JPH0751667B2 - ナイロンを含む迅速サイクル型のブレンドポリマー材料 - Google Patents

ナイロンを含む迅速サイクル型のブレンドポリマー材料

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JPH0751667B2
JPH0751667B2 JP3507781A JP50778191A JPH0751667B2 JP H0751667 B2 JPH0751667 B2 JP H0751667B2 JP 3507781 A JP3507781 A JP 3507781A JP 50778191 A JP50778191 A JP 50778191A JP H0751667 B2 JPH0751667 B2 JP H0751667B2
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Description

【発明の詳細な説明】 説明 1.発明の技術分野 本発明は成形品の製造に用いられるポリマー材料;より
詳細にはナイロンおよび他の成分を含む、迅速な成形サ
イクル時間および良好な靭性を示す成形材料に関するも
のである。さらにこの成形材料はスチレン、無水マレイ
ン酸および他のナイロン類を含めた付加成分を含むこと
ができる。
2.発明の背景 工学的に製造された材料が成形品の製造用として広範に
用いられている。一般にこれらの材料は1種または2種
以上のポリマー、および特定の特性、すなわち靭性、柔
軟性、耐薬品性、長期安定性、耐電圧性(絶縁耐力)な
どを示す他の物質を含む。上記のような特定の特色を示
す物質はしばしば、ポリマーおよび1種または2種以上
の成分材料、たとえば追加のポリマーまたは非ポリマー
材料を含むいわゆる“ポリマーブレンド”配合物の成分
として用いられる。これらの非ポリマー材料を追加する
目的はしばしば、“相溶剤”として作用することにより
ポリマーの特性を向上させ、これによりポリマーと第2
の“不相溶性”ポリマーとの付着性を改良すること、ま
たは他の特定の特性、たとえば向上した靭性、上昇した
融解温度、改良された製品透明度、耐摩耗性、耐薬品性
などを付与することである。
当技術分野で周知のように、同時に何らかの不都合な品
質を生じることなく、その配合物を構成する成分の望ま
しい特性すべてを備えたブレンドされた高分子材料の調
製を達成しうるのは残念ながら稀である。
満足すべき物理的特性および良好な加工性を示す高分子
材料の例には、下記に記載の組成物が含まれる:米国特
許第4,174,358号明細書、“強靭な熱可塑性ナイロン組
成物”、エプスタイン、これにはポリアミドマトリック
スおよび良好な衝撃靭性を示す第2ポリマーからなる組
成物が示される;米国特許第4,879,324号明細書、“ポ
リカーボネート、ポリエステルおよびポリアミドを基礎
とする成形用熱可塑性組成物”、ラウスバーグら、好ま
しい耐衝撃性を備えた成形用熱可塑性組成物に関するも
のである;ならびに米国特許第4,160,790号明細書、メ
イソンら、“成形用耐衝撃性ナイロン組成物”、これに
はナイロン−6およびナイロン−6,6からなる、改良さ
れた靭性を備えた組成物が示される。
先行技術において提供されたこれらの材料は多くの個々
の問題、すなわち成形材料から成形された最終製品に関
連する事項に影響を及ぼす問題のみでなく、取扱いおよ
び加工を含めてその材料からの物品の製造に特有の問題
にも、満足すべき解決策を提供する。あらゆる製造法の
重要な1観点は、各物品の製造に要する時間であり、こ
れは用いられる組成物自体の特性に強く依存する。当技
術分野で知られている材料は多くの用途に適した満足す
べき作業特性および性能特性を備えているが、これらの
有用な組成物のうち過半数がそれらの多大な有用性を示
すのみでなく、さらに改良された特性を示す新材料を提
供する必要性をも依然として示す。
従って本発明の目的は、ナイロンを含む、卓越した物理
的特性および優れた加工性を備えた新規組成の高分子材
料を提供することである。
発明の概要 本発明は、成形品の製造に適した新規組成の成形材料を
目的とする;より詳細には、本発明はナイロン、マレエ
