JPH0753876B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents
洗浄剤組成物Info
- Publication number
- JPH0753876B2 JPH0753876B2 JP29336886A JP29336886A JPH0753876B2 JP H0753876 B2 JPH0753876 B2 JP H0753876B2 JP 29336886 A JP29336886 A JP 29336886A JP 29336886 A JP29336886 A JP 29336886A JP H0753876 B2 JPH0753876 B2 JP H0753876B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hair
- quaternary nitrogen
- examples
- urocanic acid
- ultraviolet rays
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Detergent Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は洗浄剤組成物に関する。
［従来の技術］ 過度な紫外線照射は、皮膚にとって極めて有害であるこ
とはよく知られている。また毛髪やウールなどのケラチ
ン繊維も、紫外線照射の影響により化学変化を起こし、
その過度が失われたり、変退色を起こして繊維の風合い
が損われることがある。
とはよく知られている。また毛髪やウールなどのケラチ
ン繊維も、紫外線照射の影響により化学変化を起こし、
その過度が失われたり、変退色を起こして繊維の風合い
が損われることがある。
そこで皮膚及びケラチン繊維を紫外線から保護するた
め、種々の紫外線吸収剤が化粧品及び繊維処理剤に配合
されている。中でもウロカニン酸及びその誘導体は波長
290〜310nmの紫外線をよく吸収する。さらにウロカニン
酸は、天然あるいは人体に存在する天然湿潤因子（NMF;
Natural Moisturizing Factor）の一員であることか
ら、他の紫外線吸収剤、例えばパラアミノ安息香酸誘導
体やサリチル酸誘導体と比べ、人体に対する安全性に優
れている。
め、種々の紫外線吸収剤が化粧品及び繊維処理剤に配合
されている。中でもウロカニン酸及びその誘導体は波長
290〜310nmの紫外線をよく吸収する。さらにウロカニン
酸は、天然あるいは人体に存在する天然湿潤因子（NMF;
Natural Moisturizing Factor）の一員であることか
ら、他の紫外線吸収剤、例えばパラアミノ安息香酸誘導
体やサリチル酸誘導体と比べ、人体に対する安全性に優
れている。
［発明が解決しようとする問題点］ ウロカニン酸及びその誘導体を洗浄剤組成物に配合した
例として、ウロカニン酸エチルエステルを用いたものが
ある（特開昭49−36834）。しかしこの紫外線吸収剤
は、シャンプーなどのすすぎを必要とする洗浄剤に用い
た場合は、洗浄後の皮膚及びケラチン繊維上に残存しに
くいため、十分な紫外線吸収効果は発揮されない。
例として、ウロカニン酸エチルエステルを用いたものが
ある（特開昭49−36834）。しかしこの紫外線吸収剤
は、シャンプーなどのすすぎを必要とする洗浄剤に用い
た場合は、洗浄後の皮膚及びケラチン繊維上に残存しに
くいため、十分な紫外線吸収効果は発揮されない。
［問題点を解決するための手段｝ 本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、ウロ
カニン酸塩と第４級窒素含有水溶性ポリマーとを含有す
る洗浄剤組成物を提供する。
カニン酸塩と第４級窒素含有水溶性ポリマーとを含有す
る洗浄剤組成物を提供する。
ウロカニン酸塩としては、ウロカニン酸ナトリウム、ウ
ロカニン酸カリウム、ウロカニン酸マグネシウムなどの
ウロカニン酸アルカリ塩、及びウロカニン酸塩酸塩、ウ
ロカニン酸硝酸塩、ウロカニン酸硫酸塩等のウロカニン
酸鉱酸塩等が挙げられる。これはウロカニン酸塩の配合
量は特に限定されるものではないが、実用の面から組成
物全体の0.1％（重量％。以下同じ。）以上配合するこ
とが好ましい。0.1％より少ない量では、効果が十分発
揮されないことがある。
ロカニン酸カリウム、ウロカニン酸マグネシウムなどの
ウロカニン酸アルカリ塩、及びウロカニン酸塩酸塩、ウ
ロカニン酸硝酸塩、ウロカニン酸硫酸塩等のウロカニン
酸鉱酸塩等が挙げられる。これはウロカニン酸塩の配合
量は特に限定されるものではないが、実用の面から組成
物全体の0.1％（重量％。以下同じ。）以上配合するこ
とが好ましい。0.1％より少ない量では、効果が十分発
揮されないことがある。
第４級窒素含有水溶性ポリマーとしては、第４級窒素含
有セルロースエーテル、第４級窒素含有スターチ、第４
級窒素含有ポリトリアルキルアミノエチルメタクリレー
ト、第４級窒素含有ポリビニルピロリドン、第４級窒素
含有分解ケラチン、第４級窒素含有キチン又はキトーサ
ンなどを挙げることができる。またこれらのポリマーを
２種以上混合して使用することもできる。
