JPH075518B2 - テトラキス〔3―(3,5―ジ第3級ブチル―4―ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル〕メタンのβ晶の晶出精製方法 - Google Patents
テトラキス〔3―(3,5―ジ第3級ブチル―4―ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル〕メタンのβ晶の晶出精製方法Info
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- JPH075518B2 JPH075518B2 JP8059089A JP8059089A JPH075518B2 JP H075518 B2 JPH075518 B2 JP H075518B2 JP 8059089 A JP8059089 A JP 8059089A JP 8059089 A JP8059089 A JP 8059089A JP H075518 B2 JPH075518 B2 JP H075518B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポリオレフィンなどの酸化防止剤として有用な
テトラキス〔3−(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオニルオキシメチル〕メタンをβ
晶として工業的に安定に取得する晶出精製方法に関す
る。
テトラキス〔3−(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオニルオキシメチル〕メタンをβ
晶として工業的に安定に取得する晶出精製方法に関す
る。
テトラキス〔3−(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオニルオキシメチル〕メタン(以
下、化合物Iと称することもある。)は、3−(3,5−
ジ第3級ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン
酸低級アルキルエステルとペンタエリスリトールとを、
アルカリ金属低級アルコキシドなどの塩基触媒の存在下
にエステル交換することにより製造されることが米国特
許第3644482号明細書により知られている。
キシフェニル)プロピオニルオキシメチル〕メタン(以
下、化合物Iと称することもある。)は、3−(3,5−
ジ第3級ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン
酸低級アルキルエステルとペンタエリスリトールとを、
アルカリ金属低級アルコキシドなどの塩基触媒の存在下
にエステル交換することにより製造されることが米国特
許第3644482号明細書により知られている。
化合物Iに関する近年の結晶構造の研究により、化合物
Iには、α晶、β晶、γ晶およびσ晶の4種が存在する
ことが明らかになってきた(米国特許第4405807号明細
書)。このうち、α晶は、同米国特許明細書に記載され
ているように、従来の方法では晶出中に結晶が微粉化に
攪拌が不可能となり、純度、色相共に悪い結晶でしか取
得することができない。そのため、これらの製法上の問
題や製品としての取扱いなどの点から結晶構造としては
β晶が適している。
Iには、α晶、β晶、γ晶およびσ晶の4種が存在する
ことが明らかになってきた(米国特許第4405807号明細
書)。このうち、α晶は、同米国特許明細書に記載され
ているように、従来の方法では晶出中に結晶が微粉化に
攪拌が不可能となり、純度、色相共に悪い結晶でしか取
得することができない。そのため、これらの製法上の問
題や製品としての取扱いなどの点から結晶構造としては
β晶が適している。
β晶を製造するに当っては、メタノールまたはエタノー
ルの水溶性溶媒に対して、水を2〜10重量%含有させ、
エステル交換反応生成物を溶解し、必要に応じて清澄濾
過した後、冷却して徐々に温度を下げていくという方法
がヨーロッパ公開特許第244361号公報により知られてい
る。しかし、この方法では、晶出液の冷却を徐々に行う
と、上記したような製品としての取り扱いなどの点から
好ましくないα晶へと一部結晶構造が変化したり、晶出
後でもスラリーを攪拌保持しておくと時間とともにβ晶
からα晶へと結晶構造の変化が進行する。このように、
同ヨーロッパ公開特許公報記載の晶出方法では、工業的
に再現性よく安定にβ晶を取得することは、きわめて困
難である。また、β晶を湿体のまま室温下で保存してお
くと、α晶へと結晶構造が変化するという事実からみて
もβ晶を工業的に安定に製造することは、きわめて難し
いことである。
ルの水溶性溶媒に対して、水を2〜10重量%含有させ、
エステル交換反応生成物を溶解し、必要に応じて清澄濾
過した後、冷却して徐々に温度を下げていくという方法
がヨーロッパ公開特許第244361号公報により知られてい
る。しかし、この方法では、晶出液の冷却を徐々に行う
と、上記したような製品としての取り扱いなどの点から
好ましくないα晶へと一部結晶構造が変化したり、晶出
