JPH0754680Y2 - 油圧伝導装置 - Google Patents
油圧伝導装置Info
- Publication number
- JPH0754680Y2 JPH0754680Y2 JP1987178983U JP17898387U JPH0754680Y2 JP H0754680 Y2 JPH0754680 Y2 JP H0754680Y2 JP 1987178983 U JP1987178983 U JP 1987178983U JP 17898387 U JP17898387 U JP 17898387U JP H0754680 Y2 JPH0754680 Y2 JP H0754680Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- motor
- drain
- closed circuit
- hydraulic
- port
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Control Of Fluid Gearings (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は油圧伝導装置の改良に関する。
(従来の技術) 油圧伝導装置は俗に油圧トランスミッションと呼ばれ、
ポンプとモータを閉回路にして、ポンプから発生する高
圧をモータへ、モータからの返流を直接ポンプの吸込口
に押し込むようになっている。
ポンプとモータを閉回路にして、ポンプから発生する高
圧をモータへ、モータからの返流を直接ポンプの吸込口
に押し込むようになっている。
例えば第3図において、1はエンジン2などにより駆動
される可変容量型のメインポンプ、3はメインポンプ1
からの吐出圧により駆動されるモータで、メインポンプ
1にはこれを一体的に駆動されるチャージポンプ4が付
設され、これにより閉回路5からの外部ドレン(洩れ)
量をチェック弁8A,8Bを介して補給するようになってい
る。6はチャージポンプ4の最大吐出圧を規制するリリ
ーフ弁、7A,7Bは閉回路5の高圧側の最大圧力を規制す
るチェック弁9A,9B付リリーフ弁を示す。
される可変容量型のメインポンプ、3はメインポンプ1
からの吐出圧により駆動されるモータで、メインポンプ
1にはこれを一体的に駆動されるチャージポンプ4が付
設され、これにより閉回路5からの外部ドレン(洩れ)
量をチェック弁8A,8Bを介して補給するようになってい
る。6はチャージポンプ4の最大吐出圧を規制するリリ
ーフ弁、7A,7Bは閉回路5の高圧側の最大圧力を規制す
るチェック弁9A,9B付リリーフ弁を示す。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、モータの回転停止は可変容量型ポンプ1の斜
板角をゼロ点位置(ポンプ吐出量ゼロ)に保持し、閉回
路5の高圧側と低圧側をブロックして行なう。その場
合、モータ3に外力が働くと、モータ3のポンピング作
用により外力に見合った保持圧が発生する。モータ3は
ノーリーク構造でないため、保持圧によってリーク(洩
れ)が発生し、このリーク量に見合ってスリップ回転す
る。このとき、エンジン2などが運転されていれば、ポ
ンプ1に付属するチャージポンプ4からの吐出油により
モータ3からのリーク量(ケースドレン量)が補償され
るため、閉回路5内に負圧が発生することもなく、モー
タ3は外力に見合った圧力を常時保持して、微少回転
(スリップ回転)状態を維持する。
板角をゼロ点位置(ポンプ吐出量ゼロ)に保持し、閉回
路5の高圧側と低圧側をブロックして行なう。その場
合、モータ3に外力が働くと、モータ3のポンピング作
用により外力に見合った保持圧が発生する。モータ3は
ノーリーク構造でないため、保持圧によってリーク(洩
れ)が発生し、このリーク量に見合ってスリップ回転す
る。このとき、エンジン2などが運転されていれば、ポ
ンプ1に付属するチャージポンプ4からの吐出油により
モータ3からのリーク量(ケースドレン量)が補償され
るため、閉回路5内に負圧が発生することもなく、モー
タ3は外力に見合った圧力を常時保持して、微少回転
(スリップ回転)状態を維持する。
しかしながら、エンジン2などが停止、つまりチャージ
ポンプ4の停止時には、モータ3が外力により回されポ
ンピング作用する場合でのモータ3からのドレン量は全
く補給されず、したがって閉回路5内に負圧が発生して
保持圧が得られなくなるため、モータ3が逸走してしま
うという問題点があった。
ポンプ4の停止時には、モータ3が外力により回されポ
ンピング作用する場合でのモータ3からのドレン量は全
く補給されず、したがって閉回路5内に負圧が発生して
保持圧が得られなくなるため、モータ3が逸走してしま
うという問題点があった。
(問題点を解決するための手段) この考案はこのような問題点を解消するため、メインポ
ンプと油圧モータを閉回路にして、エンジンなどにより
メインポンプと一体的に駆動されるチャージポンプによ
り閉回路からの外部ドレン量を補充するようにした油圧