有セルロースエーテル、第４級窒素含有スターチ、第４
級窒素含有ポリトリアルキルアミノエチルメタクリレー
ト、第４級窒素含有ポリビニルピロリドン、第４級窒素
含有分解ケラチン、第４級窒素含有キチン又はキトーサ
ンなどを挙げることができる。またこれらのポリマーを
２種以上混合して使用することもできる。
これら第４級窒素含有ポリマーの分子量は2,000〜3,00
0,000が好ましく、また窒素含有率は0.2〜５％が好まし
い。
0,000が好ましく、また窒素含有率は0.2〜５％が好まし
い。
本発明の第４級窒素含有水溶性ポリマーは、例えば水溶
性ポリマーと第４級窒素導入剤とを反応させることによ
り得ることができる。ここで水溶性ポリマーとしてはセ
ルロースエーテル、スターチ、ポリビニルピロリドン、
トリアルキルアミノエチルメタクリレートポリマーなど
を挙げることができる。また第４級窒素導入剤として
は、グリシジルトリメチルアンモニウムハライド、３−
ハロ−２−ヒドロキシプロピルトリアルキルアンモニウ
ムハライドなどがある。
性ポリマーと第４級窒素導入剤とを反応させることによ
り得ることができる。ここで水溶性ポリマーとしてはセ
ルロースエーテル、スターチ、ポリビニルピロリドン、
トリアルキルアミノエチルメタクリレートポリマーなど
を挙げることができる。また第４級窒素導入剤として
は、グリシジルトリメチルアンモニウムハライド、３−
ハロ−２−ヒドロキシプロピルトリアルキルアンモニウ
ムハライドなどがある。
これら第４級窒素含有水溶性ポリマーの配合量は特に限
定するものではないが、実用の面から0.05％以上、特に
0.1〜２％配合することが好ましい。0.05％より少ない
ときは、効果が十分発揮されないことがある。
定するものではないが、実用の面から0.05％以上、特に
0.1〜２％配合することが好ましい。0.05％より少ない
ときは、効果が十分発揮されないことがある。
さらに本発明の洗浄剤組成物には、上記成分に加え、そ
の種類、使用目的等に応じた成分を適宜添加することが
できる。例えばアニオン界面活性剤、カチオン界面活性
剤、両性界面活性剤又はノニオン界面活性剤、さらに増
粘剤、防腐剤、殺菌剤、乳濁剤、酸化防止剤、トニック
剤、ふけ止め剤、色素、香料等の１種又は２種以上を配
合することができる。本発明は、固形、ペースト状、ク
リーム状、液体等のいかなる形態でも、毛髪及び皮膚用
洗浄剤として使用できる。
の種類、使用目的等に応じた成分を適宜添加することが
できる。例えばアニオン界面活性剤、カチオン界面活性
剤、両性界面活性剤又はノニオン界面活性剤、さらに増
粘剤、防腐剤、殺菌剤、乳濁剤、酸化防止剤、トニック
剤、ふけ止め剤、色素、香料等の１種又は２種以上を配
合することができる。本発明は、固形、ペースト状、ク
リーム状、液体等のいかなる形態でも、毛髪及び皮膚用
洗浄剤として使用できる。
［発明の効果］ 本発明によれば、すすぎを必要とする洗浄剤において
も、紫外線吸収剤を皮膚及びケラチン繊維に十分に残存
させ、紫外線による皮膚及びケラチン繊維の損傷を防ぐ
洗浄剤組成物が得られる。
も、紫外線吸収剤を皮膚及びケラチン繊維に十分に残存
させ、紫外線による皮膚及びケラチン繊維の損傷を防ぐ
洗浄剤組成物が得られる。
［実施例］ まず各実施例において試験した毛髪の様々な損傷度につ
いて、その評価方法を説明する。なお本発明は下記実施
例に限定されるものではない。
いて、その評価方法を説明する。なお本発明は下記実施
例に限定されるものではない。
毛髪の破断強度 10gの毛髪束に1gの洗浄組成物を均一に散布し、40℃、5
00mlの温湯で10秒間漬け洗いし、すすぐ操作を２回繰り
返した。次いで乾燥した毛髪にキセノンランプから紫外
線を５時間照射した。以上の処理を20回繰り返した後、
毛髪束の中から任意に毛髪を選び、2cmの長さにした。
次いで25±１℃、相対湿度65％の条件下で、引張り強度
計としてテンシロンUTM−11−20（東洋測器社製）を用
い、引張り速度40mm/分、最大目盛り200gで毛髪を引張
り、切断した時の加重を毛髪の破断速度とした。毛髪の
損傷度としての毛髪の破断強度は、紫外線を照射をしな
い場合のそれを基準として、その変化率（１）により評
価した。
00mlの温湯で10秒間漬け洗いし、すすぐ操作を２回繰り
返した。次いで乾燥した毛髪にキセノンランプから紫外
線を５時間照射した。以上の処理を20回繰り返した後、
毛髪束の中から任意に毛髪を選び、2cmの長さにした。
次いで25±１℃、相対湿度65％の条件下で、引張り強度
計としてテンシロンUTM−11−20（東洋測器社製）を用
い、引張り速度40mm/分、最大目盛り200gで毛髪を引張
り、切断した時の加重を毛髪の破断速度とした。毛髪の
損傷度としての毛髪の破断強度は、紫外線を照射をしな
い場合のそれを基準として、その変化率（１）により評
価した。
変化率（％） ＝（紫外線を照射した毛髪の平均破断強度／ 紫外線を照射しない毛髪の平均破断強度） ×100 ……（１） 毛髪のパサつき度 毛髪束のパサつきは、毛髪の破断強度を測定したときと
同様に、試料で洗浄し紫外線を照射する操作を20回繰返
した毛髪束を、紫外線を照射しないで20回洗浄したもの
