JPH0740213Y2 - 燃焼式水質分析計 - Google Patents
燃焼式水質分析計Info
- Publication number
- JPH0740213Y2 JPH0740213Y2 JP1989028742U JP2874289U JPH0740213Y2 JP H0740213 Y2 JPH0740213 Y2 JP H0740213Y2 JP 1989028742 U JP1989028742 U JP 1989028742U JP 2874289 U JP2874289 U JP 2874289U JP H0740213 Y2 JPH0740213 Y2 JP H0740213Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- combustion
- catalyst
- tube
- water quality
- sample
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Investigating Or Analyzing Materials Using Thermal Means (AREA)
- Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
Description
本考案は、TOC（全炭素）計あるいはTN（全窒素）計な
どの燃焼管を有する燃焼式水質分析計に関する。
どの燃焼管を有する燃焼式水質分析計に関する。
【従来の技術】 燃焼式水質分析装置には、TOC測定装置やTN測定装置等
がある。例えば、TOC測定装置の場合には、酸素を含む
キャリアガスと試料とを高温度（600〜900℃前後）で反
応させ、発生した二酸化炭素量から試料中の炭素濃度を
知るものである。反応は加熱炉中におかれた燃焼管内の
触媒によって起こるが、試料中の塩分や重金属等が不揮
発成分として触媒中に残留して触媒の機能を低下させて
しまうため、劣化した触媒を交換する必要がある。ま
た、触媒の劣化に伴い、燃焼管自体も同成分によって侵
されるため、燃焼管も劣化に応じて交換する必要があ
る。
がある。例えば、TOC測定装置の場合には、酸素を含む
キャリアガスと試料とを高温度（600〜900℃前後）で反
応させ、発生した二酸化炭素量から試料中の炭素濃度を
知るものである。反応は加熱炉中におかれた燃焼管内の
触媒によって起こるが、試料中の塩分や重金属等が不揮
発成分として触媒中に残留して触媒の機能を低下させて
しまうため、劣化した触媒を交換する必要がある。ま
た、触媒の劣化に伴い、燃焼管自体も同成分によって侵
されるため、燃焼管も劣化に応じて交換する必要があ
る。
ところで、この触媒の劣化には局部的な差異が見られ
る。即ち、触媒の劣化の原因となる試料中の塩分や重金
属等は、試料が注入される触媒の上流側に主に蓄積する
ため、これらの残留成分が増加するにつれて、触媒部で
最も重要な試料と直接に接する部分が先ず劣化してしま
う。また、これより下流側の触媒の寿命は、上流側に比
べてずっと長いにもかかわらず、上流側の触媒が劣化し
た時点で同時に交換しなければならなかった。一方、燃
焼管自体においても、例えば石英ガラスの場合、塩分な
どの残留成分中のアルカリ成分により中の触媒が劣化し
た部分から失透し、やがてクラックが入り使えなくなる
ので、燃焼管全体を交換しなければならなかった。いず
れの場合にも、局部的な劣化や破損にもかかわらず、全
体を交換しなければならない他、燃焼管は600〜900℃前
後の高温になっているので、いずれを交換する際にも、
燃焼管全体を加熱炉から取り出さなければならないた
め、加熱炉の温度が下がるまで待たなければならなかっ
た。
る。即ち、触媒の劣化の原因となる試料中の塩分や重金
属等は、試料が注入される触媒の上流側に主に蓄積する
ため、これらの残留成分が増加するにつれて、触媒部で
最も重要な試料と直接に接する部分が先ず劣化してしま
う。また、これより下流側の触媒の寿命は、上流側に比
べてずっと長いにもかかわらず、上流側の触媒が劣化し
た時点で同時に交換しなければならなかった。一方、燃
焼管自体においても、例えば石英ガラスの場合、塩分な
どの残留成分中のアルカリ成分により中の触媒が劣化し
た部分から失透し、やがてクラックが入り使えなくなる
ので、燃焼管全体を交換しなければならなかった。いず
れの場合にも、局部的な劣化や破損にもかかわらず、全
体を交換しなければならない他、燃焼管は600〜900℃前
後の高温になっているので、いずれを交換する際にも、
燃焼管全体を加熱炉から取り出さなければならないた
め、加熱炉の温度が下がるまで待たなければならなかっ
た。
本考案は、燃焼式水質測定装置の燃焼管の構成を工夫す
ることによって、上記課題の達成を図った。すなわち、
本考案は、試料を燃焼させ、それにより生じたガスを分
析することで水質分積を行う燃焼式水質分析計であっ
て、反応部である燃焼管の試料注入側が試料注入口を有
する内管と外管の二重管に形成され、前記内管は前記外
管に着脱自在に接合され、その接合部が燃焼炉の外部に
位置するよう前記外管が配置されていると共に、夫々管
内に反応触媒が充填されていることを特徴とする。
ることによって、上記課題の達成を図った。すなわち、
本考案は、試料を燃焼させ、それにより生じたガスを分
析することで水質分積を行う燃焼式水質分析計であっ
て、反応部である燃焼管の試料注入側が試料注入口を有
する内管と外管の二重管に形成され、前記内管は前記外
管に着脱自在に接合され、その接合部が燃焼炉の外部に
位置するよう前記外管が配置されていると共に、夫々管
