JPH0760157A - 電気集じん装置 - Google Patents

電気集じん装置

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JPH0760157A
JPH0760157A JP21117593A JP21117593A JPH0760157A JP H0760157 A JPH0760157 A JP H0760157A JP 21117593 A JP21117593 A JP 21117593A JP 21117593 A JP21117593 A JP 21117593A JP H0760157 A JPH0760157 A JP H0760157A
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JP
Japan
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electrode plate
plasticizer
cleaning liquid
cleaning
electrostatic precipitator
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Pending
Application number
JP21117593A
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English (en)
Inventor
Masayuki Nagata
真之 永田
Hideyuki Maejima
秀行 前島
Hiroyuki Katayama
博幸 片山
Akihiko Marumoto
明比古 丸本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電極板に摩耗や腐食を発生させることなく電
極板を容易に洗浄することができる電気集じん装置を提
供する。 【構成】 本体塔1内部の集じん室3の上方に洗浄液1
05を電極板へ噴き掛ける電極板洗浄ノズル12を設
け、洗浄液105を貯蔵した貯蔵タンク9と電極板洗浄
ノズル12とを送出ポンプ10を介して送給管11で連
結することにより、電極板上に可塑剤101で固着、推
積した原料粉末などを洗浄する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気集じん装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリ塩化ビニルなどのプラスチックでフ
ィルムやシートなどの製品を製造する場合、プラスチッ
ク原料粉末にフタル酸ジオクチルなどの粘性を有する可
塑剤などを混合してペースト状に練り上げた材料を加熱
加工している。この際、混練りされた可塑剤が加熱によ
り、非常に微細なミスト状のサブミクロン粒子となって
材料中から放出されてしまうので、換気ダクトを通じて
工場外へ排出している。このサブミクロン粒子となった
可塑剤は、比表面積が非常に大きいので、そのまま大気
へ放出してしまうと、少量の可塑剤でも白煙となり、可
視公害として問題になってしまう。このため、換気ダク
トラインに可塑剤を除去する電気集じん装置を設けてい
る。
【0003】このような従来の電気集じん装置を図5に
示す。材料中からミスト状となって放出された可塑剤1
01を含有する排気102は、換気ダクト22を通じて
本体塔21の集じん室23へ送られ、高圧電源24で高
電圧が印加された放電極と集じん極との間を通過させら
れることにより、排気102中の可塑剤101は、荷電
され、クーロン力で集じん極へ捕集される。捕集された
可塑剤101は、集じん極上を流れ落ちて回収室25内
へ蓄積され、ドレン26から回収される。一方、可塑剤
101が除去された排気102は、送出ファン28によ
り排気管27から外部へ放出される。
【0004】可塑剤101の捕集の際、集じん極や放電
極には、可塑剤101だけでなく、排気102中に混入
した原料粉末なども荷電されて捕集されてしまう。集じ
ん極や放電極に捕集された原料粉末などは、可塑剤10
1の粘性により、これら電極板上に固着して推積しやす
く、電極板による荷電効果を低下させ、集じん能力を大
幅に劣化させてしまう場合がある。このため、集じん室
21の上方から電極板へ向けて洗浄水103をノズル2
9により噴き掛けて、これら電極板を定期的に洗浄して
いる。なお、洗浄効果を向上させるため、洗浄水103
に界面活性剤104を添加して洗浄する場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、可塑剤
101は、粘性を有すると共に非水溶性であるため、可
塑剤101により電極板に固着、推積した原料粉末など
を洗浄水103で十分に洗い流すには、非常に長い時間
を要してしまい、作業効率が非常に悪いだけでなく、電
極板が摩耗してしまう場合がある。また、洗浄水103
に界面活性剤104を添加して洗浄すれば、洗浄時間
は、ある程度短縮されるが、電極板の腐食が促進されや
すくなり、却って電極板を劣化させてしまう場合があ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ため、本発明は、電圧を印加した電極板で粘性液体のミ
ストを捕集する電気集じん装置において、前記粘性液体
と相溶する粘性液体を含む洗浄液を前記電極板へ噴き掛
ける電極板洗浄ノズルと、前記電極板洗浄ノズルへ前記
洗浄液を送り込む洗浄液送給手段とを備えたのである。
【0007】また、前記電極板洗浄ノズルへ送り込まれ
る前記洗浄液を加温する洗浄液加温手段を前述の電気集
じん装置に備えても良い。
【0008】
【作用】前述した構成による電気集じん装置では、電極
板に捕集される粘性液体と相溶する粘性液体を含む洗浄
液を洗浄液送給手段で電極板洗浄ノズルから電極板へ噴
き掛けるので、電極板は容易に洗浄される。
【0009】また、洗浄液加温手段で電極板洗浄ノズル
へ送り込まれる洗浄液を加温することにより、洗浄液を
昇温すると共に、洗浄液の粘性を低下させる。
【0010】
【実施例】本発明による電気集じん装置をプラスチック
の混練りの際に適用した場合の一実施例を図1に基づい
て説明する。なお、図1はその概略構成図である。
【0011】図1に示すように本体塔1の上部には、プ
ラスチックの混練り作業で発生するミスト状のフタル酸
ジオクチルなどの粘性液体である可塑剤101を含有す
る排気102を本体塔1へ送り込む排気ダクト2が連結
されている。本体塔1の内部中央部分には、放電極及び
集じん極を配設した集じん室3が形成されており、放電
極には、高圧電源4が接続されている。本体塔1の内部
下方には、可塑剤101を回収する回収室5が形成され
ており、ドレン6から可塑剤101を流し出せるように
なっている。本体塔1の集じん室3と回収室5との間に
は、排気102を外部へ送り出す排気管7を接続した送
出ファン8が接続されている。
【0012】本体塔1の側方には、可塑剤101と同じ
粘性液体であるフタル酸ジオクチルなどの洗浄液105
を貯蔵した貯蔵タンク9が設けられている。貯蔵タンク
9には、貯蔵タンク9内の洗浄液105を送り出す送出
ポンプ10が接続されている。送出ポンプ10には、送
給管11の一端側が接続され、他端側は、本体塔1内部
の集じん室3の上方に設けられている。この送給管11
の他端側には、放電極及び集じん極へ向けて洗浄液10
5をシャワー状に噴き掛ける電極板洗浄ノズル12が設
けられている。
【0013】このような電気集じん装置で排気102の
可塑剤101を除去するには、従来と同様に行えば良
い。即ち、混練り作業で発生した可塑剤101を含有す
る排気102を換気ダクト2を通じて本体塔1の集じん
室3へ送り込み、高圧電源4で高電圧が印加された放電
極と集じん極との間を通過させることにより、排気10
2中の可塑剤101を荷電してクーロン力で集じん極へ
捕集し、可塑剤101が除去された排気102を送出フ
ァン8で排気管7を通じて外部へ放出すると共に、集じ
ん極へ捕集した可塑剤101を重力により回収室5へ回
収する。
【0014】そして、放電極や集じん極上に可塑剤10
1で固着、推積した原料粉末などを洗浄するには、以下
のように行えば良い。即ち、貯蔵タンク9内の洗浄液1
05を送出ポンプ10により送給管11を通じて電極板
洗浄ノズル12から放電極及び集じん極へ噴き掛ける。
これにより、これら電極板上に可塑剤101が結着剤と
なって固着した原料粉末などを可塑剤101と同一の洗
浄液105で容易に軟化させて電極板から洗い流し、回
収室5へ可塑剤101、洗浄液105、原料粉末などを
回収する。従って、電極板は、劣化や腐食などを受ける
ことなく容易に洗浄されるのである。
【0015】本実施例では、可塑剤101と同一の洗浄
液105を用いたので、回収室5へ回収された可塑剤1
01と洗浄液105との混合液は、分離する必要がな
く、含有する原料粉末などを除去するだけで、可塑剤や
洗浄液として再利用可能である。なお、この回収した可
塑剤や洗浄液の品質に均一性が不要な場合などには、可
塑剤と洗浄液とを同一にする必要は特になく、可塑剤と
相溶する粘性液体を含む洗浄液であれば良い。
【0016】本発明による電気集じん装置の第二番目の
実施例を図2に基づいて説明する。但し、前述した実施
例と同一の部材には、前述した実施例と同一の符号を付
け、その説明を省略する。なお、図2は、その概略構成
図である。
【0017】図2に示すように、本体塔1の回収室5の
側方には、ストレーナ13が接続され、このストレーナ
13には、送出ポンプ10が接続され、この送出ポンプ
10は、送給管11を介して電極板洗浄ノズル12に接
続している。
【0018】つまり、前述した実施例では、新規な洗浄
液105を用いて電極板を洗浄したが、本実施例では、
回収した可塑剤101を洗浄液として用いるのである。
この際、回収した可塑剤101中には、原料粉末などが
混入しているため、ストレーナ13を用いて原料粉末な
どを除去してから電極板洗浄ノズル12へ送り込んだ方
が良い。ストレーナ13で除去された原料粉末などは、
ブロウ配管14によりストレーナ13から適宜抜き出さ
れる。これにより、洗浄に使用する洗浄液の使用量を節
約することができる。
【0019】なお、ストレーナ13は、回収した可塑剤
101の汚れ具合で任意に設定すれば良く、また、スト
