JPH0751997A - 加工負荷監視方式 - Google Patents

加工負荷監視方式

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JPH0751997A
JPH0751997A JP19711893A JP19711893A JPH0751997A JP H0751997 A JPH0751997 A JP H0751997A JP 19711893 A JP19711893 A JP 19711893A JP 19711893 A JP19711893 A JP 19711893A JP H0751997 A JPH0751997 A JP H0751997A
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JP
Japan
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sampling data
load
sampling
machining
signal
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JP19711893A
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English (en)
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Kunio Tanaka
久仁夫 田中
Yasushi Onishi
靖史 大西
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Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 送り速度にオーバライドがかかった場合で
も、試切削時の加工負荷のサンプリングデータと実切削
時の実測データが時間的に正確に比較できる加工負荷監
視方式を提供する。 【構成】 試切削の切削負荷のサンプリングデータをサ
ンプリングデータ・テーブル1に格納する。サンプリン
グ周期発生手段2は、オーバライド信号OVRを受け
て、オーバライド信号OVRに応じたサンプリング周期
信号を出力する。サンプリングデータ読取手段3は、サ
ンプリング周期信号に従ってサンプリングデータ・テー
ブルからサンプリングデータ(D11,D12,D31
・)を読み出す。読み出されたサンプリングデータはサ
ンプリングデータ補正手段4によって、補正されて補正
サンプリングデータとして出力される。負荷監視手段5
は、補正サンプリングデータと、実切削時の切削負荷の
実測データを一定時間ごとに比較し、その差が一定以上
になったときにアラームを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は数値制御工作機械での加
工負荷を監視する加工負荷監視方式に関し、特に加工負
荷のサンプリングデータを比較して負荷の監視を行う加
工負荷監視方式に関する。
【0002】
【従来の技術】数値制御工作機械では加工負荷(切削ト
ルク等)を監視し、この加工負荷が一定以上になったと
きに、アラームを出して、加工を中断したり、切削送り
速度を下げて負荷を軽減させたりする。そして、工具の
損傷を防ぎ、また、ワークの加工不良を防止している。
勿論、ここで加工負荷は単なるスピンドルモータの負荷
のみでなく、サーボモータの負荷等も含むものとする。
【0003】そして、具体的な加工負荷の監視方法とし
て、一旦試切削を行い、加工負荷のデータを一定時間毎
にサンプリングデータとして採取し、次に実切削時にサ
ンプリングデータと実測データとを一定時間毎に比較し
て、加工負荷を監視する加工負荷監視方法がある。
【0004】一方、このような加工負荷をオブザーバを
使用して、外乱負荷トルクとして求める方法がある。こ
のような例として、特開平3−196313号公報に開
示されたものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のサンプ
リングデータを使用する加工負荷監視方法では、送り速
度にオーバライドがかけられ、切削速度が変更される
と、試切削時のタイミングと実切削時のタイミングがず
れてしまう。例えば、オーバライドを50%とすれば、
試切削の速度に対して、実切削の速度は50%となり、