伝導装置において、エンジンなど停止時での油圧モータ
のケースからのドレン油とオイルタンクのドレン油とを
ドレン通路を介して閉回路の低圧側に補充する吸込チェ
ック弁を、ポートブロック内の吸込ポート及び吐出ポー
トとモータケースドレンに連通するポートとを接続する
短絡通路に設ける。
ンプと油圧モータを閉回路にして、エンジンなどにより
メインポンプと一体的に駆動されるチャージポンプによ
り閉回路からの外部ドレン量を補充するようにした油圧
伝導装置において、エンジンなど停止時での油圧モータ
のケースからのドレン油とオイルタンクのドレン油とを
ドレン通路を介して閉回路の低圧側に補充する吸込チェ
ック弁を、ポートブロック内の吸込ポート及び吐出ポー
トとモータケースドレンに連通するポートとを接続する
短絡通路に設ける。
(作用) エンジンなどの停止中、油圧モータが外力により回され
ポンピング作用する場合にはモータのケース及びタンク
からの作動油が吸込チェック弁を介して閉回路内に補給
される。従って、外力に見合った保持圧が長期間にわた
って確保され、モータの逸走が確実に防止される。
ポンピング作用する場合にはモータのケース及びタンク
からの作動油が吸込チェック弁を介して閉回路内に補給
される。従って、外力に見合った保持圧が長期間にわた
って確保され、モータの逸走が確実に防止される。
また、吸込チェック弁をポートブロック内の吸込ポート
及び吐出ポートとモータケースドレンに連通するポート
とを接続する短絡通路に設けたことにより、吸込ライン
長が最短になり圧力損失が低減する。さらに、タンクと
の接続をモータケースドレンを利用して行うことが可能
である。
及び吐出ポートとモータケースドレンに連通するポート
とを接続する短絡通路に設けたことにより、吸込ライン
長が最短になり圧力損失が低減する。さらに、タンクと
の接続をモータケースドレンを利用して行うことが可能
である。
(実施例) 第1図において、閉回路10中の油圧モータ11は図示しな
いエンジンなどにより駆動される可変容量型ポンプ(従
前と同じく閉回路10からの外部ドレン量の補給などを図
るチャージポンプを備える)からの吐出圧(油の圧力エ
ネルギ)を回転力に変換する。
いエンジンなどにより駆動される可変容量型ポンプ(従
前と同じく閉回路10からの外部ドレン量の補給などを図
るチャージポンプを備える)からの吐出圧(油の圧力エ
ネルギ)を回転力に変換する。
モータ11のケース内へのドレン量をオイルタンク12に戻
すドレン通路13には、これを閉回路10の低圧側(モータ
11はポンプの斜板角両側制御により正逆回転可能のた
め、閉回路10のモータ吸込側と吐出側の両方)に接続す
る短絡通路14A,14Bが設けられ、これらの短絡通路14A,1
4Bにはモータ11からのドレン量を閉回路10の低圧側に補
給する吸込チェック弁15A,15Bが介装される。吸込チェ
ック弁15A,15Bは具体的には第2図で示すように、モー
タ11のポートブロック16内で吸込ポート17及び吐出ポー
ト18をドレンポート19に接続する内部(短絡)通路14A,
14Bに組み付けられる。
すドレン通路13には、これを閉回路10の低圧側(モータ
11はポンプの斜板角両側制御により正逆回転可能のた
め、閉回路10のモータ吸込側と吐出側の両方)に接続す
る短絡通路14A,14Bが設けられ、これらの短絡通路14A,1
4Bにはモータ11からのドレン量を閉回路10の低圧側に補
給する吸込チェック弁15A,15Bが介装される。吸込チェ
ック弁15A,15Bは具体的には第2図で示すように、モー
タ11のポートブロック16内で吸込ポート17及び吐出ポー
ト18をドレンポート19に接続する内部(短絡)通路14A,
14Bに組み付けられる。
このような構成により、エンジンなどの停止時、つまり
チャージポンプの停止時において、モータ11が外力によ
り回されポンピング作用する場合でのモータ11内のケー
スドレンは全量が吸込チェック弁15Aまたは15Bを介して
閉回路10の低圧側に吸い戻されるため、閉回路10内に負
圧が発生することもなく、したがって外力に見合った保
持圧が確保され、モータ11の逸走防止が図れる。また、
このときの閉回路10への作動油の補給はタンク12からも
行われるので、長期間にわたる停止中にあっても閉回路
10内の油量が不足するようなことがなく、停止中の油圧
モータ11の逸走を確実に防止できる。
チャージポンプの停止時において、モータ11が外力によ
り回されポンピング作用する場合でのモータ11内のケー
スドレンは全量が吸込チェック弁15Aまたは15Bを介して
閉回路10の低圧側に吸い戻されるため、閉回路10内に負
圧が発生することもなく、したがって外力に見合った保
持圧が確保され、モータ11の逸走防止が図れる。また、
このときの閉回路10への作動油の補給はタンク12からも
行われるので、長期間にわたる停止中にあっても閉回路
10内の油量が不足するようなことがなく、停止中の油圧
モータ11の逸走を確実に防止できる。
一方、吸込チェック弁をポートブロック内の吸込ポート
及び吐出ポートとモータケースドレンに連通するポート
