JPH0757755B2 - 光変色性化合物およびそれを含む物品 - Google Patents

光変色性化合物およびそれを含む物品

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JPH0757755B2
JPH0757755B2 JP1505238A JP50523889A JPH0757755B2 JP H0757755 B2 JPH0757755 B2 JP H0757755B2 JP 1505238 A JP1505238 A JP 1505238A JP 50523889 A JP50523889 A JP 50523889A JP H0757755 B2 JPH0757755 B2 JP H0757755B2
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alkyl
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poly
trifluoromethyl
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D498/00Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D498/02Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D498/10Spiro-condensed systems
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/685Compositions containing spiro-condensed pyran compounds or derivatives thereof, as photosensitive substances

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  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規化合物、特に新規な光変色性化合物、そ
のような化合物を含む組成物および物品に関する。光変
色性(photochromism)とは、紫外線を含む光、例えば
太陽光線または水銀ランプの光に照射した時に色が変わ
り、光照射をやめたときまたは暗所に貯蔵したときにそ
の最初の色に戻る性質をもつ化合物によって起こる可逆
的現象をいう。
種々の光変色性化合物が太陽光線よる変色または暗色化
に用いるために合成されおよび提案されている。例え
ば、米国特許3,562,172、3,578,602、4,215,010、4,34
2,668及び英国特許出願2,171,404に記載の如きスピロ
(インドリン)ナフトキサジン化合物はサングラスや眼
科用レンズに有用であることが報告される。眼科用に有
用であると報告されるその他の光変色性化合物は、米国
特許4,637,698に記載されるスピロ(インドリン)ピリ
ドベンゾキサジン類、国際特許出願WO-88/02371に記載
されるスピロ(インドリン)ベンゾキサジン類、及び日
本国特許出願JP-A-62/195,075に記載されるスピロ(ベ
ンズインドリン)ナフトキサジン類である。そのような
光変色性化合物は結晶形態または透明媒体中での溶液ま
たは分散液の形態のいずれでも、太陽光線または紫外線
の照射時に、無色の状態から青に変化し、そのような照
射を止めた場合には最初の無色の状態に戻る。
発明の詳細な記述 本発明によれば、一般式I で表わされる新規なスピロ(ベンズインドリノ)ベンゾ
キサジン化合物を提供する。
環Bは、式中のインドリノ部に於ける6員環に縮環した
置換若しくは無置換ベンゼン環を表わす。環Bは、この
化合物のインドリン部に於けるe、f、又はg面に縮環
してもよい。好ましくは環Bは、式IAによって表わされ
るように、e面に縮環する。
環Bがe面で縮環した場合、化合物は式IA′に示される
ようにナンバリングされる。環Bがg面で縮環した場
合、化合物は式IBに示されるようにナンバリングされ
る。
上記式中、R1は、C1−C8のアルキル(例えば、メチル、
エチル、プロピル、ブチル等)、フェン(C1−C4)アル
キル(例えば、ベンジル)、ナフト(C1−C4)アルキル
(例えば、1−ナフチルメチル)、アリル、アクリル、
メタクリル、カルボキシ(C2−C6)アルキル(例えば、
β−カルボキシエチル、γ−カルボキシプロピル及びδ
−カルボキシブチル)、シアノ(C2−C6)アルキル(例
えば、β−シアノエチル、γ−シアノプロピル、β−シ
アノイソプロピルおよびδ−シアノブチル)、C1−C4
シロキシ(C2−C6)アルキル、即ち、[RcC(O)Rd−
(式中、RcはC1−C4アルキルおよびRdはC2−C6アルキ
ル)]、(例えば、アセトキシエチル、アセトキシプロ
ピル、プロピオニルオキシエチル、アセトキシブチルお
よびプロピオニルオキシプロピル)、ヒドロキシ(C2
C6)アルキル(例えば、ヒドロキシエチル、ヒドロキシ
プロピル、およびヒドロキシブチル)、及び(C2H4O)m
・CH3(但し、mは1〜6の数)からなる群から選択さ
れる。好ましくは、R1はC1−C4アルキル、アリル、(C2
H4O)m・CH3(式中、mは1〜3の整数。例えば2)、カ
ルボキシ(C2−C4)アルキル、シアノ(C2−C4)アルキ
ル(例えばシアノエチル)、C1−C4アシロキシ(C2
C4)アルキル(例えば、C2−C4アシロキシエチル)、及
びヒドロキシ(C2−C4)アルキルである。
式I中のR2およびR3は各々C1−C5アルキル、フェニル、
モノ−および−置換フェニル、及びフェン(C1−C4)ア
ルキル(例えばベンジル)からなる群から選択され、或
はR2およびR3は結合して、炭素数6〜8の脂環基(スピ
ロ炭素原子を含む)を形成してもよい。前述のフェニル
の置換基はC1−C5アルキルおよびC1−C5アルコキシ基か
ら選択され得る。より詳しくは、R2およびR3はC1−C5
ルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチルお
よびペンチル)およびフェニルからそれぞれ選択され
る。R2またはR3のいずれか一方が第3級アルキル基、例
えばt−ブチルまたはt−アミルであるとき、もう一方
は好ましくは第3級アルキル基以外のアルキル基であ
る。
式I中R4は、ハロゲン(例えば、クロロ、フルオロ又は
ブロモ)、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ(例え
ば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ及びペ
ントキシ)ニトロ、シアノ、チオシアノ、C1−C4モノハ
ロアルキル(例えばクロロメチルおよびクロロエチル等
