JPH0747314A - 長尺鋼材の自動塗装設備 - Google Patents

長尺鋼材の自動塗装設備

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JPH0747314A
JPH0747314A JP5192649A JP19264993A JPH0747314A JP H0747314 A JPH0747314 A JP H0747314A JP 5192649 A JP5192649 A JP 5192649A JP 19264993 A JP19264993 A JP 19264993A JP H0747314 A JPH0747314 A JP H0747314A
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JP
Japan
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coating
long
steel material
gun
long steel
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Application number
JP5192649A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Tsunetsugu
哲也 常次
Seiichi Sunakawa
誠一 砂川
Akishi Noda
晃史 野田
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Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長尺鋼材を連続して自動的に塗装する。 【構成】 搬送台車5A〜5Cによりパスライン1に沿って
長さ方向に搬送するI型鋼2を、鋼材形状検出器9およ
びスチフナ検出器により検出し、エアカーテンにより遮
蔽された塗装室12に移動させて、制御装置81により前
記検出値に基づいて駆動される複数の塗装ガンを有する
塗装装置13A,13B により、I型鋼2を塗装する。 【効果】 断面形状の異なる多種類の長尺鋼材に対応で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばスチフナ等の
補強材や突出物が取り付けられたH型鋼やI型鋼等の長
尺鋼材を自動的に塗装する塗装設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、長尺材を自動的に塗装する設備と
しては、長尺材のパスラインの周囲所定位置に、複数の
塗装ガンを配置しておき、パスラインに沿って長尺材を
移動させるとともに、複数の塗装ガンから塗料を噴射し
て長尺材の外面を塗装していた。また反対に、長尺材に
沿って移動自在な台車に複数の塗装ガンを取り付け、塗
装ガンから塗料を吹き付けながら台車を長尺材に沿って
走行させ、塗装を行なうものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記塗装設備
では、同一形状の長尺材を塗装する場合には問題がない
が、多種類の寸法の長尺材を塗装する場合には、品種が
変わるたびに塗装ガンの位置や噴射方向をセッティング
しなければならず、多品種の塗装には不向きであった。
また、長尺材に突出物が取り付けられている場合には、
塗装ガンと干渉するため、塗装できないという問題があ
った。
【0004】本発明は、上記問題点を解決して、多品種
の長尺鋼材にそれぞれ対応して良好に塗装できるととも
に、突出物があっても塗装可能な長尺鋼材の自動塗装設
備を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の長尺鋼材の自動塗装設備は、パスラインに