とを接続する短絡通路に設けたことにより、吸込ライン
長を最短にできるので圧力損失が少なくて高吸込性が得
られ、さらにタンクとの接続をモータケースドレンを利
用して行うことができるので自吸用の新たなラインが不
要となりコンパクトで安価にできる。
及び吐出ポートとモータケースドレンに連通するポート
とを接続する短絡通路に設けたことにより、吸込ライン
長を最短にできるので圧力損失が少なくて高吸込性が得
られ、さらにタンクとの接続をモータケースドレンを利
用して行うことができるので自吸用の新たなラインが不
要となりコンパクトで安価にできる。
(考案の効果) 以上要するにこの考案によれば、エンジンなど停止中で
の油圧モータ及びタンクからのドレン油を吸込チェック
弁を介して閉回路の低圧側に補給するようにしたので、
エンジンなどの停止時でも油圧モータの逸走を長期間に
わたり確実に防止できるという効果が得られる。
の油圧モータ及びタンクからのドレン油を吸込チェック
弁を介して閉回路の低圧側に補給するようにしたので、
エンジンなどの停止時でも油圧モータの逸走を長期間に
わたり確実に防止できるという効果が得られる。
また、吸込チェック弁をポートブロック内の吸込ポート
及び吐出ポートとモータケースドレンに連通するポート
とを接続する短絡通路に設けたことから、圧力損失を低
減して高吸込性が得られると共に、自吸用のラインを省
略して装置をコンパクトで安価にできるという効果も得
られる。
及び吐出ポートとモータケースドレンに連通するポート
とを接続する短絡通路に設けたことから、圧力損失を低
減して高吸込性が得られると共に、自吸用のラインを省
略して装置をコンパクトで安価にできるという効果も得
られる。
第1図はこの考案の実施例を示す要部油圧回路図、第2
図は同じくモータのポートブロックの一部切欠正面図、
第3図は従来技術を示す油圧回路図である。 10…閉回路、11…モータ、13…ドレン通路、14A,14B…
短絡通路、15A,15B…吸込チェック弁、16…ポートブロ
ック、17…吸込ポート、18…吐出ポート、19…ドレンポ
ート。
図は同じくモータのポートブロックの一部切欠正面図、
第3図は従来技術を示す油圧回路図である。 10…閉回路、11…モータ、13…ドレン通路、14A,14B…
短絡通路、15A,15B…吸込チェック弁、16…ポートブロ
ック、17…吸込ポート、18…吐出ポート、19…ドレンポ
ート。
Claims (1)
- 【請求項1】メインポンプと油圧モータを閉回路にし
て、エンジンなどによりメインポンプと一体的に駆動さ
れるチャージポンプにより閉回路からの外部ドレン量を
補充するようにした油圧伝導装置において、エンジンな
ど停止時での油圧モータのケースからのドレン油とオイ
ルタンクのドレン油とをドレン通路を介して閉回路の低
圧側に補充する吸込チェック弁を、ポートブロック内の
吸込ポート及び吐出ポートとモータケースドレンに連通
するポートとを接続する短絡通路に設けたことを特徴と
する油圧伝導装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987178983U JPH0754680Y2 (ja) | 1987-11-25 | 1987-11-25 | 油圧伝導装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987178983U JPH0754680Y2 (ja) | 1987-11-25 | 1987-11-25 | 油圧伝導装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0183958U JPH0183958U (ja) | 1989-06-05 |
JPH0754680Y2 true JPH0754680Y2 (ja) | 1995-12-18 |
Family
ID=31470573
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987178983U Expired - Lifetime JPH0754680Y2 (ja) | 1987-11-25 | 1987-11-25 | 油圧伝導装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0754680Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5750613B2 (ja) * | 2011-03-10 | 2015-07-22 | 株式会社 神崎高級工機製作所 | 油圧式無段変速装置 |
-
1987
- 1987-11-25 JP JP1987178983U patent/JPH0754680Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0183958U (ja) | 1989-06-05 |
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