のC1−C4モノクロロアルキル)、C1−C2ポリハロアルキ
ル(トリハロアルキル、具体的にはトリクロロアルキル
又はトリフルオロアルキル、例えばトリフルオロメチル
および1,1,1−トリフルオロエチル)およびモノ−又は
ジ−アルキルアミノ(但し、アルキルアミノ基のアルキ
ル部は炭素数1〜4を有するものであり、例えばメチル
アミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ジメチルアミ
ノ又はジエチルアミノ)からなる群から選択される。式
I中文字「e」は1〜4の整数(通常1、2又は3、好
ましくは1又は2)である。特に各R4置換基は、C1−C2
アルキル、C1−C2アルコキシ、クロロ、フルオロ、ブロ
モ、ニトロ、トリフルオロメチル及びジメメチルアミノ
から選択される。
「e」が1のとき、R4置換基は化合物のベンゾキサジン
部のベンゼン環のいかなる可能な炭素原子上、即ち
5′、6′、7′または8′位に存在してもよい。好ま
しくは、R4置換基はベンゾキサジン部のベンゼン環の
5′、6′または7′位炭素原子上に存在する。「e」
が2以上のとき、R4置換基は同一または異なって、いず
れの場合も上記基から選択される。「e」が2のとき
は、R4置換基は典型的には、5′および7′位、または
6′および8′位に存在する。「e」が3のとき、R4
換基は典型的に5′、6′および7′位;5′、7′およ
び8′位;6′、7′および8′位;または5′、6′お
よび8′位に存在する。
式I中R5は水素、ハロゲン(例えば、クロロ、フルオ
ロ、又はブロモ)、C1−C5アルキル(例えば、C1−C2
ルキル)、C1−C5アルコキシ(例えば、C1−C2アルコキ
シ)、C1−C4モノハロアルキル(例えば、クロロメチ
ル、クロロエチルおよびフルオロメチル等のC1−C2モノ
ハロアルキル)、C1−C2ポリハロアルキル(例えばトリ
ハロアルキル、具体的にはトリクロロアルキル又はトリ
フルオロアルキル、例えばトリフルオロメチル)、シア
ノ及びC1−C8アルコキシカルボニルからなる群から選択
される。R5置換基は4または5位のいずれかの炭素原子
上に存しても良い。特に、R5は、C1−C2アルキル、C1
C2アルコキシ、C1−C2モノハロアルキル、水素、クロ
ロ、フルオロ、及びトリフルオロメチルから選択され
る。
式I中R6は、水素、ハロゲン(例えば、クロロ、フルオ
ロ、又はブロモ)、C1−C5アルキル(例えばC1−C2アル
キル)、C1−C5アルコキシ(例えば、C1−C2アルコキ
シ)、シアノ、C1−C8アルコキシカルボニル、C1−C2
リハロアルキル、C1−C4モノハロアルキルおよびモノ−
若しくはジ−アルキルアミノ(但し、アルキルアミノ基
のアルキル部は炭素数1〜4を有するものであり、例え
ばメチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、及び
ジエチルアミノ)からなる群から選択される。
式I中文字「c」は、0〜2の数(例えば、0又は1、
より典型的には0)である。化合物中のベンズインドリ
ノ部に於けるベンズ部上に置換基が存在し、文字「c」
が1又は2であるとき、これは非水素置換基の数を表わ
す。「c」が1のとき、R6置換基は典型的には6、7、
又は8位炭素原子上に存在する。同様に、「c」が2の
とき、R6置換基は通常6と7位、6と8位、又は7と8
位炭素原子上に存在する。特に、式IA[但しR1がC1−C4
アルキル(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イ
ソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、イソブチル及び
t−ブチル)であり;R2及びR3がそれぞれメチル、エチ
ル又はフェニルであり;R4が、C1−C4アルキル、C1−C4
アルコキシ、クロロ、フルオロ、又はシアノから選択さ
れ;R5が、水素、フルオロ、トリフルオロメチル及びC1
−C5アルキルから選択され;R6が、C1−C5アルキル、ト
リフルオロメチル、C1−C4アルコキシ、クロロ、フルオ
ロ、及びC1−C4モノ−若しくはジ−アルキルアミノから
選択され;「c」が0又は1であり;「e」が1又は2
である。]で表される化合物が考えられる。
式I、特にIAで表わされる化合物のうちの具体例を、表
−Iに示す。表−I中、R4置換基位置をしめすプライム
(′)は省略する。表−I中化合物1は、5′,7′−ジ
メトキシ−1,3,3−トリメチルスピロ〔ベンズ[e]イ
ンドリン−2,2′−[2H]−1,4]−ベンゾキサジン〕と
命名される。通常、(「e」が1のとき)R4置換基は
5′又は7′位炭素原子、普通は7′位炭素原子上に存
する。「e」が2のとき、R4置換基は通常、5′及び
7′位炭素原子上に位置する。例えば、表−I中、列挙
したモノメトキシ(OMe)およびモノエトキシ(OEt)置
換基は、一般に7′−メトキシ又は7′−エトキシ置換
基である。化合物1〜12、18及び23〜25のジメトキシ置
換基は一般に5′,7′−ジメトキシ置換基である。化合
物22のブロモ置換基は、7′−ブロモ置換基であってよ
い。表−Iで表される化合物は、化合物1と同様に、そ
のような化合物に関して記載した表中の置換基を用い
て、置換スピロベンズ(インドリノ)ベンゾキサジン類
のように命名される。本明細書中そのような化合物の命
名は、有機命名法に於けるIUPACルールを用いた。化合
物中の炭素原子のナンバリングは、式IA′及びIBに示す
ナンバリングに従う。
表中の記号 Me=メチル、Ph=フェニル、CF3=トリフルオロメチ
ル、Et=エチル、OMe=メトキシ、C1=塩素、n−Pr=
n−プロピル、Ot=エトキシ、F=フッ素、i−Pr=イ
ソプロピル、NO2=ニトロ、Br=臭素、(CH2)3CN=シア
ノプロピル、NEt2=ジエチルアミノ、CH3C(O)=ア
セトキシ、(CH2)2COOH=カルボキシエチル、(CH2)2OH
=ヒドロキシルエチル。ハイフン(−)は、非水素置換
基の存在しないことを示す。
本発明の化合物は、相当するR5及び(R6)c−置換イン
ドリン(フィッシャーの塩基(Fischer's base))又は
インドリウム塩、例えばヨウ素塩を、相当する(R4)e
−置換−1−ニトロソ−2−フェノールと反応させて合
成しても良い。これらの前駆体物質は実質的に化学量論
量で、適当な溶媒、例えばトルエン若しくはエタノール
中にて約40〜約140℃、より普通には40〜120℃の温度で
反応が完結する迄反応させる。インドリウム塩を使用す
る場合は、塩基(例えばトリエチルアミン若しくはピペ
リジン)を反応媒体中に加え、反応中生成するハロゲン
化水素と結合させてもよい。
低沸点脂肪族炭化水素溶媒(例えばペンタンを除くあら
ゆる一般の有機溶媒(極性及び非極性)を反応媒体とし
て使用しても良い。適当な溶媒としてはC1−C4アルカノ
