JPH0748062A - シート処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シート処理装置の設置スペースを小さくする
こと。 【構成】 一側面の上部に配置されたシ−ト搬入口１
と、前記一側面の反対側の他側面に配置されたシ−ト排
出口Ｑと、前記シ−ト搬入口１から搬入された複数のシ
−トを揃えて収容する中綴じ用コンパイルトレイ５０
と、この中綴じ用コンパイルトレイ５０に収容されたシ
−トを中綴じするサドルステ−プラ６１と、中綴じされ
たシ−トの中綴じ部分をナイフエッジ６４で略垂直に押
付けて折りロ−ラ６３間を通過させることにより前記中
綴じシ−トを折曲げるシ−ト折曲装置６０と、折曲げら
れた中綴じシ−トを前記シ−ト排出口Ｐ2から排出させ
るシ−ト排出装置７０とを備えたシ−ト処理装置におい
て、前記中綴じ用コンパイルトレイ５０を急傾斜させて
配置することにより、前記一側面と他側面との距離を短
縮している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複写機やプリンタ等の
画像記録装置から排出される記録シ−トを揃えて綴じる
シ−ト処理装置に関し、特に記録シ−トをサドルステ−
プラで中綴じをし、次いで２つ折するシ−ト処理装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】この種のシ−ト処理装置として、従来、
下記（Ｊ01）の技術が知られている。 （Ｊ01）（特開平２−８１８６７公報等に記載の技術） これらの公報に記載された技術では、コンパイルトレイ
を水平にしてステープル及び中折りするのが一般的であ
る。このようにコンパイルトレイを水平にすると、シー
ト処理装置の幅方向のサイズが大きくなる。また、前記
中綴じを行うシート処理装置と他のシート処理装置を組
み合わせて図１０に示す状態で使用する場合がある。図
１０において、複写機０１から排出された記録シートは
端綴じ装置０２に搬入される。端綴じ装置０２に搬入さ
れた記録シートは、切り換え装置０３により第１搬送路
０４または、第２搬送路０５の何れかに搬入される。第
１搬送路０４に搬入された記録シートは、複数のシ−ト
を揃えて収容する端綴じ用コンパイルトレイ０７に載置
される。この揃えられた記録シートは、端綴じ用ステ−
プラ０８で綴じられシートセットになる。このシートセ
ットは端綴じシートセット搬出ローラ０９により、端綴
じシート排出トレイ０１０に搬出される。端綴じシート
排出トレイ０１０は端綴じされたシートセットが載置さ
れると段々と降下する。

【０００３】第２搬送路０５に搬入されたシートは、中
綴じ装置０１１に搬出される。中綴じ装置０１１に搬入
されたシートは、複数のシ−トを揃えて収容する中綴じ
用コンパイルトレイ０１２に載置される。この中綴じ用
コンパイルトレイ０１２は、中央部に紙面に垂直に延び
る細長い開口０１３を有し、図１０で左右方向に往復動
する。そして、中綴じ用コンパイルトレイ０１２にシー
トが所定枚数セットされると、中綴じ用コンパイルトレ
イ０１２は右方に移動する。前記開口０１３が中綴じ用
ステ−プラ０１４に対応する位置に来ると、中綴じ用ス
テ−プラ０１４が作動して中綴じを行う。再度、中綴じ
用コンパイルトレイ０１２が移動して前記開口０１３が
シート折曲装置０１５の位置に来ると、シート折曲装置
０１５が作動してシートセットを折り曲げる。そして、
折り曲げられたシートセットは、中綴じシート排出トレ
イ０１６に搬出される。中綴じシート排出トレイ０１６
は、中綴じされたシートセットが載置されると前記端綴
じシート排出トレイ０１０と同様に段々と降下する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術（Ｊ0
1）は下記の問題点がある。 （Ｊ01） 中綴じ用コンパイルトレイ０１２が水平に配
置されていると、中綴じ装置０１１の横幅は、中綴じ用
コンパイルトレイ０１２に載置される記録シートの最大
長さ以上必要である。この場合、シート処理装置の幅が
広くなってスペース効率が悪い。また、中綴じ装置０１
１とは別体の端綴じ装置０２を設けると、複写機０１と
端綴じ装置０２と中綴じ装置０１１とで構成される装置
全体の幅がいっそう広くなって、さらにスペース効率が
悪くなる。

【０００５】本発明は、前述の事情に鑑み、下記（Ｏ0
1）の記載内容を課題とする。 （Ｏ01）シート処理装置の設置スペースを小さくするこ
と。

【０００６】

【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実
施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。ま
た、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する
理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明
の範囲を実施例に限定するためではない。

