JPH0756945B2 - ディジタル通信装置 - Google Patents

ディジタル通信装置

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JPH0756945B2
JPH0756945B2 JP6011299A JP1129994A JPH0756945B2 JP H0756945 B2 JPH0756945 B2 JP H0756945B2 JP 6011299 A JP6011299 A JP 6011299A JP 1129994 A JP1129994 A JP 1129994A JP H0756945 B2 JPH0756945 B2 JP H0756945B2
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ロバト、グラハム、ウイルキンスン
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    • H04L1/20Arrangements for detecting or preventing errors in the information received using signal quality detector
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    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
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    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波帯域内の無線通
信、ことに高周波搬送波の側波帯において400Hzない
し2.7KHz の間のいくつかの周波数で伝送される無線周
波信号を送受信するモデムに関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】高周波(HF)通信性能
は、3つの本質的な原因により低下させられる。第1に
伝搬条件は、送信の時間及び周波数と、又送信機及び受
信機の地理的位置とに従って変る。第2に周波数選択性
フェージング及び符号間干渉は、多重通路伝搬における
電離層誘導変動によってHF帯域を横切って起る。これ
は、見通し距離を越える高周波送信が得られる電離層反
射の結果として生ずる。複数の電離層反射モードが存在
し、この場合多重通路受信が生じさせられる。伝送デー
タに著しいゆがみが認められ、そして通常無視される帯
域内騒音又は干渉が、信号フェージングの期間中に顕著
な要因になる。これ等の条件は、周波数変更により始め
て完全に避けることができるが、これは通常実行不可能
である。多重通路伝搬の望ましくない影響は、送信の前
後に適当な信号処理を使うことによりうち消すことがで
きる。これは通常信号(スペクトル)広がりの測定を使
って行う。性能低下の第3の原因は干渉である。HF帯
域で出会うこの干渉の多くは、狭い帯域干渉であり、送
信周波数を変えることにより避けることができる。この
ことは、信号トーンの帯域内周波数可変能力を使える場
合にはチャネル変更の必要はないが、別のチャネル周波
数に変えることにより行なわれる。広帯域干渉は、この
干渉が専用チャネルへの周波数変更によってだけ避けら
れるから、つねにやっかいである。しかし広帯域干渉が
衝撃的であるときは、この干渉は送信信号フォーマット
への時間分散コーディングを採用することにより避ける
ことができる。
【0003】
【発明の目的】本発明の目的は、HF通信で遭遇する不
利な受信の問題をうち消すために、周波数ダイバーシチ
及び時間ダイバーシチを共に使うディジタル通信装置を
提供しようとするにある。
【0004】本発明ディジタル通信装置は、メッセージ
・エンコーディング手段と、コード化されたメッセージ
の各ビットを、互に異るチャネルにおいて1連の逐次信
号トーンとして送信する送信手段とを備えている。
【0005】本発明ディジタル通信装置はまた、メッセ
ージの各データビットを互に異なるチャネルにおいて1
連の逐次信号トーンとして伝送するディジタル通信メッ
セージを受け取る受信機を備えている。この受信機は、
それぞれ各トーン周波数に対応する複数個のチャネルト
ーン周波数検出器〔以下、この検出器を単にチャネル検
出器と呼ぶ〕を備え、さらにこの検出器の出力を逐次に
走査し各別の信号を識別するようにする走査手段と、各
チャネル検出器からの出力信号を、所定のメッセージ・
ビット時間間隔の直前のビット間隔(プリ・データ・ビ
ット間隔)と所定のメッセージ・ビット時間間隔と、所
定のメッセージ・ビット時間間隔の直後のビット間隔
(ポスト・データ・ビット間隔)とにおいて標本抽出す
るサンプリング手段と、抽出した標本を所定のしきい値
レベルと比較し雑音レベルに関連する重みづけ係数を定
め、前記所定のメッセージ・ビット時間間隔における信
号と雑音レベルに関連して定めた上記重みづけ係数との
積を算出して重み付き信号を与える手段と、異なるチャ
ネルの重み付き信号の中から所定の基準に従って採用す
べきメッセージ・ビットを判定する手段とを備えてい
る。
【0006】各チャネルは2トーン周波数チャネルとす
るのが有利である。第1のトーン周波数はメッセージ
を、第2のトーン周波数はメッセージ信号の補数を同時
に選ぶ。この構成により送信機は、メッセージの送信中
に一度に一方のトーン周波数だけを送信する。そしてこ
の送信は一定の速度である。逐次の信号を次々に送信す
ることにより送信機からの電力出力を一定に保つことが
