JPH0756615Y2 - 回転電機の回転子装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、同期機における励磁機のように主機の軸端
に副回転電機が付帯されるものの回転子装置に関するも
のである。

〔従来の技術〕 第２図は従来の回転子装置の組み立て断面図である。図
において、（１）は軸、（２）は回転子コイル（３）を
巻装した鉄心であり、内円筒（４）の外側に接着され、
回転子（５）を構成している。

次に構造について説明する。鉄心（２）は内円筒（４）
に焼嵌めされ、回転子コイル（３）を巻装し、軸（１）
に焼嵌めされている。

〔考案が解決しようとする課題〕

従来の回転子装置は以上のように構成されているので、
回転子（５）と軸（１）とを分解する場合、回転子
（５）と軸（１）との間の締め代を解消するために回転
子（５）のみを加熱する必要があり、加えて回転子
（５）の引き抜きの場合軸（１）とのはめあい長さが長
く、作業も困難であるなどの問題点があつた。

この考案は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、簡単に回転子を引き抜くことのできる回転子
装置を得ることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この考案による回転子装置は、内円筒と軸とのはめ合い
部分の片方において、外周を軸と同芯に加工されたエン
ドプレートを軸に取りつけ、このエンドプレートに回転
子を焼嵌めしたものである。

〔作用〕

この考案においては、回転子は分解の際エンドプレート
と共に分解出来る。

〔実施例〕

以下、この考案の一実施例を第１図について説明する。
図において、（６）は軸（１）と同芯にするためのイン
ロー部（6a）を設けたエンドプレートであり、ボルト
（７）で軸（１）に締め付けられている。

エンドプレート（６）の外周は、軸（１）とともに回転
子（５）を焼嵌めするように機械加工されている。

以上のように、この考案は回転子（５）と軸（１）との
はめ合い部分の片方に、軸（１）と同芯にエンドプレー
ト（６）を締め付け、軸（１）と同様に回転子（５）と
のしめ代をもつた外周加工したものである。

即ち、回転子（５）と軸（１）との分解においては、軸
（１）と回転子（５）とのはめ合い部分のみを外すこに
より、エンドプレート（６）と回転子（５）とが一体と
して分解出来る構造となつている。

〔考案の効果〕

以上のよう、この考案によれば軸端に着脱可能なエンド
プレートを配したので、回転子の分解の場合エンドプレ
ートと回転子とを一体として分解出来るため、分解作業
が簡単になるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例による回転子装置を示す断
面側面図、第２図は従来装置の断面側面図である。 図において、（１）は軸、（２）は鉄心、（３）は回転
子コイル、（４）は内円筒、（５）は回転子、（６）は
エンドプレート、（6a）はインロー部を示す。 尚、図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】内円筒の外側に組み立てられた鉄心及び回
   転子コイルによつてなる回転子を、軸に焼嵌めてなる回
   転電機の回転子装置において、 前記内円筒の内径と前記軸のはめ合い部分の片方におい
   ては、前記軸とインローとによつて位置決めされかつ前
   記軸にボルト締めされてなるエンドプレートの外周にそ
   のはめ合い部分を設けたことを特徴とする回転電機の回
   転子装置。