ール類のようなアルコール類(例えばメタノール、エタ
ノール、イソプロパノール及びブタノール類);芳香族
溶媒(例えばベンゼン、トルエン及びキシレン);ケト
ン類、(例えばアセトン、メチルエチルケトン及びメチ
ルイソブチルケトン);エステル類(例えば酢酸エチ
ル;塩素化低級脂肪族炭化水素、例えばメチレンクロラ
イド及びクロロホルム);ジメチルスルホキシド、ジメ
チルホルムアミド、テトラヒドロフラン;及びC1−C4
ルカノール類と脂肪族炭化水素との混合溶媒(例えばエ
タノール−ヘキサン、及びエタノール−ヘプタン混合
物)が考えられる。
反応温度は40℃より低くても良いが、反応速度が非常に
遅くなり非効率的である。反応温度が120℃より高いと
生成物の分解が起こるかもしれない。それ故40〜120℃
の温度、例えば50〜100℃の温度が最も適当である。上
述の範囲内の加熱反応温度にて反応媒体を攪拌すること
は、生成物の分解を防ぐので推薦される。
有機若しくは無機塩基が、インドリウムハライド塩反応
物を使用する結果反応の途中に於いて発生するハロゲン
化水素と反応させるために、使用されても良い。アミン
類、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ジイ
ソプロピルアミン、ピペリジン、ピリジン及びピペラジ
ンを使用しても良い。無機塩基試薬、例えば炭酸ナトリ
ウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ナ
トリウム及び酢酸ナトリウムを使用しても良い。無機試
薬を使用すると2相反応媒体、即ち無機及び有機相とな
るであろう。塩基試薬は一般に化学量論より過剰量使わ
れるが、化学量論量使用しても良い。
反応生成物を反応混合物より、例えば生成物が固体であ
るか液体であるかにも依るが濾過若しくはデカンテーシ
ョンにより回収する。生成物をフラッシュ・カラム・ク
ロマトグラフィー、結晶化、カーボンブラックとの共沸
若しくは当業者に周知の他の方法により精製する。
特に、本発明の化合物は1当量の相当する置換フィッシ
ャー塩基のヨウ化水素酸塩と1当量の相当する置換ニト
ロソフェノールを過剰のトリエチルアミン含有のエタノ
ール溶液中で反応させて合成しても良い。液体反応混合
物を70℃に加熱し大体その温度で約5時間保つ。反応の
進行は薄層クロマトグラフィー(TLC)で追跡しても良
い。エタノール溶媒と過剰のトリエチルアミンを留去し
残査を、溶離剤として酢酸エチルとヘキサンを用いカラ
ムクロマトグラフィーで精製するか、或は適当な溶媒か
ら再結晶して精製する。
更に特に1当量の3,5−ジメトキシ−2−ニトロフェノ
ールを1当量の1,2,3,3−テトラメチルベンズ(e)イ
ンドリンと縮合しても良い。インドリンとニトロソフェ
ノールのエタノール懸濁液を窒素雰囲気下縮合反応が完
結する迄、例えば2−6時間還流しても良い。生成スピ
ロベンズ[e](インドリノ)ベンゾキサジンは表−1
中の化合物1である。
R5及び(R6)c−置換インドリン(又はインドリウム
塩)は、相当するR5−及び(R6)c−置換ナフチルアミ
ンを相当するヒドラジン塩化水素に従来の合成法で変換
することにより、合成してもよい。例えば、「ヘテロ環
化合物の化学」[R.K.ブラウン(R.K.Brown)、ワイリ
ー・インターサイエンス(Wiley Interscience)、ニュ
ーヨーク、第25巻、パート1、第2章、第232頁)を参
照せよ。
ヒドラジン塩化水素は、氷酢酸中100℃で、或は還流エ
タノール中、化学量論量の所用のケトンと縮合させて、
相当する(3H)インドールとしてもよい。(3H)インド
ールは、還流条件下過剰のヨウ化アルキルでアルキル化
することにより、フィッシャー塩基ヨウ化水素酸塩に変
換してもよい。
本発明の化合物は一般的な有機溶剤、例えばベンゼン、
トルエン、クロロホルム、エチルアセテート、メチルエ
チルケトン、アセトン、エチルアルコール、メチルアル
コール、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、エチレングリコールメチルエーテル、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド、メチルセロソル
ブ、モルホリンおよびエチレングリコールに溶解しても
よい。この化合物はまた水、アルコール及び他の溶剤を
含む液中に分散してもよい。
本発明の化合物はまた、例えば透明なポリマー類(若し
くはコポリマー類)又はそのような透明なポリマー類の
ブレンド物等の透明な有機ホスト材料と、任意の適当な
有機溶剤とから調製される無色又は透明な溶液(例えば
前述の有機溶剤の一種以上に溶解した後述する透明な有
機ホスト材料であるポリマー類)に溶解してもよい。こ
の様な溶液の例は、ポリ(ビニルアセテート)−アセト
ン溶液、ニトロセルロース−アセトニトリル溶液、ポリ
(ビニルクロリド)−メチルエチルケトン溶液、ポリ
(メチルメタクレレート)−アセトン溶液、セルロース
アセテート−ジメチルホルムアミド溶液、ポリ(ビニル
ピロリドン)−アセトニトリル溶液、ポリスチレン−ベ
ンゼン溶液およびエチルセルロース−メチレンクロリド
溶液等がある。環Bがe面で縮環した化合物の前述の溶
液または組成物は、併用し得るホスト材料[例えば透明
支持体、具体的にはセルローストリアセテート及びポリ
エチレンテレフタレート、またはバリタ紙(barytapape
r)]に塗布し、乾燥して物品を得てもよい。この物品
は紫外線照射により着色し、紫外線照射源を除くと無色
の状態に戻る。環Bがg面で縮環した化合物は、環Bが
e面で縮環したものより光変色性は小さい。第IA図を参
照せよ。
本発明の一態様に於いて、本明細書中記載した化合物
(またはこれらを含む組成物)は、併用し得るホスト上
に塗布してもよいし、或は塗布される塗料組成物中に配
合してもよい。又は併用し得るホスト(例えば、合成プ
ラスチックホスト材料等の高分子有機材料)含有の物品
に塗布又は配合してもよい。一態様に於いて、ホスト材
料物品は固体の透明材料または光学的に透明な材料、例
えば眼科用部材(例えば眼鏡用レンズ)に適する材料、
または窓、風よけガラス等に有用な材料である。本発明
の光変色性化合物を含むホスト材料は光変色性プラスチ
ックフィルム、シート及びレンズ(例えばサングラス
用、スキー・ゴーグル用レンズ、面(visor)、カメラ
レンズおよび可変デンシティ・フィルター)の製造に用
いてもよい。本明細書において語「光学部材」とはレン
ズおよび透明体を含む意味で用いられる。本発明の光変
色性材料は又、流動性塗料組成物をホスト表面に塗布乾
燥する前にこの塗料と混合することにより、塗料、例え
ば(ペイント、インキ等)に配合してもよい。
本発明光変色性化合物と使用し得るホスト材料の例とし
ては、ポリオール(アリルカーボネート)モノマー類の
ポリマー、即ちホモ及びコポリマー、多官能性アクリレ