後でもスラリーを攪拌保持しておくと時間とともにβ晶
からα晶へと結晶構造の変化が進行する。このように、
同ヨーロッパ公開特許公報記載の晶出方法では、工業的
に再現性よく安定にβ晶を取得することは、きわめて困
難である。また、β晶を湿体のまま室温下で保存してお
くと、α晶へと結晶構造が変化するという事実からみて
もβ晶を工業的に安定に製造することは、きわめて難し
いことである。
本発明は化合物Iを安定にβ晶として取得する工業的に
有利な方法を提供することを目的としている。
有利な方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、鋭意研究した結果、本発明者
らは工業的規模で安定にβ晶を製造するために一たん化
合物Iを溶媒中に還流下溶融混合し、ついで冷却した特
定の溶媒中に注加混合して急冷を行う晶出精製法により
所期の目的が達成されることを見出し、本発明を完成す
るに到った。すなわち、本発明はペンタエリスリトール
と3−(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオン酸低級アルキルエステルとのエステル交
換反応により得られるテトラキス〔3−(3,5−ジ第3
級ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキ
シメチル〕メタン含有反応混合物を水溶性溶媒に還流下
溶融混合し、ついで当該反応混合物に対し0.2〜1・5
重量倍の水溶性溶媒と、その水溶性溶媒に対し、0.06〜
0.09重量倍の水からなる冷却した溶媒と上記溶融混合し
た液とを混合して結晶化させ、さらに水を添加すること
により生成したβ晶構造を安定化させることを特徴とす
るテトラキス〔3−(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル〕メタンの
晶出精製方法に関する。
らは工業的規模で安定にβ晶を製造するために一たん化
合物Iを溶媒中に還流下溶融混合し、ついで冷却した特
定の溶媒中に注加混合して急冷を行う晶出精製法により
所期の目的が達成されることを見出し、本発明を完成す
るに到った。すなわち、本発明はペンタエリスリトール
と3−(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオン酸低級アルキルエステルとのエステル交
換反応により得られるテトラキス〔3−(3,5−ジ第3
級ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキ
シメチル〕メタン含有反応混合物を水溶性溶媒に還流下
溶融混合し、ついで当該反応混合物に対し0.2〜1・5
重量倍の水溶性溶媒と、その水溶性溶媒に対し、0.06〜
0.09重量倍の水からなる冷却した溶媒と上記溶融混合し
た液とを混合して結晶化させ、さらに水を添加すること
により生成したβ晶構造を安定化させることを特徴とす
るテトラキス〔3−(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル〕メタンの
晶出精製方法に関する。
本発明に用いられる化合物I含有反応混合物はエステル
交換反応物のまま用いてもよいし、触媒除去工程で流動
性向上のため使用した溶媒を濃縮して除いた残留物(飴
状のことが多い)を用いてもよい。
交換反応物のまま用いてもよいし、触媒除去工程で流動
性向上のため使用した溶媒を濃縮して除いた残留物(飴
状のことが多い)を用いてもよい。
本発明方法によると、このようなエステル交換反応混合
物そのものに、または触媒除去工程で流動性向上のため
使用した溶媒を濃縮して除いた残留物に水溶性溶媒(メ
タノール、エタノールまたはその混合溶媒等)を加えて
還流下溶融混合し、水溶性溶媒(メタノール、エタノー
ルまたはその混合溶媒等)と水とからなる冷却した溶媒
中に、必要に応じβ晶の種晶をエステル交換反応生成物
に対し、好適には0.05〜1重量、%を加え、その中に上
記溶融混合した液を注加混合して結晶化させ、さらに水
を添加して生成したβ晶の安定化を行い、生成した結晶
を単離し、必要により洗浄、乾燥することによってβ晶
単一の結晶構造の化合物Iを得ることができる。
物そのものに、または触媒除去工程で流動性向上のため
使用した溶媒を濃縮して除いた残留物に水溶性溶媒(メ
タノール、エタノールまたはその混合溶媒等)を加えて
還流下溶融混合し、水溶性溶媒(メタノール、エタノー
ルまたはその混合溶媒等)と水とからなる冷却した溶媒
中に、必要に応じβ晶の種晶をエステル交換反応生成物
に対し、好適には0.05〜1重量、%を加え、その中に上
記溶融混合した液を注加混合して結晶化させ、さらに水
を添加して生成したβ晶の安定化を行い、生成した結晶
を単離し、必要により洗浄、乾燥することによってβ晶
単一の結晶構造の化合物Iを得ることができる。
還流下溶融混合に使用される水溶性溶媒の使用量は、化
合物Iを含有した反応生成物に対し0.1〜1重量倍、好
ましくは0.4〜0.6重量倍である。混合を開始する温度は
化合物Iを含有した反応生成物が水溶性溶媒に溶融する