ート化ポリプロピレン系粘着性樹脂混合物、および改質
されたエチレン−メタクリル酸コポリマーを含む成形材
料に関するものである。さらに、これらの組成物は他の
成分、たとえば着色剤、滑剤、可塑剤、離型剤、成核剤
などをも含有しうる。さらに補助改質剤の使用も考慮さ
れる。当技術分野で知られているナイロン含有組成物と
異なり、本発明による組成物はしばしば10を上回るアイ
ゾット試験値により示されるように卓越した靭性を示
し、かつそれから成形品を製造するために必要な型内滞
留時間が比較的短いことが認められた。
好ましい形態の説明 本発明によれば、未改質ナイロンの特性が一定量のマレ
エート化ポリプロピレン系粘着性樹脂混合物および一定
量のエチレン−メタクリル酸コポリマーの添加によって
改良される。当技術分野で周知のように、無水マレイン
酸をポリプロピレン系樹脂混合物との反応体として用い
て、粘着性を示すグラフトコポリマーを形成することが
でき、このコポリマーはポリプロピレン系樹脂混合物と
無水マレイン酸の反応生成物からなる粘着性のマレエー
ト化樹脂混合物である。適切なマレエート化ポリプロピ
レン系粘着性樹脂混合物はイリノイ州ローリング・メド
ウズのユーエスアイ・ケミカルズ社から商品名“プレキ
サー(PLEXAR)”で得られる。これは異なるポリマーフ
ィルム間のタイ(tie)層として用いるために市販され
ている一群の押出し用粘着性樹脂に対する米国登録商標
である。市販される特に好適なマレエート化ポリプロピ
レン系粘着性樹脂混合物の1つは、商標“プレキサー42
0"でユーエスアイ・ケミカルズ社から販売されている。
このプレキサー420はプロピレン−α−オレフィン単位
を含有せず、プラスチック様である。このプレキサー自
体は改質されたポリプロピレン系粘着性樹脂であり、ポ
リエチレンまたはポリプロピレンとナイロンまたはエチ
レン−ビニルアルコールコポリマーとの間に卓越した結
合を与えると述べられており;一般に試験法ASTM D−
1238に従って試験した場合2.5g/分のメルトフローレー
トを示し、試験法ASTM D−1505に従って試験した場合
0.918g/ccの密度を示す。(以下、この組成物を同義語
としての“ポリプロピレン系粘着性樹脂混合物”と呼
ぶ。)マレエート化ポリプロピレン系粘着性樹脂混合物
の添加は主として、本発明による材料を用いて物品を製
造する際に必要な型サイクル時間の短縮という改良をも
たらし、他の点で改質されていないナイロン−6に対す
る改良された靭性、すなわち耐衝撃性の付与に寄与す
る。
無水マレイン酸はナイロンが付着しうる反応部位を提供
すると仮定されるので、無水マレイン酸を含有させるこ
とは本発明の教示を実施するために必要であると考えら
れる。
本発明の実施に際して使用しうる適切な改質されたエチ
レン−メタクリル酸コポリマーは、アルカリまたはアル
カリ土類イオン、たとえば亜鉛、ナトリウム、マグネシ
ウムまたはリチウムで部分中和された、エチレン−メタ
クリル酸コポリマー間の反応生成物である。エチレン−
メタクリル酸コポリマーは“E/MAA"とも呼ばれる。適切
な改質されたエチレン−メタクリル酸コポリマーは、現
在イー・アイ・デュポン・デ・ネモアズ・カンパニーか
ら市販されており、商標“サーリン(SURLYN)”で販売
され、ポリマーの靭性を改良するためにポリマーに対す
るブレンド用添加剤として用いられる。好ましくは、入
手されるサーリン類から選ばれる改質されたエチレン−
メタクリル酸コポリマーは、比較的高い中和度をもつも
のである。一般にすべてのサーリン類が有益な効果を示
すが、本発明の実施に際しては中程度および比較的高い
酸の%および中和の%をもつサーリン類が一般に好まし
い。市販される好ましい改質エチレン−メタクリル酸コ
ポリマーは“サーリン1801"であり、これが本発明のた
めに有利に用いられる。
“初期ポリマー混合物”とも呼ばれるこれらの成分材料
の相対的割合の選定は、この初期ポリマー混合物から最
終的に製造すべき成形品において目的とする物理的特性
を達成するために望ましいいかなる割合であってもよ
い。“目的とする物理的特性”が意味するものは、本発
明の目的に適合する特定の用途に必要な満足すべき一連
の物理的特性、たとえば満足すべき靭性および取扱い適
性である。
本発明の目的は、初期ポリマー混合物が組成物の全重量
に対してそれぞれ下記の重量%を示す場合に実現される
ことが見出された:ナイロン−6が約51−約75%を構成
し、ただし最高で約90%が有用であると考えられ、マレ
エート化ポリプロピレン系粘着性樹脂混合物が0%を越
えて最高で約25%存在し、改質されたエチレン−メタク
リレートコポリマーが0%を越えて最高で約20%存在す
る。組成物の全重量に対する重量%というこの取決めを
以下において採用し、他の様式であることを特に指示し
ない限り、%はいずれもこれに従うと解すべきである。
マレエート化ポリプロピレン系粘着性樹脂混合物および
改質されたエチレン−メタクリレートコポリマーの相対
重量比の和は3成分の約16%以上を構成することが好ま
しいが、10%程度の低い相対重量比の和も有用であると
考えられ、相対重量比が増大するとそれらから調製され
る材料の特性が改良されるという望ましい効果のあるこ
とも見出された。これら2成分の和の極めて有用な範囲
は約20−約24%であることが見出された。マレエート化
ポリプロピレン系粘着性樹脂混合物と改質されたエチレ
ン−メタクリル酸コポリマーの比率は、調製される成形
材料の改良された靭性および取扱い適性を損なうことな
く広範に変更しうることも見出された。このマレエート
化ポリプロピレン系粘着性樹脂混合物と改質されたエチ
レン−メタクリル酸コポリマーの比率は、この比率が極
値約5−約95%のマレエート化ポリプロピレン系粘着性
樹脂混合物と、同時に約95−約5%の割合で存在する改
質エチレン−メタクリル酸コポリマーとなるように調整
することができる。この比率変更により、成形に用いら
れる材料の改良された加工性および取扱い適性を維持し
た状態で、調製される材料の物理的特性を最終成形品の
特定の要求と一致した程度の靭性をもつように調整する
ことができる。このような変更により、生じる個々の特
性、たとえば成分として含有される改質エチレン−メタ
クリル酸コポリマーの増量により得られる靭性の増大を
得ることができ、これをポリマー材料に含有されるマレ
エート化ポリプロピレン系粘着性樹脂混合物の増量に付
随する、物品の製造に採用される型内材料滞留時間の短
縮により調整する。
前記のように、よりいっそう改良された特性を材料に付
与する追加成分を組成物に添加することができる。これ
らはポリマーに特定の効果を与えるために当技術分野で
知られている改質剤その他の物質を含み、可塑剤、粘度
安定剤、離型剤、充填剤、成核剤などが含まれ、これら
は本発明の利点に不都合な作用を及ぼさないいかなる量
で含有させてもよい。さらに本発明には一定量の異種ナ
イロン類を含有させることができる。
個々の形態においては、ナイロン−6成分の最高約10%
を置換する量のナイロン−6,6を用いることができる。
適切なナイロン−6,6はマレエート化ポリプロピレン系
粘着性樹脂混合物および改質されたエチレン−メタクリ
ル酸コポリマーにさらにグラフト部位を供給する作用を
有するアミン末端基をもつべきである。ナイロン−6,6
が過半数の(preponderance)アミン末端基、好ましく
は約75%以上を含むことが好ましい。この比較的低い量
のナイロン−6,6の置換は、依然としてナイロン−6が
本発明による材料の調製に用いる主成分であることを保
証するものである点を留意すべきである。望ましい数の
アミン末端基を含む市販のナイロン−6,6の例は、ニリ
ット社から得られる商品名“ポリニル(Polynil)50"お
よび“ポリニル60"で販売されるものである。
過半数のアミン末端基を含む前記量のナイロン−6,6の
代替として、またはそれに加えて、圧倒的な数のアミン
末端基を含むナイロン−6を成分として一定量供給する
のが有利であることも見出された。このナイロン−6の
アミン末端基もマレエート化ポリプロピレン系粘着性樹
脂混合物に対する追加のグラフト部位を提供するからで
ある。このようなナイロン−6は酸末端基に対比して圧
倒的な数のアミン末端基を含むべきであり、好ましくは
アミン末端基−対−酸末端基の比率が少なくとも70/30
であり、約80/20の比率が有利であることが認められた
が、70/30の比率が極めて好ましい。このようなナイロ
ン−6は当技術分野で知られており、しばしば中間体と
して入手しうる。
添加しうる第2成分は、最高で全混合物の約1.0%の量
のスチレン−無水マレイン酸コポリマーである。このス
チレン−無水マレイン酸は、得られるポリマー混合物に
対する高温条件下での改良された保形性という望ましい
効果を示す有用な増粘性添加剤である。市販の適切なス
チレン−無水マレイン酸は、米国ペンシルベニア州ウェ
スト・チェスターのサルトマー・カンパニーにより“SM
A 3000"の表示で販売される。この材料はスチレンなら
びに無水物および部分エステル形の無水マレイン酸の低
分子量コポリマーである。
さらに本発明の組成物は少量の通常の添加剤、たとえば
5%以下の金属セッケンを離型剤または押出し助剤とし
て、また所望により熱安定剤、たとえば銅系の安定剤を
含有しうる。さらに可塑剤、たとえばカプロラクタムモ
ノマーおよび水抽出性オリゴマーまたはスルホンアミド
系可塑剤が、好ましくはナイロン成分の15%を越えない
量で含有されてもよい。さらに、ここに詳細には挙げな
かった他の添加剤が本発明による組成物に含有されても
よく、追加成分として用いるのが適切であると認められ
る。
本発明による組成物から成形される物品は、組成物が極
めて強靭であり、かつナイロン−6を含む当技術分野で
既知の組成物と比較して、“サイクル時間”、すなわち
成形過程で型内に組成物が滞留する時間が短縮されるこ
とを特色とすることが認められた。
本発明の組成物は当業者に周知の方法により調製するこ
とができ、これには成分の熱可塑性溶融物の調製、次い
で成形操作が含まれるが、これに限定されない。本発明
による組成物から物品を成形するための他の方法も目的
に応じて採用しうる。
限定ではない以下の例は、本発明を実施するための様式
を示す本発明の形態であり、請求の範囲よりいっそう限
定することを意味するものではない。
例: 例1−9 ナイロン−6−−バランスのとれた末端基をもつもの、
および過剰のアミン末端基を含むアンバランスな末端基
をもつ“ポリニル(Polynil)50"の双方を含む−−、な
らびに第2ナイロン−6−−アンバランスな末端基を特
色とし、アミン末端基をカルボキシル末端基に対して過
剰に、好ましくは少なくとも70/30の割合で含み、各例
において“B−1"と呼ばれるもの−−、“サーリン180
1"、“プレキサー420"、“SMA 3000"および“アクラワ
ックス(Acrawax)C"を、第1表に示すものに従った相
対的重量%で乾式ブレンドして組成物を調製した。“SM
A 3000"はスチレンと無水マレイン酸のコポリマーであ
る。“アクラワックスC"はエチレン−ビス−ステアラミ
ドである。
各成分を乾式混合したのち溶融し、ライストリッツ二軸
スクリュー押出し機により処理して、ブレンドされた組
成物を調製した。各帯域の温度は一般に以下のとおりで
あった:帯域1;210℃,帯域2−5;250℃,帯域6,230
℃。出口ダイは255℃の温度に維持された。これらの例
に関して、成分はすべて二軸スクリューのスロート位置
にするホッパーにおいて導入され、供給量は2種の量、
すなわち25または55 lbs./時[11.25または24.7kg/
時]のいずれかに維持された。組成物を出口ダイから押
出してストランドとなし、次いでこれを水浴中で急冷
し、次いでペレット化した。これらのペレットを乾燥さ
せ、次いで衝撃試験および引張り試験の双方についての
ASTM試験プロトコールに従って用いる標準サイズである
1/8インチ[3.2mm]厚さの試験バーの成形のための型を
備えたアルバーグ射出成形機に供給した。ペレットを溶
融し、圧力1000psi[470kPa]、バレル温度260℃のダイ
中へ加圧注入した。ダイは150℃の温度に維持された。
サイクル時間をシンシナチ・ミラクロン成形機、150ト
ン、6オンスによって調べた。バレル温度プロフィル
は、ホッパーから前方へ測定して480゜F[249℃]、500
゜F[260℃]、520゜F[271℃]の温度に維持された。
ノズル温度は530゜F[277℃]であり、射出圧力は約170
0psi[797kPa]であった。型温度は約150[65.6℃]−1
60[71.2℃]゜Fに維持された。本発明の新規組成物を
用いるプロセスのサイクル時間を評価するために成形さ
れ、使用された物品は、不規則な形状の“ディップステ
ィック(dip stick)”物品であった。下記の第2およ
び3表に示す例1−9すべてについて、組成物の型内滞
留時間は3秒間であった。表には例1−9による組成物
の物理的特性をも挙げる。同様に番号を付けた“例”は
対応する番号を付けた物理的特性試験データからの結果
と相関する点を留意すべきである。
第2および3表に示す物理的特性結果を調べることによ
り確認されるように、これらの組成物は射出成形プロセ
スのダイ内における組成物の短い型内滞留時間と共に、
高い衝撃強さを示す。(この型内滞留時間は“サイクル
時間”とも呼ばれる。)これらの材料は良好な総合的曲
げおよび引張り試験結果をも示した。総合的特性は、少
量のナイロン−6を圧倒的な数のアミン末端基で終結し
たナイロン−6,6により置換した場合に改良された。
成形試料は卓越した離型性を示した。
例10−23 第4Aおよび4B表に示す組成を有する、例1−9のナイロ
ン類、ポリニル50、サーリン1801、プレキサー420、SMA
3000およびアクラワックスCからなる組成物を調製
し、次いで一般的に例1−9に示した方法で成形した。
前記の例1−9と同様に、成分の溶融加工における変更
が得られる物理的特性、特にアイゾット衝撃値、ならび
にこれより低い程度にではあるが引張りおよび曲げ試験
値を変化させるか否かを判定するために、組成物をライ
ストリッツ二軸スクリュー押出し機に2種の異なる供給
量で供給した。試験バーは型内滞留時間3秒間を含め
て、例1−9で採用したものに従う方法により製造され
た。例10−23に関する試験結果の概要を下記の第5A、5B
および5C表に挙げる。
第5A、5Bおよび5C表からの結果は、アイゾット値がしば
しば10を越える良好な耐衝撃性を備えた組成物が短い型
内滞留時間を維持した状態で調製されることを示す。
例24−29(比較例) 第6表に示す相対重量%を有する、例1−9で用いたナ
イロン類、ポリニル50、プレキサー420、SMA 3000およ
びアクラワックスCからなる組成物を調製した。これら
の配合物にはサーリンを用いなかった。成分を混合した
のち、型内滞留時間3秒間を含めて、例1−9で採用し
たものに相当する方法で加工した。
第7表の結果に概説されるように、改質されたエチレン
−メタクリル酸コポリマー、すなわちサーリンを含まな
いそれぞれの比較用組成物は、前記のように、かつ一定
量のサーリンを成分として含む他の例と対比されるよう
に、満足しうるがより低い耐衝撃性を示した。これはア
イゾット衝撃試験に関して得られた値において証明され
る。
例30−40 第8Aおよび8B表に示す重量割合の、例1−9のナイロン
類、ポリニル50、サーリン1801、プレキサー420、SMA
3000およびアクラワックスCからなる組成物を、型内滞
留時間3秒間を含めて、例1−9につき一般的に示した
押出しおよび成形法に従って調製した。
例30−40それぞれの対応する物理的特性を第9Aおよび9B
表にまとめる。
第9Aおよび9B表に示したデータから分かるように、組成
物の耐衝撃性はエチレン−メタクリル酸コポリマーおよ
びマレエート化ポリプロピレン系粘着性樹脂混合物の全
量が約20%である場合に良好であり、全量が約24%であ
る場合にいっそうの改良を示すことが認められた。
例41−58 特に指示しない限り型内滞留時間3秒間を含めて、例1
−9のナイロン類、ポリニル50、サーリン1801、プレキ
サー420およびアクラワックスCからなる他の組成物を
調製した。さらにこれらの各種組成物は下記を含む他の
添加剤を含有していた:一定量の酸化マグネシウム、な
らびに各種グレードのSMA、詳細にはSMA 2000、SMA 2
625およびSMA 3000。前記のように、これらのSMAはス
チレンと無水物および部分エステル形の無水マレイン酸
との低分子量コポリマーである。
さらに添加剤ナイロン−6,6の量は、“ポリニル50"と
“ポリニル60"間で変更した。前記のように、“ポリニ
ル50"は圧倒的な数のアミン末端基を有するナイロン−
6,6であり、一方“ポリニル60"はバランスのとれたアミ
ン末端基と酸末端基の比率を有するナイロン−6,6と記
載しうる。各種の組成物を一般的に例1−9の調製に際
して採用した方法に従って調製した。これらの組成物を
第10Aおよび10B表に示す。
例41−58に対応する物理的試験データを下記の第11A、1
1Bおよび11C表にまとめる。
得られた物理的特性データから、MgOの使用は組成物の
耐衝撃性に対して有害な作用を示すことが認められた。
いずれかの理論に拘束されたくはないが、MgOはマレエ
ート化ポリプロピレン系粘着性樹脂混合物と反応してナ
イロンポリマーとのグラフト形成に有害な作用を及ぼす
と仮定される。従ってMgOを含む組成物はMgOを含まない
組成物よりはるかに低い耐衝撃性を示す。これらのデー
タは、SMA 3000、SMA 2000またはSMA 2625を変更し
て用いて得た結果は得られた物理的特性にほとんど影響
を与えないことをも示す。さらに、これらの組成物を調
製するために成分として用いた改質剤の全量は、得られ
る物理的特性、特にアイゾット衝撃試験結果に対して影
響を及ぼすことが認められた。
例59−66 第12表に挙げたそれぞれの組成を有し、一定量のナイロ
ン−6,6(“ポリニル60")を含む、および含まない組成
物を前記の例1−9に概説した製法に従って調製した。
“スタニル(Stanyl)KS 200"は4,6型のナイロンであ
る。
得られた例59−66に対応する物理的特性を下記の第13A
および13B表に示す。
第13Aおよび13B表に概説する、得られた物理的試験デー
タから確認されるように、ナイロン−6を含み、他のナ
イロン種を含まないか、または他のナイロン1種を含む
組成物を調製することができ、これらはなお、物品の成
形に必要なサイクル時間が短い状態で、成形品における
卓越した強度保持性を示す。
例67−72 例67−72は、少量のナイロン−6,6およびナイロン−4,6
を含有し、さらにマレエート化ポリプロピレン系粘着性
樹脂混合物を含まない組成物からなる。これらの組成物
は例1−9の製造に用いた方法に従って調製された;個
々の成分を下記の第14表に示す。成分“EEA 6169"はユ
ニオン・カーバイドから得られるエチレンとエチルアク
リレートのコポリマーである。
例67−72の対応する物理的特性を第15表に示す。
第15表の結果により示されるように、マレエート化ポリ
プロピレン系粘着性樹脂混合物を含まない組成物におい
ても良好な衝撃試験結果は得られたが、短い型内滞留時
間(すなわちサイクル時間)という利点は損なわれた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スミス,ウェスリー・エフ アメリカ合衆国ニュージャージー州07876, サッカサンナ,ブリタニー・ロード 3 (72)発明者 アルパウ,チャールズ・ダブリュー アメリカ合衆国ニュージャージー州07876, サッカサンナ,エイランド・アベニュー 181 (56)参考文献 特開 昭59−136346(JP,A) 特開 平1−304156(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)ナイロン−6、ナイロン−6,6、ナ
    イロン−4,6及びナイロン−6/6,6から選ばれる、過半数
    のアミン末端基を有する少なくとも1種のナイロン; (b)変性成分がプロピレン/α−オレフィンコポリマ
    ーではない、プラスチック様の変性ポリプロピレン系粘
    着性樹脂混合物; (c)エチレン−メタクリル酸コポリマー を含んでなり、その際成分(a)、(b)および(c)
    の和を基準として (a)が51−90重量%を構成し、 (b)が0重量%を越えて最高で25重量%を構成し、そ
    して (c)が0重量%を越えて最高で25重量%を構成してい
    る ポリマー組成物。
JP3507781A 1990-05-21 1991-04-15 ナイロンを含む迅速サイクル型のブレンドポリマー材料 Expired - Lifetime JPH0751667B2 (ja)

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