JPH0755014A - オイルシール - Google Patents

オイルシール

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Publication number
JPH0755014A
JPH0755014A JP5200524A JP20052493A JPH0755014A JP H0755014 A JPH0755014 A JP H0755014A JP 5200524 A JP5200524 A JP 5200524A JP 20052493 A JP20052493 A JP 20052493A JP H0755014 A JPH0755014 A JP H0755014A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricating oil
seal
oil
seal lip
turning shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP5200524A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoaki Satomi
知昭 里見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP5200524A priority Critical patent/JPH0755014A/ja
Publication of JPH0755014A publication Critical patent/JPH0755014A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転軸の回転方向が正方向であっても逆方向
であっても潤滑油を軸方向の一側に向かわせる力が働く
ようにすることができ、常に潤滑油の漏れを防止できる
オイルシールを提供する。 【構成】 回転軸6に圧接するシールリップ1の先細の
先端部2の軸方向の一側に潤滑油5を保持するようにな
っており、先端部2の端縁3を除く大気側の傾斜面2a
に回転軸6軸線方向に平行な細長い長円形状をした複数
の凹部10が形成されている。 【効果】 回転軸6が回転すると、凹部10は、先端部
2の端縁3に近い部分ほど、回転方向に大きな力を受け
て傾斜する。回転軸6の回転方向に応じて凹部10の傾
斜方向が替わる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転軸の潤滑油を密
封するオイルシールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のオイルシールとしては、
図3に示すように、ゴム等の弾性部材で作製されたシー
ルリップ31を有し、回転軸33に摺接するシールリッ
プ31の摺接面に微小な凹凸32が形成されているもの
がある。このオイルシールは、上記シールリップ31の
摺接面に形成された凹凸32の油溜まり効果によって、
シールリップ31と回転軸33との間に潤滑油35が保
持され易く、油膜が確保され易くなっている。また、上
記凹凸32は、ラビリンス効果も有し、このラビリンス
効果と上記油溜まり効果とによって、上記シールリップ
31の軸方向の一側(図3の右側)つまり内側の潤滑油3
5を大気側36へ洩れないようにしている。
【0003】しかし、このオイルシールは、上記シール
リップ31の摺接面と回転軸33との間の潤滑油を強制
的に内側に圧送する力は少ない。つまり、このオイルシ
ールには、潤滑油のポンピング作用が少ない。このた
め、潤滑油がどうしても漏れやすいという問題がある。
【0004】そこで、回転軸が回転したときに、シール
リップの摺接面と回転軸との間の潤滑油に対して潤滑油
側に向かわせる力が働くようにして、潤滑油の漏れを積
極的に防止するため、上記シールリップの大気側の傾斜
面に、一方向の複数の斜め溝を形成するかもしくは複数
のハの字溝を形成したオイルシールが知られている(例
えば実開昭62−93463号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の一方
向の複数の斜め溝を形成したオイルシールでは、回転軸
が逆回転したときに、潤滑油を大気側に向かわせる力が
働くから、密封性能が損なわれるという問題がある。ま
た、上記の複数のハの字溝を形成したオイルシールで
は、回転軸の両方向回転に対応できる点で、上記一方向
の斜め溝を形成したオイルシールの上記問題は解消され
るが、回転軸中心に対してそれぞれ反対方向へ傾斜する
1対の溝を形成するので、上記シールリップの傾斜面に
形成できる溝の数が、一方向の斜め溝のみを形成する場
合に比べ少なくなり、ポンプ量が減少してしまうという
問題がある。また、一方向の斜め溝の場合、ローレット
加工によりシールリップ製造用の金型に、この溝を形成
する空部を転造形成することができるが、複数のハの字
溝の場合、ローレット加工を用いてこれを上記金型に精
度良く形成することは困難であるため、精度の点でロー
レット加工に劣る打刻法や放電加工により上記空部を形
成しなければならず、溝形状の成形精度の点で製作が難
