JPH0753812A - アミノ基含有ポリプロピレン樹脂組成物 - Google Patents

アミノ基含有ポリプロピレン樹脂組成物

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JPH0753812A
JPH0753812A JP19961993A JP19961993A JPH0753812A JP H0753812 A JPH0753812 A JP H0753812A JP 19961993 A JP19961993 A JP 19961993A JP 19961993 A JP19961993 A JP 19961993A JP H0753812 A JPH0753812 A JP H0753812A
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JP
Japan
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amino group
resin composition
polypropylene
polypropylene resin
acid
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Withdrawn
Application number
JP19961993A
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English (en)
Inventor
Akira Miyamoto
宮本  朗
Kazuaki Saito
和昭 斎藤
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は塗膜密着性・接着性が改良されたポ
リプロピレン樹脂組成物を提供する。本発明のポリプロ
ピレン樹脂は自動車部品、電気・電子部品、機械部品、
玩具、文房具、日用品、シート、フィルムなどの分野
で、特に塗装・印刷・接着を必要とする用途に好ましく
使用される。 【構成】 結晶性ポリプロピレン(A)が0.1〜95
重量部と1級アミノ基を有する変性ポリプロピレン
(B)99.9〜5重量部とからなるポリプロピレン樹
脂組成物であって、樹脂組成物中に1級アミノ基量が
0.5×10-2meq(CH3 ONa)/g(PP)以
上含まれることを特徴とするアミノ基含有ポリプロピレ
ン樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塗膜密着性・接着性に優
れたポリプロピレン樹脂組成物に関するものである。本
発明のポリプロピレン樹脂組成物は自動車部品、電気・
電子部品、機械部品、玩具、文房具、日用品、シート、
フィルムなどの分野で、特に塗装・印刷・接着を必要と
する用途に好ましく使用される。
【0002】
【従来の技術】結晶性ポリプロピレンは機械的性質や電
気的性質などが優れ、かつ成形加工が容易なことから自
動車部品、電気・電子部品、機械部品などの分野で使用
されている。しかし、ポリプロピレンは塗膜密着性、接
着性等において難点を有しており、これらが新規の実用
途開拓上の障害となっている。
【0003】ポリプロピレンの塗膜密着性を改良するた
めの手段としては、火炎処理法、プラズマ処理法、オ
ゾン処理法、コロナ放電処理法、紫外線または電子線照
射処理法、等の乾式表面処理法、クロム酸混液や濃硫
酸などの鉱酸を用いて処理する方法、成形体表面に化学
的に表面改質成分をグラフトさせる方法、等の湿式表面
処理法、及び、表面改質層を直接塗布するプライマー
コーティング法、等が挙げられる。しかしながら、これ
らの方法はその実施にあたり、以下のような難点があ
る。
【0004】乾式表面処理法では、被処理成形体の形状
が著しく限定され、さらに処理後の放置によって処理効
果が著しく経時的に低下するばかりでなく、処理による
改質効果が必ずしも十分でない場合が多い。その上、高
価な処理装置を使用するために経済的にも不利であるな
どの欠点がある。例えば、プラズマ処理法においては高
度の真空状態が必要であるために高価な装置を設置しな
ければならず、しかも、バッチ式のためにコストの上昇
を避けることが困難であった。さらにプラズマ処理後の
表面は不安定で異物に接触すると塗料の付着性が低下す
るために塗膜密着性能にばらつきが生じることもあり、
取扱いが非常に困難であった。
【0005】湿式処理法は比較的高い改質効果が得られ
るが、有害な薬品を使用しなければならないことや、繁
雑な処理行程が必要となるため連続生産に適さない、と
いった欠点がある。また、プライマーコーティング法に
ついては、通常はプライマーを塗布する前に、1,1,
1−トリクロロエタン等のハロゲン化炭化水素溶剤で蒸
気洗浄をする等の表面処理が必要である。しかし、この
1,1,1−トリクロロエタンについては最近の環境対
策の一つであるオゾン問題で使用が規制されつつある。
