JPH0740027Y2 - 建築用化粧板 - Google Patents

建築用化粧板

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JPH0740027Y2
JPH0740027Y2 JP1989087315U JP8731589U JPH0740027Y2 JP H0740027 Y2 JPH0740027 Y2 JP H0740027Y2 JP 1989087315 U JP1989087315 U JP 1989087315U JP 8731589 U JP8731589 U JP 8731589U JP H0740027 Y2 JPH0740027 Y2 JP H0740027Y2
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JP
Japan
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decorative board
construction
impregnated
paper
resin
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JP1989087315U
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JPH0328257U (ja
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繁満 早田
一弘 杉山
直之 進藤
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Ibiden Co Ltd
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Ibiden Co Ltd
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  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Floor Finish (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、床面または壁面に直貼りすることにより、床
面等の表面を美麗に仕上げるための建築用化粧板に関す
るものである。
(従来の技術) 建物における床面や壁面に対しては、例えば第1図に示
すように、タイルのように所定形状に切断した多数の化
粧板を配列して直貼りすることにより、これらの床面等
の表面を美麗に仕上げることが行なわれる。
従来のこの種の化粧板としては、例えば木質合板の表面
に所定の着色や模様を付した表面材を貼付したものがあ
る。このような木質合板を基材とする化粧板は、建築用
化粧板としての所定の耐熱性を有すること、及び特に床
材として使用したときの所定の表面硬度を有するという
長所はあるものの、次のような短所をも有している。
すなわち、 ・木質合板を基材とする化粧板は、木質合板によるある
一定の剛性を有しているものであるから、完全な平面で
はないコンクリートからなる床面等に対して、全面がぴ
ったりと密着した状態で直貼りすることができず、剥れ
等の問題を発生し易いものとなり得る。
・直張りすべき面が、壁面等のコーナーにおけるような
曲面であると、木質合板を基材とする化粧板はその直貼
りが殆んど不可能である。
・このような化粧板を所定形状のものとするためには、
工場等において切断しなければならないが、この化粧板
の端部にササクレが生じないように切断することは困難
である。特に、施工現場においてこの化粧板を所定形状
に小さくしなければならない場合に、端部にササクレが
生じないように切断することは非常に困難であって、そ
の施工性は極めて悪いものである。
これに対して、塩ビタイルやリノタイル、あるいはホモ
ジニアスタイル等の軟質材料を基材とするものが提案さ
れているが、これらは上記の欠点はないものの、逆に床
材として使用する場合の表面硬度が不足するものであ
り、耐熱性にも劣るものである。
そこで、本考案者等は、上述した各短所を全て解決する
ことのできる化粧板をどのように構成したらよいかにつ
いて鋭意研究を重ねてきた結果、本考案を完成したので
ある。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は、以上の経験に基づいてなされたもので、その
解決しようとする課題は、従来の化粧板における建築用
としての条件の不満足である。
そして、本考案の目的とするところは、十分な耐熱性・
硬度を有し、施工性にも優れた建築用化粧板(10)を安
価に提供することにある。
(課題を解決するための手段) 以上の課題を解決するために、本考案の採った手段は、
実施例において使用する符号を付して説明すると、 厚みが1mm以上の塩化ビニル系基材と表装材とを接着層
を介して接着してなる建築用化粧板において、 前記表装材を、耐摩耗性微粉末を混入した樹脂含浸オー
