JPH0751840B2 - リフトアップ装置 - Google Patents

リフトアップ装置

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JPH0751840B2
JPH0751840B2 JP12704788A JP12704788A JPH0751840B2 JP H0751840 B2 JPH0751840 B2 JP H0751840B2 JP 12704788 A JP12704788 A JP 12704788A JP 12704788 A JP12704788 A JP 12704788A JP H0751840 B2 JPH0751840 B2 JP H0751840B2
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は構造物の屋根を構成する鉄骨等を予め地上にて
組み立て、これを所定の高さ位置に上昇移動させるリフ
トアップ装置に関する。
《従来の技術》 従来のリフトアップ工法を例示すると、一般的に第5図
の通りであった。
垂直に立設した支柱1−1の頭頂間に下部架台2を渡設
し、その上に油圧ジャッキ3を載せ、更にジャッキ3で
上部架台4を担持している。
そして、上部架台4と下部架台2とを垂直に貫通するロ
ッド5の下端に、被上昇構造物6を吊り下げ、ロッド5
の上部にはそれぞれ、上部架台4の上端面に係止する上
部ナット7及び下部架台2上に当る下部ナット8を螺入
している。
ジャッキ3のラムを伸ばすと、上部架台4が持ち上げら
れるのに伴ってロッド5も一体的に持ち上がるので、ラ
ムが伸びた分だけ被上昇構造物6は持ち上る。この状態
を保持するために下部ナット8を回して下部架台2の上
端に当るまで回し下げ、次いでジャッキ3のラムを下げ
ると、被上昇構造物6はナット8で下部架台2仮に吊持
できる。次に、上部ナット7を上部架台4の上端面まで
回し下げ、再びジャッキ3のラムを伸長する上昇工程に
備えるものである。
《課題を解決しようとする課題》 しかしながら、叙述した従来例では、上部ナット7、下
部ナット8をジャッキ3の伸縮に備えて予め所定の位置
に螺送しなければならない。また、被上昇構造物6を吊
持するためのロッド5が必要であった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その
目的は上記ナットの操作やロッドを必要とせず、しかも
簡単に構成して操作できるリフトアップ装置を提供する
にある。
《課題を解決するための手段》 上記目的を達成するために本発明のリフトアップ装置
は、リフトアップ方向に立設され、該リフトアップ方向
に沿ってスライドレールが形成されると共に、該リフト
アップ方向に等間隔で多数の係止孔が形成された支柱
と、該支柱の上記スライドレールに、リフトアップ方向
に摺動自在に嵌合された上下一対の上部スライダおよび
下部スライダと、これら上部スライダおよび下部スライ
ダそれぞれに、これにより上記係止孔に挿抜自在に設け
られ、挿入されてこれらスライダを上記支柱に係合支持
させる挿抜ピンと、これらスライダに設けられ、上記挿
抜ピンを上記係止孔へ挿入すべく押圧付勢する付勢手段
と、上記挿抜ピンの挿入先端部にその挿入方向に向かっ
て上方から下方に向けて順次斜めに形成され、該挿抜ピ
ンが上記係止孔に挿入されることで該係止孔の上縁に挿
入方向から当接し、上記スライダのリフトアップ方向へ
の摺動時に上記付勢手段に抗して該係止孔の上縁と摺動
しつつ抜出方向へ押圧されて、該挿抜ピンを該係止孔か
ら抜出させる傾斜面と、上記上部・下部スライダ間に介
設され、上記挿抜ピンにより上記支柱に係合支持された
該下部スライダ上で伸長作動されて該上記スライダを該
支柱に対してリフトアップ方向へ摺動させ、他方該挿抜
ピンにより該支柱に係合支持された該上部スライダ下で
収縮作動されて該下部スライダを該支柱に対してリフト
アップ方向へ摺動させるジャッキとからなり、該ジャッ
キ若しくは上記スライダの少なくともいずれか一方にリ
フトアップ対象物が取り付けられることを特徴とする。
《作用》 本発明の作用について述べると、初期状態においては、
支柱のスライドレールに上部スライダおよび下部スライ
ダを嵌合し、これらスライダの挿抜ピンそれぞれを、付
勢手段により押圧付勢して支柱の係止孔に挿入させてお
く。これにより両スライダは、支柱に対して係合支持さ
れる。この際、挿抜ピンの挿入先端部に形成した傾斜面
は、係止孔の上縁に挿入方向から当接された状態にあ
る。
この状態でジャッキを伸長作動させる。このジャッキの
伸長作動によって、上部スライダと下部スライダとの間
では、上部スライダにこれを押し上げるリフトアップ方
向の力が作用することになる。上記スライダでは、この
ジャッキの伸長に伴うリフトアップ力が挿抜ピン、ひい
てはこの挿抜ピンの挿入先端部の傾斜面に作用すること
になる。
傾斜面は、挿抜ピンの挿入方向に向かって上方から下方
へ向けて順次斜めに形成されているので、これに当該リ
フトアップ力が作用すると、この傾斜面と係止孔の上縁
との間には、摺動しつつせり上がってくる傾斜面を係止
孔から押し出す方向の力が発生し、結局傾斜面は、付勢
手段に抗して挿抜ピンを係止孔から抜出させる作用を発
揮する。すなわち、ジャッキの伸長動作による上部スラ
イダのリフトアップ方向への摺動動作が開始されると、
ジャッキのリフトアップ力によって挿抜ピンが係止孔か
ら抜き出されることとなり、これにより上部スライダは
スライドレールを介して支柱に対し摺動可能となって、
リフトアップされることになる。
この傾斜面は、リフトアップ方向への力によってのみ係
止孔から挿抜ピンを抜出させる力を生じるものであっ
て、従って、このようなジャッキの伸長作動時にあって
は、下部スライダにはリフトアップ方向とは反対方向へ
の力が作用することから、下部スライダの挿抜ピンは係
止孔に挿入されたままであり、結局ジャッキは下部スラ
イダに反力をとって上部スライダをリフトアップさせる
ことになる。
このようにしてリフトアップされた上部スライダは、そ
の後挿抜ピンが係止孔と一致する位置に達することで、
付勢手段により挿抜ピンが係止孔へ挿入され、支柱に係
合支持されることになる。
次いでジャッキを収縮作動させると、このジャッキの収
縮作動により上部スライダと下部スライダとの間では、
上記とは反対に、下部スライダにこれを引き上げるリフ
トアップ方向の力が作用することになる。
この際、上述したように、傾斜面は、リフトアップ方向
への力で係止孔から挿抜ピンを抜出させるように機能す
るので、上部スライダにリフトアップ方向とは反対方向
への力が作用するジャッキの収縮作動時にあっては、上
部スライダの挿抜ピンは係止孔に挿入されたままであ
り、結局ジャッキは上部スライダに反力をとって下部ス
ライダをリフトアップさせることになる。
下部スライダでも上記と同様に、ジャッキの収縮に伴う
リフトアップ力が挿抜ピンの挿入先端部の傾斜面に作用
することとなり、挿抜ピンが係止孔から抜出される。す
なわち、ジャッキの収縮動作による下部スライダのリフ
トアップ方向への摺動動作が開始されると、ジャッキの
リフトアップ力によって挿抜ピンが係止孔から抜き出さ
れることとなり、これにより下部スライダが支柱に対し
て摺動可能となって、リフトアップされることになる。
このようにしてリフトアップされた下部スライダも、そ
の後挿抜ピンが係止孔と一致する位置に達することで、
付勢手段により挿抜ピンが係止孔へ挿入され、支柱に係
合支持されることになる。
このようにジャッキの1回の伸縮動作で、上部スライダ
と下部スライダとがジャッキのストローク分だけともに
リフトアップされることになり、ジャッキの伸縮動作を
繰り返すことでスライダを上方へ順次リフトアップさせ
ていくことができて、これらジャッキまたは上部スライ
ダ若しくは下部スライダにリフトアップ対象物を取り付
けることで、これをリフトアップさせることができる。
このような構成によれば、従来、リフトアップ対象物の
リフトアップ操作に必要であったジャッキの上下動に伴
う上部架台の位置変更に際してのナットの盛り替え作業
は、係止孔への挿抜ピンの自動的な挿抜動作に置き換え
られ、かつこの挿抜操作は付勢手段とジャッキの伸縮動
作に関連して一挙に達成され、リフトアップの作業操作
性の向上および高効率化を達成することができる。
また、リフトアップ対象物を吊持するために必要であっ
たロッドは、当該リフトアップ対象物を、支柱に対して
順次リフトアップされていくジャッキまたはスライダへ
の直接的な取り付けによって不要となり、リフトアップ
に際して当該装置とリフトアップ対象物との取り合いを
簡単化できて、この面からも作業性を向上することがで
きる。
《実施例》 以下、本発明の好適な実施例について図面を参照して詳
細に説明する。
第1図乃至第4図は何れも本発明の実施例に係る。本実
施例は基本的には、リフトアップ方向に立設され、リフ
トアップ方向に沿ってスライドレール10aが形成される
と共に、リフトアップ方向に等間隔で多数の係止孔9が
形成された支柱10と、支柱10のスライドレール10aに、
リフトアップ方向に摺動自在に嵌合された上下一対の上
部スライダ12aおよび下部スライダ12bと、これら上部ス
ライダ12aおよび下部スライダ12bそれぞれに、これによ
り係止孔9に挿抜自在に設けられ、挿入されてこれらス
ライダ12a,12bを支柱10に係合支持させる挿抜ピン13a,1
3bと、これらスライダ12a,12bに設けられ、挿抜ピン13
a,13bを係止孔9へ挿入すべく押圧付勢する付勢手段と
してのコイルバネ20と、挿抜ピン13a,13bの挿入先端部
にその挿入方向に向かって上方から下方に向けて順次斜
めに形成され、挿抜ピン13a,13bが係止孔9に挿入され
ることで係止孔9の上縁に挿入方向から当接し、スライ
ダ12a,12bのリフトアップ方向への摺動時にコイルバネ2
0に抗して係止孔9の上縁と摺動しつつ抜出方向へ押圧
されて、挿抜ピン13a,13bを係止孔9から抜出させる傾
斜面18と、上部スライダ12aと下部スライダ12bとの間に
介設され、挿抜ピン13bにより支柱10に係合支持された
下部スライダ12b上で伸長作動されて上部スライダ12aを
支柱10に対してリフトアップ方向へ摺動させ、他方挿抜
ピン13aにより支柱10に係合支持された上部スライダ12a
下で収縮作動されて下部スライダ12bを支柱10に対して
リフトアップ方向へ摺動させるジャッキ15とからなり、
ジャッキ15若しくはスライダ12a,12bの少なくともいず
れか一方にリフトアップ対象物である構造体14が取り付
けられて構成される。
第1図は本発明に係るリフトアップ装置による施工の前
後を示す側面であって、この装置は主に、H形鋼の上フ
ランジ10aに等間隔で明けた係止孔9を具える、左右に
一対立設した支柱10と、支柱10の上フランジ10aをスラ
イドレールとして、これに摺動自在に嵌着し、かつ係止
孔9に一致する貫通孔11を有する上下一対のスライダ12
a,12bと、この貫通孔11に通した爪状の挿抜ピン13と、
少なくともいずれかのスライダ12または構造体14との間
に直接または間接的に配したジャッキ15とからなる。
構造体14は建物の屋根である。ジャッキ15は油圧シリン
ダーとシリンダロッド、即ちラムからなる。
後述するように、挿抜ピン13に上昇反力をとりながら、
ジャッキ15が伸縮運動を繰り返し、これにより支柱10の
立設方向に上昇することとなるので、構造体14はジャッ
キ15側に固定し、ジャッキ15と共に構造体14も支柱10に
案内されながら上昇するものである。
支柱10の上フランジ10aには、2列並行に等間隔で穿設