さらに、プライマー塗布法においては高価なプライマー
を使用しなければならないことや、塗布工程数が多くな
ることから塗装コストが高くなるといった欠点があるが
それ以外にもプライマーの溶媒を揮発させる必要がある
ことから環境衛生上からも、また火災の危険性を伴うこ
とからも問題があった。
【0006】一方、表面改質剤として他の合成樹脂や添
加剤をポリプロピレン系樹脂にブレンドすることにより
塗膜密着性を改良する方法は、処理設備や処理工程が簡
便であるということから経済的価値が高く、近年、特に
注目されている。例えば、特開平2−102239号公
報、特開平4−63817号公報、特開平4−1267
40号公報では、合成樹脂中に表面改質剤を混練し、改
質剤と成形基板との親和性を駆動力として表面改質剤を
成形体表面に移行せしめて塗膜密着性改良を行う方法が
開示されている。しかしながら、上記の方法において
も、ブレンドする合成樹脂や添加剤のため、しばしば、
剛性、耐熱性等の物性が著しく低下したり、あるいは、
改質効果が成形方法に強く依存するため射出成形等の成
形サイクルが短い成形方法に応用すると改質効果が不十
分である、等の欠点がある。
【0007】ところで、ポリプロピレンの染色性を改良
するために無水マレイン酸変性ポリプロピレンにジアミ
ン化合物を反応させる方法が特公昭44−1540号公
報に開示されている。また、特公昭56−9925号公
報並びに特公昭58ー8683号公報には無水マレイン
酸の製造時に発生する刺激臭を抑制するためにジアミン
化合物を添加する方法が開示されている。さらに、特開
平3ー281608号公報並びに特開平3ー28164
6号公報にはポリプロピレンの耐衝撃性を改良するため
にアミノ基含有化合物により架橋構造を形成させる方法
が開示されている。しかしながら、これらの発明では一
般的なアミノ基含有化合物が使用されており、また、ア
ミノ基含有化合物成分のマトリックス内に於ける凝集状
態が塗膜密着性改良に適切でないため、このような酸変
性ポリプロピレンとアミノ基含有化合物から得られる変
性ポリプロピレンでは良好な塗膜密着性・接着性が発現
しない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、塗膜密着性
・接着性が極めて優れたポリプロピレン樹脂組成物を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】ポリプロピレン樹脂に表
面改質成分となる極性基を導入し、塗膜密着性・接着性
を改良するためには、導入した極性基を成形体表面側に
配向させ、塗料との親和性を高めることが必要である。
本発明者らは樹脂に導入した極性基を成形過程に於いて
成形体表面側へ効率よく配向させる技術を先に提案した
(特願平5−042345)。極性基の表面側への配向
は成形基板表面と導入した極性基の親和力を駆動力とす
るが、材料側からは極性基の表面配向が短時間に進行で
きるように材料設計を行う必要がある。本発明者らは表
面改質成分の表面側への配向現象を利用するポリプロピ
レン樹脂の塗膜密着性改良について検討した結果、ポリ
プロピレン樹脂の改質を行う場合において、(1)ポリ
プロピレン樹脂の塗膜密着性・接着性の改良にはポリプ
ロピレン分子鎖に化学結合により1級アミノ基を導入す
ることが有効であること、(2)表面改質成分である1
級アミノ基がポリプロピレンマトリックス内で凝集せず
に、望ましくは分子状に分散して凝集体を形成しないこ
と、及び、(3)ポリプロピレン樹脂に導入した1級ア
ミノ基が短時間に成形体表面に配向できるようにアミノ
基とポリプロピレン分子鎖の結合部分がフレキシブルな
分子構造であること、の3つの要件を満たすことが重要
であることを見い出した。
【0010】本発明者らは、上記の知見をもとに塗膜密
着性・接着性に優れたポリプロピレン樹脂について検討
した結果、本発明を完成するに至った。すなわち本発明
の塗膜密着性・接着性に優れたポリプロピレン樹脂と
は、結晶性ポリプロピレン(A)が0.1〜95重量部
と1級アミノ基を有する変性ポリプロピレン(B)9
9.9〜5重量部とからなるポリプロピレン樹脂組成物
であって、樹脂組成物中に1級アミノ基量が0.5×1
-2meq(CH3 ONa)/g(PP)以上含まれる
ことを特徴とするアミノ基含有ポリプロピレン樹脂組成
物である。
【0011】(A)と(B)の割合は、好ましくは
(A)0.5〜50重量部に対し(B)99.5〜50
重量部、さらに好ましくは(A)5〜40重量部に対し
(B)95〜60重量部の範囲から選ぶのがよい。本発
明のアミノ基含有ポリプロピレン樹脂組成物は滴定法に
より求めた1級アミノ基含有量が0.5×10-2meq
(CH3 ONa)/g(PP)以上である場合において
実用的に十分な塗膜密着性を得ることができ、樹脂組成
物中の1級アミノ基含有量は材料としての力学的性能を
損なわない限り増大させることができる。好ましくは
0.5×10-2〜50×10-2、さらに好ましくは1.
0×10-2〜10×10-2meq(CH3 ONa)/g
(PP)である。尚、ここで示す1級アミノ基含有量は
ポリプロピレン分子に化学結合により導入された1級ア
ミノ基の含有量であり、ポリプロピレン樹脂中に残存す
る未反応のアミノ基含有化合物成分の1級アミノ基は除
外される。また、強固な塗膜密着力を得るためにはマト
リックス中にアミノ基含有化合物成分が凝集せずに実質
的に分子状に分散した均一相構造であることが好まし
い。アミノ基含有ポリプロピレン樹脂組成物中において
1級アミノ基成分が凝集すると、成形体表面にアミノ基
の成形体表面側への表面配向が短時間に効果的に起こら
ず、射出成形等の成形サイクルが短時間の成形方法に対
して得られる成形体の塗膜密着性・接着性の改良効果が
十分でない。実用的に十分な塗膜密着性を得るために、
アミノ基含有化合物成分の凝集径は0.1μm以下であ
ることが好ましい。以下、アミノ基含有ポリプロピレン
樹脂組成物の原材料とその製造方法に付いて具体的に説
明する。(1)結晶性ポリプロピレン 本発明で開示するアミノ基含有ポリプロピレン樹脂組成
物に使用する結晶性ポリプロピレンとは、ポリプロピレ
ン及びポリプロピレン−α- オレフィン共重合体から選
ばれる結晶性樹脂である。すなわち、プロピレンのホモ
ポリマーの他にプロピレンに、例えば1〜30重量%ま
でのエチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセ
ン、1−ヘプテン、1−オクテン、4−メチル−1−ペ
ンテン等のα−オレフィンを1種あるいは2種以上共重
合させたランダムコポリマー、及び、これらのα−オレ
フィンを1〜40重量%含有するプロピレン−α−オレ
フィンブロック共重合体を含む。該結晶性ポリプロピレ
ンは、メルトインデックスが0.05〜100g/10
分、特に0.1〜40g/10分の範囲のものが好適で
ある。結晶性ポリプロピレンは、例えば、通常チーグラ
ーナッタ型触媒と呼ばれる三塩化チタンおよびアルキル
アルミニウム化合物との組み合わせ触媒の存在下に反応
させて得ることができる。(2)1級アミノ基を有する変性ポリプロピレン 本発明で開示するアミノ基含有ポリプロピレン樹脂組成
物に使用する1級アミノ基を有する変性ポリプロピレン
はその製造方法が特に限定されるものではないが、例え
ば、特公昭44−1540号公報に開示されているごと
く、不飽和カルボン酸および/またはその誘導体が付加
された酸変性ポリプロピレンに1分子中に2個以上のア
ミノ基含有化合物を反応させる方法により製造すること
ができる。以下、酸変性ポリプロピレンを原料とする1
級アミノ基を有する変性ポリプロピレンの製造方法につ
いて詳しく説明する。(2−1)酸変性ポリプロピレン 1級アミノ基を有する変性ポリプロピレンの製造で使用
する酸変性ポリプロピレンは、上記の結晶性ポリプロピ
レンに対して不飽和カルボン酸及び/またはその誘導体
が0.01〜5重量%、好ましくは0.1〜3重量%の
範囲で付加された酸変性ポリプロピレンである。付加量
が0.01重量%以下では、1級アミノ基を有する変性
ポリプロピレン自身の1級アミノ基含有量を0.5×1
-2meq(CH3 ONa)/g(PP)以上に到達さ
せることが困難となり、得られるポリプロピレン樹脂組
成物の塗膜密着性改良効果が十分でない。一方、5重量
%以上では不経済であるばかりか、樹脂組成物中に於い
てアミノ基含有化合物成分の凝集が顕著となり、1級ア
ミノ基の導入量が増大するにもかかわらず塗膜の付着強
度は逆に低下する。さらに本発明では、分子量が20,
000以上であることを特徴とする酸変性ポリプロピレ
ンを好ましく使用することができる。酸変性ポリプロピ
レンの分子量が20,000以下の場合では樹脂組成物
中に於いてアミノ基成分が凝集して相分離を生じる場合
が多く、この場合塗膜密着性は大きく低下する。酸変性
ポリプロピレン中の不飽和カルボン酸および/またはそ
の誘導体の付加量、及び分子量を制御する為には原料の
結晶性ポリプロピレンの分子量や付加反応を行うときの
条件を制御することで可能である。尚、ここで分子量は
重量平均分子量のことを示し、GPC(ゲルパーミエー
ションクロマトグラフィー)で測定することができる。
【0012】結晶性ポリプロピレンに付加される不飽和
カルボン酸またはその誘導体とは、例えばマレイン酸、
フマル酸、イタコン酸、クロロマレイン酸、シトラコン
酸、アリル琥珀酸、メサコン酸、アコニット酸、等のジ
カルボン酸及びこれらの酸無水物、アクリル酸、メタク
リル酸、クロトン酸、ケイ皮酸、イタコン酸、マレイン
酸、等のカルボキシル基含有単量体が挙げられる。これ
らの中で無水マレイン酸、アクリル酸、メタクリル酸が
好ましく、中でも特に無水マレイン酸が最も好ましい。
これらの単量体は1種単独または2種以上を併用するこ
とができる。また、特開平1−236214号公報で開
示されているように、特定の割合で不飽和芳香族単量体
を共存させて反応させることにより、不飽和カルボン酸
またはその誘導体の付加量を増大させることができる。
【0013】該酸変性ポリプロピレンの製造方法には、
結晶性ポリプロピレンをキシレン等の有機溶剤に加熱溶
解させ、ラジカル発生剤の存在下に反応させる方法(溶
液法)や、結晶性ポリプロピレンを融点以上に加熱溶融
させてラジカル発生剤の存在下で反応させる方法(溶融
法)等、公知の方法によって行うことができる。溶液法
では有機溶剤として、トルエン、キシレン等の芳香族系
溶剤を使用することが好ましく、反応温度は100〜1
80℃で行い、この方法は副反応が少なく、均一に付加
された酸変性ポリプロピレンを得ることができるという
特徴がある。一方、溶融法の場合にはバンバリーミキサ
ー、ニーダー、押出機等を使用し、原料樹脂の融点以上
300℃以下の温度で反応させ、操作が簡単であるうえ
短時間で反応を終了させることができる。混練に際して
は、各樹脂成分はいずれも粉末ないしはペレットの状態
であらかじめタンブラーもしくはヘンシェルミキサーの
ような装置で均一に混合することが好ましいが、必要な
場合には混合を省き、混練装置にそれぞれ別個に定量供
給する方法も用いることができる。反応に用いるラジカ
ル開始剤は公知のものの中から適宜選択できるが特に有
機過酸化物が好ましい。有機過酸化物としては、例えば
ベンゾイルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、
ラウロイルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5
−ジ(t−ブチルパーオキシ)−ヘキシン−3,ジ−t
−ブチルパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキ
サイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、クメンハ
イドロパーオキサイド等が挙げられる。反応生成物から
未反応の成分(不飽和カルボン酸もしくはその誘導体、
ラジカル開始剤等)、そのオリゴマー、分解物等の副生
成物を除去するために、押出し機の途中もしくは出口付
近でベントラインにより真空ポンプにより吸引したり、
適当な溶媒に反応生成物を溶解させた後、析出させて生
成するなどの方法を用いることができる。また、60℃
以上の温度で加熱処理及び溶融下で真空引きしたりする
こともできる。(2−2)アミノ基含有化合物 1級アミノ基を有する変性ポリプロピレンの製造に使用
される分子内に2個以上の1級アミノ基を有するアミノ
基含有化合物とは、エチレンジアミン、プロピレンジア
ミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミ
ン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、
テトラエチレンペンタミン、イミノビスプロピルアミ
ン、ビス(ヘキサメチレン)トリアミン、1,3,6−
トリスアミノメチルヘキサン、トリメチルヘキサメチレ
ンジアミン、ビスプロピレンジアミン、ジエチルアミノ
プロピルアミン、及び、ポリオキシアルキレンポリアミ
ン等の脂肪族アミン類、メンセンジアミン、イソフォロ
ンジアミン、ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキ
シル)メタン、および1,3−ジアミノシクロヘキサン
のような脂環式アミン、メタキシリレンジアミンのよう
な脂肪芳香族アミン、o−、m−、p−フェニレンジア
ミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、ジアミノ
ジフェニルスルホン、2,4−ジアミノアニソール、
2,4−トルエンジアミン、2,4−ジアミノジフェニ
ルアミン、及びジアミノジキシリルスルホンなどの芳香
族アミン類が挙げられる。これらは単独でも、あるいは
2種以上を混合しても使用できる。
【0014】本発明においては、樹脂組成物中に存在す
る1級アミノ基が成形体表面側に短時間に配向できるよ
うに、分子運動の自由度が大きな構造を有するアミノ基
含有化合物を使用することが特に好ましく、具体的には
分子内に1個以上のエーテル結合を有する脂肪族のアミ
ノ基含有化合物が特に好適である。すなわち、ポリオキ
シアルキレンポリアミンと総称されるポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコール、またはトリオール
より誘導される脂肪族の1級ジアミンあるいはトリアミ
ンが特に好ましい。これらのアミノ基含有化合物のう
ち、数平均分子量が10,000以下のものが好ましく
使用できる。塗膜密着性改良、耐熱性、操作性などの点
から、数平均分子量が100〜2,000のものが更に
好ましく使用できる。(2−3)1級アミノ基含有ポリプロピレン樹脂の製造
方法 1級アミノ基を有する変性ポリプロピレンは、不飽和カ
ルボン酸および/またはその誘導体が付加された酸変性
ポリプロピレンと、分子内に2個以上の1級アミノ基を
有するアミノ基含有化合物を、融点以上の温度に加熱溶
融させて反応させる方法(溶融法)、もしくはキシレン
等の有機溶剤中で反応させる方法(溶液法)により製造
することができる。
【0015】本発明で使用する1級アミノ基を有する変
性ポリプロピレンを得るための酸変性ポリプロピレンと
アミノ基含有化合物成分の配合比は、酸変性ポリプロピ
レン中に含まれるカルボン酸基及び/または酸無水物基
の総モル数mに対し、配合するアミノ基含有化合物成分
中に含まれる1級アミノ基の総モル数lが少なくとも、 l/m>1 なる関係を満たす配合量で溶融反応もしくは溶液反応を
行い、1級アミノ基をポリプロピレン分子鎖に化学結合
により導入することを特徴とするが、実用的に十分な塗
膜密着性を得るためには、滴定法により求めた1級アミ
ノ基含有量が0.5×10-2meq(CH3 ONa)/
g(PP)以上であることが必要である。
【0016】溶液法では有機溶剤として、トルエン、キ
シレン等の芳香族系溶剤を使用することが好ましく、反
応温度は100〜180℃で行うことができる。この場
合、 1.5<l/m<30 の配合比で反応させることが好ましい。一方、溶融法に
よりポリプロピレン分子に1級アミノ基を導入する場合
においては、l/mが 1.5<l/m<10 の範囲にあることが好ましい。1.5>l/m>1では
得られるアミノ基導入量が不足して塗膜密着性が十分で
ないばかりか、変性過程においてポリプロピレン分子の
架橋反応が顕著となり、発生したゲルが作業性を著しく
低下させる。一方、l/m>10では不経済であるばか
りか、得られた変性ポリプロピレン中に未反応のアミノ
基含有化合物が多量に残るため好ましくない。特に好ま
しい配合比は 2<l/m<5 である。
【0017】溶融法の場合にはバンバリーミキサー、ニ
ーダー、押出機等を使用し、原料樹脂の融点以上300
℃以下の温度で反応させることができる。溶融法は操作
が簡単であるうえ短時間でペレタイズする事ができるた
め好都合である。混練に際しては、各成分はあらかじめ
タンブラーもしくはヘンシェルミキサーのような装置で
均一に混合することが好ましいが、必要な場合には混合
を省き、混練装置にそれぞれ別個に定量供給する方法も
用いることができる。混練装置としては多軸の押出機を
使用することが反応を効率よく進行させることができる
ので好ましい。 (3)アミノ基含有ポリプロピレン樹脂組成物の製造方
本発明のポリプロピレン樹脂組成物は、結晶性ポリプロ
ピレン(A)0.1〜95重量部に対し、上記の方法で
製造した1級アミノ基を有する変性ポリプロピレン
(B)を99.9〜5重量部配合し、原料樹脂の融点以
上300℃以下の温度で溶融混練することにより製造す
ることができる。また、酸変性ポリプロピレン、結晶性
ポリプロピレン、及びアミノ基含有化合物を同時に溶融
混練する事によって製造することもできる。さらに、結
晶性ポリプロピレンの配合は製造工程のみならずその後
の加工工程においても行うことができる。混練に際して
は、各成分はあらかじめタンブラーもしくはヘンシェル
ミキサーのような装置で均一に混合することが好ましい
が、必要な場合には混合を省き、押出機、バンバリーミ
キサー、ニーダー等の溶融混練装置にそれぞれ別個に定
量供給する方法も用いることができる。混練装置として
は多軸の押出機を使用することが各成分の分散性を高め