バーレイ紙からなる保護層、印刷が施された樹脂含浸パ
ターン紙からなるパターン層および樹脂含浸コアー紙か
らなるコアー層を積層して一体成型した、厚み0.6mm以
下の積層材にて構成したことを特徴とする建築用化粧
板。
である。
即ち、本考案の特徴は、塩化ビニル系基材(以下は、単
に「塩ビ系基材」という)の表面に積層接着する表装材
の構成にあり、特にこの表装材を、最外層を構成してい
る保護層を、耐摩耗性を付与するために、アルミナやSi
Cの如き高硬度耐摩耗性微粉末を混入抄造して得られる
混抄紙に樹脂を含浸したオーバーレイ紙にて形成すると
共に、この樹脂含浸オーバーレイ紙に対しては更に、模
様印刷が施された樹脂含浸パターン紙と樹脂含浸コアー
紙を裏打ち接着して一体成型した積層材とした点の構成
にある。この表装材の詳しい構造については、実施例の
記載にあわせて説明する。
ここで、表装材(11)の全体としての厚みが0.6mm以下
であることが必要な第一理由は、もしこの表装材(11)
の厚みが0.6mmより大きい場合には、塩ビ系基材(12)
の折角の弾力性及び柔軟性を十分生かすことができなく
なって、当該建築用化粧板(10)をコンクリート等から
形成された床面や壁面の凹凸に完全に沿わせることがで
きなくなるからである。また、表装材(11)の全体とし
ての厚みが0.6mm以下であることが必要な第二の理由
は、表装材(11)の厚みが0.6mmより大きくなると、打
ち抜き等の装置にて第1図のような形状に剪断する場
合、表装材(11)の小口面にバリ等が発生し易くなり、
剪断が困難になるからである。これと同様な理由によっ
て、塩ビ系基材(12)の厚みは1mm以上である必要があ
る。
また、この建築用化粧板(10)は、特に床面を構成する
場合に、リノリウムや塩ビタイルのように耐摩耗性に劣
るものであってはならないから、その表装材(11)を構
成する保護層(11a)としては耐摩耗性を有する必要が
あるのであり、そのために耐摩耗性物質を含有する保護
層(11a)を有している必要がある。
(考案の作用) 次に、本考案に係る建築用化粧板(10)の作用につい
て、その施工の態様とも併せて説明する。
まず、この建築用化粧板(10)は、これを多数配列して
一定の模様を形成すべく、第1図の施工例におけるよう
な形状に予じめ切断されるものであるが、その切断は一
般の裁断装置あるいは打ち抜き装置で十分可能である。
すなわち、木質合板を基材とするものであれば、端部に
ササクレが生じないように、時間をかけて回転鋸歯等で
行なわなければならないが、本考案に係る建築用化粧板
(10)を所謂タイルとして構成する場合には剪断作業で
短時間内で容易に行なえるものである。この場合、建築
用化粧板(10)を構成している表装材(11)にも塩ビ系
基材(12)にもササクレは全く生じないものであり、そ
の端部は美麗に仕上げられる。
このことは、当該建築用化粧板(10)を現場に合わせて
さらに小さく切断する場合にも同様である。すなわち、
この建築用化粧板(10)の切断は、鋸を使用した時間の
かかる作業を行なわなくとも、工事用鋏あるいはカッタ
ーナイフ等を使用することによって、短時間内にササク
レが生じないように行なえるものである。
このような建築用化粧板(10)、及びこれを所定形状に
さらに切断したものは、床面等を構成するために、小さ
な凹凸のあるコンクリート等からなるものの表面に接着
材を使用して直貼りするのであるが、このとき、各建築
用化粧板(10)等は床面等の凹凸を吸収するのである。
すなわち、建築用化粧板(10)の裏面には所定の柔軟性
を有する塩ビ系基材(12)が裏打ちされており、この塩
ビ系基材(12)の表面が床面側となるのであるから、こ
の塩ビ系基材(12)によって床面上の小さな凹凸は吸収
され、当該建築用化粧板(10)の床面に対する直貼りは
空間を形成せず、完全に密着した状態でなされるのであ
る。従って、長時間経過した場合でも、当該建築用化粧
板(10)は剥れ等の問題は生じないのである。
また、この建築用化粧板(10)を使用して構成した床面
においては、この建築用化粧板(10)を構成している表
装材(11)の保護層(11a)が表面に出ており、しかも
この保護層(11a)内には耐摩耗性物質が含有されてい
るから、当該建築用化粧板(10)の上を靴をはいた人が
何回も歩いたとしても、当該建築用化粧板(10)は殆ん
ど摩耗しない。従って、この建築用化粧板(10)は耐久
性に優れたものとなっている。しかも、この建築用化粧
板(10)は、特にその表面が耐摩耗性物質を含有する保
護層(11a)によって構成されているため、耐熱性にも
優れたものとなっているものである。
そして、この建築用化粧板(10)は、塩ビ系基材(12)
によって裏打ちされているから、この上を歩く人や家具
の移動等によって生ずる振動を十分吸収するものであ
り、騒音を階下へ伝えることはないものである。
勿論、この建築用化粧板(10)は、壁面を美麗に仕上げ
る場合にも十分使用可能である。壁面は曲面によって構
成されることもあるが、前述したように、当該建築用化
