JPH0739658U - 多段式ハンガー - Google Patents

多段式ハンガー

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JPH0739658U
JPH0739658U JP7006293U JP7006293U JPH0739658U JP H0739658 U JPH0739658 U JP H0739658U JP 7006293 U JP7006293 U JP 7006293U JP 7006293 U JP7006293 U JP 7006293U JP H0739658 U JPH0739658 U JP H0739658U
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hanger
locking
groove
stage
hanger frame
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JP7006293U
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Inventor
政友 新子
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シンコハンガー株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 衣類の着脱操作が容易であり、かつ、安定し
た吊持状態を得ることができるようにする。 【構成】 衣類Cを装着して収納する用に供される多段
式ハンガー1であって、逆U字形状のハンガー枠体2
と、このハンガー枠体2の上部に上方に向かって突設さ
れたフック4と、上記ハンガー枠体2の互いに対向した
両腕部22間に水平に配設された衣類Cを吊り掛ける複
数の吊持杆3とから構成され、上記両腕22部の互いに
対向した面には上記吊持杆を着脱可能に係止する係止手
段が設けられている。上記係止手段は上記両腕部22か
ら互いに対向する方向に突設された係止凸部23から構
成され、この係止凸部23の上面部から下方に向かって
吊持杆3のキャップ体32を嵌入する係止溝23aが形
成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ズボンやスカート等の複数の衣類を一つのハンガーに吊持させて保 管するようにした多段式ハンガーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、矩形状でサークルを形成したハンガー枠体と、このハンガー枠体の枠内 で水平方向に延びるように付設された複数の吊持杆とからなる多段式ハンガーが 知られている。そしてこの複数段の吊持杆にズボン等の衣類を二つ折れにして吊 り掛けるようになっている。ハンガー枠体内に複数本の吊持杆が配設されている ため、一つの多段式ハンガーに同時に複数の衣類を吊持させることができる。
【0003】 上記ハンガー枠体の上部には上方に向かってフックが突設されており、このフ ックを収納ケース内等の収納空間内に設けられた吊り掛けロッド等に吊り下げる ようになっている。
【0004】 そして、上記ハンガー枠体の一方の側部には上下一対の円筒状を呈した蝶番が 設けられており、これら蝶番間に垂直軸が嵌め込まれ、この垂直軸回りに回動自 在に上記吊持杆の基端側が軸支されている。またこの吊持杆の先端側にはキャッ プが冠設され、このキャップの下部には係止溝が吊持杆の長手方向に向かって切 り込まれている。
【0005】 一方、ハンガー枠体の上記キャップに対応した部分には上記係止溝に嵌まり込 む係止突片が突設されており、この係止突片と上記係止溝とを嵌め合わせること によって吊持杆はハンガー枠体内に装着された状態になる。
【0006】 従って、衣類を吊持杆に吊持させるには、吊持杆を垂直軸回りに回動させてハ ンガー枠体から引き出し、その先端部から二つ折れにした衣類を差し込むように すればよい。その後吊持杆を垂直軸回りに上記とは逆方向に回動させ、係止溝を 係止突片に嵌め込ませることによって衣類は確実に多段式ハンガーに吊り掛けら れた状態になる。