ることができるので好ましい。
【0018】また、押出機の前段で結晶性ポリプロピレ
ン、不飽和カルボン酸またはその誘導体、及び有機過酸
化物を供給して酸変性ポリプロピレンを調製し、さらに
押出機の中段以降でアミノ基含有化合物を供給すること
により、一回の押出工程に於いて押出機内で結晶性ポリ
プロピレンから直接アミノ基含有ポリプロピレン樹脂組
成物を得ることも可能であり、この方法は製造コストの
上から極めて有用である。この場合、反応生成物から未
反応の成分や分解物等の副生成物を除去するために、押
出し機の途中もしくは出口付近でベントラインにより真
空ポンプにより吸引したり、適当な溶媒に反応生成物を
溶解させた後、析出させて生成するなどの方法を用いる
ことができる。(4)強化材、充填剤、添加剤 本発明のアミノ基含有ポリプロピレン樹脂組成物に対
し、必要に応じて、強化材、充填剤、顔料、紫外線吸収
剤、熱安定剤、難燃剤、酸化防止剤、及び可塑剤等を樹
脂の物性を損なわない範囲で製造工程あるいはその後の
加工工程において添加することができる。
【0019】本発明のアミノ基含有ポリプロピレン樹脂
組成物に使用される強化材、充填剤の具体例としてはガ
ラス繊維、アスベスト繊維、カーボン繊維、シリカ繊
維、シリカ・アルミナ繊維、アルミナ繊維、ジルコニア
繊維、窒化ホウ素繊維、窒化珪素繊維、ホウ素繊維、等
の強化繊維、ヒュームドシリカ、クレー(珪酸アルミニ
ウム)、ガラスビーズ、カーボンブラック、石英粉末、
タルク(珪酸マグネシウム)、酸化チタン、酸化鉄、炭
酸カルシウム、ケイソウ土等の無機充填剤が挙げられ
る。
【0020】繊維状物質は平均繊維径が5〜30μm 、
繊維長が30〜50μm のものが使用できる。特にガラ
ス繊維は、ポリプロピレン系樹脂との界面接着性及び分
散性を向上させるため、各種カップリング剤で表面処理
したものも使用できる。カップリング剤としては通常は
シラン系、チタン系等のカップリング剤等を含む。無機
充填剤は無処理のまま使用しても良いが、ポリプロピレ
ン系樹脂との界面接着性を向上させ、また分散性を向上
させる目的で各種シランカップリング剤、高級脂肪酸、
高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸塩
類あるいは他の界面活性剤で表面を処理したものを使用
することができる。好ましい、無機充填剤の平均粒子径
は5.0μm以下であり、さらに好ましくは平均粒子径
が5.0μm以下であり、且つ、アスペクト比が5以上
である。中でも特に好ましい無機充填剤はタルクであ
る。
【0021】強化材、充填剤の使用量は本発明のアミノ
基含有ポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して
0〜40重量部である。強化材及び/または充填剤を4
0重量部を越えて含む場合は耐衝撃性が著しく低下する
ので好ましくない。更に好ましい範囲は5〜30重量部
である。これらの強化材や充填剤は単独でも、2種以上
を混合しても用いることができる。特に無機充填剤とガ
ラス繊維を併用する場合の無機充填剤とガラス繊維の比
は無機充填剤20〜80重量%に対しガラス繊維80〜
20%が好ましい。
【0022】
【実施例】以下に実施例および比較例をあげ本発明をさ
らに具体的に説明する。各実施例において製造されたア
ミノ基含有ポリプロピレン樹脂組成物から試験試料を得
るための成形条件および試験方法は以下に示す通りであ
る。アミノ基含有ポリプロピレン樹脂組成物中の1級アミノ
基含有量の定量 アミノ基含有ポリプロピレン樹脂組成物中の1級アミノ
基の定量方法は以下の手順で行った。 (1)アミノ基含有ポリプロピレン樹脂組成物を熱キシ
レンに溶解させ、メタノール中に再沈澱させることによ
り精製を行った。精製試料は濾過後、80℃で8時間以
上真空乾燥を行い、溶媒を取り除いた。この再沈精製試
料をとする。 (2)アミノ基含有ポリプロピレン樹脂組成物を熱キシ
レンに溶解させ、溶解後に0.1N塩酸エタノール溶液
を溶液が酸性になるまで徐々に滴下し、1級アミノ基を
アミン塩酸塩とした。アミン塩酸塩を有するポリプロピ
レン樹脂組成物はメタノール中に再沈させることにより
精製し、固体試料とした。回収後は80℃で8時間以上
真空乾燥を行い溶媒を除去した。このアミン塩酸塩を有
するポリプロピレン樹脂組成物をとする。 (3)試料及び試料をそれぞれ0.05NNaメチ
ラート標準溶液で指示薬にフェノールフタレンエタノー
ル溶液を用いて滴定し、試料に対する塩基当量(アミ
ック酸含有量に相当する)、及び、試料に対する塩基
当量(アミック酸含有量+アミン塩酸塩含有量に相当す
る)を求め、両者におけるNaメチラートの使用量の差
からアミノ基含有ポリプロピレン樹脂組成物中の1級ア
ミノ基含有量を求めた。1級アミノ基含有量は、アミノ
基含有ポリプロピレン樹脂組成物1g中に含まれるナト
リウムメチラート当量(meq(CH3 ONa)/g
(PP))で表す。塗膜密着性評価用試験片の成形条件 塗膜密着性評価用試験片は射出成形機(オートショット
50B、FANUC(株)製)を用いて、シリンダー設
定温度230℃、金型設定温度60℃の条件で、キャビ
ティ型表面を厚み50μm のポリイミド膜(商標名カプ
トン、東レ(株)製、熱伝導率2.5×10-4cal/
cm・s・℃)で被覆した金型内に射出し、100mm
×100mm×2mmの平板成形体を得た。ウレタン系塗料密着性試験 (1)前処理、焼き付け処理 成形した厚み2mmの平板表面をエタノールにより洗浄
し、20〜25℃において1時間以上乾燥させたのち、
ウレタン系塗料(レタンPG60、関西ペイント(株)
製)を用いてスプレー塗装(厚さ30〜40μm )を行
った。その後、20〜25℃において30分間放置した
後、熱風循環式乾燥機中で80℃で1時間、焼き付け処
理を施した。焼き付け処理を終了後、さらに24時間放
置した後、碁盤目剥離試験により塗膜密着性評価を行っ
た。(2)碁盤目剥離試験 カッターナイフを用い、塗膜面上に直行する平行線を1
1本ずつ1mm間隔で引いて碁盤目を100個作った。
その上にセロハン粘着テープ(JIS−Z1522)を
十分に圧着し、塗膜面と約30度に保ち手前に一気にひ
き剥し、碁盤目で囲まれた部分の状態を観察した。結果
は、残存数/100で表した。
【0023】
【実施例1】無水マレイン酸の付加量が0.33wt%
(ナトリウムメチラート標準溶液による滴定より)であ
り、かつMFR(230℃、2.16kgf)が71g
/10minの無水マレイン酸変性ホモポリプロピレン
(h−MPP)90重量部に対して、MFRが25g/
10minの結晶性ホモポリプロピレン(M1700、
旭化成工業(株)製)を10重量部配合し、さらにポリ
プロピレングリコールより誘導される脂肪族の1級ジア
ミンであるジェファーミンD−230(三石テキサコケ
ミカル(株)製)を3重量部配合し、設定温度200
℃、スクリュー回転数250rpmにて、二軸押出機
(L/D=33.5 池貝鉄工(株)製PCM−45)
を用いて溶融混練し、アミノ基含有ポリプロピレン樹脂
組成物のペレットを得た。得られたペレットを射出成形
機を用いて、シリンダー設定温度230℃、金型設定温
度60℃の条件で試験片を調製し、上記の試験方法によ
り塗膜の密着性を評価した。表1に示すように、得られ
たポリプロピレン樹脂組成物中の1級アミノ基含有量は
1.26×10-2meq(CH3 ONa)/g(PP)
であった。得られた成形体の塗料の付着性能は極めて優
れていた。
【0024】
【実施例2】実施例1で使用したh−MPP90重量部
に対し、M1700を10重量部と、ポリプロピレング
リコールより誘導される脂肪族の1級ジアミンであるジ
ェファーミンD−400(三石テキサコケミカル(株)
製)を5重量部配合し、実施例1と同様に溶融混練する
ことによりアミノ基含有ポリプロピレン樹脂組成物のペ
レットを得た。得られたポリプロピレン樹脂中の1級ア
ミノ基含有量は表1に示す通りであり、得られた成形体
の塗料の付着性能は極めて優れていた。
【0025】
【実施例3および4】実施例1で使用したh−MPP9
0重量部に対し、M1700を10重量部と、さらにポ
リエチレングリコールより誘導される脂肪族の1級ジア
ミンであるジェファーミンEDR−148、及び、トリ
オールより誘導される脂肪族の1級トリアミンであるジ
ェファーミンT−403(いずれも三石テキサコケミカ
ル(株)製)を表1にしめす配合量で配合し、実施例1
と同様に溶融混練することによりアミノ基含有ポリプロ
ピレン樹脂組成物のペレットを得た。得られたポリプロ
ピレン樹脂組成物中の1級アミノ基含有量はそれぞれ表
1に示す通りであり、得られた成形体の塗料の付着性能
は極めて優れていた。
【0026】
【実施例5】実施例1で使用したh−MPP90重量部
に対して、M1700を10重量部、さらにヘキサメチ
レンジアミンを3重量部配合し、実施例1と同様に溶融
混練することによりアミノ基含有ポリプロピレン樹脂の
ペレットを得た。得られたポリプロピレン樹脂組成物中
の1級アミノ基含有量は2.52×10-2meq(CH
3 ONa)/g(PP)であった。得られた成形体の塗
料の付着性能は優れていた。
【0027】
【実施例6および7】無水マレイン酸の付加量が0.4
5wt%であり、かつMFRが55g/10minの無
水マレイン酸変性ブロックポリプロピレン(b−MP
P)に対し、MFRが25g/10minの結晶性ブロ
ックポリプロピレン(M8749、旭化成工業(株)
製)とジェファーミンD−400を表1に示す配合量で
配合し、実施例1と同様に溶融混練することによりアミ
ノ基含有ポリプロピレン樹脂組成物のペレットを得た。
得られたポリプロピレン樹脂中の1級アミノ基含有量は
それぞれ表1に示す通りであった。得られた成形体の塗
料の付着性能はいずれも極めて優れていた。
【0028】
【比較例1および2】実施例1、2で使用したh−MP
P及びb−MPPのペレットから得られた成形体の塗料
の付着性能を表2に示す。
【0029】
【比較例3】実施例1で使用したh−MPP90重量部
に対し、M1700を10重量部と、さらにジェファー
ミンD−400を1重量部配合し、実施例1と同様に溶
融混練することによりアミノ基含有ポリプロピレン樹脂
組成物のペレットを得た。得られたポリプロピレン樹脂
中の1級アミノ基含有量は表2に示す通りであり、得ら
れた成形体は十分な塗料の付着性能が得られなかった。
【0030】
【比較例4】無水マレイン酸の付加量が0.10wt%
であり、かつMFRが60g/10minのh−MPP
90重量部に対し、M1700を10重量部、さらにジ
ェファーミンD−400を1重量部配合し、実施例1と
同様に溶融混練することによりアミノ基含有ポリプロピ
レン樹脂組成物のペレットを得た。得られたポリプロピ
レン樹脂中の1級アミノ基含有量は表2に示す通りであ
り、得られた成形体は十分な塗料の付着性能が得られな
かった。
【0031】
【比較例5】実施例6で使用したb−MPP40重量部
に対し、M8749を60重量部、さらにジェファーミ
ンD−400を2.5重量部配合し、実施例1と同様に
溶融混練することによりアミノ基含有ポリプロピレン樹
脂組成物のペレットを得た。得られたポリプロピレン樹
脂中の1級アミノ基含有量は表2に示す通りであり、得
られた成形体は十分な塗料の付着性能が得られなかっ
た。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【発明の効果】本発明による、アミノ基含有ポリプロピ
レン樹脂組成物は、成形金型の表面にアミノ基との親和
性が高い断熱材料が被覆された金型を用いて成形する成
形方法(特願平5−042345)を用いて成形するこ
とにより、成形体の表面に何等の改質処理を施さずに該
成形体に直接塗装するのみで実用充分な塗料付着強度を
もち、また、実用上充分な機械的強度を有するので自動
車用部材、家電用品のハウジング、日用雑貨品、などに
有用である。また塗装工程の簡略化、作業環境の改善、
生産コストの低減化等を図ることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶性ポリプロピレン(A)が0.1〜
    95重量部と1級アミノ基を有する変性ポリプロピレン
    (B)99.9〜5重量部とからなるポリプロピレン樹
    脂組成物であって、樹脂組成物中に1級アミノ基量が
    0.5×10-2meq(CH3 ONa)/g(PP)以
    上含まれることを特徴とするアミノ基含有ポリプロピレ
    ン樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 1級アミノ基を有する変性ポリプロピレ
    ン(B)が不飽和カルボン酸および/またはその誘導体
    が付加された酸変性ポリプロピレンに分子内に1個以上
    のエーテル結合と2個以上の1級アミノ基を有するアミ
    ノ基含有化合物を反応させることによって得られる変性
    ポリプロピレンであることを特徴とする請求項1記載の
    ポリプロピレン樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のポリプロピレン樹脂組
    成物に塗料が固着された塗装物。
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