内に反応触媒が充填されていることを特徴とする。
本考案に係る燃焼式水質測定装置は、その燃焼管を上記
のように構成したので、試料の上流側にあたる内管内の
触媒および内管のみが早く劣化し、この内管のみを交換
することができる。また、内管は試料注入口に接続され
ており、外管から簡単に取り外すことができるので、内
管の交換のために加熱炉の温度を下げる必要がなくな
る。
のように構成したので、試料の上流側にあたる内管内の
触媒および内管のみが早く劣化し、この内管のみを交換
することができる。また、内管は試料注入口に接続され
ており、外管から簡単に取り外すことができるので、内
管の交換のために加熱炉の温度を下げる必要がなくな
る。
以下、本考案の実施例について、図を参照しながら説明
する。 第１図は、本考案の一実施例を示している。燃焼管１
は、内管２および外管３の二重管構造に形成され、加熱
炉４によって加熱される。燃焼管１は、この際、少くと
も600℃以上の高温になるため、石英ガラス、セラミッ
ク、耐熱金属等で形成され、また、内管２および外管３
の中には、白金、パラジウム、酸化銅、酸化コバルトな
どの触媒が充填されるが、燃焼管および触媒のいずれ
も、内管と外管に同じものを使う必要はない。 試料は、試料注入口５から燃焼管の内管２内へ注入さ
れ、キャリアガス注入口６からのキャリアガスと共に内
管２内に流入される。ここでは外管３にも独立してキャ
リアガスを流しているが、必ずしも流す必要はない。内
管２に入った試料は、触媒７および８によって反応する
が、このとき、試料中に含まれていた塩分や重金属が触
媒の上流側、すなわち内管２内の触媒７に主に蓄積し、
触媒７は外管３内の触媒８に比べてはるかに著しく劣化
する。同時に、こうした触媒内の蓄積成分は、燃焼管の
内部から燃焼管自体を浸蝕させるため、内管２もまた外
管３に比べてはるかに著しく劣化破損する。内管２や触
媒７を交換するには、内管２のみを外管３から取り出し
て交換すれば良い。
する。 第１図は、本考案の一実施例を示している。燃焼管１
は、内管２および外管３の二重管構造に形成され、加熱
炉４によって加熱される。燃焼管１は、この際、少くと
も600℃以上の高温になるため、石英ガラス、セラミッ
ク、耐熱金属等で形成され、また、内管２および外管３
の中には、白金、パラジウム、酸化銅、酸化コバルトな
どの触媒が充填されるが、燃焼管および触媒のいずれ
も、内管と外管に同じものを使う必要はない。 試料は、試料注入口５から燃焼管の内管２内へ注入さ
れ、キャリアガス注入口６からのキャリアガスと共に内
管２内に流入される。ここでは外管３にも独立してキャ
リアガスを流しているが、必ずしも流す必要はない。内
管２に入った試料は、触媒７および８によって反応する
が、このとき、試料中に含まれていた塩分や重金属が触
媒の上流側、すなわち内管２内の触媒７に主に蓄積し、
触媒７は外管３内の触媒８に比べてはるかに著しく劣化
する。同時に、こうした触媒内の蓄積成分は、燃焼管の
内部から燃焼管自体を浸蝕させるため、内管２もまた外
管３に比べてはるかに著しく劣化破損する。内管２や触
媒７を交換するには、内管２のみを外管３から取り出し
て交換すれば良い。
本考案は、以上のような構成としたので、次のような効
果を奏する。 燃焼管の上流側を二重管構造としたので、燃焼管の触媒
の劣化・破損が著しく真に交換の必要な部分のみを交換
することができ、従来の様に燃焼管や触媒全体を交換す
る必要がなくなる。本考案の実施例では、外管内に充填
された触媒や外管自体は、内管に比べて少くとも二倍以
上の寿命を持つことがわかっているので、内管のみを交
換することは非常に有効な方法であると言える。また、
交換の際には、加熱炉の上流側から内管のみを取り出せ
ば、加熱炉の温度を下げることなく、容易に内管やその
中の触媒の交換をすることができる。さらには、内管は
外管に比べてはるかに短く形成されており、また、中に
充填される触媒の量も少ないため、触媒充填済みの内管
をカートリッジとして準備することにより、より容易に
交換することができる。 ところで、触媒の試料注入口に面する部分は、試料と直
接接触するために劣化が著しいが、同時に反応・測定に
最も重要な部分でもある。したがって、本考案の様に劣
化部分の交換が容易になれば、この反応・測定に最も重
要な部分を常に良好な状態に保つことも容易にすること
ができる。
果を奏する。 燃焼管の上流側を二重管構造としたので、燃焼管の触媒
の劣化・破損が著しく真に交換の必要な部分のみを交換
することができ、従来の様に燃焼管や触媒全体を交換す
る必要がなくなる。本考案の実施例では、外管内に充填
された触媒や外管自体は、内管に比べて少くとも二倍以
上の寿命を持つことがわかっているので、内管のみを交
換することは非常に有効な方法であると言える。また、
交換の際には、加熱炉の上流側から内管のみを取り出せ
ば、加熱炉の温度を下げることなく、容易に内管やその
中の触媒の交換をすることができる。さらには、内管は
外管に比べてはるかに短く形成されており、また、中に
充填される触媒の量も少ないため、触媒充填済みの内管
をカートリッジとして準備することにより、より容易に
交換することができる。 ところで、触媒の試料注入口に面する部分は、試料と直
接接触するために劣化が著しいが、同時に反応・測定に
最も重要な部分でもある。したがって、本考案の様に劣
化部分の交換が容易になれば、この反応・測定に最も重
要な部分を常に良好な状態に保つことも容易にすること
ができる。
第１図は、本考案の提供する燃焼式水質測定装置の燃焼
管の実施例を示す図、第２図は、従来の燃焼式水質測定
