JPH0755183Y2 - 動力舵取装置の除荷装置 - Google Patents

動力舵取装置の除荷装置

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JPH0755183Y2
JPH0755183Y2 JP1988066408U JP6640888U JPH0755183Y2 JP H0755183 Y2 JPH0755183 Y2 JP H0755183Y2 JP 1988066408 U JP1988066408 U JP 1988066408U JP 6640888 U JP6640888 U JP 6640888U JP H0755183 Y2 JPH0755183 Y2 JP H0755183Y2
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JP
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groove
valve
power steering
valve sleeve
tank
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JP1988066408U
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惣助 須長
信明 板谷
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自動車機器株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は動力舵取装置に除荷装置に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、第10図に示すようなオープンセンタ形式の四方
向切換弁すなわち回転形制御弁を有する動力舵取装置
は、回転形制御弁(1)を構成する弁ロータ(2)と弁
スリーブ(5)とが非作動時に中立位置に保持され、ポ
ンプから導入された圧油を直接的にタンクへ還流せしめ
るようにしている。そして操舵トルクにより、上記弁ロ
ータ(2)と弁スリーブ(5)との間に回転変位が生ず
ると、図示の如くポンプからの圧油はシリンダ(20)内
のピストン(21)により画成された一方の作動室(20
a)へ送出され、他方の作動室(20b)内の油はタンクへ
還流されるようになっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記のような従来の動力舵取装置にあっ
ては、舵取ハンドルを一杯に切って、車輪を転舵するピ
ストン又はリンク機構がストッパに当接した後もなお操
舵力が加えられたり、又は転舵される車輪が障害物等に
よりその転向を規制されることにより、ポンプにて規定
される最高油圧アシスト力以上の負荷となった場合、転
舵する際に油圧アシスト力に更にマニアル力を入力トル
クに加えることとなり、それに伴い出力トルクもポンプ
規定最高圧力による出力トルクを大巾に越える事態が予
想されるため、上記ピストンロッド又はリンク機構の保
護用装置の大形化を免れ得ないものとなっていた。
本考案は以上の点に鑑み、ストロークエンド時等におい
て最高油圧アシスト力以上の負荷となった場合、その時
点から更に転舵した時でも所定の出力トルク以上になら
ず、出力側部材に過大な荷重が加わるのを防止すること
のできる動力舵取装置の除荷装置を得ることを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係る動力舵取装置の除荷装置は、圧油が導入さ
れる第1溝とタンクへ連なる第2溝とを周方向複数個所
に交互に設けた弁ロータと、シリンダの一方の作動室へ
連なる第1凹入部と他方の作動室へ連なる第2凹入部と
を周方向複数個所に交互に設けた弁スリーブとから成る
回転形制御弁を備え、これら両部材間の回転変位により
圧力流体を分配制御して舵取補助動力を得るようにした
動力舵取装置において、上記弁ロータ側の第1溝と上記
弁スリーブ側の両凹入部との、いずれか一方を軸方向の
長尺溝とし、他方の短尺溝側にはこれと同一軸線上に離
隔せしめて該短尺溝よりも小幅に設定されタンクへ連通
された第3溝を形成し、かつこの第3溝は軸方向設定位
置を少なくともその一部が他方の長尺溝の末端内に配置
されるよう位置設定して構成したものである。
〔作用〕
本考案においては、出力側の負荷が油圧アシスト力以上
になった場合、いったん油圧によるピストンの移動がな
くなる。この時機械的つながりを有する弁スリーブは回
転しない状態となり、なおも操舵力を加え弁ロータに回
転を与えると、他方の弁スリーブは中立位置に復帰でき
ないためにこれら回転形制御弁間の回転変位が進行し、
第3溝が圧油導入側の第1溝と連通して作動油をタンク
へ還流させ、作動油圧を降下させる。
〔実施例〕
以下、図示実施例により本考案を説明する。第1図は動
