JPH0753U - Frp製水族飼育水槽 - Google Patents

Frp製水族飼育水槽

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JPH0753U
JPH0753U JP3621493U JP3621493U JPH0753U JP H0753 U JPH0753 U JP H0753U JP 3621493 U JP3621493 U JP 3621493U JP 3621493 U JP3621493 U JP 3621493U JP H0753 U JPH0753 U JP H0753U
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JP
Japan
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aquarium
frp
breeding
fluoroolefin
fluororesin
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達男 上原
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Asahi Yukizai Corp
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Asahi Organic Chemicals Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主として海産水族の飼育に好適に使用され
る、貝類、藻類あるいはその他の付着性生物が付着しに
くく、防汚性に優れた内面を有するFRP製水族飼育水
槽を提供することである。 【構成】 FRPで製造された水族飼育水槽において、
その本体部1の内面4が有機溶剤に可溶でかつ常温硬化
型のフルオロオレフィン含有樹脂組成物からなるふっ素
樹脂系塗料で塗装されていることを特徴とするFRP製
水族飼育水槽。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は主として海産水族(藻類と魚介類の総称)の飼育に好適に使用される 繊維強化プラスチック(以下FRPと称する)製の水族飼育水槽に関するもので あり、さらに詳しくは、貝類、藻類あるいはその他の付着性生物が付着しにくく 、防汚性に優れた内面を有するFRP製水族飼育水槽に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来アワビ、クルマエビ、ヒラメ等の海産水族が陸上水槽で飼育されている。 これらの水槽はコンクリート製や熱可塑性樹脂製が主体であるが、最近では種々 の特徴を有していることから、FRP製の水槽が使用されるようになった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの水槽の接液面には、供給海水に含まれて流入する付着 性生物(例えばウズマキゴカイ等)が繁殖し、様々な障害を与えるために、付着 性生物の清掃除去作業を頻繁に行なう必要がある。その対策の一つとして、FR P製の水槽の場合には、エポキシ樹脂やウレタン樹脂塗装等が行なわれているが 、清掃にともなう塗装面の損傷は付着性生物の付着を促進することさえある。ま た、平滑なアクリル樹脂板を接液面に使用することも行なわれているが、高価で あり成形加工にも限界があるために、これらは未だに問題の解決には至っていな い。
【0004】 本考案は以上のような従来技術の問題点に鑑みなされたものでその目的は内面 に付着性生物あるいはその他の汚染物質が付着しにくい、防汚性に優れたFRP 製水族飼育水槽を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案者等は上記従来技術の問題点に鑑み種々検討を重ねた結果、ふっ素含有 樹脂組成物からなる塗料を水槽の内面に塗装することにより、従来技術の問題点 が大幅に解決できることを見いだし本考案をなすに至った。
【0006】 すなわち本考案は、FRPで製造された水族飼育水槽において、その本体部内 面が有機溶剤に可溶でかつ常温硬化型のフルオロオレフィン含有樹脂組成物から なるふっ素樹脂系塗料で塗装されていることを特徴とするFRP製水族飼育水槽 に関するものである。
【0007】 本考案で用いられる有機溶剤に可溶でかつ常温硬化型のフルオロオレフィン含 有樹脂組成物としては、 A)フルオロオレフィン、アルキルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエー テル及びヒドロキシルアルキルビニルエーテルの共重合体からなるもの。
【0008】 B)フルオロオレフィン、脂肪酸ビニルエステル及びヒドロキシ基含有アリルエ ーテルの共重合体からなるもの。
【0009】 C)フルオロオレフィン、カルボン酸ビニルエステル、1分子中に2個以上の水 酸基を持つビニル単量体、カルボキシル基含有ビニル単量体及びビニル単量体の 共重合体からなるもの。 等が挙げられる。その中でもC)タイプのものが本考案においては好適なものと して挙げられる。
【0010】 ここでC)タイプのものについてさらに具体的に説明すると、 クロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン等のフルオロオレフィ ン25〜75モル%、酢酸ビニル、酪酸ビニル、プロピオン酸ビニル等の脂肪族 系カルボン酸ビニルエステル10〜70モル%、下記一般式で表される1分子中 に2個以上の水酸基をもつビニル単量体3〜40モル%
【0011】
【化1】 (nは0〜10の整数、好適には0〜4) アクリル酸、メタアクリル酸、ビニル酢酸、アリルオキシ酢酸、イタコン酸等の カルボキシル基含有ビニル単量体0.1〜20モル%及びビニルエーテル、アリ ルエーテル、メタアクリル酸エステル、塩化ビニル等のその他のビニル単量体0 〜50モル%をラジカル開始剤の存在下に重合させて得られる未硬化状態の樹脂 の分子量が2000〜50000である塗料用樹脂組成物である。
