JPH0756445A - 転写ベルト装置 - Google Patents

転写ベルト装置

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JPH0756445A
JPH0756445A JP23608593A JP23608593A JPH0756445A JP H0756445 A JPH0756445 A JP H0756445A JP 23608593 A JP23608593 A JP 23608593A JP 23608593 A JP23608593 A JP 23608593A JP H0756445 A JPH0756445 A JP H0756445A
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Masakuni Konshiya
将国 近者
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聡 高野
Koichi Ishii
宏一 石井
Akio Kutsuwada
昭夫 轡田
Atsushi Sato
佐藤  淳
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、コストダウン及びプレ転写防止を
計ることを目的とする。 【構成】 この発明は、駆動ローラ12及び従動ローラ
13に掛け渡された、像担持体18上のトナー像を転写
材19上へ転写するための所定の抵抗値を持つ転写ベル
ト11を有する転写ベルト装置において、転写電流フィ
ードバック用部材として転写ベルト11の裏面側に2個
所以上で接触する部材15,16を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機,プリンタ等の画
像形成装置に用いられる転写ベルト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機,プリンタ等の画像形成装
置に用いられる転写ベルト装置は、図4に示すように転
写ベルト1を駆動ローラ2および従動ローラ3に掛け渡
して回転させ、転写ベルト1に印加ローラ4を接触させ
て電源5から印加ローラ4を介して転写ベルト1に電流
を供給している。そして、駆動ローラ2を接地し、転写
ベルト1を従動ローラ3の付近でイレーサによる光照射
で除電している(特開平3ー167579号公報参照)。
【0003】この転写ベルト装置においては、給紙部か
ら送られてきた転写紙6は印加ローラ4から転写ベルト
1を介して印加される電荷による帯電で分極して転写ベ
ルト1上の真電荷と転写紙6の分極電荷とにより静電気
が発生し、この静電気により転写紙6が転写ベルト1上
に吸着される。この転写紙6は感光体7からトナー像が
転写された後に転写ベルト1により搬送され、駆動ロー
ラ2の所で転写紙6の腰による曲率分離で転写ベルト1
から離れる。また、上記転写ベルト装置において、駆動
ローラ2を接地せずに従動ローラ3を接地するようにし
たものが従来より考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図4に示す上記転写ベ
ルト装置では、駆動ローラ2はスリップ防止のためにゴ
ムローラを使用し、そのゴムは導電性のゴムを使用する
ことになる。しかし、駆動ローラ2として導電性のゴム
を用いたゴムローラを使用した場合にはコストが非常に
高くなる。また、印加ローラ4を介して転写ベルト1に
電流を供給した時に従動ローラ3は印加ローラ4とほぼ
同電位になってしまい、感光体7と転写ベルト1とのニ
ップ部より前でプレ転写が発生して転写紙6上にチリ等
が転写されることで異常画像が発生する。
【0005】また、従動ローラ3を接地するようにした
転写ベルト装置では、通常、従動ローラ3は転写位置に
近いので、従動ローラ3に電流が流れ過ぎて電源5の負
荷が大きくなる。しかも、従動ローラ3は回転負荷を考
えて玉軸受等を使用することになるので、導通が不完全
になりやすくて転写ベルト1の除電が不完全になりやす
い。
【0006】本発明は、上記欠点を改善し、コストダウ
ン及びプレ転写防止、電源負荷の増大防止を計ることが
できて転写ベルトの除電を確実に行うことができる転写
ベルト装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、駆動ローラ及び従動ローラ
に掛け渡された、像担持体上のトナー像を転写材上へ転
写するための所定の抵抗値を持つ転写ベルトを有し、こ
の転写ベルトに供給される電流と、この転写ベルトから
