JPH0751092A - 光学活性ピロリジン誘導体の製法 - Google Patents

光学活性ピロリジン誘導体の製法

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JPH0751092A
JPH0751092A JP5198221A JP19822193A JPH0751092A JP H0751092 A JPH0751092 A JP H0751092A JP 5198221 A JP5198221 A JP 5198221A JP 19822193 A JP19822193 A JP 19822193A JP H0751092 A JPH0751092 A JP H0751092A
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JP5198221A
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English (en)
Inventor
Takeji Shibatani
武爾 柴谷
Takuo Nishida
卓生 西田
Tameo Iwasaki
為雄 岩▲崎▼
Kazuhiko Kondo
一彦 近藤
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Tanabe Seiyaku Co Ltd
Original Assignee
Tanabe Seiyaku Co Ltd
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Publication date
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学活性な4−メルカプト−2−ピロリドン
(又は−2−チオピロリドン)誘導体の新規な製造法を
提供する。 【構成】 一般式〔II〕 【化20】 (式中、R1 はアルキル基又は置換基を有していてもよ
いフェニル基、R2 は水素原子又はアシル基、Xは酸素
原子又は硫黄原子を表す。)で示されるピロリジン誘導
体を、酵素的に不斉還元することを特徴とする一般式
〔I〕 【化21】 (式中、記号は前記と同一意味を有する。)又は一般式
〔II〕 【化22】 (式中、記号は前記と同一意味を有する。)で示される
化合物の光学活性体の製法。該化合物は、各種医薬品、
例えばカルバペネム系抗菌薬の合成中間体として重要で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学活性ピロリジン誘導
体の新規製法に関する。
【0002】
【従来の技術】2位にオキソ基またはチオキソ基を有す
る光学活性4−メルカプトピロリジン化合物は、各種医
薬品、例えばカルバペネム系抗菌薬の合成中間体として
有用な化合物である。例えばその2−オキソ体は、2−
〔ピロリジン−2−オン−4−イルチオ〕−6−〔1−
ヒドロキシエチル〕−1−メチルカルバペン−2−エム
−3−カルボン酸の製造用中間体として公知である(特
開平2−49783号)。また対応2−チオキソ体も同
様にカルバペネム系抗菌薬の合成中間体として用いられ
ている(特開平4−279588号)。
【0003】上記合成中間体の製法としては、例えば、
光学活性4−ヒドロキシ−2−ピロリドンとチオ酢酸と
をジエチルアゾジカルボキシレート及びトリフェニルホ
スフィンの存在下反応させて4位ヒドロキシ基をチオー
ル基に変換し、必要に応じて更に2位オキソ基をチオキ
ソ基に変換させる方法が知られている(特開平2−49
783号、特開平4−279588号)。しかし、この
既知方法は、使用するジエチルアゾジカルボキシレート
が高価であり、しかも爆発性がある為、実験室的な小規
模合成には用いることができても、工業的な大規模合成
に使用しがたいという難点があり、又光学活性4−ヒド
ロキシ−2−ピロリドンの調製にも多段階を要するた
め、さらに工業的に有利な製法が求められていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、2位にオキ
ソ基又はチオキソ基を有する光学活性ピロリジン誘導体
を、従来法に較べて工業的に有利に製造しうる新規製法
を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、一般式
〔I〕
【0006】
【化10】
【0007】(式中、R2 は水素原子又はアシル基、X
は酸素原子又は硫黄原子を表す。)で示される4−メル
カプトピロリジン誘導体の光学活性体は、一般式〔I
I〕
【0008】
【化11】
【0009】(式中、R1 はアルキル基又は置換基を有
していてもよいフェニル基、他の記号は前記と同一意味
を有する。)で示されるラセミ型ピロリジン誘導体に、
該誘導体のチオエステル結合を不斉加水分解又は不斉加
アルコール分解する能力を有する酵素を作用させて一方
の光学活性体を加水分解又は加アルコール分解すること
により製造することができる。
【0010】本発明の酵素反応は、適当な溶媒中、基質
となるピロリジン誘導体〔II〕と該誘導体のチオエス
テル結合を不斉加水分解又は不斉加アルコール分解する
能力を有する酵素とを接触させることにより実施でき
る。
【0011】本発明において、化合物〔II〕の例とし
ては、R1 が炭素数1〜20のアルキル基(例えば、メ
チル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n
−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−
オクチル基、n−ノニル基、n−デカニル基、ペンタデ
カニル基、ヘプタデカニル基、イソプロピル基、イソブ
チル基、イソペンチル基、t−ブチル基等)又はフェニ
ル基(炭素数1〜5のアルキル基あるいはハロゲン原子
等の置換基を有していてもよい)であり、R2が水素原
子又はアルキルカルボニル基、置換されていてもよいフ
ェニルカルボニル基等の炭素数1〜10のアシル基(例
えば、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチ
リル基、イソブチリル基、バレリル基、イソバレリル
基、ヘキサノイル基、ヘプタノイル基、トリメチルアセ
チル基、ベンゾイル基等)である化合物があげられる。
【0012】本発明において、酵素反応の基質となるピ
ロリジン誘導体〔II〕としては、(R)体及び(S)
体を等量含むものだけでなく、これらの活性体を共に含
むものであればいずれも用いることができる。
【0013】本発明に使用し得る酵素としては、化合物
