JPH0747899A - エアバッグ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エアバッグ本体の膨出時にエアバッグ本体が
リッドの取付用のボルトやリベットに当たることがな
く、エアバッグ本体の破損防止する。ボルト，ナットの
緩み止め作業が不要で、組付工数を減少させる。ガイド
の強度を向上させ、経済性及び安全性を向上させる。 【構成】 収納容器１２にガス発生器１３を収納固着す
る。収納容器１２のガス噴出用開口１５側にエアバッグ
本体１７を設ける。収納容器１２にガイド１９を設け、
ガス噴出用開口１５側と対向する位置にリッド２１を設
ける。ガイド１９の外側に凹状部３５を有するリテーナ
３３を固着する。該リテーナ３３の凹状部３５にリッド
２１の取付片２２をリベット４５止めする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、車両等の衝突の際に乗
員を保護するエアバッグ装置に関し、更に詳細に説明す
ると、収納容器に収納固着されたガス発生器と、収納容
器のガス噴出用開口側に設けられたエアバッグ本体と、
前記収納容器に設けられたガイドと、前記ガス噴出用開
口側と対向する位置に設けられたリッドとを備え、該リ
ッドに設けられた取付片が前記ガイドに固着されるよう
になされたエアバッグ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、車両等の乗員の保護装置とし
てエアバッグ装置が知られている。この保護装置として
は、特公昭５６−４３８９０号公報や、実開昭６１−１
８５６４２号公報、及び特開平４−２７６３９号公報等
が存在する。

【０００３】図６及び図７に示す如く、エアバッグ装置
１１は、車体フレーム側に固定ブラケット等を介して固
定される収納容器１２を有し、この収納容器１２にガス
発生器１３が収納固着されている。収納容器１２はベー
スロアー１２ａと、ベースアッパー１２ｂとから形成さ
れている。

【０００４】べースアッパー１２ｂにはガス噴出用開口
１５が形成され、べースアッパー１２ｂのガス噴出用開
口１５側であるべースアッパー１２ｂの上部にエアバッ
グ本体１７がリテーナ等を介して固着されている。前記
収納容器１２のベースロアー１２ａの上端にガイド１９
が上方に延びて形成されている。

【０００５】前記ガス噴出用開口１５側と対向する位置
にリッド２１が配設され、このリッド２１の取付片２２
が前記ガイド１９に固着されている。前記リッド２１の
取付片２２は、ガイド１９の内側から挿入されたボルト
２４に取付片２２の外側に配設されたリテーナ２６を介
してナット２８止めされている。

【０００６】前記ガス発生器１３が所定の条件のもとで
作動した場合に、ガス発生器１３から発生するガスが瞬
間的にエアバッグ本体１７内に流入し、リッド２１を分
断等により破壊して、エアバッグ本体１７が瞬時に膨出
するようになされている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】従来のエアバッグ装置
１１においては、ガス発生器１３から発生するガス圧力
によりガイド１９が変形する虞れを有し、またリッド２
１の取付片２２は、ガイド１９の内側から挿入されたボ
ルト２４により固着されているので、エアバッグ本体１
７の膨出時に、エアバッグ本体１７がボルト２４の頭部
に当たり、エアバッグ本体１７が破損する虞れを有して
いた。

【０００８】ボルト２４は取付片２２の外側に配設され
たリテーナ２６を介してナット２８止めされているが車
両等の振動によりボルト２４，ナット２８が緩み、この
ためボルト２４，ナット２８の緩み止め作業を必要と
し、組付工数が掛かり、またナット２８がリッド２１の
取付片２２の外側に位置し、ボルト２４がガイド１９の
内側から挿入されるため、リッド２１のセットが煩雑と
なる欠点を有していた。

【０００９】本発明の目的は、ガイドの強度を向上させ
ることができ、エアバッグ本体の膨出時にエアバッグ本
体がリッドの取付用のボルトやリテーナ等に当たること
がなく、エアバッグ本体が破損する虞れがなく、ボル
ト，ナットの緩み止め作業が不要で、組付工数を減少さ
せることができ、経済性及び安全性に優れたエアバッグ
装置を提供するものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は上述せる課題に
鑑みてなされたもので、請求項１に記載のエアバッグ装
置は、収納容器に収納固着されたガス発生器と、収納容
器のガス噴出用開口側に設けられたエアバッグ本体と、
前記収納容器に設けられたガイドと、前記ガス噴出用開
口側と対向する位置に設けられたリッドとを備え、該リ
ッドに設けられた取付片が前記ガイドに固着されるよう
になされたエアバッグ装置において、前記ガイドの外側
に凹状部を有するリテーナが固着され、該リテーナの凹
状部に前記リッドの取付片がリベット止めされているこ
とを特徴とする。

【００１１】本発明の請求項２に記載のエアバッグ装置
は、収納容器に収納固着されたガス発生器と、収納容器
のガス噴出用開口側に設けられたエアバッグ本体と、前
記収納容器に設けられたガイドと、前記ガス噴出用開口
側と対向する位置に設けられたリッドとを備え、該リッ
ドに設けられた取付片が前記ガイドに固着されるように
なされたエアバッグ装置において、前記ガイドに外側に
向かって突出する突部が形成され、該突部に前記リッド
の取付片がリベット止めされていることを特徴とする。

【００１２】

【作用】本発明の請求項１に記載のエアバッグ装置によ
れば、ガイドの外側に凹状部を有するリテーナが固着さ
れ、該リテーナの凹状部に前記リッドの取付片がリベッ
ト止めされているので、ガイドがリテーナにより補強さ
れ、またリベットがリテーナの凹状部の内側に収納さ
れ、ガイドの内側に突出することがなく、エアバッグ本
体の膨出時にリベット等に当たることがなく、エアバッ
グ本体が破損する虞れがない。また、ボルト，ナットの
緩み止め作業が不要で、組付工数を減少させることがで
きる。

【００１３】本発明の請求項２に記載のエアバッグ装置
によれば、ガイドに外側に向かって突出する突部が形成
され、該突部に前記リッドの取付片がリベット止めされ
ているので、リベットが突部の内部に収納され、ガイド
の内側に突出することがなく、エアバッグ本体の膨出時
にリベット等に当たることがなく、エアバッグ本体が破
損する虞れがない。また、ボルト，ナットの緩み止め作
業が不要で、組付工数を減少させることができ、更に部
品点数を減少させることができる。

【００１４】

【実施例】以下本発明に係るエアバッグ装置を図面を参
照して詳述する。図１〜図３には本発明の一実施例の概
略が夫々示されており、図６及び図７で説明した従来の
エアバッグ装置と対応する部分には同一符号を付してこ
れ以上の詳細説明はこれを省略する。

【００１５】エアバッグ装置３１はインストルメントパ
ネル側である助手席側のエアバッグ装置として説明する
が、ステアリング側またはサイドドア側及び後席側等を
固定側として取付けられるエアバッグ装置に用いること
もできる。

【００１６】図１に示す如く、エアバッグ装置３１の収
納容器１２はベースロアー１２ａと、ベースアッパー１
２ｂとから形成されている。べースアッパー１２ｂには
ガス噴出用開口１５が形成され、べースアッパー１２ｂ
のガス噴出用開口１５側であるべースアッパー１２ｂの
上部にエアバッグ本体１７がリテーナ等を介して固着さ
れていること前述の通りである。

【００１７】前記収納容器１２のベースロアー１２ａの
上端にガイド１９が上方に延びて形成され、このガイド
１９の外側に凹状部３５を有するリテーナ３３が固着さ
れている。リテーナ３３の凹状部３５の外側に前記リッ
ド２１の取付片２２の内側が当接するように配設されて
いる。

【００１８】前記リテーナ３３にはリベット用の透孔３
７が穿設され、この透孔３７と対向するリッド２１の取
付片２２に、リベット用の透孔３９が穿設されている。
リッド２１の取付片２２がリテーナ３３の凹状部３５に
夫々のリベット用の透孔３７，３９にリベット４１を打
ち込むことによりリベット４１止めされる。

【００１９】リベット４１は、本実施例では、図３に示
す如く、芯受け４３と、リベット芯４５とを有している
が、これに限定されるものではない。

【００２０】斯る構成によれば、ガイド１９がリテーナ
３３により補強され、またリベット４１の芯受け４３
と、リベット芯４５とがリテーナ３３の凹状部３５の内
側に収納され、ガイド１９の内側に突出することがな
く、エアバッグ本体１７の膨出時にリベット４１等に当
たることがない。

【００２１】図４及び図５には本発明の異なる実施例が
示されており、前述せる実施例と対応する部分には同一
符号を付してこれ以上の詳細説明はこれを省略するも、
前記リテーナ３３に凹状部３５を形成したものに代え
て、ガイド１９に外側に向かって突出する突部５１が形
成され、該突部５１に前記リッド２１の取付片２２がリ
ベット４１止めされているものである。

【００２２】斯る構成によれば、リベット４１が突部５
１の内部に収納され、ガイド１９の内側に突出すること
がなく、エアバッグ本体１７の膨出時にリベット４１等
に当たることがなく、エアバッグ本体１７が破損するの
を防止することができる。また、ボルト，ナットの緩み
止め作業が不要で、組付工数を減少させることができ、
更に部品点数を減少させることができる。

【００２３】また、図５に示す実施例においては、図４
に示す突部５１の下側に、即ちガイド１９の延長線上に
プレート５３を固着し、突部５１の下側を閉状態に構成
したものである。このプレート５３により、エアバッグ
本体１７の膨出時に突部５１の内側に当たることがな
く、エアバッグ本体の展開を阻害する虞れがない。

【００２４】

【発明の効果】以上が本発明に係るエアバッグ装置の一
実施例の構成であるが、本発明の請求項１に記載のエア
バッグ装置によれば、ガイドの外側に凹状部を有するリ
テーナが固着され、該リテーナの凹状部に前記リッドの
取付片がリベット止めされているので、ガイドがリテー
ナにより補強され、またリベットがリテーナの凹状部の
内側に収納され、ガイドの内側に突出することがなく、
エアバッグ本体の膨出時にリベット等に当たることがな
く、エアバッグ本体が破損する虞れがない。また、ボル
ト，ナットの緩み止め作業が不要で、組付工数を減少さ
せることができる。

【００２５】また、本発明の請求項２に記載のエアバッ
グ装置によれば、ガイドに外側に向かって突出する突部
が形成され、該突部に前記リッドの取付片がリベット止
めされているので、リベットが突部の内部に収納され、
ガイドの内側に突出することがなく、エアバッグ本体の
膨出時にリベット等に当たることがなく、エアバッグ本
体が破損する虞れがない。また、ボルト，ナットの緩み
止め作業が不要で、組付工数を減少させることができ、
更に部品点数を減少させることができ、軽量で、且つ経
済性及び安全性に優れたエアバッグ装置を得ることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るエアバッグ装置の要部の一部断面
図。

【図２】本発明に係るエアバッグ装置の斜視図。

【図３】本発明に係るリッドの取付片のリベット止め状
態の拡大断面図。

【図４】本発明に係るエアバッグ装置の異なる実施例の
一部断面図。

【図５】本発明に係るエアバッグ装置の異なる実施例の
一部断面図。

【図６】従来のエアバッグ装置の斜視図。

【図７】従来のエアバッグ装置の断面図。

【符号の説明】

１２ 収納容器 １２ａ ベースロアー １２ｂ ベースアッパー １３ ガス発生器 １５ ガス噴出用開口 １７ エアバッグ本体 １９ ガイド ２１ リッド ２１ａ 取付片 ３１ エアバッグ装置 ３３ リテーナ ３５ 凹状部 ３７ 透孔 ３９ 透孔 ４１ リベット ４３ 芯受け ４５ リベット芯 ５１ 突部 ５３ プレート

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 収納容器に収納固着されたガス発生器
   と、収納容器のガス噴出用開口側に設けられたエアバッ
   グ本体と、前記収納容器に設けられたガイドと、前記ガ
   ス噴出用開口側と対向する位置に設けられたリッドとを
   備え、該リッドに設けられた取付片が前記ガイドに固着
   されるようになされたエアバッグ装置において、前記ガ
   イドの外側に凹状部を有するリテーナが固着され、該リ
   テーナの凹状部に前記リッドの取付片がリベット止めさ
   れていることを特徴とするエアバッグ装置。
2. 【請求項２】 収納容器に収納固着されたガス発生器
   と、収納容器のガス噴出用開口側に設けられたエアバッ
   グ本体と、前記収納容器に設けられたガイドと、前記ガ
   ス噴出用開口側と対向する位置に設けられたリッドとを
   備え、該リッドに設けられた取付片が前記ガイドに固着
   されるようになされたエアバッグ装置において、前記ガ
   イドに外側に向かって突出する突部が形成され、該突部
   に前記リッドの取付片がリベット止めされていることを
   特徴とするエアバッグ装置。