JPH0749874A - インデックスの作成方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドット分布の規則性から画像の特徴を判定
し、特徴情報を含む範囲を動的に切り出すことで、画像
の識別に有効なインデックスを提供することを目的とす
る。 【構成】 画像ファイル１より入力された画像を、有効
画像範囲抽出手段２で四囲から空白部分を取り除き、有
効画像範囲３を算出する。水平方向ドット計数手段４は
有効画像範囲３の水平ラインごとの特定ドット（例え
ば、黒ドット）を計数し、規則性検出手段５で計数値か
ら規則性を検出できた場合は画像の上部中央を、横書文
書インデックス画像６として切り出す。規則性検出手段
５で規則性が検出できない場合は、垂直方向ドット計数
手段７で垂直ライン毎の特定ドット数を計数し、規則性
検出手段５を再度用いて規則性が検出できれば画像の右
部中央を、縦書き文書インデックス画像８として切り出
す。垂直方向ドット計数手段７の計数値にも規則性が検
出されなかった場合は有効画像範囲３全体をインデック
ス範囲として切り出す。以上の手段を経て６、８、９い
ずれかのインデックス画像を得る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、画像の識別に有効なイ
ンデックス画像を動的に生成する方法に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の画像識別用のインデックスは、原
画像全体を縮小する方法、あるいは一律に特定範囲を切
り出す方法により作成されていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の全体縮小画像で
は、文字が判読不能となり、レイアウト的に特徴を有す
る文書しか判別できないという問題があった。一方、画
像の一定部分を切り出す方法の場合は、逆に図表などを
判別することが困難という問題を持っている。

【０００４】本発明は、特定ドットの分布の規則性から
画像の内容を判定し、有効な範囲を動的に決定し切り出
すことで、より識別性の高いインデックス画像を提供す
ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は画像の有効部分を切り出す手段、水平・垂
直方向にドットを計数する手段、計数値から規則性を検
出する手段、インデックスとする範囲を切り出す手段か
ら成るものである。

【０００６】

【作用】本発明は、上記した手段に従って、まず入力さ
れた画像から四囲の空白を除いた有効範囲を切り出し、
水平・垂直方向にドットの分布を計数、その値より規則
性を抽出し、縦書き文書、横書き文書、それ以外、の判
定を行なう。

【０００７】判定結果により、識別に適する部分を動的
に決定するため、原画像よりも小さく全体縮小よりも解
像度の高いインデックス画像の提供が可能となるもので
ある。

【０００８】

【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。図１は、本発明の一実施例のインデ
ックスの作成方法を示す図である。１は画像ファイル
で、有効画像範囲抽出手段２は画像ファイル１の四囲か
ら空白部分を取り除き、有効画像範囲３を算出する。水
平方向ドット計数手段４は有効画像範囲３の有効範囲画
像の水平ライン毎の特定ドット（例えば、黒ドット）を
計数し、規則性検出手段５で計数値から規則性を検出で
きた場合は画像の***部を、横書文書インデックス画
像６の範囲として切り出す。規則性検出手段５で規則性
が検出できない場合は、垂直方向ドット計数手段７で垂
直ライン毎の特定ドット数を計数し、規則性検出手段５
を再び用いて規則性が検出できれば画像の右中央部を、
縦書文書インデックス画像８の範囲として切り出す。垂
直方向ドット計数手段７の計数値にも規則性が検出され
なかった場合は有効画像範囲３の全体をインデックス範
囲とする。以上の手段を経て、６、８、９いずれかのイ
ンデックス画像を得る。

【０００９】図２は、入力画像を水平・垂直方向に特定
ドットを計数した結果を示すものである。１１は、入力
画像１０から余白部を取り除いた有効画像範囲である。
１２は有効画像範囲内の特定ドットを水平方向に計数し
た結果であり、計数値から算出した閾値により、結果を
２値化したものが１３である。１３の特定ドットライン
（閾値以上の特定ドットを含むライン）の出現間隔にあ
らかじめ設定した以上の規則性が検出される場合には、
入力画像が縦長の横書き文書あるいは横長の縦書き文書
であると判断し、タイトルなどの識別情報が含まれてい
ると推測される１４の範囲をインデックス画像として切
り出す。

【００１０】図３は、本発明の一実施例における、画像
ファイルの入力からインデックス画像ファイルの出力
（作成）までのＣＰＵの動作を示す。まず１５におい
て、入力された画像の四囲からあらかじめ設定した閾値
により空白部を取り除き、有効画像範囲を求めメモリに
格納しておく。１６では水平ライン毎の特定ドット数を
計数し、１７で特定ドットラインの出現間隔に規則性が
認められるかを判定する。規則性ありの場合は有効画像
範囲の***部のあらかじめ設定した大きさの範囲をイ
ンデックスとする（１８）。規則性なしの場合は、垂直
ラインについて同様の操作１９、２０を行い、規則性が
検出できた場合は右中央部をインデックスとする。２０
の判定でも規則性が認められなかった場合は、１５で求
めた有効画像範囲全体をインデックスとする。以上の方
法によって、３種類いずれかのインデックス画像を生成
し終了する。

【００１１】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は画
像の有効部分を切り出す手段、水平・垂直方向にドット
を計数する手段、計数値から規則性を検出する手段、お
よび画像の一部を切り出す手段を設けることで、画像の
識別に有効なインデックスを生成するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例におけるインデックスの作成
方法を示す図

【図２】特定ドット計数により画像の規則性を検出する
手段を表わした図

【図３】本発明の一実施例におけるＣＰＵの動作を示す
フローチャート

【符号の説明】

１ 画像ファイル ２ 有効画像範囲抽出手段 ３ 有効画像範囲 ４ 水平方向ドット計数手段 ５ 規則性検出手段 ６ 横書文書インデックス画像 ７ 垂直方向ドット計数手段 ８ 縦書文書インデックス画像 ９ その他インデックス画像

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】画像の表示や印刷などの画像を処理する装
   置に対して用いられるインデックスの作成方法におい
   て、有効画像範囲抽出手段と、ドットを計数する手段
   と、規則性を検出する手段と、画像の一部を切り出す手
   段とを用い、 前記有効画像範囲抽出手段により画像情報から四囲の空
   白部分を除いた有効範囲を求め、 前記ドットを計数する手段により水平および垂直ライン
   毎のドット数を計数し、 規則性が検出される場合は画像が横あるいは縦書き文書
   であると判断して、識別性の高い情報を含む可能性の高
   い範囲の画像を切り出し、 前記の規則性が検出できない場合は最初に求めた有効範
   囲全体を切り出すことを特徴とするインデックスの作成
   方法。