転写電流フィードバック用部材を介してフィードバック
される電流との差分を一定にしてこの転写ベルトから前
記像担持体へ流れる電流を一定にすることによりトナー
像の転写を安定に行うようにした転写ベルト装置におい
て、前記転写電流フィードバック用部材として前記転写
ベルトの裏面側に2個所以上で接触する部材を備えたも
のである。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の転
写ベルト装置において、前記転写電流フィードバック用
部材が前記転写ベルトの電流供給位置と前記駆動ローラ
との間に設けられた部材又は前記駆動ローラ自体と、前
記転写ベルトの回転方向に対して前記従動ローラの上流
側に設けられた部材とを有するものである。
【0009】請求項3記載の発明は、駆動ローラと従動
ローラによつて支張されて回転し所定の抵抗を持つ転写
ベルトと、この転写ベルトに電荷を付与する電荷付与手
段と、前記転写ベルトを除電する除電部材と、前記転写
ベルトの表面を清掃するためのクリーニング部材とを有
し、像担持体上のトナー像を前記転写ベルト上の転写材
に転写し前記転写ベルトにより転写材を静電的に吸引し
て搬送する転写ベルト装置において、前記除電部材を前
記転写ベルトの回転方向に対して前記従動ローラより上
流で前記クリーニング部材より下流に設置したものであ
る。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3記載の転
写ベルト装置において、前記転写ベルトの周長をLとし
たとき、前記除電部材を前記転写ベルトの回転方向に対
して前記転写ベルトの前記電荷付与手段による電荷付与
位置から上流側にL/2以下の位置に設置したものであ
る。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項4記載の転
写ベルト装置において、前記従動ローラを導電性部材で
電気的にフロート状態に構成し、前記転写ベルトの回転
方向と直交する方向の長さをl1、前記従動ローラの前
記転写ベルトと接触する部分の前記直交方向の長さをl
2、前記除電部材の前記転写ベルトと接触する部分の前
記直交方向の長さをl3としたとき、l1>l2>l3に構
成したものである。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項3記載の転
写ベルト装置において、前記除電部材が前記転写ベルト
と2箇所以上で接触するように構成したものである。
【0013】請求項7記載の発明は、駆動ローラと従動
ローラによつて支張されて回転し所定の抵抗を持つ転写
ベルトと、この転写ベルトに電荷を付与する電荷付与手
段と、前記転写ベルトを除電する除電部材とを有し、像
担持体上のトナー像を前記転写ベルト上の転写材に転写
し前記転写ベルトにより転写材を静電的に吸引して搬送
する転写ベルト装置において、前記従動ローラの電位V
を|V|≦1.5[KV]にしたものである。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明では、転写電流フィードバ
ック用部材が転写ベルトの裏面側に2個所以上で接触し
て電流が転写ベルトから転写電流フィードバック用部材
を介してフィードバックされる。
【0015】請求項2記載の発明では、転写ベルトの電
流供給位置と駆動ローラとの間に設けられた部材又は駆
動ローラ自体と、転写ベルトの回転方向に対して従動ロ
ーラの上流側に設けられた部材とを有する転写電流フィ
ードバック用部材を介して転写ベルトから電流がフィー
ドバックされる。
【0016】請求項3記載の発明では、除電部材が転写
ベルトの回転方向に対して従動ローラより上流でクリー
ニング部材より下流にて転写ベルトを除電する。
【0017】請求項4記載の発明では、転写ベルトの周
長をLとしたとき、除電部材が転写ベルトの回転方向に
対して転写ベルトの電荷付与手段による電荷付与位置か
ら上流側にL/2以下の位置で転写ベルトを除電する。
【0018】請求項5記載の発明では、転写ベルトの回
転方向と直交する方向の長さをl1、従動ローラの転写
ベルトと接触する部分の前記直交方向の長さをl2、除
電部材の転写ベルトと接触する部分の前記直交方向の長
さをl3としたとき、l1>l2>l3となっており、従動
ローラが電気的にフロート状態である。
【0019】請求項6記載の発明では、除電部材が転写
ベルトと2箇所以上で接触する。
【0020】請求項7記載の発明では、従動ローラの電
位Vが|V|≦1.5[KV]である。
【0021】
【実施例】図1は本発明の第1実施例を示す。この第1