を基準とし、20名の判定者によって下記の３段階で官能
評価した。
同様に、試料で洗浄し紫外線を照射する操作を20回繰返
した毛髪束を、紫外線を照射しないで20回洗浄したもの
を基準とし、20名の判定者によって下記の３段階で官能
評価した。
○：基準と同等 △：基準と比べてやや劣る X:基準と比べて劣る 毛髪の退色度 毛髪の破断強度を測定したときと同様に紫外線を照射し
た毛髪束の色について、20名の判定者によって目視評価
した。毛髪の色の評価は、紫外線を照射していない毛髪
の色を基準として、下記の３段階に評価した。
た毛髪束の色について、20名の判定者によって目視評価
した。毛髪の色の評価は、紫外線を照射していない毛髪
の色を基準として、下記の３段階に評価した。
○：基準と同等 △：基準と比べてやや劣る X:基準と比べて劣る 実施例１〜７、比較例１〜３ 第１表に示した配合組成で10種類の洗浄組成物を調製
し、洗浄・乾燥後、紫外線を照射した毛髪の損傷度、即
ち毛髪の破断強度の変化、毛髪のパサつき度、及び退色
度を前記の方法で評価した。
し、洗浄・乾燥後、紫外線を照射した毛髪の損傷度、即
ち毛髪の破断強度の変化、毛髪のパサつき度、及び退色
度を前記の方法で評価した。
第１表の結果から明らかなように、実施例１〜７の洗浄
剤組成物は、毛髪の破断強度の変化、パサつき度及び退
色度のいずれの項目についても良好な評価を得た。これ
に対し、ウロカニン酸塩及び第４級窒素含有ポリマーの
一方又は両者を配合していない比較例１〜３の洗浄剤組
成物は、いずれの試験項目からも損傷防止効果は認めら
れなかった。
剤組成物は、毛髪の破断強度の変化、パサつき度及び退
色度のいずれの項目についても良好な評価を得た。これ
に対し、ウロカニン酸塩及び第４級窒素含有ポリマーの
一方又は両者を配合していない比較例１〜３の洗浄剤組
成物は、いずれの試験項目からも損傷防止効果は認めら
れなかった。
実施例8,9 第２表に示した配合組成で２種類の洗浄組成物を調製
し、前記実施例と同様の処理をした後、毛髪の損傷度を
評価した。
し、前記実施例と同様の処理をした後、毛髪の損傷度を
評価した。
第２表の結果から明らかなように、本発明の洗浄剤組成
物は、香料、色素等の他の成分を配合した場合でも、毛
髪の損傷についてはこれらの成分の影響を受けることが
なかった。
物は、香料、色素等の他の成分を配合した場合でも、毛
髪の損傷についてはこれらの成分の影響を受けることが
なかった。
Claims (1)
- 【請求項１】ウロカニン酸塩と第４級窒素含有水溶性ポ
リマーとを含有する洗浄剤組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29336886A JPH0753876B2 (ja) | 1986-12-11 | 1986-12-11 | 洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29336886A JPH0753876B2 (ja) | 1986-12-11 | 1986-12-11 | 洗浄剤組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63146999A JPS63146999A (ja) | 1988-06-18 |
| JPH0753876B2 true JPH0753876B2 (ja) | 1995-06-07 |
Family
ID=17793875
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29336886A Expired - Lifetime JPH0753876B2 (ja) | 1986-12-11 | 1986-12-11 | 洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0753876B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB8903777D0 (en) * | 1989-02-20 | 1989-04-05 | Unilever Plc | Shampoo composition |
| US5186928A (en) * | 1989-02-20 | 1993-02-16 | Chesebrough-Pond's Usa Co., Division Of Conopco, Inc. | Shampoo composition |
| DE19534370C2 (de) * | 1995-09-15 | 1998-04-02 | Henkel Kgaa | Verwendung von kationischem Chitosan |
-
1986
- 1986-12-11 JP JP29336886A patent/JPH0753876B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63146999A (ja) | 1988-06-18 |
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