JPH0748070A - 線状体の張力制御装置 - Google Patents

線状体の張力制御装置

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JPH0748070A
JPH0748070A JP19498193A JP19498193A JPH0748070A JP H0748070 A JPH0748070 A JP H0748070A JP 19498193 A JP19498193 A JP 19498193A JP 19498193 A JP19498193 A JP 19498193A JP H0748070 A JPH0748070 A JP H0748070A
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JP
Japan
Prior art keywords
linear body
tension
copper wire
control device
tension control
Prior art date
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Pending
Application number
JP19498193A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Tsuchiya
進 土屋
Kazuo Tanihira
一男 谷平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 繰出ボビンの径が変わったり、線状体の巻き
量が減少していっても、線状体の引き取り張力を一定値
に維持する張力制御装置を提供する。 【構成】 張力制御装置20は、銅線10を挟んで回転
自在に支持されたゴムローラ21および金属ローラ22
と、ゴムローラ21を銅線10を中に位置させて金属ロ
ーラ22側へ押圧する押圧機構23と、金属ローラ22
を矢印B、C方向に振動させる超音波振動装置24とか
らなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、線状体を繰り
出す繰出ボビンと線状体を引き取る引取機との間に配設
されて、線状体の引き取り張力を一定値に維持する張力
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】線径50μm以下の銅線もしくはエナメ
ル線等の極細線は、例えば、対撚りされて磁気ヘッドリ
ード線に使用される。これら極細線を含む線状体を、撚
り合わせたりボンディングしたりする際には、あらかじ
め、線状体を繰出ボビンから繰り出し、引取機によって
引き取るが、この時の引き取り張力を極低い一定値に維
持するため張力制御装置が配設される。
【0003】従来、この種の張力制御装置としては、図
3、図4に示すものが知られている。図3、図4におい
て、線状体1を円筒状の繰出ボビン2から繰り出す際、
繰出ボビン2は回転軸3と共に回転する。
【0004】図3に示す張力制御装置は、回転軸3に円
筒状の摩擦付与体4を同軸に固定し、円筒状の摩擦付与
体4の側面の半周に渡ってひも5を引っ掛け、ひも5の
一端を固定部6に固定すると共に、同他端をスプリング
7を介して固定部6に固定し、スプリング7の作用によ
ってひも5の全長に渡って張力を生じさせ、ひも5を円
筒状の摩擦付与体4に密着させたものである。この張力
制御装置によると、線状体1を繰り出すため繰出ボビン
2が回転する時、円筒状の摩擦付与体4とひも5との間
に摩擦力が働き、該摩擦力が繰出ボビン2の回転を制動
するので、線状体1に張力がかかる。
【0005】図4に示す張力制御装置は、回転軸3の端
部にパーマトルク8を配したものであり、繰出ボビン2
が回転すると、回転軸3に磁石の反発力が働き、該反発
力が繰出ボビン2の回転を制動するので、線状体1に張
力がかかる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
線状体の張力制御装置においては、繰出ボビン2の回転
軸3に摩擦力もしくは磁力を加えて繰出ボビン2の回転
を制動することによって線状体1に張力をかけていたの
で、繰出ボビン2の径が変わったり、線状体の巻き量が
減少していくと、線状体1にかかる張力を一定に保つこ
とができなかった。特に、図3に示した、ひも5と円筒
状の摩擦付与体4との摩擦力で繰出ボビン2の回転を制
動し線状体1に張力をかける装置においては、該摩擦力
が経時的に変化するので、線状体1にかかる張力も変化
してしまうという問題があった。
【0007】本発明は、前記の事情に鑑みてなされたも
のであって、繰出ボビンの径が変わったり、線状体の巻
き量が減少していっても、線状体の引き取り張力を常に
一定値に維持する張力制御装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の線状体の張力制御装置は、一方向
へ供給される線状体を挟んで回転自在に支持された一対
のローラと、これらローラのいずれか一方を前記線状体
を中に位置させて他方のローラ側へ押圧する押圧機構
と、前記他方のローラを前記線状体の延在する方向に振
動させる超音波振動装置とによって線状体の張力を制御
することを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明の線状体の張力制御装置においては、一
方向へ供給される線状体に対して一対のローラが該線状
体を挟んだ状態で押圧する。したがって、線状体には一
対のローラによって摩擦力が付与される。そして、ロー
ラの一つが線状体の延在する方向に超音波振動するの
で、線状体に付与される摩擦力が均一化される。
【0010】
【実施例】つぎに、本発明の一実施例を図1を参照して
説明する。この実施例では、線状体は線経50μmの銅
線であり、引取機によって間欠的に引き取られていると
する。図1において銅線10はテーパを有する繰出ボビ
ン11から上方へと引き上げられ、デフレクタ12によ
り水平方向へと向きを変え、図示しない引取機によって
矢印A方向へと引き取られるようになっている。本発明
の張力制御装置20は、デフレクタ12と引取機との間
に配設されている。
【0011】張力制御装置20は、銅線10を挟んで回
転自在に支持されたゴムローラ21および金属ローラ2
2と、ゴムローラ21を銅線10を中に位置させて金属
ローラ22側へ押圧する押圧機構23と、金属ローラ2
2を矢印B、C方向(銅線10の延在する方向)に振動
させる超音波振動装置24とからなっている。
【0012】ゴムローラ21および金属ローラ22は、
例えば、10mmの径を有する。また、特にゴムローラ
21は、プラスチックコア(図示せず)を有する。
【0013】押圧機構23は、支持棒25の上端を固定
部26に固定し、コイルスプリング27を支持棒25に
巻回させ、筒状のロッド28を支持棒25の軸方向に移
動自在に嵌合させ、ロッド28がコイルスプリング27
によって下方へ押圧される構成となっている。ロッド2
8の下端部には回転軸29を介してゴムローラ21が支
持されており、したがって、押圧機構23はゴムローラ
21を銅線10を中に位置させて金属ローラ22側へ押
圧する。
【0014】超音波振動装置24は、振動装置本体30
と、振動装置本体30によって駆動される振動子31
と、振動子31に一端を固定した振動伝達用のロッド3
2からなり、ロッド32の他端で金属ローラ22の回転
軸33を支持することによって、金属ローラ22を矢印
B、C方向に振動させる。この振動の条件としては、例
えば、振幅は5〜20μm、振動数は15〜60kHz
である。
【0015】この張力制御装置20によると、銅線10
が矢印A方向に供給される状態において、繰出ボビン1
1の径が変わったり、銅線10の巻き量が減少していっ
ても、張力制御装置20から引取機までの銅線10の引
き取り張力が常に一定値に維持される。すなわち、張力
制御装置20においては、一方向へ供給される銅線10
に対して一対のローラ21、22が銅線10を挟んだ状
態で押圧する。したがって、銅線10には一対のローラ
21、22によって摩擦力が付与される。そして、ロー
ラの一つ22が銅線10の延在する方向(矢印B、C方
向)に超音波振動するので、銅線10に付与される摩擦
力が均一化される。したがって、銅線10には常に一定
の張力が付与されることになる。
【0016】この場合、張力制御装置20の押圧機構2
3がゴムローラ21を銅線10を中に位置させて金属ロ
ーラ22側へ押圧する押圧力を適正な値に設定すること
により、張力制御装置20から引取機までの銅線10の
引き取り張力は所望の一定値に維持され、その変動幅は
きわめて小さい。例えば、押圧力を100gfに設定す
れば、引き取り張力は10gfに維持され、その変動幅
は±0.5gf程度である。
【0017】さらにまた、引取機は間欠駆動され、銅線
10は静止した状態から引き取られ再び静止することを
繰り返すが、張力制御装置20においては金属ローラ2
2を高周波で振動させているため、銅線10を静止した
状態から引き取り始める際、引き取り張力が極端に高く
なることを防ぐことができ、以後、引き取り速度が上が
っていっても、ゴムローラ21を形成するゴムの弾性変
形は相対速度に依存しないため、引き取り張力は一定値
に維持される。例えば、押圧力を100gfに設定して
銅線10を静止した状態から引き取り始める場合、初期
の引き取り張力は11gfとなるが、引き取り速度が5
0mm/minに達するまでに引き取り張力は10gf
となり、以後、引き取り速度をさらに上げていっても引
き取り張力は一定値に保たれる。なお、ゴムローラ21
を構成する素材としては、ゴム弾性体、つまり、ラバ
ー、シリコンラバー、または、ウレタン等を用いても同
様の効果が得られる。
【0018】次に、本発明の他の実施例を図2に示す。
図2においては、銅線10は図示しない駆動源を有する
円筒状の繰出ボビン41から繰り出され、図示しない位
置検出センサを有するダンサー42を通して、図示しな
い引取機によって矢印A方向へと引き取られる。この
時、張力制御装置20はダンサー42と引取機との間に
配設され、その構成は図1に示したものと同様である。
この実施例においては、銅線10の繰り出しをダンサー
42で制御できると共に、上記の実施例と同様に銅線1
0の張力を一定値に維持することができる。
【0019】なお、上記の実施例においては線経50μ
mの銅線10の引き取り張力を一定値に維持する張力制
御装置20として説明したが、本発明の張力制御装置
は、上記の径を有する銅線10に限らず、任意の径を有
する各種の線状体、または、任意の厚みを持つテープ状
のフィルム体の引き取り張力を一定値に維持する張力制
御装置として適用できる。
【0020】
【発明の効果】本発明の線状体の張力制御装置によれ
ば、線状体に対して一対のローラで摩擦力を付与すると
共にローラの一つを線状体の延在する方向に超音波振動
させるので、繰出ボビンの径が変わったり、線状体の巻
き量が減少していっても、張力制御装置から引取機まで
の線状体の引き取り張力を常に一定値に維持することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の線状体の張力制御装置の一実施例を
示す概略構成図である。
【図2】 同じく他の実施例を示す概略構成図である。
【図3】 従来用いられてきた線状体の張力制御装置の
一例の斜視図である。
【図4】 同じく他の一例の斜視図である。
【符号の説明】
10…線状体(銅線)、20…張力制御装置、21…ゴ
ムローラ、22…金属ローラ、23…押圧機構、24…
超音波振動装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方向へ供給される線状体(10)を挟
    んで回転自在に支持された一対のローラ(21、22)
    と、これらローラのいずれか一方(21)を前記線状体
    を中に位置させて他方のローラ(22)側へ押圧する押
    圧機構(23)と、前記他方のローラ(22)を前記線
    状体の延在する方向(矢印B、C方向)に振動させる超
    音波振動装置(24)とを備えてなる線状体の張力制御
    装置。
JP19498193A 1993-08-05 1993-08-05 線状体の張力制御装置 Pending JPH0748070A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015065052A1 (ko) * 2013-11-04 2015-05-07 코닝정밀소재 주식회사 장력 조절장치 및 이를 이용한 웹 연속처리방법
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