JPH074312B2 - 電子レンジ用発熱容器 - Google Patents

電子レンジ用発熱容器

Info

Publication number
JPH074312B2
JPH074312B2 JP13093789A JP13093789A JPH074312B2 JP H074312 B2 JPH074312 B2 JP H074312B2 JP 13093789 A JP13093789 A JP 13093789A JP 13093789 A JP13093789 A JP 13093789A JP H074312 B2 JPH074312 B2 JP H074312B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
ferrite
film
microwave oven
high frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13093789A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02309130A (ja
Inventor
暢茂 洗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP13093789A priority Critical patent/JPH074312B2/ja
Publication of JPH02309130A publication Critical patent/JPH02309130A/ja
Publication of JPH074312B2 publication Critical patent/JPH074312B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
  • Electric Ovens (AREA)
  • Cookers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は電子レンジ用発熱容器に関するものであり、
特に容器の表面上に高周波加熱によって発熱する皮膜を
形成した電子レンジ用発熱容器に関するものである。
[従来の技術] パンの生地を高周波加熱によって発熱する容器に入れ、
その容器を電子レンジ内に入れ、その容器に高周波を照
射することによって、容器を発熱させ、パンを焼き上げ
る方法がある。第4図は電子レンジ内に電子レンジ用発
熱容器が載置されている状態の断面図である。
第4図に示すように、電子レンジ1は、外枠2、高周波
照射室3および高周波発振器4を備えている。外枠2内
には導波管5が取付けられており、導波管5は高周波発
振器4と高周波照射口3aとをつないでいる。導波管5に
よって、高周波発信器4で発生させた高周波を高周波照
射室3内に導いているのである。高周波照射室3内には
電子レンジ用発熱容器6が載置されている。電子レンジ
用発熱容器6の構造を以下説明する。
第5図は従来の電子レンジ用発熱容器の断面図である。
第5図に示すように電子レンジ用発熱容器6は、容器部
7と蓋8からなる。容器部7はアルミニウムからなり、
容器部7の外面上にはフェライト皮膜9が形成されてい
る。蓋8もアルミニウムからなり、蓋8の外面上にはフ
ェライト皮膜9が形成されている。フェライト皮膜9が
高周波照射によって発熱するのである。フェライト皮膜
9の膜厚が厚ければ発熱量が増加する。パンを焼き上げ
るには200℃くらい必要なので、フェライト皮膜9の膜
厚は180〜220μmとなっていた。
[発明が解決しようとする課題] ところでフェライト皮膜は、フェライト粉末とシンナー
等を混合した粘液を容器部7に吹付け、それを焼成する
ことによって形成する。1度にフェライト粉末等を含有
する粘液をフェライト被膜の膜厚が180〜220μmになる
量を吹付けると、フェライト等を含有する粘液は容器部
7や蓋8の表面上を垂れ流れ電子レンジ用発熱容器6の
外観不良を引き起こす。
そこで従来はフェライト等を含有する粘液を容器部7や
蓋8にフェライト被膜の膜厚が100μmになる量を吹付
けそれを仮焼成する。そして仮焼成したものに再びフェ
ライト粉末等を含有する粘液をフェライト被膜の膜厚が
100μmになる量を吹付けて、それを焼成することによ
り厚さ180〜220μmのフェライト被膜を形成していた。
フェライト被膜の厚みが100μmになる程度の吹付け量
ならば、180〜220μmに比べればフェライト粉末を含有
する粘液が容器部7、蓋8の外面上を垂れ流れ外観不良
を起こす可能性は少なくなる。しかしながらフェライト
被膜の厚みが100μmになる量の吹付けを2回行うので
電子レンジ用発熱容器6が外観不良を起こす確率は無視
できなくなる。つまり容器部7や蓋8にフェライト被膜
9の膜厚が100μmになる量を吹付け、仮焼成をした段
階では外観不良を起こしていなかったが、その後再びフ
ェライト被膜の厚みが100μmになる量を吹付けること
によってフェライト等を含有する粘液が垂れ流れ外観不
良を起こすことがある。また最初に容器部7、蓋8にフ
ェライト被膜9の膜厚が100μmになる量を吹付けた段
階でフェライト等を含有する粘液が垂れ流れ、外観不良
を起こすことがある。
したがって、この発明はかかる従来の問題点を解決する
ためになされたもので、その目的は外観不良が起こりに
くい電子レンジ用発熱容器を提供することである。
[課題を解決するための手段] この発明は、高周波加熱によって発熱する電子レンジ用
発熱容器に関するものである。
この発明にかかる電子レンジ用発熱容器は、熱伝導性の
良い板材によって形成され、容器の内壁部を構成する内
壁板と、高周波加熱によって発熱する板材によって形成
され、内壁部の外面上に位置する外壁板と、外壁板の表
面上に形成され、高周波加熱によって発熱する被膜と、
を備えている。
[作用] この発明にかかる電子レンジ用発熱容器は、容器の外壁
部を構成する外壁板も発熱するので外壁板の表面上に形
成する発熱被膜の膜厚は従来より薄くできる。したがっ
て発熱被膜形成工程は1回で済むので、発熱材料を含有
した粘液が外壁板の表面を垂れ流れ、容器が外観不良を
起こすという確率が低くなる。
熱伝導性の良い板材を容器の内壁にしたのは次の理由か
らである。高周波加熱によって発熱する板材は一般に熱
伝導性が悪い。したがってスターラファン(扇風機の羽
根にアルミニウムを付けたようなもので、スターラファ
ンを回転させることにより高周波が撹拌される。)やタ
ーンテーブルが付いていない単機能電子レンジでは、高
周波が一方向からしか電子レンジ用発熱容器に当たらな
いので、容器が高周波加熱によって発熱する板材のみだ
と、電子レンジ用発熱容器が局部加熱を起こし、電子レ
ンジ用発熱容器内の食品がむら焼けを起こすのである。
よって熱伝導性の良い板材を電子レンジ用発熱容器の内
壁にすることにより電子レンジ用発熱容器全体が均一に
加熱されるようにしたのである。
[実施例] 第1図はこの発明にかかる電子レンジ用発熱容器の一実
施例の断面図である。この電子レンジ用発熱容器はパン
を焼き上げるためのものである。電子レンジ用発熱容器
は容器部12と蓋13からなる。
容器部12はフェライト系ステンレス製の外壁板14と、ア
ルミニウム性の内壁板15と、からなる。容器部12はフェ
ライト系ステンレスとアルミニウムのクラッド材をプレ
ス成形したものである。フェライト系ステンレスとして
はSUS430、SUS444、SUH21、SUH446などがある。フェラ
イト系ステンレスの厚みとしては0.2〜0.6mmが好まし
い。厚みが0.2mm以下では強度が弱くなるからであり、
厚みが0.6mm以上では熱容量が大きくなり温度上昇が遅
くなるからである。アルミニウムとしてはJIS1100があ
る。アルミニウムの厚みとしては0.2〜1.0mmが好まし
い。厚みが0.2mm以下で強度が弱くなるからであり、厚
みが1.0mm以上では加工が難しくなるからである。容器
部12のさらに詳しい構造を第2A図を用いて説明する。
第2A図は、第1図中の矢印Aで示す部分を拡大した図で
ある。フェライト系ステンレス製の外壁板14の表面上に
は厚さ100μmのフェライト皮膜16が形成されている。
フェライト皮膜16の形成方法を以下説明する。まず8ペ
ージの表1に示す組成からなる原料をキシレン20%、タ
ーペン70%、トルエン10%からなるシンナーと混ぜ、フ
ェライト等を含有する粘液を作製する。そしてこの粘液
をフェライト系ステンレス製の外壁板14に吹付け、それ
を280℃、20分の条件で焼成し、フェライト皮膜16を形
成する。すなわち1コート1ベークで仕上げる。
アルミニウム製の内壁板15の表面上と、フェライト皮膜
16の表面上にはそれぞれ表面保護膜17が形成されてい
る。表面保護膜17は以下のようにして形成する。まず9
ページの表2に示す組成の原料をキシレン20%、ブタノ
ール20、トルエン60%からなるシンナーと混ぜ粘液を作
成する。その粘液を内壁板15の表面上とフェライト皮膜
16の表面上にそれぞれ吹付け、それを焼成することによ
って形成する。表面保護膜17は非粘着性なので、電子レ
ンジ用発熱容器に食品がこびりつくのを防ぐ。また表面
保護膜17はフェライト皮膜16のフェライトが酸化するの
を防ぐ働きもする。
蓋13はアルミニウムからなる。第2B図を用いて蓋13の詳
しい構造を説明する。第2B図は、第1図中の矢印Bで示
す部分を拡大した図である。
第2B図に示すようにアルミニウム製の蓋13の一方の表面
上には厚さ100μmのフェライト皮膜16が形成されてい
る。フェライト皮膜16が形成されている方が電子レンジ
用発熱容器の外側になる。蓋13の他方の表面上とフェラ
イト皮膜16の表面上には表面保護膜17が形成されてい
る。フェライト皮膜16と表面保護膜17の形成方法は容器
部12の場合と同じである。蓋13にフェライト系ステンレ
スを設けなかったのは次の理由からである。第4図に示
すように通常の電子レンジでは高周波照射室3の上側に
高周波照射口3aがある。したがって蓋13には直接高周波
が当たるので、蓋13にフェライト系ステンレス板を設け
ると蓋13の温度が必要以上に上昇しパンのむら焼けが起
こるのである。もっとも蓋13としてアルミニウムとフェ
ライト系ステンレスを用いた場合はフェライト皮膜16の
厚みを60〜80μmにすることによって蓋13と容器部12を
同じ温度に上昇させることができる。
12ページの第3表で示す7種類の容器を用いて容器の発
熱試験を行った。試験は容器を出力500Wの単機能電子レ
ンジに入れ、高周波によって容器を発熱させ、各時間ご
とに発熱温度を測定するものである。表3のA、B、C
が本発明の容器であり、Dは本発明の容器に形成するフ
ェライト皮膜の膜厚を従来のフェライト皮膜の厚さと同
じにしたものである。Eは従来の容器である。Fはアル
ミニウムのみからなる容器である。Gはアルミニウムと
フェライト系ステンレスのみからなる容器である。試験
結果を第3図に示す。
本発明の容器であるA、B、Cはフェライト皮膜の膜厚
が100μmであるが、パンを焼き上げるのに必要な温度
である200℃にまで容器は発熱する。
またフェライト系ステンレスの厚みが薄いA、Bの方
が、フェライト系ステンレスの厚みが厚いCよりも容器
が200℃まで発熱するのにかかる時間は少ない。したが
ってフェライト系ステンレスの厚みが薄い方が速く調理
をすることができる。
また本発明の容器に従来例と同じ厚さのフェライト皮膜
を形成したDは300℃まで発熱させることができる。し
たがってDの容器は調理に温度を要するものに用いるこ
とができる。
なおこの実施例においては内壁板としてアルミニウムを
用いたが、この発明においてはこれに限定されるわけで
はなく内壁板として銅および銅合金(真鍮、青銅、黄
銅)を用いることもできる。
またこの実施例においてはアルミニウムとフェライト系
ステンレスからなるクラッド材を用いて容器を形成した
が、この発明においてはこれに限定されるわけではな
く、フェライト系ステンレスの容器とアルミニウムの容
器とを別々に製造し、アルミニウムの容器をフェライト
系ステンレスの容器に圧入嵌合することによって作製し
てもよい。
[効果] この発明にかかる電子レンジ用発熱容器は、高周波加熱
によって発熱する板材からなる外壁板と、外壁板の表面
上に形成された高周波加熱によって発熱する皮膜と、に
よって容器の発熱を行なう。
したがって外壁板も発熱するので、外壁板の表面上に形
成する発熱皮膜の膜厚は従来より薄くできる。したがっ
て発熱皮膜形成工程は1回で済む。したがって、発熱材
料を含有した粘液が外壁板の表面を垂れ流れ、外観不良
を起こすという確率が従来よりかなり低くなる。また生
産の能率化も図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例である電子レンジ発熱容
器の断面図である。 第2A図は、第1図中の矢印Aで示す部分を拡大した図で
ある。 第2B図は、第1図中の矢印Bで示す部分を拡大した図で
ある。 第3図は、この発明の実験結果のグラフを示す図であ
る。 第4図は、電子レンジ用発熱容器を載置した電子レンジ
の断面図である。 第5図は、従来の電子レンジ用発熱容器の断面図であ
る。 図において、12は容器部、13は蓋、14は外壁板、15は内
壁板、16はフェライト皮膜を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高周波加熱によって発熱する電子レンジ用
    発熱容器であって、 熱伝導性の良い板材によって形成され、前記容器の内壁
    部を構成する内壁板と、 高周波加熱によって発熱する板材によって形成され、前
    記内壁部の外面上に位置する外壁板と、 前記外壁板の表面上に形成され、高周波加熱によって発
    熱する皮膜と、を備えた、電子レンジ用発熱容器。
JP13093789A 1989-05-23 1989-05-23 電子レンジ用発熱容器 Expired - Fee Related JPH074312B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13093789A JPH074312B2 (ja) 1989-05-23 1989-05-23 電子レンジ用発熱容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13093789A JPH074312B2 (ja) 1989-05-23 1989-05-23 電子レンジ用発熱容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02309130A JPH02309130A (ja) 1990-12-25
JPH074312B2 true JPH074312B2 (ja) 1995-01-25

Family

ID=15046181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13093789A Expired - Fee Related JPH074312B2 (ja) 1989-05-23 1989-05-23 電子レンジ用発熱容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH074312B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016174736A1 (ja) * 2015-04-28 2016-11-03 サンアロー株式会社 パン・菓子用の食品調理容器及びパン・菓子用の蓋付食品調理容器

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2538036A1 (en) 2003-07-23 2005-01-27 Kiyari Co., Ltd. Tray for frozen food, package of frozen food, package of frozen sushi, and method of thawing frozen sushi

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016174736A1 (ja) * 2015-04-28 2016-11-03 サンアロー株式会社 パン・菓子用の食品調理容器及びパン・菓子用の蓋付食品調理容器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02309130A (ja) 1990-12-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5280150A (en) Heat generating container for microwave oven
US5019680A (en) Heat generating container for microwave oven
US3716687A (en) Method and apparatus for cooking
US4453064A (en) Enameled metal turntable in a combination microwave and electric oven
EP0486051A1 (en) Susceptor with conductive border for heating foods in a microwave oven
US5233144A (en) Heat generating container for microwave oven
JP5405539B2 (ja) 温度制御層が形成された調理加熱器具[apparatusforcookingbyheatconvectioncomprisingtemperaturecontrollayer]
JPH074312B2 (ja) 電子レンジ用発熱容器
JPH01234719A (ja) 電子レンジ用発熱容器
JP2539914B2 (ja) 電子レンジ用調理器
JPH01166723A (ja) マイクロ波吸収発熱材料
JPH03295192A (ja) 電子レンジ用マイクロ波吸収発熱体
JP2003325356A (ja) 電磁調理用容器の製造方法
JP2643385B2 (ja) 電磁調理器用加熱容器
JPS63189717A (ja) 加熱調理器
JPH04278123A (ja) 電子レンジ
JPS62272025A (ja) マイクロ波加熱促進器
JPH01164319A (ja) 高周波加熱装置用発熱体
JPH11167985A (ja) 高周波加熱装置用発熱体
JP2559100Y2 (ja) 電子レンジ
JP2523271Y2 (ja) 電子レンジ
JPH0618047A (ja) 電子レンジ
JPS58182037A (ja) オ−ブンレンジの天板
JPH0888U (ja) 高周波加熱装置用発熱体
JP2004053212A (ja) 加熱調理器

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees