JPH0745917Y2 - 面状発熱体 - Google Patents

面状発熱体

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JPH0745917Y2
JPH0745917Y2 JP1988134569U JP13456988U JPH0745917Y2 JP H0745917 Y2 JPH0745917 Y2 JP H0745917Y2 JP 1988134569 U JP1988134569 U JP 1988134569U JP 13456988 U JP13456988 U JP 13456988U JP H0745917 Y2 JPH0745917 Y2 JP H0745917Y2
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JP
Japan
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electrode
heater
film
films
heat
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JP1988134569U
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JPH0256390U (ja
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治男 志村
藤男 武村
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、面状発熱体、特にその電極の引き出し部分の
シールの構造に関するものである。
【従来の技術】
パラフィン類、ポリアルキレングリコール類、高級アル
キルエーテル類、高級アルキルエステル類、高級脂肪
酸、高級アルコール等の有機化合物は外部からの加熱に
より融点以上になると融解し、融解の際の潜熱を蓄える
ために蓄熱物質として知られている。この蓄熱物質を利
用して電熱ヒーターによる発熱を蓄える方式の暖房装置
などは従来から広く知られているが、蓄熱媒体に炭素粉
末などの導電性物質を混合して得られる導電性蓄熱媒体
が特開昭59−66093号公報や特開昭59−110101号公報で
提供されるに至っている。この蓄熱媒体と導電性物質と
の混合物は交流または直流を通電することによって発熱
し、また導電性物質の混合量を調整することで所定の発
熱温度にまで上昇したのちはその発熱温度に安定すると
いう挙動を示す。従ってこの蓄熱媒体と導電性物質との
混合物は、サーモスタットやサーモプロテクタなどを必
要とせず安全性の高い発熱体として使用することができ
る。 そしてこの蓄熱媒体と導電性物質との混合物を用いて形
成した面状発熱体が特開昭59−219886号公報において提
供されており、本出願人においても特願昭62−313756号
として特許出願をしている。
【考案が解決しようとする課題】
この蓄熱媒体と導電性物質との混合物を用いて形成した
面状発熱体は、湿気の影響を受けやすいのでフィルムで
被覆して外気との遮断が確実におこなわれることが必要
である。しかしながら、電極を引き出す箇所においてフ
ィルム間に隙間が生じ易く、この箇所から湿気が侵入
し、湿気の影響を完全に遮断することが困難であるとい
う問題があった。 本考案は上記の点に鑑みて為されたものであり、電極を
引き出す箇所での湿気の浸入を確実に防止することがで
きる面状発熱体を提供することを目的とするものであ
る。
【課題を解決するための手段】
本考案に係る面状発熱体は、面状に形成されるヒーター
1の端縁から一対のヒーター端子2を導出して設けると
共にヒーター端子2を含めてヒーター1の両面を熱可溶
性の被覆フィルム3で覆い、帯状の金属箔で形成される
一対の電極4をその各々の両端部を突出させた状態で両
面から熱可溶性の融着用フィルム5によってサンドイッ
チし、一対の電極4をその両面に設けた融着用フィルム
5で一体的に支持し、この電極4を上記被覆フィルム3
間に差し込んで電極4の一端部をヒーター端子2に接続
すると共に電極4の他端部を被覆フィルム3間から突出
させ、被覆フィルム3と融着用フィルム5とを融着させ
て成ることを特徴とするものである。
【作用】
本考案にあっては、融着用フィルム5を介して電極4と
被覆フィルム3とを融着させることができ、しかも電極
4は金属箔で薄く形成されているために電極4の引き出
し部分での隙間を小さくすることができ、電極4を引き
出す箇所での湿気の浸入を確実に防止することができ
る。
【実施例】
以下本考案を実施例によって詳述する。 ヒーター1は前記特開昭59−219886号公報で提供されて
いるものをそのまま用いることができるものであり、蓄
熱媒体と導電性物質との混合物を絶縁フィルムで密封す
ると共に蓄熱媒体と導電性物質との混合物内に導体線を
複数本埋設し、導体線の端部をヒーター端子2として突
出させることによって形成することができる。またヒー
ター1としては本出願人によって特願昭62−313756号で
提供されているものをそのまま用いることもできるもの
であり、蓄熱媒体と導電性物質との混合物を不織布に含
浸し、複数の導体線をこの不織布の間に挟み込むと共に
導体線の端部をヒーター端子2として突出させた状態で
これらを絶縁フィルムで密封することによって形成する
ことができる。 ここで、蓄熱媒体は温度変化により溶融状態と固体状態
とをとり得る有機化合物からなるものであり、この蓄熱
媒体としては、特開昭59−219886号公報に開示されるよ
うにパラフィン類、ポリアルキレングリコール類、高級
アルキルエーテル類、高級アルキルエステル類、高級脂
肪酸、高級アルコールなど溶融温度が20〜70℃の範囲に
ある高級炭化水素を用いることができ、なかでもポリエ
チレングリコールを主成分とするものが特に良好であ
る。また導電性物質としては炭素粉末を用いることがで
き、黒鉛粉末のような結晶性カーボン、活性炭のような
無定形カーボンを問わず使用することができる。蓄熱媒
体と導電性物質との混合比率は面状発熱体の発熱温度な
どとの関連から重要な因子であり、特開昭59−219886号
公報に開示されるように、例えば蓄熱媒体として溶融温
度が49℃のポリエチレングリコールを、導電性物質とし
て黒鉛粉末をそれぞれ用いる場合、ポリエチレングリコ
ール120重量部に対して黒鉛粉末を40〜60部程度混合す
るのが良好である。 上記のようにして形成される面状のヒーター1を湿気か
ら保護すると共に電気的に絶縁する等の目的で、ヒータ
ー端子2を含めてヒーター1の両面を熱可塑性樹脂で形
成される被覆フィルム3,3で被覆してシールするが、こ
の際にヒーター端子2に電極4を接続する。電極4とし
ては帯状(リボン状)の銅箔など金属箔で薄く形成した
ものが用いられるものであり、この電極4は予め第3図
に示すように、両端部を突出させた状態で融着用フィル
ム5,5でサンドイッチしておく。融着用フィルム5は熱
可塑性樹脂で形成されるものであり、電極4の上下に融
着用フィルム5,5を重ねて加熱加圧して融着させること
によってサンドイッチさせるようにしてある。ここで、
電極4′として断面形状が丸の電線を用いると、丸電線
の電極4′は厚みが大きくなるために融着用フィルム5,
5と電極4′との間に第5図(b)のように隙間10が大
きく生じることになるが、本考案のように電極4として
金属箔を用いると厚みを薄く形成できるために第5図
(a)のように隙間は殆ど生じない。この電極4は被覆
フィルム3よる被覆に先立って、融着用フィルム5から
突出する一方の端部をヒーター端子2に半田付けや導電
性接着剤による接着などによって接続して第3図のよう
に取り付けておく。 そして、ヒーター端子2も含めてヒーター1の両面に被
覆フィルム3,3を重ね、ヒーター1の外方に突出する被
覆フィルム3,3の全周端縁をシーラー等で加熱加圧する
ことによって融着させてシールする。このとき、電極4
は融着用フィルム5の部分において被覆フィルム3,3の
端縁間に挟まれるようにしてあり、被覆フィルム3の内
面に融着用フィルム5の外面を融着させるようにして、
第1図に示すように電極4がヒーター1から引き出され
る部分の密封がなされるようにしてある。このように被
覆フィルム3に融着用フィルム5をシーラー等で融着さ
せて密封をおこなうために、被覆フィルム3と融着用フ
ィルム5とは熱融着し合うものである必要があり、同じ
樹脂でそれぞれを形成するか、あるいは例えば一方をポ
リエチレンで形成すれば他方をポリプロピレンで、一方
をポリアミド(ナイロン)で形成すれば他方をポリエチ
レンで形成するようにする必要があり、ポリ塩化ビニル
とポリエチレンとの組み合わせは好ましくない。さらに
ヒーター端子2の部分において被覆フィルム3,3間に生
じる空所11内にシリコン樹脂などの充填樹脂を充填して
埋めることによって、二重に密封をおこなうことができ
る。このようにして第2図に示すような形態の面状発熱
体Aを得ることができるものである。
【考案の効果】
上述のように本考案にあっては、帯状の金属箔で形成さ
れる電極をその両端部を突出させた状態で熱可溶性の融
着用フィルムによってサンドイッチし、この電極を被覆
フィルム間に差し込んで電極の一端部をヒーター端子に
接続すると共に電極の他端部を被覆フィルム間から突出
させ、被覆フィルムと融着用フィルムとを融着させるよ
うにしたので、金属箔で厚みを薄く形成される電極は融
着用フィルムに隙間がほとんど生じない状態でサンドイ
ッチさせることができ、融着用フィルムを介して被覆フ
ィルムにほとんど隙間がない状態で電極を融着させてシ
ールすることができるものであって、電極を引き出す箇
所でのシール性を高めて湿気が浸入することを確実に防
止することができるものである。また一対の電極をその
両面に設けた融着用フィルムで一体的に支持したので、
一対の電極を並べて被覆フィルム間に差し込んだ時に、
電極の間に挟まれる部分において被覆フィルム間に融着
用フィルムを設けることができ、このように一対の電極
を被覆フィルム間に差し込んだ時に電極の間に挟まれる
部分において被覆フィルムの間に生じ易い隙間を、電極
に設けた融着用フィルムによって防止することができ、
しかも電極の両面に融着用フィルムが設けてあるので、
電極の両側において被覆フィルムと融着用フィルムとを
融着することができると共に上記電極の間に挟まれる部
分において被覆フィルム間に生じ易い隙間を、電極の両
側において防止することができ、電極を引き出す箇所で
のシール性をより一層高めることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の一部の断面図、第2図は同
上の縮小平面図、第3図は同上の一部の平面図、第4図
は同上の電極部分の断面図、第5図(a)(b)は電極
に対する融着用フィルムのサンドイッチの状態を示す断
面図である。 1はヒーター、2はヒーター端子、3は被覆フィルム、
4は電極、5は融着用フィルムである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】面状に形成されるヒーターの端縁から一対
    のヒーター端子を導出して設けると共にヒーター端子を
    含めてヒーターの両面を熱可溶性の被覆フィルムで覆
    い、帯状の金属箔で形成される一対の電極をその各々の
    両端部を突出させた状態で両面から熱可溶性の融着用フ
    ィルムによってサンドイッチし、一対の電極をその両面
    に設けた融着用フィルムで一体的に支持し、この電極を
    上記被覆フィルム間に差し込んで電極の一端部をヒータ
    ー端子に接続すると共に電極の他端部を被覆フィルム間
    から突出させ、被覆フィルムと融着用フィルムとを融着
    させて成る面状発熱体。
JP1988134569U 1988-10-15 1988-10-15 面状発熱体 Expired - Lifetime JPH0745917Y2 (ja)

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JP1988134569U JPH0745917Y2 (ja) 1988-10-15 1988-10-15 面状発熱体

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JPH0256390U JPH0256390U (ja) 1990-04-24
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