温度でよく、通常100〜150℃、好ましくは120〜130℃で
ある。混合した後の溶液はその溶媒が還流する温度に保
持しておく。保持する時間は、溶解するまでの時間であ
り、2時間以内とし、それ以上長い時間保持すると微量
のα晶が析出し、注加混合した後に種晶となりα晶が混
入する原因となる。使用する再結晶溶媒、即ち水溶性溶
媒と水よりなる溶媒は、化合物Iを含有した反応生成物
に対し、0.2〜1.5重量倍の前記水溶性溶媒と、その水溶
性溶媒に対し、0.06〜0.09重量倍の水からなっているの
が好ましく、通常0〜30℃、好ましくは15〜25℃に冷却
して保っておく。この再結晶溶媒に上記のようにして得
た水溶性溶媒中に還流下溶融混合した液を注加混合し、
10〜50℃、好ましくは35〜45℃にすることにより結晶が
析出する。さらにこのようにして得たβ晶の晶出液に水
を添加することによってその後も結晶構造を変化させる
ことなく化合物Iのβ晶が工業的に安定して得られる。
水を添加する利点は、β晶構造の安定化を高めること以
外に、溶媒本来の溶解度より溶解度が低下するために晶
析収率が向上することや、更に水と混合した結果として
発火や爆発に対する安全性を高めることができ工業的に
好ましいものである。混合すべき水の量は、使用した水
溶性溶媒の全量に対して通常0.2重量倍以下、好ましく
は0.1〜0.2重量倍であり、0.2重量倍をこえると純度や
色相等の製品品質が著しく低下する傾向がある。水の添
加は一時的に行ってもよく、また継続的もしくは断続的
に行ってもよい。
合物Iを含有した反応生成物に対し0.1〜1重量倍、好
ましくは0.4〜0.6重量倍である。混合を開始する温度は
化合物Iを含有した反応生成物が水溶性溶媒に溶融する
温度でよく、通常100〜150℃、好ましくは120〜130℃で
ある。混合した後の溶液はその溶媒が還流する温度に保
持しておく。保持する時間は、溶解するまでの時間であ
り、2時間以内とし、それ以上長い時間保持すると微量
のα晶が析出し、注加混合した後に種晶となりα晶が混
入する原因となる。使用する再結晶溶媒、即ち水溶性溶
媒と水よりなる溶媒は、化合物Iを含有した反応生成物
に対し、0.2〜1.5重量倍の前記水溶性溶媒と、その水溶
性溶媒に対し、0.06〜0.09重量倍の水からなっているの
が好ましく、通常0〜30℃、好ましくは15〜25℃に冷却
して保っておく。この再結晶溶媒に上記のようにして得
た水溶性溶媒中に還流下溶融混合した液を注加混合し、
10〜50℃、好ましくは35〜45℃にすることにより結晶が
析出する。さらにこのようにして得たβ晶の晶出液に水
を添加することによってその後も結晶構造を変化させる
ことなく化合物Iのβ晶が工業的に安定して得られる。
水を添加する利点は、β晶構造の安定化を高めること以
外に、溶媒本来の溶解度より溶解度が低下するために晶
析収率が向上することや、更に水と混合した結果として
発火や爆発に対する安全性を高めることができ工業的に
好ましいものである。混合すべき水の量は、使用した水
溶性溶媒の全量に対して通常0.2重量倍以下、好ましく
は0.1〜0.2重量倍であり、0.2重量倍をこえると純度や
色相等の製品品質が著しく低下する傾向がある。水の添
加は一時的に行ってもよく、また継続的もしくは断続的
に行ってもよい。
本発明方法は不均一系溶液からの晶出精製方法であり、
本発明方法によれば化合物Iの結晶構造を変化させるこ
となく、顆粒状のβ晶が安定に工業的に製造される。
本発明方法によれば化合物Iの結晶構造を変化させるこ
となく、顆粒状のβ晶が安定に工業的に製造される。
本発明方法により得られる顆粒状化合物Iは高いかさ比
重、高い流動性などの優れた性状を有する白色粒状の化
合物である。また示差走査熱量測定(DSC)を用いた分
析(示差走査熱量測定による分析ではα晶の吸熱溶融ピ
ーク中心が121〜123℃を示し、β晶が113〜115℃を示す
ことから、結晶構造の変化がX線回折スペクトルより明
確にわかる。)で、ただ1本の中心を113〜115℃にもつ
吸熱溶融ピークを示すことやX線(Cu−Kα)回折スペ
クトルでは、米国特許第4405807号明細書にβ晶の特徴
と記載されている通り、回折角2θが5°〜10.6°の範
囲に5本のピークを持つことなどから、β晶単一の結晶
構造をもつものと確認した。得られたβ晶は安定にその
結晶構造を保つ。従来の方法では、化合物Iが着色した
り、β晶構造がα晶構造に変化して工業的に製造するこ
とが困難であったのに比較して、本方法では装置のスケ
ーリングおよび微粉化による攪拌不能等の操作上の不都
合をおこすことなく、色相に優れた白色結晶として、純
度的にも実用上、十分に満足のいくものとして、容易に
工業的規模で化合物をβ晶として安定に生産することが
可能となった。
重、高い流動性などの優れた性状を有する白色粒状の化
合物である。また示差走査熱量測定(DSC)を用いた分
析(示差走査熱量測定による分析ではα晶の吸熱溶融ピ
ーク中心が121〜123℃を示し、β晶が113〜115℃を示す
ことから、結晶構造の変化がX線回折スペクトルより明
確にわかる。)で、ただ1本の中心を113〜115℃にもつ
吸熱溶融ピークを示すことやX線(Cu−Kα)回折スペ
クトルでは、米国特許第4405807号明細書にβ晶の特徴
と記載されている通り、回折角2θが5°〜10.6°の範
囲に5本のピークを持つことなどから、β晶単一の結晶
構造をもつものと確認した。得られたβ晶は安定にその
結晶構造を保つ。従来の方法では、化合物Iが着色した
り、β晶構造がα晶構造に変化して工業的に製造するこ
とが困難であったのに比較して、本方法では装置のスケ
ーリングおよび微粉化による攪拌不能等の操作上の不都
合をおこすことなく、色相に優れた白色結晶として、純
度的にも実用上、十分に満足のいくものとして、容易に
工業的規模で化合物をβ晶として安定に生産することが
可能となった。
以下、参考例、実施例、比較例により本発明を具体的に
説明する。ただし、本発明は、ここに例示されたものに
限定するものではない。
説明する。ただし、本発明は、ここに例示されたものに
限定するものではない。
参考例1 攪拌機、冷却器、温度計および窒素導入管を備えた500m
lの4口フラスコに3−(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオン酸メチル182.7g(0.625
モル)およびペンタエリスリトール18.9g(0.139モル)
およびモノブチル錫オキサイド0.73g(0.0035モル)を
投入し、185℃まで昇温して1時間反応し、生成するメ
タノールを留去する。続いて減圧60〜70mmHg下、窒素ガ
スを液中にバブリングして(2NL/HV)、13時間反応を続
け完結した。〔反応終了時の混合物中のエステル化反応
未了トリ置換体(A)は5%以下(HPLC(S/S)〕。過
剰の3−(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオン酸メチルを150〜185℃、0.5〜0.2mmHg
という条件下、薄膜蒸留により1時間で留去した。その
留去物は19.5gで、留去率は97%である。このものは次
回の反応でそのまま使用できる。
lの4口フラスコに3−(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオン酸メチル182.7g(0.625
モル)およびペンタエリスリトール18.9g(0.139モル)
およびモノブチル錫オキサイド0.73g(0.0035モル)を
投入し、185℃まで昇温して1時間反応し、生成するメ
タノールを留去する。続いて減圧60〜70mmHg下、窒素ガ
スを液中にバブリングして(2NL/HV)、13時間反応を続
け完結した。〔反応終了時の混合物中のエステル化反応
未了トリ置換体(A)は5%以下(HPLC(S/S)〕。過
剰の3−(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオン酸メチルを150〜185℃、0.5〜0.2mmHg
という条件下、薄膜蒸留により1時間で留去した。その
留去物は19.5gで、留去率は97%である。このものは次
回の反応でそのまま使用できる。
その後、反応混合物を115℃まで冷却した後、窒素ガス
を導入して大気圧へ戻し、トルエンで均一に溶解した。
を導入して大気圧へ戻し、トルエンで均一に溶解した。
このトルエン溶液を5%シュウ酸水400g(0.16モル)で
洗浄し、引続き60℃で、水40gで2回水性分液を繰り返
し、トルエン層を125℃、30mmHg、1時間で濃縮する
と、テトラキス〔3−(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル〕メタン
からなる淡黄色の飴状物質を得た。
洗浄し、引続き60℃で、水40gで2回水性分液を繰り返
し、トルエン層を125℃、30mmHg、1時間で濃縮する
と、テトラキス〔3−(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル〕メタン
からなる淡黄色の飴状物質を得た。
実施例1 参考例1で得られた飴状物質100gにメタノール50gを125
℃から徐々に添加し、還流下(68℃)溶融混合させた。
引き続きメタノール92.5g、水7.5gとからなる再結晶溶
媒を20〜25℃に冷却し0.1gの種結晶を投入し、ついで、
攪拌下に上記溶融液を注加したところ内温は42℃となっ
た。その後、内温35〜45℃にて1時間攪拌して結晶を析
出させた後、水17.6gを添加し、1時間攪拌後20℃迄冷
却、48時間攪拌保持し、遠心分離を行う。分離品を乾燥
したところ、嵩比重0.57の粒状の白色結晶83gを得た。
この化合物はDSC分析では、中心を114.5℃にもつ、ただ
1本の吸熱溶融ピークを示した。このことは、結晶がβ
晶単一であることを支持している(第1図)。また、X
線(Cu−Kα)回折スペクトルによりβ晶構造であるこ
とを確認した(第2図)。また顕微鏡付融点測定装置を
用いて測定した融点は111〜115℃で、液体クロマトグラ
フィにより分析した結晶純度は98%以上であった。
℃から徐々に添加し、還流下(68℃)溶融混合させた。
引き続きメタノール92.5g、水7.5gとからなる再結晶溶
媒を20〜25℃に冷却し0.1gの種結晶を投入し、ついで、
攪拌下に上記溶融液を注加したところ内温は42℃となっ
た。その後、内温35〜45℃にて1時間攪拌して結晶を析
出させた後、水17.6gを添加し、1時間攪拌後20℃迄冷
却、48時間攪拌保持し、遠心分離を行う。分離品を乾燥
したところ、嵩比重0.57の粒状の白色結晶83gを得た。
この化合物はDSC分析では、中心を114.5℃にもつ、ただ
1本の吸熱溶融ピークを示した。このことは、結晶がβ
晶単一であることを支持している(第1図)。また、X
線(Cu−Kα)回折スペクトルによりβ晶構造であるこ
とを確認した(第2図)。また顕微鏡付融点測定装置を
用いて測定した融点は111〜115℃で、液体クロマトグラ
フィにより分析した結晶純度は98%以上であった。
実施例2 参考例1で得られた飴状物質50gを使用し、溶媒をエタ
ノールに替え、使用する溶媒、水の量を実施例1の1/2
量とし、実施例1と同一の操作を行い、嵩比重0.52の粒
状結晶41gを得た。この化合物はDSC分析では、中心を11
4℃にもつ、ただ1本の吸熱溶融ピークを示した。この
ことは、結晶がβ晶単一であることを支持している。ま
た、X線(Cu−Kα)回折スペクトルにより、β晶構造
であることを確認した。融点112〜115℃で、液体クロマ
トグラフィにより分析した結晶純度は98%以上である。
ノールに替え、使用する溶媒、水の量を実施例1の1/2
量とし、実施例1と同一の操作を行い、嵩比重0.52の粒
状結晶41gを得た。この化合物はDSC分析では、中心を11
4℃にもつ、ただ1本の吸熱溶融ピークを示した。この
ことは、結晶がβ晶単一であることを支持している。ま
た、X線(Cu−Kα)回折スペクトルにより、β晶構造
であることを確認した。融点112〜115℃で、液体クロマ
トグラフィにより分析した結晶純度は98%以上である。
実施例3 攪拌機、冷却器、温度計、窒素導入管を備えた1の4
口フラスコに、3−(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオン酸メチル671.6g(2.3ミリ
モル)、ペンタエリスリトール68.0g(0.50モル)、モ
ノブチル錫オキサイド2.25g(10.9ミリモル)、モノブ
チル錫トリクロライド0.16g(0.57ミリモル)(触媒量
は合計でプロピオン酸メチル化合物の0.5モル%に相当
する。)およびトルエン100gを仕込み、攪拌下に170〜1
75℃で12時間反応させた。反応中にトルエン500gを滴下
し、生成するメタノールと共に留去させた。反応終了
後、トルエン200gを加えて溶解し、5重量%シュウ酸水
200gを加えて1時間攪拌後静置して、水層を分液して除
いた。有機層を水200gで2回水洗後、減圧下にトルエン
を留去し、テトラキス〔3−(3,5−ジ第3級ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル〕
メタンを含有する飴状物質590gを得た。
口フラスコに、3−(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオン酸メチル671.6g(2.3ミリ
モル)、ペンタエリスリトール68.0g(0.50モル)、モ
ノブチル錫オキサイド2.25g(10.9ミリモル)、モノブ
チル錫トリクロライド0.16g(0.57ミリモル)(触媒量
は合計でプロピオン酸メチル化合物の0.5モル%に相当
する。)およびトルエン100gを仕込み、攪拌下に170〜1
75℃で12時間反応させた。反応中にトルエン500gを滴下
し、生成するメタノールと共に留去させた。反応終了
後、トルエン200gを加えて溶解し、5重量%シュウ酸水
200gを加えて1時間攪拌後静置して、水層を分液して除
いた。有機層を水200gで2回水洗後、減圧下にトルエン
を留去し、テトラキス〔3−(3,5−ジ第3級ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル〕
メタンを含有する飴状物質590gを得た。
この飴状物質100gについて実施例1と同一操作を行い、
嵩比重0.55の白色粒状結晶81gを得た。この化合物はDSC
分析では、中心を114℃にもつ、ただ1本の吸熱溶融ピ
ークを示した。このことは、結晶がβ晶単一であること
を支持している。また、X線(Cu−Kα)回折によりβ
晶構造であることを確認し、融点110〜114℃で、結晶純
度(液体クロマトグラフィによる分析)は98%以上であ
った。
嵩比重0.55の白色粒状結晶81gを得た。この化合物はDSC
分析では、中心を114℃にもつ、ただ1本の吸熱溶融ピ
ークを示した。このことは、結晶がβ晶単一であること
を支持している。また、X線(Cu−Kα)回折によりβ
晶構造であることを確認し、融点110〜114℃で、結晶純
度(液体クロマトグラフィによる分析)は98%以上であ
った。
以下の第1表に実施例1、2および3により得られたテ
