JPH0741706Y2 - プレス加工時に於けるワーク反転装置 - Google Patents

プレス加工時に於けるワーク反転装置

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JPH0741706Y2
JPH0741706Y2 JP1989096249U JP9624989U JPH0741706Y2 JP H0741706 Y2 JPH0741706 Y2 JP H0741706Y2 JP 1989096249 U JP1989096249 U JP 1989096249U JP 9624989 U JP9624989 U JP 9624989U JP H0741706 Y2 JPH0741706 Y2 JP H0741706Y2
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work
rope
conveyor device
reversing
direction opposite
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義則 大石
邦雄 中島
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日産車体株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はワークに対して所定のプレス加工を施して次段
の工程に搬送する際に、該ワークを反転させるようにし
た装置に関するものである。
従来の技術 従来から所定の形状を有する製品をプレス成形によって
製作する際に、ワークに所定のプレス加工を施した後、
該ワークの上下位置を反転させて次段の工程に搬送する
手段が採用されており、このような手段の一例として例
えば実公昭61−27861号公報には第5図に示した反転装
置例が開示されている。図中の1はプレス型,2はワー
ク,3はアイアンハンド,4はコンベヤ装置であって、この
コンベヤ装置4のフロントF寄りには、軸5を中心とし
て起伏自在なパッド板6の下端部が枢支されており、エ
アシリンダ7から突出するロッド8の先端部が該パッド
板6の下端近傍に枢着されている。更にコンベヤ装置4
の上面から適宜な高さ位置にロープ9が横設されてい
る。
ワーク2を反転させるに際して、当初はパッド板6が仮
想線に示したように軸5を支点としてフロントF側に倒
伏しており、先ずに示したようにプレス型1上に載置
されたワーク2の先端部をアイアンハンド3を用いて掴
み、次に該アイアンハンド3を,に示したように斜
め上方に引き上げ、ワーク2がロープ9に立て掛けられ
た時点でアイアンハンド3から該ワーク2を放す。この
間にエアシリンダ7の作動を開始することにより、ロッ
ド8の縮小作用に基づいてパッド板6が軸5を中心とし
て時計方向に回動して、図示の実線位置に到達する。コ
ンベヤ装置4は常にX方向に稼働しているので、ワーク
2の下端部とコンベヤ装置4との接点がP点からP′点
に移動するが、該ワーク2の上方はロープ9によって支
えられているので、該ワーク2がロープ9を支点として
反時計方向に回動しながら前傾し、パッド板6に寄り掛
かるようにして前倒れする。
従ってワークは、上記のようにして前倒れした際にコン
ベヤ装置4上に直接倒れることがなく、且つコンベヤ装
置4の稼働に伴ってワーク2の先端部がパッド板6の面
上を摺動するようにして下降し、ワーク2の反転が完了
する。反転されたワーク2はコンベヤ装置4により次段
の工程に搬送される。
尚、上記のアイアンハンド3及びパッド板6を起伏させ
るエアシリンダ7の動作は、プレス型1によるワーク2
のプレス工程とともに予め設定されたプログラムに基づ
いて制御信号を発する図外の制御装置により駆動制御さ
れて、ワーク2に対するプレス及び反転動作が自動的に
遂行される。
考案が解決しようとする課題 しかしながらこのような従来のワーク反転装置にあって
は、前記ワーク2の全長が比較的大きい製品の場合、ア
イアンハンド3の移動ストローク及び上方への引き上げ
高さが製品の大きさに見合う程度に大きくないと該ワー
ク2をロープ9に立て掛けることができないため、反転
可能な製品の大きさに限定条件が付されてしまう外、上
記反転装置を全長が大きい製品に適用するためには、上
記アイアンハンド3の駆動機構を含む装置全体の大形化
が要求されるので、設備が高価になってしまう上、設置
に際して広いスペースが必要になるという課題があっ
た。
更に前記ワーク2の下端部が曲面状に形成された製品に
適用する際には、第6図に示したようにワーク2の曲面
部2aがコンベヤ装置4の表面で滑動し易くなり、該コン
ベヤ装置4がX方向に稼働しているにも拘わらず、ワー
ク2が反時計方向に回動することができずに、ロープ9
の下側に時計方向に回動しながら落下して、そのまま搬
送されてしまうことがあるという難点を有している。
そこで本考案はこのような従来のワーク反転装置が有し
ている課題を解消して、ワークの反転時に該ワークが滑
動することを防止するとともに、該ワークの全長及び形
状等に左右されることがなく、汎用性が広いワーク反転
装置を提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 本考案は上記の目的を達成するために、プレス型によっ
て所定のプレス加工が施されたワークを反転させて、該
プレス型に隣接するコンベヤ装置により次段の工程に搬
送するようにした構成において、先ず請求項1により、
上記プレス型とコンベヤ装置上との間にあって該プレス
型からコンベア装置の表面に重なる位置に延在して配設
されたワーク受けと、該ワーク受けのワークの進行方向
側の端部に設けられて、該ワークの下端部が進行方向と
逆方向へ滑動することを防止するストッパと、前記コン
ベヤ装置上の適宜な高さ位置に横設されているととも
に、前記ワークを立て掛ける第1の位置と該第1の位置
からワークの進行方向と逆方向の第2の位置まで牽引さ
れるロープと、ワークがロープに立て掛けられた際に、
このロープに連結されたワイヤを介して該ロープを上記
第1の位置から第2の位置まで牽引する反動力付与手段
と、ワークの反転後にロープを第2の位置から第1の位
置まで戻すリターンスプリングとを備えた構成にしてあ
り、請求項2により、上記ロープに対する反動力付与手
段が、該ロープをワークの進行方向と逆の方向で、且つ
斜め上方に移動させる手段を包含してなるワーク反転装
置の構成にしてある。
作用 かかる請求項1の構成によれば、プレス型により所定の
プレス工程が終了したワークの先端部をワーク取出し手
段であるアイアンハンドを用いて斜め上方に引き上げる
と、該ワークがワーク受け上を通過した後、コンベヤ装
置上でアイアンハンドからワークを放した後に該ワーク
の下端部がコンベヤ装置上を滑動しても、ワークの下端
部がワーク受けのワーク進行方向側の端部に設けられた
ストッパに当接するので、それ以上滑動することがな
く、ワークがロープに立て掛けられた状態を維持するこ
とになる。
ここで反動力付与手段の作動を開始することにより、ロ
ープが第1の位置から該ワークの進行方向とは逆方向の
第2の位置まで移動し、従ってワークは該ロープに押動
されて前倒れするとともに該ワークの先端部がワーク受
けに受け止められ、ワークの反転が完了して該ワークが
反転された姿勢のまま次段の工程に搬送される。ワーク
の反転後は、スプリングによってロープが第2の位置か
ら第1の位置まで戻され、元の状態に復帰する。
このような動作時に、ワークの下端部が前記ストッパに
よって支持されているので、ワークの曲面部があっても
該ストッパの作用によりワークがコンベヤ装置上で滑動
することが防止され、且つ反動力付与手段によってワー
クの反動動作が確実に実施されるという作用が得られ
る。
更に前記請求項2の構成によれば、前記と同様にしてワ
ークがロープに立て掛けられた状態となった後、反動力
付与手段の作動を開始すると、ロープがワークの進行方
向と逆の方向で且つ斜め上方に移動するので、ワークは
低い位置にあるロープに押動されて前倒れするととも
に、該ワークの先端部がワーク受けに受け止められてワ
ークの反転が完了する。従ってワークの反転動作が更に
確実に行われるとともに、ワーク取出し手段であるアイ
アンハンドによるワークの上方への引き上げ高さが前記
請求項1の場合よりも小さくて良く、ワークの全長が可
成大きな場合でも対応可能であるという作用が得られ
る。
実施例 以下図面に基づいて本考案にかかるプレス加工時におけ
るワークの反転装置の各種実施例を、前記従来の構成と
同一の構成部分に同一の符号を付して詳述する。
第1図は本考案の第1実施例を示しており、図中の1は
プレス型,4はコンベヤ装置であって、このプレス型1と
コンベヤ装置4との間にはワーク受け11及び補助ワーク
受け12,12が配設されている。このワーク受け11はプレ
ス型1からコンベア装置4の表面に重なる位置に延在し
て配設されていて、このワーク受け11の長手方向左右両
側には一対の支持杆14,14が配置されており、且つワー
ク受け11のワークの進行方向側(リヤR側)の端部に
は、コンベヤ装置4の表面に接して該コンベヤ装置4の
稼働に応動して回転するローラ15が装備されている。上
記コンベヤ装置4は常にX方向に稼働されている。又、
補助ワーク受け12,12の下面に配備された支持杆16,16
は、弾性を有する支持具18を介してコンベヤ装置4側の
固定具17に支持されている。
上記ワーク受け11のワークの進行方向側(リヤR側)の
端部には、前記ローラ15の上面を覆う形状のストッパ2
0,20が装着されている。このストッパ20,20は、後述す
るようにワークの反転時に該ワークの下端部を支持して
滑動を防止し、ワークの反転動作を補助する機能を有し
ている。
更に前記コンベヤ装置4に近接する外側部位で、該コン
ベヤ装置4の稼働方向Xと直角方向にずれた位置に一対
のポール22,22が立設されており、このポール22,22の上
側部に滑車23,23が取り付けられているとともに、この
滑車23,23の上方にガイド棒24,24が配備されている。こ
のガイド棒24,24は、ポール22,22の略上端部から前記コ
ンベヤ装置4の稼働方向Xと平行且つワークの進行方向
(リヤR方向)に延長されている。更にこのガイド棒2
4,24には、該ガイド棒24,24に沿ってスライド自在なロ
ープガイド25,25が嵌着されている。尚、ロープガイド2
5,25とガイド棒24,24との間には、ロープガイド25,25を
戻すリターンスプリングが介在されている。
更にコンベヤ装置4の上面から適宜な高さ位置にロープ
9が横設されており、このロープ9の両端部分は前記ロ
ープガイド25,25によって支持され、且つ前記滑車23,23
に巻着されて下方に垂設されている。又コンベヤ装置4
の側部にはエアシリンダ26,26が配備されており、この
エアシリンダ26,26からワークの進行方向(リヤR方
向)に突出するロッド26aの先端部に前記ロープ9に連
結されたワイヤーの端末部9aが固定されている。このロ
ープ9は後述するようにワークに対する反動手段を構成
するものであって、従ってエアシリンダ26,26は前記ロ
ープ9に対する反動力付与手段を構成している。
かかる第1実施例の動作を、第1図及び第2図の作用概
要図を併用して説明する。即ちプレス型1により所定の
プレス工程が終了したワーク2を反転させるに際して、
先ずに示したようにプレス型1上に載置されたワーク
2の先端部をワーク取出し手段であるアイアンハンド3
を用いて掴み、次に該ワーク2を牽引しながらアイアン
ハンド3をに示した位置まで斜め上方に引き上げる。
するとワーク2はアイアンハンド3に牽引されたままワ
ーク受け11上を通過し、該ワーク2の下端部2bがストッ
パ20を超えてコンベヤ装置4上に当接する部位まで到達
する。このの位置でアイアンハンド3からワーク2を
放す。この時、コンベヤ装置4の上面から適宜な高さ位
置に横設されたロープ9は、第1の位置Aにある。
するとワーク2がロープ9に立て掛けられた状態となる
が、この状態下ではワーク2の一端部2bが該一端部2b付
近に曲面部2aを形成している場合、特にコンベヤ装置4
上をワークの進行方向と逆方向(フロントF方向)に滑
動してしまうが、ワーク受け11のワークの進行方向側
(リヤR側)の端部に装着された前記ストッパ20によっ
て下端部2bが支持され、従って該ストッパ20の作用によ
りワーク2がコンベヤ装置4上でワークの進行方向と逆
方向(フロントF方向)にそれ以上滑動することが防止
される。
即ちストッパ20は、ワーク2の反転時に該ワーク2の下
端部を支持しているので、仮にワーク2に曲面部2aがあ
っても、該曲面部2aに起因してワーク2がコンベヤ装置
4上で滑動してしまうことがなく、換言すればストッパ
20はワーク2の反転動作を補助するように働く。
次に反動力付与手段としてのエアシリンダ26,26の作動
を開始することにより、ロッド26aの伸長作用に基づい
てロープ9が緊張し、該ロープ9が巻着された滑車23,2
3が回転してロープガイド25,25がガイド棒24,24に沿っ
てに示したようにワークの進行方向と逆方向(フロン
トF方向)にスライドする。従ってロープ9は第1の位
置Aから第2の位置Bまで、即ちワーク2の進行方向と
は逆の方向に移動する。するとワーク2は該ロープ9に
押動されて、に示したようにワークの進行方向と逆方
向(フロントF方向)に倒れ、該ワーク2の先端部2cが
ワーク受け11に受け止められるので、該ワーク2の反転
が完了する。
この間にもコンベヤ装置4は常にX方向に稼働している
ので、ワーク2の下端部2bとコンベヤ装置4との接点が
コンベヤ装置4の稼働方向Xに沿って移動し、従ってワ
ーク2は反転された姿勢のまま次段の工程に搬送され
る。尚、第2図に示す30は、反転されたワーク2をコン
ベヤ装置4から次段の工程に移送するためのバキューム
アームである。
このようにしてワーク2の反転及び移送が終了した際に
は、エアシリンダ26,26の緊張が解除されることによっ
て前記ロープガイド25,25とガイド棒24,24との間に介在
されたリターンスプリングによってロープ9が第2の位
置Bから第1の位置Aに戻り、再度前記工程が繰り返さ
れる。
尚、上記のロープを移動させるエアシリンダ26,26の動
作及びアイアンハンド3の動作は、予め設定されたプロ
グラムに基づいて制御信号を発する図外の制御装置によ
り駆動制御されて、ワーク2の反転動作が自動的に遂行
される。
第3図は本考案の第2実施例を示しており、前記第1実
施例と同一の構成部分には同一の符号を付して表示して
ある。本第2実施例の場合、前記第1実施例の構成に加
えて、コンベヤ装置4に近接する外側部位で、該コンベ
ヤ装置4の稼働方向Xと直角方向にずれた位置に一対の
支柱34,34が立設されており、この支柱34,34の下側部に
突設されたピン35にリターンスプリング36,36の下端部
が連結されており、このリターンスプリング36,36の上
端部に連結されたワイヤ37が該支柱34,34に支持された
固定リング38,38内を通過した後、コンベヤ装置4の上
方に遊動状態に配置された可動リング39,39内に挿通さ
れた中空状のロープ9内に挿通されて一体に連結されて
いる。この中空状のロープ9は前記例と同様にワークに
対する反動手段を構成している。
一方、コンベヤ装置4の稼働方向Xに沿う左右両側に配
備された前記エアシリンダ26,26からワークの進行方向
(リヤR方向)に突出するロッド26aの先端部には、ワ
イヤ41の一端部41aが固定されており、このワイヤ41は
ポール22,22の下側部及び上側部に支持された固定リン
グ42,43内を通過した後、前記可動リング39,39に固定さ
れている。
更にこの可動リング39,39には他のワイヤ44,44の一端部
44aが固定されており、該ワイヤ44,44はプレス機の上部
に取り付けられた滑車45,45に巻着された後、コンベヤ
装置4のワークの進行方向と逆方向(フロントF側)に
取り付けられた滑車46,46に巻着され、更にワークの進
行方向側(リヤ側R)の斜め上部に導かれて、該ワイヤ
44,44の他端部44b,44bが支持部材50の両端部に固定され
たリング51,51に連結されている。この支持部材50には
ワーク取出し手段である前記アイアンハンド3が支持さ
れており、該支持部材50に連結された駆動杆52が図外の
駆動源に連接されている。
かかる第2実施例の動作を、第3図及び第4図の作用概
要図を併用して説明する。即ちプレス型1により所定の
プレス工程が終了したワーク2を反転させるに際して、
前記第1実施例と同様に先ず第4図のに示した如く、
ワーク2の先端部をアイアンハンド3を用いて掴み、図