沿って長尺鋼材を長さ方向に移動させる搬送装置を設
け、前記パスラインの入口側に、長尺鋼材の断面形状寸
法を検出する鋼材形状検出器と、長尺鋼材に取り付けら
れた突出物を検出する突出物検出器とを配置し、パスラ
インの出口側に長尺鋼材の通過を許すとともに空気中の
塗料粒子の放出を防止する遮蔽装置を有する塗装室を配
置し、この塗装室内でパスラインの両側に、複数の塗装
ガンを昇降自在で出退自在に設けた左右一対の塗装装置
を配置し、前記搬送装置に設けた長尺鋼材の位置検出器
と鋼材形状検出器および突出物位置検出器の信号に基づ
いて、塗装装置の塗装ガンを作動させるとともに塗装ガ
ンを長尺鋼材側に出退移動および昇降移動させ、さらに
搬送装置を操作する制御装置を設けたものである。
【0006】また、上記構成の塗装装置の塗装ガンを、
塗装装置の塗装ガンを、上部に配置されて長尺鋼材に対
して斜め上方から塗料を吹き付ける上面用塗装ガンと、
中間部に配置されて長尺鋼材に対して水平方向から塗料
を吹き付ける側面用塗装ガンと、下部に配置されて長尺
鋼材に対して斜め下方から塗料を吹き付ける下面用塗装
ガンとで構成し、前記上面用塗装ガンと側面用塗装ガン
と下面用塗装ガンとを、パスラインに直交する垂直平面
内に配置するとともに、各塗装ガンの噴射方向が前記垂
直平面内の1点で交差するように配置したものである。
【0007】さらに、側面用塗装ガンを水平軸心回りに
回動自在としたものである。
【0008】
【作用】上記構成において、搬送装置によりパスライン
に沿って長さ方向に移動される長尺鋼材は、入口側で鋼
材形状検出器により長尺鋼材の断面形状寸法が検出され
るとともに、突出物検出器により長尺鋼材に取り付けら
れた部材の大きさや位置が検出され、これらの検出デー
タが制御装置に入力される。さらに長尺鋼材が移動され
て塗装室に入り、塗装装置の塗装ガンから噴射される塗
料により塗装され、制御装置により搬送装置操作されて
長尺鋼材の移動速度が制御されるとともに、塗装ガンの
起動停止と移動および噴射方向が制御されて長尺鋼材の
外面がむらなく塗装される。また、突出物があっても突
出物検出器の信号により塗装ガンが後退させることがで
きるので、塗装が可能となる。
【0009】上記構成によれば、多品種の長尺鋼材に対
応して塗装ガンの位置を制御することができるので、良
好に塗装できるとともに、遮蔽装置により遮蔽された塗
装室内で塗装を行なうことから、作業環境を悪化させる
こともない。また長尺鋼材に突出物があっても塗装ガン
を確実に退避させることができる。
【0010】また、上面用塗装ガンと側面用塗装ガンと
下面用塗装ガンとを同一垂直面内で園噴射方向が垂直面
上の1点で交差するように配置したことにより、上面用
塗装ガンと下面用塗装ガンを突出移動または後退移動さ
せて、長尺鋼材で水平に張り出したたとえばI型鋼のフ
ランジの上下面を一度に塗装し、さらにその動作に連続
して側面用塗装ガンを昇降移動させて、長尺鋼材の側面
たとえばI型鋼のウェブを塗装し、さらに連続して上面
用塗装ガンと下面用塗装ガンの後退移動または突出移動
でたとえばフランジの上下面を一度に塗装することによ
り、極めて単純な連続動作でI型鋼やH型鋼を両側面側
からそれぞれ全周囲にわたって塗装することができる。
したがって、長尺鋼材を移動させた状態で容易に連続塗
装することができて作業効率がよく、これにより塗装装
置の駆動部や制御装置のプログラムを大幅に簡略化する
ことができる。また、上面用塗装ガンと下面用塗装ガン
を傾斜させて塗装面に対して傾斜角度をもって塗料を吹
き付けるように構成したので、上面用塗装ガンと下面用
塗装ガンを長尺鋼材から離れた位置に配置して塗装する
ことができ、長尺鋼材に取り付けられた突出物への干渉
を少なくすることができる。
【0011】さらに、側面用塗装ガンを後方に傾斜させ
て、たとえばI型鋼のフランジ間に取り付けられたスチ