しいという問題がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、製作が容易で、
回転軸の回転方向が正方向であっても逆方向であっても
潤滑油側から大気側へ洩れようとする潤滑油を密封され
た潤滑油側に向かわせる力が働くようにすることがで
き、常に潤滑油の漏れを防止できるオイルシールを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のオイルシールは、回転軸の外周面に摺接
するとともに、潤滑油側の傾斜面と大気側の傾斜面とが
形成されたシールリップを有するオイルシールにおい
て、シールリップ先端縁を除く大気側の傾斜面に、上記
回転軸の軸線にほぼ平行な細長い凹部または凸部を多数
個形成していることを特徴としている。
【0008】
【作用】上記オイルシールは、潤滑油側の傾斜面と大気
側の傾斜面を有する上記シールリップの先細の先端部が
上記回転軸に圧接する。従って、上記先端部の端縁の位
置から軸方向の両側に向かって、上記先端部が上記回転
軸から受ける圧力が小さくなる。つまり、このときの圧
力分布は、図2(A)に示すようになる。この状態で、上
記回転軸が回転すると、大気側の傾斜面に形成された凹
部または凸部は、上記先端部の端縁に近い部分ほど、上
記回転の方向に大きな力を受けて、上記回転の方向に移
動させられる距離が大きくなる。従って、上記凹部また
は凸部は、例えば、図2(B)に示すように傾斜させられ
る。しかも、上記回転軸の回転方向が逆になると、上記
凹部または凸部の傾斜は逆になる。
【0009】つまり、上記凹部または凸部は、回転軸の
回転方向が逆になると傾き方が逆になり、上記回転軸の
回転方向が正逆のいずれであっても、潤滑油側から大気
側へ洩れようとした潤滑油は、傾いた凹部または凸部に
沿ってポンピング作用により、密封された潤滑油側に向
かって移動させられる。
【0010】従って、この発明によれば、回転軸の回転
方向が正方向であっても逆方向であっても洩れようとし
た潤滑油を密封された潤滑油側に向かわせる力が働くよ
うにすることができ、常に潤滑油の漏れを防止できる。
【0011】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。
【0012】図1(A)に、この発明のオイルシールの実
施例のシールリップ1の部分的な断面を示す。このオイ
ルシールは、上記シールリップ1の軸方向の一側つまり
内側(図1(A)の右側)に潤滑油5を密封するものであ
る。
【0013】上記シールリップ1は、全体的な形状が環
状になっており、図2(A)に示す回転軸6が挿入される
孔7を有している。また、上記シールリップ1は、上記
回転軸6に摺接する先端部2を有している。
【0014】この先端部2は、上記潤滑油5側の傾斜面
2bと大気11側の傾斜面2aとを有し、外周側に装着
されたガータスプリング8によって径方向の内側に押圧
されて上記回転軸6に押し付けられるようになってい
る。この先端部2に働く圧力は、図2(A)に示すよう
に、上記先端部2の端縁3の位置において最も大きく、
この端縁3から軸方向の両側に向かって低下している。
【0015】上記先端部2の端縁3よりも軸方向の他側
つまり図1(A)の左側の大気側の傾斜面2aには、軸方
向に長い長円形状の凹部10が多数個形成されている。
この凹部10は、深さが約10μmであり、回転軸6の
軸線方向にほぼ平行になっており、軸方向の寸法Aが、
約20〜50μmに設定され、周方向の寸法Bが約5〜
10μmに設定されている。また、上記凹部10は、上
記先端部2の端縁3を除く大気側の傾斜面2aに形成さ
れている。さらに、上記凹部10は軸方向に複数列であ
り、各列の凹部10は円周方向に同位置に形成されてい
る。
【0016】この実施例は、上記シールリップ1の先端
部2を回転軸6に圧接させることによって、上記シール
リップ1の軸方向の一側つまり図2(A)の右側に充填さ
れた潤滑油5が、上記回転軸6と上記シールリップ1の
先端部2の間から漏れ出さないようにしている。
【0017】さらに、上記凹部10の存在によって、上
記先端部2と上記回転軸6との間に潤滑油5が保持され
易くなり、上記先端部2と回転軸6との間に油膜を保持
することが容易になる。したがって、潤滑油密封性能を
向上させることができる。
【0018】また、この実施例は、上記回転軸6が図1
(B)に示す方向に回転すると、上記凹部10は、先端部
2の端縁3に近い部分ほど、上記回転方向に移動させら
れる大きな力を受ける。したがって、上記先端部2の大
気側の傾斜面2aに形成された凹部10は、図1(B)お
よび図2(B)に示すように傾斜する。したがって、この
とき、上記傾斜面2a側に洩れようとする潤滑油は、凹
部10に沿って先端部2の端縁3に向かう力を受ける。
すなわち、上記潤滑油は、密封された潤滑油側つまり図
2(A)の右側に向かう力を受ける。
【0019】一方、上記回転軸6が図1(B)に示す方向
と逆の方向に回転すると、上記凹部10は、図1(B)に
示したのとは逆の方向に傾斜する。したがって、このと
き、傾斜面2a側に洩れようとする潤滑油は、上記回転