外の駆動源に連接された駆動杆52をワークの進行方向
(リヤR方向)に移動することにより、支持部材50に支
持されたアイアンハンド3を,に示した位置まで牽
引する。するとワーク2はワーク受け11上を通過し、且
つの位置でアイアンハンド3からワーク2を放すこと
により、該ワーク2がロープ9に立て掛けられた状態と
なる。この時、ロープ9は第1の位置である図示のC位
置,即ち前記第1実施例における第1の位置Aよりも低
い位置にある。
次に反動力付与手段としてのエアシリンダ26,26の作動
を開始することにより、ロッド26aの伸長作用に基づい
てワイヤ41が緊張し、このワイヤ41の緊張力が固定リン
グ42,43から可動リング39に伝達されて、該可動リング3
9をワークの進行方向と逆方向(フロントF方向),即
ちワーク2の進行方向と逆の方向に移動させる力が働
く。同時に前記支持部材50の移動に伴って該支持部材50
の左右両端部のリング51,51に連結されたワイヤ44,44が
緊張し、この緊張力が滑車46,45を介して可動リング39
に伝達されて、該可動リング39をフロントF側の斜め上
方に引き上げる力として作用する。従って可動リング39
には、ワイヤ41の緊張力とワイヤ44の緊張力との合力が
作用することになり、その結果ロープ9は第4図のに
示したように第1の位置Cから第2の位置Dにまで移動
する。するとワーク2のロープ9に押動されてに示し
たようにワークの進行方向と逆方向(フロントF方向)
に倒れ、該ワーク2の先端部2cがワーク受け11に受け止
められて、該ワーク2は反転が完了する。この間にもコ
ンベヤ装置4がX方向に稼働しているので、ワーク2の
下端部2bとコンベヤ装置4とその接点がコンベヤ装置4
の稼働方向Xに沿って移動し、従ってワーク2は反転さ
れた姿勢のまま次段の工程に搬送される。
尚、上記したワークの反転時には、前記第1実施例と同
様に該ワーク2の下端部2bがコンベヤ装置4上をワーク
の進行方向と逆方向(フロントF側)に滑動してもスト
ッパワークの進行方向側(リヤ側)に当接し、該ストッ
パ20の作用によりワーク2がコンベヤ装置4上でワーク
の進行方向と逆方向(フロントF側)にそれ以上滑動す
ることが防止される。
このようにしてワーク2の反転及びコンベヤ装置4によ
る移送が終了した際には、エアシリンダ26,26の作用に
よりワイヤ41の緊張を緩め、且つ支持部材50をワークの
進行方向と逆方向(フロントF方向)に移動することに
よりワイヤ44の緊張を緩めることにより、リターンスプ
リング36の弾性力によってロープ9が第1の位置Cに戻
り、再度前記工程が繰り返される。
このような第2実施例によれば、反動手段としてのロー
プ9が図示の第1の位置Cから第2の位置Dまで、即ち
ワーク2の進行方向と逆の方向で且つ斜め上方に移動す
るので、ワーク2の反転動作が更に確実に行われるとと
もに、アイアンハンド3によるワーク2の上方への引き
上げ高さが前記第1実施例よりも小さくて良いという利
点を有し、ワーク2の全長が可成大きな場合でも対応可
能であるという特徴を発揮する。
考案の効果 以上詳細に説明した如く、本考案にかかるプレス加工時
に於けるワーク反転装置によれば、所定のプレス工程が
終了したワークの先端部をアイアンハンドを用いて斜め
上方に引き上げて、該ワークの下端部をワーク受けのス
トッパに当接した状態でロープに立て掛け、ここで反動
力付与手段の作動を開始することにより、ワークの進行
方向と逆の方向に移動するロープの作用に基づいて該該
ワークの下端部がワーク受けのストッパによって受け止
められた状態のままロープに連結されたワイヤを反動力
付与手段によって緊張駆動することにより、該ロープが
第1の位置からワークの進行方向と逆方向の第2の位置
まで牽引されてワークの反転を完了することができる。
上記の動作時にワークの下端部が前記ストッパによって
支持されているので、ワークに曲面部があっても該スト
ッパの作用によりワークがコンベヤ装置上で滑動するこ
とが防止され、ワークが反転されずに次段の工程に搬送
されるという動作不良が生じる惧れがない。上記ストッ
パは単にワークの下端部を支持する滑り止めとして機能