トラキス〔3−(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオニルオキシメチル〕メタンのβ晶
の嵩比重および安息角を市販品と比較して示す。
トラキス〔3−(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオニルオキシメチル〕メタンのβ晶
の嵩比重および安息角を市販品と比較して示す。
上記から、本発明によって得られた製品は市販品に比べ
て流動性が良いことが判る。
て流動性が良いことが判る。
比較例1 参考例1で得られた飴状物質50gにメタノール25gを125
℃から徐々に添加し、還流下(68℃)溶融混合させた。
ついでメタノール46.3g、水3.8gに調整した再結晶溶媒
を20〜25℃に冷却し0.1gの種結晶を投入し、ついで攪拌
下に上記溶解液を注加したところ内温は43℃となった。
その後、内温35〜45℃で1時間攪拌して結晶を析出さ
せ、直ちに20℃まで冷却し、攪拌継続し4〜5時間経過
すると結晶が微粉化し、攪拌不能になった。得られた結
晶をグラスフィルターで濾過し、20℃に冷却したメタノ
ールで洗浄乾燥して融点測定を行うと121〜123℃を示
し、DSC分析では、α晶の吸熱溶融ピーク(中心123.0
℃)を示した(第3図)。また、X線(Cu−Kα)回折
スペクトルによりα晶の結晶構造をもつものと確認した
(第4図)。
℃から徐々に添加し、還流下(68℃)溶融混合させた。
ついでメタノール46.3g、水3.8gに調整した再結晶溶媒
を20〜25℃に冷却し0.1gの種結晶を投入し、ついで攪拌
下に上記溶解液を注加したところ内温は43℃となった。
その後、内温35〜45℃で1時間攪拌して結晶を析出さ
せ、直ちに20℃まで冷却し、攪拌継続し4〜5時間経過
すると結晶が微粉化し、攪拌不能になった。得られた結
晶をグラスフィルターで濾過し、20℃に冷却したメタノ
ールで洗浄乾燥して融点測定を行うと121〜123℃を示
し、DSC分析では、α晶の吸熱溶融ピーク(中心123.0
℃)を示した(第3図)。また、X線(Cu−Kα)回折
スペクトルによりα晶の結晶構造をもつものと確認した
(第4図)。
比較例2 攪拌機、蒸留用冷却器、温度計、トルエン導入管を備え
た1000ml4口フラスコに3−(3,5−ジ第3級ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸メチル200g(0.68
モル)とペンタエリスリトール21.2g(0.15モル)およ
びジ−ブチル錫オキサイド1gを仕込み、170℃にまで加
熱昇温した。トルエンを連続滴下し、生成するメタノー
ルを留去しつつ12時間保持し、反応を完結させた。反応
終了後、トルエンを加えて希釈し、ジ−ブチル錫オキサ
イドを除去処理し、トルエン溶液を得る。トルエンを留
去して淡黄色飴状物質201gを得た。得られた飴状物質10
0gについて、比較例1と同様に実施して、結晶を析出さ
せ、直ちに20℃まで冷却し、攪拌を継続したところ1時
間後に結晶は微粉化し、攪拌不能となる。得られた結晶
をグラスフィルターで濾過し、20℃に冷却したメタノー
ルで洗浄、乾燥したところ、融点121〜124.3℃で、DSC
分析では、α晶の吸熱溶融ピーク(中心123.2℃)を示
した。また、X線(Cu−Kα)回折スペクトルによりα
晶の結晶構造をもつものと確認した。
た1000ml4口フラスコに3−(3,5−ジ第3級ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸メチル200g(0.68
モル)とペンタエリスリトール21.2g(0.15モル)およ
びジ−ブチル錫オキサイド1gを仕込み、170℃にまで加
熱昇温した。トルエンを連続滴下し、生成するメタノー
ルを留去しつつ12時間保持し、反応を完結させた。反応
終了後、トルエンを加えて希釈し、ジ−ブチル錫オキサ
イドを除去処理し、トルエン溶液を得る。トルエンを留
去して淡黄色飴状物質201gを得た。得られた飴状物質10
0gについて、比較例1と同様に実施して、結晶を析出さ
せ、直ちに20℃まで冷却し、攪拌を継続したところ1時
間後に結晶は微粉化し、攪拌不能となる。得られた結晶
をグラスフィルターで濾過し、20℃に冷却したメタノー
ルで洗浄、乾燥したところ、融点121〜124.3℃で、DSC
分析では、α晶の吸熱溶融ピーク(中心123.2℃)を示
した。また、X線(Cu−Kα)回折スペクトルによりα
晶の結晶構造をもつものと確認した。
比較例3 参考例1で得られた飴状物質50gにメタノール71.3gを12
5℃から徐々に添加し、還流下(68℃)溶融混合させ
た。ついで水3.8gを滴下添加して徐々に冷却すると内温
55℃付近で結晶が析出した。更に冷却しながら攪拌を3
時間継続した。得られた結晶を濾別し、メタノールで洗
浄、乾燥したものについて融点測定を行うと110〜124℃
を示した。またDSC分析の結果は、2本の吸熱溶融ピー
ク(α晶ピーク中心122.4℃、β晶ピーク中心113.8℃)
を示し、α晶とβ晶の割合は、面積比より28:72であっ
た。
5℃から徐々に添加し、還流下(68℃)溶融混合させ
た。ついで水3.8gを滴下添加して徐々に冷却すると内温
55℃付近で結晶が析出した。更に冷却しながら攪拌を3
時間継続した。得られた結晶を濾別し、メタノールで洗
浄、乾燥したものについて融点測定を行うと110〜124℃
を示した。またDSC分析の結果は、2本の吸熱溶融ピー
ク(α晶ピーク中心122.4℃、β晶ピーク中心113.8℃)
を示し、α晶とβ晶の割合は、面積比より28:72であっ
た。
比較例4 比較例3の攪拌時間を3時間から5時間に変えた以外
は、比較例3と同一の操作を実施した。得られた結晶の
融点測定を行うと111〜125℃を示した。X線(Cu−K
α)回折スペクトルを第6図に示した。DSC分析では、
2本の吸熱溶融ピーク(α晶ピーク中心122.2℃、β晶
ピーク中心113.8℃)を示し、α晶とβ晶の割合は、面
積比より50:50であった(第5図)。
は、比較例3と同一の操作を実施した。得られた結晶の
融点測定を行うと111〜125℃を示した。X線(Cu−K
α)回折スペクトルを第6図に示した。DSC分析では、
2本の吸熱溶融ピーク(α晶ピーク中心122.2℃、β晶
ピーク中心113.8℃)を示し、α晶とβ晶の割合は、面
積比より50:50であった(第5図)。
比較例5 比較例3の攪拌時間を3時間から10時間に変えた以外
は、比較例3と同一の操作を実施した。析出した結晶は
微粉化し、攪拌不能となった。得られた結晶の融点測定
を行うと121〜124℃を示した。DSC分析の結果は、ただ
1本の吸熱溶融ピーク(中心122.8℃)を示し、α晶単
一の結晶構造であった。また、X線(Cu−Kα)回折に
よりα晶構造の化合物であることを確認した。
は、比較例3と同一の操作を実施した。析出した結晶は
微粉化し、攪拌不能となった。得られた結晶の融点測定
を行うと121〜124℃を示した。DSC分析の結果は、ただ
1本の吸熱溶融ピーク(中心122.8℃)を示し、α晶単
一の結晶構造であった。また、X線(Cu−Kα)回折に
よりα晶構造の化合物であることを確認した。
比較例6 実施例3で得られた飴状物質50gを使用し、比較例5と
同一の操作を行ったところ、比較例5と同様に、析出し
た結晶は微粉化し、攪拌不能となった。得られた結晶を
濾別し、メタノールで洗浄、乾燥したものについて融点
測定を行うと119〜123℃を示し、DSC分析では、α晶の
吸熱溶融ピーク(中心122.5℃)を示した。また、X線
(Cu−Kα)回折によりα晶構造の化合物であることを
確認した。
同一の操作を行ったところ、比較例5と同様に、析出し
た結晶は微粉化し、攪拌不能となった。得られた結晶を
濾別し、メタノールで洗浄、乾燥したものについて融点
測定を行うと119〜123℃を示し、DSC分析では、α晶の
吸熱溶融ピーク(中心122.5℃)を示した。また、X線
(Cu−Kα)回折によりα晶構造の化合物であることを
確認した。
比較例7 実施例1で還流下(68℃)溶融混合させる操作を還流温
度よりも低い温度(63〜65℃)で行った以外は実施例1
と同一の操作を実施した。得られた結晶の融点測定を行
うと110〜125℃を示した。またDSC分析の結果は、2本
の吸熱溶融ピーク(α晶ピーク中心123.0℃、β晶ピー
ク中心114.0℃)を示し、α晶とβ晶の割合は、面積比
より20:80であった。
度よりも低い温度(63〜65℃)で行った以外は実施例1
と同一の操作を実施した。得られた結晶の融点測定を行
うと110〜125℃を示した。またDSC分析の結果は、2本
の吸熱溶融ピーク(α晶ピーク中心123.0℃、β晶ピー
ク中心114.0℃)を示し、α晶とβ晶の割合は、面積比
より20:80であった。
比較例8 実施例1で還流下(68℃)溶融混合し、その温度で4時
間保持した以外は実施例1と同一の操作を実施した。得
られた結晶の融点測定を行うと111〜124℃を示した。ま
たDSC分析の結果は、2本の吸熱溶融ピーク(α晶ピー
ク中心123.1℃、β晶ピーク中心114.2℃)を示し、α晶
とβ晶の割合は、面積比より35:65であった。
間保持した以外は実施例1と同一の操作を実施した。得
られた結晶の融点測定を行うと111〜124℃を示した。ま
たDSC分析の結果は、2本の吸熱溶融ピーク(α晶ピー
ク中心123.1℃、β晶ピーク中心114.2℃)を示し、α晶
とβ晶の割合は、面積比より35:65であった。
第1図および第2図は、それぞれ実施例1の生成物の示
差走査熱量測定による分析パターンおよびX線(Cu−K
α)回折スペクトルを、第3図および第4図は、それぞ
れ比較例1の生成物の示差走査熱量測定による分析パタ
ーンおよびX線(Cu−Kα)回折スペクトルを、第5図
および第6図は、それぞれ比較例4の生成物の示差走査
熱量測定による分析パターンおよびX線(Cu−Kα)回
折スペクトルを示す。
差走査熱量測定による分析パターンおよびX線(Cu−K
α)回折スペクトルを、第3図および第4図は、それぞ
れ比較例1の生成物の示差走査熱量測定による分析パタ
ーンおよびX線(Cu−Kα)回折スペクトルを、第5図
および第6図は、それぞれ比較例4の生成物の示差走査
熱量測定による分析パターンおよびX線(Cu−Kα)回
折スペクトルを示す。
Claims (6)
- 【請求項1】ペンタエリスリトールと3−(3,5−ジ第
3級ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸低
級アルキルエステルとのエステル交換反応により得られ
るテトラキス〔3−(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル〕メタン含
有反応混合物を水溶性溶媒に還流下溶融混合し、ついで
当該反応混合物に対し0.2〜1.5重量倍の水溶性溶媒と、
その水溶性溶媒に対し、0.06〜0.09重量倍の水からなる
冷却した溶媒と上記溶融混合した液とを混合して結晶化
させ、さらに水を添加することにより生成したβ晶構造
を安定化させることを特徴とするテトラキス〔3−(3,
5−ジ第3級ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オニルオキシメチル〕メタンの晶出精製方法。 - 【請求項2】水溶性溶媒を反応混合物に対し、0.1〜1
重量倍使用することを特徴とする請求項1記載の方法。 - 【請求項3】テトラキス〔3−(3,5−ジ第3級ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチ
ル〕メタン含有反応混合物を水溶性溶媒に還流下溶融混
合するに当たり、得られる溶融混合物を用いた溶媒が還
流する温度に保持することを特徴とする請求項1記載の
方法。 - 【請求項4】溶融混合物を用いた溶媒の還流下保持する
時間を、2時間以内とすることを特徴とする請求項3記
載の方法。 - 【請求項5】冷却した溶媒と溶融混合した液とを混合し
た時の温度が10〜50℃であることを特徴とする請求項1
記載の方法。 - 【請求項6】使用する全水溶性溶媒に対し、0.1〜0.2重
量倍の水を添加することを特徴とする請求項1記載の方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8059089A JPH075518B2 (ja) | 1988-03-31 | 1989-03-30 | テトラキス〔3―(3,5―ジ第3級ブチル―4―ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル〕メタンのβ晶の晶出精製方法 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63-80907 | 1988-03-31 | ||
JP8090788 | 1988-03-31 | ||
JP13069388 | 1988-05-27 | ||
JP63-130693 | 1988-05-27 | ||
JP8059089A JPH075518B2 (ja) | 1988-03-31 | 1989-03-30 | テトラキス〔3―(3,5―ジ第3級ブチル―4―ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル〕メタンのβ晶の晶出精製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0249752A JPH0249752A (ja) | 1990-02-20 |
JPH075518B2 true JPH075518B2 (ja) | 1995-01-25 |
Family
ID=27303340
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8059089A Expired - Fee Related JPH075518B2 (ja) | 1988-03-31 | 1989-03-30 | テトラキス〔3―(3,5―ジ第3級ブチル―4―ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル〕メタンのβ晶の晶出精製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH075518B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2516732B2 (ja) * | 1993-10-29 | 1996-07-24 | 太陽電子株式会社 | 遊技機 |
BR0316567A (pt) * | 2002-11-26 | 2005-10-04 | Ciba Sc Holding Ag | Antioxidantes fenólicos na forma cristalina |
-
1989
- 1989-03-30 JP JP8059089A patent/JPH075518B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0249752A (ja) | 1990-02-20 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |