JPH0759531A - パフスナックの製造方法 - Google Patents

パフスナックの製造方法

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JPH0759531A
JPH0759531A JP6088400A JP8840094A JPH0759531A JP H0759531 A JPH0759531 A JP H0759531A JP 6088400 A JP6088400 A JP 6088400A JP 8840094 A JP8840094 A JP 8840094A JP H0759531 A JPH0759531 A JP H0759531A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、豆独特の風味を保持しつつ、さら
に種々の味付け・風味付けが十分にでき、米の風味によ
り全体として極めてユニークな風味を呈するパフスナッ
クを安定的に製造することができるパフスナックの製造
方法を提供する。 【構成】 本発明は、豆グリッツと米グリッツとを含む
原料をエクストルーダーにより膨化処理するパフスナッ
クの製造方法であって、前記豆グリッツが、所定の大き
さを有する豆類の破砕物であり、かつ米グリッツが、所
定の大きさを有する米の破砕物であることを特徴とする
製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パフスナックの製造方
法に関する。詳細に述べると、所定条件を満足するよう
に破砕処理した豆グリッツと米グリッツとを原料とし、
これをエクストルーダーにより膨化処理するパフスナッ
クの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、えんどう豆、そら豆等の豆原
料をエクストルーダーで膨化処理し、スナック菓子を製
造する方法が知られており、この方法は、特開昭59−
51746号公報、特開昭61−9252号公報、特開
昭61−9253号公報、特開昭61−58539号公
報、特開昭63−226246号公報、特開平2−13
352号公報に開示されている。また、本出願人も豆を
主原料とし、これをエクストルーダーで膨化処理し、得
られた膨化物に油脂を付着させることを骨子とするパフ
スナックの製造方法を開発し(特開平4−117255
号)、この膨化物に食用油脂を付着させた後、食塩更に
は鰹だし風味や昆布だし風味を有する旨味調味料等を付
着させたパフスナックを製造している。上記パフスナッ
クは、豆類、特にえんどう豆独自の風味が豊かで、多く
の需要者の味覚を満足するものであるが、また、この豆
類の風味は様々な食品と組み合わせることにより、多様
でさらに優れたパフスナックを製造することを可能にす
るものである。そこで、本発明者等は、上記パフスナッ
クに種々の味付け・風味付けを試みた。
【0003】しかしながら、この豆類と様々な食品とを
組み合せたパフスナックは、異なる味や風味が感じられ
るものの、豆独特の風味が強すぎ、充分に特徴のある味
付け、風味付けがなされないとの問題があった。そこ
で、本発明者等は、パフスナックに特徴のある味付け・
風味付けを行うことができるように研究を行った結果、
膨化物の原料として豆原料に加えて米原料を使用するこ
とにより、豆類独特の風味を保持しつつ、さらに種々の
味付け、風味付けがなされ、且つ米の風味により全体と
して極めてユニークな風味を呈するパフスナックが得ら
れるという知見を得た。しかし、原料として豆原料に加
えて米原料を使用して工業的な多量生産を開始したとこ
ろ、得られるパフスナックには、バラつきが生じる(米
風味の強すぎるものや豆風味の強すぎるものが生じる)
との問題点に遭遇した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、豆独特の風
味を保持しつつ、さらに種々の味付け・風味付けが充分
になされ、且つ米の風味により全体として極めてユニー
クな風味を呈するパフスナックを安定的に製造すること
ができるパフスナックの製造方法を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記問題
点を解決するために、鋭意研究開発を行ったところ、豆
原料として所定条件を満足するように破砕処理した豆グ
リッツを採用し、且つ米原料としても所定条件を満足す
るように破砕処理した米グリッツを採用することによ
り、上記目的を達成することができるとの知見を得た。
したがって、本発明は、豆グリッツと米グリッツとを含
む原料を、エクストルーダーにより膨化処理するパフス
ナックの製造方法であって、前記豆グリッツが、豆類の
破砕物であって、(a) 目開き5600μmの篩を通過
し、かつ(b) 全体の40重量%以上が、目開き3350
μmの篩を通過するが、目開き600μmの篩を通過し
得ないものであり、前記米グリッツが、米の破砕物であ
って、(c) 目開き3350μmの篩を通過し、かつ(d)
全体の40重量%以上が、目開き2360μmの篩を通
過するが、目開き600μmの篩を通過し得ないもので
あることを特徴とする製造方法を提供する。以下、本発
明の内容について詳細に説明する。
【0006】本発明では、米原料として米グリッツを使
用する。この米グリッツは、原料となる米の破砕物であ
って、(c) 目開き3350μmの篩を通過し、かつ(d)
全体の40重量%以上が、目開き2360μmの篩を通
過するが、目開き600μmの篩を通過し得ないもので
ある。特に、この米グリッツは、(c′)破砕物のすべ
てが目開き2800μmの篩を通過し、かつ(d′)破
砕物全体の40重量%以上が、目開き2360μmの篩
を通過するが、目開き2000μmの篩を通過し得ない
ものであることが好ましい。なお、近年、加工食品の製
造に、東南アジア、特にタイ国から輸入されたインディ
カ種の米(以下、インディカ米という。)が使用される
ようになっている。周知のようにジャポニカ種の米(以
下、ジャポニカ米という。)は、短粒型又は中粒型であ
って、特に短粒型の日本で栽培されている米は、味が濃
く粘りがあり、一方、インディカ米は長粒型であって粘
りが少ない。また、成分を検討すると、インディカ米
は、通常、デンプン含有量が76〜79%であって、そ
のうちアミロースが23〜29%、アミロペクチンが7
1〜77%程度であるのに対し、ジャポニカ米はデンプ
ン含有量が76〜80%であって、そのうちアミロース
が17%程度、アミロペクチンが83%程度であって、
さらに蛋白質含有量では、インディカ米が7.0±1.
5%と高く、デンプン組織を強固に固めているのに対
し、ジャポニカ米では5.5±1.5%と低い。そし
て、このような成分の違いのから、インディカ米はジャ
ポニカ米に比べ、米粒組織が固く、稀アルカリによる膨
潤崩壊度が小さく、デンプンのアミロース含有量が多い
ので、糊化温度が高く、糊の粘弾性が概して大きく、さ
らに炊飯特性では、加熱吸収率、膨張容積が大きいなど
の性質を有する。
【0007】このため、ジャポニカ米と同じ条件で破砕
処理したインディカ米の米グリッツでも本発明のパフス
ナックを製造できるが、サクサクとした食感を得にく
い、膨化率が低くなるなど十分な品質のパフスナックが
得にくいという問題があった。この点を検討した結果、
本発明者らは、本発明の破砕条件の範囲内に、特にイン
ディカ米を破砕処理するのに適した条件があるのを見出
した。すなわち、インディカ米の破砕処理において、そ
の破砕物を全体が目開き2360μmの篩を通過し、か
つ全体の40重量%以上が、目開き2000μmの篩を
通過するが、目開き1000μmの篩を通過し得ないよ
う粒径を調整するのである。なお、米グリッツを製造す
る場合、ジャポニカ米又はインディカ米を単独で使用し
てもよいが、併用してもよい。併用する場合は、ジャポ
ニカ米をインディカ米とほぼ同程度の粒度に調製するこ
とが好ましい。なお、前記インディカ米の破砕物の99
%以上を、長径0.6mm以下とするのが好ましい。膨化率
を向上させ、かつサクサクとした食感が得られるからで
ある。
【0008】本発明では、豆原料として豆グリッツを使
用する。この豆グリッツは、豆類の破砕物であって、
(a) 目開き5600μmの篩を通過し、かつ(b) 全体の
40重量%以上が、目開き3350μmの篩を通過する
が、目開き600μmの篩を通過し得ないものである。
特に、この豆グリッツは、(a′)目開き2800μm
の篩を通過し、かつ(b′)得られる破砕物全体の40
重量%以上が、目開き2360μmの篩を通過でき、さ
らに、目開き2000μmの篩を通過し得ないものであ
ることが好ましい。なお、米グリッツとしてインディカ
米の破砕物を単独で使用する場合、ジャポニカ米を併用
する場合のいずれも、豆グリッツの破砕条件を、全体が
目開き3350μmの篩を通過し、全体の40重量%以