【0007】 また、従来このようなハンガー枠体は、金型内に加熱溶融状態の合成樹脂原料 を射出する射出成形法によって製造されていた。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来の上記のような多段式ハンガーにおいては、衣類の吊持杆への 着脱に際しては、垂直軸回りに吊持杆を回動させて、吊持杆の先端部を開放状態 にし、そこから衣類の着脱操作を行わなければならないため、ハンガー枠体の長 手方向の一方向からしか着脱操作は行い得ないという不都合が存在する。
【0009】 さらに、ハンガー枠体には下部枠桟が存在するため、下部枠桟が邪魔になり、 一方の側からしか衣類を引き出すことができない。すなわち、ハンガー枠体の一 方向からしか衣類の取り出し操作ができないという問題点も存在する。
【0010】 以上のように、従来の多段式ハンガーにおいては、ハンガー枠体の長手方向に ついてはその一方向からしか衣類の着脱操作を行うことができず、幅方向につい ては衣類を装着した方向からしか取り出すことができないなど従来の多段式ハン ガーは利用操作上非常に制約が多いため、例えば収納ケース等の狭い収納空間内 に吊設されている多段式ハンガーに対して、衣類を自在にすばやく着脱すること ができないという欠点を有していた。
【0011】 そこで、衣類の着脱操作上邪魔になる上記下部枠桟をなくすようにすればよい が、上記のように従来の多段式ハンガーは射出成形法で製造されていたため、ハ ンガー枠体は内部まで材料が詰まった中実になっており、成形後の材料の内部ス トレスが大きく、従って下部枠桟が設けられない状態のハンガー枠体を金型から 外すと時間の経過に伴って上記ストレスの作用で長尺物であるハンガー枠体は変 形し、曲がりやよじれやが起こるという不都合が発生する。つまり、従来のハン ガー枠体においては、下部枠桟はなくすことができない必須の部材であり、ハン ガー枠体をループ状に形成させざるを得なかったのである。
【0012】 さらに、従来の多段式ハンガーにおいては、係止溝と係止突片とが相互にそれ ほど強固ではない嵌合状態で吊持杆がハンガー枠体に固定されているため、上記 嵌合は非常に外れやすく、特に吊持杆に衣類が保持されてたままで外れると、吊 持杆が欠損するなどの事態が発生する。
【0013】 本考案は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、衣類の 着脱操作が容易であり、かつ、安定した吊持状態を得ることができる多段式ハン ガーを提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本考案の請求項1記載の多段式ハンガーは、衣類を装着して収納する用に供さ れる多段式ハンガーであって、中空の逆U字形状のハンガー枠体と、このハンガ ー枠体の上部に上方に向かって突設されたフックと、上記ハンガー枠体の互いに 対向した両腕部間に水平に配設された衣類を吊り掛ける複数の吊持杆とから構成 され、上記両腕部の互いに対向した面には上記吊持杆を着脱可能に係止する係止 手段が設けられていることを特徴とするものである。
【0015】 本考案の請求項2記載の多段式ハンガーは、請求項1記載の多段式ハンガーに おいて、上記係止手段は上記両腕部から互いに対向する方向に突設された係止凸 部から構成され、この係止凸部の上面部から下方に向かって吊持杆の側端部を嵌 入する係止溝が形成されていることを特徴とするものである。
【0016】 本考案の請求項3記載の多段式ハンガーは、請求項2記載の多段式ハンガーに おいて、上記係止溝の上面開口部の溝幅は上記吊持杆の側端部の径よりも小さく 設定されているとともに、上記係止溝の溝壁は互いに溝幅が広がって弾性変形す るように構成され、吊持杆が係止溝に嵌入された状態で上記弾性変形による付勢 力により吊持杆の係止溝への嵌入状態が安定するように構成されていることを特 徴とするものである。
【0017】 本考案の請求項4記載の多段式ハンガーは、請求項1、2または3記載の多段 式ハンガーにおいて、上記ハンガー枠体は熱可塑性合成樹脂が原料として用いら れ、吹込み成形法によって製造されていることを特徴とするものである。
【0018】
【作用】
上記請求項1記載の多段式ハンガーによれば、まずハンガー枠体の両側部に互 いに対向するように設けられた両腕部には、複数の吊持杆が設けられているため 、この複数の吊持杆のそれぞれに衣類を吊り掛けることによって一つのハンガー であるにも拘らず複数の衣類を収納することができる。
【0019】 また、ハンガー枠体の両腕部対向面には、吊持杆を着脱可能に係止する係止手 段が設けられているため、係止手段を操作して吊持杆を完全にハンガー本体から 分離することが可能であり、ハンガー本体がたとえどのような状態にあっても吊 持杆をハンガー本体から完全に分離することによって容易に衣類のハンガーに対 する着脱操作を行うことができる。
【0020】 さらに、ハンガー本体は逆U字形状を呈し、下部の両腕部間は開放状態になっ ており、従来の多段式ハンガーのように環状を呈しているがためにハンガー本体 の下部の桟部が邪魔になるようなことはないため、ハンガーに対していずれの方 向からでも衣類を吊り下げた状態の吊持杆を着脱することが可能になる。
【0021】 そして、このようなハンガー本体は内部が中空に形成されているため、材料全 体としての内部応力の発生が中実のものよりも少なく、従ってハンガー本体は製 造時等において変形することがなく、逆U字形状を安定して維持することができ る。
【0022】 上記請求項2記載の多段式ハンガーによれば、互いに対向した一対の係止溝に 対して吊持杆の両側端部を嵌脱することによって吊持杆を容易にハンガー枠体に 着脱することができる。
【0023】 上記請求項3記載の多段式ハンガーによれば、吊持杆の両側端部を係止溝に嵌 入させるべく吊持杆を係止溝の溝底に向かって押圧すれば、吊持杆の側端部によ って係止溝の溝幅が広がるように溝壁は弾性変形し、この弾性変形によって付勢 力が発生するため、この付勢力によって吊持杆の係止溝への装着時に適切な節度 感を得ることができる。
【0024】 そして、一旦吊持杆が係止溝に嵌入されると、上記付勢力によって互いに対向 した溝壁が吊持杆の側端部を押圧挟持した状態になるため、吊持杆の係止溝への 嵌入状態が安定し、容易に外れることがなくなる。
【0025】 上記請求項4記載の多段式ハンガーによれば、ハンガー枠体は熱可塑性合成樹 脂が原料として用いられ、吹込み成形法によって製造されているため、このよう な成形法で製造されたハンガー枠体は形状安定性が極めて良好であり、逆U字形 状のハンガー枠体にゆがみやねじれが発生せず、両腕部が精度よく互いに対向し た状態に仕上げることができる。従って、従来のようにハンガー枠体を環状に形 成させることなく逆U字形状に設定することが可能になる。
【0026】
【実施例】
図1は、本考案に係る多段式ハンガーの第一の例を示す一部切欠き斜視図であ る。この図に示すように、第一の例の多段式ハンガー1は、正面視が逆U字形状 を呈したハンガー枠体2と、このハンガー枠体2に着脱自在に付設された水平方 向に延びる複数の吊持杆3と、上記ハンガー枠体2の中央上部に情報に向かって 突設されたフック4とから基本構成されている。上記吊持杆3にズボン等の衣類 Cを二つ折れにして吊持させるようになっている。
【0027】 逆U字形状の上記ハンガー枠体2は、その上部に水平方向に延びる肩部21が 形成され、この肩部21の中央上部にフック4が上方に向かって突設されている とともに、肩部21の両側部からは左右一対の腕部22が下方に向かって垂下し ている。そして、本考案の多段式ハンガー1においては、左右一対の腕部22の 下端部は、従来の図4に示す多段式ハンガー10のように、互いに下部枠桟20 4によっては連結されておらず開放状態になっている。
【0028】 そして、上記左右一対の腕部22の互いに対向する面に、互いに対応した吊持 杆3を水平に係止する複数組の係止手段が付設されている。本実施例においては 、上記係止手段は、両腕部22,22から互いに対向する方向に突設された係止 凸部23から構成されている。この係止凸部23の上面部から下方に向かってU 字形状の係止溝23aが形成され、この係止溝23aの左右対向面は開放状態に なっている。
【0029】 このような左右一対の係止溝23aの溝壁23b間の距離すなわち溝幅は、吊 持杆3の側端部の径寸法に等しくなるように設定されている。このような左右一 対の係止溝23aに吊持杆3の両側端部が嵌入された状態で吊持杆3はハンガー 枠体2の腕部22に装着されるようになっている。
【0030】 上記吊持杆3は内部が中空のパイプ状部材によって構成された吊持杆本体31 と、この左右両側端部に冠設されたキャップ体32とから構成されている。これ ら吊持杆本体31およびキャップ体32はいずれも合成樹脂製の成形品が採用さ れている。上記吊持杆本体31の外周面の上部および側部には長手方向に延びる 複数の凸条31aが突設されており、この凸条31aによって吊持杆3に吊持さ れた衣類Cが滑り落ちるのが阻止されるようになっている。
【0031】 本考案においては、上記ハンガー枠体2は、金型内に注入された溶融状態の合 成樹脂製原料に2〜10kg/cm3Gの圧縮ガスを送り込んで成形する、いわ ゆるインジェクションブロー成形法が適用されて製造されている。このようなイ ンジェクションブロー成形法が適用される理由は、上記のように加熱状態の合成 樹脂原料に圧縮ガスが供給されるため、金型内の圧力が一定になり、圧縮ガスが 金型内の合成樹脂原料のすべての部位を内側から同じ圧力で押圧することになり 、その結果できあがったハンガー枠体2に構造的な内部ストレスが発生し難いか らである。
【0032】 そして、インジェクションブロー成形法によって製造されたハンガー枠体2は 、内部が空洞になっているとともに、成形品材料の内部ストレスが少ないため金 型から離型しても変形することがなく、形状安定性が極めて良好であり、その結 果本願考案のようにハンガー枠体2を逆U字形状にしても、一対の腕部22の先 端部にひねりが生じたり、先端部が互いに接近したりする変形が起こらない。従 って、図4に示す従来品のようにハンガー枠体20の下部に下部枠桟204を設 けなけなくてもよく、一対の腕部22の先端を開放状態にすることできるのであ る。
【0033】 このようなインジェクションブロー成形法においては、成形原料として熱可塑 性の合成樹脂であるポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリスチ ロールあるいはアクリルニトリルブタジエンスチレン共重合体等が好適に使用さ れる。因に本実施例においてはポリスチレンが適用されている。
【0034】 図2は、本考案に係る多段式ハンガーの第二の例を示す斜視図であり、図3は 、同図の要部の部分拡大斜視図である。この例の多段式ハンガー1aにおいては 、それを構成するハンガー枠体2aの肩部21、腕部22、吊持杆3およびフッ ク4は上記図1に示す先の例と同じであるが、ハンガー枠体2aの腕部22に設 けられる係止手段(係止凸部24)の構成が先の例のもの(係止凸部23)とは 異なっている。
【0035】 すなわちこの例においては、図3に示すように、係止手段である係止凸部23 に設けられた係止溝24aの上面開口部の溝幅は、上記吊持杆3のキャップ体3 2の径(木口面の横幅)よりも小さく設定されているとともに、互いに対向した 溝壁24bの上部には内部に膨出した一対の膨出部24cが形成されている。そ してこれら一対の膨出部24c間の距離はキャップ体32の径よりも小さく設定 されているとともに、この膨出部24cの下部にはキャップ体32が嵌まり込む 係止空間24dが形成されている。
【0036】 さらに、係止凸部24の基端部であって腕部22との境界部分には上方から下 方に向かって切込み溝24eが設けられており、この切込み溝24eによって係 止凸部24の膨出部24c近辺は腕部22から離れた状態になっている。従って 、膨出部24cは腕部22の干渉から独立し、この部分の互いに対向した溝壁2 4bは溝幅が広がるように弾性変形することが可能になっている。
【0037】 従って、吊持杆3をハンガー枠体2aに装着するには、キャップ体32を係止 凸部24の係止溝24aに上方の開孔部から押し込むようにすればよい、そうす れば、キャップ体32はまず係止溝24aの溝壁24bに形成された膨出部24 cに当接するが、この膨出部24cは弾性変形して溝幅が広がり、通路が確保さ れるためキャップ体32は膨出部24cを通過して下部の係止空間24dに移行 する。この状態で膨出部24cの弾性変形は略元に復帰し、この部分の溝幅が狭 まるとともに、残留している付勢力でキャップ体32を押圧するので、キャップ 体32の係止溝24への嵌入状態が安定することになる。
【0038】 吊持杆3をハンガー枠体2aから取り外すときは、上記と逆に吊持杆3を上方 に押し上げればよい。そうすれば、一対の膨出部24cは互いに離間するように 弾性変形し、係止溝24aは拡幅するため吊持杆3を係止凸部24から取り外す ことが可能になる。
【0039】 本考案の多段式ハンガーは、以上詳述したように、逆U字形状のハンガー枠体 2,2aと、このハンガー枠体2,2aの上部に上方に向かって突設されたフッ ク4と、上記ハンガー枠体2,2aの互いに対向した両腕部22,22間に水平 に配設された衣類を吊り掛ける複数の吊持杆3とからなり、上記両腕部22,2 2の互いに対向した面には上記吊持杆3を着脱可能に係止する係止手段(係止凸 部23,24)が設けられてなるものであり、衣類Cを掛け留めするための吊持 杆3はハンガー枠体2,2aに対して完全にかつ容易に着脱が可能になっている ため、衣類Cの多段式ハンガー1,1aに対する着脱操作は、吊持杆3をハンガ ー枠体2,2aから取り外して行うことができ、狭い空間での操作が容易になる という利点を備えている。
【0040】 また、ハンガー枠体2、2aは逆U字形状を呈し、一対の腕部22の先端は開 放状態になっており、従来のように邪魔になる下部枠桟204が存在しないため 、衣類Cを吊り掛けた吊持杆3の多段式ハンガー1,1aに対する着脱操作につ いては、多段式ハンガー1、1aのいずれの側からでも行うことが可能になり、 操作上の自由度が向上するという効果が得られる。
【0041】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の多段式ハンガーは、衣類を装着して収納する用に 供される多段式ハンガーであって、中空の逆U字形状のハンガー枠体と、このハ ンガー枠体の上部に上方に向かって突設されたフックと、上記ハンガー枠体の互 いに対向した両腕部間に水平に配設された衣類を吊り掛ける複数の吊持杆とから 構成され、上記両腕部の互いに対向した面には上記吊持杆を着脱可能に係止する 係止手段が設けられてなるものである。
【0042】 従って、上記複数の吊持杆のそれぞれに衣類を吊り掛けることによって一つの ハンガーであるにも拘らず複数の衣類を収納することができ非常に便利である。
【0043】 また、上記係止手段を操作して吊持杆を完全にハンガー本体から分離すること が可能であり、ハンガー本体がたとえどのような状態にあっても吊持杆をハンガ ー本体から完全に分離することによって容易に衣類のハンガーに対する着脱操作 を行うことができる。
【0044】 さらに、ハンガー本体は逆U字形状を呈し、下部の両腕部間は開放状態になっ ており、従来の多段式ハンガーのように環状を呈しているがためにハンガー本体 の下部の桟部が邪魔になるようなことはないため、ハンガーに対していずれの方 向からでも衣類を吊り下げた状態の吊持杆を着脱することが可能になる。
【0045】 そして、このようなハンガー本体は内部が中空に形成されているため、材料全 体としての内部応力の発生が中実のものよりも少なく、従ってハンガー本体は製 造時等において変形することがなく、ハンガー本体に逆U字形状を安定して維持 させることができる。
【0046】 上記係止手段を上記両腕部から互いに対向する方向に突設された係止凸部から 構成し、この係止凸部の上面部から下方に向かって吊持杆の側端部を嵌入する係 止溝を形成させるようにすれば、互いに対向した一対の係止溝に対して吊持杆の 両側端部を嵌脱することによって吊持杆を容易にハンガー枠体に着脱することが 可能になり好都合である。
