JPH0748721Y2 - 分岐器用床板 - Google Patents

分岐器用床板

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JPH0748721Y2
JPH0748721Y2 JP1989077894U JP7789489U JPH0748721Y2 JP H0748721 Y2 JPH0748721 Y2 JP H0748721Y2 JP 1989077894 U JP1989077894 U JP 1989077894U JP 7789489 U JP7789489 U JP 7789489U JP H0748721 Y2 JPH0748721 Y2 JP H0748721Y2
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JP
Japan
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floor plate
graphite
rail
sliding
branching device
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JP1989077894U
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JPH0318201U (ja
Inventor
隆昭 入江
博重 赤山
Original Assignee
大和工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は分岐器用床板、特に自己潤滑形床板の改良に関
する。
(従来の技術) 一般に、分岐器では第4図及び第5図に示すように、枕
木1上に鋼製床板2を配設し、床板2上に基本レール3
を固定する一方、それに隣接して設けたトングレール4
を床板2上で転てつ機5によって左右に摺動させるとい
う構造が採用されている。
そのため、トングレール4が円滑に摺動して基本レール
3に密着したり、離れたりすることができるように、床
板2のトングレール摺動面22には潤滑性が付与される。
その形式としては給油形式のものと無給油形式のものが
あるが、近年、保守点検作業の軽減を図るため、無給油
形式(自己潤滑形)ものが種々提案されるに至ってい
る。
この自己潤滑形式のものとして、床板材として普通鋼
鋼板を使用し、そのトングレールスライド上面に黒鉛分
散焼結合金を取り付けたもの(特公昭56-12288号、実公
昭56-15202号)、及びセラミック等を貼り付け、溶接又
は溶射したものを代表とする材料面の改良、摺動部に
複数の円形状無給油メタルを埋設したもの(実開昭59-1
25501号)、及び摺動材の上面に複数の凹溝を穿設し、
摺動材を嵌入したもの(実開昭61-125501号)を代表と
する構造面の改良が提案されている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、いずれの場合も床板上面に潤滑部材(異
材)を取り付け、盛り付けした形式であるため、異材と
の境界部に剥離が発生する等、耐久性に問題がある。ま
た、潤滑部材が一般に高価である上、取付け加工コスト
が高いという製造上の問題もある。
そのため、依然として分岐器用床板としては、普通鋼鋼
板から床板を製作し、そのスライド上面を定期的に清
掃、塗油する給油式床板が汎用されている現状にある。
そこで、本考案は安価に製造することができ、しかも摩
耗係数が少ないにもかかわらず、耐久性に優れる分岐器
用床板を提供することを目的とし、鋭意検討の結果、材
料面における改良と構造面における改良を併用すること
により両者の相乗効果が期待できることに着目し、上記
課題解決を図ろうとするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は特に、球状黒鉛鋳鉄を主体とする分岐器用床板
にあっては、トングレールの摺動面に複数の穴を穿設
し、そこに接着剤を利用して黒鉛を充填して摺動面を改
良することにより上記課題を解決することができること
に着目してなされたもので、その特徴は、基本レール受
け部の長手方向に隣接してトングレール摺動部を形成し
てなる分岐器用床板において、床板を球状黒鉛鋳鉄から
形成するとともに、トングレール摺動部に適宜間隔をお
いて複数個の盲穴を穿設し、該盲穴に接着剤にて流動状
態に混練した黒鉛組成物を圧入充填して硬化させてなる
分岐器用床板にある。
床板本体を構成する球状黒鉛鋳鉄としては、組織に球状
黒鉛を含有するダクタイル鋳鉄が主として使用される。
トングレールの摺動面に穿設される盲穴は千鳥状に配設
して摺動面全体にわたって摺動抵抗を均一にするのが好
ましく、また、充填される黒鉛の固定を確実にするため
にタップネジとするのが好ましい。
黒鉛は接着剤と混練して充填される。黒鉛と接着剤の混
合比率は接着剤の物性にもよるが、黒鉛の摺動特性を阻
害せず、充填される黒鉛を充分に結合させる比率を選ば
れるのがよく、接着剤としてエポキシ樹脂を用いる場
合、黒鉛100重量部に対し10乃至30重量部が適当であ
る。10重量部以下では黒鉛の充填硬化が充分でなく、30
重量部以上では充填面の摺動抵抗が大きくなり過ぎるか
らである。
充填形式はプレス圧入が適当である。これにより床板の
摺動面に穿設した穴に空隙なく充填することができる。
(作用及び考案の効果) 本考案によれば、レール鋼に対しある程度の焼付防止性
能を有する球状黒鉛鋳鉄を床板材として用い、さらにそ
の上面レール摺動部に固体潤滑材としての黒鉛を接着剤
により点在埋め込みして分岐器用床板を構成したので、
床板本体の球状黒鉛鋳鉄と摺動部の黒鉛潤滑材との相乗
効果が発揮され、トングレールの繰り返し摺動によって
も摺動面は無給油状態で焼付現象が生じない。
しかも、黒鉛を接着剤と混合して圧入充填するので、黒
鉛潤滑材の取付けが容易で、かつ剥離強度に優れる。そ
の結果、上記焼付防止機能と相まって分岐器用床板の耐
久性を飛躍的に向上させることができる。
さらに、従来の給油式床板の場合のように、定期的に清
掃、塗油を必要とすることなく、また、降雨により摺動
面の摩擦抵抗の増大が見られないので、点検保守作業が
軽減できる。
ちなみに、屋外暴露転換試験20万回においても、磨耗量
微小かつ安定した転換抵抗力の軽減効果が維持されてい
ることが確認されている。
(実施例) 以下、本考案を添付図面に示す具体例に基づき、詳細に
説明する。第1図は本考案に係る自己潤滑形分岐器用床
板の平面図で、全体として球状黒鉛鋳鉄FCD-50又は60か
ら一体的に鋳造形成され、両端部に枕木1に対する図示
しない床板の固定金具を通す孔23が穿設されるととも
に、それに隣接して基本レール3の略台形状の嵌め込み
溝21とその溝内に形成された図示しない基本レールの固
定金具を通す孔24を備える。この嵌め込み溝21に隣接し
て床板2の長手方向上面にはトングレール4の摺動面22
を形成する。図面においては、この摺動面22に垂直線に
対し略70°の角度をなす傾斜線上に一定間隔で第3図に
示すタップネジ様の盲穴25を複数個穿設してなる。そし
て、このタップネジ穴25の上部開口から以下の組成から
なる黒鉛組成物Wを圧入充填してなる。
この組成物は鱗状黒鉛100重量部に対しエポキシ樹脂15
〜18重量部を均一混合してなり、上記タップネジ穴25へ
の充填後、低温加熱して3時間程度で硬化するので、硬
化後表面を機械加工して穴周囲と面一に仕上げる。
上記自己潤滑形床板2は第5図に示す従来方法と同様に
して枕木1上に固定され、基本レール3及びトングレー
ル4を配設するようにして使用される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る自己潤滑形床板の側面図、第2図
はその平面図、第3図は第2図のIII-III線断面図で、
トングレール摺動部のタップネジ形状を示す。第4図は
分岐器の全体構成を示す平面図、第5図はそのV−V線
断面図である。 1……枕木、2……床板 3……基本レール、4……トングレール 5……転てつ機 22……トングレール摺動面、25……盲穴 W……黒鉛組成物

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基本レール受け部の床板長手方向に隣接し
    てトングレール摺動部を形成してなる分岐器用床板にお
    いて、 床板が球状黒鉛鋳鉄から形成されているとともに、トン
    グレール摺動部には適宜間隔をおいて複数個の盲穴が穿
    設され、盲穴には接着剤にて流動状態に混練した黒鉛組
    成物が圧入充填されて硬化されてなることを特徴とする
    分岐器用床板。
JP1989077894U 1989-06-30 1989-06-30 分岐器用床板 Expired - Lifetime JPH0748721Y2 (ja)

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JPH0318201U JPH0318201U (ja) 1991-02-22
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