〔II〕におけるチオエステル結合を不斉加水分解又は
不斉加アルコール分解する能力を有するものであればよ
く、例えば、リパーゼ、エステラーゼ又はプロテアーゼ
と呼ばれる一群の酵素があげられる。かかる酵素は、微
生物由来のものであっても、動物細胞や植物細胞から公
知方法により抽出したものであってもよいが、とりわけ
微生物由来のものが好ましい。
【0014】本発明で用いる酵素が微生物由来のもので
ある場合、これら酵素を生産する微生物としては、真
菌、細菌、放線菌等があげられ、例えば、真菌として
は、アスペルギルス属、ベアウベリア属、ゲオトリカム
属、ペニシリウム属、カンジダ属、リゾプス属、ムコー
ル属、フミコーラ属に属する微生物があげられ、細菌と
しては、アセトバクター属、バシルス属、ブレビバクテ
リウム属、コリネバクテリウム属、シュードモナス属、
ロドコッカス属、セラチア属、クロモバクテリウム属に
属する微生物があげられ、又放線菌としては、ノカルデ
ィア属、ストレプトマイセス属に属する微生物があげら
れる。
【0015】かかる微生物の具体例としては、例えば、
アスペルギルス フラバス(Aspergillus
flavus)IFO 5839、アスペルギルス ウ
サミー(Aspergillus usamii)IF
O 4388、ベアウベリアバシアーナ(Beauve
ria bassiana)ATCC 7159、ゲオ
トリカム カンディダム(Geotrichum ca
ndidum)IFO 4598、ペニシリウム オキ
サリカム(Penicillium oxalicu
m)IFO 5748、アセトバクター パステウリア
ヌス(Acetobacter pasteurian
us)IFO 3223、バシルス リヘニホルミス
(Bacillus licheniformis)A
TCC 14580、バシルス プミラス(Bacil
lus pumilus)IFO12086、同 IF
O 12087、同 IFO 12089、バシルス
サブティリス(Bacillus subtilis)
ATCC 6633、ブレビバクテリウム フラバム
(Brevibacterium flavum)AT
CC 14067、コリネバクテリウム グルタミカム
(Corynebacterium glutamic
um)ATCC 13761、シュードモナスアルギノ
ーサ(Pseudomonas aeruginos
a)ATCC10145、同 ATCC 7700、シ
ュードモナス プチダ(Pseudomonas pu
tida)ATCC 12633、同 ATCC 17
426、同 IFO 12996、ロドコッカス スピ
ーシーズ(Rhodococcus sp.)ATCC
15592、ロドコッカス ロドクロウス(Rhod
ococcus rhodochrous)ATCC
29670、セラチアマルセッセンス(Serrati
a marcescens)ATCC 21074、同
FERM BP−487、ノカルディア アステロイ
デス(Nocardia asteroides)IF
O 3424、ストレプトマイセス スカビエス(St
reptomyces scabies)IFO 31
11等があげられる。
【0016】これらの微生物は、野性株、変異株であっ
てもよく、さらにはこれらの微生物から遺伝子組換え、
細胞融合等の生物工学的手法により誘導されるものであ
ってもよい。
【0017】又、本発明に使用し得る酵素は市販の酵素
でもよく、かかる市販の酵素としては、例えば、リパー
ゼOF(カンジダ シリンドラシア由来、名糖産業
製)、リパーゼMY(カンジダ シリンドラシア由来、
名糖産業製)、リパーゼAY(カンジダ シリンドラシ
ア由来、天野製薬製)、リパーゼA(アスペルギルス
ニガー由来、天野製薬製)、デナプシン10P(アスペ
ルギルス ニガー由来、ナガセ生化学工業製)、プロテ
アーゼM(アスペルギルス オリゼー由来、天野製薬
製)、アルカラーゼ2.5L(バシルス リヘニホルミ
ス由来、デンマーク国、ノボ ノルディスク製)、エス
ペラーゼ8.0L(バシルス スピーシーズ由来、デン
マーク国、ノボ ノルディスク製)、XP−415(リ
ゾプス デレマー由来、ナガセ生化学工業製)、リパー
ゼ サイケン100(リゾプス ジャポニカス由来、ナ
ガセ生化学工業製)、ニューラーゼ(リゾプス ニベウ
ス由来、天野製薬製)、リパーゼP(シュードモナス
スピーシーズ由来、天野製薬製)、リパーゼP(シュー
ドモナス スピーシーズ由来、ナガセ生化学工業製)、
リパーゼCES(シュードモナス スピーシーズ由来、
天野製薬製)、リパーゼYS(シュードモナス スピー
シーズ由来、天野製薬製)、リパーゼG(ペニシリウム
シクロピウム由来、天野製薬製)、リパーゼR(ペニ
シリウム ロクエフォルティ由来、天野製薬製)、リパ
ーゼCE(フミコーラ ランギノーサ由来、天野製薬
製)、パラターゼM(ムコール ミーヘイ由来、デンマ
ーク国、ノボノルディスク製)、リパーゼGC(ゲオト
リカム カンディダム由来、天野製薬製)、リパーゼL
P(クロモバクテリウム ビスコサム由来、旭化成工業
製)、SP398(デンマーク国、ノボ ノルディスク
製)等があげられる。
【0018】本発明で使用する酵素を微生物の培養によ
り得る場合、微生物の培養方法は常法に従い、微生物を
通常この分野において用いる培地、例えば、慣用の炭素
源、窒素源及び無機塩類含有培地中、常温ないし加温下
(好ましくは約20〜40℃)、かつ好気的条件下、p
H2〜8で培養すればよい。また、微生物を培養し、酵
素を分離・採取または精製する方法の一例としては、特
開平4−228070の記載に従うこともできる。
【0019】本発明方法において、酵素の使用形態とし
ては、酵素それ自体の他、該酵素を生産する能力を有す
る微生物の培養液(固体培地でもよい)、該培養液の処
理物、該培養液から慣用の方法により分離した菌体又は
該菌体の処理物のいずれの形態でも用いることができ
る。
【0020】微生物菌体の処理物としては、上記微生物
の凍結乾燥菌体、アセトン乾燥菌体、菌体自己消化物、
菌体抽出物、菌体磨砕物、菌体の超音波処理物等があげ
られる。
【0021】更に本発明で用いる酵素、微生物菌体、菌
体処理物は、例えば、ポリアクリルアミド法、含硫多糖
ゲル法(カラギーナンゲル法等)、アルギン酸ゲル法、
寒天ゲル法、光架橋性樹脂、ポリエチレングリコール等
の公知方法により固定化して使用することができる。
【0022】本発明の酵素反応において、基質となる化
合物〔II〕の濃度は、約0.01〜20%、とりわけ
0.05〜10%が好ましく、反応は、常温ないし加温
下、好ましくは10〜50℃、とりわけ25〜40℃で
好適に進行する。又反応に際しては、反応液のpHが7
以下、とりわけpH5.0〜6.0になるように調整す
るのが好ましい。酵素反応に用いる溶媒としては、水或
いはアルカノール(例えば、メタノール、エタノール、
n−プロパノール、n−ブタノール、n−オクタノール
等)を用いることができるが、化合物〔II〕の溶解
度、及び安定性に応じて、水又はアルカノール単独で用
いるだけでなく、水或いはアルカノールに有機溶媒を加
えたものも用いることができる。かかる有機溶媒として
は、例えば、ベンゼン、n−ヘキサン、イソオクタン、
ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、トルエ
ン、シクロヘキサン、四塩化炭素、塩化メチレン、酢酸
エチル、酢酸メチル、アセトン、ジメチルホルムアミ
ド、ジオキサン、テトラヒドロフラン、アセトニトリ
ル、ピリジンや、メタノール、エタノール等の低級アル
カノール等があげられる。その際、化合物〔II〕の添
加方法は最初に一括して添加してもよく、あるいは反応
中数回に分割して添加してもよい。
【0023】本発明に使用し得る酵素の不斉加水分解又
は不斉加アルコール分解能力は、基質の種類や反応条件
(溶媒の種類等)により変化するが、好ましい酵素をあ
げるとすれば、例えば、カンジダ シリンドラシア、シ
ュードモナス スピーシーズ、アスペルギルス ニガ
ー、アスペルギルス オリゼー、セラチア マルセッセ
ンス、コリネバクテリウム グルタミカム、ゲオトリカ
ム カンディダム、バシルス サブティリス、ロドコッ
カス ロドクロウス、ムコール ミーヘイ、フミコーラ
ランギノーサ等の微生物由来の酵素があげられる。
【0024】なお、本発明では、使用する酵素を適宜選
択することにより、化合物〔I〕の4位の立体配置にお
ける2種類の光学活性体、即ち(R)体及び(S)体の
うちいずれか一方を選択的に製造することができる。
【0025】例えば、R2 がアシル基である化合物
〔I〕の(R)体を得たいとき(R2 がアシル基である
化合物〔II〕の(S)体を得たいとき)は、該化合物
〔II〕の(R)体を選択的に分解する酵素を用いれば
よく、かかる市販の酵素の具体例としては、例えば、リ
パーゼOF(カンジダ シリンドラシア由来、名糖産業
製)、リパーゼMY(カンジダ シリンドラシア由来、
名糖産業製)、リパーゼAY(カンジダ シリンドラシ
ア由来、天野製薬製)、リパーゼP(シュードモナス
スピーシーズ由来、天野製薬製)、リパーゼCES(シ
ュードモナス スピーシーズ由来、天野製薬製)、リパ
ーゼCE(フミコーラ ランギノーサ由来、天野製薬
製)、パラターゼM(ムコール ミーヘイ由来、デンマ
ーク国、ノボノルディスク製)、リパーゼGC(ゲオト
リカム カンディダム由来、天野製薬製)、リパーゼL
P(クロモバクテリウム ビスコサム由来、旭化成工業
製)、リパーゼYS(シュードモナス スピーシーズ由
来、天野製薬製)、リパーゼP(シュードモナス スピ
ーシーズ由来、ナガセ生化学工業製)、SP398(デ
ンマーク国、ノボ ノルディスク製)等があげられ、
又、かかる酵素を生産する微生物としては、例えば、ア
スペルギルス フラバス(Aspergillusfl
avus)IFO 5839、アスペルギルス ウサミ
ー(Aspergillus usamii)IFO
4388、ベアウベリア バシアーナ(Beauver
ia bassiana)ATCC 7159、ゲオト
リカム カンディダム(Geotrichum can
didum)IFO 4598、ペニシリウム オキサ
リカム(Penicillium oxalicum)
IFO 5748、ブレビバクテリウム フラバム(B
revibacteriumflavum)ATCC
14067、コリネバクテリウム グルタミカム(Co
rynebacterium glutamicum)
ATCC 13761、シュードモナス アルギノーサ
(Pseudomonas aeruginosa)A
TCC 10145、シュードモナス プチダ(Pse
udomonas putida)ATCC 1263
3、ロドコッカス ロドクロウス(Rhodococc
us rhodochrous)ATCC 2967
0、セラチア マルセッセンス(Serratia m
arcescens)ATCC21074、同 FER
M BP−487、ノカルディア アステロイデス(N
ocardia asteroides)IFO 34
24等があげられる。
【0026】一方、R2 が水素原子である化合物〔I〕
の(R)体を得たいとき(R2 が水素原子である化合物
〔II〕の(S)体を得たいとき)は、該化合物〔I
I〕の(R)体を選択的に分解する酵素を用いればよ
く、かかる市販の酵素の具体例としては、例えば、リパ
ーゼA(アスペルギルス ニガー由来、天野製薬製)が
あげられ、又、かかる酵素を生産する微生物としては、
例えば、セラチア マルセッセンス(Serratia
marcescens)FERM BP−487等が
ある。
【0027】R2 がアシル基である化合物〔I〕の
(S)体を得たいとき(R2 がアシル基である化合物
〔II〕の(R)体を得たいとき)は、該化合物〔I
I〕の(S)体を選択的に分解する酵素を用いればよ
く、かかる市販の酵素の具体例としては、例えば、リパ
ーゼA(アスペルギルス ニガー由来、天野製薬製)、
デナプシン10P(アスペルギルス ニガー由来、ナガ
セ生化学工業製)、プロテアーゼM(アスペルギルス
オリゼー由来、天野製薬製)、アルカラーゼ2.5L
(バシルス リヘニホルミス由来、デンマーク国、ノボ
ノルディスク製)、エスペラーゼ8.0L(バシルス
スピーシーズ由来、デンマーク国、ノボ ノルディス
ク製)、XP−415(リゾプス デレマー由来、ナガ
セ生化学工業製)、ニューラーゼ(リゾプス ニベウス
由来、天野製薬製)、リパーゼG(ペニシリウム シク
ロピウム由来、天野製薬製)、リパーゼR(ペニシリウ
ム ロクエフォルティ由来、天野製薬製)等があげら
れ、又、かかる酵素を生産する微生物としては、例え
ば、アセトバクター パステウリアヌス(Acetob
acterpasteurianus)IFO 322
3、バシルス リヘニホルミス(Bacillus l
icheniformis)ATCC 14580、バ
シルス プミラス(Bacillus pumilu
s)IFO 12087、バシルス サブティリス(B
acillus subtilis)ATCC 663
3、ロドコッカス スピーシーズ(Rhodococc
us sp.)ATCC15592、ストレプトマイセ
ス スカビエス(Streptomycesscabi