装置の燃焼管を示す図である。 １…燃焼管 ２…内管 ３…外管 ４…加熱炉 ５…試料注入口 ６…キャリアガス流入口 ７…内管充填触媒 ８…外管充填触媒
管の実施例を示す図、第２図は、従来の燃焼式水質測定
装置の燃焼管を示す図である。 １…燃焼管 ２…内管 ３…外管 ４…加熱炉 ５…試料注入口 ６…キャリアガス流入口 ７…内管充填触媒 ８…外管充填触媒
Claims (1)
- 【請求項１】試料を燃焼させ、それにより生じたガスを
分析することで水質分析を行う燃焼式水質分析計であっ
て、 反応部である燃焼管の試料注入側が試料注入口を有する
内管と外管の二重管に形成され、前記内管は前記外管に
着脱自在に接合され、その接合部が燃焼炉の外部に位置
するよう前記外管が配置されていると共に、夫々管内に
反応触媒が充填されていることを特徴とする燃焼式水質
分析計。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989028742U JPH0740213Y2 (ja) | 1989-03-14 | 1989-03-14 | 燃焼式水質分析計 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989028742U JPH0740213Y2 (ja) | 1989-03-14 | 1989-03-14 | 燃焼式水質分析計 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02120060U JPH02120060U (ja) | 1990-09-27 |
| JPH0740213Y2 true JPH0740213Y2 (ja) | 1995-09-13 |
Family
ID=31252350
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989028742U Expired - Lifetime JPH0740213Y2 (ja) | 1989-03-14 | 1989-03-14 | 燃焼式水質分析計 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0740213Y2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012127806A (ja) * | 2010-12-15 | 2012-07-05 | Shimadzu Corp | 水質分析計 |
| WO2012165783A3 (ko) * | 2011-05-30 | 2013-02-14 | (주)청암휴엔텍 | 세라믹볼을 사용한 무촉매 열연소 총유기탄소 함유량 측정 장치 |
| KR101304118B1 (ko) * | 2013-03-20 | 2013-09-09 | (주)청암휴엔텍 | 수질 분석 장치용 무촉매 열연소 산화장치 |
| KR102647233B1 (ko) * | 2023-03-08 | 2024-03-15 | 에이티티(주) | Crf관을 포함하는 수질측정기용 반응관 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3547421B2 (ja) * | 2001-12-04 | 2004-07-28 | 誠心エンジニアリング株式会社 | 検水中に含まれる成分の計測装置 |
| CN109580327A (zh) * | 2018-12-17 | 2019-04-05 | 北矿检测技术有限公司 | 高温水解燃烧管 |
| DE102019116547A1 (de) * | 2019-06-18 | 2020-12-24 | Analytik Jena Ag | Reaktionsrohr für die Elementaranalyse |
| CN112964751A (zh) * | 2021-02-05 | 2021-06-15 | 上海元析仪器有限公司 | 一种总有机碳分析仪用双层燃烧管 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58208662A (ja) * | 1982-05-29 | 1983-12-05 | Shigeki Mori | 微量元素分析用還元管 |
-
1989
- 1989-03-14 JP JP1989028742U patent/JPH0740213Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012127806A (ja) * | 2010-12-15 | 2012-07-05 | Shimadzu Corp | 水質分析計 |
| WO2012165783A3 (ko) * | 2011-05-30 | 2013-02-14 | (주)청암휴엔텍 | 세라믹볼을 사용한 무촉매 열연소 총유기탄소 함유량 측정 장치 |
| KR101304118B1 (ko) * | 2013-03-20 | 2013-09-09 | (주)청암휴엔텍 | 수질 분석 장치용 무촉매 열연소 산화장치 |
| KR102647233B1 (ko) * | 2023-03-08 | 2024-03-15 | 에이티티(주) | Crf관을 포함하는 수질측정기용 반응관 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02120060U (ja) | 1990-09-27 |
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