フナ等の補強材や突出物の前面を塗装することができる
とともに、側面用塗装ガンを前方に傾斜させて、補強材
や突出物の後面を塗装することができ、補強材や突出物
を取り付けた多種の形状の長尺鋼材に対応することがで
きる。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る梁自動塗装設備の一実施
例を図面に基づいて説明する。図1および図2におい
て、1はI型鋼(長尺鋼材)2を長さ方向に搬送して塗
装を行なうパスラインで、パスライン1に沿って床面3
に敷設された左右一対の走行レール4に案内されて移動
自在な複数の搬送台車5A〜5Cにより長尺鋼材を移動
させる搬送装置6が設けられている。そして、パスライ
ン1の入口側から順に、長尺鋼材搬入部7、I型鋼2が
規定寸法内かどうかを判断するエリアセンサ8、I型鋼
2の寸法を検出する鋼材形状検出器(突出物検出器兼
用)9、I型鋼2の通過を許すとともに空気中の塗料粒
子の放出を防止する遮蔽装置11を備えた塗装室12、
この塗装室12内に設けられた左右一対の塗装装置13
A,13Bおよび長尺鋼材搬出部14がそれぞれ配置さ
れている。
【0013】前記I型鋼2は、図3に示すように、ウェ
ブWの上下に上下フランジUF,DFが取り付けられた
I型状断面で、所定位置の上下フランジUF,DF間に
補強材であるスチフナSが取り付けられている。
【0014】以下この梁自動塗装設備の詳細を説明す
る。前記搬送装置5は、搬送台車4A〜4Cと、先頭の
搬送台車5Aを走行駆動する走行駆動装置21とで構成
されており、この走行駆動装置21は、パスライン1の
出口端部に設けられて走行用モーター22により回転さ
れる駆動シーブ23と、走行レール3の長尺鋼材搬入部
7の床面3に配置された受動シーブ24と、駆動シーブ
23と受動シーブ24に巻張されて両端が先頭の搬送台
車4Aに連結された駆動用ワイヤロープ25とで構成さ
れている。また、走行用モーター22の駆動軸には、ロ
ータリーエンコーダーからなる位置検出器26が設けら
れて、搬送台車4Aの移動距離すなわちI型鋼2の位置
を検知することができる。また、前記搬送台車4A〜4
Cは、図3に示すように、台車本体27の四隅に走行レ
ール4に案内される走行車輪28が回転自在に配置さ
れ、台車本体27上の中央部にはパスライン1に沿う板
上の垂設板29を介して載置台30が設けられている。
【0015】エリアセンサ8は、図4に示すように、パ
スライン1を囲む門型フレーム31の両側部に、取付材
31aを介して一定範囲の検出エリア32を形成する上
下高さ用光電検出器33U,33Dと左右幅用光電検出
器33R,33Fが設けられており、検出エリア32を
越える規定外寸法のI型鋼2が搬入されるのが防止され
ている。
【0016】鋼材形状検出器9は、図5に示すように、
パスライン1を囲む門型フレーム34の支柱34a下部
に、センサ取付アーム35が対向して突設されており、
これらセンサ取付アーム35とこれに対向する天フレー
ム34bとに配置されたI型鋼2の上下フランジUF,
DFを検出する光電式幅検出器36と、両支柱34aに
配置されてI型鋼2の高さを検出する光電式高さ検出器
37とで構成され、連続した検出により、I型鋼2に取
り付けられた突出物も検出することができる。また、支
柱34aの光電式高さ検出器37の下部に、スチフナS
の位置を検出する超音波式のスチフナ検出器10が配置
されている。
【0017】遮蔽装置11を備えた塗装室12には、図
3に示すように、走行レール4とこれを走行する搬送台
車4A〜4Cの台車本体27を覆うカバー体39が設け
られており、垂設板29が通過可能な通過スリット39
aに、垂設板29に摺接する可撓性シール板40が取り
付けられている。また、I型鋼2の入口および出口には
エアカーテンを形成するエアシール装置からなる遮蔽装
置11がそれぞれ設けられ、塗装中に飛散する塗料粒子
の拡散を防止している。さらに塗装室12内の空気を塗
料粒子を除去して清浄空気のみを排出するフィルター4
2および排気ファン43が設けられている。
【0018】この塗装室12内に配置される左右一対の
塗装装置13A,13Bは、パスライン1の両側で搬送
方向に少し位置ずれして配置されており、同一構造に形
成されている。この塗装装置13は、図6〜図10に示
すように、基台51にパスライン1と直交する水平方向
に配設された左右一対のガイドレール52に案内されて
I型鋼2に対して接近離間自在な昇降機ボックス53
と、この昇降機ボックス53をガイドレール52に沿っ
て移動させる退避用シリンダー装置54と、昇降機ボッ
クス53内に配置された昇降シリンダー装置55により
昇降駆動される作業アーム56と、作業アーム56の先
端部に設けられた3つの塗装ガン57,58,59とを
具備している。
【0019】すなわち、塗装室12内の床面3に設置さ
れた基台51には、互いに対向する内面にガイドレール
52が突設されている。そして、昇降機ボックス53の
底面四隅に配置された上下ローラー61,62がこのガ
イドレール52の上下面に当接され、さらにサイドロー
ラー63がガイドレール52の端面に当接されて昇降機
ボックス53が移動自在に案内されている。そして、基
台51の一側部に退避用シリンダー装置54が取り付け
られ、ピストンロッドが昇降機ボックス53の下部に連
結されて、昇降機ボックス53をI型鋼2に対して出退
移動させることができる。
【0020】また、昇降機ボックス53内には、一側面
側に左右一対の昇降用レール64が配設され、この昇降
用レール64に昇降用ローラー65を介して昇降体66
が昇降自在に配置されている。そしてこの昇降体66
に、昇降機ボックス53内に配置された昇降用シリンダ
ー装置55のピストンロッド55aが連結部材を介して
連結され、また昇降機ボックス53の一側面に上下方向
に形成された昇降用スリット68に昇降自在に嵌合され
た支持部材69を介して、作業アーム56が支持され.
いる。67は昇降体66との間に転向シーブ67aを介
して索体67bにより連結されたバランスウェイト、7
0は両端部が支持部材69に連結された無端状の帯状シ
ール材で、昇降機ボックス53内に配置された複数のガ
イドローラー71に案内されて移動自在に巻張され、支
持部材69の昇降に伴い変動する昇降用スリット68の
開放部を覆って内部に塗料粒子が入り込まないようにす
るものである。
【0021】作業アーム56の先端部には、図9,図1
0に示すように、上部に配置されてフランジUFの上面
に斜め上方から45°の角度で側方から塗料を吹き付け
る上面用塗装ガン57と、中間部に配置されてウェブW
に水平方向に側方から塗料を吹き付ける側面用塗装ガン
58と、下部に配置されてフランジDFの下面に斜め下
方から45°の角度で側方から塗料を吹き付ける下面用
塗装ガン59がそれぞれ配置されている。そして、これ
ら各塗装ガン57,58,59は、パスライン1に直交
する同一垂直平面内に配置されるとともに、各塗装ガン
57,58,59の噴射方向が前記垂直平面内の交点P
で交差するように設定されている。さらに、各塗装ガン
57,58,59の内、上面用塗装ガン57および下面
用塗装ガン59がI型鋼2側に出退自在で、噴射方向の
交点Pが側面用塗装ガン58の噴射方向に沿って移動可
能に構成されている。また、側面用塗装ガン58が垂直
軸心回りに前後に45°ずつ90°の範囲で回動自在
で、I型鋼2に取り付けられたスチフナSの前後面をそ
れぞれ塗装可能に構成されている。
【0022】すなわち、作業アーム56のケーシング5
6aの先端前部には、ガン取付部56bが突設され、こ
のガン取付部56bに上下方向に貫通された支持穴内に
垂直軸72が回転自在に配置されている。この垂直軸7
