JPH0747650Y2 - 組合せシール - Google Patents
組合せシールInfo
- Publication number
- JPH0747650Y2 JPH0747650Y2 JP1989037466U JP3746689U JPH0747650Y2 JP H0747650 Y2 JPH0747650 Y2 JP H0747650Y2 JP 1989037466 U JP1989037466 U JP 1989037466U JP 3746689 U JP3746689 U JP 3746689U JP H0747650 Y2 JPH0747650 Y2 JP H0747650Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sealing element
- lips
- housing
- combination seal
- lip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、相互に可動する二部材間に装着して該二部材
の内部と外部とを密封するシール装置に関し、具体的に
はシールの気密性の向上を目的とした組合せシールに関
する。
の内部と外部とを密封するシール装置に関し、具体的に
はシールの気密性の向上を目的とした組合せシールに関
する。
［従来の技術］ 従来、この種の複数の密封材を組合せて形成する密封構
造としては、米国特許第4460184号の組合せシールなど
がある。これは第２図に示すごとく、１個または複数個
のシールリップ６を設けたＬ字形の第１密封要素７と、
該第１密封要素７に相対する逆Ｌ字形第２密封要素８を
組合せ、この構造をもって内部よりの潤滑剤の漏れや塵
埃や泥水等の侵入を防止する。
造としては、米国特許第4460184号の組合せシールなど
がある。これは第２図に示すごとく、１個または複数個
のシールリップ６を設けたＬ字形の第１密封要素７と、
該第１密封要素７に相対する逆Ｌ字形第２密封要素８を
組合せ、この構造をもって内部よりの潤滑剤の漏れや塵
埃や泥水等の侵入を防止する。
［考案が解決しようとする課題］ しかし、この組合せシールは外部より侵入しようとする
泥水等に対し、シールリップ６は直接泥水等が付着しな
い摺動面で密封をなしてはいるが、シール内部にある程
度の泥水等の浸入を許しているためベアリングの停止時
および停止から運転を始めるときに該シールリップ６は
侵入した塵埃や砂等をかみ込み易く、こうなるとリップ
の摩耗量を増大させ発熱する等の不具合を発生させるな
どシール性に重大な悪影響を及ぼしていた。
泥水等に対し、シールリップ６は直接泥水等が付着しな
い摺動面で密封をなしてはいるが、シール内部にある程
度の泥水等の浸入を許しているためベアリングの停止時
および停止から運転を始めるときに該シールリップ６は
侵入した塵埃や砂等をかみ込み易く、こうなるとリップ
の摩耗量を増大させ発熱する等の不具合を発生させるな
どシール性に重大な悪影響を及ぼしていた。
これを解決するものとして、EP特許第65887A1号の組合
せシールが考えられた。
せシールが考えられた。
これは第３図のごとく、相対回転する断面Ｌ字形の第１
密封要素９と逆Ｌ字形の第２密封要素10とを持ち、該第
１密封要素９にシールリップ11、12、13を配設してお
り、該シールリップ11、12、13が外界に向かう経路と順
方向になる様形成されている組合せシールである。
密封要素９と逆Ｌ字形の第２密封要素10とを持ち、該第
１密封要素９にシールリップ11、12、13を配設してお
り、該シールリップ11、12、13が外界に向かう経路と順
方向になる様形成されている組合せシールである。
しかし、この組合せシールは外よりのシール性能に優れ
てはいるが、組立時の両密封要素９・10の軸方向位置ず
れによるサイドリップの締め代不適正、さらにはベアリ
ング側からのグリース等の流失に対しては十分な効果を
発揮しないなどの欠点があった。
てはいるが、組立時の両密封要素９・10の軸方向位置ず
れによるサイドリップの締め代不適正、さらにはベアリ
ング側からのグリース等の流失に対しては十分な効果を
発揮しないなどの欠点があった。
本考案は、これらの欠点を除去し外から侵入しようとす
る異物・泥水等の遮断に対して有効であり、内側から漏
れ出ようとするグリース等の潤滑剤に対しても防御手段
を有する組合せシールを開発したものである。
る異物・泥水等の遮断に対して有効であり、内側から漏
れ出ようとするグリース等の潤滑剤に対しても防御手段
を有する組合せシールを開発したものである。
［課題を解決するための手段］ 本考案は、第１図に示すように外周側のハウジング１に
固定される断面が略Ｌ字形状の第１密封要素２と、軸３
に固定される断面が略逆Ｌ字形状の第２密封要素４とを
組合せ、前記第１密封要素２と第２密封要素４に合成ゴ
ムあるいは合成樹脂等の弾性体からなるリップ５を複数
形成して相手密封要素と摺接せしめた組合せシールであ
って、前記第１密封要素２と第２密封要素４とに先端が
ハウジング１の奥方向と外部方向に背向する二重リップ
５・５′を形成してラジアル接触せしめ、該二重リップ
５・５′のハウジング１に対して外部方向に向く主リッ
プ5a・５′ａをハウジング１の奥方を向く副リップ5b・
５′ｂより締め代を大きく持たせたことを特徴としてい
る。
固定される断面が略Ｌ字形状の第１密封要素２と、軸３
に固定される断面が略逆Ｌ字形状の第２密封要素４とを
組合せ、前記第１密封要素２と第２密封要素４に合成ゴ
ムあるいは合成樹脂等の弾性体からなるリップ５を複数
形成して相手密封要素と摺接せしめた組合せシールであ
って、前記第１密封要素２と第２密封要素４とに先端が
ハウジング１の奥方向と外部方向に背向する二重リップ
５・５′を形成してラジアル接触せしめ、該二重リップ
５・５′のハウジング１に対して外部方向に向く主リッ
プ5a・５′ａをハウジング１の奥方を向く副リップ5b・
５′ｂより締め代を大きく持たせたことを特徴としてい
る。
［作用］ 本考案のこのような構造の組合せシールであるから、該
組合せシールが装着されると、第１図に示すように外側
に位置する第２密封要素４の二重リップ５特にその主リ
ップ5aが外部からの塵埃・泥水等を外方に押し出し、万
一浸入した泥水などを副リップ5bで得る空間内に押さえ
込む。さらに、内側に位置する第１密封要素２の二重リ
ップ５′が万一の密封手段となり、またその副リップ
５′ｂは内方に向いてラジアル接触するから内部の潤滑
油の保持・密封作用が高く、機関の運転・停止による内
外圧の変動に対しても強い密封構造となっている。
組合せシールが装着されると、第１図に示すように外側
に位置する第２密封要素４の二重リップ５特にその主リ
ップ5aが外部からの塵埃・泥水等を外方に押し出し、万
一浸入した泥水などを副リップ5bで得る空間内に押さえ
込む。さらに、内側に位置する第１密封要素２の二重リ
ップ５′が万一の密封手段となり、またその副リップ
５′ｂは内方に向いてラジアル接触するから内部の潤滑
油の保持・密封作用が高く、機関の運転・停止による内
外圧の変動に対しても強い密封構造となっている。
［実施例］ 本考案を実施するに、二重リップ５・５′の主リップ5a
・５′ａは副リップ5b・５′ｂより締め代を大きく持つ
よう構成するがその実施手段は様々であって、第１図で
示したようなリップ長さと厚みに差を持たせる形状のほ
か、主リップ5a・５′ａにスプリングあるいはリングな
どを装着するとかまたは弾性体の硬度・特性を変えて設
けるなどの方法がある。
・５′ａは副リップ5b・５′ｂより締め代を大きく持つ
よう構成するがその実施手段は様々であって、第１図で
示したようなリップ長さと厚みに差を持たせる形状のほ
か、主リップ5a・５′ａにスプリングあるいはリングな
どを装着するとかまたは弾性体の硬度・特性を変えて設
けるなどの方法がある。
［考案の効果］ 以上の説明のように、本考案の組合せシールはラジアル
接触する締め代の大きい主リップ5a・５′ａを二個設け
たことにより高い密封性能を有する。特にこの主リップ
5a・５′ａはアキシャル方向の追随性が大幅に向上し密
封力の変動が極めて少ない。また、前記二重リップ５・
５′はいずれも相手要素に軸方向の組付け精度を要しな
いラジアル接触するものであり径方向空間を多く必要と
するサイド接触しないから組合せシールの外・内径差を
小さく設計でき高い汎用性を持つものとなる。
接触する締め代の大きい主リップ5a・５′ａを二個設け
たことにより高い密封性能を有する。特にこの主リップ
5a・５′ａはアキシャル方向の追随性が大幅に向上し密
封力の変動が極めて少ない。また、前記二重リップ５・
５′はいずれも相手要素に軸方向の組付け精度を要しな
いラジアル接触するものであり径方向空間を多く必要と
するサイド接触しないから組合せシールの外・内径差を
小さく設計でき高い汎用性を持つものとなる。
第１図は本考案の組合せシールの一実施例を表す断面図
である。第２図および第３図は従来の組合せシールの断
面図である。 １……ハウジング、２……第１密封要素、３……軸、４
……第２密封要素、５……二重リップ、5a……主リッ
プ、5b……副リップ
である。第２図および第３図は従来の組合せシールの断
面図である。 １……ハウジング、２……第１密封要素、３……軸、４
……第２密封要素、５……二重リップ、5a……主リッ
プ、5b……副リップ
Claims (1)
- 【請求項１】ハウジング１に固定される断面が略Ｌ字形
状の第１密封要素２と、軸３に固定される断面が略逆Ｌ
字形状の第２密封要素４とを組合せ、 前記第１密封要素２と第２密封要素４に弾性体からなる
リップ５を複数形成して相手密封要素と摺接せしめた組
合せシールにおいて； 前記第１密封要素２と第２密封要素４とに先端がハウジ
ング１の奥方向と外部方向に背向する二重リップ５・
５′を形成してラジアル接触せしめ、 該二重リップ５・５′のハウジング１に対して外部方向
に向く主リップ5a・５′ａをハウジング１の奥方を向く
幅リップ5b・５′ｂより締め代を大きく持たせたことを
特徴とする組合せシール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989037466U JPH0747650Y2 (ja) | 1989-03-30 | 1989-03-30 | 組合せシール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989037466U JPH0747650Y2 (ja) | 1989-03-30 | 1989-03-30 | 組合せシール |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02127859U JPH02127859U (ja) | 1990-10-22 |
| JPH0747650Y2 true JPH0747650Y2 (ja) | 1995-11-01 |
Family
ID=31544602
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989037466U Expired - Fee Related JPH0747650Y2 (ja) | 1989-03-30 | 1989-03-30 | 組合せシール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0747650Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4735798B2 (ja) * | 2004-05-11 | 2011-07-27 | Ｎｏｋ株式会社 | 密封装置 |
| JP2007107674A (ja) * | 2005-10-17 | 2007-04-26 | Uchiyama Mfg Corp | 密封装置 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3309538C2 (de) * | 1983-03-17 | 1986-05-28 | Fa. Carl Freudenberg, 6940 Weinheim | Dichtung |
| JPS60159270U (ja) * | 1984-03-30 | 1985-10-23 | エヌオーケー株式会社 | オイルシ−ル |
| FR2630179B1 (fr) * | 1988-04-14 | 1991-03-29 | Procal | Joint d'etancheite en cartouche |
-
1989
- 1989-03-30 JP JP1989037466U patent/JPH0747650Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02127859U (ja) | 1990-10-22 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |