JPH0754259Y2 - 皮膚貼付剤 - Google Patents

皮膚貼付剤

Info

Publication number
JPH0754259Y2
JPH0754259Y2 JP1989049612U JP4961289U JPH0754259Y2 JP H0754259 Y2 JPH0754259 Y2 JP H0754259Y2 JP 1989049612 U JP1989049612 U JP 1989049612U JP 4961289 U JP4961289 U JP 4961289U JP H0754259 Y2 JPH0754259 Y2 JP H0754259Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
polyethylene terephthalate
skin patch
polyolefin
skin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989049612U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02142434U (ja
Inventor
俊男 伊藤
幹夫 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichiban Co Ltd
Original Assignee
Nichiban Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichiban Co Ltd filed Critical Nichiban Co Ltd
Priority to JP1989049612U priority Critical patent/JPH0754259Y2/ja
Publication of JPH02142434U publication Critical patent/JPH02142434U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0754259Y2 publication Critical patent/JPH0754259Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 本考案は皮膚貼付剤に関するものである。
皮膚貼付剤は、皮膚に貼付したときに剥れ難く、違和感
を感じさせないことが要求されるが、剥れ難くするため
に粘着剤の粘着力を高くすると皮膚に対する刺激が強く
なるし、剥すときに無理やり剥すことになつて痛みを感
ずるようになるので、粘着力を低目に設定して、支持体
に皮膚の動きに追従する柔軟性を持たせることが効果的
である。
また、ニトログリセリン、サリチル酸エステル、メント
ールその他の揮発性を有する薬剤を含有する貼付剤にお
いては、貼付時に支持体を透過して薬剤が揮発し、含有
薬剤が有効に利用されなくなるので、支持体には薬剤が
透過、揮散しないようなものが望まれる。
〔考案の構成〕
考案者らは、柔軟性を有し、かつ揮発性を有する薬剤を
吸着したり、またこれを透過させたりしないような支持
体について種々研究した結果、ポリエチレンテレフタレ
ートのシートはニトログリセリン等の揮発性薬剤に対し
て極めて良好なバリヤー性を有することを知つた。しか
しこのポリエチレンテレフタレートのシートは硬い感じ
のものであつて、皮膚の動きに追従することができる柔
軟性に乏しいが、このポリエチレンテレフタレートシー
トとポリオレフインシートを積層することによつて、上
記した希望のものが得られることが判つた。
本考案は上記知見に基づき、ポリエチレンテレフタレー
ト層とポリオレフイン層と揮発性の薬剤を含有する粘着
剤層を積層形成するようにしたものである。
以下実施例について述べれば、ポリエチレンテレフタレ
ート層は少くとも約3μ程度以上の厚味を有するものが
よく、余り厚くすると硬くなつて皮膚への追従性が少く
なるので約40μ程度以下にするとよいことが多く、好ま
しくは3〜30μにする。この層に、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等のポリオレフイン層を積層一体化し、この
ポリオレフイン層を通例3〜80μ程度とし、好ましくは
10〜30μにするとよく、ポリエチレンテレフタレート層
が比較的厚いときにはポリオレフイン層を薄目にする等
して調整するようにし、全体の厚味を通例約6〜120μ
程度、好ましくは14〜50μにするとよい。このポリエチ
レンテレフタレート層とポリオレフイン層を適宜積層し
て多層状に形成する場合には、その全体の厚味を同じく
上記の範囲内に納めるようにする。図示のものではポリ
エチレンテレフタレート層(1)を25μとし、ポリオレ
フイン層(2)を高密度ブレンドポリエチレンで25μに
している。この積層シートは通例ラミネート法により形
成されるが、その他適宜の方法によつて積層することが
できる。
こうした支持体(3)に、必要に応じて適宜プライマー
層を形成し、その上にニトログリセリン、サリチル酸エ
ステル、メントールその他の揮発性を有する薬剤を含有
する粘着剤層(4)を形成する。図示のものでは、支持
体のポリオレフイン側に粘着剤層を形成しているが、反
対側に形成することもできる。この貼付剤(5)の粘着
剤の上には適宜剥離紙(6)を被せ、アルミニウムラミ
ネート袋等の薬剤が揮散しない袋に入れて保存するとよ
い。
上記ポリオレフインには、低密度のもの、高密度のも
の、延伸したもの、無延伸のもの、ブレンドしたものそ
の他各種のものが使用でき、担持する薬剤、貼付する部
位、貼付時間等を考慮してその種類、組合せ、厚さなど
が決められる。
第2図に示すものは、6μのポリエチレンテレフタレー
ト層(8)の一面を20μの高密度ブレンドポリエチレン
層(9)に、他面を10μの無延伸ポリプロピレン層(1
0)と三層にし、この支持体(11)の上記ポリプロピレ
ン層(10)の上に揮発性を有する薬剤を含有する粘着剤
層(4)を設けたものであるが、上記ポリエチレン層
(8)側に粘着剤層を形成することもできる。図示のも
のでは薬剤が粘着剤の中に混り合つているが、適宜ペー
スト状等にした薬剤を支持体上に塗布し、その上を粘着
剤で覆うようにしたりすることもある。
上記したポリエチレンテレフタレート及びポリオレフイ
ンのシートについて、揮発性を有する薬剤についての揮
散性(透過性)について下記のとおり試験を行つた。
(試験方法) ニトログリセリンを1cm3当り1.1mg含有する粘着剤を下
記の4種のシートに厚さ40μに塗布し、シリコーン処理
した剥離紙を重ねて覆い、これを37℃の恒温槽の中に入
れ、24時間経過後にニトログリセリンの揮散量を測定し
て揮散率を求めた。
(考察) ポリエチレンテレフタレートシートは薄くてもニトログ
リセリンの揮散を充分に阻止しているが、ポリエチレン
系のフイルムは厚いものでもニトログリセリンは揮散し
ている。
〔考案の作用効果〕
本品は、適宜剥離紙を剥して皮膚に貼付すれば、薬剤は
経皮的に確実に投与され、上記支持体は揮発性の薬剤の
揮散を防ぐと共にこれを吸着することもないから、薬剤
のロスがなく効率的な投与ができる。また、この貼付剤
は柔軟性に富んでいるので、皮膚にしつかりとなじんで
皮膚の動きに順応することができ、剥れたり、違和感を
感じることも少く、これに伴つて粘着性の比較的低い粘
着剤が使えるので、使用済後に剥すことも容易で痛みも
少い。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は断面図、第2図
は他例の断面図である。 (1)…ポリエチレンテレフタレート層、(2)…ポリ
オレフイン層、(3)…支持体、(4)…粘着剤層、
(5)…貼付剤、(6)…剥離紙

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエチレンテレフタレート層と、これと
    一体にされたポレオレフイン層と、上記いずれかの層に
    付着され揮発性を有する薬剤を含有する皮膚に貼付され
    るべき粘着剤層を具備する皮膚貼付剤。
  2. 【請求項2】上記ポリエチレンテレフタレート層とポリ
    オレフイン層とが多層に形成されている請求項1記載の
    皮膚貼付剤。
  3. 【請求項3】ポリエチレンテレフタレートとポリオレフ
    インの層を複数積層してシート状に形成し、このシート
    状の支持体に揮発性を有する薬剤と粘着剤を担持させた
    皮膚貼付剤。
  4. 【請求項4】上記支持体のポリオレフイン層に無延伸ポ
    リプロピレンの層が含まれている請求項3記載の皮膚貼
    付剤。
  5. 【請求項5】上記薬剤がニトログリセリンである請求項
    1または3記載の皮膚貼付剤。
  6. 【請求項6】揮発性を有する薬剤を担持し、ポリエチレ
    ンテレフタレートとポリオレフインを複層状態に貼り合
    わせたシートからなることを特徴とする皮膚貼付剤用の
    支持体。
JP1989049612U 1989-04-28 1989-04-28 皮膚貼付剤 Expired - Lifetime JPH0754259Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989049612U JPH0754259Y2 (ja) 1989-04-28 1989-04-28 皮膚貼付剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989049612U JPH0754259Y2 (ja) 1989-04-28 1989-04-28 皮膚貼付剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02142434U JPH02142434U (ja) 1990-12-03
JPH0754259Y2 true JPH0754259Y2 (ja) 1995-12-18

Family

ID=31567456

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989049612U Expired - Lifetime JPH0754259Y2 (ja) 1989-04-28 1989-04-28 皮膚貼付剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0754259Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11199483A (ja) * 1998-01-12 1999-07-27 Taisho Pharmaceut Co Ltd 貼付剤
JP6807195B2 (ja) 2016-09-15 2021-01-06 日東電工株式会社 生体貼付用積層体

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57150615A (en) * 1981-03-13 1982-09-17 Nitto Electric Ind Co Ltd Preparation of complex pharmaceutical preparation
JPS59193819A (ja) * 1983-04-19 1984-11-02 Toppan Printing Co Ltd 消炎、鎮痛プラスタ−用基材フイルム
JPS61112015A (ja) * 1985-11-13 1986-05-30 Nitto Electric Ind Co Ltd 医薬製剤
JPS63246325A (ja) * 1987-03-31 1988-10-13 Sekisui Chem Co Ltd ニトログリセリン貼付剤およびその製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57150615A (en) * 1981-03-13 1982-09-17 Nitto Electric Ind Co Ltd Preparation of complex pharmaceutical preparation
JPS59193819A (ja) * 1983-04-19 1984-11-02 Toppan Printing Co Ltd 消炎、鎮痛プラスタ−用基材フイルム
JPS61112015A (ja) * 1985-11-13 1986-05-30 Nitto Electric Ind Co Ltd 医薬製剤
JPS63246325A (ja) * 1987-03-31 1988-10-13 Sekisui Chem Co Ltd ニトログリセリン貼付剤およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02142434U (ja) 1990-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8449907B2 (en) Fentanyl suspension-based silicone adhesive formulations and devices for transdermal delivery of fentanyl
US8151987B2 (en) Peelable pouch for transdermal patch and method for packaging
US5662925A (en) Transdermal delivery system with adhesive overlay and peel seal disc
EP0242827B1 (de) Flächenförmiges therapeutisches System, Verfahren zu seiner Herstellung und seine Verwendung
DE3844247C2 (ja)
JP3021661B2 (ja) 薬剤含有接着複合体の経皮放出デバイス
JP2543457B2 (ja) 経皮デバイス
JP5330832B2 (ja) 両面非接着剥離フィルム
JPH06510043A (ja) 薬効遅延を達成するために膜で保護された微細孔膜を用いる経皮ドラッグデリバリーデバイス
EP0117027A1 (en) Drug delivery device
CA2065403C (en) Transdermal delivery device having delayed onset
US8329210B2 (en) Twin transdermal drug delivery patch
US4788064A (en) Transdermal delivery system
JPH0754259Y2 (ja) 皮膚貼付剤
EP0559411A1 (en) Titratable transdermal patch system and method for administration of therapeutic substances
JP3172395B2 (ja) 経皮薬剤放出デバイス
JP2781016B2 (ja) 経皮吸収製剤
JP3071839B2 (ja) 医療用貼付剤
JP2000175960A (ja) 貼付剤
JP2820268B2 (ja) 経皮投薬用皮膚処理材
JPS639546Y2 (ja)
JP3460092B2 (ja) 軟膏剤系貼付剤の製造方法
JPS62230720A (ja) 積層製剤
JPS6038646Y2 (ja) 生理活性物質供給体
JPH0278617A (ja) 貼付剤