上が目開き2800μmの篩を通過するが、目開き17
00μmの篩を通過し得ないようにするのが好ましく、
特に、全体が目開き2800μmの篩を通過し、全体の
40重量%以上が目開き2360μmの篩を通過する
が、目開き2000μmの篩を通過し得ないようにする
のが好ましい。このように破砕条件を設定することによ
り、パフ中に残る粒状態の米又は豆を効果的に減らし、
均一に近い組織を得ることができる。
【0009】また、該豆グリッツを製造する原料の豆類
としては、油脂含量15重量%(以下%と略称する。)
以下、好ましくは3%以下、蛋白質含量15〜30%、
炭水化物含量40〜60%のものが好ましい。この豆類
の例を挙げるとえんどう豆、そら豆、小豆、いんげん、
ささげ等を挙げることができ、単独又は2種以上を適宜
選択して使用することができる。特に、小豆、いんげ
ん、ささげを用いると、得られるパフスナックに青臭み
が生じるので、この青臭みを低減するために、例えば水
浸漬、煮沸等のあく抜き処理を行うことが好ましい。あ
く抜き条件としては、常温で2〜3時間、水浸漬する
か、又は95〜98℃で15〜40分間、煮沸するのが
適当である。また、豆グリッツの原料とする豆類は、表
皮付き又は表皮を除いたもののどちらを用いてもよく、
また双方を必要に応じて混合してもよい。表皮の付きの
原料豆を使用すると、得られるパフスナックは、食物繊
維を豊富に含有すると共に、緻密な組織となり、歯触り
の良い食感を呈する。このような所定の条件を満足する
ように豆グリッツと米グリッツとを併用することによ
り、得られるパフスナックの品質のバラつきを効果的に
減らすことができ、さらに適度な豆類の香りを有するパ
フスナックを得ることができる。前記豆グリッツと米グ
リッツとの使用割合は、所望の品質、味覚などにより決
まってくるが、一般に20:80〜80:20、好まし
くは40:60〜60:40、さらに好ましくは46:
54〜54:46とするのが適当である。また、前記豆
グリッツと米グリッツの他に、必要に応じて食塩、糖類
等の調味料、着色料等を添加しても良い。
【0010】前記豆グリッツと米グリッツとを混合した
パフスナック原料の水分は、一般に9〜20%、好まし
くは9〜15%、更に好ましくは12〜15%とするこ
とが適当である。特に、エクストルーダーとしてショー
トスクリュータイプの一軸型エクストルーダーを使用す
る場合には、パフスナック原料の水分を9〜16%、好
ましくは9〜15%、更に好ましくは12〜15%とす
るのが適当である。特にジャポニカ米の米グリッツを使
用する場合は12〜13%、インディカ米の米グリッツ
を使用する場合は13〜15%とするのが好ましい。こ
の水分の下限を下回る場合には、エクストルーダー処理
中に原料詰まりや焦げ等が生じるおそれがあり、一方、
この水分の上限を超えると、得られるパフスナックの豆
独特の風味が弱く、歯応えに欠ける食感となる場合や、
処理条件によっては膨化不良となり、歯応えが強すぎる
場合がある。したがって、パフスナック原料が上記水分
範囲を外れている場合は、予め加水又は乾燥等の水分調
整を行う。
【0011】次いで、該水分範囲のパフスナック原料
を、ダイ温度90〜240℃、好ましくは90〜220
℃の条件で、該原料に対して3.0〜28.0倍、好ま
しくは5.1〜16.0倍になるように、エクストルー
ダーで膨化処理を施すことが適当である。なお、パフス
ナック原料に対する膨化程度は、押し出し直後に、パフ
膨化物が、原料となる豆グリッツ又はグリッツとほほ相
似形の形状になるようにパフ膨化物をカットし、得られ
たパフスナックと原料との体積比を求めたものである。
上記ダイ温度条件を、更に詳細に規定すると、パフスナ
ック原料の水分が9〜11%の場合には90〜150
℃、好ましくは100〜140℃が適当であり、該水分
が11%〜15%の場合には、100〜220℃、好ま
しくは140〜220℃、更に好ましくは150〜22
0℃が適当であり、さらに該水分が15%よりも多く2
0%までの場合には160〜240℃、好ましく180
〜240℃であることが好ましい。この温度範囲を下回
る場合には、得られるパフスナックが膨化不良になる傾
向があって、特にインディカ米では得られるパフスナッ
クが柔らかくなってしまい、一方、この温度範囲を超え
る場合、ジャポニカ米では、得られるパフスナックに焦
げが多発し、焦げ臭い風味になる傾向があり、インディ
カ米では米グリッツの粒子が残る傾向がある。
【0012】また、パフスナックの膨化程度は、特にえ
んどう豆グリッツと米グリッツとを混合したパフスナッ
ク原料を使用する場合には、一般に3.0〜26.0
倍、好ましくは5.6〜14.0倍、更に好ましくは
6.1〜11.9倍であることが望ましい。また、そら
豆グリッツと米グリッツとを混合したパフスナック原料
を使用する場合には、一般に3.0〜28.0倍、好ま
しくは9.2〜14.4倍、更に好ましくは11.5〜
14.4倍であることが望ましい。膨化程度が前記の範
囲を下回る場合には、得られるパフスナックが膨化程度
が不十分で硬すぎるものとなり、一方、前記の範囲を上
回る場合には、得られるパフスナックは食感が軽すぎ、
また、その食感が表面に膜質を感じるものとなる傾向に
ある。
【0013】本発明の方法で使用するエクストルーダー
は、特に種類は制限されないが、例えば、ショートスク
リュータイプの1軸型エクストルーダー、ロングスクリ
ュータイプの1軸型エクストルーダー又は2軸型エクス
トルーダーを使用することもできる。このうち特にショ
ートスクリュータイプの1軸型エクストルーダーが好ま
しい。該エクストルーダーは、得られるパフスナックの
焦げの発生をより有効に防止することができ、かつより
歯応えのある食感のパフスナックを得ることができるか
らである。また、該エクストルーダーは、装置の費用が
安い、多量処理が可能であるという利点がある。なお、
このような一軸型エクストルーダーとしては、L/Dが
1〜5、スクリューの長さが10〜20cmのものが好
ましい。また、該エクストルダーの操作条件は、ジャポ
ニカ米の米グリッツを用いる場合は、圧縮比を2〜3、
圧力条件を30〜160kg/cm2 とするのが適当で
あり、インディカ米の米グリッツを使用する場合も同様
である。このようにインディカ米を使用する場合に、圧
縮比と圧力条件を低めに設定するのは、ジャポニカ米と
比べインディカ米のアミロペクチン含有量が少なく、膨
化し難いためである。なお、インディカ米とジャポニカ
米とを含む米グリッツを使用する場合、インディカ米の
含有量が増えるに伴い、インディカ米の圧縮比と圧力条
件に近くする。
【0014】この圧力条件の範囲は、スクリュー回転
数、フィード量、エクストルーダーの種類、エクストル
ーダーの各部のサイズ、ダイに形成された孔の面積や数
などによって調整することができる。例えば、ショート
スクリュータイプの1軸型エクストルーダーエクストル
ーダーであるTape.Inc. 製のコレットマシーンを使用し
た場合、ジャポニカ米の米グリッツでは、2箇所に直径
2〜4mmの円形の孔を設けたダイを装着して、スクリ
ュー回転数400〜800rpm、好ましくは400〜
600rpm、フィード量400g/分〜1800g/
分、好ましくは700g/分〜1100g/分とするこ
とで、前記圧力条件を得ることができ、インディカ米で
は、2箇所に直径2〜4mm、好ましくは直径3〜4m
mの円形の孔を設けたダイを装着して、スクリュー回転
数300〜900rpm、好ましくは400〜800r
pm、フィード量400g/分〜1800g/分、好ま
しくは700g/分〜1100g/分とすることで、前
記圧力条件を得ることができる。なお、インディカ米の
米グリッツを使用する場合、その水分含有量を13〜1
5%とし、ダイ温度をジャポニカ米の場合と比べ10℃
程度低めに設定し、スクリュー回転数を高めに設定し
て、均一に粉砕してから膨化させることにより、、特に
質の良いパフスナックを得ることができる。その後、得
られた膨化物を適宜の長さにカッティングした後、必要
に応じて、熱風乾燥などの乾燥処理を施し、水分が7%
以下、好ましくは2%以下にする。水分が7%を超える
と、得られたパフスナックが噛み切り難いものとなる。
この乾燥処理は、100〜190℃で1〜20分行うの
が好ましい。本発明の製造方法は、以上の工程を有する
ものであるが、得られたパフスナックに、所望の味付
け、風味付けを行うために、下記の工程で処理すること
ができる。
【0015】次に、この水分調整を行った膨化物に食用
油脂を付着させる。この食用油脂は、特に制限する必要
はないが、例を挙げるとナタネ油、大豆油、ヒマワリ種
子油、綿実油、落花生油、コーン油、サフラワー油、カ
ボック油、月見草油、パーム油、シア脂、サル脂、ヤシ
油、パーム核油などの植物性油脂、並びに牛脂、ラー
ド、魚油、鯨油などの動物性油脂がある。これらの油脂
類を単独又は混合して使用するが、必要に応じて、硬
化、分別、エステル交換などを施した加工油脂又は合成
油脂を用いてもよい。なお、本発明では、液体油から融
点の高い油脂に至るまで幅広い油脂が使用できるが、特
に精製された油脂が好ましい。また、本発明において
は、パーム油と米油との混合油、単独のサフラワー油及
びパーム油が適しており、特にパーム油と米油との混合
油は、本発明のパフスナックの米風味を良く引き立てる
ので最も好ましい。この場合、パーム油と米油との使用
割合は5:5〜9:1、好ましくは6:4〜8:2とす
るのが適当である。
【0016】本発明の膨化物に対する食用油脂の付着量
は、膨化物100重量部当り30〜150重量部、好ま
しくは40〜80重量部とするのが適当である。付着時
の食用油脂の温度は、10〜220℃にすることができ
る。なお、該食用油脂は、噴霧や塗布等の方法により膨
化物に付着させる。次に、本発明のパフスナックに、味
付け、風味付けを行うための方法について説明する。本
発明のパフスナックに対する味付け、風味付けとして利
用できるのは、例えば海産物風味、ドレッシング風味、
マヨネーズ風味、梅干し風味、梅じそ風味、のり風味、
ナッツ風味、チーズ風味、バター風味、お茶風味、香辛
料風味、ビーフ風味、チキン風味がある。この味付け、
風味付けには、それぞれに対応する調味料を使用する
が、この調味料の形態は、特に制限されず、液状の調味
料、粉粒体状の調味料あるいはペースト状の調味料を使
用できる。
【0017】該調味料を用いてパフスナックに味付け、
風味付けを施すためには、膨化物の原料に上記調味料を
添加混合しても良いし、膨化物に上記調味料を付着させ
ても良く、更に両者を併用することもできる。調味料を
添加混合する場合、上記した液状の調味料、粉粒体状の
調味料およびペースト状の調味料のいずれもが利用で
き、調味料を付着させる場合、液状の調味料、粉粒体状
の調味料を利用するのが適当である。なお、風味付け、
味付けに液状の調味料として、水系のものを利用した場
合には、付着後の膨化物に乾燥処理を施すことが好まし
い。また、これら調味料は、前記の食用油脂に添加し
て、パフスナックに付着させることもできる。この場
合、食用油脂を膨化物に付着させる時の温度を30〜5
0℃にすることが好ましい。
【0018】
【発明の効果】本発明により、豆独特の風味を保持しつ
つ、さらに米の風味により全体として極めてユニークな
風味を呈するパフスナックを安定的に製造することがで
きる。また、本発明の製造方法により得られたパフスナ
ックは、種々の味付け、風味付けを容易に行うことがで
きる。
【0019】
【実施例】次に、実施例により本発明を説明する。 〔実施例1〕えんどう豆を破砕し、破砕物のほぼすべて
が目開き2800μmの篩を通過し、かつ破砕物全体の
40重量%以上が、目開き2360μmの篩を通過し、
目開き2000μmの篩を通過し得ないものとなるよう
に調整し、水分14%のえんどう豆グリッツを得た。さ
らにジャポニカ米を破砕し、破砕物のほぼすべてが目開
き2800μmの篩を通過し、かつ破砕物全体の40重
量%以上が、目開き2360μmの篩を通過し、目開き
2000μmの篩を通過し得ないものとなるように調整
し、水分14%の米グリッツを得た。なお、ここで使用
したジャポニカ米は、デンプン含有量約78%(そのう
ちアミロース約17%、アミロペクチン約83%)であ
って、タンパク質含有量約6%であった。この豆グリッ
ツと米グリッツとを、50:50の割合で混合して得ら
れたパフスナック原料を、1軸型のエクストルーダー T
ape. Inc. 製のコレットマシーンで膨化処理した。この
際、2箇所に直径3mmの円形の孔を設けたダイを装着
し、ダイ温度210℃、フィード量900g/分、スク
リュー回転数600rpmの条件で膨化処理を施した。
得られた膨化物を4cm程度の長さにカットした(膨化
度11.5倍)。得られたパフスナックは、えんどう豆
の風味が程よく抑えられて、しつこさがなく、米の風味
と相まって独特の好ましい味と風味を有していた。ま
た、得られたパフスナックは、風味、味ともに同じで、
品質の偏りがなかった。
【0020】〔実施例2〕えんどう豆グリッツと米グリ
ッツとの使用比率が、重量比で20:80であること以
外は、すべて実施例1と同様の条件でパフスナックを得
た。得られたパフスナックは、えんどう豆の風味を保持
しつつ米の風味がより強く感じられ、独特の好ましい味
と風味を有していた。また、得られたパフスナックは、