するものであるため、ストッパを作動させるための動力
を必要とせず、特に該ストッパはプレス型からコンベア
装置の表面に重なる位置に延在して配設されたワーク受
けの端部に設けられているため、改めて他の部材で構成
されたストッパを準備する必要がなく、簡易な構造で目
的を達成することができる。
更にワークの全長が比較的大きい製品の場合であって
も、アイアンハンドの移動ストローク及び上方への引き
上げ高さを製品の大きさに見合う程度にまで大きくする
必要がないので、反転可能な製品の大きさに特定の限定
条件が要求されることがなく、装置自体の汎用性が高め
られるという効果が得られる。
又、上記反転装置を全長が大きい製品に適用する際にあ
っても、アイアンハンドの駆動機構を含む装置全体の大
形化が要求されず、設備の高価格化を解消することがで
きる上、設置に際して広いスペースを必要としないとい
う特長を有する。
更に本考案では請求項2により、上記ロープに対する反
動力付与手段が、該ロープをワークの進行方向と逆の方
向で、且つ斜め上方に移動させる手段を包含した構成に
したので、ワークが低い位置にあるロープに押動されて
前倒れするとともに、該ワークの先端部がワーク受けに
受け止められてワークの反転を行わせることが可能とな
り、ワークの反転動作が更に確実に行われるとともに、
ワーク取出し手段であるアイアンハンドによるワークの
上方への引き上げ高さが前記請求項1の場合よりも小さ
くて良く、ワークの全長が可成大きな場合でも対応可能
であるという効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す要部斜視図、第2図
は上記第1実施例の動作を説明するための作用概要図、
第3図は本考案の第2実施例を示す要部斜視図、第4図
は上記第2実施例の動作を説明するための作用概要図、
第5図及び第6図は従来のワーク反転装置の作用例を示
す概要図である。 1……プレス型、2……ワーク、3……アイアンハンド
(ワーク取出し手段)、4……コンベヤ装置、9……ロ
ープ、11……ワーク受け、12……補助ワーク受け、20…
…ストッパ、22……ポール、24……ガイド棒、25……ロ
ープガイド、26……エアシリンダ(反動力付与手段)、
34……支柱、36……リターンスプリング、37,41,44……
ワイヤ、50……支持部材、52……駆動杆、

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】プレス型によって所定のプレス加工が施さ
    れたワークを反転させて、該プレス型に隣接するコンベ
    ヤ装置により次段の工程に搬送するようにした構成にお
    いて、 上記プレス型とコンベヤ装置上との間にあって該プレス
    型からコンベア装置の表面に重なる位置に延在して配設
    されたワーク受けと、 該ワーク受けのワークの進行方向側の端部に設けられ
    て、該ワークの下端部が進行方向と逆方向へ滑動するこ
    とを防止するストッパと、 前記コンベヤ装置上の適宜な高さ位置に横設されている
    とともに、前記ワークを立て掛ける第1の位置と該第1
    の位置からワークの進行方向と逆方向の第2の位置まで
    牽引されるロープと、 ワークがロープに立て掛けられた際に、このロープに連
    結されたワイヤを介して該ロープを上記第1の位置から
    第2の位置まで牽引する反動力付与手段と、 ワークの反転後にロープを第2の位置から第1の位置ま
    で戻すリターンスプリングとを備えて成ることを特徴と
    するプレス加工時に於けるワーク反転装置。
  2. 【請求項2】上記ロープに対する反動力付与手段が、該
    ロープをワークの進行方向と逆の方向で、且つ斜め上方
    に移動させる手段を包含して成る請求項1記載のプレス
    加工時に於けるワーク反転装置。
JP1989096249U 1989-08-17 1989-08-17 プレス加工時に於けるワーク反転装置 Expired - Lifetime JPH0741706Y2 (ja)

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