実施例は、転写ベルト11、駆動ローラ12、従動ロー
ラ13、印加ローラ14、フィードバックローラ15,
16及び電源装置17を有し、複写機,プリンタ等の画
像形成装置の転写装置として用いられる。転写ベルト1
1はゴム材料よりなる中抵抗部材により構成されて駆動
ローラ12及び従動ローラ13に掛け渡され、駆動ロー
ラ12は芯金が金属で、その外周にゴム材料が巻かれた
構成になっている。
【0022】従動ローラ13は金属部材により構成さ
れ、印加ローラ14は金属部材により構成されて転写ベ
ルト11の裏面に接触している。フィードバックローラ
15,16は、転写電流フィードバック用部材を構成し
ていて金属部材からなり、印加ローラ14と駆動ローラ
12との間に転写ベルト11の回転方向へ所定の間隔を
おいて配置されて転写ベルト11の裏面に接触してい
る。なお、フィードバックローラ15,16は板材でも
よい。ドラム状の感光体からなる像担持体18は周知の
ように帯電装置により均一に帯電された後に露光装置に
より画像露光を受けて静電潜像が形成され、この静電潜
像が現像装置により現像されてトナー像になった後に転
写位置に到達する。この感光体18は転写位置で転写ベ
ルト11と接触する。
【0023】駆動ローラ12には図示しない駆動源によ
り図示矢印方向の回転力が伝達され、駆動ローラ12の
外周面側と転写ベルト11の裏面側とはゴム同志で摩擦
係数が高いためにスリップすることがなく駆動ローラ1
2の回転力が転写ベルト11に伝達されて転写ベルト1
1が回転する。従動ローラ13は転写ベルト11の動き
に連動してつれ回りする。
【0024】電源装置17は、電源から印加ローラ14
へ電圧を印加し、かつ、電流制御部にて電源から印加ロ
ーラ14を介して転写ベルト11へ供給する電流I
1と、転写ベルト11からフィードバックローラ15,
16を介してフィードバックされる電流I2とを比較し
てその差分(I1−I2)が一定値Kとなるように電源の出
力を制御することによって、転写ベルト11から感光体
18へ流れる電流を一定値として常に安定した転写条件
でトナー像の転写を行わせる。この時、転写ベルト11
には2ヵ所でフィードバックローラ15,16を接触さ
せるので、駆動ローラ12の所で転写ベルト11の残留
電荷をほとんど0にして転写紙19の転写ベルト11へ
の吸着力をなくすことができ、駆動ローラ12の所で転
写紙19の転写ベルト11からの分離を容易に行うこと
ができる。
【0025】ここに、電源装置17の電流制御部は、電
源から印加ローラ14を介して転写ベルト11へ供給す
る電流I1と、転写ベルト11からフィードバックロー
ラ15,16を介してフィードバックされる電流I2
の差分(I1−I2)を演算する減算手段と、この減算手段
の演算結果により(I1−I2)が一定値Kとなるように電
源から印加ローラ14への電流I1を制御する電流制御
手段とにより構成される。
【0026】給紙部から送られてきた転写紙19は印加
ローラ14から転写ベルト11を介して印加される電荷
による帯電で分極して転写ベルト11上の真電荷と転写
紙19の分極電荷とにより静電気が発生し、この静電気
により転写紙19が転写ベルト11上に吸着される。こ
の転写紙19は感光体18と転写ベルト11とで形成さ
れるニップ部で感光体18からトナー像が転写された後
に転写ベルト11により搬送される。転写紙19は転写
ベルト11による搬送中に中抵抗の転写ベルト11及び
フィードバックローラ15,16を通して徐々に帯電量
が緩和される。そして、帯電量の緩和で静電引力の弱ま
った転写紙19は駆動ローラ12の所で転写紙19の腰
による曲率分離で転写ベルト11から分離されて図示し
ない定着部へ送られる。
【0027】図2は本発明の第2実施例を示す。この第
2実施例は、上記第1実施例において、2つのフィード
バックローラ15,16のうちの一方のフィードバック
ローラ15を転写ベルト11の回転方向に対して従動ロ
ーラ13の上流側に配置するようにしたものである。上
記第1実施例では電源装置17から印加ローラ14を介
して転写ベルト11に電流が供給された時に従動ローラ
13にも電流が流れて従動ローラ13の電位が印加ロー
ラ14の電位とほぼ同電位となり、感光体18と転写ベ
ルト11とが接触するニップ部より前側でプレ転写が起
って転写紙19上にチリ等が転写されることで異常画像
が発生する。
【0028】しかし、第2実施例ではフィードバックロ
ーラ15を転写ベルト11の回転方向に対して従動ロー
ラ13の上流側に配置したことにより、フィードバック
ローラ15の所で転写ベルト11の電位がほぼ0となる
ような転写ベルト11の電位勾配が印加ローラ14を頂
点として形成される。このため、従動ローラ13の電位
が低下し、プレ転写が起らなくなって異常画像の発生が
防止される。なお、上記第2実施例において、図2に破
線で示すようにフィードバックローラ20をフィードバ
ックローラ15と印加ローラ14との間に配置して転写
ベルト11に接触させて転写ベルト11からフィードバ
ックローラ15,16,20を介して電源装置17に電
流I2がフィードバックされるようにしてもよい。
【0029】図3は本発明の第3実施例を示す。この第
3実施例は、上記第2実施例において、転写電流フィー
ドバック用部材を構成するフィードバックローラ16が
スペース上問題となる場合にフィードバックローラ16
を省略し、駆動ローラ12としてゴム材料を導電性ゴム
材料で構成したもの12aを用いてこの駆動ローラ12
aが転写電流フィードバック用部材を兼ねるようにした
ものであり、転写ベルト11からフィードバックローラ
15及び駆動ローラ12aを介して電源装置17に電流
2がフィードバックされる。
【0030】図5は本発明の第4実施例を示す。この第
4実施例は画像形成装置の転写装置として用いられる。
画像形成装置においては、ドラム状の感光体からなる像
担持体18は周知のように帯電装置により均一に帯電さ
れた後に露光装置により画像露光を受けて静電潜像が形
成され、この静電潜像が現像装置により現像されてトナ
ー像になって転写前除電ランプの光照射で表面電位が低
下した後に第4実施例の転写ベルト装置によりトナー像
が転写紙へ転写されてクリーニング装置によりクリーニ
ングされる。
【0031】第4実施例において、転写ベルト11は、
駆動ローラ12と従動ローラ13に掛け渡されてこれら
より適当なテンションで支張されて回転駆動され、感光
体18に当接される。転写ベルト11に転写バイアスを
印加するための印加ローラ14は、転写ベルト11の裏
面に当接して転写ベルト11の回転とともに連れ回りす
る。除電部材21は、板金で構成され、転写ベルト11
の回転方向に対して従動ローラ13の上流側近くに設置
される。
【0032】電源装置17は、電源から印加ローラ14
へ電圧を印加し、かつ、電流制御部にて電源から印加ロ
ーラ14を介して転写ベルト11へ供給する電流I
1と、転写ベルト11から除電部材21を介して帰還さ
れる電流I2とを比較してその差分(I1−I2)が一定値
Kとなるように電源の出力を制御することによって、転
写ベルト11から感光体18へ流れる電流を一定値とし
て常に安定した転写条件でトナー像の転写を行わせる。
【0033】クリーニングブレードからなるクリーニン
グ部材22は、転写ベルト11の回転方向に対して転写
紙分離位置より上流側で転写ベルト11に当接して転写
ベルト11上の不要なトナーを掻き落とし、その掻き落
としたトナーは図示しないトナー回収タンクに回収され
る。駆動ローラ12は、スリップしないようにEPBM
等のゴムで構成され、図示しない駆動源により感光体1
8と同線速で駆動される。従動ローラ13は、ステンレ
ス等の金属により構成され、電気的にフロート状態にな
っている。
【0034】次に、この第4実施例の動作を説明する。
感光体18と転写ベルト11との当接部には幅4〜12
mmのニップが形成されている。図示しない給紙部から
感光体18上のトナー像とタイミングをとって給送され
てきた転写紙がそのニップに進入すると、電源装置17
から印加ローラ14に転写バイアスが印加されて転写ベ
ルト11に感光体11上のトナーと逆極性の電荷が付与
され、感光体11上のトナー像が転写ベルト11上の転
写紙に転写される。
【0035】この例では、感光体11は、帯電装置によ
り表面が−800Vに帯電されて露光装置による画像露
光で静電潜像が形成された後に現像装置により(+)に
帯電したトナーが付着され、図示しない転写前除電ラン
プにより表面電位が低下させられてから、電源装置17
から印加ローラ14に負の高電圧が印加されることによ
りトナーが転写ベルト11上の転写紙に転写される。
【0036】転写ベルト11は、給紙部から給送されき
た転写紙を静電的に吸着して搬送し、駆動ローラ12の
位置で転写紙の腰による曲率分離で転写紙が分離され
る。この転写紙は定着装置によりトナーが定着されて排
出される。転写ベルト11は表面の電気抵抗が1×10
9〜1×1012Ωで、内面側の電気抵抗が1×107〜5
×108Ωの中抵抗のものを使用している。
【0037】ここに、電源装置17から印加ローラ14
を介して転写ベルト11へ出力される電流をI1とし、
