JPH0749050Y2 - 流体圧シリンダのロック装置 - Google Patents

流体圧シリンダのロック装置

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JPH0749050Y2
JPH0749050Y2 JP1991017780U JP1778091U JPH0749050Y2 JP H0749050 Y2 JPH0749050 Y2 JP H0749050Y2 JP 1991017780 U JP1991017780 U JP 1991017780U JP 1778091 U JP1778091 U JP 1778091U JP H0749050 Y2 JPH0749050 Y2 JP H0749050Y2
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JP
Japan
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brake
piston
cylinder
holder
rod
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JP1991017780U
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藤 明 善 加
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エスエムシー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、流体圧シリンダのロッ
ドを停止状態に保持するためのロック装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ピストンを適宜位置で停止させるロック
機構を内蔵した流体圧シリンダとしては、従来から種々
の構成を有するものが既に知られている。このようなロ
ック機構は、例えば特開昭62-204005 号公報や特開昭63
-180705号公報に開示されているように、ボールによっ
てブレーキシューをシリンダロッドに圧接するのが通例
であるが、このような形式のロック機構は、シリンダロ
ッドに対してバランスのよいブレーキ力を作用させ得る
点で有利であるとしても、ボールが点接触でブレーキ力
を伝達するため、大きなブレーキ力が得られず、ブレー
キ力の増大にはボールの数を増加するなどの配慮が必要
になり、それに伴って装置が大型化するばかりでなく、
構造が複雑化して組立てが面倒になり、不測の故障を起
こす可能性も大きくなる。
【0003】そして、この種のロック機構の故障は、停
止状態にあるシリンダの突然の作動により、そのシリン
ダによって駆動を制御されている装置が機械的運動を開
始するなど、危険な状態を発生する可能性があるので、
極力構造を単純化して故障の可能性をなくす必要があ
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案の技術的課題
は、上記ロック機構におけるブレーキ力の増大を、装置
の大型化や構造の複雑化を伴うことなく実現し、小型、
簡単で故障の少ないロッド機構を得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案は、流体圧シリンダのピストンロッドを掴持
してそのロッドをロックするロック装置であって、ブレ
ーキシリンダチューブを備えると共に中心に流体圧シリ
ンダのピストンロッドを気密に貫通させる軸孔を備えた
ロック機構本体内に、ブレーキシューのホルダを、ロッ
ドの軸線方向への移動を拘束して保持させ、上記シリン
ダチューブ内にブレーキピストンを摺動自在に嵌挿し、
このブレーキピストンに、それをブレーキ作動方向に付
勢するスプリングを作用させると共に、該スプリングに
抗して付勢力を作用させる側の圧力室に圧力流体の給排
ポートを開設し、ブレーキシューを保持する上記ホルダ
は、筒状体を円周方向に数分割して、それらの外面にお
けるローラの当接面を平面状に形成し、上記ホルダに外
嵌させたリテーナには、その周囲の数か所に凹部を設け
て、それらの凹部にそれぞれ上記ローラを収容し、各凹
部内において、収容したローラを上記ホルダの表面の当
接面に接触させ、上記リテーナの凹部には、それぞれ、
内面を上記ローラに当接する傾斜平面とし、外面を上記
ブレーキピストンのブレーキ作動筒の内周面に当接する
円筒面としたテーパピースを、ブレーキピストンの摺動
方向に摺動自在に嵌挿し、このテーパピースを、上記ブ
レーキ作動筒の内側にピストンの摺動方向への移動を拘
束して保持させたことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】給排ポートからブレーキピストンの一側の圧力
室に圧力流体を供給すると、その駆動力によって、ブレ
ーキピストンがスプリングの付勢力に抗して駆動され、
この状態では、ブレーキピストンのブレーキ作動筒に保
持されたテーパピースがローラに圧接しなくなるので、
ブレーキシューによるピストンロッドの締付けは解除さ
れ、ロック機構によるロッドのロックが解除される。
【0007】給排ポートから圧力室内の圧力流体を排出
すると、ブレーキピストンがスプリングの付勢力により
圧力室側に復帰せしめられ、それに伴って各テーパピー
