JPH0754043B2 - 内装材 - Google Patents

内装材

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JPH0754043B2
JPH0754043B2 JP29777891A JP29777891A JPH0754043B2 JP H0754043 B2 JPH0754043 B2 JP H0754043B2 JP 29777891 A JP29777891 A JP 29777891A JP 29777891 A JP29777891 A JP 29777891A JP H0754043 B2 JPH0754043 B2 JP H0754043B2
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JP
Japan
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yarn
woven fabric
test
adhesive
interior material
Prior art date
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JP29777891A
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English (en)
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JPH05113020A (ja
Inventor
重治 新井
隆 川嵜
栄一 大竹
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LILYCOLOR CO., LTD.
Asahi Fiber Glass Co Ltd
Original Assignee
LILYCOLOR CO., LTD.
Asahi Fiber Glass Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、天井材、壁材のような
内装材に関する。
【0002】
【従来の技術】遠心法等によって製造されたガラス短繊
維に、未硬化フェノール樹脂系バインダーのようなバイ
ンダを附与して集綿し、所定密度となるよう挟圧しつつ
加熱し、バインダーを硬化させてガラス繊維同志を結合
したガラス繊維短繊維板は、軽量で、断熱、吸音性に優
れ、内装材として広く用いられている。ガラス短繊維板
からガラス短繊維が飛散するのを防止し、又美観を向上
させる為、ガラス短繊維板の表面に表被材を接着させ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】内装材は、建設省告示
第1828号による不燃材料試験の基材試験及び表面試
験に合格する不燃性を有することが強く要望される。上
記基材試験に合格するためには、750±10℃に保た
れた加熱炉内に試験体を挿入し、この際の炉内温度上昇
が50℃以下であることが必要である。又、表面試験に
合格するためには、温度時間面積が0以下であり、且つ
煙濃度が30以下であることが必要である。表被材とし
て有機繊維製クロスを用いると、加熱炉に置かれた表被
材に着火現象が生じ、炉内温度が850℃以上に急上昇
してしまう。このため、認定試験に合格する内装材(合
格品)を得るためには、表被材としてそれ自身不燃材料
であるガラスクロスが専ら用いられているが、ガラスク
ロスを用いると、ガラスクロスはインペイ性が悪いた
め、ガラス繊維板の色が透けて見え、外観上好ましくな
い。ガラスクロスに目止め材を塗布することにより、外
観を向上させることができるが、目止め材を塗布すると
不燃性が悪化して合格品が得られないだけでなく、吸音
性が低下し易い。
【0004】有機繊維よりなる織布を使用することによ
り、外観を向上させることができ、また吸音性の良好な
内装材を得ることができるが、上述のように、有機繊維
製織布は燃焼し易く、加熱炉内で着火現象が生ずるた
め、有機繊維製織布を使用した合格品を得ることはでき
なかった。本発明は、上述した従来技術の問題点を解消
し、外観、吸音性も良好であり、上記した基材及び表面
試験に充分合格する内装材を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
目的を達成する為に、ガラス短繊維板の表面に、経糸、
緯糸の一方がキュプラ糸で、他方がビスコースレーヨ
ン、スフ又は綿を主体とする糸で構成され、且つリン酸
系処理剤を附与した織布を、カルボジイミド系接着剤で
接着することにより内装材を構成する。
【0006】次に、本発明を更に具体的に説明する。本
発明において、ガラス短繊維板1としては、直径3〜3
0μ、望ましくは5〜13のガラス短繊維に、バインダ
を固型分として3〜15wt%、望ましくは5〜12w
t%を附与し、挟圧、加熱することによって得られる、
嵩密度30〜120Kg/m3 、望ましくは40〜10
0Kg/m3 、厚み10〜100mm、望ましくは15
〜50mmのものを用いるのが適当である。バインダと
しては、Bステージのフェノール樹脂、変性フェノール
樹脂等を好適に用いることができる。
【0007】密度があまり大きいと吸音性が低下し易
く、又密度があまり小さいと充分な剛性が得られ難い。
厚みがあまり小さいと吸音、断熱性が不充分となり易
く、又厚みがあまり大きいと経済的ではなく、軽量とい
う特性が失われ易い。バインダ量があまり小さいと充分
な剛性が得られ難く、又バインダ量があまり多いと不燃
性が悪化し易い。
【0008】表被材は、経糸又は緯糸の一方、望ましく
は、経糸をキュプラ糸で、他方、望ましくは緯糸をビス
コースレーヨン、スフ、又は綿を主体とする糸で構成し
た織布2を使用する。キュプラ糸としては、50〜15