風味、味ともに同じで、品質の偏りがなかった。 〔実施例3〕えんどう豆グリッツと米グリッツとの使用
比率が、重量比で80:20であること以外は、すべて
実施例1と同様の条件でパフスナックを得た。得られた
パフスナックは、えんどう豆の風味が強く感じられるも
のの米の風味も感じられ、独特の好ましい味と風味を有
していた。また、得られたパフスナックは、風味、味と
もに同じで、品質の偏りがなかった。
【0021】〔実施例4〕えんどう豆グリッツと米グリ
ッツとの使用比率が、重量比で40:60であること以
外は、すべて実施例1と同様の条件でパフスナックを得
た。得られたパフスナックは、えんどう豆の風味と米の
風味が適度に感じられ、独特の好ましい味と風味を有し
ていた。また、得られたパフスナックは、風味、味とも
に同じで、品質の偏りがなかった。 〔比較例1〕米グリッツが、目開き2800μmの篩を
通過し、かつ全体の25重量%が目開き2360μmの
篩を通過し、目開き2000μmの篩を通過し得ないも
のであること以外は、すべて実施例1と同様の条件パフ
スナックを得た。よって得られたパフスナックは、米が
ほとんどを占める膨化物とえんどう豆がほとんどを占め
る膨化物が発生し、また、膨化度も8.5〜12倍とバラ
ツキがあり、品質の一定した物が得られ難い。
【0022】〔実施例5〕えんどう豆を破砕し、破砕物
のほぼすべてが目開き2800μmの篩を通過し、かつ
破砕物全体の40重量%以上が、目開き2000μmの
篩を通過し、目開き1700μmの篩を通過し得ないも
のとなるように調整し、水分14%のえんどう豆グリッ
ツを得た。さらにインディカ米(タイ米)を破砕し、破
砕物のほぼすべてが目開き2000μmの篩を通過し、
かつ破砕物全体の40重量%以上が、目開き1700μ
mの篩を通過し、目開き1400μmの篩を通過し得な
いものとなるように調整し、水分14%の米グリッツを
得た。なお、ここで使用したインディカ米は、デンプン
含有量約78%(そのうちアミロース約28%、アミロ
ペクチン約72%)であって、タンパク質含有量約7%
であった。この豆グリッツと米グリッツとを、50:5
0の割合で混合して得られたパフスナック原料を、1軸
型のエクストルーダー Tape. Inc. 製のコレットマシー
ンで膨化処理した。この際、2箇所に直径3mmの円形
の孔を設けたダイを装着し、ダイ温度190℃、フィー
ド量900g/分、スクリュー回転数600rpmの条
件で膨化処理を施した。得られた膨化物を4cm程度の
長さにカットした(膨化度11.5倍)。得られたパフ
スナックは、えんどう豆の風味が程よく抑えられて、し
つこさがなく、米の風味と相まって独特の好ましい味と
風味を有していた。また、得られたパフスナックは、風
味、味ともに同じで、品質の偏りがなかった。
【0023】〔実施例6〕えんどう豆グリッツと米グリ
ッツとの使用比率が、重量比で20:80であること以
外は、すべて実施例5と同様の条件でパフスナックを得
た。得られたパフスナックは、えんどう豆の風味を保持
しつつ、米の風味が感じられ、独特の好ましい味と風味
を有していた。また、得られたパフスナックは、風味、
味ともに同じで、品質の偏りがなかった。 〔実施例7〕えんどう豆グリッツと米グリッツとの使用
比率が、重量比で80:20であること以外は、すべて
実施例5と同様の条件でパフスナックを得た。得られた
パフスナックは、えんどう豆の風味が強く感じられ、ジ
ャポニカ米を使用したよりも弱いが、米の風味もあり、
独特の好ましい味と風味を有していた。また、得られた
パフスナックは、風味、味ともに同じで、品質の偏りが
なかった。
【0024】〔実施例8〕えんどう豆グリッツと米グリ
ッツとの使用比率が、重量比で40:60であること以
外は、すべて実施例5と同様の条件でパフスナックを得
た。得られたパフスナックは、えんどう豆の風味と米の
風味が適度に感じられ、独特の好ましい味と風味を有し
ていた。また、得られたパフスナックは、風味、味とも
に同じで、品質の偏りがなかった。 〔比較例2〕米グリッツが、目開き2800μmの篩を
通過し、かつ全体の25重量%が目開き2360μmの
篩を通過し、目開き2000μmの篩を通過し得ないも
のであること以外は、すべて実施例5と同様の条件パフ
スナックを得た。よって得られたパフスナックは、米が
ほとんどを占める膨化物とえんどう豆がほとんどを占め
る膨化物が発生し、また、膨化度も8.5〜12倍とバラ
