JPH0749485A - 液晶表示装置 - Google Patents
液晶表示装置Info
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- JPH0749485A JPH0749485A JP5211026A JP21102693A JPH0749485A JP H0749485 A JPH0749485 A JP H0749485A JP 5211026 A JP5211026 A JP 5211026A JP 21102693 A JP21102693 A JP 21102693A JP H0749485 A JPH0749485 A JP H0749485A
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- liquid crystal
- refractive index
- electrode
- pdlc
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電圧無印加時の白色表示を明るくして、輝度
及びコントラストを高くし、視角依存性のない反射型の
液晶表示装置を提供する。 【構成】 第１のガラス基板１上に形成された黒色電極
２２と、第２のガラス電極７上に形成された透明電極６
とが対向して高分子分散液晶（ＰＤＬＣ）５を挟むよう
に構成され、更にＰＤＬＣ５と黒色電極２２との間に低
屈折率の透明な低屈折率透明層３が設けられた反射型の
液晶表示装置である。
及びコントラストを高くし、視角依存性のない反射型の
液晶表示装置を提供する。 【構成】 第１のガラス基板１上に形成された黒色電極
２２と、第２のガラス電極７上に形成された透明電極６
とが対向して高分子分散液晶（ＰＤＬＣ）５を挟むよう
に構成され、更にＰＤＬＣ５と黒色電極２２との間に低
屈折率の透明な低屈折率透明層３が設けられた反射型の
液晶表示装置である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、反射型の液晶表示装置
に係り、特に黒色表示時に視角依存性がなく、白色表示
時に明るく、輝度及びコントラストが高い液晶表示装置
に関する。
に係り、特に黒色表示時に視角依存性がなく、白色表示
時に明るく、輝度及びコントラストが高い液晶表示装置
に関する。
【０００２】
【従来の技術】高分子分散液晶（ＰＤＬＣ）、高分子ネ
ットワーク液晶（ＰＮＬＣ）等の散乱型液晶を用いた液
晶表示装置は、液晶層に電圧が印加されない場合には、
液晶の屈折率（ｎLC）と高分子マトリクスの屈折率（ｎ
P ）の不一致によって光散乱が生じ白濁するものであ
る。また、電圧が印加されている場合には、液晶は電界
方向に配向するため、液晶の屈折率ｎLCと高分子マトリ
クスの屈折率ｎP は、ほぼ一致して透明状態となる。
ットワーク液晶（ＰＮＬＣ）等の散乱型液晶を用いた液
晶表示装置は、液晶層に電圧が印加されない場合には、
液晶の屈折率（ｎLC）と高分子マトリクスの屈折率（ｎ
P ）の不一致によって光散乱が生じ白濁するものであ
る。また、電圧が印加されている場合には、液晶は電界
方向に配向するため、液晶の屈折率ｎLCと高分子マトリ
クスの屈折率ｎP は、ほぼ一致して透明状態となる。
【０００３】これらの散乱型液晶を反射型ディスプレイ
に用いた従来例として、散乱型液晶にＰＤＬＣを用いた
場合について具体的に説明する。図３は、従来の反射型
液晶表示装置の断面説明図である。
に用いた従来例として、散乱型液晶にＰＤＬＣを用いた
場合について具体的に説明する。図３は、従来の反射型
液晶表示装置の断面説明図である。
【０００４】図３に示すように、従来の液晶表示装置
は、ガラス基板１上に形成された反射電極２１と、ガラ
ス基板７上に形成された透明電極６でＰＤＬＣ５を挟持
した構成となっている。尚、図３中のＰＤＬＣ５におい
て、球状のものが液晶で、液晶間に満たされているもの
が高分子マトリクスである。そして、その動作は、反射
電極２１と透明電極６との両電極間に印加する電圧によ
りＰＤＬＣ５の白濁状態及び透過状態を制御するもので
