JPH07503783A - 産業用自動車の構成要素を切換ないし操作するための操縦棒 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業用自動車の構成要素を切換ないし操作するための操縦枠 本発明は、例えば産業用自動車の構成要素を切換ないし操作するための操縦枠に 関する。ここでは前面に作業器具が配置されているホイールローダ（ショベルカ ー）が対象となる。操縦枠は作業員の手に人間工学的に適合されたグリップを有 している。このグリップには切換要素あるいは信号要素が収容されているヘッド が続いている。それらの要素は手の親指で操作される。

例えばホイールローダ、農業用トラクタ、コンバインなどのような公知の産業用 自動車の場合、操作要素の人間工学的な形状および配置構造が非常に重要視され ている。それにも拘わらず一般に、このような作業機械における操作要素は沢山 のレバーを有し、これらのレバーには全く異なった機能が付属されている。ホイ ールローダの場合例えば一本のレバーを介して前進走行方向／後進走行方向が選 択される。個々の変速段は別のレバーを介して切り換えられる。作業液圧回路を 操作するために例えばショベルを持ち上げるためおよび揺動するために、補助的 なレバーも必要である。

沢山のレバーが存在する場合、運転手には大きな集中力が要求される。更にこの ような産業用自動車はしばしば不利な条件のもとで作業しなければならない。従 って運転手はこの緊張のもとで早く疲れてしまう。同様に誤操作の危険もある。

本発明の目的は、安全で疲れない切換および操作作業を保証するような特に産業 用自動車（建設機械および作業機械）における構成要素を切換ないし操作するた めの操縦枠を作ることにある。

この目的は、操縦枠のヘッドに複数の切換要素が、それらがグリップをつかむ手 の親指の到達範囲に位置するように配置されていることによって達成される。こ の方式によれば、すべての切換機能あるいは視覚的な表示も操縦枠のヘッドにお ける中央にまとめさせられる。操縦枠の作業員側へのこの配置は良好な眺めを保 証する。切換要素を操作するために運転手は手を操縦枠のグリップから離す必要 がない。これは運転安全性を向上する。すべての機能は（手を移動することなし に）親指で切り換えられるので、運転手にとって操縦は簡単化され、従って疲労 もなくなる。なるほどと思わせる「自己説明」配置によって、誤操作の危険は実 際に排除される。

有利な実施態様において、一連の第１の切換要素のグリップに対する立体的な位 置は、グリップをつかむ手の親指の半径にほぼ相応した半径の円弧の上にそれら の切換要素が位置するように選択されている。この場合、最も必要とされる機能 は第１の切換要素によって作動できる。この選択は操縦枠の操縦の安全性を高め る。

問題となる走行車の場合には一般に非常に沢山の機能を考慮しなければならない ので、一連の補助的な切換要素が一連の第１の切換要素の上側における他の円弧 上に配置されていることが有利である。これらの切換要素にはたまに選択あるい は変更すればよい機能を付属することが有利である。これらの切換要素は同様に グリップをつかむ手の親指の到達範囲に位置している。第１の切換要素が親指の 揺動運動によって直接選択できるが、補助的な切換要素の操作に対しては親指を 僅かに上向きに移動することが必要である。この補助的な運動は作業員が煩わし いと思わず、これらの要素に対する切換頻度は非常に少ない。これらの補助的な 切換要素の一つとして、例えば変速装置を中立位置に切り換えるボタンが対象と なる。変速装置をその都度増速切換ないし減速切換するために二つのボタンが設 けられる。この処置も運転安全性を高める。

一連の第１の切換要素には、頻繁に操作される切換要素が配置されている。ここ では例えば、前進走行方向あるいは後進走行方向が切り換えられるボタンが対象 となる。更に一変速段だけ減速切換する（キックダウン）ボタンが対象となる。

更にまた安全上の観点から作業器具例えばショベルを中間位置に移動させるボタ ンも大いに価値がある。

切換要素に付属されている機能を説明するために、交換可能な保持体に設けられ ている記号をボタンに付属することが有利である。保持体としては例えば、操縦 枠の他の部分から色で区別されている自己粘着フィルムあるいは係留可能なプレ ートが対象となる。これによって明瞭性も向上する。ボタンに他の機能が課せら れた場合、保持体は簡単に取り外され、新たに適用される符号が付された別の保 持体と交換される。