粧板(10)はそれ自体は、塩ビ系基材(12)によって十
分な柔軟性を有したものとなっているから、壁の曲面に
完全に沿わせた状態で直貼りが可能だからである。
(実施例) 次に、本考案を、図面に示した実施例に基づいて詳細に
説明する。
この建築用化粧板(10)は、第2図に示したように、表
装材(11)に対して塩ビ系基材(12)を接着層(13)等
を使用して一体化したものであり、これら表装材(11)
及び塩ビ系基材(12)として大きな面積を有するものを
採用して形成されるものである。そして、互いに一体化
された大きな面積の表装材(11)及び塩ビ系基材(12)
は、例えば第1図に示したような正方形のタイルとし
て、工場において、たとえば第4図に示すような所謂ト
ムソン刃を備えた打ち抜き装置によって、予じめ定寸に
剪断されて建築用化粧板(10)とされるのである。
建築用化粧板(10)を構成する表装材(11)は、保護層
(11a)、パターン層(11b)及びコア層(11c)を使用
して、第3図に示すようなものとして構成される。すな
わち、本実施例においては、保護層(11a)として、21g
/m2のオーバーレイ紙であって、α−セルロースパルプ
繊維に対して8%の耐摩耗性物質を混入抄造した混抄紙
を採用し、またパターン層(11b)としては、例えば80g
/m2のチタン紙に所定の模様を印刷したものを採用し
た。この場合に使用した耐摩耗性物質は、例えば、18μ
mの酸化アルミニウム55%、炭化珪素15%、酸化珪素30
%からなるものであり、その他に炭化バナジウムや炭化
タングステン等の高硬度物質の微粉末が採用される。
そして、保護層(11a)に対して45g/m2、パターン層(1
1b)に対しては80g/m2の量でメラミン樹脂を含浸し、こ
れらを、例えば160g/m2のクラフト紙にフェノール樹脂
溶液を45%含浸させて構成したコア層(11c)に第3図
に示したように積層して、連続プレス等により、50kg/c
m2の圧力で160℃で40秒間一体成型した。
このように形成した表装材(11)は厚さが0.4mmであ
り、これについて、JIS−K−6902によるテーパー型ア
ブレーザー試験機で摩耗回数を測定したところ、1400回
の値となり、保護層(11a)の光沢及び透明性は全面均
一であった。
一方、塩ビ系基材(12)としては、塩化ビニル樹脂に対
して90%以下の充填材を加えて板状のものとして構成し
た。この場合に使用した充填材は、炭酸カルシウム、タ
ルクあるいはクレー等であった。
以上のような表装材(11)及び塩ビ系基材(12)を、第
4図に示すような装置にって一体化した。すなわち、ロ
ールに巻き取っておいた表装材(11)に対して順次接着
層(13)となるべき接着剤を塗布して乾燥させ、これに
対して他のロールに巻き取っておいた塩ビ系基剤(12)
をプレスロールにより接着したのである。その後は、所
定形状の建築用化粧板(10)となるべくトムソン刃等に
よる打ち抜き装置によって剪断したのである。
なお、接着層(13)となるべき接着剤としては、表装剤
(11)の裏面にロールコーター等で切一塗布が行なえる
ようにするため、耐熱性と耐水性に優れたウレタン系接
着剤等のような二液性タイプの接着剤を使用した。
(考案の効果) 以上説明した通り、本考案においては、表装材を、耐摩
耗性物質を混入した樹脂含浸オーバーレイ紙からなる保
護層、印刷が施された樹脂含浸パターン紙からなるパタ
ーン層および樹脂含浸コアー紙からなるコアー層を、積
層して一体成型した厚み0.6mm以下の積層材にて構成し
た ことにその構成上の特徴があり、これにより、十分な耐
熱性・硬度を有し、施工性にも優れた建築用化粧板(1
0)を安価に提供することができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る建築用化粧板を使用した状態を示
す部分斜視図、第2図は建築用化粧板の部分拡大断面
図、第3図は表装材の部分拡大断面図、第4図は表装材
と塩ビ系基材とを一体化する装置の概略側面図である。 符号の説明 10……建築用化粧板、11……表装材、11a……保護層、1
1b……パターン層、11c……コア層、12……塩ビ系基
材、13……接着層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚みが1mm以上の塩化ビニル系基材と表装
    材とを接着層を介して接着してなる建築用化粧板におい
    て、 前記表装材を、耐摩耗性微粉末を混入した樹脂含浸オー
    バーレイ紙からなる保護層、印刷が施された樹脂含浸パ
    ターン紙からなるパターン層および樹脂含浸コアー紙か
    らなるコアー層を積層して一体成型した、厚み0.6mm以
    下の積層材にて構成したことを特徴とする建築用化粧
    板。
JP1989087315U 1989-07-25 1989-07-25 建築用化粧板 Expired - Lifetime JPH0740027Y2 (ja)

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