JP2539914B2 - 電子レンジ用調理器 - Google Patents

電子レンジ用調理器

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JP2539914B2
JP2539914B2 JP1129233A JP12923389A JP2539914B2 JP 2539914 B2 JP2539914 B2 JP 2539914B2 JP 1129233 A JP1129233 A JP 1129233A JP 12923389 A JP12923389 A JP 12923389A JP 2539914 B2 JP2539914 B2 JP 2539914B2
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克弥 山田
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、電子レンジ用調理器、詳しくはマイクロ波
遮蔽のための蓋に絶縁破壊を防止する絶縁層を有する電
子レンジ用調理器に関する。
「従来の技術」 電子レンジで食品の調理を行う際に使用する器物は2
種に大別される。
1つは、器物自体はマイクロ波による影響をほとんど
受けず発熱しないもので、例えば、耐熱ガラス製の器
物、ポリプロピレン、ポリカーボネート等のプラスチッ
クス製の器物等である。これらは単に容器としての機能
しか有しないものである。
他の1つは、フェライト(Fe3O4)等の強誘電体を有
し、この強誘電体がマイクロ波により誘電加熱され、そ
の熱で調理物を加熱する機能を有するものである。この
例としては特開昭60−223919号、同61−138028号公報に
示されるものがある。
「発明が解決しようとする課題」 従来のこの種の器物のうち後者は、マイクロ波で加熱
された誘電体からの伝熱で焦げ目のつく調理ができた
が、同時にマイクロ波によっても加熱されるために調理
前は液状で調理後に固化する性質とマイクロ波を吸収し
易い性質をもつ調理物についてはうまく料理ができなか
った。
代表的には目玉焼、卵焼、ホットケーキ、お好み焼が
上げられ、これらは調理中に突沸、飛散する場合が多
く、フライパン等で調理するものと比べて変形したもの
となってしまう。又、肉、ハンバーグ等もマイクロ波に
よる加熱で収縮し、味覚的にフライパン調理よりも劣っ
てしまうのが常であった。
これに対し、本発明者らは先に、実願昭63−84319号
に記するごとく、調理面に被せて調理物をマイクロ波か
ら遮蔽するマイクロ波反射性又は吸収性の蓋を設けるこ
とによりマイクロ波の直接照射をなくする工夫を行なっ
た。
しかしながらこの実願昭63−84319号の考案において
は、マイクロ波反射性の蓋すなわち金属製の蓋と金属皿
の間、即ち金属皿上面の弗素樹脂被膜の部分が絶縁破壊
をおこし、スパークして弗素樹脂被膜、金属皿、蓋を損
傷してしまう問題があった。
上記に鑑み、本発明はこの様な問題点を解決するため
開発されたものである。
「課題を解決するための手段」 即ち本発明は、上面に弗素樹脂被膜を設け、下面にマ
イクロ波により誘電加熱される発熱層を設けた金属皿
と、該金属皿の表面側に被せて調理物をマイクロ波から
遮蔽するマイクロ波反射性の蓋とを備え、該蓋側に蓋と
金属皿上面の弗素樹脂被膜との接触界面となる部分に厚
さ3mm以下の絶縁破壊を防止する絶縁層を設けたことを
特徴とする電子レンジ用調理器である。
なお上記本発明の実施の態様として少なくとも下記が
含まれる。
イ 絶縁破壊を防止する絶縁層の厚みが0.5mm以下であ
る電子レンジ用調理器。
以下に詳細に本発明を例示の図面について説明する、
たゞし本発明はこれら例のみに限定されるものではな
い。
本発明者らは、従来のこのような問題点を勘案し鋭意
検討した結果、マイクロ波反射性の蓋と金属皿上面の弗
素樹脂被膜との接触界面に厚さ3mm以下の絶縁破壊を防
止する絶縁層を設けることによりマイクロ波の遮蔽性を
大きく失なうことなくスパークによる破壊が防止できる
ことを見い出し、本発明を完成するに到った。
第1図(a)、(b)は本発明の一具体例である。金
属皿(1)の表面に弗素樹脂被膜(6)が設けられ、調
理時に調理物がこびりつかないように構成されている。
金属皿(1)の下面には発熱量(2)が設けられ、適切
な量、組成に構成されている。
マイクロ波により発熱量(2)が誘電加熱され、その
熱が金属皿(1)に伝わり弗素樹脂被膜(6)上の調理
物が加熱される。この時マイクロ波遮蔽用の蓋(4)に
より、調理物のある空間にはマイクロ波がほとんど入ら
ないように構成されている。ここで、蓋(4)と金属皿
(1)の間の(6)が弗素樹脂被膜すなわち、絶縁体で
あるため、(4)−(6)−(1)間で絶縁破壊をおこ
しやすく、それを防止するために絶縁破壊を防止する絶
縁層(5)が設けられる。
なお第1図中、(3)は被覆例えばシリコーンゴム被
覆、(t)は絶縁破壊を防止する絶縁層の厚みの厚みで
ある。
「作用」 マイクロ波反射性の蓋の材質としては、アルミニウム
やアルミニウム合金、鉄、ステンレス、銅など金属から
選ばれるが、プラスチック、ガラス等に金属板や箔等が
複合化されたものであってもよい。また、マイクロ波の
遮蔽が目的であるから、必ずしも平板でなくメッシュや
穴あき板でもよく、その際メッシュや穴の径がマイクロ
波を遮蔽する大きさであればよい。
このようにして蓋が形成されると、金属皿の表面側か
ら調理面上の調理物に至ろうとするものは蓋に反射さ
れ、金属皿の裏側に回り込んだマイクロ波は主として金
属皿裏面の吸収体に吸収されてしまう。
この時、蓋の金属部分と金属皿は弗素樹脂被膜により
絶縁されるため各々帯電した状態であるため、弗素樹脂
被膜の欠陥がある場合や特に薄層となった部分がある場
合は放電がおこる。
また、このような欠陥がなくても、弗素樹脂被膜は通
常15〜40μと薄いため、絶縁層である弗素樹脂被膜を破
壊して放電する現象(絶縁破壊)がおこりやすい。
この現象は、金属に突起やきずがあったり、金属−絶
縁物−金属の界面に空気層がある場合により起こり易い
状態となる。
調理時にはこのような状態になり易いため絶縁破壊を
さけるべく、蓋の調理面との接触部に絶縁破壊に耐えう
る絶縁層を設ける。
材質としては絶縁物であれば何でもよくシリコーンゴ
ム、弗素ゴム等のゴム材料、PTFE、FEP等の弗素樹脂、
ポリイミド系の絶縁ワニス、セラミックス等広範に選ば
れるが、選択の基準としては、用途から食品用途に適す
ること、耐熱性に富むことが求められる。又、成形性が
よく、強度的や靭性に富むことが望ましい。
構造的には、このような絶縁破壊を防止する絶縁層の
厚みが厚すぎるとマイクロ波がその部分から侵入し、初
期の目的であるマイクロ波の遮蔽効果がうすれ好ましく
ない。
第2図は絶縁破壊を防止する絶縁層の厚みの上限を求
めるために行なった実験の結果である。第2図の図
(a)に示すように、アルミニウム皿(1)の上に弗素
樹脂被膜(6)(約20μ)のみを設け、発熱層のない構
造物を作成し、調理面に発熱体(8)を設け、絶縁破壊
を防止する絶縁層(5)の厚みを変化させ、調理面の発
熱体の温度上昇を測定した。その結果が第2図の図
(b)のグラフで、温度上昇が高い程マイクロ波のもれ
込みが多いと考えられる。
この結果から厚みは3mm以下、好ましくは0.5mm以下が
好適である。また、厚みの下限は絶縁破壊強さ、機械的
強度によるため、材質ごとに個々に設計する必要があ
る。
このようにして、マイクロ波遮蔽の蓋及び絶縁破壊を
防止する絶縁層を設けた結果、調理物に直に吸収される
マイクロ波は直接の吸収があったとしても極く僅かとな
り、調理物の急激な温度上昇が起こらない。そして、こ
の状態下でマイクロ波吸収体に吸収されたマイクロ波が
熱に変わり、下からの熱伝導で金属皿が加熱される結
果、熱したフライパンで焼く場合と同様の調理形態とな
って調理面上の調理物がうまく焼き上る。
そして、絶縁破壊をおこすことなく安定して本器を利
用することが可能となる。
「実施例」 以下実施例をもって本発明をさらに説明する。
実施例1: 外径φ200mm、厚さ0.8mmのアルミニウム板の表面に電
気化学エッチングを施して微細な凹凸を設け、その面に
四弗化エチレン樹脂分散液を塗布し、380℃で20分間焼
付けを行った。四弗化エチレン樹脂被覆面を上面にして
プレス成型を行ない、内のり約φ170mmのアルミニウム
皿を得た。
このアルミニウム皿の下面にプライマーを塗布焼付け
したのち、Fe3O4(同和鉄粉工業株式会社製フェライトD
DM−31、純度約95%、粒径200μm以下)を70%含有す
るシリコーンゴム(信越化学社製KE552BU)を発熱層と
して直径φ145mm、厚さ0.5mmに成型し、その上及びアル
ミニウム皿の縁部に厚さ1.0mmのシリコーンゴム(KE552
BU)を被覆として成型し、被覆の一部を高さ約15mmの脚
に成形し、金型でプレス加硫を行い、脱型後さらに2次
加硫を行って調理器本体を得た。
次に、厚さ約0.7mmのアルミニウム板から直径φ170mm
高さ約35mmの蓋(4)を成形し、蓋のふちに厚さ0.5mm
のシリコーンゴムパッキング(5)を第3図のごとき形
状に形成した。
調理器本体に生卵を、からをわってのせたのち、蓋を
かぶせて電子レンジ(シヤープ(株)製ハイクッカーRE
−130、出力500W)で4分間加熱したところ、フライパ
ンで焼いたと同様な焦げ目のついた目玉焼きがきれいに
焼き上った。絶縁破壊(スパーク)もおこらなかった。
実施例2: 実施例1と全く同様にして調理器本体及びアルミニウ
ム蓋を作成し、蓋のふちには、PTFE製の粘着テープ(厚
さ0.3mm)をはりつけた。電子レンジにて目玉焼の調理
を行ない、良好な焦げ目のある目玉焼が得られた。絶縁
破壊もおこらなかった。
実施例3: 厚さ2mmのPFEパッキングを用いたことを除き、実施例
1と全く同様にして調理器を得、目玉焼を調理したとこ
ろ、同様に焦げ目のある目玉焼が得られた。絶縁破壊も
おこらなかった。
「発明の効果」 以上のように本発明の調理器は、マイクロ波により誘
電加熱する発熱体をもつ金属皿と、マイクロ波遮蔽の金
属蓋及び絶縁破壊を防止する絶縁層を組合せた構造によ
り、主として皿からの熱で調理物が焼上るため、マイク
ロ波による急激な加熱をきらう調理物を電子レンジで調
理することが可能となり、また、絶縁破壊をおこさずに
安定して利用することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の調理器の1例の断面図(図(a))と
その絶縁破壊を防止する絶縁層の部分の拡大図(図
(b))である。 第2図は、絶縁破壊を防止する絶縁層の厚みの上限を求
めるために行った実験の結果で、図(a)は実験方法を
図示したものであり、図(b)は実験の結果を示したグ
ラフである。 第3図は、本発明の実施例を説明するためのものであ
り、絶縁破壊を防止する絶縁層を蓋のパッキングとして
成形した1例の断面図である。 (1)……金属皿、(2)……発熱層、(3)……被
覆、(4)……マイクロ波遮蔽用の蓋、(5)……絶縁
破壊を防止する絶縁層、(6)……弗素樹脂被膜、
(t)……絶縁破壊を防止する絶縁層の厚み。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面に弗素樹脂被膜を設け、下面にマイク
    ロ液により誘電加熱される発熱層を設けた金属皿と、該
    金属皿の表面側に被せて調理物をマイクロ波から遮蔽す
    るマイクロ波反射性の蓋とを備え、該蓋側に蓋と金属皿
    上面の弗素樹脂被膜との接触界面となる部分に厚さ3mm
    以下の絶縁破壊を防止する絶縁層を設けたことを特徴と
    する電子レンジ用調理器。
JP1129233A 1989-03-31 1989-05-23 電子レンジ用調理器 Expired - Lifetime JP2539914B2 (ja)

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