JPH0741930Y2 - 自己螺進ビス - Google Patents
自己螺進ビスInfo
- Publication number
- JPH0741930Y2 JPH0741930Y2 JP1540393U JP1540393U JPH0741930Y2 JP H0741930 Y2 JPH0741930 Y2 JP H0741930Y2 JP 1540393 U JP1540393 U JP 1540393U JP 1540393 U JP1540393 U JP 1540393U JP H0741930 Y2 JPH0741930 Y2 JP H0741930Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- head
- screw
- self
- synthetic resin
- metal head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Connection Of Plates (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、タッピングビスや穿
孔ビスの如き自己螺進ビス、更に詳しくは軸部の上端に
設ける頭部の構造に関する。
孔ビスの如き自己螺進ビス、更に詳しくは軸部の上端に
設ける頭部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、建築分野において、被着物にパ
ネル等の取付物を固定する場合にタッピングビスや穿孔
ビスが使用されており、前者のタッピングビスは被着物
に予め設けた下孔に対してタッピングしながら自己螺進
するものであり、また、後者の穿孔ビスは、下孔を形成
していない被着物に対して自己ドリリングしながら螺進
するものである。
ネル等の取付物を固定する場合にタッピングビスや穿孔
ビスが使用されており、前者のタッピングビスは被着物
に予め設けた下孔に対してタッピングしながら自己螺進
するものであり、また、後者の穿孔ビスは、下孔を形成
していない被着物に対して自己ドリリングしながら螺進
するものである。
【0003】上記のような自己螺進ビスは、頭部が金属
製であると、取付物の表面に単純な金属色を呈した頭部
がそのまま露見し、取付物の色調とマッチングせずに美
的外観を損なうと共に、経時的に錆が発生する不都合が
あり、このため、金属製頭部を合成樹脂製の頭部で覆っ
た自己螺進ビスが提案されている。
製であると、取付物の表面に単純な金属色を呈した頭部
がそのまま露見し、取付物の色調とマッチングせずに美
的外観を損なうと共に、経時的に錆が発生する不都合が
あり、このため、金属製頭部を合成樹脂製の頭部で覆っ
た自己螺進ビスが提案されている。
【0004】従来の上記した自己螺進ビス1は、図3
(A)に示すように、自己螺進する軸部2の上端部に、
円形の鍔3と、この鍔3の上面に六角形の金属頭部4を
一体に設け、金属頭部4の上面にドライバーの係合溝5
を形成すると共に、金属頭部4の外面から鍔3の外面を
合成樹脂製の六角形頭部6で覆った構造になっている。
(A)に示すように、自己螺進する軸部2の上端部に、
円形の鍔3と、この鍔3の上面に六角形の金属頭部4を
一体に設け、金属頭部4の上面にドライバーの係合溝5
を形成すると共に、金属頭部4の外面から鍔3の外面を
合成樹脂製の六角形頭部6で覆った構造になっている。
【0005】自己螺進ビス1を被着物に螺入するには大
きな回転トルクが必要になり、一般的には、電動やエア
を駆動源とする動力工具に取付けたソケットレンチを六
角形頭部6に外嵌係合させ、この状態で自己螺進ビス1
に回転を与えることによって螺入するものであり、従っ
て六角形頭部6には大きな荷重が作用し、特に被着物へ
の螺入が完了する時荷重は最大になる。
きな回転トルクが必要になり、一般的には、電動やエア
を駆動源とする動力工具に取付けたソケットレンチを六
角形頭部6に外嵌係合させ、この状態で自己螺進ビス1
に回転を与えることによって螺入するものであり、従っ
て六角形頭部6には大きな荷重が作用し、特に被着物へ
の螺入が完了する時荷重は最大になる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、従来の自己
螺進ビス1における金属頭部4は、図3(B)のよう
に、平面六角形に形成し、また、合成樹脂製の六角形頭
部6は、金属頭部4の外周に均一な厚みで六角形にする
ことにより金属頭部4を覆うように形成されていたた
め、金属頭部4及び六角頭部6のソケットレンチによる
荷重を受ける面は共に平面となっていた。
螺進ビス1における金属頭部4は、図3(B)のよう
に、平面六角形に形成し、また、合成樹脂製の六角形頭
部6は、金属頭部4の外周に均一な厚みで六角形にする
ことにより金属頭部4を覆うように形成されていたた
め、金属頭部4及び六角頭部6のソケットレンチによる
荷重を受ける面は共に平面となっていた。
【0007】このため、螺締完了時に、ソケットレンチ
によってねじ込み方向への荷重が加わって合成樹脂製六
角頭部6がソケットレンチと金属頭部4との間で圧縮を
受けたとき、特に六角頭部6の角部近傍に図3(B)の
矢印で示すように力Aが集中することになるが、金属頭
部4は周面が平面になっているため、荷重を平面で受け
ることになり、このため、六角頭部6に作用した荷重を
合成樹脂内に分散させることができず、合成樹脂に物性
の優れたものを用いていても、これが原因で六角頭部6
の角部に破壊Bが発生するという問題がある。
によってねじ込み方向への荷重が加わって合成樹脂製六
角頭部6がソケットレンチと金属頭部4との間で圧縮を
受けたとき、特に六角頭部6の角部近傍に図3(B)の
矢印で示すように力Aが集中することになるが、金属頭
部4は周面が平面になっているため、荷重を平面で受け
ることになり、このため、六角頭部6に作用した荷重を
合成樹脂内に分散させることができず、合成樹脂に物性
の優れたものを用いていても、これが原因で六角頭部6
の角部に破壊Bが発生するという問題がある。
【0008】そこで、この考案の課題は、金属頭部の形
状に改良を加え、合成樹脂製に六角頭部の破壊発生を防
止することができる自己螺進ビスを提供することにあ
る。
状に改良を加え、合成樹脂製に六角頭部の破壊発生を防
止することができる自己螺進ビスを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この考案は、自己螺進する軸部の端部に、平
面形状を略楕円形に形成した金属頭部を一体に設け、こ
の金属頭部を合成樹脂製の多角形頭部で覆った構成を採
用したものである。
するため、この考案は、自己螺進する軸部の端部に、平
面形状を略楕円形に形成した金属頭部を一体に設け、こ
の金属頭部を合成樹脂製の多角形頭部で覆った構成を採
用したものである。
【0010】
【作用】金属頭部を略楕円形に形成したので、長軸方向
に位置する両端の外周面は円形になり、締付時に、合成
樹脂製多角形頭部の角部近傍に作用した荷重を、金属頭
部の曲面に沿って合成樹脂内に分散させることができ、
これによって多角形頭部における角部の破壊を防止でき
る。
に位置する両端の外周面は円形になり、締付時に、合成
樹脂製多角形頭部の角部近傍に作用した荷重を、金属頭
部の曲面に沿って合成樹脂内に分散させることができ、
これによって多角形頭部における角部の破壊を防止でき
る。
【0011】
【実施例】以下、この考案の実施例を添付図面の図1及
び図2に基づいて説明する。
び図2に基づいて説明する。
【0012】図示のように、自己螺進ビス11は、自己
螺進する軸部12の外周に雄ねじ13を周設すると共
に、先端に穿孔用のドリル部14を設け、この軸部14
の上端に、ねじなしの大径頭部15と、この大径頭部1
5上に円形の鍔16と、この鍔16の上面に平面略楕円
形の金属頭部17を順次一体に設けて構成され、上記金
属頭部27と鍔16が合成樹脂を用いて一体に覆われて
いる。
螺進する軸部12の外周に雄ねじ13を周設すると共
に、先端に穿孔用のドリル部14を設け、この軸部14
の上端に、ねじなしの大径頭部15と、この大径頭部1
5上に円形の鍔16と、この鍔16の上面に平面略楕円
形の金属頭部17を順次一体に設けて構成され、上記金
属頭部27と鍔16が合成樹脂を用いて一体に覆われて
いる。
【0013】鍔16を覆う合成樹脂は、鍔16の下面か
ら外周面及び上面を覆う合成樹脂鍔18になり、また、
金属頭部17を覆う部分は六角形の多角形頭部19に形
成され、この合成樹脂鍔18と多角形頭部19とは、耐
圧潰性、耐摩耗性に優れた合成樹脂を用いて一体成形さ
れ、かつ所望する色に着色されている。
ら外周面及び上面を覆う合成樹脂鍔18になり、また、
金属頭部17を覆う部分は六角形の多角形頭部19に形
成され、この合成樹脂鍔18と多角形頭部19とは、耐
圧潰性、耐摩耗性に優れた合成樹脂を用いて一体成形さ
れ、かつ所望する色に着色されている。
【0014】図1(C)のように、金属頭部17に対し
て合成樹脂製の多角形頭部19は、金属頭部17の長軸
方向に六角形の一つの対角線が一致するように位相を決
めて成形されていると共に、金属頭部17の平面形状は
完全な楕円形だけでなく、長円形であってもよい。
て合成樹脂製の多角形頭部19は、金属頭部17の長軸
方向に六角形の一つの対角線が一致するように位相を決
めて成形されていると共に、金属頭部17の平面形状は
完全な楕円形だけでなく、長円形であってもよい。
【0015】上記のように、金属頭部17の長軸と短軸
を有する平面形状は、金属頭部17に対する合成樹脂製
多角形頭部19の回り止機能を発揮することになる。
を有する平面形状は、金属頭部17に対する合成樹脂製
多角形頭部19の回り止機能を発揮することになる。
【0016】なお、図示の場合、大径軸部15にパッキ
ング20を取付けると共に、自己螺進ビス11は、ドリ
ル部14を有する自己穿孔ビスを示したが、軸部の先端
まで雄ねじを設けたタッピングビスであってもよい。
ング20を取付けると共に、自己螺進ビス11は、ドリ
ル部14を有する自己穿孔ビスを示したが、軸部の先端
まで雄ねじを設けたタッピングビスであってもよい。
【0017】この考案の自己螺進ビスは上記のような構
成であり、合成樹脂製の多角形頭部19にソケットレン
チを係合し、自己螺進ビス11に回転を与えることによ
り被着物に螺締する。
成であり、合成樹脂製の多角形頭部19にソケットレン
チを係合し、自己螺進ビス11に回転を与えることによ
り被着物に螺締する。
【0018】ソケットレンチによる螺締時において、特
に被着物への螺入が完了するとき、合成樹脂製六角頭部
19の各角部近傍に対して回転を与える面側に大きな力
が作用する。
に被着物への螺入が完了するとき、合成樹脂製六角頭部
19の各角部近傍に対して回転を与える面側に大きな力
が作用する。
【0019】このとき、図1(C)のように、多角形頭
部19の周囲の厚みは、金属頭部17の短軸方向側に位
置する角部が厚くなっており、これらの角部は荷重に対
して十分な強度を有している。
部19の周囲の厚みは、金属頭部17の短軸方向側に位
置する角部が厚くなっており、これらの角部は荷重に対
して十分な強度を有している。
【0020】これに対して長軸方向に位置する角部近傍
は、他の部分より薄くなるが、この角部には金属頭部1
7の弧状面が位置しているため、図1(C)に矢印で示
すように、角部近傍に対して加わる力Aを金属頭部17
の弧状面に沿って逃がし、この力を多角形頭部19を形
成する合成樹脂内に分散させることができ、これによっ
て多角形頭部19の破壊発生を防止することができる。
は、他の部分より薄くなるが、この角部には金属頭部1
7の弧状面が位置しているため、図1(C)に矢印で示
すように、角部近傍に対して加わる力Aを金属頭部17
の弧状面に沿って逃がし、この力を多角形頭部19を形
成する合成樹脂内に分散させることができ、これによっ
て多角形頭部19の破壊発生を防止することができる。
【0021】
【考案の効果】以上のように、この考案によると、合成
樹脂の多角形頭部で覆う金属頭部を略楕円形の平面形状
に形成したので、自己螺進ビスの被着物に対する螺締完
了時に、多角形頭部の角部近傍に加わる力を多角形頭部
の合成樹脂内に分散させることができ、多角形頭部の破
壊発生を防止できる。
樹脂の多角形頭部で覆う金属頭部を略楕円形の平面形状
に形成したので、自己螺進ビスの被着物に対する螺締完
了時に、多角形頭部の角部近傍に加わる力を多角形頭部
の合成樹脂内に分散させることができ、多角形頭部の破
壊発生を防止できる。
【図1】(A)はこの考案に係る自己螺進ビスの正面
図、(B)は同上要部の縦断正面図、(C)は要部の横
断平面図
図、(B)は同上要部の縦断正面図、(C)は要部の横
断平面図
【図2】自己螺進ビスの金属頭部を示す斜視図
【図3】(A)は従来の自己螺進ビスを示す縦断正面
図、(B)は同上の横断平面図
図、(B)は同上の横断平面図
11 自己螺進ビス 12 軸部 13 雄ねじ 14 ドリル部 16 鍔 17 金属頭部 19 合成樹脂製多角形頭部
Claims (1)
- 【請求項1】 自己螺進する軸部の端部に、平面形状を
略楕円形に形成した金属頭部を一体に設け、この金属頭
部を合成樹脂製の多角形頭部で覆った自己螺進ビス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1540393U JPH0741930Y2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 自己螺進ビス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1540393U JPH0741930Y2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 自己螺進ビス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0673424U JPH0673424U (ja) | 1994-10-18 |
JPH0741930Y2 true JPH0741930Y2 (ja) | 1995-09-27 |
Family
ID=11887771
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1540393U Expired - Lifetime JPH0741930Y2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 自己螺進ビス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0741930Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-30 JP JP1540393U patent/JPH0741930Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0673424U (ja) | 1994-10-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4749321A (en) | Sealing fastener | |
CA2172570C (en) | Dual depth socket | |
US4726723A (en) | Multi-part locknut construction | |
US5302069A (en) | Stepped, capped wheel nut | |
US6238155B1 (en) | Torque screw fastener | |
GB2093141A (en) | Plastics-headed fastener assemblies | |
US20050100425A1 (en) | Fastener assembly | |
JPS6116849B2 (ja) | ||
JPH0741930Y2 (ja) | 自己螺進ビス | |
JPH09291918A (ja) | タッピンねじ | |
JP2000220624A (ja) | ねじの緩み止め構造 | |
JPH11287232A (ja) | ナットの共回り防止構造 | |
JPH0421700Y2 (ja) | ||
JPH11311234A (ja) | 防護ナット | |
JPH07103220A (ja) | 二重頭部を有するねじ | |
JPH08284948A (ja) | ボールジョイント装置 | |
JPH0740789Y2 (ja) | ワイヤハーネスプロテクタ | |
JPH08170626A (ja) | ネジ部の構造 | |
JPH0228292Y2 (ja) | ||
JP2566413Y2 (ja) | 二重頭部を有するねじ | |
JPH11280743A (ja) | ネジ締結部材 | |
JPH11315816A (ja) | 取外し防止ナット | |
JPS624459Y2 (ja) | ||
JPH0225927Y2 (ja) | ||
KR200176752Y1 (ko) | 덤벨의 축봉 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |