JPH074603A - ごみ焼却発電装置 - Google Patents

ごみ焼却発電装置

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JPH074603A
JPH074603A JP14520793A JP14520793A JPH074603A JP H074603 A JPH074603 A JP H074603A JP 14520793 A JP14520793 A JP 14520793A JP 14520793 A JP14520793 A JP 14520793A JP H074603 A JPH074603 A JP H074603A
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turbine
gas turbine
pressure
gas
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JP14520793A
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Motohiko Sue
元彦 須恵
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E20/16Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]

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  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガスタービンの排熱を利用して蒸気タービン
に供給するシステムを、ガスタービンの停止時にも効率
よく運転する。 【構成】 ガスタービン13の稼動時には、排熱ボイラ
14によって焼却炉ボイラ11から発生する蒸気を過熱
して蒸気タービン15を駆動する。ガスタービン13の
停止時には、ガバナ15cの設定する蒸気タービン15
の入口設定圧力を低下させる。さらに、蒸気タービン1
5を高圧タービン部15dと低圧タービン部15eとの
混気タービンとし、蒸気溜18からの蒸気の一部を低圧
タービン部15eに供給する。これによって蒸気の湿り
度に余裕が生じるときには、通風ファン16aを駆動す
るなどによって、復水器16の復水温度を下げ、蒸気タ
ービン15の出口圧力を低下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスタービンと組合わ
せて熱効率の向上を図るごみ焼却発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、既存プラントの排熱によって
蒸気を発生させ、発生した飽和蒸気をガスタービン排気
によって過熱し、高温蒸気として蒸気タービンに導いて
発電するシステムは、種々提案されている。本件出願人
も、「ガスタービンと組合せた冶金炉排ガス顕熱回収発
電設備」を特願平4−170023として、「ガスター
ビンと組合せたセメント廃熱回収発電設備」を特願平4
−170024として、それぞれ出願済である。ごみ焼
却発電プラントの熱効率向上のため、ごみ焼却炉ボイラ
で発生した蒸気を、ガスタービンの排熱で過熱して高温
蒸気としてガスタービンに供給するシステムは、最近
「スーパーごみ発電」として注目をあびている。その典
型的な先行技術は、たとえば特開平5−101075公
報に開示されている。
【0003】図4は、本発明の基礎となる技術によるガ
スタービンと組合わせたごみ焼却発電プラントの構成を
示す。ごみ焼却のための焼却炉ボイラ1には、過熱器1
a、蒸気ドラム1bおよび節炭器1cなどが付設され
る。焼却炉ボイラ1かた発生する蒸気は、温度調節装置
2を介して取出される。ガスタービン3からの排気ガス
は、排熱を回収する排熱ボイラ4に導かれる。排熱ボイ
ラ4には過熱器4a、蒸発器4bおよび蒸気ドラム4c
が設けられる。排熱ボイラ4からの過熱蒸気は、蒸気タ
ービン5に入口加減弁5aを介して供給される。蒸気タ
ービン5の出口から排出される蒸気は、復水器6で復水
され、復水タンク7に一旦貯留される。温度調節装置2
と排熱ボイラ4との間には、蒸気溜8が設けられ、発生
した蒸気を貯留すると同時に、一部を所内蒸気として取
出して利用可能とする。温度調節装置2の出口側の蒸気
の温度は、主蒸気温度調節計9によって検出され、減温
注水弁10の開度を調整する。蒸気の温度が高くなる
