JPH0739497B2 - ポリエステルフィルム - Google Patents

ポリエステルフィルム

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JPH0739497B2
JPH0739497B2 JP1276249A JP27624989A JPH0739497B2 JP H0739497 B2 JPH0739497 B2 JP H0739497B2 JP 1276249 A JP1276249 A JP 1276249A JP 27624989 A JP27624989 A JP 27624989A JP H0739497 B2 JPH0739497 B2 JP H0739497B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は熱寸法安定性のよい低比重の白色ポリエステル
フィルムに関するものである。更に詳しくはビデオプリ
ンター用受容紙、バーコードプリンター用受容紙、マッ
チプリント用受容紙などの受容紙、複写用紙、印画紙、
ポスター、ラベル、カード、宅配便伝票、表示板、白
板、などの基材および面発光体などの反射板として用い
られるクッション性の高い白色ポリエステルフィルムに
関するものである。
[従来技術] ポリエステルに二酸化チタンや炭酸カルシウムなどを多
量に添加して白色性ポリエステルフィルムを得ることは
よく知られている。また、ポリエステルにポリプロピレ
ンを添加して白色性ポリエステルフィルムを得ることも
よく知られている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、ポリエステルに多量の二酸化チタンや炭酸カル
シウムなどの無機物を添加して得られるフィルムは、白
色性は付与できるが、低比重化が出来ずフィルム自体が
硬くなり、ゴワゴワした感じになり、用途によっては問
題となることがある。また、ポリプロピレンを添加した
場合は、無機物を添加した場合に比べれば、フィルム自
身の硬さは多少とも緩和されるが、熱寸法安定性が悪い
のみならず紙などに比べればソフト性、柔軟性に劣るば
かりか、白色性にも劣るという欠点がある。すなわち低
比重で熱寸法安定性に優れたポリエステルフィルムは存
在しなかった。
[課題を解決するための手段] 本発明は、熱寸法安定性、白色性が高く、しかも低比重
でソフト性・柔軟性にも優れたポリエステルフィルムを
得るために次の構成、すなわち、ポリエステルに非相溶
ポリマーおよび低比重化剤を含んでなり、150℃の熱収
縮率が2%未満であって比重が0.95以下であり、色差計
によって求めた色調b値が−3以下であることを特徴と
するポリエステルフィルムに関するものである。
ポリエステルフィルムの比重は0.95以下、好ましくは0.
90以下、さらに好ましくは0.80以下である。0.95より大
きいとフィルムにソフト感、柔軟性が付与されないため
である。柔軟性は、たとえばビデオプリンター用などの
受容紙として用いるときの感熱記録ヘッドの押圧を低下
させても鮮明に画像を転写させることができるために必
要な事項である。もちろん、手に触れた時の感触も重要
な要素である。このため、クッション率としては10%以
上あることが望まれる。
また、熱寸法安定性は、感熱転写、印刷、乾燥などの熱
の加わる工程においてもフィルムが変形しないことから
も重要である。特に150℃での熱収縮率が重要になるこ
とが多い。
本発明でいうポリエステルとは、ジオールとジカルボン
酸とから縮重合によって得られるポリマーであり、ジカ
ルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタ
ル酸、ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバチン
酸、などで代表されるものであり、またジオールとは、
エチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラ
メチレングリコール、シクロヘキサンジメタノールなど
で代表されるものである。具体的には例えば、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン−p−オキシベンゾエート、ポリ−1,
4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリ
エチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートなどが
あげられる。本発明の場合、特にポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレナフタレートが好ましい。
もちろん、これらのポリエステルはホモポリエステルで
あっても、コポリエステルであっても良く、共重合成分
としては例えば、ジエチレングリコール、ネオペンチル
グリコール、ポリアルキレングリコールなどのジオール
成分、アジピン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸などのジカルボン酸成分があげられ
る。
また、このポリエステルの中には、公知の各種添加剤、
例えば、酸化防止剤、帯電防止剤などが添加されていて
も良い。本発明に用いられるポリエステルとしては、ポ
リエチレンテレフタレートが好ましい。ポリエチレンテ
レフタレートフィルムは耐水性、耐久性、耐薬品性など
に優れているものである。
非相溶ポリマーとは、ポリ−3−メチルブテン−1、ポ
リ−4−メチルペンテン−1、ポリビニル−t−ブタ
ン、1,4−トランス−ポリ−2,3−ジメチルブタジエン、
ポリビニルシクロヘキサン、ポリスチレン、ポリメチル
スチレン、ポリジメチルスチレン、ポリフルオロスチレ
ン、ポリ−2−メチル−4−フルオロスチレン、ポリビ
ニル−t−ブチルエーテル、セルローストリアセテー
ト、セルローストリプロピオネート、ポリビニルフルオ
ライド、ポリクロロトリフルオロエチレンなどから選ば
れた融点200℃以上のポリマーである。本発明の場合に
は価格、熱安定性、ポリエステルとの分散性、などの点
から、ポリ−4−メチルペンテン−1、セルローストリ
アセテートおよびその変性体が特に好ましい。もちろん
該非相溶ポリマーの融点は200℃以上、好ましくは210℃
以上、さらに好ましくは220℃以上であることが必要
で、200℃未満だと、ポリエステルフィルム中での該非
相溶ポリマーの分散形状が球形をとらず、層状の偏平な
形状をとることが多く、また、クッション性の高いポリ
エステルフィルムが得られないためである。また、該非
相溶ポリマーの融点は、300℃以下、好ましくは280℃以
下、さらに好ましくは260℃以下であるのが好ましい。
これはポリエステルの溶融押出温度以下でないと該非相
溶ポリマーが溶解しないためである。
該非相溶ポリマーの添加量としては、好ましくは3〜30
重量%、さらに好ましい5〜20重量%である。添加量が
3重量%未満であると、本発明ポリエステルフィルムの
比重が0.95以下のものが得にくいばかりか、白色度が80
%以上の白いポリエステルフィルムになりにくく、さら
には、クッション率が10%以上と高いクッション性に優
れたポリエステルフィルムを得ることが困難であるため
である。また、逆に該非相溶ポリマーの添加量が30重量
%を越えると、本発明ポリエステルフィルムの機械的性
質が劣ったものになるばかりか、熱寸法安定性にも劣
り、150℃の熱収縮率が5%以上と大きくなるなどの欠
点を有しているためである。
次に、低比重化剤とは、ポリエステルに添加して比重を
小さくする効果を持つ化合物のことであり、特定の化合
物のみその効果が認められる。
例えば、ポリエチレングリコール、メトキシポリエチレ
ングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコールなどのポリアルキレングリコール、
エチレンオキサイド/プロピレンオキサイド共重合体、
さらにはドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アル
キルスルホネートナトリウム塩、グリセリンモノステア
レート、テトラブチルホスホニウムパラアミノベンゼン
スルホネートなどで代表されるものである。本発明フィ
ルムの場合、特にポリエチレングリコールが好ましい。
低比重化剤の添加によってポリエステルフィルムの比重
を0.1g/cc以上小さくすることが出来るのである。さら
に、この低比重化剤の添加によって、ポリエステルフィ
ルムの白色度が向上し、表面が平滑化するのみならず、
耐壁開性が向上し、さらにポリエステルの延伸性も大巾
に向上するという効果もある。本発明における低比重化
剤の添加量としては、好ましくは0.1〜5重量%、さら
に好ましくは0.5〜3重量%である。添加量が0.1重量%
未満であると、ポリエステルフィルムが低比重化せず、
ソフトなフィルムとはならずポリエステルフィルムの比
重として0.95以下、好ましくは0.90、さらに好ましくは
0.85以下になりにくいためである。逆に添加剤が5重量
%が越えると低比重化の効果が認められなくなるばかり
か、該フィルムの白色度が低下し、b値が正の大きな値
になってしまうためである。
次に非相溶ポリマーがポリエステルフィルム中で球形に
近い形状であること、すなわち形状係数は1〜4の範囲
にあることが好ましい。ポリエステルフィルムに非相溶
ポリマーが添加されていても、その非相溶ポリマーの形
状によって得られるフィルム特性、特にフィルムの比重
とクッション率との相関性、熱寸法安定性、表面あら
さ、白色性などに大きな相異点が生じてくる。すなわ
ち、非相溶ポリマーの形状が球形に近い場合、層状に分
散している場合に比べて、低比重化できるのみならず、
白色度、クッション率の高い、熱寸法安定性のよいフィ
ルムが得られるのである。このように球形に近い形状で
分散させるには、ポリエステルに添加する非相溶ポリマ
ーの粘度、相溶性パラメーター、融点、さらには低比重
化剤の種類、添加量などに強く依存するため、予測する
ことは非常にむずかしい。球形に近い形状とは、フィル
ム中に分散する非相溶ポリマーの長径と短径との比が1
〜4、好ましくは1〜2の範囲のものをいう。
もちろん得られたフィルムの熱寸法安定性は小さくない
とプリンターなどの受容紙などの熱のかかる用途には用
いることが出来ない。すなわち150℃の長手方向、巾方
向の両軸とも熱収縮率は2%未満、好ましくは1%未満
でなければならない。このためにも、ポリエステルフィ
ルムは200℃以上、好ましくは220℃以上の熱処理をする
ことが必要であり、もちろんリラックス処理をしてもよ
い。
また、ポリエステルフィルムの白色度は80%以上、好ま
しくは90%以上あることが好ましい。さらに、色差計で
求めた色調b値は−3以下、好ましくは−4以下、−20
以上であるのがよい。b値が小さいほど見かけのフィル
ムの白さが向上し、高級なイメージを与えるものであ
る。
前述した非相溶ポリマーや低比重化剤などの添加により
色調は変化するが、必要により蛍光増白剤を添加しても
よい。蛍光増白剤としては、商品名“ユビテック"OB,MD
(チバガイガー社)、“OB−1"(イーストマン社)など
が挙げられる。
本発明のポリエステルフィルムには、炭酸カルシウム
や、非晶質ゼオライト粒子、アナターゼ型の二酸化チタ
ン、リン酸カルシウム、シリカ、カオリン、タルク、ク
レー等の微粒子を併用しても良い。これらの添加量はポ
リエステル組成物100重量部に対し0.005〜25重量%とす
るのが好ましい。またこのような微粒子以外にも、ポリ
エステルの重縮合反応系で触媒残渣とリン化合物との反
応により析出した微細粒子を併用することもできる。析
出微細粒子として、例えば、カルシウム、リチウムおよ
びリン化合物からなるもの、または、カルシウム、マグ
ネシウムおよびリン化合物からなるもの等が挙げられ、
これらの粒子のポリエステル中の含有量はポリエステル
100重量部に対して0.05〜1.0重量%であることが好まし
い。
次に本発明フィルムの製造方法について説明するが、か
かる例に限定されるものではない。
非相溶ポリマーとして4−メチルペンテン−1ポリマー
を、低比重化剤としてポリエチレングリコールを、ポリ
エチレンテレフタレートに混合し、それを充分混合・乾
燥させて270〜300℃の温度に加熱された押出機Aに供給
する。必要な場合は、TiO2、SiO2、CaCO3などの無機物
添加剤を含んだポリエチレンテレフタレートを常法によ
り押出機Bに供給して、Tダイ3層口金内に押出機B層
のポリマーが両表層にくる様B/A/Bになる構成の3層に
ラミネートしてもよい。
この溶融されたシートを、ドラム表面温度10〜60℃に冷
却されたドラム上で静電気力で密着冷却固化し、該未延
伸フィルムを80〜120℃に加熱したロール群に導き、長
手方向に2.0〜5.0倍縦延伸し、20〜30℃のロール群で冷
却する。
続いて、縦延伸したフィルムの両端をクリップで把持し
ながらテンターに導き90〜140℃に加熱された雰囲気中
で長手に垂直な方向に横延伸する。
延伸倍率は縦、横それぞれ2〜5倍に延伸するが、その
面積倍率(縦延伸倍率×横延伸倍率)は6〜20倍である
ことが好ましい。面積倍率が6倍未満であると得られる
フィルムの白さが不良となり、逆に20倍を越えると延伸
時に破れを生じやすくなり製膜性が不良となる傾向があ
る。
こうして二軸延伸されたフィルムの平面性、寸法安定性
を付与するために、テンター内で150〜230℃の熱固定を
行い、均一に除冷後、室温まで冷やして巻き取り本発明
フィルムを得る。
[物性の測定ならびに効果の評価方法] 本発明の物性値の評価方法ならびに効果の評価方法は次
の通りである。
(1) 表面あらさ JIS B0601−1976に従い、カットオフ0.25mm、測定長4m
mで中心線平均粗さRaおよび最大粗さRtを求めた(μ
m)。
(2) ボイド平均球相当径 フィルムの製膜工程の機械方向あるいはその垂直方向に
切った断面を操作型電子顕微鏡で1000倍〜5000倍に拡大
した写真を撮り、指定した厚みの範囲の少なくとも100
個以上のボイドのイメージアナライザにかけ、ボイドの
面積に相当する円の直径の分布を求めた。この分布の体
積平均径をボイドの平均球相当径とする。
(3) 比重 四塩化炭素−n−ヘプタン系の密度勾配管によって22℃
での値を用いた。
(4) 光学濃度OD フィルムを150μmの近辺の厚みになるように重ね、光
学濃度計(マクベス社製 TR927)で測定する。厚みと
光学濃度のプロットを行い、150μmの厚みに相当する
光学濃度を厚み150μm換算の光学濃度とした。
(5) 白色度 JIS−L−1015に基づき、島津製作所(株)製UV−260を
用いて、波長450nmの時の反射率をB(%)、波長550nm
の時の反射率をG(%)として、下記式により白色度
(%)を求めた。
白色度(%)=4B−3G (6) 色調 フィルムの表面色を、日本電色工業(株)製色差計Σ80
で測定し、得られたL値、a値、b値で判定した。
(7) 延伸性 24時間連続して製膜したとき、フィルム破れが皆無のも
のを「良好」、2回以上のものを「破れあり」とした。
(8) スリット切粉 45時間本発明フィルムを片刃レザーで切断したとき、レ
ザーに白い粉が付着している場合を「発生」とした。
(9) クッション率(%) 三豊製作所(株)製ダイヤルゲージNo.2109−10に標準
測定子900030を用い、さらにダイヤルゲージスタンドN
o.7001DGS−Mを用いてダイヤルゲージ押え部分に荷重5
0gと500gとをかけたときのそれぞれのフィルムの厚さd
50、d500から次式により求める。
(10) 形状係数 ボイドの平均径を求める時と同様に、フィルム断面での
非相溶ポリマーの形状をイメージアナライザーにかけ、
100個の平均の長径/短径の比率で表わす。
[本発明の効果] 本発明のポリエステルフィルムは、熱収縮率、比重およ
び色調b値が特定範囲内にあって、さらに好ましくはポ
リエステルに分散させた非相溶ポリマーの形状が球形に
近い形状を有することにより、以下の効果がある。
1.比重が0.95以下と小さいにもかかわらず熱寸法安定性
に優れ、クッション性の高い、白色度の高いフィルムが
得られる。
2.必要によっては比重として0.6〜0.7と小さいものでも
熱寸法安定性に優れたフィルムを得ることができる。
3.白色度が高く、しかも色調b値も小さなものが得ら
れ、高級なイメージを与える。
4.表面にポリエステルを主体とした層をラミネートする
ことにより、上記特性に加えて表面の平滑なポリエステ
ルフィルムを、また光沢性、描画性、遮光性などの特性
も自由に付与できる。
[実施例] 本発明を実施例にもとづいて説明する。
実施例1 ポリエチレンテレフタレート(極限粘度[η]=0.65)
を88重量%、ポリ−4−メチルペンテン−1(三井石油
化学(株)TPX−D820)を10重量%、分子量4000のポリ
エチレングリコールを2重量%を混合した原料を押出機
Aに供給し、常法により285℃で溶融してTダイ3層複
合口金の中央層に導入した。
一方、上記ポリエチレンテレフタレート90重量%に、炭
酸カルシウム(平均粒径0.8μm)を10重量%し、蛍光
増白剤“OB−1"を0.01重量%添加した原料を押出機Bに
供給し、常法により285℃で溶融してTダイ3層複合口
金の両表層にラミネートして、該溶融体シートを表面温
度25℃に保たれ冷却ドラム上に静電荷法で密着冷却固化
させた。つづいて該キャストシートを常法に従い長手方
向には98℃に加熱されたロール群を用いて3.5倍延伸
し、25℃に冷却した。さらに該延伸フィルムをテンター
に導き125℃に加熱された雰囲気中で巾方向に3.2倍延伸
し、225℃で熱固定を行ない、厚さ100μmのフィルムを
得た。フィルムの厚さは、表層5μmずつ、中央層90μ
mの構成であった。得られたフィルムの物性を表1に一
覧して示す。スリット切粉もなく、スリット性も良好で
あった。
この様に得られたフィルムは、熱寸法安定性に優れ、ク
ッション性、白色性の高い低比重のポリエステルフィル
ムであることがわかる。このフィルムはビデオプリンタ
ー用などの受容紙や、ラベル、カードなどに優れた特性
を示す(表1)。
比較例1〜2 実施例1で用いた非相溶ポリマーのポリ−4−メチルペ
ンテン−1の代わりに、ポリプロピレン(三井東圧社製
ノーブレンJ4H)に代える以外は全く実施例1と同一に
した場合を比較例1、比較例1での熱処理を行なわない
場合を比較例2とした(表2)。
このようにポリプロピレンを用いた場合、寸法安定性に
優れた低比重化フィルムは得られないことがわかる。
実施例2〜3 比較例3〜4 実施例1で用いた低比重化剤ポリエチレングリコール
(PEG)の添加量を変更し、その他は実施例1と全く同
一にして100μmのフィルムを得た(表3)。
以上の様に低比重化剤ポリエチレングリコールの添加に
より低比重で熱寸法安定性に優れたフィルムの得られる
ことがわかる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステルに非相溶ポリマーおよび低比
    重化剤を含んでなり、150℃の熱収縮率が2%未満であ
    って比重が0.95以下であり、色差計によって求めた色調
    b値が−3以下であることを特徴とするポリエステルフ
    ィルム。
  2. 【請求項2】非相溶ポリマーのフィルム中での形状係数
    が1〜4であることを特徴とする請求項1に記載のポリ
    エステルフィルム。
  3. 【請求項3】非相溶ポリマーが、メチルブテンポリマ
    ー、メチルペンテンポリマー、スチレン系ポリマー、フ
    ッ素系ポリマー、セルロースアセテート、セルロースプ
    ロピオネートポリマーから選ばれた融点200℃以上のポ
    リマーであることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載のポリエステルフィルム。
  4. 【請求項4】ポリエステルに非相溶ポリマー並びにポリ
    アルキレングリコール、エチレンオキサイド/プロピレ
    ンオキサイド共重合体、アルキルベンゼンスルホン酸
    塩、アルキルスルホン酸塩、およびそれらの変性体から
    選ばれた低比重化剤を含んでなり、150℃の熱収縮率が
    2%未満であって比重が0.95以下であることを特徴とす
    るポリエステルフィルム。
  5. 【請求項5】非相溶ポリマーのフィルム中での形状係数
    が1〜4であることを特徴とする請求項4に記載のポリ
    エステルフィルム。
  6. 【請求項6】非相溶ポリマーが、メチルブテンポリマ
    ー、メチルペンテンポリマー、スチレン系ポリマー、フ
    ッ素系ポリマー、セルロースアセテート、セルロースプ
    ロピオネートポリマーから選ばれた融点200℃以上のポ
    リマーであることを特徴とする請求項4または請求項5
    に記載のポリエステルフィルム。
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