【0012】 以上説明したA)、B)、C)タイプのフルオロオレフィン含有樹脂組成物は 、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル、ベンゼン、トルエン等の 芳香族炭化水素系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、アセトン 、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン 系溶剤、その他アミド系溶剤、含ハロゲン系溶剤に溶解可能で、これらの溶剤に 溶解後、各種顔料を添加して塗料用組成物に調整される。また、塗装する場合に は該塗料用組成物に硬化剤として多価イソシアネート類を添加して使用される。 両者は溶剤を飛散させることにより常温で反応し、本考案に適した硬化塗膜が得 られる。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面にもとづいて詳細に説明するが、本考案が本実施 例に限定されないことは言うまでもない。
【0014】 図1は、本考案の一実施例であるFRP製水族飼育水槽の一部切り欠き断面を 含む要部を示した図面である。
【0015】 図において、1はFRP製水族飼育水槽の本体部であり、その断面は図2に拡 大して示されているごとく三層構造からなっている。(わかりやすくするために 誇張して図示してある。)2はガラス繊維と不飽和ポリエステル樹脂を主成分と してなるFRP製である。該FRP層2はこれらの繊維及び樹脂に限定されるも のでなく、炭素樹脂、アラミド繊維、ナイロン繊維等の繊維質基材や、エポキシ 樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂がいずれも使用で きる。
【0016】 3はポリウレタン樹脂塗料からなる下塗り層である。 この下塗り層3は上塗りされるふっ素樹脂系塗料とFRP層2との密着を良く する作用をするもので、必ず使用する必要がある。下塗り層3にはポリウレタン 樹脂塗料の他に各種プライマーやシーラー等も好適に使用できる。
【0017】 4は前記Cタイプに相当するセントラル硝子(株)の常温硬化型ふっ素樹脂「 セフラルコート」(A−202B)に白色顔料を混合してなるふっ素樹脂系塗料 でスプレー塗装された上塗り層である。該上塗り層4の塗膜は長期間にわたり色 調や光沢が変化しない超耐候性を有し、また鉛筆硬度で2Hレベルの硬さを有し ているため屋外でFRP製水族飼育水槽が使用されても亀裂が発生するような問 題は全くない。該塗膜の硬度が高いこと、また気温が上昇しても硬度がそれほど 低下しないことが原因であるのか明白ではないが、付着性生物などが付着しにく くなっている。
【0018】 尚、上記常温硬化型ふっ素樹脂系塗料は水槽の内面(少なくとも水と接触する 面)に限らず外面に塗装してもよいことは言うまでもなく、そうすることにより 、水槽の耐候性がさらに向上する。
【0019】 本考案者は、小型のFRP水槽を作り、その内面に上記実施例と同一組成のふ っ素樹脂系塗料で塗装した部分、ウレタン樹脂で塗装した部分及びアクリル樹脂 板でライニングした部分を設け、槽内に海水を巡流させてアワビの飼育実験を6 ヶ月にわたって行なった。その結果は次のとおりであった。
【0020】 ウレタン樹脂塗装部分では、10日から14日に一度の付着生物除去の清掃が 全面において必要で、付着生物の剥離が悪く塗膜を傷つけた。また、45日から 60日で塗膜の塗り替えが必要であった。アクリル樹脂板のライニング部分では 、付着量は前者より少ないが、20日に一度程度の付着生物除去の清掃が必要で あった。また、わずかづつではあるが表面に微細な傷が残っていた。長時間使用 後にアクリル板の交換が必要である。一方、ふっ素樹脂系塗装部分では、25日 から30日に一度の清掃が必要であったが、付着生物はわずかな力で簡単に剥離 脱落し、塗膜の損傷もなくアクリル板以上の効果が判定された。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したごとく、本考案のFRP製水族飼育水槽は、その本体部内面が常 温硬化型のフルオロオレフィン含有樹脂組成物からなるふっ素樹脂系塗料で塗装 されているため、その塗膜は長期にわたり色調や光沢の変化がなく、また、高い 硬度を有するため、屋外で使用しても全く問題はない。さらには、防汚性に優れ ているため付着性生物等の付着が押さえられ、その結果として水槽の清掃周期が 長くなり、掃除する際にも付着性生物等の除去作業が容易で掃除の時間が大幅に 短縮できる。 尚、本考案のFRP製水族飼育水槽は海産水族に限らず、淡水に住む魚介類の 飼育にも使用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すFRP製水族飼育水槽
の一部切り欠き断面を含む要部の図面である。
【図2】図1の円内部における本体部側壁断面の拡大図
である。
【符号の説明】
1:本体部、2:FRP層、3:ポリウレタン樹脂塗料
(下塗り層)、4:ふっ素樹脂系塗料(上塗り層)、
5:給水管

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 FRPで製造された水族飼育水槽におい
    て、その本体部内面が有機溶剤に可溶でかつ常温硬化型
    のフルオロオレフィン含有樹脂組成物からなるふっ素樹
    脂系塗料で塗装されていることを特徴とするFRP製水
    族飼育水槽。
  2. 【請求項2】 フルオロオレフィンがクロロトリフルオ
    ロエチレン又はテトラフルオロエチレンである請求項1
    記載のFRP製水族飼育水槽。
JP1993036214U 1993-06-08 1993-06-08 Frp製水族飼育水槽 Expired - Fee Related JP2575195Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019146538A (ja) * 2018-02-28 2019-09-05 三井化学株式会社 水棲動植物用水槽および珪藻類の除去方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02303435A (ja) * 1989-05-18 1990-12-17 F R P Seisakusho:Kk 養魚用水槽

Patent Citations (1)

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JP2575195Y2 (ja) 1998-06-25

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