切換要素に付属された機能を変更するために、操縦枠は自由にプログラミングで きる制御電子回路に接続されている。

誤操作に対する補助的な安全策は、隣接する二つの切換要素の間に感知可能な境 界部が配置されていることによって達成される。この感知可能な境界部としては 例えば、保持体の表面から明白に上に突出しているウェブあるいはリブが対象と なる。作業員が親指を一つの切換要素から他の切換要素に換えたとき、この交換 はその感知可能な境界部によって補助的に報知される。この処置は操縦枠の触覚 的な安全性を向上する。

操縦枠が押圧および引張りによって揺動できるように支持されているとき、補助 的な機能が切り換えられる。

この揺動運動を介して例えばショベル腕を操作するための液圧装置が作動される 。ショベルは操縦枠が押圧されたとき前方に傾けられ、引っ張られた場合には後 方に傾けられる。操縦枠はそれが別の制御装置例えば液圧装置に連結できるよう に設計されている。

人間工学的な観点から、操縦枠が（側面から見て）垂直線に対して約１５″〜３ ０″前方に傾斜されていることが有利である。この処置も、作業員が手を疲れな いで操縦枠を長い時間にわたってつかめるように貢献する。

安全上の理由から切換要素が組み合わせて操作されることが非常に有利である。

この関係から、操縦枠のヘッドにおいて切換要素と反対側の背面に少なくとも一 つのボタンが配置されていることが特に有利である。このボタンは手の人指し指 で操作される。手の親指および人指し指による組合せ操作は特に、例えば安全上 の理由から特別な機能例えば停止状態からの始動が投入されることを特にはっき りさせる。

更に、操縦枠のヘッドに選択された走行方向を視覚的に表示する少なくとも二つ の信号要素が配置されていることが有利である。これらの信号要素としては、例 えば色で区別できる発光ダイオードが対象となる。例えば色で区別できる反射体 で形成されている後ろが照らされる領域も考えられる。

一つあるいは複数の切換要素を信号要素と交換することも勿論でき、これは本発 明の枠内にある。従って、ボタンを例えば発光ダイオードと交換することもでき る。

更にボタン自体を発光ボタンとして形成できる。勿論発光ダイオード、発光ボタ ンあるいは別個の信号領域を任意に組み合わせることもできる。

本発明にとって主要な別の特徴およびそれにより生ずる利点は、図面を参照した 本発明の実施例の以下の説明から理解できる。図面において、 第１図は産業用自動車の構成要素を切換ないし操作するための操縦枠の概略正面 図、 第２図は第１図における操縦枠の側面図である。

第１図には操縦枠１が本発明の理解にとって必要である詳しさで正面図で示され ている。操縦枠１は例えばホイールローダ（ショベルカー）のような産業用自動 車に採用するために決定されている。この産業用自動車の残りの部分はここには 図示されていない。ここでは正面図は前進方向における目視方向を向いている。

操縦枠はホイールローダの構成要素を切り換えるためないしは操作するために使 用する。例えば変速装置が切り換えられる。

ここでは操作される構成要素とは、ホイールローダの前面に配置され液圧式に操 作できるショベルの形をした作業器具が対象となる。

操縦枠１の特徴的な主構成部分はグリップ２とその上側に配置されたヘッド３か ら成っている。グリップ２は図示していない手に人間工学的に適合されている。

そのためにこれは背面に握り窪み４を備えている（第２図参照）。グリップ２は その下側範囲がほぼ鍔状の母指球受は部５に移行している。

ヘッド３には一連の第１の切換要素６および一連の補助的な切換要素７が配置さ れている。これら両方の切換要素６．７はまず、これらがグリップ２をつかむ手 の親指の到達範囲に位置するようにヘッド３に配置されている点で共通している 。親指の関節の位置は符号８で示されている。

すべての切換要素６，７が親指の到達範囲に位置していることの他に、下側の切 換要素６の立体的な配置は、グリップ２をつかむ手の親指の半径にほぼ相応した 半径の円弧９上に切換要素６が位置するように選択されている。切換要素６は前 進走行方向用ボタン１０、その右側に位置する後進走行方向用ボタン１１、変速 装置を一変速段だけ減速切換（キックダウン）するボタン１２および作業器具（ ショベル）を中間位置に移行するボタン１３から成っている。

前進走行方向用ボタン１０と後進走行方向用ボタン１１との間に感知可能な境界 部１４が存在している。

ボタン１０〜１３としては必要に応じて開放ボタン、閉鎖ボタンあるいはシフト ボタンが対象となる。

補助的な切換要素７は切換要素６の上側における他の円弧上に位置している。こ の切換要素としては、変速装置を中立位置に切り換えるボタン１５および変速装 置の増速ないし減速切換によって変速段を選択する二つのボタン１６．１７が対 象となる。

ボタン１０〜１３およびボタン１５〜１７には目的に適って記号（前進ないし後 進走行方向を意味する矢印、作業器具を意味するショベル、変速段の増速ないし 減速切換を意味する＋、−１中立位置を意味するＮ、およびキックダウンを意味 するＫＤ）が付けられている。これらの記号は交換可能な保持体１８に形成され ている。この保持体１８としては、操縦枠の他の構成部分と色で区別され記号が 印刷されている自動粘着フィルムあるいは係留可能なプレートが対象となる。自 由にプログラミングできる制御電子回路（図示せず）によってボタンに必要に応 じて他の機能が付属できるので、交換可能なフィルムあるいはプレートが特に実 用的である。ボタンの機能を変更する場合、フィルム／プレートは簡単に取り外 され、新しいものと交換される。

第２図における側面図から分かるように、操縦枠は垂直線に対して約１５°〜３ ０″の範囲の角度１９を成して前方に（走行方向に）傾斜されている。この傾き が人間工学的な理由から有利である。その側面図から分かるように、操縦枠の切 換要素６，７と反対側の背面には、手の人指し指で操作される少なくとも一つの 他のボタン２０が配置されている。このボタン２０は特に安全上の理由から必要 とされるようなボタンの組合せ操作を行うことを可能にする。

更に第１図から分かるように、操縦枠は正面から見てほぼ動物の前足の形をして いる。操縦枠のヘッドには非常に沢山の切換要素が、それらが全部グリップをつ かむ手の親指の到達範囲に位置するように収容させられる。

切換要素６，７は視覚的な表示器と置き換えられるか、それで補充される。例え ばボタンの代わりに、所定の運転状態を表す発光ダイオードのような発光体が利 用される。勿論ここでも巧妙な組合せが可能である。即ち例えば補助的に視覚的 に表示するために発光領域あるいは背後から照らされる発光ボタンが利用される 。

符号の説明 １　操縦枠 ４　握り窪み ５　母指球受は部 ６　切換要素 ７　切換要素 ８　親指の関節位置 ９　円弧 １４　境界部 １５　ボタン １８　保持体 １９　角度 ２０　ボタン 補正嘗の翻訳文提出書（特許法第１８４条の８）１、　特許出願の表示 ＰＣＴ／ＥＰ　９３１００３２０ ２、発明の名称 産業用自動車の構成要素を切換ないし操作するための操縦枠３、特許出願人 住　所　ドイツ連邦共和国フリードリッヒスハーフエン、１、ポストファッハ、 ２５２０、レーベンターレルシュトラーセ、名　称　ツエットエフ、フリードリ ッヒスハーフエン、アクチェンゲゼルシャフト ・４．　代　理　人 （郵便番号１００） 東京都千代田区丸の白玉丁目２、特許 請求の範囲 １、　手に人間工学的に適合されたグリップ（２）を有し、このグリップ（２） に複数の信号要素（６，７）を持ったヘッド（３）が続き、これらの切換要素（ ６゜７）が、それらがグリップ（２）をつかむ手の親指の到達範囲に位置するよ うに配置されているようなホイールローダなどのような産業用自動車の構成要素 を切換ないし操作するための操縦枠（１）において、一連の第１の切換要素（６ ）のグリップ（２）に対する立体的な位置が、グリップ（２）をつかむ手の親指 の半径にほぼ相応した半径の円弧（９）の上にそれらの切換要素（６）が位置す るように選択され、一連の補助的な切換要素（７）が一連の第１の切換要素（６ ）の上側における他の円弧上に配置され、切換要素（６，７）が、前進走行方向 用、後進走行方向用、−変速段だけの減速切換用および作業器具の所定の位置へ の移行用のボタン（１０，１１，１２，１３）から成り、補助的な切換要素（７ ）が、変速装置を中立位置に切り換えるボタン（１５）および変速装置を増速切 換あるいは減速切換することによって変速段を選択する二つのボタン（１６゜１ ７）から成っていることを特徴とする産業用自動車の構成要素を切換ないし操作 するための操縦枠。

２、　ボタン（１０〜１３；１５〜１７）に、交換可能な保持体（１８）例えば 自動粘着フィルムに設けられている記号が付属されていることを特徴とする請求 の範囲第１項記載の操縦枠。

３、　切換要素（６，７）に課せられた機能が種々にプログラミング可能な制御 電子回路によって変更できることを特徴とする請求の範囲第１項記載の操縦枠。

４、　隣接する二つの切換要素（１０，１１）の間に、誤操作に対する安全装置 として感知可能な境界部（１４）が配置されていることを特徴とする請求の範囲 第１項記載の操縦枠。