0デニール、望ましくは75〜120デニールのフィラ
メンを合糸してなる100〜300デニール、望ましく
は150〜240デニールのものを使用するのが適当で
ある。
【0009】ビスコースレーヨン、スフ又は綿主体とす
る糸としては、60〜1,000デニール、望ましくは
120〜800デニールのものを使用するのが適当であ
る。
【0010】上記糸で形成する織布の織組織に特に限定
はないが、平織、斜文織、朱子織等を単独又は組合せて
好適に使用することができる。なお、打込本数及び目付
は、経60〜200本/インチ、望ましくは90〜13
0本/インチ、緯30〜100本/インチ、望ましくは
50〜70本/インチ、100〜300gr/m2 、望
ましくは180〜250gr/m2 とするのが適当であ
る。本発明の作用に就いては、充分明らかでないが、経
糸、緯糸として上記二種類の糸を組合わせた織布(以下
本織布という)用い、且つ後述のリン酸系処理を施こ
し、カルボジイミド系接着剤で接着することによって合
格品をうることができたがきたが、キュプラ或はビスコ
ースレーヨン、スフ又は綿を主体とする糸とこれ以外の
糸を組合わせて用いた場合、キュプラ糸或はビスコース
レーヨン、スフ又は綿を主体とする糸のみを用いた場合
には、後述のリン酸系処理を行い、カルボジイミド系接
着剤を使用しても好適な結果を得ることはできなかっ
た。
【0011】リン酸系処理剤としては、ポリリン酸カル
バメイト系、含リン酸アミノプラスト系、ポリリン酸塩
縮合物系のようなリン酸系化合物主体とするものを用
い、上記リン酸系化合物の溶液又は懸濁液を織布に吹付
け、又はこれらの液中に織布をディップし、或はロール
コーターで塗布することにより、リン酸系化合物を附与
するのが適当であり、これ以外の難燃材を使用した場
合、或は後述のカルボジイミド系接着剤以外の接着剤を
使用した場合には合格品を得ることはできなかった。附
与量は、固形分として全有機物(織布とバインダの合計
量)の5〜70wt%、望ましくは10〜50wt%と
するのが適当である。附与量があまり小さいと不燃性が
不充分となり易く、又あまり大きいと織布が変色した
り、柔軟性が失われ易い。なお、ホウ酸系化合物、有機
ハロゲン化合物のような難燃剤を併用することもでき
る。
【0012】ガラス短繊維板1にカルボジイミド系接着
剤3を用いて織布2を接着し、内装材4を形成する。カ
ルボジイミド系接着剤としては、カルボジライト(商品
名、日清紡製)を使用するのが適当である。接着剤の使
用量は、20〜200gr/m2 、望ましくは30〜1
00gr/m2 とするのが適当である。この量があまり
小さいと織布が剥離し易く、又この量をあまり大として
も接着効果は然程増大せず、不経済である。又、接着剤
中にAl(OH)3 、Mg(OH)2 のような無機水酸
化合物を添加することにより、一層良好な結果を得るこ
とができる。
【0013】
【作用】ガラス短繊維板の表面に、経糸又は緯糸の一方
がキュプラ糸で、他方がビスコースレーヨン、スフ又は
綿主体とする糸で構成され、且つリン酸系処理剤を附与
した織布を、カルボジイミド系接着剤で接着することに
より、外観、不燃性、吸音、断熱性の良好な内装材を得
る。
【0014】
【実施例1】平均直径7μのガラス短繊維に、フェノー
ル樹脂系バインダを、固形分として8wt%附与し、挟
圧加熱して64Kg/m3 、厚さ25mmのガラス短繊
維板を製造した。75デニール諸撚りキュプラ糸を経糸
として、265デニールのスフ糸を緯糸として用い、次
の仕様の織布を製造した。 織組織 平織及び朱子組成を複合したもの 打込本数 経 111本/インチ 緯 70本/インチ この織布をアミノプラストリン酸化合物とスルホミアド
系オリゴマーを夫々、280g/l、220g/lの割
合で含む処理液をスプレーし、これらの合計量を固形分
として100gr/m2 附与した。次いで、この織布
を、接着剤としてカルボジライト9010(商品名、日
清紡製)60gr/m2 用いて、上記繊維板に加熱接着
して内装材とした。この内装材は吸音性、断熱性、外観
ともに良好で、建設省告示第1828号による不燃材料
試験である基材試験を行ったところ、試験時の温度上昇
は45℃であり、充分合格し、又表面試験を行なったと
ころ、温度時間面積は0、煙濃度は16であり、合格し
た。
【0015】
【実施例2】実施例1の緯糸に代えてスフ糸とビスコー
スレーヨン糸を交互に用い、実施例1と同様な試験を行
った場合、基材試験の温度上昇は37℃、表面試験の温
度時間面積は0、煙濃度は18であり、ともに合格し
た。
【0016】
【比較例1】実施例1の経糸、緯糸に代え、両者ともス
フ用いて実施例1と同様な試験を行った場合の温度上昇
は90℃で、不合格であった。
【0017】
【比較例2】実施例1と同じ織布を用い、リン酸系処理
剤に代え、難燃剤としてデカブロモジフェニルエーテル
を14gr/m2 、酸化アンチモンを6gr/m2 の割
合で附着させ、実施例1と同様な試験を行った場合の温
度上昇は139℃で、不合格であった。
【0018】
【比較例3】実施例1の接着剤に代え、ポリ酢酸ビニル
エマルジョン(固形分50wt%)を100部、デカブ
ロモジフェニールエーテル17部、酸化アンチモン4
部、水589部の混合物を固形分として15gr/m2
の割合で用いた場合の、温度上昇は40℃で基材試験は
合格したが、表面試験を行ったところ、温度時間面積が
30であり、不合格であった、
【0019】
【発明の効果】外観、断熱性、吸音性、不燃性が良好で
ある。
【0020】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内装材の断面図である。
【符号の説明】
1 ガラス短繊維板 2 織布 3 接着剤 4 内装材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 1/94 V

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス短繊維板の表面に、経糸、緯糸の
    一方がキュプラ糸で、他方がビスコースレーヨン、スフ
    又は綿を主体とする糸で構成され、且つリン酸系処理剤
    を附与した織布を、カルボジイミド系接着剤で接着した
    ことを特徴とする内装材。 【0001】
JP29777891A 1991-10-18 1991-10-18 内装材 Expired - Lifetime JPH0754043B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29777891A JPH0754043B2 (ja) 1991-10-18 1991-10-18 内装材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29777891A JPH0754043B2 (ja) 1991-10-18 1991-10-18 内装材

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Publication Number Publication Date
JPH05113020A JPH05113020A (ja) 1993-05-07
JPH0754043B2 true JPH0754043B2 (ja) 1995-06-07

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ID=17851059

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JP29777891A Expired - Lifetime JPH0754043B2 (ja) 1991-10-18 1991-10-18 内装材

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EP3552819B1 (en) 2008-10-16 2022-07-06 Zephyros Inc. Composite sound absorber
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WO2016094395A1 (en) 2014-12-08 2016-06-16 Zephyros, Inc. Vertically lapped fibrous flooring
US10460715B2 (en) 2015-01-12 2019-10-29 Zephyros, Inc. Acoustic floor underlay system
WO2016118587A1 (en) 2015-01-20 2016-07-28 Zephyros, Inc. Sound absorption materials based on nonwovens
US11541626B2 (en) 2015-05-20 2023-01-03 Zephyros, Inc. Multi-impedance composite

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