JPH0740002Y2 - レゾネータ型防音パネル - Google Patents

レゾネータ型防音パネル

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JPH0740002Y2
JPH0740002Y2 JP1988166041U JP16604188U JPH0740002Y2 JP H0740002 Y2 JPH0740002 Y2 JP H0740002Y2 JP 1988166041 U JP1988166041 U JP 1988166041U JP 16604188 U JP16604188 U JP 16604188U JP H0740002 Y2 JPH0740002 Y2 JP H0740002Y2
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Japan
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浩造 宮崎
順祐 竹山
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Nozawa Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、特に建築物の壁部材等として好適な防音パネ
ルに関し、より具体的には、レゾネータ型の防音パネル
に関するものである。
〈従来の技術〉 建築物の防音対策としては、外部からの音の侵入(透
過)と、内部室間の間仕切り壁等を介しての音の透過に
対するのものがある。
外壁については、外部騒音を侵入させない為のいわゆる
遮音性能を確保すればよいので、外壁面を遮音性のあ
る、例えばコンクリート等で構成することが一般に行な
われている。また、間仕切り壁については、仕上げのほ
か遮音や吸音の効果を得る為からも、コンクリートパネ
ル系の場合はその内壁面にプラスタボード等を張設した
り、木質系等コンクリート系以外の場合はグラスウー
ル、ロックウール等を介在させて石膏ボード、クロス貼
り等で対処するようにしている。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記従来の防音対策は未だ充分ではな
い。
即ち、例えば、コンクリート系においては、防音として
の機能は音の反射により遮音として達成しようとするも
のであるから、室外からの音の侵入に対しては相当に効
果があるものの、室内での発生音は反射により再度当該
室内に反響させることになる。
一方、コンクリート系以外の場合は、グラスウール等の
吸音材を介設することが多いの為、当該室内においての
発生音の吸収はあるものの、それはその吸音材の特性に
よる特定の周波数帯に限られるものであり、各種の音源
に適宜に対応するものではない。
例えば、日常生活用住居としての建築物において、複数
の室が設けられている場合、各室毎に音源が存在し、そ
れぞれが音を発生する。
これはオフィス用建築物においても同様で、いわゆるOA
機器設置室とその隣の会議室等にも周波数帯を有する音
が発生し、これを十分に吸収することができない。
以上の様に、いずれの場合も一方の面についての吸音,
遮音は可能であるものの、他面については十分でなくか
る又、両面からの吸音,遮音を期待通りに得ようとする
と壁厚を大きくしなければならないなどの問題が生じて
いた。
本考案は、上記従来の問題点に鑑み、これを解決する為
になされたもので、材質的には押出し成形セメント版,A
LC版,プレキャストコンクリート版等の剛性の高いパネ
ル体を利用し、厚さが十分でなくとも、室内外及び室と
室との音を同時に吸音減衰させることが可能である。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成する為に、本考案は、いわゆるレゾネー
タによる吸音減衰作用に着目したものである。レゾネー
タは、所要の中空部と外部とをスリットを介して連通さ
せてなるもので、原理はヘルムホルツの共鳴箱として知
られている。
このようなレゾネータにおいて、音の減衰周波数帯域
は、スリット開口断面積とかスリット深さ等々レゾネー
タの形状により異なる。
本考案は、上記レゾネータの機能に着目して、細長い中
空部をパネル内に二段状に形成し、この中空部の長手方
向に沿って形成した、上記各中空部とパネル外表面とを
連通するスリットとでレゾネータをパネルの両面に所定
の間隔で構成するものであって、しかもスリット自体を
斜行若しく蛇行させたものである。
〈作用〉 レゾネータは、そのスリット寸法等により所定の周波数
の音を吸音して減衰させる。従って本パネルを間仕切り
壁として用いれば、当該パネル体にて仕切られた両室は
それぞれパネル体の両面にレゾネータが形成されること
になるので、一つのパネル体で両室それぞれの音が吸音
可能となる。
その上レゾネータを構成するスリットは斜行若しくは蛇
行しているのでパネル厚に対応した直線状のスリットよ
りも長くなり、広い領域の周波数に対応できる。
〈実施例〉 以下、本考案の好適な実施例を図面に基づき説明する。
第1図は本考案のレゾネータ型防音パネルP1の概略構成
を示す斜視図である。
図において、1は、押出し成形セメント版,ALC版,プレ
キャストコンクリート版等で成形したコンクリート系の
パネル体であり、2は、パネル厚内に二段状に複数本形
成した細長い溝形状の中空部である。この中空部2は、
それぞれ対応するパネル体の面側に所定の間隔で開口し
たスリット3と連通している。すなわちこの中空部2と
スリット3でそれぞれのレゾネータR1を構成している。
このスリット3の長さを、例えば長くすることで所望す
る周波数帯の音を吸音,遮音することが可能となる。
斯かるレゾネータ型防音パネルP1製造する手段として
は、例えば中空部2と同じ形状の中子を利用して、モー
ルド或は押出し成形等により中空パネルを成形し、その
後、スリット3を回転切削ブレート等の加工機器で切削
形成する手段があり、また或は中空部2とスリット3の
形成でなる略凸形状の中子を利用して、レゾネータR1
一度の工程で成形する手段等がある。
第2図は、上記レゾネータ型防音パネルP2の要部断面形
状を説明するものである。
このパネル体11において、パネル1の面内方向に中空部
21が二段状に形成され、この中空部21と連通した各スリ
ット31はいずれかの外面側に所定の間隔で開口してい
る。
前述したように、レゾネータの吸音減衰する周波数帯域
は、レゾネータのスリット開口寸法並びに長さ等により
異なるものである。
従って、スリット31の中空部21までの長さ(深さ)を図
のような形状にすれば、すなわち少なくとも一部を斜行
させて長くすれば、直線状に開口したスリットよりも特
定の低周波数帯域の音に対しては吸収減衰効果を大きく
することが可能となる。
このパネル体11の製造手段は、例えば中空部21と連続し
て斜行部分を前記同様の要領で形成し、次いで前記斜行
部分と連続する状態に外面から切削ブレードでパネル体
11の版面に直交して切削する。これにより図のような直
線状より長い斜行のスリット31が形成される。
第3図は、レゾネータ型防音パネルP3の他の実施例の要
部断面形状を示したものである。
この実施例では、中空部22の略中央から各面側に蛇行し
た状態でスリット32を開口させたものであって、蛇行し
た分丈スリット32の長さが確保される。
以上のようなレゾネータ型防音パネルP1を建物の壁パネ
ルとして利用する場合においては、室内側のパネル面で
は上記スリット3(31,32)が露呈され、必要に応じて
塗装等を施したり、スリット部分以外に各種のタイルを
貼る等の仕上げとすることができる。
一方、室外側でもそのスリット3(31,32)が露呈し、
パネルの両面から十分な吸音,遮音効果が得られる。
尚、上記スリットを隠蔽する場合は、上記スリットから
中空部への音の導入(透過)を妨げない処理が要求され
る。この仕上げ処理としては、例えば、塗装のほか音の
透過が容易なクロス貼り等、通常の仕上げ処理が可能で
ある。上記塗装,クロス貼り等の場合は、パネル1,11,1
2の上記スリット部分に対応する仕上げクロス部分が外
力によりたやすく破損しないように、例えばスポンジ等
の音の透過と吸音が可能な充填材をバックアップ材的に
上記スリットに充填すればよい。
〈考案の効果〉 以上詳細に説明したように、本考案によれば、パネル体
の両面に夫々所定の間隔でレゾネータを形成し、かつ又
レゾネータを構成するスリットはパネル厚に対して十分
長く形成することができるので、所望する周波数領域の
音に対しても十分に対応できる。
その結果、外壁として用いれば、室内はもちろんのこと
屋外においても道路等からの反射音をこのレゾネータに
より減少させることができるので、歩行者等の不快感を
緩和することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、レゾネータ型防音パネルの概略構成を示す斜
視図、 第2図〜第3図は、本考案の各実施例における要部形状
を示す要部断面図である。 1,(11,12)……パネル体,2,(21,22)……中空部,3,
(31,32)……スリット,P1,(P2,P3)……レゾネー
タ型防音パネル,R1,(R2,R3)……レゾネータ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】パネル体の面内方向に複数の中空部を二段
    状に設け、前記各中空部と連通しかつパネル体の各面の
    表面側に開口したスリットとからなるレゾネータを構成
    したものにおいて、 前記スリットは、前記中空部と各面の表面との間で一部
    が少なくとも斜行若しくは蛇行したことを特徴とするレ
    ゾネータ型防音パネル。
JP1988166041U 1988-12-22 1988-12-22 レゾネータ型防音パネル Expired - Fee Related JPH0740002Y2 (ja)

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JPH0285709U JPH0285709U (ja) 1990-07-05
JPH0740002Y2 true JPH0740002Y2 (ja) 1995-09-13

Family

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JPH0285709U (ja) 1990-07-05

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