スの傾斜平面がそれぞれローラに圧接し、これらのロー
ラが数個に分割したホルダを介してブレーキシューをロ
ッドに押し付ける。この場合に、上記ローラを用いて、
そのローラが接触する面を平面状に形成しているので、
ローラがそれらの面と線接触して、接触面積が増加し、
少ない数のローラで十分な面圧強度を持たせることがで
きる。
【0008】このロック機構は、リテーナの数か所の凹
部にそれぞれローラとテーパピースとを配設し、これら
のローラを円周方向に数分割したホルダの平面に当接さ
せるとともに、各テーパピースの外面をブレーキ作動筒
の内周面に当接する円筒面とし、内面を傾斜平面とした
ことにより、テーパピースがそれぞれ対応するローラに
単独に押圧力を伝達することができるので、これらの部
品の加工精度のばらつきを吸収することができる。
た、筒状の一対の部材の対向面をそれぞれテーパとした
ものと異なり、これらの部材を芯合わせする必要ないの
で全体的な組付けが簡単であり、その結果、ロック機構
におけるブレーキ力の増大を、装置の大型化や組付けの
複雑化を伴うことなく実現し、しかも小型、簡単で故障
の少ないロッド機構を得ることが可能になる。
【0009】
【実施例】図1及び図2は、本考案のロック機構及びそ
の要部の構成を示している。このロック機構1は、流体
圧シリンダのシリンダチューブ2のロッドカバーを兼ね
る基端カバー3と、それに対向する先端カバー4と、そ
れらの間を連結するブレーキシリンダチューブ5とを備
え、それらを一体的に連結することによってロック機構
本体が構成されている。
【0010】上記ロック機構本体は、その中心を流体圧
シリンダのロッド6がシールを介して気密に貫通するよ
うに、中心にロッド用軸孔を備え、さらに基端カバー3
と先端カバー4との間においては、ロッド6を掴むブレ
ーキシュー7のホルダ8を、ロッドの軸線方向への移動
を拘束して保持すべく、基端カバー3と先端カバー4と
にそれぞれ保持筒9,10を保持させ、それらの保持筒
9,10間に後述するブレーキシュー7のホルダ8を配
設している。
【0011】上記保持筒10は、その周面を、ブレーキ
ピストン11が摺動する摺動面として平滑に形成され、
シリンダチューブと保持筒10との間には、ブレーキ
ピストン11を気密に、且つ摺動自在に嵌挿している。
このピストン11は、保持筒9側に伸びるブレーキ作動
筒12を一体的に備え、このブレーキ作動筒12の周囲
において、ブレーキピストン11と基端カバー3側のば
ね受けとの間にスプリング13を縮設し、このスプリン
グ13により、ブレーキピストン11を先端カバー4側
に、即ちブレーキ作動方向に付勢している。
【0012】また、ブレーキピストン11と先端カバー
4との間に設けた圧力室14に圧縮空気を送入し、ブレ
ーキピストン11を上記スプリング13の付勢力に抗し
て基端カバー3側に付勢するため、上記先端カバー4に
は圧力室14に連通する圧力流体の給排ポート15を開
設し、一方、ピストン11と基端カバー3との間は、基
端カバー3に設けた呼吸ポート16により外部に開口さ
せている。
【0013】前記ブレーキシュー7及びホルダ8は、図
2において明確に示すような構成を有している。即ち、
ブレーキシュー7は、ロッド6に被着する円筒状部材の
一部に割り7aを設けることにより縮径可能に構成した
ものであり、またそのブレーキシュー7を保持してそれ
にブレーキ力を作用させるホルダ8は、縮径に必要な間
隔を介して筒状体を4分割したもので、その内周面には
ブレーキシュー7を収容保持するための溝を設け、その
外面におけるローラ17の当接面8aは、平面状に形成
している。
【0014】上記ローラ17を保持するリテーナ18
は、上記ホルダ8に外嵌され、そのリテーナ18の周囲
の4か所に設けた凹部18aにそれぞれローラ17を収
容し、各凹部18a内において、そこに収容したローラ
17をホルダ8の表面の当接面8aに接触させている。
【0015】さらに、上記リテーナ18の周囲の4か所
の凹部18a内には、それぞれテーパピース19をブレ
ーキピストン11の摺動方向に摺動自在に嵌挿してい
る。このテーパピース19は、外周面19aが前記ピス
トン11におけるブレーキ作動筒12の内面に当接する
円筒面に形成され、また内面19bが上記ローラ17に
当接する傾斜平面に形成されたものであり、ピストン1
1におけるブレーキ作動筒12の内側に、ピストン11
の摺動方向への移動を拘束した状態で嵌装している。従
って、上記テーパピース19はリテーナ18及びブレー
キ作動筒12によりその位置決めがなされている。
【0016】なお、図中、21はリテーナ18に保持さ
れたローラ17がテーパピース19の内面19bに当接
する方向に該リテーナ18を付勢するスプリング、22
は流体圧シリンダ内の圧力室に圧力空気を給排するポー
トを示している。
【0017】次に、上記ロック装置の作動について説明
する。図1の上半に示す状態において、給排ポート15
から圧力室14に圧力空気を供給すると、その駆動力に
よって、ブレーキピストン11がスプリング13の付勢
力に抗して、同図下半に示すように、基端カバー3側の
ストロークエンドまで駆動される。この状態では、ブレ
ーキピストン11のブレーキ作動筒12に保持されたテ
ーパピース19がローラ17に圧接しないので、ブレー
キシュー7によるロッド6の締付けは解除され、ロック