と、減温注水弁10の開度が大きくなり、温度調節装置
2への注水量が多くなる。
【0004】図5は、図4に示すごみ焼却発電プラント
の動作時における蒸気タービンの状態変化を示す。焼却
炉ボイラ1内では、ボイラ給水ポンプから供給された水
が節炭器1cで予熱され、蒸発器(記載せず)で蒸発さ
れ蒸気ドラムbに貯えられ、過熱器1aで過熱される。
過熱器1aから出た蒸気は、温度調節装置2によって温
度が調節され、圧力pt0(ata)および温度t0
(℃)の状態で蒸気溜8に送られる。この状態はA点で
示される。蒸気溜8からは、一部がごみ焼却プラント内
の所内蒸気として利用され、残りはガスタービン3の排
熱を利用する排熱ボイラ4に設けられた過熱器4aに送
られる。排熱ボイラ4内で、過熱器4aの下流側には蒸
発器4bが設けられ、圧力pt0(ata)の飽和蒸気
を発生する。この蒸気の状態はB点で示される。A点お
よびB点で示す蒸気は合流してC点に示すようなt01
(℃)の温度となり、過熱器4aによって温度ti
(℃)まで過熱されてD点の状態となってから、蒸気タ
ービン5に送られる。蒸気タービン5に入った高圧高温
の蒸気は、仕事をして圧力tz(ata)、温度tz
(℃)の蒸気となり、この状態はE点で示される。この
蒸気は復水器6で潜熱を放出して温度tz(℃)の水と
なり、復水タンク7に貯えられる。このとき蒸気タービ
ン5の出口におけるE点の状態での蒸気湿り度はxa
(%)で、許容制限値内にあるものとする。
【0005】ガスタービン3が停止すると、蒸発器4b
からの発生蒸気はないので、蒸気タービン5に入る蒸気
量はガスタービン稼動時よりも減少する。このため蒸気
タービン5は部分負荷運転となり、内部での膨張状態を
示す膨張線の傾斜はD−Bよりも緩やかになる。また過
熱器4aにおける過熱も行われないので、蒸気タービン
5の内部での膨張状態は、膨張線A−E1によって表さ
れるようになる。蒸気タービン5の出口の状態E1での
蒸気湿り度はx1(%)となり、許容制限値xa(%)
を超える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】既存プラント排熱によ
って発生する蒸気を、ガスタービン排熱によって過熱し
て熱効率を向上させて発電させる従来からのシステム
は、ガスタービンを連続して運転することが前提とな
る。工場において所内で使用する電力が多量であるとき
には、排熱回収する発電プラントを設置しても、なお化
石燃料を用いた発電設備を設置して発電したり、商業電
力ラインより電力を購入して不足分を補う必要がある。
このため、夜間といえどもガスタービンを連続して稼動
させ、停止を行う必要はない。
【0007】ごみ焼却炉では、所内で使用する電力は少
なく、余剰の電力を商業電力ラインに逆送電して売電す
る必要がある。しかしながら、昼間は電力単価が高いの
で経済的に成立しても、夜間は電力単価が安いので、高
価なガスを使用すると経済的には成立しなくなる。ガス
タービンの部分負荷効率は悪く、たとえば25%負荷に
おいても、燃料消費量は100%負荷時の約50%とな
る。このためガスタービンの負荷を下げて運転しても、
経済性は向上しない。ガスタービンを停止させると、蒸
気タービン入口における蒸気の温度は、前述のような焼
却炉ボイラ1の出口の温度t0(℃)以下となり、蒸気
タービン5の出口付近での蒸気の湿り度が大きくなり、
蒸気タービン5の最終段付近における動翼にドレンエロ
ージョンが生じやすくなる。
【0008】復水器6の復水能力を低下させることなど
によって、蒸気タービン5の出口の圧力をtz1(at
a)まで上昇させて、E1aで表す状態にすると、蒸気
湿り度を許容制限値内に保つことができるけれども、蒸
気タービン5の内部熱落差が減少し、発電出力は減少す
る。
【0009】ごみ焼却発電を高効率で行うためには、ガ
スタービン停止時における発電効率を向上する必要があ
る。たとえば、東京都清浄局および財団法人政策科学研
究所から「高効率ごみ焼却発電事業化調査中間報告書」
として公表されているシステムでは、蒸気タービンを高
圧部と低圧部とに分割し、クラッチ等で接続および分離
が可能に構成する。ガスタービン停止時に焼却炉から発
生する蒸気は、低圧部タービンに流入させ、高圧タービ
ンを切離して低圧タービンのみを使用する。しかしなが
ら、高圧タービンおよび低圧タービンに機械的に分離す
る必要があり、両タービンを結合あるいは分離するため
のクラッチが必要となる。
【0010】事業用発電プラントにおいては、変圧運転
を行い、蒸気タービン内部効率の低下を防ぐ方法が採用
されることがある。また原子力タービンにおいては、蒸
気タービンの途中から蒸気を抽出し、湿分分離器で湿分
を除去し、再び蒸気タービンに流入させることによっ
て、蒸気タービン内において蒸気湿り度を許容値以下に
保つ方法が採用されている。しかしながら、ごみ発電の
ように常時蒸発量が変動する場合には運転制御が困難で
あったり、湿分分離器を必要としたりする。
【0011】本発明の目的は、ガスタービン停止時にも
効率的な発電が可能なごみ焼却発電装置を提供すること
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ごみ焼却炉ボ
イラで発生した蒸気を、ガスタービンの排ガスによって
過熱し、蒸気加減弁を介し、蒸気タービンに供給して発
電機を駆動するごみ焼却発電装置において、ガスタービ
ンを停止したとき、蒸気加減弁の開度がガスタービン稼
動時と同等となるように、蒸気タービン入口圧力設定値
を低下させる制御手段を含むことを特徴とするごみ焼却
発電装置である。
【0013】また本発明の蒸気タービンは混気タービン
であって、前記制御手段は、ガスタービン停止時、高圧
タービン部からの出力蒸気にごみ焼却炉ボイラからの蒸
気の一部を混入させて低圧タービン部に供給することを
特徴とする。
【0014】また本発明の前記制御手段は、ガスタービ
ン停止時に、復水器の復水能力を向上させることによっ
て蒸気タービン出口圧力を高めることを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明に従えば、ガスタービンを停止したとき
に、蒸気加減弁の開度がガスタービン稼動時と同等とな
るように、蒸気タービン入口圧力設定値が低下させられ
るので、ガスタービン出口付近での蒸気の湿り度の増加
を抑制することができる。これによって、ガスタービン
停止時に、ごみ焼却炉ボイラから発生した蒸気を用いて
蒸気タービンを駆動してもドレンエロージョンが生じに
くくなり、熱効率を向上させることができる。
【0016】また本発明に従えば、低圧タービン部に
は、高圧タービン部からの出力蒸気に、ごみ焼却炉ボイ
ラからの蒸気の一部を混入させて供給するので、蒸気出
口付近の蒸気の湿り度を低下させ、ドレンエロージョン
の発生を抑えることができる。
【0017】また本発明に従えば、ガスタービン停止時
にも、ガスタービン出口付近の蒸気の湿り度には余裕が
生じるので、復水器の能力を向上させて蒸気タービン出
口圧力を低下させ、蒸気タービンの内部効率を向上させ
ることができる。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の一実施例によるごみ焼却発
電装置の概略的な構成を示す。ごみを焼却するための焼
却炉ボイラ11内には、過熱器11a、蒸気ドラム11
bおよび節炭器11cなどが付設される。ボイラ給水用
ポンプから供給される水は、節炭器11cで予熱され、
蒸発した蒸気は蒸気ドラム11b内に貯えられ、過熱器
11aで過熱されて取出される。取出された蒸気は、温
度調節装置12で、温度がたとえば300(℃)である
t0(℃)に調整される。ガスタービン13からの排気
ガスは、排熱ボイラ14に導かれ、排熱が回収される。
排熱ボイラ14内には、過熱器14a、蒸発器14bお
よび蒸気ドラム14cなどが付設される。ボイラ給水ポ
ンプから供給された水は、蒸気ドラム14cを経て蒸発
器14bに導かれ、排熱を吸収して蒸発する。蒸発した
蒸気は、蒸気ドラム14cを介して過熱器14aに送ら
れ、過熱される。このとき、温度調節装置12からの蒸
気も合流して過熱される。過熱された蒸気は、蒸気ター
ビン15の入口に供給される。蒸気タービン15の入口
には、高圧加減弁15aが設けられ、蒸気タービン15
の回転速度が一定となるように開度が調整される。
【0019】蒸気タービン15は、混気タービンであ
り、高圧加減弁15aとともに、低圧加減弁15bおよ
びガバナ15cを用いて、高圧タービン部15dおよび
低圧タービン部15eに供給する蒸気の圧力を制御す
る。高圧タービン部15d途中には、蒸気を抽出したり
供給したりすることが可能な通気口15fが設けられ
る。蒸気タービン15の出口から排出される蒸気は、復
水器16で冷却され、復水される。復水器16で復水さ
れた水は、復水タンク17で一時貯留され、脱気器へ送
られる。
【0020】温度調節装置12と排熱ボイラ14との間
には、蒸気溜18が設けられる。蒸気溜18内の蒸気の
温度は、主蒸気温度調節計19によって検出され、その
温度がt0(℃)を超えるときには、温度調節装置12
へ注水するための減温注水弁20の開度が大きくなり、
蒸気の温度を下げる。蒸気溜18内の蒸気の圧力は、主
蒸気圧力検出発信器21によって検出され、その圧力を
表す信号はガバナ15cに伝達される。
【0021】ガスタービン13には、燃料供給弁22を
介して燃料であるガスが供給される。蒸気溜18の出口
と、過熱器14aの出口との間には、主蒸気バイパス弁
23が設けられる。蒸気溜18内の蒸気は、蒸気溜送気
元弁24を介しても取出される。蒸気溜送気元弁24の
出口側と、通気口15fとの間には、混気元弁25およ
びタービン抽気送気弁26がそれぞれ並列に介在され
る。主蒸気バイパス弁23と高圧加減弁15aとの間に
は、蒸気タービン入口流量検出発信器27が設けられ
る。蒸気タービン入口流量検出発信器27からの出力
は、コンピュータ制御される制御装置28に与えられ
る。制御装置28からの出力は、燃料供給弁22、主蒸
気バイパス弁23、蒸気溜送気元弁24、混気元弁25
およびタービン抽気送気弁26にそれぞれ与えられ、こ
れらの弁を制御する。制御装置28には、さらに混気流
量検出発信器29および蒸気タービン出口圧力検出発信
器30からの信号も与えられる。また、ガバナ15cも
制御装置28によって制御される。
【0022】蒸気タービン15を通過する蒸気の流量が
Gd(kg/h)からGn(kg/h)に変わると、高
圧加減弁15aの開度を一定とすれば、高圧加減弁15
aより上流側の圧力p、温度tは次の第1式の関係とな
る。
【0023】
【数1】
【0024】ここで、ti,t0は、流量Gd,Gnの
ときの高圧加減弁15a入口の温度(℃)をそれぞれ表
す。またpd,pnは、流量Gd,Gnのときの高圧加
減弁15a入口の圧力(ata)をそれぞれ表す。たと
えば、Gd=100,100(kg/h)、ti=45
0(℃)、pd=60(ata)、t0=300
(℃)、Gn=75,000(kg/h)とすれば、p
n=40.1(ata)となる。
【0025】以下、図2を参照して、図1に示す実施例
の動作を説明する。ステップa1でガスタービン13が
停止すると、蒸発器14bから発生する蒸気がなくなる
ので、蒸気タービン15への蒸気の流入量は減少する。
制御装置28は、ガスタービン13の停止信号、たとえ
ば燃料供給弁22の全閉信号に応答して、第1式によっ
て求められる圧力値を、ステップa2で蒸気タービン1
5の高圧加減弁15aの前圧力設定値としてガバナ15
cに送る。ガスタービン13の停止時は、ステップa3
で示すように、蒸気タービン15の入口の圧力がこの新
しい圧力設定値となるように高圧加減弁15aは作動
し、ステップa4で示すような前圧制御運転となる。
【0026】ガスタービン13の停止信号で、蒸気ター
ビン15を抽気タービンから混気タービンに切換える。
すなわちステップa5で蒸気溜送気元弁24を全開と
し、ステップa6で混気元弁25も全開とする。ステッ
プa7のようにガス抽気送気弁26は全閉とし、ステッ
プa8に示すように、蒸気タービン15から所内および
系外に送られていた給気蒸気量Geを、蒸気溜18から
送るように切換える。この結果蒸気タービン15に入る
蒸気量は、ガスタービン稼動時には次の第2式、ガスタ
ービン停止時には次の第3式のようになる。
【0027】 Gd=Gr+Gg …(2) Gn=Gr−Ge …(3) ここで、Grは焼却炉ボイラ11から発電プラントに送
られる蒸気の量を表し、Ggは排熱ボイラ14の蒸発器
14bから発生する蒸気量を表し、Geは所内および系
外への蒸気の送気量を表す。
【0028】焼却炉ボイラ11から送られる蒸気量Gr
は、投入ごみ質による発熱量によって常時異なるので、
圧力設定値を変更するための蒸気量は、想定する最高質
ごみ質に相当する値Gr0を用いるものとする。
【0029】図3は、本実施例における蒸気の圧力状態
の変化を示す。図1および図2を併せて参照して、本実
施例の動作をさらに説明する。ガスタービンの停止時
に、圧力設定値がたとえばpn0(ata)に変更され
るので、蒸気タービン15の入口の状態はM点に移る。
蒸気タービン15の高圧加減弁15aの絞り損失の減少
によって、内部効率は向上し、膨張線M−Nは、ガスタ
ービン稼動時の膨張線D−Eとほとんど平行となる。蒸
気タービン15の入口の圧力設定値を下げることによっ
て、圧力を変えない場合の蒸気タービン15の出口付近
蒸気湿り度よりも蒸気湿り度の低い状態Nとなる。すな
わち、Nの蒸気湿り度は、図5に示すE1点の蒸気湿り
度x1(%)よりは低くなる。N点で示す蒸気タービン
15の蒸気湿り度がどの程度となるかは、最高ごみ質の