５、　操縦枠（１）が押圧および引張りによって揺動できることを特徴とする請 求の範囲第１項記載の操縦枠。

６、　操縦枠（１）が側面から見て垂直線に対して約１５°〜３０＠前方に傾斜 されていることを特徴とする請求の範囲第１項記載の操縦枠。

７、　操縦枠（１）の切換要素（６，７）と反対側の背面に、手の人指し指で操 作される少なくとも一つのボタン（２０）が配置されていることを特徴とする請 求の範囲第１項記載の操縦枠。

８、　操縦枠（１）のヘッド（３）に、例えば選択された走行方向を視覚的に表 示する信号要素が配置されていることを特徴とする請求の範囲第１項記載の操縦 枠。

９、グリップ（２）がその下側範囲がほぼ鍔状の母指球受は部（５）に移行して いることを特徴とする請求の範囲第１項記載の操縦枠。

国際調査報告 フロントページの続き （７２）発明者　ショービンガ−、アルフレートドイツ連邦共和国　フリードリ ッヒスハーフェン、５、パノラマシュトラーセ、８

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. １．手に人間工学的に適合されたグリップ（２）を有し、このグリップ（２）に 手の親指で操作できる少なくとも一つの切換要素あるいは信号要素（６，７）を 持ったヘッド（３）が続いているようなホイールローダなどのような産業用自動 車の構成要素を切換ないし操作するための操縦棒（１）において、 ヘッド（３）に複数の切換要素（６，７）が、それらがグリップ（２）をつかむ 手の親指の到達範囲に位置するように配置されていることを特徴とする産業用自 動車の構成要素を切換ないし操作するための操縦棒。
2. ２．一連の第１の切換要素（６）のグリップ（２）に対する立体的な位置が、グ リップ（２）をつかむ手の親指の半径にほぼ相応した半径の円弧（９）の上にそ れらの切換要素（６）が位置するように選択されていることを特徴とする請求の 範囲第１項記載の操縦棒。
3. ３．一連の補助的な切換要素（７）が一連の第１の切換要素（６）の上側におけ る他の円弧上に配置されていることを特徴とする請求の範囲第１項または第２項 記載の操縦棒。
4. ４．切換要素（６，７）が、前進走行方向用、後進走行方向用、一変速段だけの 減速切換（キックダウン）用および作業器具の所定の位置への移行用のボタン（ １０，１１，１２，１３）から成っていることを特徴とする請求の範囲第１項ま たは第２項記載の操縦棒。
5. ５．補助的な切換要素（７）が、変速装置を中立位置に切り換えるボタン（１５ ）および変速装置を増速切換あるいは減速切換することによって変速段を選択す る二つのボタン（１６，１７）から成っていることを特徴とする請求の範囲第３ 項記載の操縦棒。
6. ６．ボタン（１０〜１３；１５〜１７）に、交換可能な保持体（１８）例えば自 動粘着フィルムに設けられている記号が付属されていることを特徴とする請求の 範囲第４項または第５項記載の操縦棒。
7. ７．切換要素（６，７）に課せられた機能が種々にプログラミング可能な制御電 子回路によって変更できることを特徴とする請求の範囲第１項記載の操縦棒。
8. ８．隣接する二つの切換要素（１０，１１）の間に、誤操作に対する安全装置と して感知可能な境界部（１４）が配置されていることを特徴とする請求の範囲第 １項ないし第３項のいずれか１項に記載の操縦棒。
9. ９．操縦棒（１）が押圧および引張りによって揺動できることを特徴とする請求 の範囲第１項記載の操縦棒。
10. １０．操縦棒（１）が（側面から見て）垂直線に対して約１５°〜３０°前方に 傾斜されていることを特徴とする請求の範囲第１項記載の操縦棒。
11. １１．操縦棒（１）の切換要素（６，７）と反対側の背面に、手の人指し指で操 作される少なくとも一つのボタン（２０）が配置されていることを特徴とする請 求の範囲第１項記載の操縦棒。
12. １２．操縦棒（１）のヘッド（３）に、例えば選択された走行方向を視覚的に表 示する信号要素が配置されていることを特徴とする請求の範囲第１項記載の操縦 棒。
13. １３．グリップ（２）がその下側範囲がほぼ鍔状の母指球受け部（５）に移行し ていることを特徴とする請求の範囲第１項記載の操縦棒。