JPH074175B2 - 油性感除去組成物 - Google Patents
油性感除去組成物Info
- Publication number
- JPH074175B2 JPH074175B2 JP62221471A JP22147187A JPH074175B2 JP H074175 B2 JPH074175 B2 JP H074175B2 JP 62221471 A JP62221471 A JP 62221471A JP 22147187 A JP22147187 A JP 22147187A JP H074175 B2 JPH074175 B2 JP H074175B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mouth
- feeling
- alcohol
- oily feeling
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Confectionery (AREA)
- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
- Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
- Seasonings (AREA)
- Alcoholic Beverages (AREA)
- Non-Alcoholic Beverages (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は油性感除去組成物に関し、更に詳しくは、食
中、食後に口中、口周辺に蝋状感、ヌメリ感を与える油
っこい油脂含有食品を食する時の食中及び食後に飲食に
供される各種食品として用いられる油性感除去組成物に
関する。
中、食後に口中、口周辺に蝋状感、ヌメリ感を与える油
っこい油脂含有食品を食する時の食中及び食後に飲食に
供される各種食品として用いられる油性感除去組成物に
関する。
〔従来の技術〕 食中、食後に口中又は口の周りに蝋状感、ヌルヌル感、
ネバネバ感を与える、所謂油っこい油脂含有食品を食す
る時は、従来、食中又は食後に飲料等をとることで、油
を洗い流したり、デザートにより口中をさっぱりさせる
方法がとられている。例えば西洋料理では材料との風味
バランスをも加味して、使いわけられている食中酒とし
てのワイン、中華料理のウーロン茶、日本食での緑茶、
油を使用したスナック菓子とコーラ類、又、食後のアイ
スクリーム、フルーツ、その他菓子類の甘味と水分によ
り口中の油性感を取り除き、口中に清涼感を与えたり、
あるいは口中がさっぱりしたと感じている。
ネバネバ感を与える、所謂油っこい油脂含有食品を食す
る時は、従来、食中又は食後に飲料等をとることで、油
を洗い流したり、デザートにより口中をさっぱりさせる
方法がとられている。例えば西洋料理では材料との風味
バランスをも加味して、使いわけられている食中酒とし
てのワイン、中華料理のウーロン茶、日本食での緑茶、
油を使用したスナック菓子とコーラ類、又、食後のアイ
スクリーム、フルーツ、その他菓子類の甘味と水分によ
り口中の油性感を取り除き、口中に清涼感を与えたり、
あるいは口中がさっぱりしたと感じている。
しかしながら、従来の方法は、長い歴史を通じ選択され
てきたものであるが、口中の油性感低下効果が十分でな
く、又、風味を自在に変えることが難しい。
てきたものであるが、口中の油性感低下効果が十分でな
く、又、風味を自在に変えることが難しい。
本発明者らは上記問題点を解決するため種々検討の結
果、炭素数３以上の脂肪族アルコールが、従来の物より
油性感低下効果があり、この炭素数３以上の脂肪族アル
コールは各種風味剤と自由に組み合わせ得ることを見出
し、本発明を完成させた。
果、炭素数３以上の脂肪族アルコールが、従来の物より
油性感低下効果があり、この炭素数３以上の脂肪族アル
コールは各種風味剤と自由に組み合わせ得ることを見出
し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、炭素数３以上の脂肪族アルコールを含
有する油性感除去組成物を提供するものである。
有する油性感除去組成物を提供するものである。
本発明において脂肪族アルコールとしては炭素数３以上
のものであれば、直鎖、分枝にかかわらず用いることが
