JPH0755357A - 金属溶湯排出中の雰囲気保護バルブの保護装置 - Google Patents
金属溶湯排出中の雰囲気保護バルブの保護装置Info
- Publication number
- JPH0755357A JPH0755357A JP5228194A JP22819493A JPH0755357A JP H0755357 A JPH0755357 A JP H0755357A JP 5228194 A JP5228194 A JP 5228194A JP 22819493 A JP22819493 A JP 22819493A JP H0755357 A JPH0755357 A JP H0755357A
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- Japan
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- molten metal
- atmosphere
- protection valve
- atmosphere protection
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 非酸化性雰囲気下で金属溶湯を雰囲気保護バ
ルブを通して排出するに際し、雰囲気保護バルブの開口
部に耐熱性スリーブを配設し、該スリーブにより雰囲気
保護バルブを溶湯からの輻射熱、溶湯の飛散から保護す
る金属溶湯排出中の雰囲気保護バルブの保護装置におい
て、溶湯を排出するための雰囲気保護バルブの下方に、
樋の上部に耐熱性スリーブを取付け該耐熱性スリーブを
通じて溶湯を樋に導入するようにした樋装置を配設し、
該樋装置に上下動機構を具えたリフターを設けてなり、
金属溶湯排出時には、リフターを作動させて樋装置を持
ち上げ耐熱性スリーブを雰囲気保護バルブの開口部に装
入する。 【効果】 雰囲気保護バルブが耐熱性スリーブで保護さ
れ、溶湯通過時トラブルを生じることがない。耐熱性ス
リーブの装着、保守が容易である。
ルブを通して排出するに際し、雰囲気保護バルブの開口
部に耐熱性スリーブを配設し、該スリーブにより雰囲気
保護バルブを溶湯からの輻射熱、溶湯の飛散から保護す
る金属溶湯排出中の雰囲気保護バルブの保護装置におい
て、溶湯を排出するための雰囲気保護バルブの下方に、
樋の上部に耐熱性スリーブを取付け該耐熱性スリーブを
通じて溶湯を樋に導入するようにした樋装置を配設し、
該樋装置に上下動機構を具えたリフターを設けてなり、
金属溶湯排出時には、リフターを作動させて樋装置を持
ち上げ耐熱性スリーブを雰囲気保護バルブの開口部に装
入する。 【効果】 雰囲気保護バルブが耐熱性スリーブで保護さ
れ、溶湯通過時トラブルを生じることがない。耐熱性ス
リーブの装着、保守が容易である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、金属溶湯排出中の雰囲
気保護バルブの保護装置、詳しくは傾動式の雰囲気制御
溶解炉において、不活性雰囲気に保持された溶解炉樋装
置内に出湯された金属溶湯を溶湯排出口へ導き、排出口
の雰囲気保護バルブを通して排出し、移送する際の雰囲
気保護バルブの保護装置に関し、特にＡｌ−Ｌｉ合金の
ような活性な金属、合金溶湯を雰囲気保護バルブを通じ
て排出する場合において好適に使用される雰囲気保護バ
ルブの保護装置に関する。
気保護バルブの保護装置、詳しくは傾動式の雰囲気制御
溶解炉において、不活性雰囲気に保持された溶解炉樋装
置内に出湯された金属溶湯を溶湯排出口へ導き、排出口
の雰囲気保護バルブを通して排出し、移送する際の雰囲
気保護バルブの保護装置に関し、特にＡｌ−Ｌｉ合金の
ような活性な金属、合金溶湯を雰囲気保護バルブを通じ
て排出する場合において好適に使用される雰囲気保護バ
ルブの保護装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】合金元素としてリチウムを含有するＡｌ
−Ｌｉ合金等活性な金属、合金の溶解は、酸化や水素ガ
ス吸収あるいは耐火物との反応を防ぐため、真空雰囲気
あるいはアルゴンガス、窒素ガス等の不活性雰囲気で行
われ、溶解炉としては、通常炉体を傾動させて金属溶湯
を出湯する傾動式の雰囲気制御溶解炉が使用される。傾
動式の溶解炉から出湯された溶湯は、炉の出湯口近傍に
配設された溶解炉樋装置で受け溶湯排出口へ導かれて排
出口から排出され、移送用の樋装置によって溶湯処理装
置や鋳造機へ移送される。
−Ｌｉ合金等活性な金属、合金の溶解は、酸化や水素ガ
ス吸収あるいは耐火物との反応を防ぐため、真空雰囲気
あるいはアルゴンガス、窒素ガス等の不活性雰囲気で行
われ、溶解炉としては、通常炉体を傾動させて金属溶湯
を出湯する傾動式の雰囲気制御溶解炉が使用される。傾
動式の溶解炉から出湯された溶湯は、炉の出湯口近傍に
配設された溶解炉樋装置で受け溶湯排出口へ導かれて排
出口から排出され、移送用の樋装置によって溶湯処理装
置や鋳造機へ移送される。
【０００３】溶湯処理装置や鋳造機へ溶湯を移送するた
めの移送用の樋装置は、金属溶湯移送中においては酸化
性の低い雰囲気に保持されるが、溶解炉での溶解中ある
いは溶解炉内での溶湯処理中においては必ずしも酸化性
の低い雰囲気に維持されているとは限らないため、溶解
炉樋装置の溶湯排出口に雰囲気保護バルブを装着してお
き、溶湯排出口から移送用の樋装置内に金属溶湯を排出
して溶湯処理装置や鋳造機へ移送する際には、当該樋装
置を酸化性の低い雰囲気として雰囲気保護バルブを開き
バルブを通じて溶湯を排出する。
めの移送用の樋装置は、金属溶湯移送中においては酸化
性の低い雰囲気に保持されるが、溶解炉での溶解中ある
いは溶解炉内での溶湯処理中においては必ずしも酸化性
の低い雰囲気に維持されているとは限らないため、溶解
炉樋装置の溶湯排出口に雰囲気保護バルブを装着してお
き、溶湯排出口から移送用の樋装置内に金属溶湯を排出
して溶湯処理装置や鋳造機へ移送する際には、当該樋装
置を酸化性の低い雰囲気として雰囲気保護バルブを開き
バルブを通じて溶湯を排出する。
【０００４】傾動式の雰囲気制御溶解炉は、図３に示す
ように、真空蓋３を有する真空チャンバー１内に点線で
示される溶解炉２、たとえば高周波誘導加熱による溶解
炉を配置してなり、一般に溶解作業開始にあたって真空
チャンバー１内を真空に引いたのち、チャンバー１内に
不活性ガスを封入し、不活性ガス雰囲気中で溶解作業を
行う。出湯に際しては、油圧シリンダー４を作動させて
回転軸５を中心として真空チャンバー１とともに炉２を
傾動させ、出湯口８から溶解炉樋装置６の樋７内に出湯
する。溶解炉樋装置６は、図４に示すように、内部に樋
７を有するドラム型のもので、溶解炉樋装置６の内、出
湯された溶湯を受ける溶湯導入部９は炉体２の傾動とと
もに回動し、炉体の傾動に対して固定された樋７中に出
湯を行う。出湯された溶湯は、樋７に導かれて溶解炉樋
装置６の溶湯排出部１０に至り溶湯排出口１２から排出
される。溶湯排出部１０は炉体の傾動に対し固定されて
いなければならず、回動可能な溶湯導入部９と溶湯排出
部１０とは溶湯導入部９の回動中にも気密保持がなされ
る特殊なカップリング機構１１で連結されている。１３
は溶湯排出口１２を密封するための雰囲気保護バルブで
あり、溶解炉樋装置６は、前記カップリング機構１１お
よび雰囲気保護バルブ１３により気密状態に保たれ、非
酸化性雰囲気に維持されている。
ように、真空蓋３を有する真空チャンバー１内に点線で
示される溶解炉２、たとえば高周波誘導加熱による溶解
炉を配置してなり、一般に溶解作業開始にあたって真空
チャンバー１内を真空に引いたのち、チャンバー１内に
不活性ガスを封入し、不活性ガス雰囲気中で溶解作業を
行う。出湯に際しては、油圧シリンダー４を作動させて
回転軸５を中心として真空チャンバー１とともに炉２を
傾動させ、出湯口８から溶解炉樋装置６の樋７内に出湯
する。溶解炉樋装置６は、図４に示すように、内部に樋
７を有するドラム型のもので、溶解炉樋装置６の内、出
湯された溶湯を受ける溶湯導入部９は炉体２の傾動とと
もに回動し、炉体の傾動に対して固定された樋７中に出
湯を行う。出湯された溶湯は、樋７に導かれて溶解炉樋
装置６の溶湯排出部１０に至り溶湯排出口１２から排出
される。溶湯排出部１０は炉体の傾動に対し固定されて
いなければならず、回動可能な溶湯導入部９と溶湯排出
部１０とは溶湯導入部９の回動中にも気密保持がなされ
る特殊なカップリング機構１１で連結されている。１３
は溶湯排出口１２を密封するための雰囲気保護バルブで
あり、溶解炉樋装置６は、前記カップリング機構１１お
よび雰囲気保護バルブ１３により気密状態に保たれ、非
酸化性雰囲気に維持されている。
【０００５】溶解炉樋装置６からの溶湯の排出は、溶湯
排出口１２から雰囲気保護バルブ１３を通して行われる
が、溶湯が雰囲気保護バルブを通過する際溶湯が飛散し
て雰囲気保護バルブ１３の内部に溶湯が侵入しバルブの
作動にトラブルが生じることがあり、溶湯の輻射熱によ
り雰囲気保護バルブ内部のシール部が熱影響を受けて損
傷することもある。
排出口１２から雰囲気保護バルブ１３を通して行われる
が、溶湯が雰囲気保護バルブを通過する際溶湯が飛散し
て雰囲気保護バルブ１３の内部に溶湯が侵入しバルブの
作動にトラブルが生じることがあり、溶湯の輻射熱によ
り雰囲気保護バルブ内部のシール部が熱影響を受けて損
傷することもある。
【０００６】上記の問題点を解決するため、発明者らは
先に、図５に示すように、溶解炉樋装置の溶湯排出口に
位置する雰囲気保護バルブ１３の下方に、樋カバー２１
に沿って上下に移動できる耐熱性スリーブ２２を配設
し、溶湯の排出に先立って雰囲気保護バルブ１３のバル
ブゲート１４を開き、耐熱性スリーブ２２を、図６に示
すように上方へ移動させて雰囲気保護バルブ１３内に位
置させ、スリーブカバー２３を通って流出する溶湯が耐
熱性スリーブ２２内を通過するようにして雰囲気保護バ
ルブ１３を溶湯の飛散、溶湯熱から保護する金属溶湯移
送中における雰囲気保護バルブの保護方式を開発した。
（特願平5-139559号)
先に、図５に示すように、溶解炉樋装置の溶湯排出口に
位置する雰囲気保護バルブ１３の下方に、樋カバー２１
に沿って上下に移動できる耐熱性スリーブ２２を配設
し、溶湯の排出に先立って雰囲気保護バルブ１３のバル
ブゲート１４を開き、耐熱性スリーブ２２を、図６に示
すように上方へ移動させて雰囲気保護バルブ１３内に位
置させ、スリーブカバー２３を通って流出する溶湯が耐
熱性スリーブ２２内を通過するようにして雰囲気保護バ
ルブ１３を溶湯の飛散、溶湯熱から保護する金属溶湯移
送中における雰囲気保護バルブの保護方式を開発した。
（特願平5-139559号)
【０００７】この方式は雰囲気保護バルブの保護にきわ
めて有効であるが、耐熱性スリーブの上下移動機構を雰
囲気保護バルブと移送樋装置との間の狭い空間内に設置
しなければならないため、操業上、据え付けや保守が煩
雑になるという難点がある。また、溶湯の落下距離が長
くなるため、非金属介在物や各種ガスを溶湯中に巻き込
む傾向があり、溶湯品質上好ましくない。
めて有効であるが、耐熱性スリーブの上下移動機構を雰
囲気保護バルブと移送樋装置との間の狭い空間内に設置
しなければならないため、操業上、据え付けや保守が煩
雑になるという難点がある。また、溶湯の落下距離が長
くなるため、非金属介在物や各種ガスを溶湯中に巻き込
む傾向があり、溶湯品質上好ましくない。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、金属溶湯を
雰囲気保護バルブを通じて排出する際の雰囲気保護バル
ブの保護方式における上記問題点を解消するためになさ
れたものであり、その目的は、金属溶湯が雰囲気保護バ
ルブを通過する場合に生じるトラブルを解消するととも
に設置が容易で溶湯品質の低下も最少限に抑えられる金
属溶湯排出中の雰囲気保護バルブの保護装置を提供する
ことにある。
雰囲気保護バルブを通じて排出する際の雰囲気保護バル
ブの保護方式における上記問題点を解消するためになさ
れたものであり、その目的は、金属溶湯が雰囲気保護バ
ルブを通過する場合に生じるトラブルを解消するととも
に設置が容易で溶湯品質の低下も最少限に抑えられる金
属溶湯排出中の雰囲気保護バルブの保護装置を提供する
ことにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による金属溶湯排出中の雰囲気保護バルブの
保護装置は、非酸化性雰囲気下の金属溶湯を雰囲気保護
バルブを通して排出するに際し、雰囲気保護バルブの開
口部に耐熱性スリーブを装着し、該耐熱性スリーブによ
り雰囲気保護バルブを溶湯からの熱輻射、溶湯の飛散か
ら保護する金属排出中の雰囲気保護バルブの保護装置に
おいて、溶湯を排出するための雰囲気保護バルブの下方
に、樋の上部に耐熱性スリーブを取付け該耐熱性スリー
ブを通じて溶湯を樋に導入するようにした樋装置を配設
し、該樋装置に上下動機構を具えたリフターを設けて、
金属溶湯排出時には、リフターを作動させて樋装置を持
ち上げ耐熱性スリーブを雰囲気保護バルブの開口部に装
入することを発明構成上の特徴とする。
めの本発明による金属溶湯排出中の雰囲気保護バルブの
保護装置は、非酸化性雰囲気下の金属溶湯を雰囲気保護
バルブを通して排出するに際し、雰囲気保護バルブの開
口部に耐熱性スリーブを装着し、該耐熱性スリーブによ
り雰囲気保護バルブを溶湯からの熱輻射、溶湯の飛散か
ら保護する金属排出中の雰囲気保護バルブの保護装置に
おいて、溶湯を排出するための雰囲気保護バルブの下方
に、樋の上部に耐熱性スリーブを取付け該耐熱性スリー
ブを通じて溶湯を樋に導入するようにした樋装置を配設
し、該樋装置に上下動機構を具えたリフターを設けて、
金属溶湯排出時には、リフターを作動させて樋装置を持
ち上げ耐熱性スリーブを雰囲気保護バルブの開口部に装
入することを発明構成上の特徴とする。
【００１０】本発明は、溶湯を排出するための雰囲気保
護バルブの下方に、上下動機構を有するリフターを具え
た溶湯移送用の樋装置を配設し、樋装置の上部には耐熱
性スリーブを取付けて、溶湯排出に先立ってリフターを
作動させて樋装置を持ち上げ、耐熱性スリーブを雰囲気
保護バルブの開口内に装入し、溶湯が耐熱性スリーブ内
を通過するようにしたことを特徴とする。耐熱性スリー
ブとしては、窒化珪素系の材料その他の耐熱材料からな
るものを使用条件に合わせて選択する。樋装置の上下動
機構の作動機構としては、油圧式、空圧式、電動式ある
いは手動式などが使用できる。
護バルブの下方に、上下動機構を有するリフターを具え
た溶湯移送用の樋装置を配設し、樋装置の上部には耐熱
性スリーブを取付けて、溶湯排出に先立ってリフターを
作動させて樋装置を持ち上げ、耐熱性スリーブを雰囲気
保護バルブの開口内に装入し、溶湯が耐熱性スリーブ内
を通過するようにしたことを特徴とする。耐熱性スリー
ブとしては、窒化珪素系の材料その他の耐熱材料からな
るものを使用条件に合わせて選択する。樋装置の上下動
機構の作動機構としては、油圧式、空圧式、電動式ある
いは手動式などが使用できる。
【００１１】
【作用】本発明の構成によれば、雰囲気保護バルブを通
して溶湯を排出する際、雰囲気保護バルブの開口部に耐
熱性スリーブが配設されるから、雰囲気保護バルブが溶
湯の飛散、溶湯熱から保護されて、操業中トラブルが生
じることがなく、耐熱性スリーブはリフターにより上下
動できる樋装置に取付けられ、樋装置と共に移動するか
ら、耐熱性スリーブの雰囲気保護バルブ開口内への装
着、取り外しは容易である。また、排出された溶湯は、
耐熱性スリーブを経て直ちに移送用の樋装置に導入され
るから、溶湯の落下距離は短く非金属介在物やガスが混
入するおそれは少ない。
して溶湯を排出する際、雰囲気保護バルブの開口部に耐
熱性スリーブが配設されるから、雰囲気保護バルブが溶
湯の飛散、溶湯熱から保護されて、操業中トラブルが生
じることがなく、耐熱性スリーブはリフターにより上下
動できる樋装置に取付けられ、樋装置と共に移動するか
ら、耐熱性スリーブの雰囲気保護バルブ開口内への装
着、取り外しは容易である。また、排出された溶湯は、
耐熱性スリーブを経て直ちに移送用の樋装置に導入され
るから、溶湯の落下距離は短く非金属介在物やガスが混
入するおそれは少ない。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。 実施例 雰囲気制御溶解炉から出湯された溶湯が溶解炉樋７に導
かれ排出口１２から排出される前は、図１に示すよう
に、雰囲気保護バルブ１３のバルブゲート１４は閉じた
状態にある。上部に窒化珪素系の材料から成形された耐
熱性スリーブ１７を取付け、下部に油圧式上下動機構を
具えたリフター１６を具えた溶湯移送用の樋装置１５
が、雰囲気保護バルブ１３の下方に配設される。リフタ
ー１６は降下した状態にある。
る。 実施例 雰囲気制御溶解炉から出湯された溶湯が溶解炉樋７に導
かれ排出口１２から排出される前は、図１に示すよう
に、雰囲気保護バルブ１３のバルブゲート１４は閉じた
状態にある。上部に窒化珪素系の材料から成形された耐
熱性スリーブ１７を取付け、下部に油圧式上下動機構を
具えたリフター１６を具えた溶湯移送用の樋装置１５
が、雰囲気保護バルブ１３の下方に配設される。リフタ
ー１６は降下した状態にある。
【００１３】溶湯を溶解炉樋７の排出口１２から排出す
るに先立って、図２に示すように、雰囲気保護バルブ１
３のバルブゲート１４を開き、リフター１６を作動させ
て樋装置１５を持ち上げ、耐熱性スリーブ１７を雰囲気
保護バルブ１３の開口部に装入する。図２の配置で溶解
炉樋７の溶湯排出口１２から溶湯を排出すると、溶湯は
スリーブ１７内を通過し雰囲気保護バルブ１３に損傷を
与えることはない。排出された溶湯は耐熱性スリーブ１
７を通過して直ちに耐熱材から形成される溶湯移送用の
樋１８に導入される。１９は、樋１８を予熱するための
ヒーターであり、２０は、樋装置１５内への不活性雰囲
気ガス導入口である。
るに先立って、図２に示すように、雰囲気保護バルブ１
３のバルブゲート１４を開き、リフター１６を作動させ
て樋装置１５を持ち上げ、耐熱性スリーブ１７を雰囲気
保護バルブ１３の開口部に装入する。図２の配置で溶解
炉樋７の溶湯排出口１２から溶湯を排出すると、溶湯は
スリーブ１７内を通過し雰囲気保護バルブ１３に損傷を
与えることはない。排出された溶湯は耐熱性スリーブ１
７を通過して直ちに耐熱材から形成される溶湯移送用の
樋１８に導入される。１９は、樋１８を予熱するための
ヒーターであり、２０は、樋装置１５内への不活性雰囲
気ガス導入口である。
【００１４】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、耐熱性
スリーブにより雰囲気保護バルブが保護されるので、金
属溶湯が雰囲気保護バルブを通過する際トラブルを生じ
ることがなく、操業の安定性が確保される。耐熱性スリ
ーブは排出された溶湯を移送する樋装置と共にリフター
によって上下動して雰囲気保護バルブ内に装入されるか
ら装着が容易で、保守もし易く、排出された溶湯は耐熱
性スリーブを経て直ちに移送用の樋に導入されるから溶
湯中に非金属介在物やガスが混入するおそれは少ない。
本装置は、特にＡｌ−Ｌｉ合金のような活性金属、合金
の溶解、出湯、移送、鋳造において有用である。
スリーブにより雰囲気保護バルブが保護されるので、金
属溶湯が雰囲気保護バルブを通過する際トラブルを生じ
ることがなく、操業の安定性が確保される。耐熱性スリ
ーブは排出された溶湯を移送する樋装置と共にリフター
によって上下動して雰囲気保護バルブ内に装入されるか
ら装着が容易で、保守もし易く、排出された溶湯は耐熱
性スリーブを経て直ちに移送用の樋に導入されるから溶
湯中に非金属介在物やガスが混入するおそれは少ない。
本装置は、特にＡｌ−Ｌｉ合金のような活性金属、合金
の溶解、出湯、移送、鋳造において有用である。
【図１】本発明の実施例の溶湯通過前の配置を示す要部
正面断面図である。
正面断面図である。
【図２】本発明の実施例の溶湯通過中の配置を示す要部
正面断面図である。
正面断面図である。
【図３】真空溶解炉の炉体と溶解炉樋装置との関連を示
す正面図である。
す正面図である。
【図４】溶解炉樋装置の正面図である。
【図５】従来の雰囲気保護バルブの保護方式における溶
湯通過前の配置を示す要部正面断面図である。
湯通過前の配置を示す要部正面断面図である。
【図６】従来の雰囲気保護バルブの保護方式における溶
湯通過中の配置を示す要部正面断面図である。
湯通過中の配置を示す要部正面断面図である。
１ 真空チャンバー ２ 雰囲気制御溶解炉 ３ 真空蓋 ４ 油圧シリンダ ５ 回転軸 ６ 溶解炉樋装置 ７ 樋 ８ 出湯口 ９ 溶湯導入部 10 溶湯排出部 11 カップリング機構 12 溶湯排出口 13 雰囲気保護バルブ 14 バルブゲート 15 樋装置 16 リフター 17 耐熱性スリーブ 18 樋 19 ヒーター 20 不活性ガス導入口 21 樋カバー 22 耐熱性スリーブ 23 スリーブカバー
Claims (1)
- 【請求項１】 非酸化性雰囲気下にある金属溶湯を雰囲
気保護バルブを通して排出するに際し、雰囲気保護バル
ブの開口部に耐熱性スリーブを装着し、該耐熱性スリー
ブにより雰囲気保護バルブを溶湯からの輻射熱、溶湯の
飛散から保護する金属溶湯排出中の雰囲気保護バルブの
保護装置において、溶湯を排出するための雰囲気保護バ
ルブの下方に、樋の上部に耐熱性スリーブを取付け該耐
熱スリーブを通じて溶湯を樋に導入するようにした樋装
置を配設し、該樋装置に上下動機構を具えたリフターを
設けて、金属溶湯排出時には、リフターを作動させて樋
装置を持ち上げ耐熱性スリーブを雰囲気保護バルブの開
口部に装入することを特徴とする金属溶湯排出中の雰囲
気保護バルブの保護装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5228194A JPH0755357A (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 金属溶湯排出中の雰囲気保護バルブの保護装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5228194A JPH0755357A (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 金属溶湯排出中の雰囲気保護バルブの保護装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0755357A true JPH0755357A (ja) | 1995-03-03 |
Family
ID=16872683
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5228194A Pending JPH0755357A (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 金属溶湯排出中の雰囲気保護バルブの保護装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0755357A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| LU91135B1 (en) * | 2005-01-31 | 2006-08-01 | Wurth Paul Sa | A runner replacement device |
| CN112556419A (zh) * | 2020-12-02 | 2021-03-26 | 连云港星耀材料科技有限公司 | 一种铝炉的流动铝水槽自动辅助机构 |
-
1993
- 1993-08-20 JP JP5228194A patent/JPH0755357A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| LU91135B1 (en) * | 2005-01-31 | 2006-08-01 | Wurth Paul Sa | A runner replacement device |
| CN112556419A (zh) * | 2020-12-02 | 2021-03-26 | 连云港星耀材料科技有限公司 | 一种铝炉的流动铝水槽自动辅助机构 |
| CN112556419B (zh) * | 2020-12-02 | 2022-01-07 | 连云港星耀材料科技有限公司 | 一种铝炉的流动铝水槽自动辅助机构 |
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Legal Events
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Effective date: 20040420 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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| A02 | Decision of refusal |
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