ートモノマーのホモ及びコポリマー、ポリアクリレート
類、ポリ(アルキルアクリレート)類、例えばポリ(メ
チルメタクリレート)類、セルロースアセテート、セル
ローストリアセテート、セルロースアセテートプロピオ
ネート、セルロースアセテートブチレート、ポリ(ビニ
ルアセテート)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビ
ニルクロリド)、ポリ(ビニリデンクロリド)、ポリウ
レタン類、ポリカーボネート類、ポリ(エチレンテレフ
タレート)、ポリスチレン、ポリ(スチレン−メチルメ
タクリレート)コポリマー類、ポリ(スチレン−アクリ
ロニトリル)コポリマー、ポリ(ビニルブチラール)、
及びジアリリデンペンタエリスリトールのホモ及びコポ
リマー等がある。特にポリオール(アリルカーボネー
ト)モノマー類、例えばジエチレングリコールビス(ア
リルカーボネート)とアクリルモノマーのコポリマーが
好ましい。透明コポリマー類および透明ポリマー混合物
もまたホスト材料として適している。
好ましいホスト材料は、ポリカーボネート樹脂、例えば
ビスフェノールAとホスゲンから得られるカーボネート
で架橋された樹脂(これは商標レキサン(LEXAN)とし
て販売されている。);ポリ(メチルメタクリレー
ト)、例えば商標プレキシグラス(PLEXIGLAS)として
販売されている固形材料;ポリオール(アリルカーボネ
ート)、特にジエチレングリコール・ビス(アリルカー
ボネート)(このモノマーは商標CR−39として販売され
ている。)の重合体、およびそれと例えばビニルアセテ
ートとのコポリマー、例えば80−90%のジエチレングリ
コール・ビス(アリルカーボネート)と10−20%のビニ
ルアセテートとのコポリマー、特に80−85%のビス(ア
リルカーボネート)と15−20%のビニルアセテートとの
コポリマー、セルロースアセテート、セルロースプロピ
オネート、セルロースブチレート、ポリスチレンおよび
それとメチルメタクリレート、ビニルアセテートおよび
アクリロニトリルとのコポリマー類およびセルロースア
セテートブチレートから調製される光学的に透明な高分
子有機材料である。
重合して透明なホスト材料を形成し得るポリオール(ア
リルカーボネート)モノマーは直鎖状または分岐鎖状脂
肪族または芳香族液状ポリオール類のアリルカーボネー
ト類、例えば脂肪族グリコールビス(アリルカーボネー
ト)化合物、またはアルキリデンビスフェノールビス
(アリルカーボネート)化合物等である。これらのモノ
マー類はポリオール類、例えばグリコール類の不飽和ポ
リカーボネート類であってよい。このモノマー類は当業
者によく知られた方法、例えば米国特許第2,370,567号
および同第2,403,113号の方法により調製してもよい。
ポリオール(アリルカーボネート)モノマー類は式(I
I): 〔式中、Rは不飽和アルコールから誘導される基であっ
て、通常アリルまたは置換アリル基であり、R′はポリ
オールから誘導される基であり、およびnは総数2−
5、好ましくは2である。〕 で表わされる。アリル基Rは2位においてハロゲン、最
も好ましくは塩素若しくは臭素、または炭素数1〜4の
アルキル基、一般にメチルまたはエチル基で置換されて
いてもよい。基Rは式: 〔式中、R0は水素、ハロゲンまたはC1−C4アルキル基を
示す。〕で表わされる。Rの特定例としては基:アリ
ル、2−クロロアリル、2−ブロモアリル、2−フルオ
ロアリル、2−メタリル、2−エチルアリル、2−イソ
プロピルアリル、2−n−プロピルアリル、及び2−n
−ブチルアリル等が例示される。最も一般的にはRはア
リル基;H2C=CH−CH2−である。
R′は2,3,4または5個の水酸基を含む脂肪族または芳
香族ポリオールであってよいポリオールから誘導される
多価基である。典型的にはポリオールは2個の水酸基を
有する。即ちグリコール、又はビスフェノールである。
脂肪族ポリオールは炭素数2〜10の直鎖状または分岐状
のものであってよい。通常、脂肪族ポリオールとしては
炭素数2−4のアルキレングリコールまたはポリ(C2
C4)アルキレングリコール、即ちエチレングリコール、
プロピレングリコール、トリメチレングリコール、テト
ラメチレングリコールまたはジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール等である。
芳香族ポリオールは式: 〔式中、Aは非環式脂肪族炭化水素から誘導される2価
基であって、例えば炭素数1〜4のアルキレンまたはア
ルキリデン基、例えばメチレン、エチレンおよびジメチ
ルメチレン(イソプロピリデン)等であり、Raは炭素数
1〜3の低級アルキル置換基を表わし、pは0、1、2
または3である。〕で表わせる。好ましくは水酸基はオ
ルトまたはパラ位にある。
基R′の特定例としては;炭素数2−10のアルキレン
基、例えばエチレン、(−CH2−CH2−)、トリメチレ
ン、メチルエチレン、テトラメチレン、エチルエチレ
ン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、2−メチルヘキ
サメチレン、オクタメチレンおよびデカメチレン;アル
キレンエーテル基、例えば−CH2−O−CH2−,−CH2CH2
−O−CH2CH2−,−CH2−O−CH2−CH2−,および−CH2
CH2CH2−O−CH2CH2CH2−;アルキレンポリエーテル
基、例えば−CH2CH2−O−CH2CH2−O−CH2CH2−および
−CH2CH2CH2−O−CH2CH2CH2−O−CH2CH2CH2−;アル
キレンカーボネートおよびアルキレンエーテルカーボネ
ート基、例えば−CH2CH2−O−CO−O−CH2CH2−および
−CH2CH2−O−CH2CH2−O−CO−O−CH2CH2−O−CH2C
H2−;およびイソプロピリデンビス(パラ−フェニ
ル)、即ち、 である。最も一般的にはR′は−CH2CH2−,−CH2CH2
O−CH2CH2−または−CH2CH2−O−CH2CH2−O−CH2CH2
−である。
ポリオール(アリルカーボネート)モノマーの特定例と
しては、エチレングリコールビス(2−クロロアリルカ
ーボネート)、エチレングリコールビス(アリルカーボ
ネート)、ジエチレングリコールビス(2−メタアリル
カーボネート)、ジエチレングリコールビス(アリルカ
ーボネート)、トリエチレングリコールビス(アリルカ
ーボネート)、プロピレングリコールビス(2−エチル
アリルカーボネート)、1,3−プロパンジオールビス
(アリルカーボネート)、1,3−ブタンジオールビス
(アリルカーボネート)、1,4−ブタンジオールビス
(2−ブロモアリルカーボネート)、ジプロピレングリ
コールビス(アリルカーボネート)、トリメチレングリ
コールビス(2−エチルアリルカーボネート)、ペンタ
メチレングリコールビス(アリルカーボネート)、およ