軸6が正方向に回転したときと同じく、上記逆の方向に
傾斜した凹部10に沿って密封された潤滑油側に向かう
力を受ける。
【0020】このように、この実施例によれば、回転軸
6が正方向に回転する場合であっても、逆方向に回転す
る場合であっても、シールリップ1の先端部2と回転軸
6との間にある潤滑油に密封された潤滑油5側に向かう
力を加わるようにすることができる。
【0021】したがって、この実施例によれば、回転軸
6の回転方向に応じてシールリップ1の凹部10の傾斜
方向が変わり、回転軸6の回転方向が正逆のいずれであ
っても、常に潤滑油の漏れを防止できる。しかも、上記
凹部10は、従来例のハの字溝に比べてポンピング作用
が大きく簡単に製作することができる。
【0022】尚、上記実施例では、凹部10を長円形状
にしたが、長方形にしてもよいことは言うまでもない。
また、凹部10の替わりに、凸部としてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明のオ
イルシールは、回転軸に圧接するシールリップの先端縁
を除く大気側の傾斜面に、上記回転軸と平行な細長い形
状の凹部または凸部を形成したものである。
【0024】従って、この発明によれば、上記回転軸が
回転すると、上記シールリップの大気側の傾斜面に形成
された凹部または凸部は、上記先端部の端縁に近い部分
ほど、上記回転の方向に大きな力を受けて、上記回転の
方向に移動させられる距離が大きくなる。従って、この
発明によれば、回転軸の回転方向が正方向であっても逆
方向であっても、上記回転軸の回転方向に応じて、上記
凹部または凸部の傾斜の方向が替わって、洩れようとし
た潤滑油を密封された潤滑油側に向かわせる力が働くよ
うにすることができる。
【0025】つまり、この発明によれば、回転軸の回転
方向が正逆のいずれであっても、常に潤滑油の漏れを積
極的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(A)は回転軸静止時の本発明のオイル
シールの実施例の部分断面図であり、図1(B)は回転
軸回転時の上記実施例の部分断面図である。
【図2】 上記実施例の回転軸に圧接するシールリップ
の圧力分布を示す図である。
【図3】 従来のオイルシールの部分断面図である。
【符号の説明】
1…シールリップ、2…先端部、2a…面、3…端縁、
5…潤滑油、6…回転軸、7…孔、8…締付リング、1
0…凹部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の外周面に摺接するとともに、潤
    滑油側の傾斜面と大気側の傾斜面とが形成されたシール
    リップを有するオイルシールにおいて、 シールリップ先端縁を除く大気側の傾斜面に、上記回転
    軸の軸線にほぼ平行な細長い凹部または凸部を多数個形
    成していることを特徴とするオイルシール。
JP5200524A 1993-08-12 1993-08-12 オイルシール Pending JPH0755014A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5200524A JPH0755014A (ja) 1993-08-12 1993-08-12 オイルシール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5200524A JPH0755014A (ja) 1993-08-12 1993-08-12 オイルシール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0755014A true JPH0755014A (ja) 1995-03-03

Family

ID=16425748

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5200524A Pending JPH0755014A (ja) 1993-08-12 1993-08-12 オイルシール

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JP (1) JPH0755014A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004251442A (ja) * 2003-01-30 2004-09-09 Nok Corp 密封装置
JP2006207820A (ja) * 2002-07-02 2006-08-10 Jtekt Corp 摺動部材および密封装置
US7523945B2 (en) 2003-09-19 2009-04-28 Nok Corporation Sealing apparatus
JP2009216198A (ja) * 2008-03-11 2009-09-24 Nok Corp 密封装置
WO2010143694A1 (ja) * 2009-06-10 2010-12-16 Nok株式会社 密封装置

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