【0047】 上記係止溝の上面開口部の溝幅を上記吊持杆の側端部の径よりも小さく設定す るとともに、上記係止溝の溝壁は互いに溝幅が広がって弾性変形するように構成 すれば、吊持杆の両側端部を係止溝に嵌入させるべく吊持杆を係止溝の溝底に向 かって押圧すれば、吊持杆の側端部によって係止溝の溝幅が広がるように溝壁は 弾性変形し、この弾性変形によって付勢力が発生するため、この付勢力によって 吊持杆の係止溝への装着時に適切な節度感を得ることができる。
【0048】 そして、一旦吊持杆が係止溝に嵌入されると、上記付勢力によって互いに対向 した溝壁が吊持杆の側端部を押圧挟持した状態になるため、吊持杆の係止溝への 嵌入状態が安定し、容易に外れることがなくなり、一の吊持杆に対する衣類の着 脱操作によって他の吊持杆が干渉され、係止溝から外れるという不都合は有効に 抑止される。
【0049】 上記ハンガー枠体を、熱可塑性合成樹脂を原料として用い、吹込み成形法によ って製造するようにすれば、このような成形法で製造されたハンガー枠体は形状 安定性が極めて良好であり、逆U字形状のハンガー枠体にゆがみやねじれが発生 せず、両腕部が精度よく互いに対向した状態に仕上げることができる。従って、 従来のようにハンガー枠体を環状に形成させることなく逆U字形状に設定するこ とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る多段式ハンガーの第一の例を示す
一部切欠き斜視図である。
【図2】本考案に係る多段式ハンガーの第二の例を示す
斜視図である。
【図3】図2の要部の部分拡大斜視図である。
【符号の説明】
1,1a 多段式ハンガー 2,2a ハンガー枠体 21 肩部 22 腕部 23 係止凸部 23a 係止溝 23b 溝壁 24 係止凸部 24a 係止溝 24b 溝壁 24c 膨出部 24d 係止空間 24e 切込み溝 3 吊持杆 31 吊持杆本体 31a 凸条 32 キャップ体 4 フック C,C1 衣類

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衣類を装着して収納する用に供される多
    段式ハンガーであって、中空の逆U字形状のハンガー枠
    体と、このハンガー枠体の上部に上方に向かって突設さ
    れたフックと、上記ハンガー枠体の互いに対向した両腕
    部間に水平に配設された衣類を吊り掛ける複数の吊持杆
    とから構成され、上記両腕部の互いに対向した面には上
    記吊持杆を着脱可能に係止する係止手段が設けられてい
    ることを特徴とする多段式ハンガー
  2. 【請求項2】 上記係止手段は上記両腕部から互いに対
    向する方向に突設された係止凸部から構成され、この係
    止凸部の上面部から下方に向かって吊持杆の側端部を嵌
    入する係止溝が形成されていることを特徴とする請求項
    1記載の多段式ハンガー。
  3. 【請求項3】 上記係止溝の上面開口部の溝幅は上記吊
    持杆の側端部の径よりも小さく設定されているととも
    に、上記係止溝の溝壁は互いに溝幅が広がって弾性変形
    するように構成され、吊持杆が係止溝に嵌入された状態
    で上記弾性変形による付勢力により吊持杆の係止溝への
    嵌入状態が安定するように構成されていることを特徴と
    する請求項2記載の多段式ハンガー。
  4. 【請求項4】 上記ハンガー枠体は熱可塑性合成樹脂が
    原料として用いられ、吹込み成形法によって製造されて
    いることを特徴とする請求項1、2または3記載の多段
    式ハンガー。
JP7006293U 1993-12-27 1993-12-27 多段式ハンガー Pending JPH0739658U (ja)

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