ツキがあり、品質の一定した物が得られ難い。
【0025】〔参考例〕実施例1及び5で製造したパフ
スナック(膨化物)を、170℃、3分間の条件で熱風
乾燥した後、膨化物(水分1.0%)100重量部に対
して70重量部の食用油脂を40°Cで噴霧した。ここ
で使用した食用油脂は、パーム油と米油とを7:3の割
合で混合した油脂に、0.1%の梅じそオイルフレーバ
ーを添加したものである。その後、膨化物に対して食塩
1%、梅肉パウダー0.1%をふりかけた。この梅肉パ
ウダーは、塩蔵した梅肉ペーストを凍結乾燥した後、粉
砕したものである。実施例1及び5の膨化物から、この
ように製造した味付けパフスナックは、双方とも品質に
バラつきがなく、また、えんどう豆独特の風味をある程
度保持しつつ、さらに梅干し風味および梅じそ風味が充
分にあり、且つ米の風味により全体として極めてユニー
クな風味を呈するものであった。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 豆グリッツと米グリッツとを含む原料を
    エクストルーダーにより膨化処理するパフスナックの製
    造方法であって、 前記豆グリッツが、豆類の破砕物であって、(a) 目開き
    5600μmの篩を通過し、かつ(b) 全体の40重量%
    以上が、目開き3350μmの篩を通過するが、目開き
    600μmの篩を通過し得ないものであり、前記米グリ
    ッツが、米の破砕物であって、(c) 目開き3350μm
    の篩を通過し、かつ(d) 全体の40重量%以上が、目開
    き2360μmの篩を通過するが、目開き600μmの
    篩を通過し得ないものであることを特徴とする製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記米グリッツが、ジャポニカ米の破砕
    物である請求項1記載のパフスナックの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記米グリッツが、インディカ米の破砕
    物である請求項1記載のパフスナックの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記米グリッツが、ジャポニカ米の破砕
    物とインディカ米の破砕物の混合物である請求項1記載
    のパフスナックの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記米グリッツに含まれるインディカ米
    の破砕物が、目開き2360μmの篩を通過し、かつ全
    体の40重量%以上が、目開き2000μmの篩を通過
    するが、目開き1000μmの篩を通過し得ないもので
    ある、請求項3又は4記載のパフスナックの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記インディカ米の破砕物の99%以上
    が、長径0.6mm以下である、請求項5記載のパフスナッ
    クの製造方法。
  7. 【請求項7】 豆グリッツが、豆類の破砕物であって、
    全体が目開き3350μmの篩を通過し、全体の40重
    量%以上が目開き2800μmの篩を通過するが、目開
    き1700μmの篩を通過し得ないものである請求項5
    又は6記載のパフスナックの製造方法。
  8. 【請求項8】 豆グリッツと米グリッツとの使用割合
    が、重量比で20:80〜80:20であることを特徴
    とする請求項1〜7の何れか1項記載のパフスナックの
    製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007274944A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Pokka Corp 水に分散しやすい造粒した穀物乳
JP4857378B2 (ja) * 2006-04-14 2012-01-18 フリト−レイ ノース アメリカ インコーポレイテッド 低脂肪の膨張したスナック及び同スナックの製造方法
JP2014161299A (ja) * 2013-02-27 2014-09-08 Fuji Oil Co Ltd ノンフライスナック様食品およびその製造法

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