転写ベルト11から除電部材21を介して電源装置17
に帰還する電流をI2とすると、電源装置17はI1−I
2=Iout(Iout:一定)となるようにI1を電流制御手段
により制御する。この結果、転写ベルト11及びこれに
接触する全ての部材を電気的にフロートにすることによ
って、Ioutはトナーの転写によって感光体18側へ流
れた電流値となる。除電部材21は転写ベルト11にそ
の回転方向の異なる2箇所で接触するような形状に形成
されており、例えば転写ベルト11の内面側に帯状の抵
抗のムラがあったとしても電源装置17の上記電流制御
がそのムラに振られにくくなっている。
【0038】図6は第4実施例の寸法関係を示す。転写
ベルト11は、弾性体であるるため、転写部より回転方
向の下流側で駆動される。感光体18と転写ベルト11
とが当接する位置が転写部であるが、転写部の前で転写
ベルト11の電位が高いと、転写前に感光体11上のト
ナーと転写ベルト11との間で放電が発生して異常画像
が発生する。このため、転写前の転写ベルト11の電位
を下げる必要がある。
【0039】この第4実施例では、除電部材21をなる
べく転写位置に近付けて転写前の転写ベルト11の電位
を下げるため、除電部材21を転写ベルト11の回転方
向に対して従動ローラ13の上流側近くに設置してい
る。そのため、転写ベルト11の周長をLとしたとき、
印加ローラ14と除電部材21との間の距離xをx≦L
/2に設定している。
【0040】本実施例においては、従動ローラ13の電
位を下げると、上記異常画像が飛躍的によくなる。図7
は従動ローラ13の電位と異常画像(版画と呼ばれる)
のランクとの関係を示す。図7から判るように従動ロー
ラ13の電位を−1.5KV以下にすると(電源装置1
7から印加ローラ14への転写バイアスの印加が正極性
の場合は+1.5KV以下にすると)、異常画像のラン
クが下がってよくなり、これは本実施例のように除電部
材21を転写ベルト11の回転方向に対して従動ローラ
13の上流側近くに設置することによって達成される。
【0041】この第4実施例では、転写ベルト11上に
トナーが付着するのは感光体18と転写ベルト11との
ニップからクリーニングブレード22のクリーニング位
置までであり、除電部材21を転写ベルト11の回転方
向に対して従動ローラ13より上流でクリーニングブレ
ード22より下流に設置したので、転写ベルト11上の
トナーが除電部材21と転写ベルト11との間に入り込
みにくくなり、除電部材21と転写ベルト11との接触
状態がトナーにより変わって転写ベルト11の除電が不
十分になることを阻止できる。
【0042】第8図は本発明の第5実施例の一部を示
す。この第5実施例は、上記第4実施例において、従動
ローラ13をツェナーダイオードやバリスタなどの定電
圧素子23を介して接地することによって従動ローラ1
3の電位を1.5KV以下にしたものであり、除電部材
21を省略して電源装置17を除電部材21に接続する
代りに接地する。
【0043】図9は本発明の第6実施例の一部を示す。
【0044】この第6実施例では、上記第4実施例にお
いて、印加ローラ14と除電部材21との距離が図6に
示したようにxである。転写ベルト11はその回転方向
と直交する方向の長さがl1であり、従動ローラ13は
転写ベルト11と接触する部分の転写ベルト11の回転
方向と直交する方向の長さがl2であり、除電部材21
は転写ベルト11と接触する部分の転写ベルト11の回
転方向と直交する方向の長さがl3である。従動ローラ
13の長さl2が転写ベルト11の長さl1より短いのは
転写ベルト11の寄りを防止するためである。除電部材
21の長さlが従動ローラ13の長さl、転写ベル
ト11の長さl1より更に短いのはコストを下げるため
である。
【0045】除電部材21の長さl3を従動ローラ13
の長さl2、転写ベルト11の長さl1より短くするため
には、従動ローラ13が導電性部材で構成されて電気的
にフロートになっているという条件が必要であり、本実
施例ではこの条件を満たしていて従動ローラ13がアル
ミニウムで構成されている。この条件が必要な理由は、
従動ローラ13が例えば絶縁体で構成されていると、印
加ローラ14から除電部材21に向かって電流が流れる
ため、除電部材21が短いと、転写ベルト11の転写位
置の電位(印加ローラ14と従動ローラ13との間の電
位)は長手方向のムラが生じて均一にならないからであ
る。
【0046】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、駆動ローラ及び従動ローラに掛け渡された、像担持
体上のトナー像を転写材上へ転写するための所定の抵抗
値を持つ転写ベルトを有し、この転写ベルトに供給され
る電流と、この転写ベルトから転写電流フィードバック
用部材を介してフィードバックされる電流との差分を一
定にしてこの転写ベルトから前記像担持体へ流れる電流
を一定にすることによりトナー像の転写を安定に行うよ
うにした転写ベルト装置において、前記転写電流フィー
ドバック用部材として前記転写ベルトの裏面側に2個所
以上で接触する部材を備えたので、駆動ローラとして導
電性のゴムを用いないゴムローラを使用することがで
き、コストダウンを計ることができる。
【0047】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の転写ベルト装置において、前記転写電流フィードバ
ック用部材が前記転写ベルトの電流供給位置と前記駆動
ローラとの間に設けられた部材又は前記駆動ローラ自体
と、前記転写ベルトの回転方向に対して前記従動ローラ
の上流側に設けられた部材とを有するので、従動ローラ
の電位を低下させることができ、プレ転写が起らなくな
って異常画像の発生を防止することができる。
【0048】請求項3記載の発明によれば、駆動ローラ
と従動ローラによつて支張されて回転し所定の抵抗を持
つ転写ベルトと、この転写ベルトに電荷を付与する電荷
付与手段と、前記転写ベルトを除電する除電部材と、前
記転写ベルトの表面を清掃するためのクリーニング部材
とを有し、像担持体上のトナー像を前記転写ベルト上の
転写材に転写し前記転写ベルトにより転写材を静電的に
吸引して搬送する転写ベルト装置において、前記除電部
材を前記転写ベルトの回転方向に対して前記従動ローラ
より上流で前記クリーニング部材より下流に設置したの
で、トナーが転写ベルトと除電部材との間に入りにくく
なり、転写ベルトの除電を確実に行うことができる。
【0049】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の転写ベルト装置において、前記転写ベルトの周長を
Lとしたとき、前記除電部材を前記転写ベルトの回転方
向に対して前記転写ベルトの前記電荷付与手段による電
荷付与位置から上流側にL/2以下の位置に設置したの
で、転写前の転写ベルトの電位を下げることができ、転
写前の放電による異常画像の発生を防ぐことができる。
しかも、従動ローラを除電部材とはしないので、電源の
負荷が大きくなることを防ぐことができ、転写ベルトの
除電を確実に行うことができる。
【0050】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の転写ベルト装置において、前記従動ローラを導電性
部材で電気的にフロート状態に構成し、前記転写ベルト
の回転方向と直交する方向の長さをl1、前記従動ロー
ラの前記転写ベルトと接触する部分の前記直交方向の長
さをl2、前記除電部材の前記転写ベルトと接触する部
分の前記直交方向の長さをl3としたとき、l1>l2
3に構成したので、除電部材が前記直交方向に短くて
も転写ベルトの転写部の電位が不均一になることがな
く、コストを下げることができる。
【0051】請求項6記載の発明によれば、請求項3記
載の転写ベルト装置において、前記除電部材が前記転写
ベルトと2箇所以上で接触するように構成したので、転
写ベルトの抵抗ムラがあっても転写ベルトを均一に除電
することができる。
【0052】請求項7記載の発明によれば、駆動ローラ
と従動ローラによつて支張されて回転し所定の抵抗を持
つ転写ベルトと、この転写ベルトに電荷を付与する電荷
付与手段と、前記転写ベルトを除電する除電部材とを有
し、像担持体上のトナー像を前記転写ベルト上の転写材
に転写し前記転写ベルトにより転写材を静電的に吸引し
て搬送する転写ベルト装置において、前記従動ローラの
電位Vを|V|≦1.5[KV]にしたので、転写前の
放電による異常画像の発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す概略図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す概略図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す概略図である。
【図4】従来の転写ベルト装置を示す概略図である。
【図5】本発明の第4実施例を示す概略図である。
【図6】同第4実施例の寸法関係を説明するための図で
ある。
【図7】同第4実施例の従動ローラ電位と版画との関係
を示す特性図である。
【図8】本発明の第5実施例の一部を示す概略図であ
る。
【図9】本発明の第6実施例の一部を示す概略図であ
る。
【符号の説明】 11 転写ベルト 12 駆動ローラ 13 従動ローラ 14 印加ローラ 15,16,20 フィードバックローラ 17 電源装置 21 除電部材 22 クリーニング部材 23 定電圧素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 轡田 昭夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 佐藤 淳 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂3 番地の1・東北リコー株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動ローラ及び従動ローラに掛け渡され
    た、像担持体上のトナー像を転写材上へ転写するための
    所定の抵抗値を持つ転写ベルトを有し、この転写ベルト
    に供給される電流と、この転写ベルトから転写電流フィ
    ードバック用部材を介してフィードバックされる電流と
    の差分を一定にしてこの転写ベルトから前記像担持体へ
    流れる電流を一定にすることによりトナー像の転写を安
    定に行うようにした転写ベルト装置において、前記転写
    電流フィードバック用部材として前記転写ベルトの裏面
    側に2個所以上で接触する部材を備えたことを特徴とす
    る転写ベルト装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の転写ベルト装置において、
    前記転写電流フィードバック用部材が前記転写ベルトの
    電流供給位置と前記駆動ローラとの間に設けられた部材
    又は前記駆動ローラ自体と、前記転写ベルトの回転方向
    に対して前記従動ローラの上流側に設けられた部材とを
    有することを特徴とする転写ベルト装置。
  3. 【請求項3】駆動ローラと従動ローラによつて支張され
    て回転し所定の抵抗を持つ転写ベルトと、この転写ベル
    トに電荷を付与する電荷付与手段と、前記転写ベルトを
    除電する除電部材と、前記転写ベルトの表面を清掃する
    ためのクリーニング部材とを有し、像担持体上のトナー
    像を前記転写ベルト上の転写材に転写し前記転写ベルト
    により転写材を静電的に吸引して搬送する転写ベルト装
    置において、前記除電部材を前記転写ベルトの回転方向
    に対して前記従動ローラより上流で前記クリーニング部
    材より下流に設置したことを特徴とする転写ベルト装
    置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の転写ベルト装置において、
    前記転写ベルトの周長をLとしたとき、前記除電部材を
    前記転写ベルトの回転方向に対して前記転写ベルトの前
    記電荷付与手段による電荷付与位置から上流側にL/2
    以下の位置に設置したことを特徴とする転写ベルト装
    置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の転写ベルト装置において、
    前記従動ローラを導電性部材で電気的にフロート状態に
    構成し、前記転写ベルトの回転方向と直交する方向の長
    さをl1、前記従動ローラの前記転写ベルトと接触する
    部分の前記直交方向の長さをl2、前記除電部材の前記
    転写ベルトと接触する部分の前記直交方向の長さをl3
    としたとき、l1>l2>l3に構成したことを特徴とす
    る転写ベルト装置。
  6. 【請求項6】請求項3記載の転写ベルト装置において、
    前記除電部材が前記転写ベルトと2箇所以上で接触する
    ように構成したことを特徴とする転写ベルト装置。
  7. 【請求項7】駆動ローラと従動ローラによつて支張され
    て回転し所定の抵抗を持つ転写ベルトと、この転写ベル
    トに電荷を付与する電荷付与手段と、前記転写ベルトを
    除電する除電部材とを有し、像担持体上のトナー像を前
    記転写ベルト上の転写材に転写し前記転写ベルトにより
    転写材を静電的に吸引して搬送する転写ベルト装置にお
    いて、前記従動ローラの電位Vを|V|≦1.5[K
    V]にしたことを特徴とする転写ベルト装置。
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