2の上端部にはガンブラケット73を介して側面用塗装
ガン58が取り付けられ、垂直軸72のガン取付部56
b内には回動用アーム74が固定されている。ケーシン
グ56a内の先端側には回動用シリンダー装置75が配
置され、回動用シリンダー装置75のピストンロッドが
回動用アーム74の先端部にピン連結されている。した
がって、この回動用シリンダー装置75を伸縮させるこ
とにより、回動用アーム74を介して垂直軸72を回動
させ、側面用塗装ガン58を垂直軸72を中心に前後に
45°ずつ90°の範囲で回動自在させてその噴射方向
を前後に変向させることができる。
【0023】また、ケーシング56a内後部側には、水
平方向に配設された3本のガイドロッド76aに沿って
移動する出退用ロッドレスシリンダー76が設けられて
おり、この出退用ロッドレスシリンダー76に連結され
ケーシング56aを貫通して前方に突出する出退ロッド
77の先端部には、クランク状に折り曲げられた上下ガ
ン支持ロッド78U,78Dを介して上面用塗装ガン5
7および下面用塗装ガン59が側面用塗装ガン58を含
む同一垂直平面内で45°傾斜して取り付けられてい
る。したがって、出退用ロッドレスシリンダー76をガ
イドロッド76aに沿って移動させることにより、上面
用塗装ガン57と下面用塗装ガン59を出退ロッド77
および上下ガン支持ロッド78U,78Dを介して出退
移動させることができる。
【0024】この梁自動塗装装置には、I型鋼2の位置
検出器26、エリアセンサ8、鋼材形状検出器9および
スチフナ検出器10の検出信号が入力され、これらの信
号に基づいて、搬送装置6の搬送用モーター22、塗装
装置13A,13Bの退避用シリンダー装置54、昇降
用シリンダー装置55、回動用シリンダー装置75、出
退用ロッドレスシリンダー76、各塗装ガン57,5
8,59を操作する制御装置81が設けられている。
【0025】次にこの梁自動塗装装置による塗装作業を
説明する。 (1)長尺鋼材搬入部7にクレーン等を使用してI型鋼
2を搬入し、I型鋼2の先端部(および中間部)ならび
に後端部をそれぞれ搬送台車5A,5B(,5C)の載
置台30上に支持させる。
【0026】(2)搬送装置6の走行用モーター22を
起動し駆動用ワイヤロープ25を介して先頭の搬送台車
5Aを移動させ、I型鋼2をパスライン1に沿って出口
側に移動させる。そして、エリアセンサ8により、この
I型鋼2とI型鋼2に取り付けられた部材が検出エリア
32の範囲かどうか確認し、ついで鋼材形状検出器8に
より、I型鋼2の高さと上下フランジUF,DFの幅、
さらにスチフナSの取り付け位置が検出されて制御装置
81に入力される。また同時に鋼材形状検出器8により
I型鋼2に設けられた突出物が検知される。
【0027】(3)I型鋼2が塗装室12に入ると、入
力された検出データに基づいて制御装置81から操作信
号が搬送装置6および2台の塗装装置13A,13Bに
出力され、各塗装ガン57,58,59から塗料がI型
鋼2に向かって噴射されて、I型鋼2の外面が順次塗装
される。また、I型鋼2に突出物があり、塗装ガン5
7,58,59と接触するおやそれがある場合には、突
出物が接近した位置で退避用シリンダー装置55により
昇降機ボックス53を後退させて塗装ガン57,58,
59を後退させる。
【0028】(4)さらに塗装室12から長尺鋼材搬出
部14に移動されて塗装が完了すると、クレーン等によ
り搬送台車5A,5B,5C上から搬出される。
【0029】次にこのI型鋼2の塗装手順の一例を図1
1(A)〜(C)および図12(A)〜(D)を参照し
て説明する。まず、スチフナSが設けられていない部分
では、搬送装置6によりI型鋼2を所定速度で移動させ
た状態で塗装を行なう。
【0030】(a)図11(A)に実線で示すように、
作業アーム56を上昇させて側面用塗装ガン58を上フ
ランジUFに対向させるとともに、上面用および下面用
塗装ガン57,59を後退させた位置から、上面用およ
び下面用塗装ガン57,59を起動して塗料を上フラン
ジUFに吹き付け、さらに出退用ロッドレスシリンダー
76を駆動して上面用および下面用塗装ガン57,59
を仮想線位置まで突出移動させることにより、上フラン
ジUFの端面と上面および下面を塗装する。
【0031】(b)図11(B)に実線で示すように、
上面用および下面用塗装ガン57,59の吹き付けを終
了後、昇降用シリンダー装置55を進展させて作業アー
ム56を下降させるとともに、側面用塗装ガン58を起
動して塗料をウェブWに吹き付け、仮想線まで下降させ
てウェブWを上方から下方に塗装する。
【0032】(c)図11(C)に実線で示すように、
側面用塗装ガン58の吹き付けを終了後、上面用および
下面用塗装ガン57,59を起動して塗料を下フランジ
DFに吹き付けるとともに、出退用ロッドレスシリンダ
ー76を駆動して上面用および下面用塗装ガン57,5
9を仮想線位置まで後退移動させることにより、下フラ
ンジDFの上面および下面と端面とを塗装する。
【0033】(d)つぎに(c)から(a)に逆方向に
塗装を行ない、これを繰り返すことにより、2台の塗装
装置13A,13Bを使用して連続してI型鋼2の全側
面を全長にわたって塗装することができる。
【0034】なお、I型鋼2に塗装ガン57,58,5
9が接触するような突出物がある場合には、検出信号ま
たは予め入力されたデータにより、対応位置で退避シリ
ンダー装置54が伸展されて塗装ガン57,58,59
が後退される。
【0035】次にスチフナSが設けられている場合に
は、 (e)図12(A)(B)に実線で示すように、スチフ
ナSから所定距離L前方位置で搬送装置6によるI型鋼
2の搬送を停止し、回動用シリンダー装置75を収縮し
て側面用塗装ガン58を後方に45°回転させ、側面用
塗装ガン58を起動して塗料をスチフナSに吹き付ける
とともに、昇降用シリンダー装置55を進展させて側面
用塗装ガン58を上昇位置から仮想線まで下降させ、さ
らに側面用塗装ガン58を上昇させて一往復され、スチ
フナSの側端面を含む前面全体が塗装される。
【0036】(f)図12(C)(D)に実線で示すよ
うに、スチフナSから所定距離L後方位置で搬送装置6
によるI型鋼2の搬送を停止し、回動用シリンダー装置
75を進展して側面用塗装ガン58を後方に45°回転
させ、上記(e)と同様の動作を行なってスチフナSの
後面全体を塗装する。
【0037】上記実施例によれば、鋼材形状検出器9に
おいて光電式幅検出器36および光電式高さ検出器37
により、上下フランジUF,DFの幅およびI型鋼2の
高さを検出するとともに突出物を検出し、さらに超音波
式スチフナ検出器10により、I型鋼2に取り付けられ
たスチフナSを検出し、これらのデータに基づいて、制
御装置81により、各塗装ガン57,58,59の昇降
移動、出退移動および側面用塗装ガン58の回動を行う
ことにより、多種類の断面形状の長尺鋼材に対応して自
動的に塗装ガン57,58,59を移動させるとともに
噴射方向を制御して、全体を均一に塗装することができ
る。また、上面用塗装ガン57と下面用塗装ガン59を
傾斜させてフランジUF,DFの上下面に対して45°
の傾斜角度をもって塗料を吹き付けるように構成したの
で、上面用塗装ガン57と下面用塗装ガン59をI型鋼
2から離れた位置に配置して塗装することができ、I型
鋼2に取り付けられた突出物への干渉を少なくすること
ができる。さらに塗装ガン57,58,59に干渉する
突出物があっても、退避シリンダー装置54により塗装
ガン57,58,59を確実に後退させることができて
衝突することもない。
【0038】また、上面用塗装ガン57と側面用塗装ガ
ン58と下面用塗装ガン59とを、同一垂直平面内に噴
射方向が垂直平面内の1点で交差するように設けたこと
により、上面用塗装ガン57と下面用塗装ガン59を突
出移動または後退移動させて、上フランジFUの上下面
を一度に塗装し、さらに連続して側面用塗装ガン58を
昇降移動させてウェブWを塗装し、さらに上面用塗装ガ
ン57と下面用塗装ガン59の後退移動または突出移動
により下フランジDFの上下面を一度に塗装し、これを
逆方向に繰り返すことにより、I型鋼2を移動させた状
態でフランジUF,DFとウェブWからなる複雑な長尺
鋼材であっても、側面全体を、塗装ガン(合計6個)で
単純な連続動作で効率よくむらなく塗装することができ
る。
【0039】さらに、回動用シリンダー装置75を駆動
して側面用塗装ガン58を垂直軸72を中心に回動さ
せ、塗料の噴射方向前後方向に変向させることにより、
スチフナSの前後面を塗装することができ、スチフナ等
の補強材や突出物を取り付けた多種の長尺鋼材に対応す
ることができる。
【0040】また、搬送台車5A〜5Cを、台車本体2
7上の中央部にパスライン1に沿う垂設板29を介して
載置台30を設けたので、塗装室12内で垂設板29が
通過可能な通過スリット39aを有するカバー体39が
設けて台車本体27を覆うとともに、通過スリット39
aに垂設板29に摺接する可撓性シール板40が取り付
けることにより、塗装室12における台車本体27への
塗料の付着を効果的に防止することができる。
【0041】なお、上記実施例において、搬送装置6を
床面3を走行する搬送台車5A〜5Cを使用したが、天
井に配設したレールに沿って移動自在で、I型鋼2を吊
り下げて搬送する搬送装置であってもよい。
【0042】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明の長尺鋼材の
自動塗装装置によれば、多品種の長尺鋼材に対応して塗
装ガンの位置を制御することができるので、良好に塗装
できるとともに、遮蔽装置により遮蔽された塗装室内で
塗装を行なうことから、作業環境を悪化させることもな
い。また長尺鋼材に突出物があっても塗装ガンを確実に
退避させることができる。
【0043】また、上面用塗装ガンと側面用塗装ガンと
下面用塗装ガンとを同一垂直面内で園噴射方向が垂直面
上の1点で交差するように配置したことにより、上面用
塗装ガンと下面用塗装ガンを突出移動または後退移動さ
せて、長尺鋼材で水平に張り出したたとえばI型鋼のフ
ランジの上下面を一度に塗装し、さらにその動作に連続
して側面用塗装ガンを昇降移動させて、長尺鋼材の側面
たとえばI型鋼のウェブを塗装し、さらに連続して上面
用塗装ガンと下面用塗装ガンの後退移動または突出移動
でたとえばフランジの上下面を一度に塗装することによ
り、極めて単純な連続動作でI型鋼やH型鋼を両側面側
からそれぞれ全周囲にわたって塗装することができる。
したがって、長尺鋼材を移動させた状態で容易に連続塗
装することができて作業効率がよく、これにより塗装装
置の駆動部や制御装置のプログラムを大幅に簡略化する
ことができる。また、上面用塗装ガンと下面用塗装ガン
を傾斜させて塗装面に対して傾斜角度をもって塗料を吹
き付けるように構成したので、上面用塗装ガンと下面用
塗装ガンを長尺鋼材から離れた位置に配置して塗装する
ことができ、長尺鋼材に取り付けられた突出物への干渉
を少なくすることができる。
【0044】さらに、側面用塗装ガンを後方に傾斜させ
て、たとえばI型鋼のフランジ間に取り付けられたスチ
フナ等の補強材や突出物の前面を塗装することができる
とともに、側面用塗装ガンを前方に傾斜させて、補強材
や突出物の後面を塗装することができ、補強材や突出物
を取り付けた多種の形状の長尺鋼材に対応することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る梁自動塗装装置の一実施例を示す
全体概略平面図である。
【図2】同梁自動塗装装置を示す全体概略側面図であ
る。
【図3】同梁自動塗装装置の搬送台車を示す正面図であ
る。
【図4】同梁自動塗装装置のエリアセンサを示す正面図
である。
【図5】同梁自動塗装装置の鋼材形状検出器を示す正面
図である。
【図6】同梁自動塗装装置の塗装装置を示す正面部分断
面図である。
【図7】同梁自動塗装装置の塗装装置を示す側面部分断
面図である。
【図8】同梁自動塗装装置の塗装装置を示す平面であ
る。
【図9】同塗装装置の作業アームを示す正面断面図であ
る。
【図10】同塗装装置の作業アームを示す平面断面図で
ある。
【図11】(A)〜(C)はそれぞれ同塗装装置による
I型鋼の塗装作業を説明する正面図である。
【図12】(A)〜(D)はそれぞれ同塗装装置による
スチフナの塗装作業を説明する正面および平面断面図で
ある。
【符号の説明】
1 パスライン 2 I型鋼 W ウェブ UF 上フランジ DF 下フランジ S スチフナ 4 走行レール 5A〜5C 搬送台車 6 搬送装置 8 エリアセンサ 9 鋼材形状検出器 10 スチフナ検出器 11 遮蔽装置 12 塗装室 13A,13B 塗装装置 21 走行駆動部 22 走行用モーター 25 駆動用ワイヤロープ 26 位置検出器 36 光電式幅検出器 37 光電式高さ検出器 38 スチフナ検出器 53 昇降機ボックス 54 退避用シリンダー装置 55 昇降用シリンダー装置 56 作業アーム 57 上面用塗装ガン 58 側面用塗装ガン 59 下面用塗装ガン 72 垂直軸 74 回動用アーム 75 回動用シリンダー装置 76 出退用ロッドレスシリンダー 81 制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パスラインに沿って長尺鋼材を長さ方向
    に移動させる搬送装置を設け、 前記パスラインの入口側に、長尺鋼材の断面形状寸法を
    検出する鋼材形状検出器と、長尺鋼材に取り付けられた
    突出物を検出する突出物検出器とを配置し、 パスラインの出口側に長尺鋼材の通過を許すとともに空
    気中の塗料粒子の放出を防止する遮蔽装置を有する塗装
    室を配置し、 この塗装室内でパスラインの両側に、複数の塗装ガンを
    昇降自在で出退自在に設けた左右一対の塗装装置を配置
    し、 前記搬送装置に設けた長尺鋼材の位置検出器と、鋼材形
    状検出器および突出物位置検出器の信号に基づいて、塗
    装装置の塗装ガンを作動させるとともに、塗装ガンを長
    尺鋼材側に出退移動および昇降移動させ、さらに搬送装
    置を操作する制御装置を設けたことを特徴とする長尺鋼
    材の自動塗装設備。
  2. 【請求項2】 塗装装置の塗装ガンを、 上部に配置されて長尺鋼材に対して斜め上方から塗料を
    吹き付ける上面用塗装ガンと、 中間部に配置されて長尺鋼材に対して水平方向から塗料
    を吹き付ける側面用塗装ガンと、 下部に配置されて長尺鋼材に対して斜め下方から塗料を
    吹き付ける下面用塗装ガンとで構成し、 前記上面用塗装ガンと側面用塗装ガンと下面用塗装ガン
    とを、パスラインに直交する垂直平面内に配置するとと
    もに、各塗装ガンの噴射方向が前記垂直平面内の1点で
    交差するように配置したことを特徴とする請求項1記載
    の長尺鋼材の自動塗装設備。
  3. 【請求項3】 側面用塗装ガンを水平軸心回りに回動自
    在としたことを特徴とする請求項2記載の長尺鋼材の自
    動塗装設備。
JP5192649A 1993-08-04 1993-08-04 長尺鋼材の自動塗装設備 Pending JPH0747314A (ja)

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