JPH0754597Y2 - ガソリン冷却装置 - Google Patents

ガソリン冷却装置

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JPH0754597Y2
JPH0754597Y2 JP2815890U JP2815890U JPH0754597Y2 JP H0754597 Y2 JPH0754597 Y2 JP H0754597Y2 JP 2815890 U JP2815890 U JP 2815890U JP 2815890 U JP2815890 U JP 2815890U JP H0754597 Y2 JPH0754597 Y2 JP H0754597Y2
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JP
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gasoline
cooling water
cooler
radiator
fuel
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JP2815890U
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啓三 ▲櫛▼引
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カルソニック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案に係るガソリン冷却装置は、フュエルポンプに
よりフュエルタンクから取り出されたガソリンの内、エ
ンジンのシリンダ内に送り込まれない余分なガソリン
を、フュエルタンクに戻す以前に冷却する事で、フュエ
ルタンク内でのガソリンの蒸発量を抑えると共に、エン
ジン停止後、燃料ギャラリ内に残留するガソリンを冷却
する事で、燃料ギャラリ内でのガソリンの蒸発を抑え、
エンジンの再始動性の向上を図るものである。
(従来の技術) 自動車を駆動する為のガソリンエンジンのシリンダ内に
ガソリンを供給するガソリン供給装置は、例えば第2図
に示す様に構成されている。
1はガソリンを貯溜したフュエルタンクで、このフュエ
ルタンク1内のガソリンはフュエルポンプ2によって取
り出され、フュエルダンパ3により流れを平滑化される
と共に、フュエルフィルタ4によって不純物を除かれて
から、インジェクタ5とプレッシャレギュレータ6とに
送り込まれる。
プレッシャレギュレータ6の設定圧は、エンジンの運転
状態により変化し、インジェクタ5によりガソリンエン
ジン7のインテークマニホールド8に噴射されなかった
余分なガソリンは、上記プレッシャレギュレータ6に一
端を接続した戻し管9を通じて、上記フュエルタンク1
に戻される。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上述の様に戻し管9を通じてフュエルタンク
1に戻されるガソリンは、フュエルポンプ2による断熱
圧縮により温度上昇する他、暖かいエンジンルーム内を
通過して来る為、元々フュエルタンク1内に溜められて
いるガソリンに比べて、温度が高くなる事が避けられな
い。
この為、エンジンの運転を継続した場合、フュエルタン
ク1内に溜められているガソリンの温度が次第に高くな
る事が避けられない。
フュエルタンク1内のガソリンの温度が高くなった場
合、フュエルタンク1内でのガソリンの蒸発量が増し、
ガソリン蒸気に含まれる炭化水素(HC)等の有害成分を
捕集する為のキャニスタ29(第1図参照。第2図には省
略。)に送り込まれるガソリン蒸気の量が増し、著しい
場合にはHCが大気中に拡散したり、或はガソリン蒸気の
気泡が燃料パイプを詰まらせて、所謂ベーパロックを起
こし、エンジンの運転が行なえなくなってしまう。
実開昭54-134823号公報には、第3図に示す様に、フュ
エルタンク1とキャブレター10との間に熱交換器11を設
けると共に、この熱交換器11をインテークマニホールド
8の途中に配置する事で、キャブレター10に送り込むガ
ソリンを冷却する構造が記載されている。
ところが、この様な構造の場合、キャブレター10のフロ
ート室12に於けるパーコレーションの発生防止は十分に
図れるが、フュエルタンク1内のガソリンの蒸発を防止
する効果は少なく、HCが大気中に拡散するのを効果的に
防止出来ないだけでなく、熱交換器11の手前でのベーパ
ロックの発生防止も不十分となる。
又、エンジンの運転を停止した際には、インジェクタ5
(第2図)を設けた燃料ギャラリ部分に取り込まれたガ
ソリンが、エンジンの余熱によって蒸発する事が避けら
れない。
この様に、燃料ギャラリ部分に存在するガソリンが蒸発
した場合、前記キャニスタの吸着能力を超えたガソリン
蒸気が発生して、HCが大気中に拡散する可能性が高くな
るだけでなく、エンジンの再始動性が悪化してしまう。
実開昭61-9550号公報には、ヒートパイプを利用する事
で、燃料ギャラリ部分の冷却を行なう構造が記載されて
いるが、フュエルタンクに戻るガソリンの冷却とは別個
の構造である為、ガソリンを冷却する為の構造全体が複
雑化する。
本考案のガソリン冷却装置は、この様な不都合を解消す
るものである。
(課題を解決する為の手段) 本考案のガソリン冷却装置は、ガソリンエンジン用の冷
却水を放熱する為の主ラジエータとは独立した副ラジエ
ータと、この副ラジエータで放熱された冷却水とガソリ
ンエンジンのシリンダ内に送り込むガソリンを取り分け
る取り分け手段に取り込まれない余分なガソリンとを熱
交換する事で、この余分なガソリンを冷却してからフュ
エルタンクに戻すガソリンクーラと、取り分け手段に取
り込まれたガソリンが流れる燃料ギャラリ内に設けら
れ、冷却水を流通させる冷却水通路と、上記副ラジエー
タの冷却水出口と上記ガソリンクーラの冷却水入口とを
結ぶ、冷却水送り込み管と、上記ガソリンクーラの冷却
水出口と上記副ラジエータの冷却水入口とを結ぶ冷却水
戻し管と、この冷却水戻し管の途中部分と上記冷却水通
路の入口とを結ぶ入口管と、上記ガソリンクーラから送
り出される冷却水の流れ方向を、上記入口管と上記冷却
水戻し管の下流側とに変える弁機構と、上記冷却水通路
の出口と上記冷却水戻し管の途中で、上記弁機構の下流
側部分とを結ぶ出口管と、上記副ラジエータとガソリン
クーラとの間で冷却水を循環させる為のポンプと、この
ポンプの運転及び停止と上記弁機構の切り換えとを制御
する制御器とから構成されている。
(作用) 上述の様に構成される本考案のガソリン冷却装置の場
合、取り分け手段に取り込まれない、余分なガソリン
は、ガソリンクーラ内で、冷却水との間で熱交換を行な
う事で冷却されてから、フュエルタンクに戻される。
この結果、フュエルタンク内に溜められたガソリンの温
度が、戻し管を通じて戻される余分なガソリンにより上
昇する事がなくなり、HCの大気中への拡散防止と、ベー
パロックの発生防止とを効果的に図れる。
又、エンジンの停止後に於いては、冷却水通路内に冷却
水を流通させる事により、燃料ギャラリ内に残留するガ
ソリンの温度上昇を防止し、この燃料ギャラリ内のガソ
リンが気化するのを抑えて、HCの大気中への拡散を防止
すると同時に、エンジンの再始動を容易にする。
(実施例) 次に、図示の実施例を説明しつつ、本考案を更に詳しく
説明する。
第1図は本考案の実施例を示す略回路図である。
13は副ラジエータで、この副ラジエータ13は、ガソリン
エンジン7を冷却する為の冷却水放熱用の主ラジエータ
15とは独立して設けている。
16は、水冷式のガソリンクーラで、このガソリンクーラ
16は、上記副ラジエータ13で放熱された冷却水と、上記
ガソリンエンジン7のシリンダ内に送り込まれない余分
なガソリンとを熱交換する事で、上記余分なガソリンを
冷却する様にしている。
即ち、フュエルタンク1から取り出され、フュエルポン
プ2によって、取り分け手段であるプレッシャレギュレ
ータ6に送り込まれたガソリンの内、燃料ギャラリ14に
送られない余分なガソリンは、第一の戻し管17を通じて
上記ガソリンクーラ16に送り込まれ、このガソリンクー
ラ16内で冷却水との間で熱交換を行なって温度低下して
から、第二の戻し管18を通じて、上記フュエルタンク1
に戻される様にしている。
一方、上記プレッシャレギュレータ6に取り込まれたガ
ソリンが流れる燃料ギャラリ14内には、冷却水を流通さ
せる冷却水通路を設け、この冷却水通路内に冷却水を流
通させる事で、上記燃料ギャラリ14内に存在するガソリ
ンの温度を低下させられる様にしている。
前記副ラジエータ13の冷却水出口19と、前記ガソリンク
ーラ16の冷却水入口20とは、途中に電動式の送水ポンプ
21を設けた冷却水送り込み管22により、互いに接続して
いる。
又、上記ガソリンクーラ16の冷却水出口23と上記副ラジ
エータ13の冷却水入口24とは、冷却水戻し管25により、
互いに接続している。
この冷却水戻し管25の途中部分には、電動式の三方弁26
を設けている。この三方弁26に設けた3個のポートの
内、2個のポートには、それぞれ上記冷却水戻し管25を
接続し、残りのポートには入口管27の一端を接続してい
る。そしてこの入口管27の他端を、上記冷却水通路の入
口に接続している。
又、上記冷却水通路の出口と、上記冷却水戻し管25の途
中で、上記三方弁26の下流側部分との間に、出口管31を
設けている。
28は、前記送水ポンプ21の運転及び停止と、上記三方弁
26の切り換えとを制御する制御器であり、この制御器28
には、ガソリンエンジン7内のオイルの温度を表わす信
号、ガソリンエンジン7の回転数を表わす信号、車両の
走行速度を表わす信号、フュエルタンク1内の温度を表
わす信号、燃料ギャラリ14部分の温度を表わす信号が入
力されている。そして、上記制御器28は、上記各信号に
基づき、上記送水ポンプ21の運転、停止と、三方弁26の
切り換え方向とを制御する。
尚、第1図に於いて、29はキャニスタで、フュエルタン
ク1内で発生したガソリン蒸気は、逆止弁30を通じてこ
のキャニスタ29内に送られ、このキャニスタ29内に設け
た活性炭に吸着する事で捕集される。
そして、活性炭に吸着したガソリン蒸気は、ガソリンエ
ンジン7の運転時に発生する負圧によって、このガソリ
ンエンジン7のシリンダ室内に吸引され、このシリンダ
室内で燃焼する。
上述の様に構成される本考案のガソリン冷却装置の場
合、エンジン7の運転中に於いては、制御器28からの信
号により、送水ポンプ21が適宜運転されると共に、三方
弁26を、冷却水戻し管25同士を連通する状態に切り換え
る。
ガソリンエンジン7の運転に伴なってフュエルポンプ2
によりプレッシャレギュレータ6に送り込まれるが、こ
のプレッシャレギュレータ6によって、燃料ギャラリ14
内に取り込まれない、余分なガソリンは、水冷式のガソ
リンクーラ16内で、冷却水との間で熱交換を行なう事で
冷却されてから、フュエルタンク1に戻される。
この結果、フュエルタンク1内に溜められたガソリンの
温度が、第一、第二の両戻し管17、18を通じて戻される
余分なガソリンにより上昇する事がなくなり、HCの大気
中への拡散防止と、ベーパロックの発生防止とを効果的
に図れる。
又、ガソリンエンジン7の停止後に於いては、制御器28
からの信号に基づいて前記三方弁26が、冷却水戻し管25
と入口管27とを連通する状態に切り換わり、燃料ギャラ
リ14内の冷却水通路内に冷却水を流通させる。
この結果、上記燃料ギャラリ14内に残留するガソリンの
温度上昇が防止され、この燃料ギャラリ14内のガソリン
が気化するのが抑えられて、HCが大気中に拡散するのが
防止されると同時に、ガソリンエンジン7の再始動が容
易になる。
(考案の効果) 本考案のガソリン冷却装置は、以上に述べた通り構成さ
れ作用する為、フュエルタンクに戻される余分なガソリ
ンにより、フュエルタンク内の温度が上昇するのを効果
的に防止すると共に、エンジン停止後に燃料ギャラリ内
に残留するガソリンの温度が上昇するのを防止する事に
より、HCの大気中への拡散防止や、ベーパロックの発生
防止を図ると共に、エンジンの再始動性を向上させる
為、環境保全や燃費向上、更にはエンジンの安定的運転
に果たす役割が大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す略回路図、第2図は従来
から知られたガソリン供給装置の1例を示す回路図、第
3図は従来のガソリンクーラの1例を示す縦断面図であ
る。 1:フュエルタンク、2:フュエルポンプ、3:フュエルダン
パ、4:フュエルフィルタ、5:インジェクタ、6:プレッシ
ャレギュレータ、7:ガソリンエンジン、8:インテークマ
ニホールド、9:戻し管、10:キャブレター、11:熱交換
器、12:フロート室、13:副ラジエータ、14:燃料ギャラ
リ、15:主ラジエータ、16:ガソリンクーラ、17:第一の
戻し管、18:第二の戻し管、19:冷却水出口、20:冷却水
入口、21:送水ポンプ、22:冷却水送り込み管、23:冷却
水出口、24:冷却水入口、25:冷却水戻し管、26:三方
弁、27:入口管、28:制御器、29:キャニスタ、30:逆止
弁、31:出口管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガソリンエンジン用の冷却水を放熱する為
    の主ラジエータとは独立した副ラジエータと、この副ラ
    ジエータで放熱された冷却水とガソリンエンジンのシリ
    ンダ内に送り込むガソリンを取り分ける取り分け手段に
    取り込まれない余分なガソリンとを熱交換する事で、こ
    の余分なガソリンを冷却してからフュエルタンクに戻す
    ガソリンクーラと、取り分け手段に取り込まれたガソリ
    ンが流れる燃料ギャラリ内に設けられ、冷却水を流通さ
    せる冷却水通路と、上記副ラジエータの冷却水出口と上
    記ガソリンクーラの冷却水入口とを結ぶ、冷却水送り込
    み管と、上記ガソリンクーラの冷却水出口と上記副ラジ
    エータの冷却水入口とを結ぶ冷却水戻し管と、この冷却
    水戻し管の途中部分と上記冷却水通路の入口とを結ぶ入
    口管と、上記ガソリンクーラから送り出される冷却水の
    流れ方向を、上記入口管と上記冷却水戻し管の下流側と
    に変える弁機構と、上記冷却水通路の出口と上記冷却水
    戻し管の途中で、上記弁機構の下流側部分とを結ぶ出口
    管と、上記副ラジエータとガソリンクーラとの間で冷却
    水を循環させる為のポンプと、このポンプの運転及び停
    止と上記弁機構の切り換えとを制御する制御器とから成
    るガソリン冷却装置。
JP2815890U 1990-03-22 1990-03-22 ガソリン冷却装置 Expired - Lifetime JPH0754597Y2 (ja)

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JPH03119560U JPH03119560U (ja) 1991-12-10
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