JPH0748848B2 - テレビジヨン信号多重方式 - Google Patents

テレビジヨン信号多重方式

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JPH0748848B2
JPH0748848B2 JP61093231A JP9323186A JPH0748848B2 JP H0748848 B2 JPH0748848 B2 JP H0748848B2 JP 61093231 A JP61093231 A JP 61093231A JP 9323186 A JP9323186 A JP 9323186A JP H0748848 B2 JPH0748848 B2 JP H0748848B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、テレビジョン信号の多重方式に関し、特にテ
レビジョン標準方式の伝送規格を変更することなく、輝
度信号の高周波数帯域成分を低周波数帯域に多重して、
高精細テレビジョン信号を伝送するようにしたものであ
る。
[従来の技術] 現行のカラーテレビジョン標準方式は、周知のように、
伝送チャンネルの周波数帯域が6MHzに定められている。
従って、この帯域の中で輝度信号は水平空間周波数が4.
2MHz以下とし、色信号については、色副搬送波周波数を
上述の4.2MHz以内で、線走査周波数(15.75KHz)の455/
2倍の3.58MHzに選び、2つの色差信号IおよびQを変調
して、多重する方式がとられている。
昨今、上述のテレビジョン標準方式で定めた規格を変更
することなく、高精細カラーテレビジョンとするため
に、従来は伝送していない輝度信号の4.2〜6MHzの高周
波数帯域成分を時空間周波数のすき間に多重して伝送す
る高精細カラーテレビジョン方式が提案されている。
例えば、時空間周波数領域のすき間を利用する多重方式
として、次のような文献がある。
1)テレビジョン信号の構成方法 特開昭59−171387号 2)完全両立性を有するEDTV信号方式 テレビジョン学会誌 Vol.39,No.10,p.35 しかしながら、これらの方法では、多重される高周波数
帯域の輝度信号が、これを分離する手段を持たない現行
のカラーテレビジョン受信機で受信すると、巾の広い縞
模様となって現われ、しかもそれが上から下に流れるよ
うに見える目立った妨害を与えるようになる。
さらにまた、多重信号の周波数スペクトルが、色搬送波
周波数と共軛になる位置で、15Hz間隔で並ぶため、輝度
信号が7.5Hz以上の成分を持つときは、高域輝度信号の
分離が困難となる。
そして、この場合に、高域輝度信号の多重を中断すると
いう措置が考えられていたが、この7.5Hzという周波数
は視覚上からかなり目立つ低い周波数であるので、この
措置は、動く画像であると、返ってその瞬間にぼけると
いう不都合があった。
[発明が解決しようとする問題点] そこで、本発明の目的は、高域輝度信号を多重しても現
行のテレビジョン受信機の受信画像に妨害を与えること
のないようにすることである。
さらに本発明の他の目的は、動く画像に対しても、高精
細テレビジョン受信機において受信画像にぼける妨害を
少なくするようにすることである。
[問題点を解決するための手段] このような目的を達成するために、本発明は、現行テレ
ビジョン標準方式で空間周波数領域のうち、通常の画像
信号では、その周波数成分が発生することの極めて少な
い、そしてさらに発生したとしても、人間の視覚特性か
ら見え難い領域を選定して、テレビジョン信号の高域輝
度信号を変換し、多重するようにする。
すなわち、本発明の一形態は、色差信号を副搬送波で変
調し、低周波数帯域輝度信号に多重して伝送するテレビ
ジョン信号多重方式において、カラーテレビジョンの輝
度信号Yを水平−垂直の空間周波数に関する斜めの高域
を除く時空間周波数領域(YL+YH)にろ波する時空間ろ
波手段(実施例の第4図において、時空間フィルタ1が
対応)と、該時空間ろ波手段により、ろ波された輝度信
号の高周波数帯成分YHをろ波する高周波ろ波手段(同じ
く、帯域ろ波器47が対応)と、該高周波ろ波手段により
ろ波された輝度信号の高周波数帯成分信号YHを水平走査
周波数fhの整数倍nの搬送波でサンプリングするサンプ
リング手段(同じく、切換器5が対応)と、該サンプリ
ングする搬送波nfh*に対して該搬送波の位相をフィー
ルド周期毎に反転させる手段(同じく、位相反転回路8
が対応)と、前記サンプリング手段によりサンプリング
