JPH0751465Y2 - 包装用容器 - Google Patents

包装用容器

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JPH0751465Y2
JPH0751465Y2 JP11190091U JP11190091U JPH0751465Y2 JP H0751465 Y2 JPH0751465 Y2 JP H0751465Y2 JP 11190091 U JP11190091 U JP 11190091U JP 11190091 U JP11190091 U JP 11190091U JP H0751465 Y2 JPH0751465 Y2 JP H0751465Y2
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JP
Japan
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cover
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packaging container
display
wall
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JP11190091U
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JPH0554237U (ja
Inventor
照久 北原
Original Assignee
株式会社トーイズ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はシート状のブランクを
折り曲げて得られる包装用容器に関し、特にデザイン効
果を高める工夫を施した包装用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】紙等のシート状のブランクを断面四角形
の筒に折り曲げて箱状の本体を得ると共に、この本体の
開放端部をタックフラップ付きの蓋21a、21bによ
り閉鎖する包装用容器20が従来公知であった(図5参
照)。この種容器はシート状のブランクを折り曲げて得
られることよりブランクが平面状態の内に印刷を施すこ
とができ、容易に模様や文字や図等の表示を施すことが
可能であり、又組み立ても容易であるので、材料費が安
価なことも相まって、例えば菓子や雑貨等の消費財の外
箱用に広く使用されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、その反
面この種容器は表示を施すことのできる面が6面しかな
く、又シート状のブランクから得られることより形状が
単調であり、そのデザイン効果を高めるための表示には
限界があり、合成樹脂等により自由な形状に成形される
容器に比し見栄えがしないのが現状であった。
【0004】一方、現代の消費動向としては、内容物も
さることながらその包装にも需要者は高い関心を有して
おり、例えば菓子を例にとれば仮に包装容器自体が菓子
とは独立した商品価値を有していれば菓子自体の売れ行
きも伸びることが実証されている。そのため形状や表示
に限界がある従来技術の包装用容器においては、所謂
「おまけ」として本来の内容物と別体のものを包装用容
器に収容してその商品価値を高めることが広く行われて
いた。
【0005】しかしながら、本来の内容物と別体の「お
まけ」を別途用意することはコスト上問題があり、又そ
のために包装用容器が大型化して材料コスト及び保管、
輸送コストにも影響を及ぼした。更に、この種「おま
け」は子供には効果があっても高次元のデザイン効果を
要求する大人には効果はなく、逆に子供向けとして敬遠
される問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案は以上の従来技
術の問題点に鑑みて創作されたものであり、極めて簡単
な構成により包装用容器に高次元のデザイン効果を持た
せることを目的とする。
【0007】即ち、この考案の包装用容器はシート状の
ブランクを断面四角形の筒に折り曲げて箱状の本体を得
ると共に、この本体の開放端部をタックフラップ付きの
蓋により閉鎖する容器において、本体の上面壁に重合す
べきカバーを本体に対して擺動自在に設けると共に、こ
のカバーの両端にその上面壁への重合時に本体の開放端
部を閉鎖すべきタックフラップ付きの蓋を設け、一方、
本体の上面壁には表面に表示を施した引き起し片を設け
ると共に、カバーの裏面にも表示を施した構成よりな
る。
【0008】
【作用】よって、この考案の包装用容器は第1にカバー
を本体の上面壁に重合してその両端の蓋をもって本体の
開放端部を閉鎖すれば、従来通りの包装用容器としての
作用を生じ(図2参照)、第2にカバーを擺動させて本
体に対して起立させ、その際に露出する上面壁の引き起
し片を引き起こせば、カバー裏面の表示と引き起し片表
面の表示が相乗して遠近感を有する立体的なデザイン効
果を生じることとなる(図1及び図3参照)。
【0009】
【実施例】以下、この考案の包装用容器の具体的実施例
を添付図面に基づいて説明する。図4はこの考案の包装
用容器を構成するブランクの展開状態を示す図である。
尚、この実施例ではブランクの素材として紙を採用して
いるが、シート状のものなら紙に限定されないことは勿
論である。
【0010】このブランクは組み立て時に断面四角形の
筒に折り曲げられる箱状の本体が得られるように切り取
られるものであり、図面上において下方向から本体の上
面壁1、前面壁2、底面壁4、背面壁5がそれぞれ折れ
線(図中符号無し)を介して順次連続され、このうち前
面壁2と背面壁5には開放両端にダストフラップ3a及
び3bと同じく6a及び6bがそれぞれ折れ線(図中符
号無し)を介して連続される。尚、図中符号10は組み
立て時に筒状態で固定するための貼着代であり、上面壁
1の端部に折れ線(図中符号無し)を介して連続され
る。
【0011】図中符号7はカバーであり、この実施例で
は背面壁5の端部に折れ線(図中符号無し)を介して連
続され、組み立て時に裏面となる面に表示Bが施され
る。図中符号8a及び8bは上記のカバー7の開放両端
に折れ線(図中符号無し)を介して連続される蓋であ
り、その先端にはタックフラップ9a及び9bがそれぞ
れ折れ線(図中符号無し)を介して連続される。
【0012】図中符号11は引き起し片であり、連続部
12を残して上面壁1内に切り抜き成形される。この引
き起し片11は組み立て時に表面となる面に表示Fが施
されるものであり、切り抜きをこの表示の輪郭を構成す
るように形成するとデザイン効果はより高まる。又、引
き起し片11は複数個設けられてもよいことは勿論であ
る。
【0013】尚、以上の実施例におけるブランクの形状
は材料取りの一例であり、例えば貼着代10とカバー7
の位置が入れ替わっても、又カバー7を別体に貼着する
構成としてもよいことは勿論である。
【0014】以上のブランクの組み立てに当たっては、
先ず上面壁1、前面壁2、底面壁4、背面壁5をそれぞ
れ折れ線に沿って筒状に折り曲げて組み立てた後、貼着
代10を背面壁5の内方に貼着することにより箱状の本
体を構成する。次に、内容物を直接、或いは内箱(図示
せず)を介して本体内に収容した後、ダストフラップ3
a及び3bと同じく6a及び6bを本体の開放端に向か
って折り曲げる。そして、カバー7を上面壁1に重合す
ると共に、それに連続する蓋8a及び8bの先端のタッ
クフラップ9a及び9bを上記各ダストフラップの下端
と底面壁4との隙間に差し込むことにより被蓋を完了す
る。
【0015】一方、この包装用容器の購入者においては
常法通り蓋8a及び8bを開けることにより内容物の取
り出しが可能となり、同時にそれによりカバー7の重合
状態の係合が解除される。そこで、カバー7を起立させ
ると共に、引き起し片11を引き起こせば購入者におい
て遠近感を有する立体的なデザインを楽しむことが可能
となる。
【0016】尚、本体の上面壁1の引き起し片11に施
される表示F及びカバー7の裏面に施される表示Bを、
それぞれ前景とそれに対応する背景に見立てて構成する
とデザイン効果はより高まる。以下、その具体例を開示
する。 (デザイン例1) 前景が自動車に対して、背景が多数の自動車が並んでい
る駐車場。 (デザイン例2) 前景が宇宙服を着た作業者に対して、背景が宇宙船が浮
かんだ宇宙空間。 (デザイン例3) 前景がサンタクロース及び雪ダルマに対して、背景が暖
炉とクリスマスツリーを配した室内。 (デザイン例4) 前景が歌手とピアノに対して、背景が楽団。 (デザイン例5) 前景が宇宙船に対して、背景が月を配した宇宙空間。 (デザイン例6) 前景がオートバイに対して、背景が並走する多数のオー
トバイ。 (デザイン例7) 前景が天使の楽団に対して、背景が天使を配した室内。 以上は一例であり、この考案はこれらに限られないこと
はいうまでもない。
【0017】
【考案の効果】以上のように構成されるこの考案の包装
用容器は次の特有の効果を奏する。 カバーを擺動させて本体に対して起立させ、その際に
露出する上面壁の引き起し片を引き起こすことによりカ
バー裏面の表示と引き起し片表面の表示が相乗して現
れ、従来この種容器では不可能であった遠近感を有する
立体的なデザイン効果を得ることができる。 同様の理由より、カバー裏面の表示と引き起し片表面
の表示をそれぞれ前景とそれに対応する背景に見立てて
構成することにより、遠近感も相まってデザインにドラ
マ性を持たせることが可能となり、あたかも映画のワン
シーンを見ているかのような感銘を購入者に与え、その
購買意欲を刺激する。 組み立て時は六面体でありながら、カバーを起立させ
ることによりその裏面が新たな面として出現するので、
容器の体積に比して大きな表示面積を確保することがで
きる。 カバーの両端は容器の開放端部を閉塞する蓋として作
用すると同時にカバーを重合状態に係合する作用を果た
すので、購入者において容器の蓋を外すだけでカバーが
擺動することが直ちに理解でき、誰でも予備知識無しで
容易に立体的なデザイン効果を楽しむことができる。 立体的なデザイン効果を奏するにもかかわらず、カバ
ーを重合している通常時は六面体の包装用容器として機
能するので、包装用容器が大型化せず保管及び輸送コス
トに影響を及ぼさない。 立体的なデザイン効果を奏するにもかかわらず一枚の
ブランクから構成されるので、平面状態で印刷を施すこ
とが可能なばかりでなく材料取りや組み立ての手間にお
いて従来の通常の容器と大差がなく、得られるデザイン
効果に比し低いコストで包装用容器を実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の包装用容器のカバーを起立させ、引
き起し片を引き起こした状態の斜視図。
【図2】この考案の包装用容器のカバーを起立させつつ
ある状態の斜視図。
【図3】この考案の包装用容器のカバーを起立させた状
態の斜視図。
【図4】この考案の包装用容器のブランクの展開状態の
平面図。
【図5】従来技術の包装用容器の斜視図。
【符号の説明】
1 上面壁 7 カバー 8a 蓋 8b 蓋 11 引き起し片 B 表示 F 表示

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状のブランクを断面四角形の筒に
    折り曲げて箱状の本体を得ると共に、この本体の開放端
    部をタックフラップ付きの蓋により閉鎖する容器におい
    て、本体の上面壁(1)に重合すべきカバー(7)を本
    体に対して擺動自在に設けると共に、このカバー(7)
    の両端にその上面壁(1)への閉鎖時に本体の開放端部
    を閉鎖すべきタックフラップ付きの蓋(8a、8b)を
    設け、一方、本体の上面壁(1)には表面に表示(F)
    を施した引き起し片(11)を設けると共に、カバー
    (7)の裏面にも表示(B)を施したことを特徴とする
    包装用容器。
  2. 【請求項2】 本体を形成すべきブランクの一端にカバ
    ー(7)を予め連続させた請求項1記載の包装用容器。
  3. 【請求項3】 本体の上面壁(1)の引き起し片(1
    1)に施される表示(F)及びカバー(7)の裏面に施
    される表示(B)を、それぞれ前景とそれに対応する背
    景に見立てて構成した請求項1又は2記載の包装用容
    器。
  4. 【請求項4】 引き起し片(11)を複数個設けた請求
    項1から3の何れかに記載の包装用容器。
JP11190091U 1991-12-24 1991-12-24 包装用容器 Expired - Lifetime JPH0751465Y2 (ja)

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JPH0554237U JPH0554237U (ja) 1993-07-20
JPH0751465Y2 true JPH0751465Y2 (ja) 1995-11-22

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JP11190091U Expired - Lifetime JPH0751465Y2 (ja) 1991-12-24 1991-12-24 包装用容器

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JPH0554237U (ja) 1993-07-20

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