できる。
【0007】送信機は、独自にコード化したメッセージ
開始(SOM)信号を発生する回路手段を備え、そして
受信機は、受信するSOM信号に応答してこの受信信号
の走査のために正確なタイミング信号を与える回路手段
とを備えるのがよい。有利な実施例においては、SOM
信号は28ディジット・バーカー(Barker)・コード化
信号である。
【0008】チャネル検出器出力を走査するために、受
信機は、SOMタイミング信号を受け取るときに、ビッ
ト・タイミング・パルスを発生し、各チャネル検出器出
力の標本抽出を、データビットに対し所定の時間間隔で
行なうことのできるようにしたクロック発生手段を備え
ている。検出したデータビットに重みづけ係数を割当て
るために、クロック・タイミング信号を使い、データ・
ビット時間間隔の直前直後の時間間隔中に各チャネル検
出器出力中の雑音信号の標本抽出をする。このようにし
て標本抽出された各時間間隔における雑音信号は、雑音
信号のレベルが所定のしきい値レベルより高いか低いか
に従って雑音信号を含むか含まないか判定される。この
ようにして得られる標本は、以下プリ・データ・ビット
(pre-data bit)及びポスト・データ・ビット(Post-da
ta bit)(チェック・ビット)と称する。第1の実施例
においてはプリ・データ・ビット及びポスト・データ・
ビットのいずれかに雑音信号を含む場合に重みづけ係数
を0%とし、いずれにも雑音信号を含まない場合に重み
づけ係数を100%とし、この重みづけ係数とデータ・
ビットとの積を算出して重み付き信号を得る。重みづけ
係数が0%すなわち重み付き信号が零のものを除き、重
みづけ係数が100%すなわち雑音がなく状態良好なデ
ータ・ビットについてのみ、以下多数決判定方式と称す
る単一の多数決を基準として、採用すべきデータ・ビッ
トを判定する。しかしこの方法では、関連するチェック
・ビットの一方(又は両方)が不正である場合に、一方
のチャネルに良好なすなわち不正でない検出されたデー
タ・ビットが得られていても無視される結果となる。第
2の実施例においては、重みづけ係数を、プリ・データ
・ビット及びポスト・データ・ビットのサンプリングの
結果、雑音により不正にならなかった信号トーンの数の
2乗に基いて算出する。各信号トーンの検出されたデー
タ・ビットとこの重みづけ係数との積を算出して重み付
き信号を得、各チャネルの重み付き信号の和を、所定の
しきい値と比較し、その和がしきい値レベルを越えると
きにだけ情報データ・ビットの評価を許容する。単一の
情報データ・ビットに対しプリ・データ・ビット及びポ
スト・データ・ビットを検査することにより重みづけ係
数を割当てる前記の最良評価の判定方法の1変型におい
ては、利用できる最も古いデータ・ビットに適用する重
みづけ係数を誘導するために、これに続く若干のデータ
・ビットからのチェック・ビットを使って、観察される
雑音内容の経時的な変化を取入れることができる。受信
されるデータ・ビットの信頼性が前もって選定したしき
い値以下のときに、全部の受信チャネルを解析した後、
受信されるメッセージに誤り記号を挿入することができ
る。
【0009】有利な構成において、送信機はコード化さ
れたメッセージの終り(EOM)信号を発生する回路手
段を備え、受信機はEOM信号に応答して受信機を待機
状態にもどす回路手段を備えている。これにより受信さ
れるメッセージの自動処理が容易になる。
【0010】本発明ディジタル通信装置は送信機及び受
信機を含む高周波モデムを提供するから有利である。メ
ッセージの送信中に、受信サーキットリーを送信機出力
に接続して送信誤りを検査することができる。
【0011】又本発明ディジタル通信装置は、以下の次
次の工程を含む高周波通信方法に用いることができる。
すなわち、 1.メッセージのディジタルコード化を行ない、 2.各ディジットを高周波スペクトル中のある帯域内に配
分した周波数チャネルにおいて連続的に送信し、 3.送信された信号を検出し、 4.雑音を検出するように各周波数チャネルを走査し、 5.検出された各周波数信号に雑音による誤りの確率を割
り当て、 6.各チャネルからの信号を組合わせて送信されたメッセ
ージを再構成する ことから成る高周波通信方法に用いることができる。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面により単に例
示して説明する。図1は、(イ)メッセージ生成兼制御
用のキーボード1と、(ロ)メッセージを送信フォーマ
ットに翻訳する送信モデム2と、(ハ)受信されたメッ
セージを復号する受信モデム3と、(ニ)受信されたメ
ッセージの表示と送信用のメッセージの前処理の補助と
のための表示装置4とを備えたディジタル通信装置のブ
ロック線図を示す。データ・キー5及び制御キー6を備
えたキーボード1は、全装置の管理を制御する中央処理
装置(CPU)7に接続されている。送信用のメッセー
ジは、CPU7を経て送信メッセージ記憶装置8に径路
指定される。又CPU7にはメッセージの終り/メッセ
ージの開始 (EOM/SOM)信号発生器9が接続さ
れている。送信を必要とするときは、CPU7は、信号
発生器9からSOM信号を生ずる。信号発生器9は、C
PU7により制御される2極スイッチ11の第1の極1
0を経て送信モデム2に接続されている。送信モデム2
からの出力は、中央タップ付き変成器12により送信線
路13に結合されている。送信メッセージ記憶装置8か
らの出力は、2極スイッチ11の第2の極14に接続さ
れている。先ず2極スイッチ11により第1の極10を
SOM信号用に送信モデム2に接続し、次いで第2の極
14を送信モデム2に接続することにより、送信メッセ
ージ記憶装置8に記憶されたメッセージを送信モデム2
に送ることができるようにし、最後に送信モデム2をE
OM信号用にスイッチ11の第1の極10にふたたび接
続するようにCPU7は、メッセージの送信を制御す
る。
【0013】伝送メッセージを受け取るときは、受信線
路15の受信された信号は、中心タップ付き変成器16
により、2極スイッチ17の第1の極17Aを経てEO
M/SOM検出器18の入力と、受信モデム3の第1の
入力19とに結合される。EOM/SOM検出器18
は、受信モデム3の第2の入力21に接続された出力2
0にタイミング信号を生ずることにより、受信されたS
OM信号に応答する。タイミング信号は、受信モデム3
を、メッセージを容易に受け入れるように促進し、後述
のようにメッセージの処理を行なうことができるよう
に、受信モデムの動作を同期させる。受信モデム3から
の処理されたメッセージは、記憶のために2極スイッチ
23を経て受信メッセージ記憶装置22に接続され、又
VDU表示装置4に接続される。適当な制御キーを押す
ときは、受信メッセージ記憶装置22の内容は、変成器
24及び回線25を経て局部複写出力ソケットに75ボ
ーで読み出される。
【0014】図示していないが、送信モデム2からの出
力は送信線路13の先で高周波搬送波と混合され送信さ
れる。また逆に受信信号は高周波搬送波を取除く復調の
後に受信線路15に到達する。
【0015】好適とする構成においては本発明ディジタ
ル通信装置は、オンライン機能を持ち、このモードでは
CPU7は、VDU表示装置4を自動的にクリアし、S
OM順序を送信するようにプログラムされる。キーボー
ド1は、この場合無線送信線路13及びVDU表示装置
4にオンライン接続されている。このモードでは適当な
緩衝記憶装置(図示してない)を、キーボード1及び送
信モデム2の間に設けてこれ等の間に存在するデータ・
レート差を補償しなければならない。送信されるメッセ
ージは、EOMを送信し終るまでVDU表示装置4に表
示される。この送信終り時には表示を消去し、本発明デ
ィジタル通信装置は待機状態にもどる。この待機状態に
おいては、受信メッセージは、受信メッセージ記憶装置
22に自動的に記憶され、VDU表示装置4に表示され
る。正常な送信モードで使うときは、受信線路15は、
スイッチ17の第2の極17Bを介して送信線路13に
クロス接続されオンライン自動検査機能を提供する。こ
のモードにおいては受信信号は、受信モデム3により復
号される。2極スイッチ23の接続を変えることによ
り、受信信号は、受信メッセージ記憶装置22及びVD
U表示装置4からしゃ断され、送信比較回路26の一方
の入力26Aに接続される。誤り警報ランプ(図示して
ない)は送信比較回路26に接続され、検出される任意
の送信ビット誤りを指示するようにする。
【0016】図2及び図3は、搬送波周波数を混合する
前にメッセージの送信のために送信モデム2により採用
される信号フォーマットを線図的に表わしてある。メッ
セージの各データ・ビットは、5条の2トーン振幅シフ
ト・キー(ASK)変調チャネル27、28、29、3
0、31を経て次次に送信される。これ等の各チャネル
は高周波搬送波の側波帯において400Hzないし2.7KH
z の間に配分された10個の周波数f1〜f10の全部
を含む。送信モデム2の情報伝送速度は10ビット/se
c である。そして各チャネルは、たとえばS信号がM信
号の補数である場合に、第1のチャネル27のそれぞれ
周波数f2、f1で専用のマーク(M)トーン32又は
スペース(S)トーン33を生ずるように配置されると
きに、各2トーン周波数チャネル27、28、29、3
0、31の伝送速度は50ボーであり、1度に1つの信
号トーンだけしか動作させられない。図3に明らかなよ
うに送信メッセージは、各チャネル27〜31の時間3
4、35、36、37、38中に送信される独得のSO
M信号で始まる。SOM信号は、信号を受け取るモデム
で正しいチャネル及びビットの同期を確実にするように
フレーム同期に使う28ビット・バーカー・コード化信
号である。受信モデムにおいてはSOM信号は、整合フ
ィルタ検出器を使いM及びSのチャネル検出器出力で検
出され、1つの信号周波数だけしか動作していないとき
にも確実に同期できるようにする。すなわち時間間隔3
9は、全SOMフレーム同期時間を表わす。50ボーの
データ・レートではSOM信号は±10ミリ秒よりよい
タイミングが得られる。
【0017】SOM信号の送信後にコード化データ・プ
リアンブル40を伝送する。データ・プリアンブルは、
図3に示すように2つのMトーンの続く1つのSトーン
から成り、Sトーン及びMトーンは5条の各チャネル2
7〜31に次次に伝送される。モデムの50ボーの伝送
速度では各パルス41は、長さが100ミリ秒である。
データ・プリアンブルは、フレーム同期後に、かつ送信
メッセージを受け取る前に安定期間を提供するように伝
送される。このことは、受信モデムがそれぞれ受信信号
により定まる回路定数を持つ信号しきい値回路、タイミ
ング回路及び検出回路を備える場合に重要である。この
目的のために図3に示したような一定のプリアンブル・
パターンが使用される。なぜならば、これ等の回路の回
路定数が、この場合プリアンブル内の関連時間において
適当に設定することができるからである。各メッセージ
の終りにEOMキーを押すことにより時間間隔43中に
次次の各2トーン周波数チャネル27〜31でメッセー
ジの終り(EOM)信号が送信される。適宜な形ではE
OM信号はSOM信号の逆であり、単一のEOM/SO
M発生器9を使うことができる(図1)。EOMメッセ