力舵取装置の回転形制御弁(1)の一方の弁ロータ
(2)を他方の弁スリーブ(5)との関係で示す平面
図、第2図はこの弁ロータ(2)と弁スリーブ(5)と
の組付状態を示す縦断面図であり、いずれも中立状態を
示している。すなわち、回転形制御弁(1)は、その一
方の中空軸から成る弁ロータ(2)の外周面に、後述す
る弁スリーブ(5)の径方向通路(6a)を介しポンプか
らの圧油が導入される第1溝(3)と、弁スリーブ
(5)の径方向通路(6b)を介しタンクに連通される第
2溝(4)とが周方向複数個所に交互に設けられるとと
もに、他方のスリーブから成る弁スリーブ(5)の内面
に、上述したシリンダ(20)の一方の作動室(20a)へ
径方向通路(6c)を介し連通する第1凹入部(7)と、
他方の作動室(20b)へ径方向通路(6d)を介し連通す
る第2凹入部(8)とが周方向複数個所に交互に設けら
れている。上記弁スリーブ(5)側の第1凹入部(7)
と第2凹入部(8)は、いずれも上記弁ロータ(2)側
の第1,2溝(3),(4)に比し軸方向の長尺溝に設定
されるとともに、短尺溝から成る弁ロータ側の第1,2溝
(3),(4)はいずれも周方向幅寸法を第1,2図に示
す中立位置にて弁スリーブ側の両凹入部(7),(8)
間に跨ってこれらを連通可能な寸法に設定されている。
また上記弁ロータ(2)は、上記短尺溝から成る各第1
溝(3)の軸線上にこれと離隔せしめて該第1溝(3)
よりも小幅に設定された第3溝(9)がそれぞれ形成さ
れており、かつこの第3溝は、軸方向設定位置をその一
部が上記弁スリーブ側の長尺溝の末端内、つまり凹入部
(7),(8)の末端内に配置されるよう位置設定さ
れ、かつ図示しない通路を介しタンクへ連通されてい
る。
したがって、弁スリーブ(5)に対して弁ロータ(2)
が図示のような中立位置にあるときには、各通路(6a)
に供給されるポンプからの作動油は互いに連通する第1
溝(3)、第1,2凹入部(7),(8)、第2溝
(4)、および通路(6b)を介してタンクへ、かつシリ
ンダの各作動室(20a)、(20b)もそれぞれ通路(6
c),(6d)、第1,2凹入部(7),(8)、第2溝
(4)、および通路(6b)を介して同様にタンクへ通じ
て油圧は発生しない。しかし、舵取トルクにより弁ロー
タ(2)が例えば第2図で見て時計回りに回動したとす
ると、第3,4図の如く、各第1凹入部(7)はそれぞれ
タンク側の第2溝(4)から遮断されてポンプ側の第1
溝(3)とのみ通じ、各第2凹入部(8)はそれぞれポ
ンプ側の第1溝(3)から遮断されてタンク側の第2溝
(4)とのみ通じるようになるため、圧油供給側の各通
路(6a)はそれぞれ第1溝(3)、第1凹入部(7)お
よび通路(6c)を介してシリンダの一方の作動室(20
a)と通じ、また他方の作動室(20b)はそれぞれ通路
(6d)、第2凹入部(8)、第2溝(4)、および通路
(6b)を介してタンクと通じ、シリンダ(20)内のピス
トン(21)に操舵出力を生ぜしめることができる。そし
て、ピストン(21)の移動に伴い、機械的なつながりを
有した弁スリーブ(5)が動作し、この結果、通常は弁
スリーブ(5)が弁ロータ(2)に追従して中立位置
(第1,2図)に復帰する。このため、第1溝(3)より
も小幅に設定された第3溝(9)も、弁ロータ回動方向
側に位置する第1凹入部(7)と連通することなく、中
立位置に復帰する。
しかしながら、上記操舵出力発生時にポンプにて規定さ
れる最高油圧アシスト力以上の負荷になった場合、その
時点から更に転舵する際には、弁スリーブ(5)はロッ
クされた状態となり、弁ロータ(2)と弁スリーブ
(5)間の回転変位が進行し、その結果第5,6図に示す
如く、第3溝(9)が弁ロータ回動方向側に位置する第
1凹入部(7)とその一部で連通し、第1溝(3)から
上記第1凹入部(7)へ導入された作動油を該第3溝
(9)を介してタンクへ還流させ、作動油圧を降下させ
て出力側部材が過大な出力トルクにより破損するのを防
止する。
これを入力トルクと出力トルクの関係で示す第7図、第
8図のグラフに基づき従来との比較で説明すると、動力
舵取装置としては出力トルクがT1もあれば車両側の要
求は満たせるが、従来は上述した要因によりポンプにて
規定される最高油圧アシスト力以上の負荷になった場合
に、第7図に示す如く、入力トルクがt1からt2へと大
きくなり、これに伴なう出力トルクもT1からT2へと大
きくなって、t1以上の入力トルク増加分t2−t1(マ
ニアル力による入力トルク)に対応した出力トルク増加
分Ta−T1も大きくなり、出力側部材に過大なトルクが
作用し、出力側部材すなわち動力舵取装置以降から車輪
までの部品が損傷する惧れがあったが、本実施例におい
ては、第8図に示す如く、入力トルクt1より若干大き
な入力トルクt3が発生したときのバルブ回転角を、第
3溝(9)が第1凹入部(7)又は第2凹入部(8)を
介し、第1溝(3)と連通するポイントとし、該入力ト
ルクt3に伴なう出力トルクT3が例えばT1≒T3となる
よう設定することにより、T3以上の出力トルクが発生
するのを防止するとともに、入力トルクがt3よりも大
きくなれば、出力トルクが降下するよう構成したので、
出力側部材には設定値以上の荷重が加わることはない。
なお、上記実施例では弁ロータ(2)側の第1溝(3)
を短尺溝とし、その軸線上に第3溝(9)を配置したも
のを示したが、これに限るものでなく、例えば第9図に
示すように第1溝(3)を長尺溝とするとともに、弁ス
リーブ(5)側の第1,2凹入部(7),(8)を短尺溝
とし、これら第1,2凹入部(7),(8)の軸線上にそ
れぞれタンクへ連なる第3凹入部すなわち第3溝(10
a)、(10b)を形成するようにしてもよく、このような
場合でも上記第1実施例同様の作用、効果を奏する。
また、上記各実施例において、各溝又は各凹入部の両側
縁部にチャンファを設けて特性のピーク値を変えるよう
にしてもよい。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案によれば、出力側部材に加わ
る負荷が最高油圧アシスト力以上になるような過大な値
になった場合でも、出力トルクを所定値以下に降下させ
る事が出来る為、出力側部材、その他のリンク機構に過
大な荷重を加えるのを防止出来、延いては出力側部材の
不用な強度アップをさける事が出来るという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置の一実施例に係る回転形制御弁の一
方の弁ロータを他方の弁スリーブとの関係で示す平面
図、第2図はこの弁ロータと弁スリーブとの組付状態を
示す縦断面図、第3図乃至第6図はそれぞれ異なる作動
状態を示す第1図、第2図相当図、第7図は従来装置に
おける入力トルクと出力トルクの関係を示すグラフ、第
8図は本考案装置における入力トルクと出力トルクの関
係を示すグラフ、第9図は本考案装置の他の実施例を示
す第1図相当図、第10図は従来の動力舵取装置の全体構
成を示す縦断面図である。 (1)……回転形制御弁、(2)……弁ロータ、(3)
……第1溝、(4)……第2溝、(5)……弁スリー
ブ、(7)……第1凹入部、(8)……第2凹入部、
(9)、(10a)、(10b)……第3溝、(20)……シリ
ンダ、(20a)……一方の作動室、(20b)……他方の作
動室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧油が導入される第1溝とタンクへ連なる
    第2溝とを周方向複数個所に交互に設けた弁ロータと、
    シリンダの一方の作動室へ連なる第1凹入部と他方の作
    動室へ連なる第2凹入部とを周方向複数個所に交互に設
    けた弁スリーブとから成る回転形制御弁を備え、これら
    両部材間の回転変位により圧力流体を分配制御して舵取
    補助動力を得るようにした動力舵取装置において、上記
    弁ロータ側の第1溝と上記弁スリーブ側の両凹入部と
    の、いずれか一方を軸方向の長尺溝とし、他方の短尺溝
    側にはこれと同一軸線上に離隔せしめて該短尺溝よりも
    小幅に設定されタンクへ連通された第3溝を形成し、か
    つこの第3溝は軸方向設定位置を少なくともその一部が
    他方の長尺溝の末端内に配置されるよう位置設定して構
    成されていることを特徴とする動力舵取装置の除荷装
    置。
JP1988066408U 1988-05-20 1988-05-20 動力舵取装置の除荷装置 Expired - Lifetime JPH0755183Y2 (ja)

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JP1988066408U JPH0755183Y2 (ja) 1988-05-20 1988-05-20 動力舵取装置の除荷装置

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JPH01168363U JPH01168363U (ja) 1989-11-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2325581A1 (de) * 1973-05-19 1974-12-05 Hoechst Ag Partiell hydrierte 1h-indeno eckige klammer auf 1,2-b eckige klammer zu -pyridin-derivate und verfahren zu ihrer herstellung
JPS5310235A (en) * 1976-07-16 1978-01-30 Mitsubishi Electric Corp Simple type wire telecommunication unit

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