発熱量、処理量、所内および場外への送気量から、プラ
ント計画時点の諸数値を用いて予め予測し得る。これ
が、許容制限湿り度xa(%)よりも小さければよいけ
れども、大きくなる場合も生じる。湿り度を改善するた
めには、高圧タービン部15dの出口圧力pe(at
a)における動作状態を表すP点を、P1点に移す必要
がある。このため、蒸気溜18からGmの量の蒸気を混
気させるための信号を、図2のステップa9でON状態
とし、ステップa10で混気して、混気した状態の蒸気
をステップa11で低圧タービン部15eに供給する。
このような混気を行えば、蒸気タービン15の膨張線
は、M−P−P1−Eのように変化し、許容蒸気湿り度
xa以下となる条件を満足するようになる。
【0030】ごみの質が低下し、発熱量が減少し、発生
蒸気量が少なくなると、蒸気タービン15の内部効率は
低下し、膨張線の傾きは緩やかになるので、出口圧力が
同一とすると、蒸気湿り度に余裕が生じる。このこと
は、蒸気タービン15の出口圧力を下げうることを意味
する。蒸気タービン入口流量を、蒸気タービン入口流量
検出発信器27で検出し、制御装置28で予め設定して
いた流量と出口圧力との関係になるように、復水器16
への冷却水量を調整したり、通風ファン16aを駆動し
て冷却能力を向上させると、蒸気タービン15の出口圧
力を低下させることができる。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ガスター
ビンを停止したときでも、蒸気タービン入口圧力設定値
を低下させてガスタービン出口付近での蒸気の湿り度を
低下させ、ドレンエロージョンを起こさないように効率
的な蒸気タービンの運転を行うことができる。
【0032】また本発明によれば、蒸気タービンを混気
タービンとして高圧タービン部からの出力蒸気にごみ焼
却炉ボイラからの蒸気の一部を混入させて低圧タービン
部に供給するので、ガスタービン停止時に蒸気タービン
を効率的に運転させることができる。
【0033】また本発明によれば、復水器の復水能力を
ガスタービン停止時には向上させて蒸気タービン出口圧
力を低下させるので、蒸気タービンの運転効率を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略的な構成を示すフロー
図である。
【図2】図1の実施例の動作状態を示すブロック図であ
る。
【図3】図1の実施例の動作状態を示すグラフである。
【図4】本発明の基礎となる技術によるガスタービンと
組合わせたごみ焼却発電プラントの構成を示すフロー図
である。
【図5】図4に示す構成の動作を示すグラフである。
【符号の説明】
11 焼却炉ボイラ 13 ガスタービン 14 排熱ボイラ 14a 過熱器 14b 蒸発器 15 蒸気タービン 15a 高圧加減弁 15c ガバナ 15d 高圧タービン部 15e 低圧タービン部 16 復水器 21 主蒸気圧力検出発信器 22 燃料供給弁 24 蒸気溜送気元弁 25 混気元弁 26 タービン抽気送気弁 27 蒸気タービン入口流量検出発信器 28 制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ごみ焼却炉ボイラで発生した蒸気を、ガ
    スタービンの排ガスによって過熱し、蒸気加減弁を介
    し、蒸気タービンに供給して発電機を駆動するごみ焼却
    発電装置において、 ガスタービンを停止したとき、蒸気加減弁の開度がガス
    タービン稼動時と同等となるように、蒸気タービン入口
    圧力設定値を低下させる制御手段を含むことを特徴とす
    るごみ焼却発電装置。
  2. 【請求項2】 蒸気タービンは混気タービンであって、
    前記制御手段は、ガスタービン停止時、高圧タービン部
    からの出力蒸気にごみ焼却炉ボイラからの蒸気の一部を
    混入させて低圧タービン部に供給することを特徴とする
    請求項1記載のごみ焼却炉発電装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、ガスタービン停止時
    に、復水器の復水能力を向上させることによって蒸気タ
    ービン出口圧力を高めることを特徴とする請求項1記載
    のごみ焼却発電装置。
JP14520793A 1993-06-16 1993-06-16 ごみ焼却発電装置 Pending JPH074603A (ja)

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