した円形の係止孔9を設けているが、これは円形に限ら
ず、長方形の開孔であってもよい。挿抜ピン13の形状
は、この係止孔9の形状に一致する断面のものが望まし
い。機械的バックラッシュが大きいと、挿抜ピン13が係
止孔9から外れる危険があるからである。
第2図にスライダ12a,12bと挿抜ピン13との詳細を示
す。
上部スライダ12aと下部スライダ12bとは同一構造である
ので、上部スライダ12aを例にとって説明すると、スラ
イダ12aは、支柱10の上フランジ10a両側を把持する断面
C形の鋼材で構成されている。またスライダ12aの上端
には、ジャッキ15と連結するための止着板16が一体に設
けられている(同図b)。また、スライダ12には、係止
孔9の位置に一致させて配した貫通孔11が2列平行に6
個設けてある。各貫通孔11に緩く挿通される挿抜ピン13
の頭頂部は、鋼板17の両側に溶接などして一体的に固定
してある(同図a)。
更に、挿抜ピン13には、これを鋼板17とともにスライダ
12aに載せ、かつスライダ12aを支柱10の上フランジ10a
に嵌着したとき、支柱10の係止孔9の上縁に達する傾斜
面18が形成されている。この傾斜面18は、挿抜ピン13の
先端を斜め上方に切り上げた形状であって、鋼板17をス
ライダ12aに取り付けたときに、一律に上向きになる。
平断面円形の挿抜ピン13に傾斜面18を付しているので、
先端が先細状になり、支柱10の係止孔9への挿通も円滑
になる。
支柱10上のスライダ12a,12bを移動するとき、挿抜ピン1
3の先端が係止孔9に入る次第であるが、その挿入動作
を自動化するとともに確実化するために、第3図に示す
如き構成にしている。
すなわち、スライダ12aの下端から止着板16の下面に亘
って掛け渡してL字形状の支持ブラケット19を一体に設
け、この支持ブラケット19と、挿抜ピン13が取り付けら
れた鋼板17との間にコイルバネ20を縮設している。これ
により、スライダ12aの貫通孔11に通されてその先端が
係止孔9に臨む挿抜ピン13を、このコイルバネ20で常時
係止孔9に向かって付勢するようにしている。
そして図4に示すように、支柱10に、挿抜ピン13a,bを
実装したスライダ12a,12bを嵌装し、係止孔9に挿抜ピ
ン13a,bを挿入させて、スライダ12aの止着板16で構造体
14を担持する。挿抜ピン13a,13bが支柱10の係止孔9に
係合し、構造体14の荷重を負担する。そして、上部スラ
イダ12aの止着板16aの裏面にジャッキ15のラムを止着
し、シリンダー部分の底面は、下方のスライダ12bの止
着板16b表面に定着している。各挿抜ピン13a,13bの傾斜
面18は、上向きに配している。なお、構造体14の荷重
は、少なくともいずれか一方のスライダ12a,12bで支柱1
0側に支持できるようになっている。
さらに、以上の装置を使用して構造体14をリフトアップ
する工程について、第4図(a)乃至(c)に詳細を示
す。
初期状態においては、支柱10の上フランジ10aに上部ス
ライダ12aおよび下部スライダ12bを嵌合し、これらスラ
イダ12a,12bの挿抜ピン13それぞれを、コイルバネ20に
より押圧付勢して支柱10の係止孔9に挿入させておく。
これにより両スライダ12a,12bは、支柱10に対して係合
支持される。この際、挿抜ピン13の挿入先端部に形成し
た傾斜面18は、係止孔9の上縁に挿入方向から当接され
た状態にある。
この状態でジャッキ15を伸長作動させる。このジャッキ
15の伸長作動によって、上部スライダ12aと下部スライ
ダ12bとの間では、上部スライダ12aにこれを押し上げる
リフトアップ方向の力が作用することになる。上部スラ
イダ12aでは、このジャッキ15の伸長に伴うリフトアッ
プ力が挿抜ピン13、ひいてはこの挿抜ピン13の挿入先端
部の傾斜面18に作用することになる。
傾斜面18は、挿抜ピン13の挿入方向に向かって上方から
下方へ向けて順次斜めに形成されているので、これに当
該リフトアップ力が作用すると、この傾斜面18と係止孔
9の上縁との間には、摺接しつつせり上がってくる傾斜
面18を係止孔9から押し出す方向の力が発生し、結局傾
斜面18は、コイルバネ20に抗して挿抜ピン13を係止孔9
から抜出させる作用を発揮する。すなわち、ジャッキ15
の伸長動作による上部スライダ12aのリフトアップ方向
への摺動動作が開始されると、ジャッキ15のリフトアッ
プ力によって挿抜ピン13が係止孔9から抜き出されるこ
ととなり、これにより上部スライダ12aは上フランジ10a
を介して支柱10に対し摺動可能となって、リフトアップ
されることになる。
この傾斜面18は、リフトアップ方向への力によってのみ
係止孔9から挿抜ピン13を抜出させる力を生じるもので
あって、従って、このようなジャッキ15の伸長作動時に
あっては、下部スライダ12bにはリフトアップ方向とは
反対方向への力が作用することから、下部スライダ12b
の挿抜ピン13は係止孔9に挿入されたままであり、結局
ジャッキ15は下部スライダ12bに反力をとって上部スラ
イダ12aをリフトアップさせることになる。
このようにしてリフトアップされた上部スライダ12a
は、その後挿抜ピン13が係止孔9と一致する位置に達す
ることで、コイルバネ20により挿抜ピン13が係止孔9へ
挿入され、支柱10に係合支持されることになる。
次いでジャッキ15を収縮作動させると、このジャッキ15
の収縮作動により上部スライダ12aと下部スライダ12bと
の間では、上記とは反対に、下部スライダ12bにこれを
引き上げるリフトアップ方向の力が作用することにな
る。
この際、上述したように、傾斜面18は、リフトアップ方
向への力で係止孔9から挿抜ピン13を抜出させるように
機能するので、上部スライダ12aにリフトアップ方向と
は反対方向への力が作用するジャッキ15の収縮作動時に
あっては、上部スライダ12aの挿抜ピン13は係止孔9に
挿入されたまであり、結局ジャッキ15は上部スライダ12
aに反力をとって下部スライダ12bをリフトアップさせる
ことになる。
下部スライダ12bでも上記と同様に、ジャッキ15の収縮
に伴うリフトアップ力が挿抜ピン13の挿入先端部の傾斜
面18に作用することとなり、挿抜ピン13が係止孔9から
抜出される。すなわち、ジャッキ15の収縮動作による下
部スライダ12bのリフトアップ方向への摺動動作が開始
されると、ジャッキ15のリフトアップ力によって挿抜ピ
ン13が係止孔9から抜き出されることとなり、これによ
り下部スライダ12bが支柱10に対して摺動可能となっ
て、リフトアップされることになる。
このようにしてリフトアップされた下部スライダ12b
も、その後挿抜ピン13が係止孔9と一致する位置に達す
ることで、コイルバネ20により挿抜ピン13が係止孔9へ
挿入され、支柱10に係合支持されることになる。
このようにジャッキ15の1回の伸縮動作で、上部スライ
ダ12aと下部スライダ12bとがジャッキ15のストローク分
だけともにリフトアップされることになり、ジャッキ15
の伸縮動作を繰り返すことでスライダ12a,12bを上方へ
順次リフトアップさせていくことができて、これらジャ
ッキ15または上部スライダ12a若しくは下部スライダ12b
に構造体14を取り付けることで、これをリフトアップさ
せることができる。
本実施例にあっては、支柱10に設けた係止孔9に対し
て、挿抜ピン13a,13bで反力をとって構造体14を上昇さ
せるので、従来のリフトアップ工法に較べ、構造体14を
吊持するロッドやロッドの上昇位置を仮止めする作業を
要しない。
挿抜ピン13a,13bは、コイルバネ20の付勢力にて支柱10
の係止孔9に自動的に嵌入するから、ジャッキ15の伸縮
を繰り返す操作だけで構造体14を上昇させることがで
き、作業効率が極めて高くなる効果がある。
《効果》 以上要するに本発明によれば、従来、リフトアップ対象
物のリフトアップ操作に必要であったジャッキの上下動
に伴う上部架台の位置変更に際してのナットの盛り替え
作業は、係止孔への挿抜ピンの自動的な挿抜動作に置き
換えられ、かつこの挿抜操作は付勢手段とジャッキの伸
縮動作に関連して一挙に達成され、リフトアップの作業
操作性の向上および高効率化を達成することができる。
また、リフトアップ対象物を吊持するために必要であっ
たロッドは、当該リフトアップ対象物を、支柱に対して
順次リフトアップされていくジャッキまたはスライダへ
の直接的な取り付けによって不要となり、リフトアップ
に際して当該装置とリフトアップ対象物との取り合いを
簡単化できて、この面からも作業性を向上することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は何れも本発明の実施例に関し、第1
図はリフトアップ装置による施工状態の側面図、第2図
(a),(b)はその構成部材の一部を示す斜視図、第
3図はスライダに搭載した挿抜ピンを常時係止孔へ押圧
付勢するための構成を示し、同図(a)は平面図、同図
(b)は横断面図、第4図(a)乃至(c)はリフトア
ップの様子を順次に示した縦断面図、第5図は従来の施
工例を示す説明図である。 1……支柱、2……下部架台 3……油圧ジャッキ、4……上部架台 5……ロッド、6……被上昇構造物 7……上部ナット、8……下部ナット 9……係止孔、10…支柱 11…貫通孔、12a 12b…下部スライダ、13a,13b…挿抜ピン 14…構造体、15…ジャッキ 16…止着板、17…鋼板 18…傾斜面、19…支持ブラケット 20…コイルバネ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リフトアップ方向に立設され、該リフトア
    ップ方向に沿ってスライドレールが形成されると共に、
    該リフトアップ方向に等間隔で多数の係止孔が形成され
    た支柱と、 該支柱の上記スライドレールに、リフトアップ方向に摺
    動自在に嵌合された上下一対の上部スライダおよび下部
    スライダと、 これら上部スライダおよび下部スライダそれぞれに、こ
    れより上記係止孔に挿抜自在に設けられ、挿入されてこ
    れらスライダを上記支柱に係合支持させる挿抜ピンと、 これらスライダに設けられ、上記挿抜ピンを上記係止孔
    へ挿入すべく押圧付勢する付勢手段と、 上記挿抜ピンの挿入先端部にその挿入方向に向かって上
    方から下方に向けて順次斜めに形成され、該挿抜ピンが
    上記係止孔に挿入されることで該係止孔の上縁に挿入方
    向から当接し、上記スライダのリフトアップ方向への摺
    動時に上記付勢手段に抗して該係止孔の上縁と摺接しつ
    つ抜出方向へ押圧されて、該挿抜ピンを該係止孔から抜
    出させる傾斜面と、 上記上部・下部スライダ間に介設され、上記挿抜ピンに
    より上記支柱に係合支持された該下部スライダ上で伸長
    作動されて該上部スライダを該支柱に対してリフトアッ
    プ方向へ摺動させ、他方該挿抜ピンにより該支柱に係合
    支持された該上部スライダ下で収縮作動されて該下部ス
    ライダを該支柱に対してリフトアップ方向へ摺動させる
    ジャッキとからなり、 該ジャッキ若しくは上記スライダの少なくともいずれか
    一方にリフトアップ対象物が取り付けられることを特徴
    とするリフトアップ装置。
JP12704788A 1988-05-26 1988-05-26 リフトアップ装置 Expired - Lifetime JPH0751840B2 (ja)

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