びイソプロピリデンビスフェノールビス(アリルカーボ
ネート)等がある。
本発明に利用され得る工業的に重要なポリオールビス
(アリルカーボネート)モノマーとしては: トリエチレングリコールビス(アリルカーボネート)、 ジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)、及
エチレングリコールビス(アリルカーボネート)等があ
る。ジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)
が好ましい。
ポリオール(アリルカーボネート)モノマーを調製する
方法、即ちポリオール(またはアリルアルコール)のホ
スゲン化およびこれに続くアリルアルコール(またはポ
リオール)によるエステル化の故に、モノマー生成物は
その中にアリルカーボネート基を連結する部分が1ない
しそれ以上のカーボネート基を含む関連モノマー種を含
んでいてもよい。これらの関連モノマー種は式 〔式中、Rは上記と同意義、Rbはジオールから誘導され
る二価基、例えばアルキレンまたはフェニレン、および
sは総数2〜5を示す。〕で表わしてもよい。ジエチレ
ングリコール・ビス(アリルカーボネート)の関連モノ
マー種は式: 〔式中、sは総数2〜5。〕で表わされる。ポリオール
(アリルカーボネート)モノマーは典型的には2〜20重
量%の関連モノマー種を含んでよく、この様な関連モノ
マー種は混合物、即ち、sが2、3、4等である種の混
合物として存在してもよい。
加えて、部分的に重合したポリオール(アリルカーボネ
ート)モノマーを用いてもよい。この態様ではモノマー
は加熱して増粘するか、あるいは少量、例えばモノマー
100部当り0.5−1.5部(phm)の開始剤を用いて部分的に
重合して、非−ゲル含有の、より粘性の高いモノマー物
質としてもよい。
本明細書および請求の範囲中に用いられている語ポリオ
ール(アリルカーボネート)モノマーまたはそれに類す
る名称、例えばジエチレングリコールビス(アリルカー
ボネート)は命名したモノマー又はプレポリマーおよび
その中に含まれるいかなる関連モノマー種も意味し、包
含する。
合成高分子ホスト材料を調製するのに用いてもよい多官
能性アクリレートモノマー類は、アクリル酸及びメタク
リル酸より成る群から選択されるアクリル酸部と、ポリ
オール(例えば、ジオール、トリオール、またはテトラ
カルビノール)とのエステル化生成物である。特に、多
官能性アクリレートモノマーは、次式 (CH2=C(Rt)−C(O)R″ (X) (式中、Rtは水素又はメチル、nは2、3、又は4、R
は2〜4個の水酸基を有するポリオール(例えば、それ
ぞれジオール、トリオール、又はテトラカルビノール)
から水酸基を除いた残基である多価基(即ち、2価、3
価又は4価基)を表わす。)で表わされる。特に、Rtは
水素又はメチルであり、nは2又は3(より一般的には
2)である。
R″は、α,ω−C2−C8グリコール、シクロヘキサンジ
オール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、C2−C5トリオール類及びペンタエリスリトールから
成る群より選択される。そのようなポリオール類の例と
しては、エチレングリコール、トリメチレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,
6−ヘキサンジオール、プロピレングリコール、トリメ
チロールプロパン、グリセロール及びその類似物等が挙
げられる。
ジアクリレート類及びトリアクリレート類等の多官能性
アクリレートモノマー類の例としては、エチレングリコ
ールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレ
ート、1,2−プロパンジオールジアクリレート、1,3−プ
ロパンジオールジアクリレート、1,2−プロパンジオー
ルジメタクリレート、1,3−プロパンジオールジメタク
リレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,3−
ブタンジオールジメタクリレート、1,4−ブタンジオー
ルジメタクリレート、1,5−ペンタンジオールジアクリ
レート、2,5−ジメチル−1,6−ヘキサンジオールジメタ
クリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ジ
エチレングリコールジメタクリレート、トリエチレング
リコールジメタクリレート、トリメチロールプロパント
リメタクリレート、テトラエチレングリコールジアクリ
レート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、
ジプロピレングリコールジアクリレート、ジプロピレン
グリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパン
トリアクリレート、グリセロールトリアクリレート、グ
リセロールトリメタクリレート、ペンタエリスリトール
トリアクリレート、ペンタエクスリトールジメタクリレ
ート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペン
タエルスリトールテトラメタクリレート、及びそのよう
なアクリレートモノマー類の混合物が挙げられる。
多官能性アクリレートモノマー類の一部を、ビニル基
(CH2=CH−)を含む単官能性共重合性モノマーに替え
てもよい。そのような併用可能なモノマーとしては、単
官能性アクリル及びメタクリル酸エステル、及びC2−C6
カルボン酸のビニルエステル(即ちビニルカルボキシレ
ート類)が挙げられる。好ましくは、共重合性モノマー
は非芳香族(例えば非ベンゼノイド)含有モノマーであ
る。単官能性アクリル又はメタクリルエステルモノマー
類は、次式で表わされる。
CH2=C(Rt)−C(O)−O−R (XI) [式中、Rtは水素若しくはメチルであり、RはC1−C
12(例えばC1−C8アルキル、C5−C6シクロアルキル、グ
リシジル及びヒドロキシエチル)から成る群より選択さ
れる。]好ましくは、RはC1−C4アルキル(例えばメ
チル若しくはシクロヘキシル)である。
単官能性アクリル酸タイプのモノマー類の例としては、
例えばアクリル及びメタクリル酸の、アルカノール(例
えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノ
ール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、及
びオクタノール等)エステル類(例えば、メチルアクリ
レート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート及
びエチルメタクリレート)、シクロアルカノール(例え
ばシクロペンタノール及びシクロヘキサノール)エステ