加工負荷を比較することができくなくなる。
【0006】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、送り速度にオーバライドがかかった場合で
も、試切削時のサンプリングデータと実切削時の試切削
時と実切削時のデータが時間的に正確に比較できる加工
負荷監視方式を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、数値制御工作機械の加工負荷を監視する
加工負荷監視方式において、試切削時の加工負荷のサン
プリングデータを格納するサンプリングデータ・テーブ
ルと、オーバライド信号を受けて、前記オーバライド信
号に対応するサンプリング周期信号を出力するサンプリ
ング周期発生手段と、前記サンプリング周期信号にした
がって、前記サンプリングデータ・テーブルからサンプ
リングデータを読み出すサンプリングデータ読取手段
と、前記読み出されたサンプリングデータを前記オーバ
ライド信号によって補正して、補正サンプリングデータ
を出力するサンプリングデータ補正手段と、前記補正サ
ンプリングデータと実切削時の加工負荷の実測データを
一定時間毎に比較し、前記実切削時の加工負荷と前記サ
ンプリングデータの差が一定以上になったときにアラー
ムを出力する負荷監視手段と、を有することを特徴とす
る加工負荷監視方式が、提供される。
【0008】
【作用】サンプリングデータ・テーブルには試切削の加
工負荷のサンプリングデータが格納されている。サンプ
リング周期発生手段は、オーバライド信号を受けて、サ
ンプリング周期信号を出力する。例えば、オーバライド
信号が100%であれば、試切削の場合のサンプリング
周期と同じ周期信号を出力し、オーバライドが50%で
あれば、出力の場合のサンプリング周期の2倍の周期信
号を出力する。
【0009】サンプリングデータ読取手段は、サンプリ
ング周期信号に従ってサンプリングデータ・テーブルか
らサンプリングデータを読み出す。サンプリングデータ
はサンプリングデータ補正手段によって補正され、補正
サンプリングデータとして出力される。
【0010】負荷監視手段は、この補正サンプリングデ
ータと、実切削時の実測データを一定時間ごとに比較
し、その差が一定以上になったときにアラームを出力す
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図2は本発明の加工負荷監視方式を実施するた
めの数値制御装置(CNC)のハードウェアのブロック
図である。図において、10は数値制御装置(CNC)
である。プロセッサ11は数値制御装置(CNC)10
全体の制御の中心となるプロセッサであり、バス21を
介して、ROM12に格納されたシステムプログラムを
読み出し、このシステムプログラムに従って、数値制御
装置(CNC)10全体の制御を実行する。RAM13
には一時的な計算データ、表示データ等が格納される。
RAM13にはSRAM等が使用される。CMOS14
には加工プログラム及び各種パラメータ等が格納され
る。CMOS14は、図示されていないバッテリでバッ
クアップされ、数値制御装置(CNC)10の電源がオ
フされても不揮発性メモリとなっているので、それらの
データはそのまま保持される。
【0012】インタフェース15は外部機器用のインタ
フェースであり、紙テープリーダ、紙テープパンチャ
ー、紙テープリーダ・パンチャー等の外部機器31が接
続される。紙テープリーダからは加工プログラムが読み
込まれ、また、数値制御装置(CNC)10内で編集さ
れた加工プログラムを紙テープパンチャーに出力するこ
とができる。
【0013】PMC(プログラマブル・マシン・コント
ローラ)16はCNC10に内蔵され、ラダー形式で作
成されたシーケンスプログラムで機械を制御する。すな
わち、加工プログラムで指令された、M機能、S機能及
びT機能に従って、これらをシーケンスプログラムで機
械側で必要な信号に変換し、I/Oユニット17から機
械側に出力する。この出力信号は機械側のマグネット等
を駆動し、油圧バルブ、空圧バルブ及び電気アクチュエ
ータ等を作動させる。また、機械側のリミットスイッチ
及び機械操作盤のスイッチ等の信号を受けて、必要な処
理をして、プロセッサ11に渡す。
【0014】また、図示されていない機械操作盤のオー
バライドスイッチからのオーバライド信号は、I/Oユ
ニット17で受けて、PMC16からCPU11に送ら
れる。
【0015】グラフィック制御回路18は各軸の現在位
置、アラーム、パラメータ、画像データ等のディジタル
データを画像信号に変換して出力する。この画像信号は
CRT/MDIユニット25の表示装置26に送られて
表示される。インタフェース19はCRT/MDIユニ
ット25内のキーボード27からのデータを受けて、プ
ロセッサ11に渡す。
【0016】インタフェース20は手動パルス発生器3
2に接続され、手動パルス発生器32からのパルスを受
ける。手動パルス発生器32は、ここでは図示されてい
ない機械操作盤に実装され、手動で機械稼働部を精密に
位置決めするのに使用される。
【0017】軸制御回路41〜43はプロセッサ11か
らの各軸の移動指令を受けて、各軸の指令をサーボアン
プ51〜53に出力する。サーボアンプ51〜53はこ
の移動指令を受けて、各軸のサーボモータ61〜63を
駆動する。Z軸の送りを制御するサーボモータ63はボ
ールねじ64を回転させて、スピンドルモータ73に接
続された主軸ヘッド74のZ軸方向での位置及び送り速
度を制御する。また、サーボモータ63には、位置検出
用のパルスコーダ631が内蔵されており、このパルス
コーダ631から位置信号がパルス列として軸制御回路
43にフィードバックされる。ここでは図示されていな
いが、X軸の送りを制御するサーボモータ61、Y軸の
送りを制御するサーボモータ62にも、上記サーボモー
タ63と同様に位置検出用のパルスコーダが内蔵され、
そのパルスコーダから位置信号がパルス列としてフィー
ドバックされる。場合によっては、位置検出器として、
リニアスケールが使用される。また、このパルス列をF
/V(周波数/速度)変換することにより、速度信号を
生成することができる。
【0018】軸制御回路43は、ここでは図示されてい
ないプロセッサを備えてソフトウェア処理を行う。スピ
ンドル制御回路71はスピンドル回転指令及びスピンド
ルのオリエンテーション等の指令を受けて、スピンドル
アンプ72にスピンドル速度信号を出力する。スピンド
ルアンプ72はこのスピンドル速度信号を受けて、スピ
ンドルモータ73を指令された回転速度で回転させる。
また、オリエンテーション指令によって、所定の位置に
スピンドルを位置決めする。
【0019】スピンドルモータ73には歯車あるいはベ
ルトを介してポジションコーダ82が結合されている。
したがって、ポジションコーダ82はスピンドルモータ
73に同期して回転し、帰還パルスを出力し、その帰還
パルスはインタフェース81を経由してプロセッサ11
によって読み取られる。この帰還パルスは他の軸をスピ
ンドルモータ73に同期させて移動させ、穴開け等の加
工を行うために使用される。
【0020】一方、この帰還パルスはプロセッサ11に
よって、速度信号に変換され、スピンドル制御回路71
にスピンドルモータ73の速度として送られる。スピン
ドル制御回路71には後述する外乱負荷トルクを推定す
るためのオブザーバ410が内蔵されており、スピンド
ルモータ73の加速度成分の除いた外乱負荷トルクを加
工負荷として推定する。
【0021】スピンドルモータ73の主軸ヘッド74に
は、ドリル75が取り付けられている。ドリル75の回
転制御はスピンドルモータ73によって行われる。また
ドリル75のZ軸方向での位置及び送り速度の制御は、
上記主軸ヘッド74を介してサーボモータ63によって
行われる。
【0022】ドリル75は、サーボモータ63によって
Z軸方向に送られてワーク91に対して穴開け加工を行
う。このワーク91は、テーブル92に固定されてお
り、そのテーブル92は、ここではその機構を図示して
いないが、上述したX軸サーボモータ61及びY軸サー
ボモータ62によってそれぞれX方向、Y方向に移動制
御される。
【0023】次に、上述した外乱負荷トルクを推定する
オブザーバ410について説明する。図3は外乱負荷ト
ルクを推定するためのオブザーバのブロック図である。
ここで、外乱負荷トルクは、切削負荷トルク、機構部の
摩擦トルク等の外乱負荷トルクを含むものであり、スピ
ンドルモータの全トルクから加減速のための加減速トル
クを除いたものである。したがって、機構部の摩擦トル
クを無視すれば、外乱負荷トルクを切削負荷トルクとみ
なすことができる。
【0024】図において、電流指令値U1sは、上述し
たプロセッサ11からの回転指令を受けてスピンドルモ
ータ73に出力されるトルク指令値であり、要素401
に入力されてスピンドルモータ73を駆動する。スピン
ドルモータ73の出力トルクには演算要素402におい
て、外乱負荷トルクX2が加算される。演算要素402
の出力は要素403によって、速度信号X1zとなる。
ここで、Jはスピンドルモータ73のイナーシャであ
る。
【0025】一方、電流指令値U1sはオブザーバ41
0に入力される。オブザーバ410は電流指令値U1s
とスピンドルモータ73の速度X1sから、外乱負荷ト
ルクを推定する。なお、ここではスピンドルモータ73
の速度制御については省略し、外乱負荷トルクを推定す
るための演算のみを説明する。電流指令値U1sは要素
411で(Kt/J)をかけ、演算要素412へ出力さ
れる。演算要素412では、後述する演算要素414か
らの帰還信号を加え、さらに、演算要素413で演算要
素415からの帰還信号を加算する。演算要素412及
び413の出力単位は加速度である。演算要素413の
出力は積分要素416に入力され、スピンドルモータ7
3の推定速度XX1として出力される。
【0026】推定速度XX1と実速度X1sとの差を演
算要素417で求め、それぞれ、演算要素414及び4
15に帰還する。ここで、演算要素414は比例定数K
1を有する。比例定数K1の単位はsec-1である。ま
た、積分要素415にも積分定数K2を有する。積分定
数K2の単位はsec-2である。
【0027】ここで、積分要素415の出力(XX2/
J)は図より、以下の式で求められる。 (XX2/J)=(X1s−XX1)・(K2/S) =(X2/J)・〔K2/(S2 +K1・S+K2)〕 したがって、極が安定するように定数K1,K2を選択
すると上記の式は、以下の式となる。
【0028】(XX2/J)≒(X2/J) XX2≒X2 すなわち、外乱負荷トルクX2をXX2で推定できる。
ただし、積分要素415の出力は推定外乱負荷トルクX
X2をJで除した推定加速度(XX2/J)であり、比
例要素420によって、電流値に変換される。ただし、
トルク表示をするために、この電流値を推定外乱負荷ト
ルクをYsで表示する。ここで、Jは先の要素403の
Jと同じスピンドルモータ73のイナーシャであり、K
tは要素401のトルク定数と同じである。Aは係数で
あり、1以下の数値であり、推定加速度(XX2/J)
を補正するための係数である。このように、オブザーバ
410を用いてスピンドルモータ73の外乱負荷トルク
Ys(X2)が推定できる。
【0029】この推定外乱負荷トルクYsは勿論、推定
値であるが、以後のこれらの推定外乱負荷トルクYsを
外乱負荷トルクとして説明する。すなわち、機構部の摩
擦トルクを無視すれば、この外乱負荷トルクYsを切削
負荷トルクとみなすことができる。
【0030】次に試切削時のサンプリングデータと実切
削時の実測データとの比較について述べる。図4はサン
プリングデータと実測データとの比較を説明する図であ
る。図において、横軸は時間軸であり、縦軸はスピンド
ルモータ73の加工負荷(切削負荷トルク)である。す
なわち、図に示すように、一定時刻(t1,t2,t3
・・・・tp・・)毎に、加工負荷のサンプリングデー
タと実測データを比較していく。そして、例えば時刻t
pにおいて、実測データとサンプリングデータとの差
が、サンプリングデータに対して、一定以上になったと
きにアラームとする。そして、数値制御装置は加工を停
止したり、切削速度を下げることにより加工負荷を軽減
させたりする。また、必要に応じて工具交換等を行う場
合もある。
【0031】次に本発明の加工負荷監視方式の概念につ
いて説明する。図1は本発明の加工負荷監視方式の概念
を説明する図である。まず、試切削を行い、各ブロック
のサンプリングデータを格納するサンプリングデータ・
テーブル1を設ける。このときのオーバライドは100
%とする。サンプリングデータは各ブロックn1,n2
・・・毎に格納する。そして、各時間毎のデータD1
1,D12,D13・・・・Dp,D21,D22,D
23・・・が格納される。勿論、ここで各データはスピ
ンドルモータの切削負荷トルクである。
【0032】サンプリング周期発生手段2は、オーバラ
イド信号OVRを受けて、サンプリング周期信号を出力
する。例えば、オーバライド信号が100%であれば、
試切削の場合のサンプリング周期と同じ周期信号を出力
し、オーバライドが50%であれば、出力の場合のサン
プリング周期の2倍の周期信号を出力する。
【0033】サンプリングデータ読取手段3は、サンプ
リング周期信号に従ってサンプリングデータ・テーブル
からサンプリングデータ(D11,D12,D31・・
・・・・・)を読み出す。
【0034】読み出されたサンプリングデータはサンプ
リングデータ補正手段4によって、補正されて補正サン
プリングデータとして出力される。この補正は送り速度
にオーバライドがかかると、加工負荷は変化するので、
そのままサンプリングデータを使用することはできず
に、オーバライド信号に応じた補正をするためである。
例えば、オーバライドが120%であれば、送り速度は
20%速くなり、加工負荷はその分増加するし、逆にオ
ーバライドが80%になれば、切削速度は20%遅くな
り、加工負荷はその分小さくなる。
【0035】図5はオーバライドと補正係数との関係を
示す図である。図において、横軸はオーバライドの値で
あり、縦軸はサンプリングデータ補正手段4の補正係数
を示す。すなわち、オーバライドが100%であれば、
補正係数は1であり、オーバライドが高くなれば補正係
数は上昇し、オーバライドが低くなれば、補正係数は小
さくなる。このカーブはワークの材質、加工条件等によ
って決定される。ただし、最も可能性の高い、オーバラ
イド100%近辺では、直線的に近似して使用すること
もできる。
【0036】図1に戻り、負荷監視手段5は、サンプリ
ングデータ補正手段4で補正された補正サンプリングデ
ータと、実切削時の実測データを一定時間ごとに比較
し、その差が一定以上になったときにアラームを出力す
る。
【0037】そして、加工を停止し、アラームの表示、
送り速度の低減、工具交換等を行う。なお、必要に応じ
て、実測データが補正サンプリングデータより一定値以
上小さい場合もアラームとすることもできる。それによ
り、工具の破損等により、正常な加工が行われていない
場合等を検出することもできる。勿論これらの処理は、
図2に示すプロセッサ11によって実行される。
【0038】上記の説明では、スピンドルモータの切削
負荷の実測データをサンプリングデータと比較して、加
工負荷を監視することで説明したが、送り軸(X軸、Y
軸、Z軸)等についても切削負荷のサンプリングデータ
と実測データを比較するようにして、加工負荷を監視す
ることもできる。このためには、軸制御回路に外乱負荷
トルクを推定するためのオブザーバを追加する必要があ
る。
【0039】なお、上記の加工負荷監視はCNCのプロ
セッサ11、すなわちCNCのソフトウェアとして処理
することで説明したが、PMC16のシーケンス・プロ
グラムで処理するように構成することもできる。また、
このような処理を行う特別な装置をCNC10に接続し
て行うこともできる。
【0040】また、上記の実施例ではドリル加工を例に
説明したが、フライス加工、旋削加工、研削加工等でも
同様に適用することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、試切削
時の加工負荷のサンプリングデータのサンプリング周期
をオーバライド信号によって換え、サンプリングデータ
をオーバライド信号に応じて補正して、実加工時の実切
削データと比較するように構成したので、送り速度のオ
ーバライドがかかっても、加工負荷状態を正確に監視で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加工負荷監視方式の概念を説明する図
である。
【図2】本発明の加工負荷監視方式を実施するための数
値制御装置(CNC)のハードウェアのブロック図であ
る。
【図3】外乱負荷トルクを推定するためのオブザーバの
ブロック図である。
【図4】サンプリングデータと実測データとの比較を説
明する図である。
【図5】オーバライドと補正係数との関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 サンプリングデータ・テーブル 2 サンプリング周期発生手段 3 サンプリングデータ読取手段 4 サンプリングデータ補正手段 5 負荷監視手段 10 CNC 11 CPU 14 CMOS 73 スピンドルモータ 74 主軸ヘッド 75 ドリル 91 ワーク 410 オブザーバ 631 パルスコーダ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、送り速度にオーバライドがかかった場合で
も、試切削時のサンプリングデータと実切削時のデータ
が時間的に正確に比較できる加工負荷監視方式を提供す
ることを目的とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】一方、この帰還パルスはプロセッサ11に
よって、速度信号に変換され、スピンドル制御回路71
にスピンドルモータ73の速度として送られる。スピン
ドル制御回路71には後述する外乱負荷トルクを推定す
るためのオブザーバ410が内蔵されており、スピンド
ルモータ73の加速度成分除いた外乱負荷トルクを加
工負荷として推定する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】図において、電流指令値U1sは、上述し
たプロセッサ11からの回転指令を受けてスピンドルモ
ータ73に出力されるトルク指令値であり、要素401
に入力されてスピンドルモータ73を駆動する。スピン
ドルモータ73の出力トルクには演算要素402におい
て、外乱負荷トルクX2が加算される。演算要素402
の出力は要素403によって、速度信号X1となる。
ここで、Kt,Jはスピンドルモータ73のそれぞれト
ルク定数、イナーシャである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】一方、電流指令値U1sはオブザーバ41
0に入力される。オブザーバ410は電流指令値U1s
とスピンドルモータ73の速度X1sから、外乱負荷ト
ルクを推定する。なお、ここではスピンドルモータ73
の速度制御については省略し、外乱負荷トルクを推定す
るための演算のみを説明する。電流指令値U1sは要素
411で(Kt/J)をかけ、演算要素412へ出力さ
れる。演算要素412では、後述する比例要素414か
らの帰還信号を加え、さらに、演算要素413で積分
素415からの帰還信号を加算する。演算要素412及
び413の出力単位は加速度である。演算要素413の
出力は積分要素416に入力され、スピンドルモータ7
3の推定速度XX1として出力される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】推定速度XX1と実速度X1sとの差を演
算要素417で求め、それぞれ、比例要素414及び
分要素415に帰還する。ここで、比例要素414は比
例定数K1を有する。比例定数K1の単位はsec-1
ある。また、積分要素415にも積分定数K2を有す
る。積分定数K2の単位はsec-2である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 数値制御工作機械の加工負荷を監視する
    加工負荷監視方式において、 試切削時の加工負荷のサンプリングデータを格納するサ
    ンプリングデータ・テーブルと、 オーバライド信号を受けて、前記オーバライド信号に対
    応するサンプリング周期信号を出力するサンプリング周
    期発生手段と、 前記サンプリング周期信号にしたがって、前記サンプリ
    ングデータ・テーブルからサンプリングデータを読み出
    すサンプリングデータ読取手段と、 前記読み出されたサンプリングデータを前記オーバライ
    ド信号によって補正して、補正サンプリングデータを出
    力するサンプリングデータ補正手段と、 前記補正サンプリングデータと実切削時の加工負荷の実
    測データを一定時間毎に比較し、前記実切削時の加工負
    荷と前記サンプリングデータの差が一定以上になったと
    きにアラームを出力する負荷監視手段と、 を有することを特徴とする加工負荷監視方式。
  2. 【請求項2】 前記負荷トルクはスピンドルモータの負
    荷トルクであることを特徴とする請求項1記載の加工負
    荷監視方式。
  3. 【請求項3】 前記負荷トルクは送り軸の負荷トルクで
    あることを特徴とする請求項1記載の加工負荷監視方
    式。
  4. 【請求項4】 前記負荷トルクを推定するオブザーバを
    有することを特徴とする請求項1記載の加工負荷監視方
    式。
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