JPH10196664A - 転がり軸受の密封装置 - Google Patents
転がり軸受の密封装置Info
- Publication number
- JPH10196664A JPH10196664A JP8357573A JP35757396A JPH10196664A JP H10196664 A JPH10196664 A JP H10196664A JP 8357573 A JP8357573 A JP 8357573A JP 35757396 A JP35757396 A JP 35757396A JP H10196664 A JPH10196664 A JP H10196664A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- projection parts
- sliding contact
- seal lip
- contact face
- long time
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/72—Sealings
- F16C33/76—Sealings of ball or roller bearings
- F16C33/78—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
- F16C33/7816—Details of the sealing or parts thereof, e.g. geometry, material
- F16C33/782—Details of the sealing or parts thereof, e.g. geometry, material of the sealing region
- F16C33/7823—Details of the sealing or parts thereof, e.g. geometry, material of the sealing region of sealing lips
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
- Sealing Of Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 シール環体のシールリップの摺接面における
表面粗さを長期に維持し、潤滑油膜を長期に確保するこ
とができる転がり軸受の密封装置を提供すること。 【解決手段】 一方の軌道輪に固定されたシール環体の
シールリップが、他方の軌道輪の肩部に摺接させられる
転がり軸受の密封装置において、上記シールリップ４の
摺接面４ａの円周方向に、高さｈが５μｍ〜５０μｍの
多数の凸部７がランダムまたは所定配列にて形成され、
この凸部７を含む上記摺接面に低摩擦材からなる潤滑膜
９が被覆されていることを特徴とする。
表面粗さを長期に維持し、潤滑油膜を長期に確保するこ
とができる転がり軸受の密封装置を提供すること。 【解決手段】 一方の軌道輪に固定されたシール環体の
シールリップが、他方の軌道輪の肩部に摺接させられる
転がり軸受の密封装置において、上記シールリップ４の
摺接面４ａの円周方向に、高さｈが５μｍ〜５０μｍの
多数の凸部７がランダムまたは所定配列にて形成され、
この凸部７を含む上記摺接面に低摩擦材からなる潤滑膜
９が被覆されていることを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、転がり軸受の密
封装置に関する。
封装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、一方の軌道輪に固定されたシール
環体のシールリップが、他方の軌道輪の肩部に摺接させ
られた転がり軸受の密封装置においては、シールリップ
の摺接面は潤滑油膜を形成するため、適度な粗さ、例え
ば１μｍ〜１０μｍＲｚの粗さとされている。軸受使用
時、シールリップの摺接面の摩耗に従い粗さが小さくな
り、潤滑油膜の維持が困難となる場合がある。
環体のシールリップが、他方の軌道輪の肩部に摺接させ
られた転がり軸受の密封装置においては、シールリップ
の摺接面は潤滑油膜を形成するため、適度な粗さ、例え
ば１μｍ〜１０μｍＲｚの粗さとされている。軸受使用
時、シールリップの摺接面の摩耗に従い粗さが小さくな
り、潤滑油膜の維持が困難となる場合がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】軸受使用時、シールリ
ップの摺接面の摩耗に従いこの摺接面の粗さが小さくな
り、潤滑油膜の維持が困難となる場合がある。
ップの摺接面の摩耗に従いこの摺接面の粗さが小さくな
り、潤滑油膜の維持が困難となる場合がある。
【０００４】そこで、この発明の目的は、シール環体の
シールリップの摺接面における表面粗さを長期に維持
し、潤滑油膜を長期に確保することができる転がり軸受
の密封装置を提供することである。
シールリップの摺接面における表面粗さを長期に維持
し、潤滑油膜を長期に確保することができる転がり軸受
の密封装置を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、一方の軌道輪に固定されたシール環体の
シールリップが、他方の軌道輪の肩部に摺接させられる
転がり軸受の密封装置において、上記シールリップの摺
接面の円周方向に、高さが５μｍ〜５０μｍの多数の凸
部がランダムまたは所定配列にて形成され、この凸部を
含む上記摺接面に低摩擦材からなる潤滑膜が被覆されて
いることを特徴とする。
の手段として、一方の軌道輪に固定されたシール環体の
シールリップが、他方の軌道輪の肩部に摺接させられる
転がり軸受の密封装置において、上記シールリップの摺
接面の円周方向に、高さが５μｍ〜５０μｍの多数の凸
部がランダムまたは所定配列にて形成され、この凸部を
含む上記摺接面に低摩擦材からなる潤滑膜が被覆されて
いることを特徴とする。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、この発明の具体的実施形態
について図面を参照して説明する。図１は玉軸受の密封
装置に関し、外輪１の内周端部の周溝１ａに固定された
シール環体３のシールリップ４が内輪２の肩部斜面２ａ
に摺接させられ、内外輪２，１間には、保持器６で保持
された玉５が介装されている。
について図面を参照して説明する。図１は玉軸受の密封
装置に関し、外輪１の内周端部の周溝１ａに固定された
シール環体３のシールリップ４が内輪２の肩部斜面２ａ
に摺接させられ、内外輪２，１間には、保持器６で保持
された玉５が介装されている。
【０００７】上記シールリップ４の内輪２の肩部斜面２
ａに対する摺接面４ａには、図２にてさらによくわかる
ように、軸方向に２列の凸部７，８が円周方向に多数均
等配置されて形成されている。さらに、この凸部７，８
を含む上記摺接面４ａにポリテトラフルオロエチレンの
低摩擦材からなる潤滑膜９が被覆されている。上記凸部
７，８は、その高さｈが５μｍ〜５０μｍに設定されて
いる。
ａに対する摺接面４ａには、図２にてさらによくわかる
ように、軸方向に２列の凸部７，８が円周方向に多数均
等配置されて形成されている。さらに、この凸部７，８
を含む上記摺接面４ａにポリテトラフルオロエチレンの
低摩擦材からなる潤滑膜９が被覆されている。上記凸部
７，８は、その高さｈが５μｍ〜５０μｍに設定されて
いる。
【０００８】上記凸部７，８の高さｈを５μｍ〜５０μ
ｍとする理由は、図４および図５から明らかである。図
４は凸部高さとシール摩耗幅との試験結果のグラフであ
り、図５は凸部高さと油漏れ量との試験結果のグラフで
ある。ここで、シール摩耗幅とは、シールリップ部の摺
動面幅のことである。シール摩耗幅は、凸部高さが５μ
ｍ未満では大きく５μｍ以上になると小さくかつ一定と
なる。すなわち、凸部高さが５μｍ以下の場合、シール
リップ摺動面で油だまりすなわち油膜がうすくかつシー
ルゴム材の接触面積率が大きくなり、摩耗の進行が早く
なる。これに対し、凸部高さが５μｍ以上になると、シ
ールリップ摺動面の油膜が厚くなって潤滑油膜を確保で
きるため、摩耗はほぼ一定となる。また、油漏れ量は、
凸部高さｈが５０μｍ以下では零であるが６０μｍ以上
になると漏れが大きくなっているが、これは、凸部高さ
が大きくなりすぎることにより、シールリップの内輪の
肩部斜面に対する摺接面が、円周上全面接触せずに非接
触部ができ、このため油漏れが発生すると考えられる。
以上により、凸部高さｈが５μｍ〜５０μｍに設定する
とシール摩耗および油漏れの点から満足できることがわ
かる。
ｍとする理由は、図４および図５から明らかである。図
４は凸部高さとシール摩耗幅との試験結果のグラフであ
り、図５は凸部高さと油漏れ量との試験結果のグラフで
ある。ここで、シール摩耗幅とは、シールリップ部の摺
動面幅のことである。シール摩耗幅は、凸部高さが５μ
ｍ未満では大きく５μｍ以上になると小さくかつ一定と
なる。すなわち、凸部高さが５μｍ以下の場合、シール
リップ摺動面で油だまりすなわち油膜がうすくかつシー
ルゴム材の接触面積率が大きくなり、摩耗の進行が早く
なる。これに対し、凸部高さが５μｍ以上になると、シ
ールリップ摺動面の油膜が厚くなって潤滑油膜を確保で
きるため、摩耗はほぼ一定となる。また、油漏れ量は、
凸部高さｈが５０μｍ以下では零であるが６０μｍ以上
になると漏れが大きくなっているが、これは、凸部高さ
が大きくなりすぎることにより、シールリップの内輪の
肩部斜面に対する摺接面が、円周上全面接触せずに非接
触部ができ、このため油漏れが発生すると考えられる。
以上により、凸部高さｈが５μｍ〜５０μｍに設定する
とシール摩耗および油漏れの点から満足できることがわ
かる。
【０００９】なお、凸部７，８の形状は図１および図２
に示されるものに限定されず、図３のように軸線方向に
一定長さ延びる直線上の凸部１０を円周方向に均等配置
したものでもよく、特に限定されるものではなく、また
凸部１０を円周方向にランダムに形成してもよい。
に示されるものに限定されず、図３のように軸線方向に
一定長さ延びる直線上の凸部１０を円周方向に均等配置
したものでもよく、特に限定されるものではなく、また
凸部１０を円周方向にランダムに形成してもよい。
【００１０】次に作用について説明する。シールリップ
４の摺接面４ａの凸部７，８は軸受回転方向に面した部
分が反回転方向に面した部分に比べて面圧が高くなるた
め、その凸部７，８の部分に摩耗差が生じる。このた
め、各凸部間の隙間、すなわち表面粗さが長期に維持で
き、その表面粗さによる潤滑油溜りが長期に確保でき
る。また、この長期の潤滑油溜りによりシールリップ４
の摺接抵抗が低減し低トルクが維持できる。さらには、
低潤滑条件下において軸受が使用されても低摩擦の潤滑
膜があるため、低トルクと耐摩耗性が得られる。
４の摺接面４ａの凸部７，８は軸受回転方向に面した部
分が反回転方向に面した部分に比べて面圧が高くなるた
め、その凸部７，８の部分に摩耗差が生じる。このた
め、各凸部間の隙間、すなわち表面粗さが長期に維持で
き、その表面粗さによる潤滑油溜りが長期に確保でき
る。また、この長期の潤滑油溜りによりシールリップ４
の摺接抵抗が低減し低トルクが維持できる。さらには、
低潤滑条件下において軸受が使用されても低摩擦の潤滑
膜があるため、低トルクと耐摩耗性が得られる。
【００１１】
【発明の効果】本発明では、シール環体のシールリップ
の摺接面における表面粗さを長期に維持し、潤滑油膜を
長期に確保することができる。
の摺接面における表面粗さを長期に維持し、潤滑油膜を
長期に確保することができる。
【図１】本発明の転がり軸受の密封装置の断面図であ
る。
る。
【図２】本発明のシールリップの要部拡大図である。
【図３】（Ａ）は本発明の別の実施例であり、（Ｂ）は
要部拡大図である。
要部拡大図である。
【図４】凸部高さとシール摩耗幅との試験結果のグラフ
である。
である。
【図５】凸部高さと油漏れ量との試験結果のグラフであ
る。
る。
１ 外輪 ２ 内輪 ２ａ 肩部斜面 ３ シール環体 ４ シールリップ ４ａ 摺接面 ５ 玉 ６ 保持器 ７，８，１０ 凸部 ９ 潤滑膜
Claims (1)
- 【請求項１】 一方の軌道輪に固定されたシール環体の
シールリップが、他方の軌道輪の肩部に摺接させられる
転がり軸受の密封装置において、上記シールリップの摺
