JPH074210U - 追突防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】車が道路を走行中の場合にも、前方の車との追
突を避けることができる追突防止装置を提供すること。 【構成】車の車内前部にカメラを設置し、カメラにより
得られた入力画像を記憶し、入力画像の輝度値をしきい
値により２値化する２値化手段を有し、この２値化手段
により車のストップランプと同じ色部分を抽出し、色抽
出して得た抽出画像の重心を算出し、算出した重心が所
定の範囲内にある時に、信号及び画像データを出力する
第１判定手段と、第１判定手段からの信号の出力によ
り、警報出力手段を作動し警報を発し運転者に車間の接
近を警告する、或いは／及び第１判定手段からの信号の
出力により、画像データをその画素数を数える面積算出
手段に送り、算出した画素数があるしきい値以上の時、
第２判定手段から信号を出力してブレーキ作動手段を作
動し、車のブレーキ装置を自動的に作動される、追突防
止装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、前方の車との追突を防止する追突防止装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

車の追突を防止する手段としては、車のバンパー部より超音波を発信して、そ の反射波の戻ってくる時間を検出することにより、周辺の障害物との距離を算出 し、その距離があるしきい値よりも小さくなったら、車が障害物に近づいている 旨の警報を運転者に発する追突防止装置が知られている。

【０００３】 しかしながら、上記追突防止装置に以下に述べる欠点がある。

【０００４】 すなわち、車庫入れや、幅よせ等のように、車をゆっくりと動かす場合は、警 報を受け取った直後にブレーキを作動させれば、車が障害物に追突するのを防げ るが、道路で走行中の場合には、警報を受け取ってからブレーキを作動させても 追突を避けられない場合が多い。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は前記した従来技術の欠点を解消し、車が道路を走行中の場合に も、前方の車との追突を避けることができる追突防止装置を提供することにある 。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題は本考案の追突防止装置を提供することによって達成される。

【０００７】 すなわち、（１）車の車内前部にカメラを設置し、その入力画像によって自動 的に車間の接近を検知し、追突を防止する装置において、該カメラにより得られ た入力画像を記憶しておく画像記憶手段と、該入力画像の輝度値をあるしきい値 により２値処理する２値化手段と、該２値化手段より得られたカラー２値画像間 で論理演算処理をして、車のストップランプと同じ色部分を抽出する色抽出手段 と、該色抽出手段により得られた色抽出画像の抽出部分の重心を算出する重心算 出手段と、該重心算出手段により算出した重心が所定の範囲内にある時に信号を 出力する第１判定手段と、該第１判定手段からの出力により、運転者に車間の接 近を警告する手段を有し、車間の接近を検知すると自動的に警報を発することを 特徴とする追突防止装置。

【０００８】 （２）車の車内前部にカメラを設置し、その入力画像によって自動的に車間の 接近を検知し、追突を防止する装置において、該カメラにより得られた入力画像 を記憶しておく画像記憶手段と、該入力画像の輝度値をあるしきい値により２値 処理する２値化手段と、該２値化手段より得られたカラー２値画像間で論理演算 処理をして、車のストップランプと同じ色部分を抽出する色抽出手段と、該色抽 出手段により得られた色抽出画像の抽出部分の重心を算出する重心算出手段と、 該重心算出手段により算出した重心が所定の範囲内にある時に画像データを出力 する第１判定手段と、該第１判定手段からの画像データの色抽出部分の画素数を 数える面積算出手段と、該面積算出手段により算出した画素数があるしきい値以 上の時、信号を出力する第２判定手段と、該第２判定手段の出力により、車のブ レーキ装置を作動させるブレーキ作動手段を有し、車間がかなり接近し、追突の 恐れがあることを検知すると、自動的に車のブレーキ装置を作動させることを特 徴とする追突防止装置。

【０００９】 本考案のカメラ、カメラに連結された回路、回路からの信号により作動する警 報出力装置あるいは／及び回路からの信号により作動する車のブレーキ装置は、 信号を監視し警報を発し、あるいは／及び車を停止させる、信号無視防止装置に 応用することができる。

【００１０】 すなわち、 （３）車の車内前部にカメラを設置し、その入力画像によって自動的に赤信号 の画像を検知し、信号無視を防止する装置において、該カメラにより得られた入 力画像を記憶しておく画像記憶手段と、該入力画像の輝度値をあるしきい値によ り２値処理する２値化手段と、該２値化手段より得られたＲＧＢ２値画像間で論 理演算処理をして、赤信号と同じ色部分を抽出する色抽出手段と、該色抽出手段 により得られた色抽出画像の抽出部分の重心を算出する重心算出手段と、該重心 算出手段により算出した重心が監視範囲内に入った時に画像データを出力する第 １判定手段と、該第１判定手段からの画像データの色抽出部分の画素数を数える 面積算出手段と、該面積算出手段により算出した画素数があるしきい値以上の時 、信号を出力する第２判定手段と、該第２判定手段の出力により、運転者に赤信 号であることを報知する警報を発し、あるいは／及び同時に車のブレーキ装置を 作動されるブレーキ作動手段を有し、自動的に車を停止させることを特徴とする 信号無視防止装置である。

【００１１】 本考案の特徴は、カメラで撮影した前方の画像より特定の色部分、好ましくは 赤色部分を抽出し、その抽出部分のかたまりの重心がある範囲内にある時に警報 を発して、その抽出部分の面積があるしきい値以上になったら車のブレーキ装置 を作動させるようにし、前方の車との追突を防止することができることにある。 さらにまた、カメラで撮影した前方の画像より赤色部分を抽出し、その抽出部分 が監視視野に入った時に警報を発して運転者に赤信号であることを報知するか、 あるいは同時に監視視野における赤色部分の面積があるしきい値以上の大きさに 達したら車のブレーキ装置を作動させるようにして信号無視を防止することにあ る。

【００１２】 ここで、赤信号を検知するためのカメラはかなり広い視野を有するカメラで、 広い交差点でも赤信号を視野に納められるものであることはいうまでもない。

【００１３】

【実施例】

本考案の一実施例を図１ないし図３を用いて説明する。ただし、以下の実施例 は本考案の追突防止装置の理解を深めるためのものであり、本考案を制限するも のではないことはいうまでもない。

【００１４】 図１の回路構成図に示したカメラ１は車中前部に設置されている。カメラ１は 前記回路構成図で示すような回路に接続されている。カメラ１は車の前方向に向 いており、例えば図２に示す様な先駆する車の画像を入力する。勿論画像は障害 物が自車の照明を反射する反射標識の画像であっても構わない。

【００１５】 カメラ１により入力された画像データは画像記憶手段２に記憶され、その画像 のＲＧＢ成分をあるしきい値で２値化する２値化手段３を通る。２値化手段３で ２値化されたＲＧＢ画像は、画像間で論理演算して車のストップランプと同色の 部分を色抽出する色抽出手段４を通り、図３に示すような色抽出画像を得る。色 抽出手段４より得られた色抽出画像は、その色抽出部分の重心を算出する重心算 出手段５を通り、第１判定手段６において、重心の数値が所定の範囲内にある時 に信号を出力する。第１判定手段６より出された信号は警報出力手段７に送られ 、前方の車に接近している旨の警報を発する。

【００１６】 また別の場合には、重心の数値が所定の範囲内にある時に第１判定手段６は信 号を出力する。第１判定手段６より信号が出されたら色抽出画像のデータは抽出 部分の画素数を数える面積算出手段８を通る。面積算出手段８で算出した画素数 は第２判定手段９に送られて、画素数があるしきい値以上の時に信号を出力する 。第２判定手段９からの出力がブレーキ作動手段１０に送られると、ブレーキ作 動手段１０により車のブレーキ装置を自動的に作動され、車は停止する。

【００１７】

【考案の効果】

１．高速道路を高速で走行している時においても前方走行車に車が追突するこ とを防止することができる。

【００１８】 ２．信号の存在の気がつかない時でも、信号無視を防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の追突防止装置の回路構成の一例を示す
説明図。

【図２】本考案の追突防止装置の回路の画像記憶手段か
ら得られる監視画像の一例を示す図。

【図３】本考案の追突防止装置の回路の色抽出手段から
得られる画像の一例を示す図。

【符号の説明】

１ カメラ ２ 画像記憶手段 ３ ２値化手段 ４ 色抽出手段 ５ 重心算出手段 ６ 第１判定手段 ７ 警報出力手段 ８ 面積算出手段 ９ 第２判定手段 １０ ブレーキ作動手段 １１ 前駆車 １２ ストップランプ １３ 画像記憶手段からの監視画像 １４ 色抽出手段からの色抽出画像

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】車の車内前部にカメラを設置し、その入力
   画像によって自動的に車間の接近を検知し、追突を防止
   する装置において、該カメラにより得られた入力画像を
   記憶しておく画像記憶手段と、該入力画像の輝度値をあ
   るしきい値により２値処理する２値化手段と、該２値化
   手段より得られたカラー２値画像間で論理演算処理をし
   て、車のストップランプと同じ色部分を抽出する色抽出
   手段と、該色抽出手段により得られた色抽出画像の抽出
   部分の重心を算出する重心算出手段と、該重心算出手段
   により算出した重心が所定の範囲内にある時に信号を出
   力する第１判定手段と、該第１判定手段からの出力によ
   り、運転者に車間の接近を警告する手段を有し、車間の
   接近を検知すると自動的に警報を発することを特徴とす
   る追突防止装置。
2. 【請求項２】車の車内前部にカメラを設置し、その入力
   画像によって自動的に車間の接近を検知し、追突を防止
   する装置において、該カメラにより得られた入力画像を
   記憶しておく画像記憶手段と、該入力画像の輝度値をあ
   るしきい値により２値処理する２値化手段と、該２値化
   手段より得られたカラー２値画像間で論理演算処理をし
   て、車のストップランプと同じ色部分を抽出する色抽出
   手段と、該色抽出手段により得られた色抽出画像の抽出
   部分の重心を算出する重心算出手段と、該重心算出手段
   により算出した重心が所定の範囲内にある時に画像デー
   タを出力する第１判定手段と、該第１判定手段からの画
   像データの色抽出部分の画素数を数える面積算出手段
   と、該面積算出手段により算出した画素数があるしきい
   値以上の時、信号を出力する第２判定手段と、該第２判
   定手段の出力により、車のブレーキ装置を作動させるブ
   レーキ作動手段を有し、車間がかなり接近し、追突の恐
   れがあることを検知すると、自動的に車のブレーキ装置
   を作動させることを特徴とする追突防止装置。