された信号YH′+YHと、前記時空間ろ波手段により波さ
れた輝度信号YL+YHとを加算する加算手段(同じく、加
算器6が対応)とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の他の形態は、色差信号を副搬送波で変調
し、低周波数帯域輝度信号に多重して伝送するテレビジ
ョン信号多重方式において、カラーテレビジョンの輝度
信号を水平−垂直の空間周波数に関する斜めの高域を除
く時空間周波数領域にろ波する時空間ろ波手段と、該時
空間ろ波手段により、ろ波された輝度信号の高周波数帯
成分をろ波する高周波ろ波手段と、該高周波ろ波手段に
よりろ波された輝度信号の高周波数帯成分信号を水平走
査周波数の整数倍の搬送波で振幅変調する振幅変調手段
と、該振幅変調する搬送波に対して該搬送波の位相をフ
ィールド周期毎に反転させる手段と、前記振幅変調手段
により振幅変調された信号と、前記時空間ろ波手段によ
りろ波された輝度信号とを加算する加算手段とを備えた
ことを特徴とする。
また、本発明は、好ましくは、前記カラーテレビジョン
の輝度信号Yを基に画像が動いているか否かを画素毎に
検出する動き検出手段(同じく、動き検出回路3が対
応)と、該動き検出手段の出力に基づいて静止画素にお
いては前記加算手段の出力信号を、動き画素においては
前記時空間ろ波手段に入力する前の前記カラーテレビジ
ョンの輝度信号Yを選択出力する切換手段(同じく、切
換器2が対応)とを有することを特徴とすることができ
る。
[作用] 本発明では、上記のように、輝度信号の高域成分を、そ
の位相をフィールド毎に反転させた水平走査周波数の整
数倍の搬送波でサンプリングまたは振幅変調するので、
そのサンプリングまたは振幅変調された高域成分YH
が、輝度信号成分と同一な時間周波数でかつ垂直空間周
波数の高域に発生する。この高域成分YH′の発生する高
域範囲は、時空間ろ波手段や整数倍の設定値により通常
の画像信号では、その周波数成分が発生することは極め
て少ない。そして、さらに発生したとしても、人間の視
覚特性から見え難い領域(すなわち、時空間ろ波手段で
除かれる水平−垂直の空間周波数に関する斜めの高域)
に選定されてあるので、現行受像機に対して上記高域成
分YH′が与える画質妨害の視聴者への影響は非常に少な
い。
従って、本発明によれば、現行のテレビジョン放送の標
準方式における、伝送規格を変えることなく、現行のテ
レビジョン受信機で受信している画像に、妨害を与える
ことが少ない高精細テレビジョンの伝送ができる。
さらにまた、動く画像に対してもぼけることの少ない、
高解像度を保持した、高精細テレビジョンが実現でき
る。
また、水平走査周波数の整数倍の搬送波を用いてその位
相をフィールド周波数毎に反転させるので、その搬送波
の発生と本発明全体のディジタル回路での実現を極めて
容易にする。
また、上記高域成分YH′の時空間周波数が異なる点を利
用して、本発明による輝度信号の高域成分の伝送方式
と、色信号の高域成分の伝送方式(特願昭61−61171
号)とを併用できる。その結果、輝度、色ともに伝送帯
域を拡大でき、システムのトータルな画質向上を図るこ
とができる。
[実施例] 以下、図面に基づき本発明を詳細に説明する。
第1図は、本発明による輝度信号のスペクトラムの一実
施例を示す周波数領域の配置図である。
同図において、横軸は画面の水平方向に関する水平空間
周波数を示しており、縦軸は垂直空間周波数を示してい
る。
以下における本発明の実施例では、現行テレビジョン標
準方式の4.2MHzの帯域内に、輝度信号の4.2〜6.0MHzの
高域成分を、多重する場合について説明する。
現行テレビジョン標準方式による伝送規格では、空間周
波数領域において、垂直方向の帯域制限をしていない。
しかし、一般の画像では、水平方向および垂直方向とも
に、高い周波数成分を持つことは少なく、また仮りに、
そのような成分があったとしても、この領域は人間の視
覚特性が低下しており、見えにくい。
そこで、第1図において、輝度信号の低域成分YLと高域
成分YHの和で示されるような領域に、輝度信号を帯域制
限しても画質の劣化は少ない。
その上でYHすなわち、周波数4.2MHz以上の高域成分を、
垂直空間周波数(垂直周波数)525/2cph(cycles per p
icture height)、水平周波数nfhである搬送波nfh
サンプリングまたは振巾変調すると、YHは水平周波数が
低く、垂直周波数の高い領域YH′に折り返る。
ここでnfhのnは整数、fhは水平走査周波数(以下、水
平同期周波数と称する)である。
このときnを適当に選ぶと、折り返された信号YH′を、
テレビジョン標準方式による伝送路の帯域である4.2MHz
以下の領域で、かつ上述した視覚特性が低下している領
域に配置することができる。
このようにして、輝度信号の低域成分であるYLに、YH
を多重して伝送すれば、従来の伝送路の規格を変えるこ
となく、従来、伝送していなかった輝度信号の高域成分
が伝送でき、かつ、YH′を分離する手段を持たない現行
のテレビジョン受信機に対して、与える妨害は極めて少
ない。
第1図では、n=455とし、すなわち、nfh=2fSCの関係
であり、多重成分YH′は、1.2〜3MHz、に位置する。こ
こでfSCは色副搬送波周波数である。
第2図(A)は、YHをサンプリングする方法の一例を示
す説明図である。
この方法はフィールドオフセットサブサンプリングとい
われて、良く知られている方法である。
nfhの標本化信号をフィールドごとに位相反転すると、
垂直周波数525/2cph、水平周波数nfh、の標本化信号nfh
となり、nfh によるサンプリングパターンが第2図
(A)に示されている。
また、第2図(B)はnfh を、3次元時空間周波数領
域で表示した、伝送領域の説明図である。
すなわち、nfh によって伝送可能な領域は、3次元領
域で種々の変形が可能であるが例えば、同図に斜線で示
したような領域が伝送可能である。
斜線の領域によれば、時空間周波数15Hz以下の領域で
は、垂直周波数525/2cph以下で、かつ、水平周波数nfh
以下の時空間周波数領域の1/2の面積が伝送可能であ
る。
第3図は、第2図(B)の伝送領域を、第1図の実施例
に合わせて、3次元時空間周波数領域で表示するように
修正した、伝送領域の配置図である。
多重成分YH′は斜線の領域で示されるが、YH′として前
記のように15Hzまで伝送できる。
すなわち、従来の時空間周波数のすき間を利用した方法
の場合では、多重成分は一般に7.5Hzまでが伝送可能で
あったが、本発明による実施例ではその倍の15Hzまで伝
送できる。このため、動く画像に対しても、従来の方法
より高精細情報を失われることが少ない。
なお、第3図において、輝度信号の低域成分YLも、時間
方向が15Hz以下に帯域制限されているが、画像に速い動
きがある場合、その動きに対応した制御処理により、
YH′の多重を中断すれば、第3図のような15Hz以下とい
う帯域制限はなくなるので、このようにして4.2MHz以下
の輝度信号が時間方向に帯域制限されることをなくする
ことができる。
第4図は、本発明による、送信側の一実施例の構成を示
す回路系統図である。
図において、1は時空間フィルタ、2は切換器、3は動
き検出回路、4は帯域ろ波器(BPF)、5はオフセット
サブサンプリングする切換器、6は加算器、7は制御信
号発生回路、8は位相反転回路、9は色変調器、10は加
算器、11は低域ろ波器(LPF)である。
次に第4図により、動作を詳述する。
入力された輝度信号Yは、時空間フィルタ1により、第
3図に示した低域成分YLと、高域成分YHとが加え合わさ
れた領域YL+YHに制限される。
YL+YHに制限された信号は、帯域ろ波器(BPF)4によ
り、高域成分YHだけが抜き出されて、切換器5により、
標本化信号nfh の周期でサンプリングされる。
オフセットサブサンプリングするために、標本化信号nf
h の位相を反転するのに、水平同期信号HDと垂直同期
信号VDとが使用される。
HDとVDとの位相を比較すると、偶数フィールドか奇数フ
ィールドかを判定できるので、制御信号発生回路7と、
位相反転回路8とによりnfhの位相を制御し、nfh によ
って、切換器5により、オフセットサブサンプリングさ
れる。
なお、nfhの周波数信号は、水平同期信号HDの整数倍な
ので、同期発振器(図示しない)により容易に得られ
る。
さて、オフセットサブサンプリングされた切換器5から
の出力は、高域成分YHの他に、折り返しによってYHが変
換されて、多重成分YH′が新たに発生する。
上述した時空間フィルタ1からの出力信号YL+YHと、切
換器5からの出力信号YH′+YHとは、加算器6で加算さ
れ、さらに切換器2を経て、搬送色信号Cを加算器10で
加算したのち、低域ろ波器(LPF)11で4.2MHz以下に帯
域制限される。
上述した搬送色信号Cは、色差信号IおよびQで、色副
搬送波fSCが変調されて色変調器9から出力される。
以上の操作により、複合カラーテレビジョン信号には、
輝度信号としては、YHがとり除かれて、YLと多重成分
YH′のみが含まれてとり出される。
一方、画像に速い動きがある場合は、動き検出回路3か
らの制御信号により切換器2が切換えられて、入力の輝
度信号Yがそのままとり出される。
さて、ここで、第5図(A)は上記の時空間フィルタの
一実施例の構成を示す回路系統図であり、第5図(B)
は第5図(A)のトランスバーサルフィルタの一実施例
の構成を示す回路系統図である。
第5図(A)において、101,102は1フィールドメモ
リ、105,106,108は1ラインメモリ、107は1/2ラインメ
モリ、103は加算器、104は除算器、109〜113はトランス
バーサルフィルタ、114は加算器である。
次に図(A)により時空間フィルタの動作を説明する。
入力されるテレビジョン輝度信号は、フィールドメモリ
101をとおり、2つのラインメモリ105および106によ
り、3本の走査線X-2,X0,X2がとり出される。
一方、さらに、フィールドメモリ101と102とをとおった
信号と、現信号とが加算器3で加算され、除算器104で1
/2に平均化され、1/2ライメモリ107および1ラインメモ
リ108により、2本の走査線X-1,X1がとり出される。
これらは、入力テレビジョン信号の連続した3フィール
ドの信号から、空間的に連続した5本の走査線の信号X
-2,X-1,X0,X1,X2がとり出されて、トランスバーサルフ
ィルタ109〜113に入力される。そして、これらの出力Y
-2〜Y2は、加算器114で加算されて、出力信号が得られ
る。
次に、上述のトランスバーサルフィルタについて、第5
図(B)により、その動作を説明する。
図中21〜24は単位遅延線、25〜29は係数器、30は加算器
である。図において21〜24は単位遅延線を表わしている
が、具体的には1/2nfhの時間の遅延量とするのが適当で
ある。
Xiおよび単位遅延線21〜24からの各出力は、係数器25〜
29を経て、加算器30で加算され出力信号Yiとなる。
時空間フィルタ特性は、この係数器の係数の値により決
定される。
次に第6図は本発明による受信側の一実施例の構成を示
す回路系統図である。
図において、31は輝度信号と色信号を分離するYC分離回
路、32は時空間フィルタ、33は減算器、34は切換器、35
は帯域ろ波器(BPF)、36は加算器、37は切換器、38は
動き検出回路、39は位相反転の制御信号発生回路、40は
位相反転回路、41は色復調器である。
まず、入力される複合カラーテレビジョン信号は、YC分
離回路31により、輝度信号YL+YH′と搬送色信号Cとに
分離される。
輝度信号YL+YH′は、時空間フィルタ32および減算器33
に加えられる。時空間フィルタ32によりYH′が抜き出さ
れて、減算器33に加えられ、減算器33からはYLがとり出
される。
一方、時空間フィルタ32からの輝度信号成分YH′は切換
器34により、搬送波nfh の周期で切換えられてサンプ
リングされる。このサンプリングされた信号には、YH
とYHが混合されて出てくるが、BPF35により、YHのみが
抜き出され、加算器36に加えられる。
ここで、搬送波nfh は、上述の第4図で説明したよう
に、水平同期信号HDと垂直同期信号VDとで偶数フィール
ドか奇数フィールドかを判定できるので、HDおよびVD信
号から制御信号発生回路39とおよび位相反転回路40とに
より、nfhの位相を制御することにより、得ることがで
きる。
上述の加算器36では、BPF35からのYH信号と、減算器33
からのYL信号とが加算され、切換器37をとおり、YL+YH
の広帯域輝度信号がとり出される。
動き画像に対しては、動き検出回路38からの制御信号に
より、切換器37を制御して、入力の輝度信号がそのまま
とり出される。
また、YC分離回路31からの搬送色信号Cは色復調器41に
より色差信号IおよびQとしてとり出される。
第7図は本発明による、輝度信号のスペクトラムの、他
の一実施例を示す周波数領域の配置図である。同図はn
=520とした場合で、nfh≒8.2MHzに相当する。この場合
にはnfh でオフセットサブサンプリングされた折り返
しの高域輝度信号成分YH′は2.2〜4MHzの帯域に位置
し、低域輝度信号成分YLは0〜2.2MHzの帯域において、
垂直方向に関しては、全帯域を使って伝送することがで
きる。また高域輝度信号成分YH′として伝送できる垂直
方向の帯域も第1図の場合より広くなっている。また、
現受信機に与える妨害も第1図の場合よりさらに少な
い。
第8図(A)および(B)は、本発明によりデジタル処
理で行う場合の一実施例の構成を示す、回路の系統図で
ある。
第8図(A)は、送信側の構成を示したものである。
図(A)において、51はA/D変換器、52はYH′多重回
路、53はD/D変換器、54は加算器、55はD/A変換器、56.5
7は色差信号IおよびQのためのA/D変換器、58は色変調
器である。
以下に図(A)により動作を説明する。
入力される輝度信号YはA/D変換器51でクロック周波数2
nfhでA/D変換される。
これは、高域輝度信号成分YHの標本化信号nfh を使用
するために、このクロック周波数を使うことが実用上便
利であるからである。
A/D変換器51でA/D変換された輝度信号YはYH′多重回路
52に加えられ、輝度信号Yの高域成分YHがYH′に変換さ
れて多重される。
このYH′多重回路52は上述した第4図と同様な構成で実
現できる。
YH′多重回路52によりYH′が多重された信号は、D/D変
換器53に加えられる。D/D変換器53においては、クロッ
ク周波数が2nfhから4fSCにD/D変換される。
ここで、2nfhと4fSCの比が8:7であるので、D/D変換器53
では、その入力信号が8サンプルから出力信号7サンプ
ルに内挿によって変換される。
ここでD/D変換するのはテレビジョン標準方式の色信号
の処理のためには、クロック周波数4fSCが便利であるた
めである。
次に、加算器54では、色差信号IおよびQがA/D変換器5
6および57でそれぞれA/D変換され、色変調器58で色変調
された信号と、上述のD/D変換器53でD/D変換された輝度
信号とが加算されて、YH′が多重された輝度信号に、搬
送色信号がさらに多重されて、D/A変換器55に加えられ
る。
そしてD/A変換器55でD/A変換されて、複合カラーテレビ
ジョン信号が得られる。
次に、第8図(B)は受信側の構成を示したものであ
る。
図(B)において、61はA/D変換器、62はYC分離回路、6
3はD/D変換器、64はYH分離回路、65はD/A変換器、66は
色復調器、67,68はD/A変換器である。
以下に図(B)により動作を説明する。
入力される複合カラーテレビジョン信号はA/D変換器61
に加えられ、クロック周波数4fSCでA/D変換される。次
にYC分離回路62により、輝度信号と色信号とに分離さ
れ、輝度信号はD/D変換器63に加えられる。
D/D変換器63では、クロック周波数4fSCから2nfhに、つ
まり7:8の割合で変換される。ついで、YH分離回路64
で、多重されたYH′成分からYHを抜き出し、低域成分信
号YLと合成された輝度信号YL+YHがとり出され、D/A変
換器65に加えられる。次いでD/A変換器65からはD/A変換
された輝度信号Yが得られる。
一方、上述したYC分離回路62により分離された色信号
は、色復調器64に加えられ、2つの色差信号成分に分け
られて、それぞれ、D/A変換器67および68により、色差
信号IおよびQがとり出される。
以上は本発明による送信側および受信側の構成の一実施
例について説明したが、この構成のほかに、例えば、複
合カラーテレビジョン信号のA/D変換、あるいはD/A変換
部で、クロック周波数を2nfhで行うようにする。そし
て、送信側では第8図(A)の色変調器58の出力側でD/
D変換を行い、受信側では第8図(B)の色復調器66の
入力側でD/D変換を行うようにしてもよい。
ただし、この場合のD/D変換比は送信側では4fSCと2nfh
との比7:8に、受信側ではその逆とすればよい。
[発明の効果] 以上から明らかなように、本発明によれば、現行のカラ
ーテレビジョン標準方式の伝送規格を変えることなく、
かつ現行のテレビジョン受信機に与える妨害が少なく、
さらにまた動く画像に対して、従来の方法と比べても高
解像度を保持する高精細テレビジョンが実施できる。
さらにまた、本発明は、日本におけるカラーテレビジョ
ン標準方式に適用するほか、米国のNTSC方式や、欧州で
行われているPAL方式などのカラーテレビジョン方式に
適用して、すぐれた高画質の高精細テレビジョンが実施
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による輝度信号のスペクトラムの一実施
例を示す周波数領域の配置図、 第2図(A)は高域輝度成分をサンプリングする方法の
一例を示す説明図、 第2図(B)は3次元空間周波数領域で表示した伝送領
域の説明図、 第3図は第1図の実施例に合わせた3次元時空間周波数
領域で示した伝送領域の配置図、 第4図は本発明による送信側の一実施例の構成を示す回
路系統図、 第5図(A)は時空間フィルタの一実施例の構成を示す
回路系統図、 第5図(B)は第5図(A)のトランスバーサルフィル
タの一実施例の構成を示す回路系統図、 第6図は本発明による受信側の一実施例の構成を示す回
路系統図、 第7図は本発明による輝度信号のスペクトラムの他の実
施例を示す周波数領域の配置図、 第8図(A)は本発明によりデジタル処理で行う場合
の、送信側の一実施例の構成を示す回路系統図、 第8図(B)は第8図(A)に対応する受信側の構成を
示す回路系統図である。 1,32……時空間フィルタ、 2,5,34,37……切換器、 3,38……動き検出回路、 4,35……帯域ろ波器(BPF)、 6,10,30,36,54,103,114……加算器、 7,39……制御信号発生回路、 8,40……位相反転回路、 9,58……色変調器、 10……低域ろ波器(LPF)、 21,22,23,24……単位遅延線、 25,26,27,28,29……係数器、 31,62……YC分離回路、 33……減算器、 41,66……色副調器、 51,56,57,61……A/D変換器、 52……YH′多重回路、 53,63……D/D変換器 55,65,67,68……D/A変換器、 64……YH分離回路、 101,102……1フィールドメモリ、 105,106,108……1ラインメモリ、 107……1/2ラインメモリ、 104……除算器、 109,110,111,112,113……トランスバーサルフィルタ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】色差信号を副搬送波で変調し、低周波数帯
    域輝度信号に多重して伝送するテレビジョン信号多重方
    式において、 カラーテレビジョンの輝度信号を水平−垂直の空間周波
    数に関する斜めの高域を除く時空間周波数領域にろ波す
    る時空間ろ波手段と、 該時空間ろ波手段により、ろ波された輝度信号の高周波
    数帯成分をろ波する高周波ろ波手段と、 該高周波ろ波手段によりろ波された輝度信号の高周波数
    帯成分信号を水平走査周波数の整数倍の搬送波でサンプ
    リングするサンプリング手段と、 該サンプリングする搬送波に対して該搬送波の位相をフ
    ィールド周期毎に反転させる手段と、 前記サンプリング手段によりサンプリングされた信号
    と、前記時空間ろ波手段によりろ波された輝度信号とを
    加算する加算手段と を備えたことを特徴とするテレビジョン信号多重方式。
  2. 【請求項2】色差信号を副搬送波で変調し、低周波数帯
    域輝度信号に多重して伝送するテレビジョン信号多重方
    式において、 カラーテレビジョンの輝度信号を水平−垂直の空間周波
    数に関する斜めの高域を除く時空間周波数領域にろ波す
    る時空間ろ波手段と、 該時空間ろ波手段により、ろ波された輝度信号の高周波
    数帯成分をろ波する高周波ろ波手段と、 該高周波ろ波手段によりろ波された輝度信号の高周波数
    帯成分信号を水平走査周波数の整数倍の搬送波で振幅変
    調する振幅変調手段と、 該振幅変調する搬送波に対して該搬送波の位相をフィー
    ルド周期毎に反転させる手段と、 前記振幅変調手段により振幅変調された信号と、前記時
    空間ろ波手段によりろ波された輝度信号とを加算する加
    算手段と を備えたことを特徴とするテレビジョン信号多重方式。
  3. 【請求項3】前記カラーテレビジョンの輝度信号を基に
    画像が動いているか否かを画素毎に検出する動き検出手
    段と、 該動き検出手段の出力に基づいて静止画素においては前
    記加算手段の出力信号を、動き画素においては前記時空
    間ろ波手段に入力する前の前記カラーテレビジョンの輝
    度信号を選択出力する切換手段と を有することを特徴とする特許請求の範囲第1項または
    第2項に記載のテレビジョン信号多重方式。
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JPS6132682A (ja) * 1984-07-25 1986-02-15 Hitachi Ltd テレビジヨン信号処理装置

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テレビジョン学会技術報告7〔12〕(昭58)P.47−54

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