ージ43は、受信中にメッセージの処理及び制御を簡単
にし、モデムが受信モードで自動的に動作でき又或る程
度の不在時操作ができる。
【0018】受信モデムにおいては、搬送波周波数を分
離した後に各トーンに対し整合フィルタを設けてある。
この場合、独得のコード化を行ったSOM信号を受け取
るときに、出力信号を発生する。この場合10の各トー
ンf1ないしf10は、SOM信号の受信時に出力信号
を発生する。
【0019】ひとたびチャネル及びビットの同期が完了
するときは、チャネル信号は、デマルチプレクスされ、
各2トーン周波数チャネルはしきい値検出される。この
ようにして検出された個個のデータ・ビットの状態は、
試験され、存在する干渉又は雑音のレベルに従って状態
条件によって修飾される。図4は受信信号を簡略化のた
めに示した1つだけのトーンf1に対するサーキットリ
ーで、受信信号を処理する1つの回路構成を示す。受信
モデム3への入力44は、中心タップ付き変成器45を
介し自動利得制御(AGC)ループ47を持つ増幅器4
6に接続され、モデム3が400Hzないし2.7KHz の周
波数帯域で0dB mの公称の入力レベルで動作できるよう
にしてある。増幅器46からの出力48は、各単一トー
ン回路の帯域フィルタ49に接続されている。帯域フィ
ルタ49からの出力は、AGC接続増幅器52を含む回
路51に接続したチャネル検出器50に接続されてい
る。回路51には、第1のチャネル27で情報を伝送す
る時間に、接続時間が対応するゲート信号パルスを供給
するチャネル・タイミング信号S1が接続される。チャ
ネル・タイミング信号S1と、他のチャネル28〜31
に対するチャネル・タイミング信号S2〜S5とは、図
5に示したフォーマットに従って受信クロック(図示し
てない)により生ずる。各チャネル・タイミング・パル
スは、幅が40ミリ秒で200ミリ秒ごとに繰返され
る。従って、チャネル・タイミング・パルスS1〜S5
は、時間的にS1で始まり、次次に反復してS5まで続
く。又1群の3つのパルス52a、53a、54aを周
期的に発生するS1クロックからの出力51aを示して
ある。この群のパルスのうち第1のパルス52aは、S
1パルスの直前に生じ、第2のパルス53aはS1パル
ス中に生じ、第3のパルス54aはS1パルスの直後に
発生する。チャネル・タイミング・パルスS1はAGC
回路51の入力53に加えられ、第1のトーンf1信号
データが存在するS1時間間隔中に優先的に動作する。
チャネル検出器50の出力からの代表的な信号Sdは、
図6の電圧−時間線図54として示してある。電圧−時
間線図54は、平均雑音レベル56のまわりのランダム
雑音揺らぎ55を示し、存在する信号57は振幅
【外1】 を持つ。信号Sdは、Sd信号54から平均雑音レベル
56を差引く回路59の入力58に加えられる。信号S
dは、差動増幅器61の極性非反転入力60に加えられ
る。信号Sdは又差動増幅器61の極性反転入力62に
スイッチ63及び抵抗器64を介して送る。スイッチ6
3は、これに信号S1の補数であるタイミング信号S1
が加えられることにより、信号S1のないときはつねに
閉じ、信号S1が存在するときは開くようにしてある。
すなわち信号S1のないときは、差動増幅器61の極性
反転入力62に加えられる信号Sdが、接地コンデンサ
65を充電し、極性反転入力端子62の電圧が平均雑音
レベルの電圧レベル56に対応するようにする。タイミ
ング信号S1が存在するときは、スイッチ63が開き、
信号Sdに存在する任意の信号データは、差動増幅器6
1の極性非反転入力端子60に加えられる。差動増幅器
61からの出力Snは、図6に示すように平均雑音レベ
ルが零である信号66aである。信号Snは、結線66
を介しフレーム同期回路に加える。このフレーム同期回
路は、SOM信号39を検出し、この検出時には正確な
フレーム同期出力信号を生ずるように構成された整合フ
ィルタ回路である。このフレーム同期出力信号は、受信
モデムにおいてクロックタイミング順序を開始するのに
使用される。
【0020】信号Snは又、信号Snが1/2
【外2】 に等しいしきい値67aを越えるときに、信号Snを増
幅する査定しきい値回路67の入力に加えられる。この
場合
【外3】 は、平均雑音レベル以上のピーク信号である。信号Sn
は、第2の差動増幅器69の極性非反転入力68と、又
差動増幅器69の極性反転入力70とに、分圧器用抵抗
器71、72及びスイッチ73を介して接続される。抵
抗器71、72は、大地と、差動増幅器61の出力との
間に直列に接続され、両抵抗器71、72の接続点74
はスイッチ73に接続してある。各抵抗値を互いに等し
くすることにより、スイッチ73を経て差動増幅器69
の極性反転入力70に加えられる信号はSn/2であ
る。コンデンサ75は、大地と、極性反転入力70との
間に接続してある。スイッチ73は、このスイッチがS
1時間間隔中だけ閉じ、すなわちピーク振幅の信号
【外4】 が差動増幅器61の出力信号Sn中に存在するときに、
コンデンサ75が
【外5】 /2の電圧まで充電されるようにS1タイミング信号が
加えられる。そして差動増幅器69が、
【外6】 /2を越えて信号を増幅するしきい値増幅器として作用
する。差動増幅器69からの出力は、ランダム雑音揺ら
ぎ55の存在しないデータ信号76(図6)として現わ
れる。データ信号76は、ビット・タイミング回路への
入力77として使用され、各チャネル・タイミング信号
を正確に同期した状態に保ち、又3段シフト・レジスタ
78に接続される。3段シフト・レジスタ78の目的
は、データ・ビットが存在しなければならない時間S1
にしきい値検出信号を標本抽出し、又時間S1の直前及
び直後の短い時間間隔中にこの信号を標本抽出すること
にある。入力信号にまちがいのない場合には、以下プリ
・データ・ビット及びポスト・データ・ビットと称する
これ等の付加的なサンプルには信号が存在しない。ディ
ジタル論理装置により、データ・ビットは論理値1又は
論理値0を示す。受信信号のまちがいが生じないとき
は、プリ・データ・ビット及びポスト・データ・ビット
は論理値0である。任意の1つのトーンにおいてデータ
・ビットの直前又は直後にはデータが伝送されないか
ら、検出されるデータ・ビットの信頼度を、状態の良好
なことを表わす2つの論理値0でプリ・データ・ビット
及びポスト・データ・ビットを観察することにより、明
示することができる。シフト・レジスタ78に対するク
ロック・シフト・パルスは、シフト・レジスタ78の各
段80、81、82への結線79を経てS1クロックに
より供給される。S1クロックパルス52、53、54
(図5)のタイミングは、サンプルが従って0でなけれ
ばならないS1チャネル・タイミング間隔に先だってパ
ルス52により定められる時間に、差動増幅器69から
の出力を先ず標本抽出するように構成される。次いでS
1時間間隔中のタイミング・パルス53は、データ信号
を標本抽出し従ってデータ1又はデータ0を与える。次
いでS1時間間隔後に生ずるタイミング・パルス54
は、データ信号時間間隔後に差動増幅器69からの出力
を標本抽出する。すなわちS1クロック・パルス54の
後に、シフト・レジスタ78に段82でプリ・データ・
ビットを、段81でデータ・ビットを、そして段80で
ポスト・データ・ビットをそれぞれ充てんする。データ
信号は、シフト・レジスタ78の第2の段81の出力8
3から取り出される。雑音又は干渉信号の存在しない場
合には、段82のプリ・データ・ビットと、段80のポ
スト・データ・ビットとは共に0である。これ等の各段
からの出力84、85は、NANDゲートへの入力とし
て供給される。NANDゲートからの出力86はこの場
合、良好なデータ・ビットを表わす1と、多分まちがっ
たデータ・ビットを表わすプリ・データ・ビット又はポ
スト・データ・ビット(或はこれ等の両方)における1
に起因する0とにより、データ・ビットの状態を修飾す
るのに使うことができる。トーンの伝送中に高レベルの
干渉又は雑音が同じ信号帯域に存在する場合に、プリ・
データ・ビット及びポスト・データ・ビットがおそらく
データ・ビットと同じ程度にまちがうことになる。各チ
ャネルF1ないしF10は同様に処理され、従って最良
評価デコーダにより処理することのできる状態条件と共
に10のデータ出力が生ずる。
【0021】図7は最良評価デコーダにより解析のため
にチャネル信号を組合わせる方式を示す。f1トーン検
出器(S1)からのデータ出力83は、80ミリ秒遅延
装置88の入力87に、次いで最良評価デコーダ89に
接続される。第2のトーン周波数f2において第1チャ
ネルからの補数出力M1も又、最良評価デコーダ89に
接続される前に第2の80ミリ秒遅延装置91の入力9
0に接続される。同様に他の4条のチャネルのM及びS
の各トーンは、10の信号の全部が同時に最良評価デコ
ーダ89に達するように適当な遅延装置を介し最良評価
デコーダ89に接続される。従って第2のチャネル信号
M2、S2は、60ミリ秒だけ遅延し、第3のチャネル
信号M3、S3は40ミリ秒だけ遅延し、第4のチャネ
ル信号M4、S4は20ミリ秒だけ遅延し、第5のチャ
ネル信号M5、S5は最良評価デコーダ89に直接接続
される。これ等の10のトーン信号のほかに、たとえば
f1トーンからの出力86のような10の各状態信号も
又最良評価デコーダに接続される。最良評価デコーダ8
9は、5条の2トーン周波数チャネル各各に情報データ
・ビットを受け取ると、プリ・データ・ビット及びポス
ト・データ・ビットの状態検査を通るトーンだけを使う
ようにプログラムされている。次いで情報データ・ビッ
トに1又は0を割り当てるのに各データ・ビットについ
て単純な多数決判定方式を適用する。受信信号の翻訳に
対するこれ等の基準では最良評価データは、最良評価デ
コーダ89からの出力92として得られ、文字記憶装置
93に接続される。文字記憶装置93は、メッセージ文
字に対応するデータ・ビットの全部すなわちおそらくは
5ビットを記憶することができる。もしもプリ・データ
・ビット間隔又はポスト・データ・ビット間隔での標本
抽出により各チャネルが雑音で汚濁されていることが解
った場合には、最良評価デコーダ89からの誤り出力9
4の誤り信号により、文字記憶装置93に入力95を介
し誤り記号を入れ、送信機/受信機のVDU表示装置4
に隣接する誤り指示器を、結線96を介して動作させ
る。文字記憶装置93からの出力は、受信メッセージ記
憶装置22に接続される。文字記憶装置93からの受信
文字は、図1の配置に示すように2極スイッチ23を介
し送信比較器26に接続される。送信比較器26におい
てこの受信文字は、本発明装置を送信モードで使うとき
に、送信文字と比較される。送信メッセージの各文字の
前後に各各スタート・ビット及びストップ・ビットを加
え、誤り率の測定、受信メッセージに対する受信機の同
期の誤りの検出、回路の故障の検出等を可能にすること
ができる。スタート/ストップ検出回路97は、最良評
価デコーダ89からのデータ出力92に接続されてい
る。スタート/ストップ検出回路97により検出したス
タート及びストップ信号は、マスタ・クロック回路98
により生ずる信号と比較される。検出されたスタート信
号又はストップ信号がマスタ・クロックと同期していな
ければ、同期誤り警報器に接続された出力99に信号が
生じ、そして送信機/受信機は待機モードに自動的にも
どる。スタート/ストップ・ビットは、スタート/スト
ップ検出器97から文字記憶装置93への結線99によ
りふたたび生じ、これ等の素子のまちがいにより生ずる
受信メッセージのその後の取扱い中に文字同期の損失を
防ぐようにする。マスタ・クロック回路のタイミング
は、入力100へのフレーム同期信号により、又各信号
トーン検出回路のトーン増幅器69からの出力に接続さ
れたビット・タイミング回路からの入力101へのクロ
ック補正信号によりそれぞれ制御される。
【0022】各チャネル検出器50からの信号出力内の
プリ・データ・ビット及びポスト・データ・ビットの各
時間間隔を解析する図4に示した回路構成に対する変型
による回路構成を図8に示してある。図8では同様な部
品を示すのに同様な参照数字を使ってある。チャネル検
出器50からの出力信号54は、この信号から平均雑音
を差引く差動増幅回路の入力58に接続される。図4の
回路構成の場合と同様に平均雑音レベル信号は、差動増
幅器61の極性反転入力62に接続したコンデンサ65
を充電するように、
【外7】 タイミング信号を使って誘導される。雑音レベル信号5
5に重ねられるS1時間間隔内のデータ・ビット57を
含む出力信号54は、差動増幅器61の極性非反転入力
60に直接加えられる。差動増幅器61からの出力信号
66aは、図4に示した回路67の変型である査定しき
い値回路102に加えられる。信号66aは、差動増幅
器103の極性非反転入力68に加えられる。そして信
号66aのピーク電圧の半分に等しい1/2
【外8】 1の電圧は、差動増幅器103の極性反転入力70に加
えられる。従って差動増幅器103は、信号66aの電
圧1/2
【外9】 1を越えるときだけ、応答する。前記の場合と同様に差
動増幅器61の出力端子に接続した分圧用抵抗器71、
72は、スイッチ73を閉じたS1時間間隔中に、コン
デンサ75に信号電圧の半分を加える。しかしこの回路
構成においては、コンデンサ75の両端間に生ずる電圧
は、差動増幅器103の極性反転入力70に直接には加
えられない。コンデンサ75の電圧は、ANDゲート1
06の出力105から信号が加えられるときだけ、スイ
ッチ104を介し極性反転入力70に接続される。前記
の信号は、データ・ビットがまちがうおそれのないこと
を指示する状態信号1を、データ1が伴なうときだけ生
ずる。スイッチ104を閉じるときは、コンデンサ75
の電圧は、差動増幅器103の極性反転入力70に接続
された第2のコンデンサ107に印加される。このタイ
ミングは、引続くデータ1及び状態1が生ずるまで、コ
ンデンサ107がこの電圧信号(1/2
【外10】 1に等しい)を保持するように、構成されている。
【0023】差動増幅器103からの出力信号は、3個
の同様な積分兼ダンプ・フィルタの入力108、10
9、110に接続される。S1データ・ビット時間間隔
の直前の時間S5と、S1データ・ビット時間間隔と、
S1データ・ビット時間間隔の直後の時間S2とにおい
て、それぞれ開く入力スイッチ111、112、113
は、プリ・データ・ビット、データ・ビット及びポスト
・データ・ビットを差動増幅器114、115、116
の各極性非反転入力に確実に結合する。適当な入力スイ
ッチ111、112、113が閉じられる時間中に、積
分RC組合わせすなわち抵抗器117及びコンデンサ1
18により増幅器の極性非反転入力に信号が加えられ
る。3つの次次の時間間隔S5、S1、S2内の入力信
号のサンプリングに次いで、コンデンサ118は、その
電荷を大地にダンプするスイッチ118aにより時間S
4に短絡される。プリ・データ・ビット増幅器114
と、ポスト・データ・ビット増幅器116とからの出力
は、NORゲート119に接続され、両増幅器114、
116の出力端子に0が存在する場合に論理値1を与え
る。NORゲート119からの出力は、状態出力86に
信号を供給し、又増幅器115からのデータ出力83と
共にANDゲート106に結合される。第3の入力12
0をANDゲート106に供給する。タイミング信号S
3は、入力120に加えられることにより、査定基準し
きい値回路102のスイッチ104が、データ1及び状
態1の存在する時間S3においてだけ接続されるように
してある。
【0024】前記した単純なデコーディングアルゴリズ
ムの性能は、任意のプリ・データ・ビット又はポスト・
データ・ビットの極性に関係なく、全部の受信データ・
ビットに適用する多数決判定方式と比較される。この多
数決デコーダにおいては、1つの情報ビットに対応する
10のデータ・ビットが合計される。2進数1のデータ
・ビットの個数が5個より多い場合には、出力ビットを
2進数1とし、又2進数1のデータ・ビットの個数が5
個より少ない場合には、出力ビットを2進数0とする。
2進数1及び0の個数が互いに等しい(すなわち5個)
ときは、もとのメッセージにおいて1及び0の分布が等
しければ、出力ビットを、ランダム選択により1又は0
にすることができる。サンプル・プリ・データ・ビット
及びサンプル・ポスト・データ・ビット・デコーディン
グアルゴリズムの測定性能は、デコーディングのために
使用されるデータ・ビットの個数が場合により10個よ
りはるかに少ないから、多数決デコーダに対する性能よ
りわずかに低い。プリ・データ又はポスト・データ・チ
エック・ビットの誤りはその関連するデータ・ビット
を、これが誤りであってもなくても取り除く。プリ・デ
ータ・ビット又はポスト・データ・ビットの誤りとデー
タ・ビットの誤りとが統計的に独立していて互いに相関
しないときは、デコーダ性能は、多数決デコーダに対し
て低下させられる。しかしデータ・ビットとその関連す
るプリ・データ又はポスト・データ或はこれ等の両デー
タのチェック・ビットとの間に統計的に互いに関係があ
るときは、プリ・データ・ビット、ポスト・データ・ビ
ット及びデータ・ビットのデコーダの性能は、多数決デ
コーダの性能よりよくなる。
【0025】前記した本発明は、雑音又は干渉によりプ
リ・データ・ビット又はポスト・データ・ビットがまち
がわれることのないデータだけを受け入れることによ
り、検出信号の解釈のための単純なアルゴリズムを採用
した。雑音環境で得られる信号を改良しようとする別の
研究では、各データ点に統計的重みを加える。この重み
は特定のデータ・ビットに合致するトーンの数を考慮す
る。図7に示すようなデータ・プロセッサ構成を考える
と、メッセージ送信中に100ミリ秒ごとに各チャネル
検出器からデコーダ89への入力として、1つのデータ
・ビットと、1つの状態ビットとが供給される。プリ・
データ・ビット及びポスト・データ・ビットは、プリ・
データ・ビット又はポスト・データ・ビットに誤りがな
く、すなわち状態が良のときは0を生じ、一方のビット
プリ又はポストが誤っていれば1を生じ、そして両ビッ
トが誤っていれば2を生ずるように、状態関数すなわち
状態ビットを生じさせるために、加えられる。これ等の
数は次いでアルゴリズムに組み込まれ、各データ・ビッ
トに対する重みづけが計算され、次いで最良の評価が計
算される。
【0026】データを連続する各各1秒間の長さのブロ
ック毎に解析する。この解析は、デコーダ89のトーン
及び状態の各ビットの入力に10段シフト・レジスタを
設けることにより行われる。したがってこのデータ区分
は、時刻t1 ないしt10において10個の各チャネル検
出器により次次に受け取られる10のデータ・ビット及
び状態ビットを含む。10の各トーンFに対し時刻t=
1 にデータビットに加えようとする統計的重み
【外11】 を計算するのに再帰的アルゴリズムを選定した。
【0027】
【0028】データ・ベクトル
【外14】 は、次のようにして各データ・ビットに割り当てられ
る。
【0029】データ1が情報を表わすMのチャネルにお
いて、
【数5】
【0030】データ0が情報1を表わす補数Sのチャネ
ルにおいて、
【数6】
【0031】各データ・ベクトル
【外15】 に次いで適当な統計的重み
【外16】 を乗じ、これ等の積を合計すると次の式が得られる。
【数7】
【0032】得られる数の正負符号は、情報データ・ビ
ットの評価を与えるのに使用される。合計+1000
は、データのまちがいがないすなわち各状態ビットが0
である各チャネルのMトーンにおける1の情報データ・
ビットから得られる。又合計−1000は、情報データ
・ビットが0である場合に同じ送信条件のもとで得られ
る。従って情報データ・ビットの評価の信頼性は、積の
合計が+1000又は−1000であれば100%であ
り、積の合計が零であれば零になる。この場合この積の
合計のモジュラスに対し最小しきい値を割り当てデコー
ダがこのしきい値以上の評価は受入れこのしきい値以下
の評価は拒否するようにするために、雑音環境において
許容できる受信を保持するための試運転を行なうことが
必要である。こうして前者の場合は最良の評価データ・
ビットは、データ出力92に生じ、後者の場合は誤り出
力94に誤り信号が生ずる。
【0033】帯域内にインタフェアラー(interferer)
で操作するときに、モデムの性能を向上させるのに重み
づけ関数の不連続性が導入される。すなわち1つのトー
ン帯域Fのプリ・データ又はポスト・データのチェック
・ビットの数が10に等しいか又はそれ以上のときは、
統計的重み
【外17】 は、零にセットされそのチャネルは無視される。
【0034】10条のトーン周波数チャネルの全部に加
えられる統計的ランダム・ビット誤り率(BER)によ
れば、モデムは、10チャネル多数決デコーダより単に
最低度に悪いだけであるが単純なプリ/ポスト・データ
・ビット・デコーダよりわずかによい性能を持つことが
解析により分った。BERが各トーン周波数チャネルの
数(<10)に対しランダム(50%)であるときは、
性能は他の2種のデコーダよりかなりよいが、9条チャ
ネルに対し50%のBERに関しては、このデコーダの
性能は、理想的条件のもとでの単一チャネル応答の性能
にほぼ合致する。すなわち再帰的デコーディングアルゴ
リズムを、検出信号及びプリ/ポスト・データ・チェッ
ク・ビットに適用することにより、モデムは、受信トー
ン周波数チャネルへの入力が雑音により著しく妨害され
るときでさえも、最適の検出可能出力の得られることを
示した。
【0035】
【発明の効果】モデムに種種の時間及び周波数ダイバー
シチを採用することにより、伝送されるトーンに最高の
送信電力が利用できることによって2種類又はそれ以上
のトーンの同時伝送を使う装置より広い範囲と高い雑音
拒否能力とが確実に得られる別の利点がある。1組の独
得の監視信号の任意の1つを、前もって宣言したコード
語を使い任意のときに呼出すことができる。この監視信
号は、たとえば受信モデムに、メッセージ送信を5回
(たとえば)繰返すことを命令することができる。正規
の送信モードにおいて、このようにして動作するとき
は、送信信号は送信メッセージ記憶装置から適当な回数
だけ自動的に送られ、そして受信モデムは監視信号を翻
訳し反復メッセージの用意をする。反復メッセージが受
け取られるときは、これ等のメッセージは、記憶され、
比較され、さらに受信文字の査定を行い誤りの可能性を
さらに減少させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディジタル通信装置のブロック線
図である。
【図2】本発明ディジタル通信装置により使用される5
条の2トーン周波数チャネルの帯域の場所を示す線図で
ある。
【図3】本発明ディジタル通信装置により使用されるメ
ッセージ・フォーマットの表示図である。
【図4】本発明ディジタル通信装置の受信モデムのひと
つのチャネル検出回路を示す。
【図5】図4のモデムに採用したタイミング順序を示
す。
【図6】受信した信号の処理線図である。
【図7】5条の2トーン周波数チャネルから最良の評価
を得るのに使用されるモデム回路の別の部分を示す。
【図8】図4に示した回路の変型による回路のブロック
線図である。
【符号の説明】
88 遅延装置 91 遅延装置 89 最良評価デコーダ 93 文字記憶装置 97 スタート/ストップ検出回路 98 マスタ/クロック回路 26 送信比較器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信機及び受信機を備え、前記送信機
    に、メッセージ・エンコーディング手段と、コード化さ
    れたメッセージの各ビットをHF周波数スペクトル中の
    ある帯域に配分された互いに異なるチャネルにおいて1
    連の逐次信号トーンとして送信する送信手段とを設け、
    前記受信機に、それぞれ各トーン周波数に対応する複数
    個のチャネルトーン周波数検出器を設けたディジタル通
    信装置において、前記受信機にさらに(イ)個個の信号
    を識別するように、各チャネルトーン周波数検出器出力
    を逐次に走査する走査手段と、(ロ)各チャネルトーン
    周波数検出器からの出力信号を、所定のメッセージ・ビ
    ット時間間隔の直前のビット間隔(プリ・データビット
    間隔)と、所定のメッセージ・ビット時間間隔と、所定
    のメッセージ・ビット時間間隔の直後のビット間隔(ポ
    スト・データ・ビット間隔)とにおいて標本抽出するサ
    ンプリング手段と、(ハ)抽出した標本を所定のしきい
    値レベルと比較し雑音レベルに関連する重みづけ係数を
    定め、前記所定のメッセージ・ビット時間間隔における
    信号と雑音レベルに関連して定めた上記重みづけ係数と
    の積を算出して重み付き信号を与える手段と、(ニ)異
    なるチャネルの重み付き信号の中から所定の基準に従っ
    て採用すべきメッセージ・ビットを判定する手段とを設
    け、そして上記の重みづけ係数を、各チャネルにおい
    て、プリ・データ・ビット間隔において抽出した標本
    (プリ・データ・ビット)とポスト・データ・ビット間
    隔において抽出した標本(ポスト・データ・ビット)と
    の、いずれにも雑音がないときに零、いずれか一方に雑
    音があるときに1そしていずれにも雑音があるときに2
    を示すCtを発生し、各チャネルからのn個の連続する
    メッセージ・ビット間隔における信号(データ・ビッ
    ト)及び関連する状態関数Ctを連続的に蓄積し、そし
    て各チャネルについて、蓄積されている最も古いデータ
    ・ビットに対して、n個の蓄積されている状態関数から
    次式に従って重みづけ係数Wtを計算する ことにより定めるようにしたことを特徴とするディジタ
    ル通信装置。
  2. 【請求項2】 各チャネルについて、蓄積されている最
    も古いデータ・ビットと、これに対して定めた重みづけ
    係数との積を算出して重み付き信号を求め、各チャネル
    について求めた重み付き信号を合計し、その合計値を所
    定のしきい値と比較して採用すべきメッセージ・ビット
    を判定するようにした、請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 各チャネルにおけるビット送信速度を1
    0ビット/秒とし、蓄積するデータ・ビット及び状態関
    数Ctの個数nを10とした、請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 各チャネルを、メッセージ信号の一方の
    状態を示す第1のトーン周波数と、メッセージ信号の補
    数である他方の状態を示す第2のトーン周波数とから成
    る2トーン周波数チャネルとし、各受信機に各2つのト
    ーン周波数に対応するチャネルトーン周波数検出器を設
    けた請求項1に記載の装置。
  5. 【請求項5】 送信機に、独自にコード化されたメッセ
    ージ開始(SOM)信号を発生する回路手段を設け、受
    信機に、受信SOM信号に応答し受信信号の走査のため
    に正確なタイミング信号を与える回路手段を設けた請求
    項4に記載の装置。
  6. 【請求項6】 受信機に、SOM信号を受信すると、受
    信信号と同じビット間隔でビット・タイミング・パルス
    を発生するクロック発生手段を設け、各チャネルトーン
    周波数検出器からの出力をメツセージ・ビットに対し所
    定の時間間隔中に標本抽出することができるようにした
    請求項5に記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記送信機に、独自にコード化したメッ
    セージの終り(EOM)信号を発生する手段を設け、前
    記受信機に、前記EOM信号に応答してこの受信機を待
    機状態にもどすようにする検出手段を設けた請求項1〜
    6に記載の装置。
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