es)IFO 3111等がある。
【0028】R2 が水素原子である化合物〔I〕の
(S)体を得たいとき(R2 が水素原子である化合物
〔II〕の(R)体を得たいとき)は、該化合物〔I
I〕の(S)体を選択的に分解する酵素を用いればよ
く、かかる市販の酵素の具体例としては、例えば、リパ
ーゼOF(カンジダ シリンドラシア由来、名糖産業
製)、リパーゼ・サイケン100(リゾプス ジャポニ
カス由来、ナガセ生化学工業製)等がある。
【0029】酵素反応終了後、酵素反応で得られた光学
活性な4−メルカプトピロリジン誘導体〔I〕を分離す
るには、4位のメルカプト基を保護基で保護して一般式
〔I−A〕
【0030】
【化12】
【0031】(式中、R3 はメルカプト基の保護基、他
の記号は前記と同一意味を有する。)で示される光学活
性ピロリジン誘導体に変換し、反応混合物より抽出、晶
析、クロマトグラフィー、蒸留等の常法によって分離す
ることができる。
【0032】メルカプト基の保護基としては、アラルキ
ル基又はR1 CO−とは異なるアシル基等があげられ、
例えば、ベンジル基、4−メトキシベンジル基等のアラ
ルキル基、アセチル基、パルミトイル基、ベンゾイル
基、ベンジルオキシカルボニル基、ニトロベンゾイル基
等のアシル基等が用いられる。
【0033】又、酵素反応終了後、未反応で残存した光
学活性な化合物〔II〕は、反応混合物より4−メルカ
プトピロリジン誘導体〔I〕を銅塩としてろ去するか、
又は反応混合物より抽出、晶析、クロマトグラフィー、
蒸留等の常法によって分離することができる。
【0034】上記により得られる一般式
【0035】
【化13】
【0036】(式中、R31はR1 CO又はR3 を表し、
他の記号は前記と同一意味を有する。
【0037】)で示される化合物の光学活性体を、R
2 がアシル基の場合、所望により脱アシル化し、チオ
カルボニル化剤で処理してチオケトン体とした後、
基:−R31を除去するにより、一般式〔I−B〕
【0038】
【化14】
【0039】(式中、R21は水素原子又はアシル基を表
す。)で示される4−メルカプト−2−チオピロリドン
化合物の光学活性体を製造することができる。
【0040】上記工程における脱アシル化は、酸処理
により実施することができ、例えば、0.1〜15%
(とりわけ0.3〜10%)の塩化水素−低級アルカノ
ール(メタノール等)溶液を加え、室温で反応させるこ
とにより実施することができる。
【0041】チオカルボニル化反応は、適当な溶媒中、
チオカルボニル化剤で処理して、好適に実施することが
できる。チオカルボニル化剤としては、ローソン試薬
〔2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジ
チア−2,4,−ジホスフェタン−2,4−ジスルフィ
ド〕、2,4−ジメチル−1,3,−ジチア−2,4,
−ジホスフェタン−2,4−ジスルフィド、五硫化リン
等をいずれも好適に用いることができる。溶媒は、当該
反応に不活性な溶媒であればよく、例えば、ジメトキシ
エタン、ピリジン、キシレン、トルエン、ベンゼン等を
適宜用いることができる。本反応は、室温〜加熱下、例
えば、10〜200℃で実施するのが好ましい。
【0042】基:−R31の除去は、その種類に応じ、酸
処理、アルカリ処理、還元又は酵素による加水分解等の
常法に従い実施することができる。例えば、R31がフェ
ニル低級アルキル基の場合、液体アンモニア中、ナトリ
ウムを用いて実施することができ、R31が置換フェニル
低級アルキル基の場合、アニソール等の適当な溶媒中、
トリフルオロ酢酸等の酸を用いて実施することができ
る。
【0043】かくして得られる光学活性な4−メルカプ
トピロリジン誘導体〔I〕又は〔I−B〕は、カルバペ
ネム誘導体の側鎖の合成中間体として有用であり、例え
ば特開平2−49783号又は特開平4−279588
号記載の方法に従って、一般式〔IV〕
【0044】
【化15】
【0045】(式中、OR4 は保護されていてもよい水
酸基を表し、R5 は水素原子又はエステル残基を表
す。)で示されるケトン化合物の2位オキソ基における
反応性誘導体と反応させ、R4が水酸基の保護基である
か、及び/又はR5 がカルボキシル基の保護基となりう
るエステル残基である場合、所望により、さらに当該保
護基及び/又はエステル残基を除去し、要すれば、生成
物をその薬理的に許容し得るエステルもしくは塩とする
ことにより抗菌薬として有用な一般式〔III〕
【0046】
【化16】
【0047】(式中、R22は水素原子又はアシル基、O
41は保護されていてもよい水酸基、R51は水素原子又
はエステル残基を表し、Xは前記と同一意味を有す
る。)で示される1−メチルカルバペネム誘導体を製造
することができる。
【0048】本発明に用いる原料化合物〔II〕は、フ
ァルマコ エジジオン サイエンティフィカ〔Farm
aco Edizione Scientifica〕
vol.33,130−141頁(1978)記載の方
法に準じて製した一般式〔V〕
【0049】
【化17】
【0050】(式中、−OR6 は保護されていてもよい
水酸基、他の記号は前記と同一意味を有する。)で示さ
れるラセミ型4−ヒドロキシ−2−ピロリドン誘導体
を、塩基で処理して基:−OR6 の脱離反応に付して、
一般式〔VI〕
【0051】
【化18】
【0052】(式中、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示される3−ピロリン−2−オン誘導体とした
後、一般式〔VII〕
【0053】
【化19】
【0054】(式中、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示されるチオカルボン酸体と付加反応させて得
ることができる。またチオケトン体は、対応するケトン
体をチオカルボニル化剤で処理して得ることができる。
【0055】上記反応の原料であるラセミ型4−ヒドロ
キシ−2−ピロリドン誘導体〔V〕において、−OR6
が保護された水酸基の場合、このような保護基として
は、アセチル基、パルミトイル基、ベンゾイル基、ベン
ジルオキシカルボニル基等のアシル基があげられる。
【0056】化合物〔V〕からの基:−OR6 の脱離反
応は、溶媒中、塩基の存在下に実施することができ、反
応は冷却下〜加熱下、好ましくは0〜80℃、とりわけ
20〜40℃で好適に進行する。
【0057】3−ピロリン−2−オン誘導体〔VI〕と
チオカルボン酸体〔VII〕の付加反応は、前記脱離反
応と同様な溶媒及び温度条件で実施することができる。
【0058】なお、本発明において目的とする一方の光
学異性体を分離した後、不要な対掌体、例えば不斉加水
分解または加アルコール分解で残存した光学活性なピロ
リジン誘導体〔II〕または4位のメルカプト基を保護
した光学活性化合物〔I−A〕は、塩基の存在下チオカ
ルボン酸体〔VII〕を作用させることにより容易にラ
セミ化できるので、原料化合物として再使用することが
でき、これを繰り返すことにより、理論的にほぼ定量的
に光学活性なピロリジン誘導体を得ることができる。
【0059】本明細書において、アルキル基とは、炭素
数1〜20のものを表し、低級アルキル基、低級アルカ
ノールとは、炭素数1〜6のものを表し、アシル基と
は、炭素数1〜20のものを表す。
【0060】次に、実施例をあげて本発明をさらに詳し
く説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。なお、実施例中、光学活性体の定量及び光学純度の
決定は、光学異性体分離カラムを用いる高速液体クロマ
トグラフィーにて行った。
【0061】
【実施例】
実施例1 (±)−1−イソブチリル−4−アセチルチオ−2−ピ
ロリドン200mgをトルエン80mlに溶解し、リパ
ーゼMY(カンジダ シリンドラシア由来、名糖産業
製)150mgを溶解した水溶液80mlを加え、30
℃で16時間攪拌した。反応液をろ過後、トルエン層を
分取し、酢酸銅200mgの水溶液150mlを加え、
生成したチオールを銅塩としてろ去した。次いで、トル
エン層を分取し、乾燥し、溶媒を留去した後、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=10:1)により(S)−1−イソブ
チリル−4−アセチルチオ−2−ピロリドン70mgを
油状物として得た。
【0062】光学純度:>99%e.e. NMR(CDCl3 )δ:1.08〜1.28(d×
2,6H)、2.36(s,3H)、2.55〜2.7
3(m,1H)、3.03〜3.22(m,1H)、
3.55〜3.85(m,2H)、3.96〜4.32
(m,2H)。
【0063】実施例2 (±)−1−イソブチリル−4−アセチルチオ−2−ピ
ロリドン6mgをトルエン2mlに溶解し、下記表1及
び表2に示す酵素を溶解したマクイルバイン緩衝液
〔0.2M−リン酸二ナトリウムと0.1M−クエン酸
の混液〕(pH5.5)2mlを加えた。30℃静置に
て不斉加水分解反応を行い、トルエン層の1−イソブチ
リル−4−アセチルチオ−2−ピロリドンを定量した。
その結果を表1及び表2に示す。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】
【0066】実施例3 (±)−1−イソブチリル−4−アセチルチオ−2−ピ
ロリドン6mgを下記表3に示した有機溶媒2mlに溶
解し、リパーゼMY(カンジダ シリンドラシア由来、
名糖産業製)10mgを溶解したマクイルバイン緩衝液
(pH5.5)2mlを加えた。30℃静置にて不斉加
水分解反応を行い、各有機溶媒中の1−イソブチリル−
4−アセチルチオ−2−ピロリドンを定量した。その結
果を表3に示す。
【0067】
【表3】
【0068】実施例4 (±)−1−イソブチリル−4−アセチルチオ−2−ピ
ロリドン800mgをトルエン80mlに溶解し、リパ
ーゼMY(カンジダ シリンドラシア由来、名糖産業
製)200mgの水溶液50mlを加え、窒素ガスを吹
き込みながら30℃で7時間攪拌した。トルエン中の1
−イソブチリル−4−アセチルチオ−2−ピロリドン及
び1−イソブチリル−4−メルカプト−2−ピロリドン
を定量した。これらの生成量及び残存量は下記の通りで
あった。
【0069】(S)−1−イソブチリル−4−アセチル
チオ−2−ピロリドン:383mg (R)−1−イソブチリル−4−アセチルチオ−2−ピ
ロリドン: 37mg (S)−1−イソブチリル−4−メルカプト−2−ピロ
リドン: 20mg (R)−1−イソブチリル−4−メルカプト−2−ピロ
リドン:280mg。
【0070】実施例5 (±)−1−アセチル−4−アセチルチオ−2−ピロリ
ドン6mgをトルエン2mlに溶解し、下記表4及び表
5に示す酵素を溶解したマクイルバイン緩衝液(pH
5.5)2mlを加えた。30℃で2日間静置にて不斉
加水分解反応を行い、トルエン層の1−アセチル−4−
アセチルチオ−2−ピロリドンを定量した。その結果を
表4及び表5に示す。
【0071】
【表4】
【0072】
【表5】
【0073】実施例6 下記表6に示した組成に調整した各培地2mlを試験管
に分注し、120℃10分間加圧蒸気滅菌を行った後、
下記表7及び表8に示した微生物を植菌し、細菌は30
℃で1日、真菌・放線菌は30℃で3日間振とう培養し
た。この培養液を、各々の培養液が3mlになるように
マクイルバイン緩衝液でpH5.5〜6.0に調整し、
(±)−1−アセチル−4−アセチルチオ−2−ピロリ
ドン9mgを含むトルエン3mlを加え、30℃で2日
間静置にて不斉加水分解反応を行い、トルエン中の1−
アセチル−4−アセチルチオ−2−ピロリドンを定量し
た。その結果を表7及び表8に示す。
【0074】
【表6】
【0075】
【表7】
【0076】
【表8】
【0077】実施例7 窒素ガス気流下、(±)−1−アセチル−4−アセチル
チオ−2−ピロリドン3.0gをトルエン200mlに
溶解し、リパーゼCE(フミコーラ ランギノーサ由
来、天野製薬製)1gの水溶液200mlを加え、窒素
ガスを吹き込みながら30℃で30時間攪拌した。トル
エン層の1−アセチル−4−アセチルチオ−2−ピロリ
ドン及び1−アセチル−4−メルカプト−2−ピロリド
ンを定量した。これらの生成量及び残存量は下記の通り
であった。
【0078】(S)−1−アセチル−4−アセチルチオ
−2−ピロリドン:1.47g (R)−1−アセチル−4−アセチルチオ−2−ピロリ
ドン:0.33g (S)−1−アセチル−4−メルカプト−2−ピロリド
ン:0.05g (R)−1−アセチル−4−メルカプト−2−ピロリド
ン:0.87g。
【0079】実施例8 (±)−1−アセチル−4−ベンゾイルチオ−2−ピロ
リドン6mgをトルエン2mlに溶解し、下記表9に示
した酵素10mgを溶解したマクイルバイン緩衝液(p
H5.5)2mlを加えた。30℃で3日間静置にて不
斉加水分解反応を行い、トルエン層の1−アセチル−4
−ベンゾイルチオ−2−ピロリドンを定量した。その結
果を表9に示す。
【0080】
【表9】
【0081】実施例9 (±)−1−アセチル−4−n−カプリルチオ−2−ピ
ロリドン6mgをトルエン2mlに溶解し、下記表10
及び表11に示した酵素を溶解したマクイルバイン緩衝
液(pH5.5)2mlを加えた。30℃で2日間静置
にて不斉加水分解反応を行い、トルエン層の1−アセチ
ル−4−n−カプリルチオ−2−ピロリドンを定量し
た。その結果を表10及び表11に示す。
【0082】
【表10】
【0083】
【表11】
【0084】実施例10 (1) 下記表12に示した酵素10mgを溶解したマ
クイルバイン緩衝液(pH5.5)2mlに(±)−4
−アセチルチオ−2−ピロリドン6mgを加えた。30
℃静置にて不斉加水分解反応を行い、反応液をクロロホ
ルム2mlで抽出し、残存する4−アセチルチオ−2−
ピロリドンを定量した。その結果を表12に示す。
【0085】
【表12】
【0086】(2) (R)−4−アセチルチオ−2−
ピロリドン10gをトルエン100mlに溶かし、五硫
化リン9.5gを徐々に加え、室温で20分間攪拌し
た。反応液に水及び酢酸エチルを加え、室温で1.5時
間攪拌した。不溶物をろ去し、有機層を水洗、乾燥後、
溶媒を留去した。残査をトルエンから再結晶して、
(R)−4−アセチルチオ−2−チオピロリドン7.9
gを得た。
【0087】収率:72% m.p.:94〜95℃ 〔α〕D 25 +57.7°(c=1、メタノール)。
【0088】実施例11 下記表13及び表14に示した酵素を溶解したマクイル
バイン緩衝液(pH5.0)1.5mlに(±)−4−
アセチルチオ−2−チオピロリドン2mgを加えた。3
0℃静置にて不斉加水分解反応を行い、反応液をクロロ
ホルム2mlで抽出し、4−アセチルチオ−2−チオピ
ロリドンを定量した。その結果を表13及び表14に示
す。
【0089】
【表13】
【0090】
【表14】
【0091】実施例12 (1) 窒素ガス気流下、(±)−1−アセチル−4−
アセチルチオ−2−ピロリドン3.0gをトルエン20
0mlに溶解し、リパーゼCE (フミコーラ ランギノ
ーサ由来、天野製薬製)1gの水溶液200mlを加
え、窒素ガスを吹き込みながら30℃で30時間攪拌し
た。反応液からトルエン層を分取し、さらに水層をトル
エン200ml、次いでクロロホルム200mlで抽出
した。抽出した有機層は合わせ、脱水後、約150ml
に濃縮した。次いで、窒素ガス気流下、氷冷下、この有
機層にトリエチルアミン0.82ml、4−ジメチルア
ミノピリジン10mg及び塩化パルミトイル1.6gを
加え、10分間攪拌後、さらに室温で1時間攪拌した。
反応液を洗浄、乾燥後、溶媒を留去し、n−ヘキサンを
加えて2℃で放置した。析出晶をろ取し、メタノールで
再結晶することにより、(R)−1−アセチル−4−パ
ルミトイルチオ−2−ピロリドン700mgを得た。
【0092】光学純度:95%e.e. m.p.:60−62℃ 〔α〕D 27:+15.6°(c=1.007、クロロホ
ルム)。
【0093】また、ろ液は集めて溶媒を留去し、n−ヘ
キサン200mlに溶解後、蒸留水で2回洗浄した。n
−ヘキサン層を乾燥後、溶媒を留去し、メタノールで晶
析することにより、(R)−1−アセチル−4−パルミ
トイルチオ−2−ピロリドン819mg(光学純度:6
7%e.e.)を、さらにこのメタノールろ液から
(R)−1−アセチル−4−パルミトイルチオ−2−ピ
ロリドン215mg(光学純度:89%e.e.)を得
た。
【0094】NMR(CDCl3 )δ:0.80〜0.
95(t,3H)、1.10〜1.45(24H)、
1.45〜1.80(m,2H)、2.51(s,3
H)、2.45〜2.70(m,3H)、3.00〜
3.25(m,1H)、3.65〜3.85(m,1
H)、3.95〜4.30(m,2H)。
【0095】一方、洗液の水層は、クロロホルムで4回
抽出し、乾燥後、溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=8:2〜
7:3)により、(S)−1−アセチル−4−アセチル
チオ−2−ピロリドン1.34gを油状物として得た。
【0096】光学純度:47%e.e.。
【0097】(2) (R)−1−アセチル−4−パル
ミトイルチオ−2−ピロリドン500mg(光学純度:
95%e.e.)をメタノール7mlとトルエン3ml
の混液に溶解し、15%塩酸メタノール溶液0.24m
lを加え、室温で3時間攪拌した。反応液を濃縮し、
(R)−4−パルミトイルチオ−2−ピロリドン333
mgを結晶としてろ取した。
【0098】光学純度:98%e.e. m.p.:99.5−100.5℃ 〔α〕D 30:+32.2°(c=0.678、クロロホ
ルム) NMR(CDCl3 )δ:0.80〜1.00(t,3
H)、1.10〜1.45(24H)、1.50〜1.
80(m,2H)、2.20〜2.40(m,1H)、
2.45〜2.65(t,2H)、2.70〜2.95
(m,1H)、3.20〜3.40(m,1H)、3.
80〜3.98(m,1H)、4.10〜4.30
(m,1H)、5.90〜6.25(br,1H)。
【0099】(3) (R)−4−パルミトイルチオ−
2−ピロリドン250mg(光学純度:98%e.
e.)をトルエン5mlに加熱溶解し、ローソン試薬1
42mgを加え、100℃で10分間攪拌した。反応液
を室温まで放冷し、結晶を析出させた。溶媒を留去し、
残査を酢酸エチルに加熱溶解し、放冷後、(R)−4−
パルミトイルチオ−2−チオピロリドン229mgを結
晶としてろ取した。
【0100】光学純度:>99%e.e. m.p.:105.5−107℃ 〔α〕D 31:+43.9°(c=1.08、クロロホル
ム) NMR(CDCl3 )δ:0.73〜1.00(t,3
H)、1.05〜1.50(24H)、1.50〜1.
80(m,2H)、2.40〜2.62(t,2H)、
2.75〜2.98(m,1H)、3.23〜3.48
(m,1H)、3.48〜3.65(m,1H)、4.
05〜4.38(m,2H)、7.76〜8.13(b
r,1H)。
【0101】(4) (R)−4−パルミトイルチオ−
2−チオピロリドン100mg(光学純度:>99%
e.e.)を、クロロホルム10mlに溶解し、これに
15%塩酸メタノール溶液12mlを加え、42℃で
8.5時間攪拌した後、室温で一晩放置した。反応液に
30分間窒素ガスを吹き込んだ後、溶媒を留去し、残査
に蒸留水を加え、n−ヘキサンで洗浄した。水層をクロ
ロホルムで2回抽出し、乾燥後、溶媒を留去することに
より(R)−4−メルカプト−2−チオピロリドン11
mgを得た。
【0102】NMR(CDCl3 )δ:1.90〜2.
05(d,1H)、2.75〜3.00(m,1H)、
3.22〜3.50(m,1H)、3.50〜3.95
(m,2H)、3.98〜4.20(m,1H)、7.
90〜8.50(br,1H) MS(m/e):133(M+ ) 本化合物の光学純度は、常法によりベンゾイル化して
(R)−4−ベンゾイルチオ−2−チオピロリドンとし
て測定した。
【0103】光学純度:99%e.e.。
【0104】実施例13 (1) (±)−1−イソブチリル−4−アセチルチオ
−2−ピロリドン800mgをトルエン80mlに溶解
し、リパーゼMY(カンジダ シリンドラシア由来、名
糖産業製)200mgの水溶液50mlを加え、窒素ガ
スを吹き込みながら30℃で7時間攪拌した。反応液か
らトルエン層を分取し、さらに水層をトルエン100m
lで抽出した。抽出した有機層は合わせ、脱水後、約4
0mlに濃縮した。次いで、窒素ガス気流下、氷冷下、
このトルエン層にトリエチルアミン0.22ml、4−
ジメチルアミノピリジン10mg及び塩化パルミトイル
430mgを加え、10分間攪拌後、さらに室温で20
分間攪拌した。反応液にトルエン20mlを加え、洗
浄、乾燥後、溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマト
グラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1)によ
り、(R)−1−イソブチリル−4−パルミトイルチオ
−2−ピロリドン577mgを得た。
【0105】光学純度:93%e.e. m.p.:52.5−54.5℃ 〔α〕D 31:+12.3°(c=1.0、クロロホル
ム) NMR(CDCl3 )δ:0.77〜0.98(t,3
H)、1.05〜1.25(d×2,6H)、1.05
〜1.45(24H)、1.45〜1.78(m,2
H)、2.42〜2.72(m,3H)、2.98〜
3.20(m,1H)、3.55〜3.80(m,2
H)、3.95〜4.30(m,2H)。
【0106】また、上記シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1)により、
(S)−1−イソブチリル−4−アセチルチオ−2−ピ
ロリドン272mgを回収した。
【0107】光学純度:82%e.e.。
【0108】(2) (R)−1−イソブチリル−4−
パルミトイルチオ−2−ピロリドン300mg(光学純
度:93%e.e.)をメタノール4mlとトルエン
1.5mlの混液に溶解し、15%塩酸メタノール溶液
0.15mlを加え、室温で4時間攪拌した。反応液を
濃縮し、(R)−4−パルミトイルチオ−2−ピロリド
ン150mgを結晶としてろ取した。
【0109】光学純度:98%e.e. m.p.:99.5−101℃。
【0110】実施例14 (±)−1−アセチル−4−アセチルチオ−2−ピロリ
ドン10mgとその4倍モルのn−プロパノールを溶解
したトルエン溶液1mlに、表15及び表16に示した
酵素10mgを懸濁し、30℃で3日間振とう反応し
た。反応液を遠心分離後、トルエン層の1−アセチル−
4−アセチルチオ−2−ピロリドンを定量した。その結
果を表15及び表16に示す。
【0111】
【表15】
【0112】
【表16】
【0113】実施例15 (±)−1−アセチル−4−アセチルチオ−2−ピロリ
ドン10mgとその4倍モルの表17に示したアルカノ
ールを溶解したトルエン溶液1mlに、リパーゼGC
(ゲオトリカム カンディダム由来、天野製薬製)10
mgを懸濁し、30℃で3日間振とう反応した。反応液
を遠心分離後、トルエン層に残存する1−アセチル−4
−アセチルチオ−2−ピロリドン及び生成物の1−アセ
チル−4−メルカプト−2−ピロリドンを定量した。そ
の結果を表17に示す。
【0114】
【表17】
【0115】実施例16 (±)−1−アセチル−4−アセチルチオ−2−ピロリ
ドン5mgとその4倍モルのn−プロパノールを溶解し
た表18記載の各種溶液1mlに、リパーゼGC(ゲオ
トリカム カンディダム由来、天野製薬製)10mgを
懸濁し、30℃で3日間振とう反応した。反応液を遠心
分離後、有機層の1−アセチル−4−アセチルチオ−2
−ピロリドンを定量した。その結果を表18に示す。
【0116】
【表18】
【0117】実施例17 窒素ガス気流下、(±)−1−アセチル−4−アセチル
チオ−2−ピロリドン300mgをトルエン100ml
に溶解し、リパーゼCE(フミコーラ ランギノーサ由
来、天野製薬製)400mgの水溶液100mlを加
え、30℃で78時間攪拌した。反応液をトルエン10
0mlで2回抽出し、トルエン層を分取し、脱水後約1
50mlに濃縮した。次いで、窒素ガス気流下、氷冷
下、このトルエン層にトリエチルアミン84μl、4−
ジメチルアミノピリジン5mg及び塩化ベンゾイル84
mgを加え、40分間攪拌した。反応液を洗浄後、溶媒
を留去し、残査をn−ヘキサン100mlに加熱溶解し
た。室温で放置後、析出した(R)−1−アセチル−4
−ベンゾイルチオ−2−ピロリドン67mg(光学純
度:97%e.e.)をろ取した。さらに、ろ液を水洗
し、(S)−1−アセチル−4−アセチルチオ−2−ピ
ロリドンを除いた後、溶媒を留去し、メタノールより再
結晶することにより(R)−1−アセチル−4−ベンゾ
イルチオ−2−ピロリドン40mg(光学純度:96%
e.e.)を得た (全収量107mg)。
【0118】m.p.:116−118℃ 〔α〕D 28:+14.1°(c=0.55、メタノー
ル) NMR(CDCl3 )δ:2.53(s,3H)、2.
65〜2.85(m,1H)、3.12〜3.26
(m,1H)、3.78〜4.00(m,1H)、4.
18〜4.42(m,2H)、7.40〜8.00
(m,5H)。
【0119】また、水層より(S)−1−アセチル−4
−アセチルチオ−2−ピロリドン148mgをクロロホ
ルムで抽出することにより回収した。
【0120】実施例18 窒素ガス気流下、(±)−1−イソブチリル−4−アセ
チルチオ−2−ピロリドン300mgをトルエン100
mlに溶解し、リパーゼMY(カンジダ シリンドラシ
ア由来、名糖産業製)200mgの水溶液100mlを
加え、30℃で13時間攪拌した。反応液からトルエン
層を分取し、脱水後約70mlに濃縮した。次いで、窒
素ガス気流下、氷冷下、このトルエン層にトリエチルア
ミン92μl、4−ジメチルアミノピリジン5mg及び
塩化ベンゾイル92mgを加え、1時間攪拌した。反応
液を洗浄後、溶媒を留去し、残査をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチ
ル=10:1)に付し、(R)−1−イソブチリル−4
−ベンゾイルチオ−2−ピロリドン138mg(光学純
度:91%e.e.)を得た。
【0121】m.p.:55−56℃ NMR(CDCl3 )δ:1.10〜1.28(d×
2,6H)、2.63〜2.87(m,1H)、3.1
0〜3.38(m,1H)、3.58〜4.00(m,
2H)、4.18〜4.46(m,2H)、7.38〜
8.02(m,5H)。
【0122】また、上記シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=10:
1)により、(S)−1−イソブチリル−4−アセチル
チオ−2−ピロリドン120mgを得た。
【0123】参考例1 ラセミ型4−アミノ−3−ヒドロキシ酪酸50g及び無
水酢酸198mlの混合物を1.5時間還流した。冷却
後、反応混合物を濃縮し、残査をトルエンで二度共沸し
た。得られた油状物76gを酢酸エチル175mlに溶
かし、トリエチルアミン23.3mlを加え、室温で一
晩放置した。その後、該酢酸エチル溶液を氷冷し、チオ
ール酢酸33mlを加え室温で3時間攪拌した。反応液
を水洗、乾燥後、溶媒を留去し、ラセミ型1−アセチル
−4−アセチルチオ−2−ピロリドン79gを得た。
【0124】収率:93% NMR(CDCl3 )δ:2.36(s,3H)、2.
50(s,3H)、2.5〜2.7(m,1H)、3.
1〜3.2(m,1H)、3.7〜3.8(m,1
H)、4.0〜4.3(m,2H)。
【0125】参考例2 (S)−1−アセチル−4−アセチルチオ−2−ピロリ
ドン53mg(光学純度:63%e.e.)をメタノー
ル5mlに溶解し、これにトリエチルアミン42μlを
加え、室温で9.5時間攪拌した。反応液にチオ酢酸4
0μlを加え、一晩放置後、溶媒を留去した。残査をク
ロロホルムに溶解し、洗浄、乾燥後、溶媒を留去し、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢
酸エチル=10:1)により、(±)−1−アセチル−
4−アセチルチオ−2−ピロリドン18mg(R体:S
体=34:36)を得た。
【0126】
【発明の効果】本発明によれば、光学活性4−メルカプ
ト−2−ピロリドン(又は−2−チオピロリドン)誘導
体を、ラセミ型化合物から簡便な操作で高収率で製造す
ることができるため、爆発性を有し、入手困難なジエチ
ルアゾジカルボキシレートを用いる従来法に比べ優れた
工業的製法となるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C12P 41/00 C12R 1:66) (C12P 41/00 C12R 1:01) (C12P 41/00 C12R 1:645) (C12P 41/00 C12R 1:80) (C12P 41/00 C12R 1:13) (C12P 41/00 C12R 1:15) (C12P 41/00 C12R 1:385) (C12P 41/00 C12R 1:40) (C12P 41/00 C12R 1:425) (C12P 41/00 C12R 1:365) (C12P 41/00 C12R 1:10) (C12P 41/00 C12R 1:07) (C12P 41/00 C12R 1:465)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式〔II〕 【化1】 (式中、R1 はアルキル基又は置換基を有していてもよ
    いフェニル基、R2 は水素原子又はアシル基、Xは酸素
    原子又は硫黄原子を表す。)で示されるピロリジン誘導
    体に、該誘導体のチオエステル結合を不斉加水分解又は
    不斉加アルコール分解する能力を有する酵素を作用させ
    て一方の光学活性体を加水分解又は加アルコール分解す
    ることを特徴とする一般式〔I〕 【化2】 (式中、記号は前記と同一意味を有する。)で示される
    4−メルカプトピロリジン誘導体の光学活性体の製法。
  2. 【請求項2】一般式〔II〕 【化3】 (式中、R1 はアルキル基又は置換基を有していてもよ
    いフェニル基、R2 は水素原子又はアシル基、Xは酸素
    原子又は硫黄原子を表す。)で示されるピロリジン誘導
    体に、該誘導体のチオエステル結合を不斉加水分解又は
    不斉加アルコール分解する能力を有する酵素を作用させ
    て一方の光学活性体を加水分解又は加アルコール分解
    し、未反応の対掌体を分離することを特徴とする一般式
    〔II〕 【化4】 (式中、記号は前記と同一意味を有する。)で示される
    ピロリジン誘導体の光学活性体の製法。
  3. 【請求項3】R1 が炭素数1〜20のアルキル基、又は
    炭素数1〜5のアルキル基及びハロゲン原子から選ばれ
    る基で置換されていてもよいフェニル基である請求項1
    又は2記載の製法。
  4. 【請求項4】酵素がエステラーゼ、リパーゼ又はプロテ
    アーゼである請求項1、2又は3記載の製法。
  5. 【請求項5】酵素が微生物由来の酵素である請求項1、
    2、3又は4記載の製法。
  6. 【請求項6】酵素がカンジダ属、アスペルギルス属、リ
    ゾプス属、フミコーラ属、ムコール属、ゲオトリカム
    属、ベアウベリア属、ペニシリウム属、バシルス属、シ
    ュードモナス属、クロモバクテリウム属、アセトバクタ
    ー属、ブレビバクテリウム属、コリネバクテリウム属、
    ロドコッカス属、セラチア属、ノカルディア属又はスト
    レプトマイセス属に属する微生物由来の酵素である請求
    項1、2、3又は4記載の製法。
  7. 【請求項7】酵素がカンジダ属、アスペルギルス属、フ
    ミコーラ属、ムコール属、ゲオトリカム属、バシルス
    属、シュードモナス属、コリネバクテリウム属、ロドコ
    ッカス属又はセラチア属に属する微生物由来の酵素であ
    る請求項1、2、3又は4記載の製法。
  8. 【請求項8】請求項1で得られる光学活性な4−メルカ
    プトピロリジン誘導体〔I〕の4位メルカプト基を保護
    基で保護することを特徴とする一般式〔I−A〕 【化5】 (式中、R3 はメルカプト基の保護基、R2 は水素原子
    又はアシル基、Xは酸素原子又は硫黄原子を表す。)で
    示されるピロリジン誘導体の光学活性体の製法。
  9. 【請求項9】請求項2又は8記載の製法により得られる
    一般式 【化6】 (式中、R31はR1 CO又はR3 、R1 はアルキル基又
    は置換基を有していてもよいフェニル基、R3 はメルカ
    プト基の保護基、R2 は水素原子又はアシル基を表
    す。)で示される化合物の光学活性体を、R2 がアシ
    ル基の場合、所望により脱アシル化し、チオカルボニ
    ル化剤で処理してチオケトン体とした後、基:−R31
    を除去することを特徴とする一般式〔I−B〕 【化7】 (式中、R21は水素原子又はアシル基を表す。)で示さ
    れる4−メルカプト−2−チオピロリドン化合物の光学
    活性体の製法。
  10. 【請求項10】化合物〔I−B〕が(R)体である請求
    項9記載の製法。
  11. 【請求項11】化合物〔I−B〕が(S)体である請求
    項9記載の製法。
  12. 【請求項12】請求項1又は9記載の製法により得られ
    る4−メルカプトピロリジン誘導体〔I〕又は〔I−
    B〕の光学活性体を一般式〔IV〕 【化8】 (式中、OR4 は保護されていてもよい水酸基を表し、
    5 は水素原子又はエステル残基を表す。)で示される
    ケトン化合物の2位オキソ基における反応性誘導体と反
    応させ、所望により、保護基及び/又はエステル残基を
    除去し、要すれば、生成物をその薬理的に許容し得るエ
    ステルもしくは塩とすることを特徴とする一般式〔II
    I〕 【化9】 (式中、R22は水素原子又はアシル基、Xは酸素原子又
    は硫黄原子、OR41は保護されていてもよい水酸基を表
    し、R51は水素原子又はエステル残基を表す。)で示さ
    れる1−メチルカルバペネム誘導体又はその薬理的に許
    容し得る塩の製法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001077359A3 (en) * 2000-04-06 2002-04-18 Nestle Sa Preparation of thiols and derivatives by bio-conversion
WO2007116724A1 (ja) * 2006-03-27 2007-10-18 Meiji Seika Kaisha, Ltd. 1β-メチルカルバペネムの製造法

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