タ44
は、制御ユニット43が出力する信号に応じた周波数の
交流電力を生成し、該交流電力を電気モ−タ12に印加
する。電気モ−タ12の回転速度は、それに供給される
交流電力の周波数によって定まる。従って、制御ユニッ
ト43は電気モ−タ12の回転速度を制御しうる。な
お、電気モ−タ12は正転方向にのみ回転駆動され、逆
転はしない。
【0029】制御ユニット43の処理の概略を図7に示
し、電気モ−タ12の駆動速度変化を図5に示す。各図
を参照して制御ユニット43の動作を説明する。電源が
オンすると、まずステップ71で初期化を実行し、次の
ステップ72では電気モ−タ12の駆動(速度V1)を
開始する。そして次のステップ73で、停止位置センサ
LSが出力する信号を参照し、スプ−ル保持ロ−ラユニ
ット1A1,1B1(又は1A2,1B2)が所定の停止位
置(実際には停止位置の手前の基準位置)に達したこと
を検出すると、次のステップ74に進む。ステップ74
では、予め定めた減速率で電気モ−タ12の駆動速度を
減速し、速度が零になったらその駆動を停止する。これ
によって、スプ−ル保持ロ−ラユニット1A1,1B
1(又は1A2,1B2)は所定の停止位置、即ち上部搬
送コンベア9と対向する位置で正確に停止する。
【0030】次のステップ75では、スプ−ルセンサ1
1が出力する信号の状態を監視し、スプ−ル保持ロ−ラ
ユニット1A1,1B1(又は1A2,1B2)上にスプ−
ル(8B)が受入れられたか否かを調べる。スプ−ルの
受入れが検出されると、次のステップ76に進む。ステ
ップ76では、内部タイマの計数を開始し、電気モ−タ
12の駆動をオンし、その速度を予め定めた加速率で時
間の経過とともに上昇させる。次のステップ77では、
電気モ−タ12の駆動速度が予め定めたV2(図5参
照)に達したか否かを識別する。速度がV2に達する
と、ステップ77から78に進む。
【0031】ステップ78では、電気モ−タ12の加速
を終了し、一定の駆動速度V2で電気モ−タ12の駆動
を継続する。次のステップ79では、タイマをスタ−ト
してからの経過時間が1.5秒になったか否かを識別す
る。1.5秒が経過すると、次のステップ80に進む。
ステップ80では、電気モ−タ12の駆動速度を予め定
めた減速率で低下させる減速制御を開始する。そして次
のステップ81では、電気モ−タ12の駆動速度が予め
定めたV1(図5参照)に達したか否かを識別する。速
度がV1に達すると、ステップ81から82に進む。ス
テップ82では、電気モ−タ12の減速を終了し、一定
の駆動速度V1で電気モ−タ12の駆動を継続する。そ
して次にステップ73に戻り、停止位置が検出される
と、ステップ74で減速を開始し、速度が零になると電
気モ−タ12の駆動を停止する。
【0032】即ち、スプ−ルの受入れが検出されると、
図5に示すように、まずモ−タ駆動速度を0からV2ま
で一定の加速率で加速し(約0.5秒間)、その後一定
の速度V2で所定時間(約1.0秒間)駆動し、その後
モ−タ駆動速度をV2からV1まで一定の減速率で減速
し(約0.2秒間)、その後一定の速度V1で駆動す
る。
【0033】比較的低い一定の速度V1で駆動されてい
る時に、スプ−ルを載せたスプ−ル保持ロ−ラユニット
1A1,1B1(又は1A2,1B2)が、下部搬送コンベ
ア101のロ−ラ10a,10b,10c及び10dの
間を通過し、その時にスプ−ルは下降しながら下部搬送
コンベア101上に乗り移る。この時のスプ−ルの下降
速度V1は比較的小さいので、スプ−ルと下部搬送コン
ベア101との衝突によってそれらに加わる力は比較的
小さい。また、図1及び図2に示すように、下部搬送コ
ンベア101を支持する支持台31は、圧縮コイルスプ
リング32を介してベ−スフレ−ム33に支持されてい
るので、スプ−ルに加わる衝撃は更に低減される。従っ
て、スプ−ルが破損する可能性は極めて小さい。
【0034】スプ−ルを載せたスプ−ル保持ロ−ラユニ
ット1A1,1B1(又は1A2,1B2)から下部搬送コ
ンベア101へのスプ−ルの乗せ替え(払出し)が完了
した後、他方のスプ−ル保持ロ−ラユニット1A2,1
2(又は1A1,1B1)が停止位置に達すると、駆動
速度の減速が開始され、短時間(約0.2秒)で駆動が
停止される。そしてスプ−ル受入れ位置(上部コンベア
9と対向する位置)で停止したスプ−ル保持ロ−ラユニ
ット1A2,1B2(又は1A1,1B1)が次のスプ−ル
を受入れる。
【0035】この例では、2組のスプ−ル保持ロ−ラユ
ニット1A1と1A2(及び1B1と1B2)の間隔は、チ
ェ−ン3R1,3R2の周回長の半分になっている。つま
り、チェ−ン3R1,3R2が半周移動する間に、2組の
スプ−ル保持ロ−ラユニット1A1と1A2との位置が入
れ替わり、スプ−ルの搬送サイクルが変わる(次のスプ
−ルの受入れが可能になる)。即ち、チェ−ン3R1
3R2が半周移動する間の所要時間がスプ−ル搬送サイ
クルの時間になるので、チェ−ン3R1,3R2を格別に
高速駆動しなくても、スプ−ル搬送サイクルは充分に短
くなる。
【0036】なお上記実施例においては、1対のチェ−
ン(3R1,3R2)にそれの周回長の半分の間隔で2組
のスプ−ル保持ロ−ラユニット(1A1,1A2)を設置
したが、1組のスプ−ル保持ロ−ラユニットを設置する
だけでもスプ−ルの搬送は実施できるし、逆に3組以上
のスプ−ル保持ロ−ラユニットを設置することも可能で
ある。但し、駆動速度制御のタイミングは、スプ−ル保
持ロ−ラユニットの設置数及び位置に応じて適宜変更す
る必要がある。
【0037】また、上記実施例のスプロケットホイ−ル
とチェ−ンに代えて、プ−リあるいはロ−ラとベルトと
を設けてもよい。
【0038】更に、上記実施例では、重量の重いスプ−
ルを保持するために、左右に対称に設置した右側搬送機
構50R及び左側搬送機構50Lを対として設けてある
が、比較的軽い物体を昇降する場合であれば、いずれか
一方の機構を設置するだけでもその物体を昇降させう
る。
【0039】また上記実施例では、上方に位置するスプ
−ルを下方に搬送する場合を示したが、逆に下方に位置
するスプ−ルを上方の位置に搬送する装置も、僅かな変
更だけで構成しうる。即ち、チェ−ン(3R1,3R2
の駆動方向を反対に変更し、スプ−ルセンサ11及び停
止位置センサLSの設置位置を変更して、スプ−ル保持
ロ−ラユニットの停止位置(スプ−ル受入れ位置)とス
プ−ル払出し位置とを逆にすればよい。
【0040】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、搬送対
象物を縦方向に昇降する機構を設けてあるので、狭い空
間の中で、搬送対象物を例えば地上から地下へ又は地下
から地上へ搬送することができ、装置が占有する空間を
低減し、空間を有効に利用しうる。
【0041】また本発明では、搬送物保持手段を無端周
回支持手段によって周回移動させながら搬送対象物を移
動するので、往復運動をする場合のように駆動方向を途
中で反転する必要はなく、また停止動作の回数も少なく
なるので、搬送の1サイクルの所要時間を短縮しうる。
特に、無端周回支持手段に、互いに間隔をおいて複数の
搬送物保持手段を設置できるので、無端周回支持手段を
1回転させる間に複数の搬送サイクルの実行が可能であ
り、無端周回支持手段の駆動速度を高くしなくても、搬
送所要時間を短縮しうる。
【0042】また上記実施例のように、搬送対象物が搬
入されたか否かを検出する搬入検出手段、および搬送対
象物が搬入されたことを前記搬入検出手段が検出する
と、自動的に前記駆動手段の駆動を開始して搬送対象物
を昇降搬送する、搬送開始制御手段を備える場合には、
搬送対象物が到着する度に、自動的に昇降動作を開始で
きるので、無人で装置を運転しうる。
【0043】また、上記実施例のように、上下支持手
段,無端周回支持手段,および搬送物保持手段で構成さ
れる搬送組体(50R,50L)を、搬送対象物の搬送
経路に対して左右対象な形で、2つ1組として設置する
ことにより、重量物であっても安定して搬送することが
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施例の昇降搬送装置の全体を示す正面図
である。
【図2】 図1の装置の右側面図である。
【図3】 図1のIII−III線から見た拡大横断面図であ
る。
【図4】 図3のIV−IV線から見た縦断面図である。
【図5】 電気モ−タの速度変化を示すタイムチャ−ト
である。
【図6】 図1の装置の電装部を示すブロック図であ
る。
【図7】 図6の制御ユニットの動作を示すフロ−チャ
−トである。
【図8】 図1のVIII−VIII線から見た拡大横断面図で
ある。
【符号の説明】
1A1,1A2,1B1,1B2:スプ−ル保持ロ−ラユニ
ット 21,22,23,24,7R,7L:スプロケットホイ−
ル 3R1,3R2,3L1,3L2:チェ−ン 41,42:シャフト 51,52,53
4:軸受け 61,62:フレ−ム 8A,8B,・・
・:スプ−ル 9:上部搬送コンベア 101,102:下部
搬送コンベア 10a,10b,10c,10d:ロ−ラ 11:スプ−ルセンサ 12:電気モ−タ 13:減速機 15,17R,17L:スプロケットホイ−ル 16:シャフト 18R,18L:チ
ェ−ン 21,22:支持板 23,24:ガイド
ロ−ラ 25:ガイド板 31:支持台 31a:フレ−ム 32:圧縮コイルス
プリング 33:ベ−スフレ−ム 41:交流電源 42:電源ユニット 43:制御ユニット 44:インバ−タ 50:昇降搬送装置
の本体 50R:右側搬送機構 50L:左側搬送機
構 XR,XL:周回軌道 LS:停止位置セン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中 西 久 之 大阪府八尾市東太子2丁目1番40号 大阪 合同計装株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも上下方向の2箇所に配置さ
    れ、それらの少なくとも1つが回動自在に支持された上
    下支持手段;該上下支持手段に上下の各位置で支持さ
    れ、所定の周回軌道に沿って周回移動自在に構成された
    無端周回支持手段;該無端周回支持手段の一部分に固定
    され、搬送対象物を支持する突起物が、前記無端周回支
    持手段の移動方向に対して実質上垂直な方向に突出する
    形で形成された、少なくとも1つの搬送物保持手段;前
    記上下支持手段の少なくとも1つを回転駆動する駆動手
    段;該駆動手段を制御して、前記搬送物保持手段の突起
    物を、所定の搬送物搬入位置に位置決めする、位置決め
    制御手段;前記搬送物搬入位置にある前記突起物上に、
    搬送対象物を案内する、搬入側搬送手段;および前記突
    起物の移動軌道に隣接した所定の搬送物搬出位置に設置
    され、前記突起物上に載置された搬送対象物を、前記突
    起物上から搬出する、搬出側搬送手段;を備える昇降搬
    送装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送物搬入位置において、前記突起
    物上に搬送対象物が搬入されたか否かを検出する搬入検
    出手段;および前記突起物上に搬送対象物が搬入された
    ことを前記搬入検出手段が検出すると、自動的に前記駆
    動手段の駆動を開始して搬送対象物を昇降搬送する、搬
    送開始制御手段;を備える、前記請求項1記載の昇降搬
    送装置。
  3. 【請求項3】 前記上下支持手段,無端周回支持手段,
    および搬送物保持手段で構成される搬送組体が、搬送対
    象物の搬送経路に対して左右対象な形で、2つ1組とし
    て設置された、前記請求項1記載の昇降搬送装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003034405A (ja) * 2001-07-19 2003-02-07 Itoki Crebio Corp 搬送機構及びこれを備えた自動倉庫
CN110355024A (zh) * 2019-07-16 2019-10-22 山东君诚创新管业科技有限公司 一种钢管色环在线自动高效滚涂装置及高效滚涂方法
CN114430727A (zh) * 2019-10-02 2022-05-03 村田机械株式会社 升降输送装置

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