レーナの種類によって、ストレーナを送出ポンプと電極
板洗浄ノズルとの間に設けても良い。
【0020】本発明による電気集じん装置の第三番目の
実施例を図3に基づいて説明する。但し、前述した実施
例と同一の部材には、前述した実施例と同一の符号を付
け、その説明を省略する。なお、図3は、その概略構成
図である。
【0021】図3に示すように、送出ポンプ10と電極
板洗浄ノズル12との間には、貯蔵タンク9からの洗浄
液105を加温する加温装置15が設けられている。
【0022】つまり、粘性液体である洗浄液105を加
温して、洗浄液105の粘性を低下させることにより、
送給管11内の流通や電極板洗浄ノズル12からの噴出
を容易にすると共に、電極板へ原料粉末などを結着剤と
して固着させている可塑剤101をより容易に軟化させ
て、洗浄効果を向上させるのである。
【0023】なお、加温装置は、貯蔵タンク9と送出ポ
ンプ10との間に設けても良く、また、貯蔵タンク9に
加温装置を設けても良い。
【0024】本発明による電気集じん装置の第四番目の
実施例を図4に基づいて説明する。但し、前述した実施
例と同一の部材には、前述した実施例と同一の符号を付
け、その説明を省略する。なお、図4は、その概略構成
図である。
【0025】図4に示すように、本実施例は、第二番目
の実施例と第三番目の実施例とを組み合わせたものであ
る。
【0026】つまり、回収室5に回収された可塑剤10
1を加温装置15により加温し、電極板洗浄ノズル12
から電極板へ向けて噴き掛け、電極板を洗浄するのであ
る。これにより、洗浄液の使用量が節約されると共に、
洗浄効果が向上するのである。
【0027】
【発明の効果】前述したように、本発明による電気集じ
ん装置では、電極板に捕集される粘性液体と相溶する粘
性液体を含む洗浄液で電極板を洗浄するので、電極板の
洗浄時間が大幅に短縮されると共に、電極板の摩耗や腐
食が大幅に低減する。
【0028】また、洗浄液加温手段で電極板洗浄ノズル
へ送り込まれる洗浄液を加温して、洗浄液を昇温し、粘
性を低下させるので、洗浄液は、電極板洗浄ノズルへ容
易に送り込まれると共に、電極板に対する洗浄効果がさ
らに向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電気集じん装置の一実施例の概略
構成図である。
【図2】その第二番目の実施例の概略構成図である。
【図3】その第三番目の実施例の概略構成図である。
【図4】その第四番目の実施例の概略構成図である。
【図5】従来の電気集じん装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 本体塔 3 集じん室 5 回収室 9 貯蔵タンク 10 送出ポンプ 12 電極板洗浄ノズル 13 ストレーナ 15 加温装置 101 可塑剤 102 排気 105 洗浄液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸本 明比古 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目8番25号 高菱エンジニアリング株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧を印加した電極板で粘性液体のミス
    トを捕集する電気集じん装置において、前記粘性液体と
    相溶する粘性液体を含む洗浄液を前記電極板へ噴き掛け
    る電極板洗浄ノズルと、前記電極板洗浄ノズルへ前記洗
    浄液を送り込む洗浄液送給手段とを備えたことを特徴と
    する電気集じん装置。
  2. 【請求項2】 前記電極板洗浄ノズルへ送り込まれる前
    記洗浄液を加温する洗浄液加温手段を備えたことを特徴
    とする請求項1に記載の電気集じん装置。
JP21117593A 1993-08-26 1993-08-26 電気集じん装置 Pending JPH0760157A (ja)

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JP21117593A JPH0760157A (ja) 1993-08-26 1993-08-26 電気集じん装置

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JP21117593A JPH0760157A (ja) 1993-08-26 1993-08-26 電気集じん装置

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ID=16601657

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004057944A (ja) * 2002-07-29 2004-02-26 Nippon Testpanel Co Ltd 排気ガス清浄化装置
CN109821656A (zh) * 2019-04-10 2019-05-31 米俊锋 自清洁静电式油烟净化器

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020924