接面の円周方向に、高さが５μｍ〜５０μｍの多数の凸
部がランダムまたは所定配列にて形成され、この凸部を
含む上記摺接面に低摩擦材からなる潤滑膜が被覆されて
いることを特徴とする転がり軸受の密封装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8357573A JPH10196664A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 転がり軸受の密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8357573A JPH10196664A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 転がり軸受の密封装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10196664A true JPH10196664A (ja) | 1998-07-31 |
Family
ID=18454819
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8357573A Pending JPH10196664A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 転がり軸受の密封装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10196664A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000356224A (ja) * | 1999-06-16 | 2000-12-26 | Koyo Seiko Co Ltd | 転がり軸受の密封装置 |
| JP2001027252A (ja) * | 1999-07-16 | 2001-01-30 | Koyo Seiko Co Ltd | 転がり軸受用密封装置 |
| JP2003166549A (ja) * | 2001-11-28 | 2003-06-13 | Koyo Seiko Co Ltd | 転がり軸受の密封装置 |
| JP2003522911A (ja) * | 2000-02-09 | 2003-07-29 | ツェットエフ レムフェルダー メタルヴァーレン アクチエンゲゼルシャフト | ボールジョイント |
| JP2004019779A (ja) * | 2002-06-17 | 2004-01-22 | Nsk Ltd | 密封型転がり軸受およびその密封板の製造方法 |
| JP2004263738A (ja) * | 2003-02-28 | 2004-09-24 | Nok Corp | 密封装置 |
| JP2017161069A (ja) * | 2016-03-01 | 2017-09-14 | Ntn株式会社 | シール付軸受 |
| JP2017219058A (ja) * | 2016-06-03 | 2017-12-14 | Ntn株式会社 | シール付軸受 |
| US10190637B2 (en) * | 2015-03-09 | 2019-01-29 | Ntn Corporation | Sealed bearing assembly |
| CN110541887A (zh) * | 2018-05-29 | 2019-12-06 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 密封装置及轴承 |
-
1996
- 1996-12-27 JP JP8357573A patent/JPH10196664A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000356224A (ja) * | 1999-06-16 | 2000-12-26 | Koyo Seiko Co Ltd | 転がり軸受の密封装置 |
| JP2001027252A (ja) * | 1999-07-16 | 2001-01-30 | Koyo Seiko Co Ltd | 転がり軸受用密封装置 |
| JP2003522911A (ja) * | 2000-02-09 | 2003-07-29 | ツェットエフ レムフェルダー メタルヴァーレン アクチエンゲゼルシャフト | ボールジョイント |
| JP2003166549A (ja) * | 2001-11-28 | 2003-06-13 | Koyo Seiko Co Ltd | 転がり軸受の密封装置 |
| JP2004019779A (ja) * | 2002-06-17 | 2004-01-22 | Nsk Ltd | 密封型転がり軸受およびその密封板の製造方法 |
| JP2004263738A (ja) * | 2003-02-28 | 2004-09-24 | Nok Corp | 密封装置 |
| US10190637B2 (en) * | 2015-03-09 | 2019-01-29 | Ntn Corporation | Sealed bearing assembly |
| JP2017161069A (ja) * | 2016-03-01 | 2017-09-14 | Ntn株式会社 | シール付軸受 |
| JP2017219058A (ja) * | 2016-06-03 | 2017-12-14 | Ntn株式会社 | シール付軸受 |
| CN110541887A (zh) * | 2018-05-29 | 2019-12-06 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 密封装置及轴承 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060117 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060316 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060620 |