【０００７】前記課題を解決するために、本出願の第１
発明のシ−ト処理装置は、一側面に配置されたシ−ト搬
入口（１）と、前記一側面の反対側の他側面に配置され
たシ−ト排出口（Ｐ2）と、前記シ−ト搬入口（１）か
ら搬入された複数のシ−トを揃えて収容する中綴じ用コ
ンパイルトレイ（５０）と、この中綴じ用コンパイルト
レイ（５０）に収容されたシ−トを中綴じするサドルス
テ−プラ（６１）と、中綴じされたシ−トを折曲げるシ
−ト折曲装置（６０）と、折曲げられた中綴じシ−トを
前記シ−ト排出口（Ｐ2）から排出させるシ−ト排出装
置（７０）とを備えたシ−ト処理装置において、下記の
要件（Ｙ01）を備えたことを特徴とする、（Ｙ01）前記
中綴じ用コンパイルトレイ（５０）を急傾斜させて配置
することにより、前記一側面と他側面との距離を短縮し
たこと。

【０００８】（第１発明の実施態様１）前記本出願の第
１発明のシート処理装置の実施態様１は、前記第１発明
において下記の要件（Ｙ011）〜（Ｙ013）を備えたこと
を特徴とする、（Ｙ011）前記一側面に配置されたシ−
ト搬入口（１）は前記一側面の上部に配置されたこと、
（Ｙ012）前記シ−ト折曲装置（６０）は前記サドルス
テ−プラ（６１）の下方に配置されたこと、（Ｙ013）
前記中綴じ用コンパイルトレイ（５０）は、中綴じ用コ
ンパイルトレイ（５０）内の複数のシ−トを中綴じする
位置と、中綴じされたシ−トセットを折り曲げる位置と
の間で移動させるシート位置調節部材（６７，９２〜９
４）を有すること。

【０００９】また、本出願の第２発明のシ−ト処理装置
は、一側面に配置されたシ−ト搬入口（１）と、前記一
側面の反対側の他側面に配置された端綴じシ−ト排出口
（Ｐ1）と、前記シ−ト搬入口（１）から搬入された複
数のシ−トを揃えて収容する端綴じ用コンパイルトレイ
（７）と、この端綴じ用コンパイルトレイ（７）で揃え
られた複数のシ−トを端綴じする端綴じ用ステ−プラ
（９）と、端綴じされたシ−トを前記端綴じシ−ト排出
口（Ｐ1）から排出させるシ−ト排出装置（１３）とを
備えたシ−ト処理装置において、下記の要件（Ｙ02）〜
（Ｙ05）を備えたことを特徴とする、（Ｙ02) 前記端
綴じ用コンパイルトレイ（７）で揃えられた複数のシ−
トからなるシートセットを端綴じ用コンパイルトレイ
（７）下方に配置された中綴じ用コンパイルトレイ（５
０）まで搬送するシ−トセット搬送装置（８３〜８
５）、（Ｙ03） 前記シ−トセットを中綴じするサドル
ステ−プラ（６１）、（Ｙ04） 前記中綴じされたシ−
トの中綴じ部分をを折曲げるシ−ト折曲装置（６０）、
（Ｙ05） 前記端綴じシ−ト排出口（Ｐ1）の下方に配
置された中綴じシ−ト排出口（Ｐ2）、（Ｙ06） 前記
折曲げられた中綴じシ−トを前記中綴じシ−ト排出口
（Ｐ2）から排出させる中綴じシ−ト排出装置（７
０）。

【００１０】（第２発明の実施態様１）前記本出願の第
２発明のシート処理装置の実施態様１は、前記第２発明
において下記の要件（Ｙ021）〜（Ｙ023）を備えたこと
を特徴とする、（Ｙ021） 前記一側面に配置されたシ
−ト搬入口（１）は前記一側面の上部に配置されたこ
と、（Ｙ022） 前記中綴じされたシ−トを前記サドル
ステ−プラ（６１）下方に配置されたシ−ト折曲位置に
位置決めするシート位置調節部材（６７，９２〜９
４）、（Ｙ023） 前記シ−ト折曲装置（６０）は、前
記シ−ト折曲位置の中綴じされたシ−トの中綴じ部分を
折りロ−ラ（６３）間に略垂直に押付けるナイフエッジ
（６４）を有すること。

【００１１】

【作用】

（第１発明の作用）次に、前述の特徴を備えた本出願の
第１発明の作用を説明する。前述の特徴を備えた本出願
の第１発明のシ−ト処理装置によれば、中綴じ用コンパ
イルトレイ（５０）を急傾斜させて配置したので、シ−
ト処理装置の一側面と他側面との距離を短縮することが
できる。その結果、シ−ト処理装置の横幅を狭くするこ
とができる。

【００１２】（第１発明の実施態様１の作用）次に、前
述の特徴を備えた本出願の第１発明の実施態様１の作用
を説明する。前述の特徴を備えた本出願の第１発明の実
施態様１のシ−ト処理装置によれば、上方にサドルステ
−プラ（６１）を、その下方にシ−ト折曲装置（６０）
を中綴じ用コンパイルトレイ（５０）に配置している。
そして、中綴じ用コンパイルトレイ（５０）内の複数の
シ−トを中綴じする位置と、中綴じされたシ−トセット
を折曲げる位置との間で移動させるシート位置調節部材
（６７，９２〜９４）が設けられている。このような構
成を採用することにより、中綴じ用コンパイルトレイ
（５０）を急傾斜させて配置することが容易である。

【００１３】（第２発明の作用）次に、前述の特徴を備
えた本出願の第２発明の作用を説明する。前述の特徴を
備えた本出願の第２発明のシ−ト処理装置によれば、複
数のシ−トを揃えて収容する端綴じ用コンパイルトレイ
（７）が配置されている。そして、この揃えられた複数
のシ−トを端綴じする端綴じ用ステ−プラ（９）により
端綴じ処理が可能である。また、前記端綴じ用コンパイ
ルトレイ（７）で揃えられた複数のシ−トから構成され
るシートセットを端綴じ用コンパイルトレイ（７）下方
に配置された中綴じ用コンパイルトレイ（５０）まで搬
送して、中綴じし、この中綴じシ−トを折曲げて、端綴
じシ−ト排出口（Ｐ1）の下方に配置された中綴じシ−
ト排出口から排出する。したがって、端綴じ用コンパイ
ルトレイ（７）で前もって複数のシ−トが揃えられてセ
ットになった状態で、中綴じ用コンパイルトレイ（５
０）に搬送される。このため、中綴じ用コンパイルトレ
イ（５０）がほぼ垂直な姿勢で配置されても、その中に
搬入された複数の各シートに撓み等が生じ難い。また、
シ−ト処理装置上部で端綴じ処理ができ、下部で中綴じ
処理ができる。その結果、複写機、端綴じ装置および中
綴じ装置からなる装置全体の横幅を小さくできる。

【００１４】

【実施例】次に図面を参照しながら、本発明の実施例を
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。なお、本発明の実施例の説明中において、「前
方」は図中の矢印Ｘ1方向、「後方」は図中の矢印Ｘ2
（図１参照）方向を意味する。また、「左方」は図中の
矢印Ｙ1方向（図１，２参照）を意味し、「右方」は図
中の矢印Ｙ2方向を意味するものとする。さらに、「上
方」は図中のＺ1方向を意味し、「下方」は図中のＺ2方
向を意味するものとする。さらにまた、図中、「○」の
中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう
矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは
紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。

【００１５】（実施例１）図１は本発明のシ−ト処理装
置の実施例１が複写機に連結された状態の縦断面図であ
る。図２は同実施例１における端綴じシート排出トレイ
を上方から見た平面図である。図３は同実施例の端綴じ
用コンパイルトレイのシート左端位置決め装置の説明図
である。図４は同実施例１の端綴じ用コンパイルトレイ
及び中綴じ用コンパイルトレイでシートの側縁を揃える
ために使用されるシート側縁揃え装置の説明図で、図４
Ａは全体斜視図、図４Ｂはタンパ（シート側縁揃え板）
と駆動用ベルトとの結合方法の説明図である。図５は同
実施例１における中綴じ用コンパイルトレイの斜視図で
ある。図６は同実施例１におけるシート位置調節部材の
斜視図である。

【００１６】図１において、シート処理装置Ｕは複写機
本体Ｆに連結されている。このほぼ直方体のシート処理
装置Ｕは複写機Ｆと接続する面（シート処理装置の一側
面）に、複写機Ｆで複写された記録シートＳを搬入する
シート搬入口１が配置されている。このシート搬入口１
から搬入された記録シートＳは、切り換え装置２の切り
換えにより、右側の第１搬送路３と、左側の第２搬送路
４との何れかに搬送ローラ６により搬送される。搬送ロ
ーラ６は駆動ローラ及び従動ローラにより構成されてい
る。第１搬送路３の搬送先には、複数のシ−トを揃えて
収容する端綴じ用コンパイルトレイ７が水平に対し緩傾
斜して配置され、この端綴じ用コンパイルトレイ７の左
側先端は上方に立ち上がりシート左端位置決め部８を構
成している。端綴じ用コンパイルトレイ７の下方には端
綴じ用ステ−プラ９が配置され、端綴じ用コンパイルト
レイ７には端綴じ用ステ−プラ９がトレイ上面側に出入
するための開口が形成されている。

【００１７】端綴じ用ステ−プラ９はカム１１の回転に
より針を打ち出す。そして、端綴じ用コンパイルトレイ
７の上方には端綴じ用ステ−プラ９から打ち出された針
を折曲げるための針受け台１２が配置されている。端綴
じ用コンパイルトレイ７の右端にはシートセット排出装
置１３が設けられている。シートセット排出装置１３
は、シート排出ローラ１４a及び遊動ローラ１４bを有し
ている。遊動ローラ１４bは揺動アーム１５により回転
可能に支持されている。揺動アーム１５は、引っ張りバ
ネ１６により常時下方に付勢されているが、必要なとき
にはソレノイド１７により上方に保持されるようになっ
ている。シート処理装置Ｕの右側壁には、前記シート排
出ローラ１４aおよび遊動ローラ１４bに隣接して端綴じ
シート搬出口Ｐ1が形成されている。

【００１８】また、前記端綴じ用コンパイルトレイ７上
面には、端綴じ用コンパイルトレイ７に搬入されるシー
トの側縁（本実施例では前後の両側縁すなわち、Ｘ1−
Ｘ2方向の両側縁）を揃えるためのシート側縁揃え装置
１８の前後一対のタンパ（シート側縁揃え板）１９aが
配置されている。図４は前記シート側縁揃え装置１８の
説明で、図４Ａは全体斜視図、図４Ｂはタンパ１９aと
駆動用ベルト２０との結合方法の説明図である。図４
Ａ，４Ｂにおいて、前後方向（Ｘ1−Ｘ2方向）に離れて
対向する姿勢で配置された一対のタンパ１９aには、そ
れぞれ連結軸１９bが連結されている。連結軸１９bは前
記端綴じ用コンパイルトレイ７に形成された前後に延び
るスリット７aを貫通して、端綴じ用コンパイルトレイ
７の下方に突出している。この連結軸１９bの前記スリ
ット７aを貫通する部分には円筒状ローラ１９cが配置さ
れている。この円筒状ローラ１９cは、連結軸１９bがス
リット７aに沿って前後にスムーズに移動できるように
するための部材（摩擦抵抗低減用部材）である。

【００１９】図４Ｂにおいて、前記連結軸１９bの下端
部には連結用プレート２１aが固着されている。この連
結用プレート２１aと固定用プレート２１bとにより、前
記駆動用ベルト２０を挟み、それらの両プレート２１
a，２１bを連結することにより、前記連結軸１９bを駆
動用ベルト２０に連結している。図４Ａ，４Ｂにおい
て、前記一対のタンパ１９aの中、前側（Ｘ1側）のタン
パ１９aは、前記駆動ベルト２０の上側に配置された部
分２０aに固定され、後側（Ｘ2側）のタンパ１９aは下
側に配置された部分２０bに固定されている。これによ
り、前後一対のタンパ１９aは、駆動ベルト２０が駆動
されたときに、接近又は離れるようになっている。この
ため、端綴じ用コンパイルトレイ７に搬入されたシート
はその前後方向（Ｘ1−Ｘ2方向）の中央位置に揃えられ
るようになっている。

【００２０】また、前記端綴じ用コンパイルトレイ７の
上方には、図３に示すシート左端位置決め装置２２が配
置されている。図３において、シート左端位置決め装置
２２は、偏心カム２３の周囲に回転自在に支持された揺
動アーム２４を有している。この揺動アーム２４は、円
筒部２４aと、この円筒部２４aと一体のアーム２４b
と、このアーム部２４bの中間部に設けられた被ガイド
突起２４cとを有している。この揺動アーム２４の先端
には放射状に突出する複数の薄いゴム板２６が固定され
ている。前記被ガイド突起２４cはシート処理装置Ｕの
フレームに固定されたリング状ガイド溝２７によってガ
イドされるようになっている。前記偏心カム２３が反時
計方向に回転すると、前記被ガイド突起２４cは前記リ
ング状ガイド溝２７に沿って時計方向に回転移動する。
このとき、前記揺動アーム２４の先端の薄いゴム板２６
は時計方向に旋回し、ゴム板２６の先端は端綴じ用コン
パイルトレイ７上のシートＳを左方に移動させるように
なっている。このため、端綴じ用コンパイルトレイ７に
搬入されたシートは常にその左右方向の左端位置（前記
シート左端位置決め部８に当接する位置）に揃えられる
ようになっている。

【００２１】前記シート処理装置Ｕには、前記シート搬
出口Ｐ1ら搬出されたシート又は端綴じされたシートセ
ットを受ける端綴じシート排出トレイ３１がシート処理
装置Ｕ右側壁から外側に突出して設けられている。図２
は本発明のシ−ト処理装置の実施例１における端綴じシ
ート排出トレイ３１を上側から見た平面図である。図１
および図２から明らかなように、この端綴じシート排出
トレイ３１はシートセットを載置するシートセット受け
部３２とそのシートセット受け部３２の前後に形成され
たガイドロッド嵌合部３３およびスクリューシャフト螺
合部３４とを有している。ガイドロッド嵌合部３３には
ガイド孔３３aが形成されている。このガイド孔３３aを
貫通するガイド棒３６が垂直に配置されている。そのガ
イド棒３６の上端および下端は、シート処理装置Ｕのフ
レームに固定されている支持部（図示せず）で支持され
ている。前記ガイド孔３３aおよびガイド棒３６は端綴
じシート排出トレイ３１を上下にガイドするガイド装置
３７を構成している。

【００２２】前記スクリューシャフト螺合部３４にはネ
ジ孔３４aが形成されている。このネジ孔３４aに螺合す
るネジ棒３８が垂直に配置されている。図１において、
そのネジ棒３８の上端および下端は、シート処理装置Ｕ
のフレームに固定されている軸受け部３９および軸受け
部４１で回転可能に支持されている。このネジ棒３８の
下部には歯数の多い被駆動歯車４２が固定されている。
この被駆動歯車４２と噛み合う歯数の小さい駆動歯車４
３は、トレイ駆動モータ４４の出力軸に装着されてい
る。

【００２３】図５は本発明のシ−ト処理装置の実施例１
における中綴じ用コンパイルトレイの斜視図である。第
２搬送路４の下方には、図１および図５に示すように、
複数のシ−トを揃えて収容する箱状の中綴じ用コンパイ
ルトレイ５０が急傾斜した姿勢でシート処理装置１のフ
レームに固定して設けられている。この中綴じ用コンパ
イルトレイ５０の上部は、上方に開口しかつ、その左側
面は屈曲して屈曲部を形成し、シートの搬入が容易にな
るように上方にいくほど開口断面が拡大している。

【００２４】図１および図５に図示するように、中綴じ
用コンパイルトレイ５０の上部右側面には、サドルステ
−プラ用開口５１が形成され、さらにその下方に折りロ
ーラ用開口５２が形成されている。また、中綴じ用コン
パイルトレイ５０の左側面には前述の屈曲部の下方に、
前後に延びる一対のタンパ用スリット５３が形成され、
タンパ用スリット５３の下方には左右一対の針受け台５
４が固定され、さらにその針受け台５４の下方にはナイ
フエッジ用開口５５が形成されている。前記タンパ用ス
リット５３は、前記図４に示したシート側縁揃え装置１
８のタンパ１９aと同様のタンパをガイドするためのス
リットである。

【００２５】そして、前記サドルステ−プラ用開口５１
に対応して、その右側には一対のサドルステ−プラ６１
（図１に１個のみ図示）が前後方向（Ｘ1−Ｘ2方向）に
並んで配置されている。各サドルステ−プラ６１は、カ
ム６２の回転により針を打ち出す。そして、各サドルス
テ−プラ６１のから打ち出された針は、前記針受け台５
４により折り曲げられるようになっている。サドルステ
−プラ６１の下方には、前記折りローラ用開口５２に対
応して、上下一対の折りローラ６３が配置されている。
また、前記ナイフエッジ用開口５５の左方には右方に突
出可能な（すなわち、中綴じ用コンパイルトレイ５０内
部に突出可能な）ナイフエッジ６４が配置されている。
このナイフエッジ６４は、復帰バネ６５により常時左方
（Ｙ1）方向に付勢され、カム６６の回転により中綴じ
用コンパイルトレイ５０内部に進退する。このナイフエ
ッジ６４がシートセットの中央を垂直に押圧して、一対
の折りローラ６３間に押し込む。前記符号５２，５５，
６３〜６６で示された要素からシート折曲装置６０が構
成されている。

【００２６】図６は本発明のシ−ト処理装置の実施例１
におけるシート位置調節部材の斜視図である。図１およ
び図５に図示するように、中綴じ用コンパイルトレイ５
０の下部外側面には、シート位置調節部材６７が上下動
可能に係合している。このシート位置調節部材６７は左
側面部６７a、後面部６７bおよび前面部６７cとで断面
略コの字状を形成している。そして、後面部６７bおよ
び前面部６７cの先端は内側に直角に折曲し、巻き込み
部６７dおよび巻き込み部６７eが形成されている。この
巻き込み部６７dおよび巻き込み部６７eで、シート位置
調節部材６７は中綴じ用コンパイルトレイ５０から外れ
ないでガイドされる。前面部６７cの外側面には垂直に
ラック６７fが設けられている。このラック６７fにはモ
ータ６８により駆動される歯車６９が係合している。ま
た、左側面部６７aの下端には、多数のシートエンド支
持部６７gが中綴じ用コンパイルトレイ５０内部に突出
するように形成されている。そして、中綴じ用コンパイ
ルトレイ５０下部には、これらシートエンド支持部６７
gを受け入れる開口６４がシートエンド支持部６７gと同
数垂直方向に形成されている。

【００２７】図１において、折りローラ６３で中折りさ
れたシートセットは、１対のローラで構成されるシート
排出装置７０により中綴じシート排出口Ｐ2から、シー
ト処理装置１外側に突出する中綴じシート排出トレイ７
１に排出される。中綴じシート排出トレイ７１はシート
処理装置１に固定されているが、端綴じシート排出トレ
イ３１と同様に上下動可能な形式のものを採用すること
が可能である。

【００２８】（実施例１の作用）複写機から排出された
記録シートをシート処理装置１で綴じる場合には、最初
に綴じ方を端綴じにするか、中綴じにするかを、複写機
側で設定する。シート処理装置Ｕで端綴じをする場合に
は、切り換え装置２が図１に示す状態を維持し、記録シ
ートは複数のシ−トを揃えて収容する端綴じ用コンパイ
ルトレイ７に搬入される。この記録シートは１部分端綴
じ用コンパイルトレイ７からはみ出し、端綴じシート排
出トレイ３１に載置される。この端綴じ用コンパイルト
レイ７に載置された記録シートは、前記前後一対のタン
パ１９a及びシート左端位置決め装置２２により、幅方
向（前後方向）及び長さ方向（左右方向）に紙揃えされ
る。記録シートＳが所定枚数端綴じ用コンパイルトレイ
７に載置されると、カム１１が回転し、端綴じ用ステ−
プラ９が端綴じを行う。次いで、遊動ローラ１４bが降
下し、シート排出ローラ１４aの回転により、この端綴
じされたシートセットを端綴じシート排出口Ｐ1から排
出させて、端綴じシート排出トレイ３１に載置する。シ
ートセットが端綴じシート排出トレイ３１に載置される
と、モータ４４が回転し端綴じシート排出トレイ３１は
降下する。そして、端綴じシート排出トレイ３１に載置
されたシートセット上面の位置を常時同じ高さに維持す
る。

【００２９】シート処理装置１で中綴じをする場合に
は、切り換え装置４が図１に示す状態から時計方向に回
転し、記録シートは複数のシ−トを揃えて収容する中綴
じ用コンパイルトレイ５０に搬入される。この時、シー
トサイズに応じて前記シート位置調節部材６７は、中綴
じ用コンパイルトレイ５０下部での位置が調節される。
そして、搬入される記録シートＳの下端はシート位置調
節部材６７のシートエンド支持部６７gで位置決めさ
れ、記録シートの中央部がサドルステ−プラ６１に位置
する。

【００３０】端綴じの場合と同様のタンパ（図４参照）
により、幅方向（前後方向すなわち、Ｘ1−Ｘ2方向）に
紙揃えされる。記録シートが所定枚数中綴じ用コンパイ
ルトレイ５０に収納されると、カム６２が回転し、サド
ルステ−プラ６１が中綴じを行う。次いで、シート位置
調節部材６７が降下し、シートセットの中央部がシート
折曲装置６０に位置する。そこで、カム６６が回転し
て、ナイフエッジ６４が中綴じ用コンパイルトレイ５０
内に突出する。このナイフエッジ６４がシートセットの
中央を垂直に押圧して、折りローラ６３の１対のローラ
間に押し込む。そして、１対の折りローラ６３によりシ
ートセットを折曲する。この折曲されたシートセット
は、シート排出装置７０により中綴じシート排出口Ｐ2
から搬出されて、中綴じシート排出トレイ７１に載置さ
れる。

【００３１】（実施例２）次に、図７により本発明のシ
ート処理装置の実施例２について説明する。この実施例
２は、前記実施例１の中綴じ用コンパイルトレイ５０の
上端部に切除部５６（図５の２点鎖線参照）を設け、そ
の場所に図７に示すシート押えローラ５７を配置した点
で、前記実施例１と相違している。図７において、コン
パイルトレイ５０の切欠部５６に配置された、シート抑
えローラ５７は、鰭状のゴム板５７aを半径方向に突出
させている。このシート押えローラ５７が回転すること
により、コンパイルトレイ５０に搬入されるシートは中
綴じ用コンパイルトレイ５０の左側面に押さえつけら
れ、シートが搬入される順番に重なるようになってい
る。このシート処理装置の実施例２のその他の構成は、
前記実施例１と同様である。

【００３２】（実施例３）次に、図８により本発明のシ
−ト処理装置の実施例３について説明する。なお、この
実施例３の説明において、前記実施例１の構成要素に対
応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説
明を省略する。実施例３では、シート搬入口１から搬入
された記録シートＳは、搬送路８１により複数のシ−ト
を揃えて収容する端綴じ用コンパイルトレイ７に搬送さ
れる。この端綴じ用コンパイルトレイ７の左端には前記
実施例１のシート左端位置決め部８の代わりに、ソレノ
イドで駆動されるゲート８２が設けられている。このゲ
ート８２の下方にはセットシート搬送路８３が配置され
ている。このシートセット搬送路８３には搬送用ローラ
８４，８５が配置されており、端綴じ用コンパイルトレ
イ７で積み重ねられたシートセットをセットになった状
態でまとめて中綴じ用コンパイルトレイ５０へ搬送す
る。この実施例３の他の構成は前記実施例１と同様であ
る。

【００３３】（実施例３の作用）この第３実施例のシー
ト処理装置は、端綴じ用コンパイルトレイ７で揃えられ
た複数のシートから成るシートセットがセットになった
状態（１束にまとまった状態）で、中綴じ用コンパイル
トレイ５０に搬送される。前記中綴じ用コンパイルトレ
イ５０が急傾斜して配置されている場合、その傾斜姿勢
が垂直に近づくと中綴じ用コンパイルトレイ５０に搬入
されたシートが曲がったり又はたわんだりし易くなる。
しかしながら、この実施例３のように複数のシートを１
束にまとめてセットになった状態で搬送すると、前記曲
がったりたわんだりすることが少なくなる。

【００３４】（実施例４）次に、図９により本発明のシ
−ト処理装置の実施例４について説明する。なお、この
実施例４の説明において、前記実施例３の構成要素に対
応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説
明を省略する。実施例４では、中綴じ用コンパイルトレ
イ５０下部に配置されたシート位置調節部材として、複
数のゲート９２ないし９４が中綴じ用コンパイルトレイ
に退避可能に設けられている。それ以外の構成は実施例
１と同じである。この実施例４のシート処理装置は、前
記ゲート９２〜９４をシートのサイズに応じて中綴じ用
コンパイルトレイ５０内に出入させることにより、前記
実施例１と同様に、コンパイルトレイ５０内のシートセ
ットを適切な位置に保持することが可能である。

【００３５】（変更例）以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記（Ｈ01）〜（Ｈ04）に例示する。

【００３６】（Ｈ01） 実施例１において、端綴じ処理
をする装置を設けないことも可能である。 （Ｈ02） 実施例１において、シート位置調節部材６７
は上下方向に移動するベルトにより駆動することが可能
である。 （Ｈ03）端綴じ用コンパイルトレイで紙揃えされたシー
トセットを、シートセットのままで中綴じ用コンパイル
トレイに搬送する場合、シートサイズが一定の場合に
は、中綴じ用コンパイルトレイのシート側縁揃え装置
（例えばタンパ）を省略することが可能である。また、
シートサイズが異なる場合でも、シートサイズに応じて
中綴じ用コンパイルトレイ内への用紙搬送位置を幅方向
中央にそろえるように制御する機構をシートセット搬送
路に設けることにより、中綴じ用コンパイルトレイのシ
ート側縁揃え装置を省略することが可能である。さら
に、サドルステープラを移動制御する場合にも、中綴じ
用コンパイルトレイのシート側縁揃え装置を省略するこ
とが可能である。

【００３７】

【発明の効果】前述の本発明のシ−ト処理装置は、下記
の効果（Ｅ01）〜（Ｅ03）を奏することができる。 （Ｅ01） 中綴じ用コンパイルトレイが略垂直になる程
度に急傾斜させてシ−ト処理装置のフレームに固定され
ているので、シ−ト処理装置の横幅を小さくできる。 （Ｅ02） １台のシ−ト処理装置上部で端綴じ処理がで
き、下部で中綴じ処理ができるので、端綴じおよび中綴
じ作業をする場合でも、１台のシ−ト処理装置で済み、
複写機、端綴じ装置および中綴じ装置で構成される機械
全体の横幅を小さくできる。 （Ｅ03） 中綴じ用コンパイルトレイが急傾斜して配置
されているので、中綴じ用コンパイルトレイへの搬入シ
ートの搬送方向の位置は、シートの下端により定まる。
したがって、中綴じ用コンパイルトレイ内でのシートの
位置決めが容易である。このため、複数のゲートにより
シートの位置決めを容易に行うことが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は本発明のシ−ト処理装置の実施例１が
複写機に連結された状態の縦断面図である。

【図２】 図２は同実施例１における端綴じシート排出
トレイを上方から見た平面図である。

【図３】 図３は同実施例の端綴じ用コンパイルトレイ
のシート左端位置決め装置の説明図である。

【図４】 図４は同実施例１の端綴じ用コンパイルトレ
イ及び中綴じ用コンパイルトレイでシートの側縁を揃え
るために使用されるシート側縁揃え装置の説明で、図４
Ａは全体斜視図、図４Ｂはタンパ（シート側縁揃え板）
と駆動用ベルトとの結合方法の説明図である。ある。

【図５】 図５は同実施例１における中綴じ用コンパイ
ルトレイの斜視図である。

【図６】 図６は同実施例１におけるシート位置調節部
材の斜視図である。

【図７】 図７は本発明のシ−ト処理装置の実施例２の
説明図で、中綴じ用コンパイルトレイの上端部で使用さ
れるシート抑え用のひれ状ゴムローラの説明図である。

【図８】 図８は本発明のシ−ト処理装置の実施例３の
説明図である。

【図９】 図９は本発明のシ−ト処理装置の実施例４の
説明図である。

【図１０】 図１０は、複写機に端綴じ装置および中綴
じ装置が接続された従来のシ−ト処理装置を説明するた
めの図である。

【符号の説明】

Ｐ1…端綴じシート排出口、Ｐ2…中綴じシート排出口、
１…シート搬入口、７…端綴じ用コンパイルトレイ、９
…端綴じ用ステ−プラ、１３…シートセット排出装置、
５０…中綴じ用コンパイルトレイ、６０…シート折曲装
置、６１…サドルステ−プラ、６３…折りローラ、６４
…ナイフエッジ、６７…シート位置調節部材、７０…シ
ート排出装置、（９２〜９４）…シート位置調節部材、

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 一側面に配置されたシ−ト搬入口と、前
   記一側面の反対側の他側面に配置されたシ−ト排出口
   と、前記シ−ト搬入口から搬入された複数のシ−トを揃
   えて収容する中綴じ用コンパイルトレイと、この中綴じ
   用コンパイルトレイに収容されたシ−トを中綴じするサ
   ドルステ−プラと、中綴じされたシ−トを折曲げるシ−
   ト折曲装置と、折曲げられた中綴じシ−トを前記シ−ト
   排出口から排出させるシ−ト排出装置とを備えたシ−ト
   処理装置において、下記の要件（Ｙ01）を備えたことを
   特徴とするシ−ト処理装置、（Ｙ01） 前記中綴じ用コ
   ンパイルトレイを急傾斜させて配置することにより、前
   記一側面と他側面との距離を短縮したこと、
2. 【請求項２】 一側面に配置されたシ−ト搬入口と、前
   記一側面の反対側の他側面に配置された端綴じシ−ト排
   出口と、前記シ−ト搬入口から搬入された複数のシ−ト
   を揃えて収容する端綴じ用コンパイルトレイと、この端
   綴じ用コンパイルトレイで揃えられた複数のシ−トを端
   綴じする端綴じ用ステ−プラと、端綴じされたシ−トを
   前記端綴じシ−ト排出口から排出させるシ−ト排出装置
   とを備えたシ−ト処理装置において、下記の要件（Ｙ0
   2）〜（Ｙ06）を備えたことを特徴とするシ−ト処理装
   置、（Ｙ02) 前記端綴じ用コンパイルトレイで揃えら
   れた複数のシ−トからなるシートセットを端綴じ用コン
   パイルトレイ下方に配置された中綴じ用コンパイルトレ
   イまで搬送するシ−トセット搬送装置、（Ｙ03） 前記
   シ−トセットを中綴じするサドルステ−プラ、（Ｙ04）
   前記中綴じされたシ−トの中綴じ部分を折曲げるシ−
   ト折曲装置、（Ｙ05） 前記端綴じシ−ト排出口の下方
   に配置された中綴じシ−ト排出口、（Ｙ06） 前記折曲
   げられた中綴じシ−トを前記中綴じシ−ト排出口から排
   出させる中綴じシ−ト排出装置。