ある。
は、ガラス基板１上に形成された反射電極２１と、ガラ
ス基板７上に形成された透明電極６でＰＤＬＣ５を挟持
した構成となっている。尚、図３中のＰＤＬＣ５におい
て、球状のものが液晶で、液晶間に満たされているもの
が高分子マトリクスである。そして、その動作は、反射
電極２１と透明電極６との両電極間に印加する電圧によ
りＰＤＬＣ５の白濁状態及び透過状態を制御するもので
ある。
【０００５】このように、ＰＤＬＣをディスプレイに用
いると偏光子が不要なため、従来のツイストネマティッ
ク（ＴＮ）、スーパーツイストネマティック（ＳＴＮ）
方式に比べて明るい表示が可能となるものである。
いると偏光子が不要なため、従来のツイストネマティッ
ク（ＴＮ）、スーパーツイストネマティック（ＳＴＮ）
方式に比べて明るい表示が可能となるものである。
【０００６】しかしながら、電圧無印加時にはＰＤＬＣ
５が光を散乱するので白色表示が得られるが、電圧印加
時にはＰＤＬＣ５は透明となり、ＰＤＬＣ５の下層の反
射電極２１が表示されてしまい、鏡をみているようにな
り非常に見づらいという問題があった。
５が光を散乱するので白色表示が得られるが、電圧印加
時にはＰＤＬＣ５は透明となり、ＰＤＬＣ５の下層の反
射電極２１が表示されてしまい、鏡をみているようにな
り非常に見づらいという問題があった。
【０００７】この問題を解決するために反射電極を黒色
化する方法が検討されている。この従来の技術として
は、特開平４−２５０４２５号公報に反射電極に黒色電
極として真空蒸着カーボンを用いる反射型液晶表示デバ
イスが開示され、また、特開平４−２４８５１９号公報
においては反射電極上に誘電体多層膜を配して干渉効果
によって黒色化する液晶電気光学素子が開示されてい
る。
化する方法が検討されている。この従来の技術として
は、特開平４−２５０４２５号公報に反射電極に黒色電
極として真空蒸着カーボンを用いる反射型液晶表示デバ
イスが開示され、また、特開平４−２４８５１９号公報
においては反射電極上に誘電体多層膜を配して干渉効果
によって黒色化する液晶電気光学素子が開示されてい
る。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
４−２５０４２５号公報記載の反射型液晶表示デバイス
では、ＰＬＤＣ本来の特性から電圧無印加時におけるＰ
ＤＬＣのディスプレイ表面への後方散乱が十分でなく、
また、ディスプレイ背面へ前方散乱した光は真空蒸着カ
ーボンを用いた黒色電極により吸収されるため白表示が
暗くなり、輝度及びコントラストが低下するという問題
点があった。
４−２５０４２５号公報記載の反射型液晶表示デバイス
では、ＰＬＤＣ本来の特性から電圧無印加時におけるＰ
ＤＬＣのディスプレイ表面への後方散乱が十分でなく、
また、ディスプレイ背面へ前方散乱した光は真空蒸着カ
ーボンを用いた黒色電極により吸収されるため白表示が
暗くなり、輝度及びコントラストが低下するという問題
点があった。
【０００９】また、特開平４−２４８５１９号公報記載
の液晶電気光学素子では、前方散乱した光は反射電極に
よって反射されて入射側に戻ってくるため白表示におけ
る輝度の低下は起こらないが、黒色表示を干渉効果によ
って行っているため、視角方向によっては黒色が紫黒色
又は緑黒色に着色してしまい、コントラストが低下する
という問題点があった。
の液晶電気光学素子では、前方散乱した光は反射電極に
よって反射されて入射側に戻ってくるため白表示におけ
る輝度の低下は起こらないが、黒色表示を干渉効果によ
って行っているため、視角方向によっては黒色が紫黒色
又は緑黒色に着色してしまい、コントラストが低下する
という問題点があった。
【００１０】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、電圧無印加時の白色表示を明るくして、輝度及びコ
ントラストが高くし、視角依存性のない反射型の液晶表
示装置を提供することを目的とする。
で、電圧無印加時の白色表示を明るくして、輝度及びコ
ントラストが高くし、視角依存性のない反射型の液晶表
示装置を提供することを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための請求項１記載の発明は、液晶表示装置にお
いて、第１の基板上に光を吸収する黒色電極と、低屈折
率の透明な低屈折率透明層とが順に形成され、第２の基
板上に透明電極が形成され、前記黒色電極と前記透明電
極とを対向させて高分子分散液晶を挟むように前記第１
の基板と前記第２の基板を配置したことを特徴としてい
る。
決するための請求項１記載の発明は、液晶表示装置にお
いて、第１の基板上に光を吸収する黒色電極と、低屈折
率の透明な低屈折率透明層とが順に形成され、第２の基
板上に透明電極が形成され、前記黒色電極と前記透明電
極とを対向させて高分子分散液晶を挟むように前記第１
の基板と前記第２の基板を配置したことを特徴としてい
る。
【００１２】上記従来例の問題点を解決するための請求
項２記載の発明は、液晶表示装置において、第１の基板
上に光を吸収する光吸収層と、低屈折率の透明な低屈折
率透明層と、第１の透明電極とが順に形成され、第２の
基板上に第２の透明電極が形成され、前記第１の透明電
極と前記第２の透明電極とを対向させて高分子分散液晶
を挟むように前記第１の基板と前記第２の基板を配置し
たことを特徴としている。
項２記載の発明は、液晶表示装置において、第１の基板
上に光を吸収する光吸収層と、低屈折率の透明な低屈折
率透明層と、第１の透明電極とが順に形成され、第２の
基板上に第２の透明電極が形成され、前記第１の透明電
極と前記第２の透明電極とを対向させて高分子分散液晶
を挟むように前記第１の基板と前記第２の基板を配置し
たことを特徴としている。
【００１３】
【作用】請求項１記載の発明によれば、高分子分散液晶
を透明電極と光を吸収する黒色電極とで挟持し、更に高
分子分散液晶と黒色電極との間に低屈折率層を設けた液
晶表示装置としているので、電極への電圧無印加時に高
分子分散液晶で散乱された光が低屈折率層に入射する場
合に、高分子分散液晶の屈折率より低屈折率層の屈折率
が低いため、全反射の角度が小さくなり、入射光の多く
を全反射させることができるため、電圧無印加時の白色
表示を明るくでき、しかも、干渉効果で黒色表示を行わ
ないため、視角に依存せず黒色素直に表示させることが
できる。
を透明電極と光を吸収する黒色電極とで挟持し、更に高
分子分散液晶と黒色電極との間に低屈折率層を設けた液
晶表示装置としているので、電極への電圧無印加時に高
分子分散液晶で散乱された光が低屈折率層に入射する場
合に、高分子分散液晶の屈折率より低屈折率層の屈折率
が低いため、全反射の角度が小さくなり、入射光の多く
を全反射させることができるため、電圧無印加時の白色
表示を明るくでき、しかも、干渉効果で黒色表示を行わ
ないため、視角に依存せず黒色素直に表示させることが
できる。
【００１４】請求項２記載の発明によれば、高分子分散
液晶を第１の透明電極と第２の透明電極とで挟持し、更
に第１の透明電極と第１の基板との間に第１の透明電極
側に低屈折率層を、第１の基板側に光吸収層を設けた液
晶表示装置としているので、電極への電圧無印加時に高
分子分散液晶で散乱された光が低屈折率層に入射する場
合に、高分子分散液晶の屈折率より低屈折率層の屈折率
が低いため、全反射の角度が小さくなり、入射光の多く
を全反射させることができるため、電圧無印加時の白色
表示を明るくでき、しかも、干渉効果で黒色表示を行わ
ないため、視角に依存せず黒色素直に表示させることが
できる。
液晶を第１の透明電極と第２の透明電極とで挟持し、更
に第１の透明電極と第１の基板との間に第１の透明電極
側に低屈折率層を、第１の基板側に光吸収層を設けた液
晶表示装置としているので、電極への電圧無印加時に高
分子分散液晶で散乱された光が低屈折率層に入射する場
合に、高分子分散液晶の屈折率より低屈折率層の屈折率
が低いため、全反射の角度が小さくなり、入射光の多く
を全反射させることができるため、電圧無印加時の白色
表示を明るくでき、しかも、干渉効果で黒色表示を行わ
ないため、視角に依存せず黒色素直に表示させることが
できる。
【００１５】