機構1によるロッド6のロックは解除された状態にあ
る。
【0018】この状態で給排ポート15から圧力室14
内の圧力空気を排出すると、図1の上半に示すようにブ
レーキピストン11がスプリング13の付勢力により圧
力室側に復帰せしめられ、それに伴って各テーパピース
19の傾斜平面がローラ17を介してブレーキシュー7
をロッド6に押し付ける。即ち、リテーナ18の凹部1
8aに位置決めされたローラ17は、スプリング13に
よって駆動されるブレーキピストン11に保持されたテ
ーパピース19の斜面が圧接して、4分割されたホルダ
8にそれぞれ押し付けられ、そのホルダを介して割り7
aの入ったブレーキシュー7を圧迫し、ピストンロッド
6をロックする。
【0019】この場合に、従来のボールに代えてローラ
17を用い、そのローラが接触する面を平面状に形成し
ているので、ローラ17がそれらの面と線接触して、接
触面積が増加し、ローラを多列に配列する必要がなく、
1列に配列させた少ない数のローラで十分な面圧強度を
持たせることができる。また、ホルダ8が数分割され、
ローラ17及びテーパピース19がそれぞれ分割された
ホルダ8の当接面8aに圧接するので、ブレーキ力が均
一になり、しかもリテーナ18によって、分割したホル
ダ8の当接面8aにローラ17及びテーパピース19を
それぞれ対応させて保持しているので、全体的な組付け
を簡単に行うことができる。
【0020】
【考案の効果】このように本考案によれば、ロック機構
におけるブレーキ力の増大を、装置の大型化や構造の複
雑化を伴うことなく実現し、しかもその構造が単純化さ
れているので、小型で故障の少ないロッド機構を得るこ
とができる。また、リテーナによって、分割したホルダ
の当接面にローラ及びテーパピースをそれぞれ対応させ
て保持させているので、全体的な組付けを簡単に行うこ
とができる。分割したホルダによって、リテーナに設け
たローラ及びテーパピースを対応させて保持させるよう
にしているので、全体的な組付けを簡単に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例のロック状態(上半)及びロッ
ク解除状態(下半)を示す要部縦断面図である。
【図2】上記実施例の要部分解斜視図である。
【符号の説明】
1 ロック機構、 13 スプリ
ング、5 ブレーキシリンダチューブ、 14
圧力室、6 ロッド、 15
給排ポート、7 ブレーキシュー、
17 ローラ、8 ホルダ、
18 リテーナ、8a 当接面、 18a 凹
部、11 ブレーキピストン、 19
テーパピース、12 ブレーキ作動筒、
19b 内面、

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体圧シリンダのピストンロッドを掴持
    してそのロッドをロックするロック装置であって、 ブレーキシリンダチューブを備えると共に中心に流体圧
    シリンダのピストンロッドを気密に貫通させる軸孔を備
    えたロック機構本体内に、ブレーキシューのホルダを、
    ロッドの軸線方向への移動を拘束して保持させ、 上記シリンダチューブ内にブレーキピストンを摺動自在
    に嵌挿し、このブレーキピストンに、それをブレーキ作
    動方向に付勢するスプリングを作用させると共に、該ス
    プリングに抗して付勢力を作用させる側の圧力室に圧力
    流体の給排ポートを関設し、 ブレーキシューを保持する上記ホルダは、筒状体を円周
    方向に数分割して、それらの外面におけるローラの当接
    面を平面状に形成し、 上記ホルダに外嵌させたリテーナには、その周囲の数か
    所に凹部を設けて、それらの凹部にそれぞれ上記ローラ
    を収容し、各凹部内において、収容したローラを上記
    ルダの表面の当接面に接触させ、 上記リテーナの凹部には、それぞれ、内面を上記ローラ
    に当接する傾斜平面とし、外面を上記ブレーキピストン
    のブレーキ作動筒の内周面に当接する円筒面としたテー
    パピースを、ブレーキピストンの摺動方向に摺動自在に
    嵌挿し、このテーパピースを、上記ブレーキ作動筒の内
    側にピストンの摺動方向への移動を拘束して保持させ
    た、 ことを特徴とする流体圧シリンダのロック装置。
JP1991017780U 1991-03-01 1991-03-01 流体圧シリンダのロック装置 Expired - Lifetime JPH0749050Y2 (ja)

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JPH04107504U JPH04107504U (ja) 1992-09-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5421156A (en) * 1977-07-18 1979-02-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd Oscillation control circuit
JPS6338705A (ja) * 1986-08-04 1988-02-19 Kazuo Ishikawa 流体圧シリンダのロツク装置
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