できる。好ましくは炭素数12以下のものであって、これ
を超えても効果は既に飽和している。中でも炭素数５及
び６のもの、就中、イソアミルアルコール、ｎ−アミル
アルコール、ｎ−ヘキシルアルコールが少量で効果があ
り、より好ましい。
のものであれば、直鎖、分枝にかかわらず用いることが
できる。好ましくは炭素数12以下のものであって、これ
を超えても効果は既に飽和している。中でも炭素数５及
び６のもの、就中、イソアミルアルコール、ｎ−アミル
アルコール、ｎ−ヘキシルアルコールが少量で効果があ
り、より好ましい。
脂肪族アルコールの添加は、溶解、可溶化、もしくは乳
化分散により行う。その方法の選択は、油性感除去組成
物（最終食品）に要求される透明度、用いる脂肪族アル
コールの溶解度により行う。又、脂肪族アルコールの添
加量は特に制限はないが、食品中0.001重量％〜５重量
％が望ましい。それは、0.001重量％未満では、大量に
飲食しないと効果が出にくく、５重量％を越えても効果
が既に飽和しており、脂肪族アルコールの種類により好
ましくない風味となる場合もある。特に好ましい範囲は
0.01〜0.1重量％である。
化分散により行う。その方法の選択は、油性感除去組成
物（最終食品）に要求される透明度、用いる脂肪族アル
コールの溶解度により行う。又、脂肪族アルコールの添
加量は特に制限はないが、食品中0.001重量％〜５重量
％が望ましい。それは、0.001重量％未満では、大量に
飲食しないと効果が出にくく、５重量％を越えても効果
が既に飽和しており、脂肪族アルコールの種類により好
ましくない風味となる場合もある。特に好ましい範囲は
0.01〜0.1重量％である。
本発明が適用される対象食品は特に限定されないが飲
料、調味料、天つゆ等、油を含有しない食品が挙げられ
る。本発明においては、当該食品中に炭素数３以上の脂
肪族アルコールを含むよう、溶解、可溶化もしくは乳化
分散させることにより、食中、食後の口中及び口の周り
の蝋状感、ヌルヌル感を取り去り、口周、口中をさっぱ
りさせる。
料、調味料、天つゆ等、油を含有しない食品が挙げられ
る。本発明においては、当該食品中に炭素数３以上の脂
肪族アルコールを含むよう、溶解、可溶化もしくは乳化
分散させることにより、食中、食後の口中及び口の周り
の蝋状感、ヌルヌル感を取り去り、口周、口中をさっぱ
りさせる。
本発明が適用される飲料としては、ジュース類、すなわ
ち、果汁系飲料及び果肉系飲料が挙げられ、果汁系飲料
には生果を搾汁し希釈しない天然果汁、果汁45％以上含
有果汁入清涼飲料、シロップに果汁を加えて飲用時に希
釈して飲む果汁入濃厚シロップ（果汁含量35％以上）が
ある。又、果肉系飲料には、そのまま調味して飲用する
もの（例えばトマトジュース）、酸味を加え糖液で希釈
し直接飲用できるもの（ネクター、ピーレ、スカッシュ
類）などがある。
ち、果汁系飲料及び果肉系飲料が挙げられ、果汁系飲料
には生果を搾汁し希釈しない天然果汁、果汁45％以上含
有果汁入清涼飲料、シロップに果汁を加えて飲用時に希
釈して飲む果汁入濃厚シロップ（果汁含量35％以上）が
ある。又、果肉系飲料には、そのまま調味して飲用する
もの（例えばトマトジュース）、酸味を加え糖液で希釈
し直接飲用できるもの（ネクター、ピーレ、スカッシュ
類）などがある。
また、ガス飲料（炭酸ガスを重量で5/10000以上含有す
る）、すなわち、果汁液あるいは味つけした水や水に炭
酸ガスを吸収させた飲料にも本発明が適用でき、代表的
なものにラムネ、サイダー（水分90.1％、糖質9.4％、
果汁エッセンス0.5％）がある。又、果汁を添加した各
種エード類、種、葉のエッセンスを入れたコーラ類、ガ
ラナ類、さらに根のエキスを入れたサスバリラ、ジンジ
ャエール等にも本発明が適用できる。さらに、醗酵工程
の違いによる緑茶、ウーロン茶、紅茶等、又、ビール、
ワイン、ブランディー等に代表されるアルコール飲料に
も本発明が適用できる。
る）、すなわち、果汁液あるいは味つけした水や水に炭
酸ガスを吸収させた飲料にも本発明が適用でき、代表的
なものにラムネ、サイダー（水分90.1％、糖質9.4％、
果汁エッセンス0.5％）がある。又、果汁を添加した各
種エード類、種、葉のエッセンスを入れたコーラ類、ガ
ラナ類、さらに根のエキスを入れたサスバリラ、ジンジ
ャエール等にも本発明が適用できる。さらに、醗酵工程
の違いによる緑茶、ウーロン茶、紅茶等、又、ビール、
ワイン、ブランディー等に代表されるアルコール飲料に
も本発明が適用できる。
本発明が適用される調味料としては、調味素材（甘味
料、酸味料、塩味料、香辛料、うま味料）を単一に使用
する単一化学調味料や、グルタミン酸ソーダ、あるいは
これを主体にヌクレオチド等を配した複合化学調味料が
挙げられる。又、ソース類にも本発明が適用でき、ソー
ス類の代表的なものとして、その性状から希薄ソース、
濃厚ソース、ケチャップ等が挙げられる。
料、酸味料、塩味料、香辛料、うま味料）を単一に使用
する単一化学調味料や、グルタミン酸ソーダ、あるいは
これを主体にヌクレオチド等を配した複合化学調味料が
挙げられる。又、ソース類にも本発明が適用でき、ソー
ス類の代表的なものとして、その性状から希薄ソース、
濃厚ソース、ケチャップ等が挙げられる。
本発明が適用される天つゆとしては、正油を主体とし
て、その中に砂糖、みりん、カツオ節、グルタミン酸ソ
ーダ等を入れたもの、さらにそれらの濃縮物等が挙げら
れる。
て、その中に砂糖、みりん、カツオ節、グルタミン酸ソ
ーダ等を入れたもの、さらにそれらの濃縮物等が挙げら
れる。
食中、食後に口周、口中に蝋状感、油性感を与える油脂
含有食品と一緒に又は食後に、炭素数３以上の脂肪族ア
ルコールを含む本発明の油性感除去組成物を飲食するこ
とで、脂肪族アルコール及び飲料中の水等により、蝋状
感、油性感を取り除き、口中に清涼感を与えることがで
きる。
含有食品と一緒に又は食後に、炭素数３以上の脂肪族ア
ルコールを含む本発明の油性感除去組成物を飲食するこ
とで、脂肪族アルコール及び飲料中の水等により、蝋状
感、油性感を取り除き、口中に清涼感を与えることがで
きる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例１（飲料） アラビアガム20kg、レモンオイル3kg、イソアミルアル
コール7kg、SAIB（Sucrose acet isobutylate）7kg、水
63kgをホモゲナイザーで乳化後、この乳化液を水に対し
0.2％加え、レモン風味飲料を得た。一方上記処方でイ
ソアミンアルコールを除いたものをつくり同様に飲料を
製造した。
コール7kg、SAIB（Sucrose acet isobutylate）7kg、水
63kgをホモゲナイザーで乳化後、この乳化液を水に対し
0.2％加え、レモン風味飲料を得た。一方上記処方でイ
ソアミンアルコールを除いたものをつくり同様に飲料を
製造した。
この２種類の飲料と、水の３種を各々100cc用意し、ブ
タ肉しょうが焼き100gを食べた後、飲み、その後の口中
のヌルヌル感、清涼感につき評価したところ、イソアミ
ルアルコール入りの飲料の口中の油性感低下効果が顕著
に認められた。
タ肉しょうが焼き100gを食べた後、飲み、その後の口中
のヌルヌル感、清涼感につき評価したところ、イソアミ
ルアルコール入りの飲料の口中の油性感低下効果が顕著
に認められた。
実施例２（調味料） 平均グルコース単位（DE）15のデキストリン30kgを60℃
の温水70kgに溶解し、そこにイソアミルアルコール1kg
を溶解分散させた後、140℃の熱風にて噴霧乾燥し、28k
gの粉末（調味料）を得た。
の温水70kgに溶解し、そこにイソアミルアルコール1kg
を溶解分散させた後、140℃の熱風にて噴霧乾燥し、28k
gの粉末（調味料）を得た。
以下の方法により２種類のエビチャーハンを製造した。
即ち、熱した中華なべに、サラダ油40gを入れ、とき卵
２ケを加え、半熟に炒め、ほぐした飯900gを加え、さら
にサラダ油40gを加えてよく炒める。食塩6g、こしょう2
gで味付けをした後、予め、ゆでて殻をむいておいた芝
えび40尾、小口切り長ねぎ50g、サラダ油25gを入れて炒
める。一方、同処方でつくったチャーハンがほぼ炒めあ
がった時点で、上記粉末を1g加えて均一になるように混
合した。
２ケを加え、半熟に炒め、ほぐした飯900gを加え、さら
にサラダ油40gを加えてよく炒める。食塩6g、こしょう2
gで味付けをした後、予め、ゆでて殻をむいておいた芝
えび40尾、小口切り長ねぎ50g、サラダ油25gを入れて炒
める。一方、同処方でつくったチャーハンがほぼ炒めあ
がった時点で、上記粉末を1g加えて均一になるように混
合した。
こうして得られたえびチャーハン２点を用い、食事中の
油っこさ、食後の口中のヌルヌル感及びえび風味の出や
すさを評価したところ、イソアミルアルコール入り粉末
を添加したものの方が、油性感が著しく低下し、えびの
風味も出やすく非常に効果が顕著であった。
油っこさ、食後の口中のヌルヌル感及びえび風味の出や
すさを評価したところ、イソアミルアルコール入り粉末
を添加したものの方が、油性感が著しく低下し、えびの
風味も出やすく非常に効果が顕著であった。
実施例３（天つゆ） だし汁200ccと正油50ccとで天つゆをつくり、そこにイ
ソアミルアルコール２ccを加えた。中えびの天ぷら４ケ
ずつをイソアミルアルコールを加えた天つゆと加えない
天つゆにつけて食したところ、食後の口中のヌルヌル感
がイソアミルアルコールを添加した天つゆの方が著しく
低下し、その効果は顕著であった。
ソアミルアルコール２ccを加えた。中えびの天ぷら４ケ
ずつをイソアミルアルコールを加えた天つゆと加えない
天つゆにつけて食したところ、食後の口中のヌルヌル感
がイソアミルアルコールを添加した天つゆの方が著しく
低下し、その効果は顕著であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ａ２３Ｌ 1/24 Ｂ 2/00 Ｃ１２Ｇ 1/00 3/12
Claims (2)
- 【請求項１】炭素数３以上の脂肪族アルコールを含有す
る油性感除去組成物。 - 【請求項２】脂肪族アルコールが、イソアミルアルコー
ル、ｎ−アミルアルコール及びｎ−ヘキシルアルコール
からなる群から選ばれたものである特許請求の範囲第１
項記載の油性感除去組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62221471A JPH074175B2 (ja) | 1987-09-04 | 1987-09-04 | 油性感除去組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62221471A JPH074175B2 (ja) | 1987-09-04 | 1987-09-04 | 油性感除去組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6463344A JPS6463344A (en) | 1989-03-09 |
| JPH074175B2 true JPH074175B2 (ja) | 1995-01-25 |
Family
ID=16767235
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62221471A Expired - Lifetime JPH074175B2 (ja) | 1987-09-04 | 1987-09-04 | 油性感除去組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH074175B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4764802B2 (ja) * | 2006-11-13 | 2011-09-07 | 下村産業有限会社 | アルコールテイスト飲料の食感補助品 |
| JP5591642B2 (ja) * | 2010-09-17 | 2014-09-17 | 麒麟麦酒株式会社 | アルコール感が付与された非アルコール飲料およびその製造方法 |
| JP5972931B2 (ja) * | 2014-04-22 | 2016-08-17 | 麒麟麦酒株式会社 | アルコール感が付与された非アルコール飲料およびその製造方法 |
| JP2016144461A (ja) * | 2016-03-11 | 2016-08-12 | 麒麟麦酒株式会社 | アルコール感が付与された非アルコール飲料およびその製造方法 |
-
1987
- 1987-09-04 JP JP62221471A patent/JPH074175B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6463344A (en) | 1989-03-09 |
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