ル類、グリシドール(3−ヒドロキシプロピレンオキサ
イド、(d,l,dl))エステル類、及びエチレングリコー
ルエステル類が挙げられる。ビニルカルボキシレート類
の例としては、ビニルアセテート、ビニルプロピオネー
ト、ビニルブチレート及びビニルバレレートが挙げられ
る。前述の単官能性共重合性モノマーに加えて及び/又
はこれに替えて、併用可能な単官能性共重合性アリル及
び2官能性アリルモノマー類を、多官能性アクリレート
モノマーの一部に替えて用いてもよい。考え得る単官能
性アリルモノマーとしては、C2−C6カルボン酸のアリル
エステル類、C1−C6アリルエーテル類及び他の共重合性
アリル化合物が含まれる。好ましい単官能性アリルモノ
マーは、非芳香族化合物である。考えられる2官能性ア
リル共重合性モノマー類は、式VIで表わされるポリオー
ル(アリルカーボネート類)モノマー類である。
ホスト材料に塗布されるかまたは配合される光変色性化
合物又はその含有組成物の量は限定的ではなく、光変色
効果が肉眼で識別できる量である。一般にそのような量
は光変色量といわれる。使用量は多くの場合、照射時に
おいて望まれる色の強度および光変色性化合物の配合法
または塗装法により決まる。典型的には、塗布又は配合
される化合物をより多く加えれば、より濃い色が得られ
る。通常、ホスト材料に配合又は塗布される光変色性化
合物の量は、ホスト材料の重量に対して約0.01〜約20重
量%、より一般的には約0.05〜約10重量%である。換言
すれば、光変色性効果を付与するための光変色性化合物
量は、典型的には、ホスト材料物品の厚さとは無関係に
ホスト材料表面1平方インチ当たり、光変色性化合物が
約0.1〜約50mg、例えば1〜10mgの範囲で変えてもよ
い。それ故、光変色性化合物は薄い試料、フィルム又は
塗膜中には高濃度で、厚い試料中には低濃度で存在す
る。
本発明光変色性化合物の溶液は紫外線暴露により変色
し、紫外線照射源を除くともとの色または無色の状態に
戻る。この様な変色は何度も繰返すことができる。
本発明光変色性化合物(またはそれを含む組成物)は公
知の方法によりホスト材料に塗布するか又は配合してよ
い。この様な方法には化合物のホスト材料中への溶解ま
たは分解、即ち浸漬、熱転移等、あるいは塗布によるホ
スト材料中への光変色性化合物の吸収(imbibation)、
およびホスト材料の隣接層間に別の層として光変色性化
合物を組み込む等の方法がある。語「吸収」(imbibati
onまたはinbibe)はホスト材料中へ光変色性化合物のみ
の拡散、溶媒による拡散、多孔性ポリマーへの光変色性
化合物の吸収、気相転移およびその他類似のメカニズム
を意味し、含まれる。その様な例は: (a)本発明光変色性化合物(またはこれを含有する組
成物)を、硬化して光学的に透明な高分子ホスト材料を
生成する重合性組成物と混合し、該重合性組成物をフィ
ルム、シートまたはレンズに鋳造するかあるいは射出成
形もしくは他の方法によりシートやレンズを形成する; (b)本発明光変色性化合物を水、アルコール、その他
の溶媒または混合溶媒に溶解または分散し、この溶液浴
又は分散液浴にホスト材料を数分〜数時間、例えば2−
3分〜2−3時間浸漬することにより、固体ホスト材料
に吸収させる。浴は従来の昇温下、通常50〜120℃で行
なう。次いでホスト材料を浴から引きあげ乾燥する。
(c)光変色性化合物(及びこれを含有する組成物)は
又、あらゆる便利な方法、例えば高分子結合剤が存在す
る光変色性材料の溶液若しくは分散液の噴霧、はけ塗、
回転被覆若しくは浸漬被覆により、ホスト材料の表面に
塗装しても良い。その後、この光変色性化合物はこれ
を、例えばオーブン中数分〜数時間80〜180℃の温度範
囲で加熱することによりホスト材料によって吸収され
る。
(d)上述の吸収工程の変法として、光変色性化合物若
しくはこれを含む組成物を一時的に仮の支持体、例えば
1枚のクラフト紙、アルミニウム箔、ポリマーフィルム
若しくは織物上に載せ、それからこれをホスト材料に接
触して置いて、例えばオーブン中で加熱することが出来
る。
(e)あらゆる適当な方法(例えば噴霧、はけ塗、回転
被覆若しくは浸漬被覆)によって永久接着フィルムの形
態でホスト表面に塗装される透明高分子材料中に、光変
色性化合物を溶解又は分散することが出来る。そして (f)最後に、光変色性化合物は上述のあらゆる方法に
より透明高分子材料に配合又は塗装され、それからホス
ト材料の隣接層に対して分離中間層物としてホスト材料
中に配置することが出来る。
本発明を以下の実施例でより詳しく説明するが、多くの
改良法及び変法が当業者には明らかなので、これはただ
説明としてのみ意図されたものである。
実施例1 ヘキサン30mlと無水エタノール30ml中のヨウ化1,2,3,3
−テトラメチルベンズ[g]インドリウム6.05gに、窒
素下室温でトリエチルアミン2.0gを一度に加える。生成
均一溶液を加熱して穏やかに還流し、固体の3,5−ジメ
トキシ−2−ニトロソフェノール2.53gを20分間かけて
数回に分けて加える。溶液を4時間攪拌還流し、次いで
攪拌しつつ終夜冷却する。溶媒を真空下留去し、反応混
合物をカラムクロマトグラフィーで精製して所望の反応
生成物0.24gを淡色固体として得る。生成物、即ち5′,
7′−ジメトキシ−1,3,3−トリメチルスピロ[ベンズ
[g]インドリノ−2,2′−[2H−1,4]ベンゾキサジ
ン]を、適当なスペクトル法で特徴付けした。
実施例2 無水エタノール35ml中のヨウ化1,1,2,3−テトラメチル
ベンズ[e]インドリウム3.51gに、窒素下室温でトリ
エチルアミン1.5gを一度に加える。生成均一溶液を加熱
し穏やかに還流し、固体の3,5−ジメトキシ−2−ニト
ロソフェノール2.75gを一度に加える。溶液を 時間攪拌還流し、室温まで冷却し、真空下溶媒を留去す
る。反応混合物をカラムクロマトグラフィーで精製して
所望の反応生成物1.32gを黄色固体として得る。生成
物、即ち5′,7′−ジメトキシ−1,1,3−トリメチルス
ピロ[ベンズ[e]インドリノ−2,2′−[2H−1,4]ベ
ンゾキサジン]を、適当なスペクトル法で特徴付けし
た。
本発明を、或る特定の態様について詳しく説明したが、
これらが添付の請求の範囲にふくまれるものを除き、そ
れらが本発明範囲を限定するものと見なしてはならな
い。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式: [式中、(a)Bは化合物のインドリノ部に於ける6員
    環のe、f又はg面に縮環したベンゼン環であり、 (b)R1はC1−C8のアルキル、フェン(C1−C4)アルキ
    ル、ナフト(C1−C4)アルキル、アリル、アクリリル
    (acrylyl)、メタクリリル、カルボキシ(C2−C6)ア
    ルキル、シアノ(C2−C6)アルキル、C1−C4アシロキシ
    (C2−C6)アルキル、ヒドロキシ (C2−C6)アルキル及び(C2H4O)m・CH3(ただし、mは
    1〜6の数)、からなる群から選択され、 (c)R2およびR3は各々C1−C5アルキル、フェニル、モ
    ノ−およびジ−置換フェニル、及びフェン(C1−C4)ア
    ルキルからなる群から選ばれるか、または結合して炭素
    数6〜8の脂環式環(スピロ炭素原子を含む)を形成
    し、該フェニル置換基がC1−C5アルキル及びC1−C5アル
    コキシから選択され、 (d)各R4はハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5アルコ
    キシ、ニトロ、シアノ、チオシアノ、C1−C4モノハロア
    ルキル、C1−C2ポリハロアルキル及びモノ−若しくはジ
    (C1−C4)アルキルアミノからなる群から選択され、 (e)R5は水素、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5
    ルコキシ、C1−C4モノハロアルキル、C1−C2ポリハロア
    ルキル、シアノおよびC1−C8アルコキシカルボニルから
    なる群から選択され、 (f)各R4はハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5アルコ
    キシ、シアノ、C1−C8アルコキシカルボニル、C1−C2
    リハロアルキル、C1−C4モノハロアルキル、及びモノ−
    及びジ(C1−C4)アルキルアミノからなる群から選択さ
    れ、及び (g)eは1〜4の数であり、cは0〜2の数であ
    る。] で表わされる化合物。
  2. 【請求項2】式中、環Bが化合物のインドリノ部に於け
    る6員環のe面で縮環し;R1がC1−C4のアルキル、アリ
    ル、カルボキシ(C2−C4)アルキル、シアノ(C2−C4
    アルキル、C1−C4アシロキシ(C2−C4)アルキル、ヒド
    ロキシ(C2−C4)アルキル及び(C2H4O)m・CH3(ただ
    し、mは1〜3の数)からなる群から選択され;R2およ
    びR3が各々C1−C5アルキルおよびフェニルからなる群か
    ら選択され;各R4がC1−C2アルキル、C1−C2アルコキ
    シ、クロロ、フルオロ、ブロモ、ニトロ、トリフルオロ
    メチル及びジメチルアミノからなる群から選択され;R5
    が水素、C1−C2アルキル、C1−C2アルコキシ、C1−C2
    ノハロアルキル、フルオロ、およびトリフルオロメチル
    からなる群から選択され;各R6がC1−C2アルキル、C1
    C2アルコキシ、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル
    及びモノ−若しくはジ(C1−C4)アルキルアミノからな
    る群から選択され;eが1または2、cが0〜2の数であ
    る請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】式中、R1がC1−C4のアルキル;R2およびR3
    が各々メチル、エチル及びフェニルからなる群から選択
    され;各R4がC1−C2アルキル、C1−C2アルコキシ、塩
    素、フッ素、トリフルオロメチル及びジメチルアミノか
    らなる群から選択され;R5が水素であり;各R6がC1−C2
    アルキル、C1−C2アルコキシ、トリフルオロメチル及び
    モノ−若しくはジ(C1−C4)アルキルアミノからなる群
    から選択され;cが0〜2の数であり、およびeが1又は
    2である請求項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】5′7′−ジメトキシ−1,1,3−トリメチ
    ルスピロ[ベンズ[e]インドリノ−2,2′−[2H−1,
    4]ベンゾキサジン]。
  5. 【請求項5】式: [式中、(a)Bは化合物のインドリノ部に於ける6員
    環のe、f又はg面に縮環したベンゼン環であり、 (b)R1はC1−C8のアルキル、フェン(C1−C4)アルキ
    ル、ナフト(C1−C4)アルキル、アリル、アクリリル
    (acrylyl)、メタクリリル、カルボキシ(C2−C6)ア
    ルキル、シアノ(C2−C6)アルキル、C1−C4アシロキシ
    (C2−C6)アルキル、ヒドロキシ (C2−C6)アルキル及び(C2H4O)m・CH3(ただし、mは
    1〜6の数)、からなる群から選択され、 (c)R2およびR3は各々C1−C5アルキル、フェニル、モ
    ノ−およびジ−置換フェニル、及びフェン(C1−C4)ア
    ルキルからなる群から選ばれるか、または結合して炭素
    数6〜8の脂環式環(スピロ炭素原子を含む)を形成
    し、該フェニル置換基がC1−C5アルキル及びC1−C5アル
    コキシから選択され、 (d)各R4はハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5アルコ
    キシ、ニトロ、シアノ、チオシアノ、C1−C4モノハロア
    ルキル、C1−C2ポリハロアルキル及びモノ−若しくはジ
    (C1−C4)アルキルアミノからなる群から選択され、 (e)R5は水素、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5
    ルコキシ、C1−C4モノハロアルキル、C1−C2ポリハロア
    ルキル、シアノおよびC1−C8アルコキシカルボニルから
    なる群から選択され、 (f)各R6はハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5アルコ
    キシ、シアノ、C1−C8アルコキシカルボニル、C1−C2
    リハロアルキル、C1−C4モノハロアルキル、及びモノ−
    及びジ(C1−C4)アルキルアミノからなる群から選択さ
    れ、及び (g)eは1〜4の数であり、cは0〜2の数であ
    る。] で表わされる光変色性化合物を光変色量含む有機ホスト
    材料を含有する光変色性物品。
  6. 【請求項6】有機ホスト材料がポリオール(アリルカー
    ボネート)のポリマー、多官能性アクリレートモノマー
    類のポリマー、ポリアクリレート、ポリ(アルキルアク
    リレート)、セルロースアセテート、セルローストリア
    セテート、セルロースアセテートプロピオネート、セル
    ロースアセテートブチレート、ポリ(ビニルアセテー
    ト)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(塩化ビニ
    ル);ポリ(塩化ビニリデン);ポリウレタン、ポリ
    (エチレンテレフタレート)、ポリカーボネート、ポリ
    スチレン、(スチレン−メチルアクリレート)コポリマ
    ー、(スチレン−アクリロニトリル)コポリマー、ポリ
    ビニルブチラール及びジアリリデンペンタエリスリトー
    ルのホモ及びコポリマーから本質的になる群から選択さ
    れる請求項5記載の光変色性物品。
  7. 【請求項7】有機ホスト材料がポリ[ジエチレングリコ
    ールビス(アリルカーボネート)]およびそれとビニル
    アセテートとのコポリマーから選択される請求項6記載
    の光変色性物品。
  8. 【請求項8】式中、環Bが化合物のインドリノ部に於け
    る6員環のe面で縮環し;R1がC1−C4のアルキル、アリ
    ル、カルボキシ(C2−C4)アルキル、シアノ(C2−C4
    アルキル、C1−C4アシロキシ(C2−C4)アルキル、ヒド
    ロキシ(C2−C4)アルキル及び(C2H4O)m・CH3(ただ
    し、mは1〜3の数)からなる群から選択され;R2およ
    びR3が各々C1−C5アルキルおよびフェニルからなる群か
    ら選択され;各R4がC1−C2アルキル、C1−C2アルコキ
    シ、クロロ、フルオロ、ブロモ、ニトロ、トリフルオロ
    メチル及びジメチルアミノからなる群から選択され;R5
    が水素、C1−C2アルキル、C1−C2アルコキシ、C1−C2
    ノハロアルキル、フルオロ、およびトリフルオロメチル
    からなる群から選択され;各R6がC1−C2アルキル、C1
    C2アルコキシ、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル
    及びモノ−若しくはジ(C1−C4)アルキルアミノからな
    る群から選択され;eが1または2、cが0又は2である
    請求項6記載の光変色性物品。
  9. 【請求項9】ジエチレングリコールビス(アリルカーボ
    ネート)のホモ及びコポリマー、ポリアクリレート、ポ
    リ(アルキルアクリレート)、多官能性アクリレートモ
    ノマー類のホモ及びコポリマー、セルロースアセテー
    ト、セルローストリアセテート、セルロースアセテート
    プロピオネート、セルロースアセテートブチレート、ポ
    リ(ビニルアセテート)、ポリ(ビニルアルコール)、
    ポリ(塩化ビニル)、ポリ(塩化ビニリデン)、ポリカ
    ーボネート、ポリウレタン、ポリ(エチレンテレフタレ
    ート)、ポリスチレン、(スチレン−メチルメタクリレ
    ート)コポリマー、(スチレン−アクリロニトリル)コ
    ポリマー、ポリビニルブチラール及びジアリリデンペン
    タエリスリトールのホモ及びコポリマーからなる群より
    選択される固体透明重合化有機ホスト材料を含有し、該
    ホスト材料が式: [式中、(a)Bは化合物のインドリノ部に於ける6員
    環のe面に縮環したベンゼン環であり、 (b)R1はC1−C4アルキルであり、 (c)R2およびR3は各々メチル、エチル及びフェニルか
    らなる群から選択され、 (d)各R4はC1−C2アルキル、C1−C2アルコキシ、クロ
    ロ、フルオロ、ニトロ、トリフルオロメチル及びジメチ
    ルアミノからなる群から選択され、 (e)R5は水素であり、 (f)各R6はハロゲン、C1−C2アルキル、C1−C2アルコ
    キシ、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル及びモノ
    −若しくはジ(C1−C4)アルキルアミノからなる群から
    選択され、 (g)cは0〜2の数であり、eは1〜2の数であ
    る。] で表わされる光変色性化合物を光変色量含有する光変色
    性物品。
  10. 【請求項10】ホスト材料がジエチレングリコールビス
    (アリルカーボネート)のホモ及びコポリマーから調製
    される請求項9記載の光変色性物品。
  11. 【請求項11】光変色性化合物が0.05〜10重量%の量存
    在する請求項10記載の光変色性物品。
  12. 【請求項12】物品が光学部材である請求項11記載の光
    変色性物品。
  13. 【請求項13】光学部材がレンズである請求項12記載の
    光変色性物品。
  14. 【請求項14】レンズが眼鏡レンズである請求項13記載
    の光変色性物品。
  15. 【請求項15】5′7′−ジメトキシ−1,3,3−トリメ
    チルスピロ[ベンズ[g]インドリノ−2,2′−[2H−
    1,4]ベンゾキサジン]。
  16. 【請求項16】次式: [式中、R1はC1−C4アルキル、シアノ(C2−C4)アルキ
    ル及びC1−C4アシロキシ(C2−C4)アルキルからなる群
    から選択され;R2とR3が各々メチル、エチル及びプロピ
    ルからなる群から選択され;R4が、メトキシであり;R5
    が水素、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5アルコキ
    シ、C1−C4モノハロアルキル、C1−C2ポリハロアルキ
    ル、シアノおよびC1−C8アルコキシカルボニルからなる
    群から選択され;各R6がハロゲン、C1−C5アルキル、C1
    −C5アルコキシ、シアノ、C1−C8アルコキシカルボニ
    ル、C1−C2ポリハロアルキル、C1−C4モノハロアルキル
    及びモノ−及びジ(C1−C4)アルキルアミノからなる群
    から選択され;及びeが1又は2であり、cが0〜2の
    整数である。] で表わされる化合物。
  17. 【請求項17】R4は、eが1のとき5′又は7′位に位
    置し、eが2のとき5′及び7′位に位置する請求項16
    記載の化合物。
  18. 【請求項18】R5が水素、C1−C2アルキル、C1−C2アル
    コキシ、C1−C2モノハロアルキル、フルオロおよびトリ
    フルオロメチルからなる群から選択され;各R6がC1−C2
    アルキル、C1−C2アルコキシ、クロロ、フルオロ、トリ
    フルオロメチル及びモノ−若しくはジ(C1−C4)アルキ
    ルアミノからなる群から選択され;eが1または2であ
    り、cが0〜2の数である請求項17記載の化合物。
  19. 【請求項19】R5が水素であり;各R6がC1−C2アルキ
    ル、C1−C2アルコキシ、クロロ、フルオロ、トリフルオ
    ロメチル及びモノ−若しくはジ(C1−C4)アルキルアミ
    ノからなる群から選択され;eが1または2であり、cが
    0〜2の数である請求項17記載の化合物。
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