【実施例】本発明の一実施例について図面を参照しなが
ら説明する。図１は、本発明の一実施例に係る反射型液
晶表示装置の断面説明図である。尚、図３と同様の構成
をとる部分については同一の符号を付して説明する。本
実施例（本実施例１）の反射型液晶表示装置は、図１に
示すように、第１のガラス基板１と、光を吸収して電極
にも用いられる黒色電極２２と、屈折率が低い低屈折率
透明層３と、高分子分散液晶（ＰＤＬＣ）５と、透明電
極６と、第２のガラス基板７とから構成されている。
ら説明する。図１は、本発明の一実施例に係る反射型液
晶表示装置の断面説明図である。尚、図３と同様の構成
をとる部分については同一の符号を付して説明する。本
実施例（本実施例１）の反射型液晶表示装置は、図１に
示すように、第１のガラス基板１と、光を吸収して電極
にも用いられる黒色電極２２と、屈折率が低い低屈折率
透明層３と、高分子分散液晶（ＰＤＬＣ）５と、透明電
極６と、第２のガラス基板７とから構成されている。
【００１６】具体的には、実施例１の反射型液晶表示装
置は、第１のガラス基板１上に形成された黒色電極２２
と、第２のガラス基板７上に形成された透明電極６とが
ＰＤＬＣ５を挟むように構成され、更にＰＤＬＣ５と黒
色電極２２との間に低屈折率透明層３が設けられた構造
となっている。
置は、第１のガラス基板１上に形成された黒色電極２２
と、第２のガラス基板７上に形成された透明電極６とが
ＰＤＬＣ５を挟むように構成され、更にＰＤＬＣ５と黒
色電極２２との間に低屈折率透明層３が設けられた構造
となっている。
【００１７】次に、実施例１の反射型液晶表示装置の製
造方法について説明する。図１に示す実施例１の反射型
液晶表示装置の製造方法は、厚さ０．７〜１．１mmの第
１のガラス基板１上にカーボンを真空蒸着して厚さ約
０．５μｍの黒色電極２２を形成し、その上に低屈折率
透明層３としてＭｇＦ2 （屈折率ｎ＝１．３８）を厚さ
２μｍ程度にスパッタ法により形成する。尚、低屈折率
透明層３の膜厚は薄いと干渉による着色が生じ、厚いと
駆動電圧が高くなるので、１μｍ〜５μｍ程度が望まし
い。
造方法について説明する。図１に示す実施例１の反射型
液晶表示装置の製造方法は、厚さ０．７〜１．１mmの第
１のガラス基板１上にカーボンを真空蒸着して厚さ約
０．５μｍの黒色電極２２を形成し、その上に低屈折率
透明層３としてＭｇＦ2 （屈折率ｎ＝１．３８）を厚さ
２μｍ程度にスパッタ法により形成する。尚、低屈折率
透明層３の膜厚は薄いと干渉による着色が生じ、厚いと
駆動電圧が高くなるので、１μｍ〜５μｍ程度が望まし
い。
【００１８】次に、厚さ０．７〜１．１μｍの第２のガ
ラス基板７上に透明電極６としてＩｎｄｉｕｍ−Ｔｉｎ
−Ｏｘｉｄｅ（ＩＴＯ：酸化インジウム・スズ）をスパ
ッタ法により厚さ約０．１μｍ程度形成する。
ラス基板７上に透明電極６としてＩｎｄｉｕｍ−Ｔｉｎ
−Ｏｘｉｄｅ（ＩＴＯ：酸化インジウム・スズ）をスパ
ッタ法により厚さ約０．１μｍ程度形成する。
【００１９】そして、２枚の基板をセルギャップが約１
０μｍとなるように貼り合わせた後、ネマティック液晶
とアクリル系の紫外線硬化樹脂の混合物を真空注入し、
その後、紫外線を照射してＰＤＬＣ５を形成する。
０μｍとなるように貼り合わせた後、ネマティック液晶
とアクリル系の紫外線硬化樹脂の混合物を真空注入し、
その後、紫外線を照射してＰＤＬＣ５を形成する。
【００２０】実施例１の反射型液晶表示装置では、電圧
印加時にはＰＤＬＣ５は透明状態となり光は直進するた
め、低屈折率層３は用をなさず、黒色電極２２で光が吸
収されて表示は黒色となる。また、電圧無印加時にＰＤ
ＬＣ５によって散乱された光は、ＰＤＬＣ５と黒色電極
２２の間に低屈折率層３が存在するため、ＰＤＬＣ５の
屈折率をｎLC、低屈折率層３の屈折率をｎとすると、入
射角θi ＝ｓｉｎ-1（ｎ／ｎLC）より大きな角度でＰＤ
ＬＣ５と低屈折率層３の界面に入射した光は全反射し、
入射側に戻ってくるので明るい白色表示が得られること
になる。
印加時にはＰＤＬＣ５は透明状態となり光は直進するた
め、低屈折率層３は用をなさず、黒色電極２２で光が吸
収されて表示は黒色となる。また、電圧無印加時にＰＤ
ＬＣ５によって散乱された光は、ＰＤＬＣ５と黒色電極
２２の間に低屈折率層３が存在するため、ＰＤＬＣ５の
屈折率をｎLC、低屈折率層３の屈折率をｎとすると、入
射角θi ＝ｓｉｎ-1（ｎ／ｎLC）より大きな角度でＰＤ
ＬＣ５と低屈折率層３の界面に入射した光は全反射し、
入射側に戻ってくるので明るい白色表示が得られること
になる。
【００２１】実施例１では、ＰＤＬＣ５の屈折率ｎLC＝
１．５〜１．７であるので、例えば、ｎLC＝１．５と
し、低屈折率層３の屈折率ｎ＝１．３８として、入射角
θi の計算を行うとθi ＝７４．４゜となり、この入射
角より大きい角度で入射する光は全反射することにな
る。
１．５〜１．７であるので、例えば、ｎLC＝１．５と
し、低屈折率層３の屈折率ｎ＝１．３８として、入射角
θi の計算を行うとθi ＝７４．４゜となり、この入射
角より大きい角度で入射する光は全反射することにな
る。
【００２２】実施例１の反射型液晶表示装置では、低屈
折率透明層３がない時に比べると白色表示時の輝度が３
３％向上して白色表示を明るくでき、また、黒色表示時
において干渉効果を利用していないため視角依存性がな
く、視角方向による着色は見られず、輝度及びコントラ
ストを高くできる効果がある。
折率透明層３がない時に比べると白色表示時の輝度が３
３％向上して白色表示を明るくでき、また、黒色表示時
において干渉効果を利用していないため視角依存性がな
く、視角方向による着色は見られず、輝度及びコントラ
ストを高くできる効果がある。
【００２３】次に、本発明の別の実施例（実施例２）に
ついて図２を使って説明する。図２は、本発明の別の実
施例（実施例２）に係る反射型液晶表示装置の断面説明
図である。尚、図１の反射型液晶表示装置と同様の構成
をとる部分については同一の符号を付して説明する。実
施例２の反射型液晶表示装置は、第１のガラス基板１
と、光を吸収する光吸収層２３と、低屈折率透明層３′
と、第１の透明電極４と、ＰＤＬＣ５と、第２の透明電
極６′と、第２のガラス基板７とから構成されている。
ついて図２を使って説明する。図２は、本発明の別の実
施例（実施例２）に係る反射型液晶表示装置の断面説明
図である。尚、図１の反射型液晶表示装置と同様の構成
をとる部分については同一の符号を付して説明する。実
施例２の反射型液晶表示装置は、第１のガラス基板１
と、光を吸収する光吸収層２３と、低屈折率透明層３′
と、第１の透明電極４と、ＰＤＬＣ５と、第２の透明電
極６′と、第２のガラス基板７とから構成されている。
【００２４】具体的には、実施例２の反射型液晶表示装
置は、第１のガラス基板１上に光吸収層２３と低屈折率
層３′を介して形成された第１の透明電極４と、第２の
ガラス基板７上に形成された第２の透明電極６′とがＰ
ＤＬＣ５を挟むように構成されている。
置は、第１のガラス基板１上に光吸収層２３と低屈折率
層３′を介して形成された第１の透明電極４と、第２の
ガラス基板７上に形成された第２の透明電極６′とがＰ
ＤＬＣ５を挟むように構成されている。
【００２５】次に、実施例２の反射型液晶表示装置の製
造方法について説明する。実施例２の反射型液晶表示装
置の製造方法は、厚さ０．７〜１．１mmの第１のガラス
基板１上にカーボンを含有したアクリル系樹脂を厚さ約
１μｍ程度にスピン塗布し、その後に焼成して光吸収層
２３を形成し、その上に低屈折率透明層３′として屈折
率ｎ＝１．３４のフッソ系樹脂を厚さ約２μｍ程度スピ
ン塗布し、その後に焼成して形成し、更にその上にＩＴ
Ｏをスパッタ法により厚さ約０．１μｍ形成してフォト
リソエッチングで第１の透明電極４をパターニングす
る。その他の部分の形成は実施例１と同様であるので省
略する。
造方法について説明する。実施例２の反射型液晶表示装
置の製造方法は、厚さ０．７〜１．１mmの第１のガラス
基板１上にカーボンを含有したアクリル系樹脂を厚さ約
１μｍ程度にスピン塗布し、その後に焼成して光吸収層
２３を形成し、その上に低屈折率透明層３′として屈折
率ｎ＝１．３４のフッソ系樹脂を厚さ約２μｍ程度スピ
ン塗布し、その後に焼成して形成し、更にその上にＩＴ
Ｏをスパッタ法により厚さ約０．１μｍ形成してフォト
リソエッチングで第１の透明電極４をパターニングす
る。その他の部分の形成は実施例１と同様であるので省
略する。
【００２６】実施例２の反射型液晶表示装置によれば、
低屈折率透明層３′の膜厚に関係なくＰＤＬＣ５に印加
する駆動電圧を一定とすることができる効果がある。こ
こで、ＰＤＬＣ５の屈折率ｎLC＝１．５、低屈折率透明
層３′の屈折率ｎ＝１．３４として全反射する入射角θ
i を計算すると、θi ＝７０．３゜となり、この入射角
より大きい角度で入射する光は全反射することになる。
低屈折率透明層３′の膜厚に関係なくＰＤＬＣ５に印加
する駆動電圧を一定とすることができる効果がある。こ
こで、ＰＤＬＣ５の屈折率ｎLC＝１．５、低屈折率透明
層３′の屈折率ｎ＝１．３４として全反射する入射角θ
i を計算すると、θi ＝７０．３゜となり、この入射角
より大きい角度で入射する光は全反射することになる。
【００２７】実施例２の反射型液晶表示装置では、低屈
折率透明層３′がない時に比べると白色表示時の輝度が
３６％向上して白色表示を明るくでき、また、黒色表示
時において干渉効果を利用していないため視角依存性が
なく、視角方向による着色はみられず、輝度及びコント
ラストを高くできる効果がある。
折率透明層３′がない時に比べると白色表示時の輝度が
３６％向上して白色表示を明るくでき、また、黒色表示
時において干渉効果を利用していないため視角依存性が
なく、視角方向による着色はみられず、輝度及びコント
ラストを高くできる効果がある。
【００２８】ここでは、散乱型液晶としてＰＤＬＣを用
いた場合について述べたが、これに限定されるものでは
なく、ＰＮＬＣ、Nematic Curvilinear Aligned Phase
（ＮＣＡＰ）、動的散乱モード、ネマティック−コレス
テリック相転移モードといった他の散乱型液晶を用いて
も同様な効果が得られる。
いた場合について述べたが、これに限定されるものでは
なく、ＰＮＬＣ、Nematic Curvilinear Aligned Phase
（ＮＣＡＰ）、動的散乱モード、ネマティック−コレス
テリック相転移モードといった他の散乱型液晶を用いて
も同様な効果が得られる。
【００２９】従って、実施例１、２の反射型液晶表示装
置によれば、黒色表示を干渉効果に依っていないため視
角依存性がなく、また、白色表示時に低屈折率透明層
３、３′に入射する光の多くを全反射させることで明る
くすることができ、輝度及びコントラストを高くできる
効果がある。
置によれば、黒色表示を干渉効果に依っていないため視
角依存性がなく、また、白色表示時に低屈折率透明層
３、３′に入射する光の多くを全反射させることで明る
くすることができ、輝度及びコントラストを高くできる
効果がある。
【００３０】
【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、高分子分
散液晶を透明電極と光を吸収する黒色電極とで挟持し、
更に高分子分散液晶と黒色電極との間に低屈折率層を設
けた液晶表示装置としているので、電極への電圧無印加
時に高分子分散液晶で散乱された光が低屈折率層に入射
する場合に、高分子分散液晶の屈折率より低屈折率層の
屈折率が低いため、全反射の角度が小さくなり、入射光
の多くを全反射させることができるため、電圧無印加時
の白色表示を明るくでき、しかも、干渉効果で黒色表示
を行わないため、視角に依存せず黒色素直に表示させる
ことができ、輝度及びコントラストを向上させることが
できる効果がある。
散液晶を透明電極と光を吸収する黒色電極とで挟持し、
更に高分子分散液晶と黒色電極との間に低屈折率層を設
けた液晶表示装置としているので、電極への電圧無印加
時に高分子分散液晶で散乱された光が低屈折率層に入射
する場合に、高分子分散液晶の屈折率より低屈折率層の
屈折率が低いため、全反射の角度が小さくなり、入射光
の多くを全反射させることができるため、電圧無印加時
の白色表示を明るくでき、しかも、干渉効果で黒色表示
を行わないため、視角に依存せず黒色素直に表示させる
ことができ、輝度及びコントラストを向上させることが
できる効果がある。
【００３１】請求項２記載の発明によれば、高分子分散
液晶を第１の透明電極と第２の透明電極とで挟持し、更
に第１の透明電極と第１の基板との間に第１の透明電極
側に低屈折率層を、第１の基板側に光吸収層を設けた液
晶表示装置としているので、電極への電圧無印加時に高
分子分散液晶で散乱された光が低屈折率層に入射する場
合に、高分子分散液晶の屈折率より低屈折率層の屈折率
が低いため、全反射の角度が小さくなり、入射光の多く
を全反射させることができるため、電圧無印加時の白色
表示を明るくでき、しかも、干渉効果で黒色表示を行わ
ないため、視角に依存せず黒色素直に表示させることが
でき、輝度及びコントラストを向上させることができる
効果がある。
液晶を第１の透明電極と第２の透明電極とで挟持し、更
に第１の透明電極と第１の基板との間に第１の透明電極
側に低屈折率層を、第１の基板側に光吸収層を設けた液
晶表示装置としているので、電極への電圧無印加時に高
分子分散液晶で散乱された光が低屈折率層に入射する場
合に、高分子分散液晶の屈折率より低屈折率層の屈折率
が低いため、全反射の角度が小さくなり、入射光の多く
を全反射させることができるため、電圧無印加時の白色
表示を明るくでき、しかも、干渉効果で黒色表示を行わ
ないため、視角に依存せず黒色素直に表示させることが
でき、輝度及びコントラストを向上させることができる
効果がある。
【図１】 本発明の一実施例に係る反射型液晶表示装置
の断面説明図である。
の断面説明図である。
【図２】 別の実施例の反射型液晶表示装置の断面説明
図である。
図である。
【図３】 従来の反射型液晶表示装置の断面説明図であ
る。
る。
１…第１のガラス基板、 ２１…反射電極、 ２２…黒
色電極、 ２３…光吸収層、 ３，３′…低屈折率透明
層、 ４…第１の透明電極、 ５…ＰＤＬＣ、６…透明
電極、 ６′…第２の透明電極、 ７…第２のガラス基
板
色電極、 ２３…光吸収層、 ３，３′…低屈折率透明
層、 ４…第１の透明電極、 ５…ＰＤＬＣ、６…透明
電極、 ６′…第２の透明電極、 ７…第２のガラス基
板
Claims (2)
- 【請求項１】 第１の基板上に光を吸収する黒色電極
と、低屈折率の透明な低屈折率透明層とが順に形成さ
れ、第２の基板上に透明電極が形成され、前記黒色電極
と前記透明電極とを対向させて高分子分散液晶を挟むよ
うに前記第１の基板と前記第２の基板を配置したことを
特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項２】 第１の基板上に光を吸収する光吸収層
と、低屈折率の透明な低屈折率透明層と、第１の透明電
極とが順に形成され、第２の基板上に第２の透明電極が
形成され、前記第１の透明電極と前記第２の透明電極と
を対向させて高分子分散液晶を挟むように前記第１の基
板と前記第２の基板を配置したことを特徴とする液晶表
示装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5211026A JPH0749485A (ja) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | 液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5211026A JPH0749485A (ja) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | 液晶表示装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0749485A true JPH0749485A (ja) | 1995-02-21 |
Family
ID=16599134
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5211026A Pending JPH0749485A (ja) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | 液晶表示装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0749485A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1079261A2 (en) * | 1999-08-24 | 2001-02-28 | Eastman Kodak Company | Forming a display having conductive image areas over a light modulating layer |
| KR100309052B1 (ko) * | 1998-09-14 | 2001-11-05 | 가타오카 마사타카 | 색순도를 향상시킨 반사형 액정표시장치 |
| EP1168044A2 (en) * | 2000-06-26 | 2002-01-02 | Eastman Kodak Company | Method of forming a liquid crystal display |
| US6624858B2 (en) * | 1997-08-01 | 2003-09-23 | Citizen Watch Co., Ltd. | Light scattering type liquid crystal display panel for timepiece |
| JP2006058393A (ja) * | 2004-08-17 | 2006-03-02 | Sony Corp | 液晶表示装置およびパネル |
-
1993
- 1993-08-04 JP JP5211026A patent/JPH0749485A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6624858B2 (en) * | 1997-08-01 | 2003-09-23 | Citizen Watch Co., Ltd. | Light scattering type liquid crystal display panel for timepiece |
| KR100309052B1 (ko) * | 1998-09-14 | 2001-11-05 | 가타오카 마사타카 | 색순도를 향상시킨 반사형 액정표시장치 |
| EP1079261A2 (en) * | 1999-08-24 | 2001-02-28 | Eastman Kodak Company | Forming a display having conductive image areas over a light modulating layer |
| JP2001091966A (ja) * | 1999-08-24 | 2001-04-06 | Eastman Kodak Co | 光変調層上に導電性の画像領域を持つ表示装置形成方法 |
| EP1079261A3 (en) * | 1999-08-24 | 2002-05-15 | Eastman Kodak Company | Forming a display having conductive image areas over a light modulating layer |
| EP1168044A2 (en) * | 2000-06-26 | 2002-01-02 | Eastman Kodak Company | Method of forming a liquid crystal display |
| EP1168044A3 (en) * | 2000-06-26 | 2002-07-17 | Eastman Kodak Company | Method of forming a liquid crystal display |
| JP2006058393A (ja) * | 2004-08-17 | 2006-03-02 | Sony Corp | 液晶表示装置およびパネル |
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