JPH0739150Y2

JPH0739150Y2 - スイッチ

Info

Publication number: JPH0739150Y2
Application number: JP1990096291U
Authority: JP
Inventors: 修牧野
Original assignee: Omron Corp
Current assignee: Omron Corp
Priority date: 1990-09-12
Filing date: 1990-09-12
Publication date: 1995-09-06
Anticipated expiration: 2005-09-06
Also published as: JPH0454125U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、正逆いづれの方向の操作にも対応できるスイ
ッチに関する。

（従来の技術）上記のように正逆二方向に対応できるスイッチとして
は、１個のレバーに対して２個のマイクロスイッチを装
備したものがあった。

（考案が解決しようとする課題）上記従来の二方向対応スイッチは、２個のマイクロスイ
ッチをレバーと共に別のケースに組み付けるものである
ため部品点数が多くてコスト高になるとともに、大型化
しやすいものであった。

本考案は部品点数を少なく安価に製作することのできる
二方向対応型のスイッチを提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段）上記目的を達成するため、本考案のスイッチは、ケース
に揺動自在に枢支されてケース外に突設されたレバー
と、レバーの支軸に外嵌されるとともに、互いに逆方向
に延出された両遊端のそれぞれがケースの当接部及びレ
バーに当接支持されたコイルバネと、レバーと一体揺動
可能にレバーの支軸に外嵌されるとともに、コイルバネ
で支軸軸心方向に押圧付勢される摺動子と、この摺動子
の遊端に対向して並設される一対の端子とからなり、コ
イルバネの両遊端がケースの当接部に当接支持された状
態では、この遊端に当接支持されたレバーが揺動中立位
置にあるとともに、摺動子の遊端が両端子にわたって圧
設され、レバーへの正もしくは逆方向への外力付加によ
って、レバーがコイルバネをねじり変形させて回動され
て、摺動子の遊端が一方の端子あるいは他方の端子から
外れるよう構成した。

（作用）上記構成によると、レバー支軸に外嵌したコイルバネ
は、レバーをを中立位置に付勢するねじりバネとして機
能するのみならず、支軸に外嵌した摺動子を端子側に圧
接付勢する圧縮バネとして機能する。

（実施例）第１図ないし第４図に本考案の実施例が示される。

第３図の外観斜視図に示すように、本考案のスイッチ１
は、樹脂製の角形ケース２の一端に形成した横長の開口
３からレバー４が軸心Ｐを中心に左右回動自在に突出さ
れるとともに、ケース２の他端に一対の端子5a,5bが並
設突出されたものに構成されている。

ケース２は、本体ケース2aと、これの上部に嵌入止着さ
れるカバー2bとからなり、本体ケース2aの底面にはレバ
ー支点穴６が形成されるとともに、カバー2bにはレバー
支点軸孔７が貫通形成されている。また、前記端子5a,5
bは本体ケース1aに貫通されてその一部が底面上に並列
露出されている。また、本体ケース2aの下部には回路基
板等への取り付けの際に用いる位置決め突起８及び係止
爪９が備えられている。

レバー４は、ケース2a外に突出する操作部4aと、上下に
支軸10,11を突設した左右広幅のレバー基部4bとからな
り、カバー2bの支点孔７に挿入される上部支軸10は丸軸
に、本体ケース2aの支点穴６に挿入される下部支軸11は
角軸に形成されている。

下部支軸11にはコイルバネ12が外嵌装着される。このコ
イルバネ12は両遊端12a,12bが互いに反対方向に延出さ
れたものであり、両遊端12a,12bを直線状にねじり変形
して当接する当接面13がレバー長手方向と直交するよう
にレバー基部4bの下側に形成されている。また、コイル
バネ12の両遊端12a,12bはそれぞれレバー基部4bから突
出され、その突出部分が本体ケース2a内の左右に設けた
当接部14に当接支持されるようになっている。この当接
部14の当接面は回動中立位置にあるレバー４の前記当接
面13の延長線上にあり、従って、常態ではコイルバネ12
の両遊端12a,12bがレバー４の当接面13と左右の当接部1
4とに当接支持されることで、レバー４が中立位置に弾
性的に維持され、レバー４の操作部4aに左方あるいは右
方から外力をくわえることでコイルバネ12がねじり変形
されながらレバー４が回動され、外力を解除するとコイ
ルバネ12のねじり復元力でレバー４が再び中立位置に復
帰される。

このコイルバネ12の下側に位置させて下部支軸11に摺動
子15が外嵌装着される。この摺動子15の基部15aは広幅
に形成されていて、その前端縁15bがレバー４の当接面1
3に全幅にわたって当接され、もってレバー４と摺動子1
5とが一体に回動するようになっている。

また、摺動子15の後部には左右端が上方にカールされた
遊端部15cが備えられていて、レバー４が中立位置にあ
るとき、この遊端部15cがケース２内の端子5a,5bに上方
から同時に接触するよう構成されている。

なお、本体ケース2aの支点穴６の周囲には摺動子15の基
部15aを回転抵抗少なく搭載支持する環状突起16が形成
されるとともに、この環状突起16の上端が端子5a,5bの
上面よりも低く設定され、コイルバネ12によって下方に
押圧付勢される摺動子15の遊端部15cが摺動子15自体の
弾性力によっても端子5a,5b上に押しつけられるように
なっている。

本考案のスイッチ１は以上のように構成されたものであ
り、レバー４に外力が作用しない常態では摺動子15の遊
端部15cを介して両端子5a,5bが導通状態にある。

そして、レバー４に左、または右方の操作力が与えられ
てレバー４がその方向に回動されると、遊端部15cがレ
バー回動方向と反対方向に移動して両端子5a,5bの導通
が断たれる。

（考案の効果）以上説明したように、本考案のスイッチは、単一のコイ
ルバネを正逆方向のレバー復帰用及び摺動子の端子への
圧接用に使用したものであるから、二方向対応の機能を
発揮しながら部品点数を少なく安価に製作することがで
きるようになった。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図はカバーを取り
外した平面図、第２図は縦断側面図、第３図は全体の外
観斜視図、第４図は分解斜視図である。１…スイッチ、２…ケース、４…レバー、5a,5b…端
子、11…支軸、12…コイルバネ、12a,12b…遊端、14…
当接部、15…摺動子、15c…遊端。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ケース（２）に揺動自在に枢支されてケー
ス（２）外に突設されたレバー（４）と、レバー（４）
の支軸（11）に外嵌されるとともに、互いに逆方向に延
出された両遊端（12a）（12b）のそれぞれがケース
（２）の当接部（14）及びレバー（４）に当接支持され
たコイルバネ（12）と、レバー（４）と一体揺動可能に
レバー（４）の支軸（11）に外嵌されるとともに、コイ
ルバネ（12）で支軸（11）軸心方向に押圧付勢される摺
動子（15）と、この摺動子（15）の遊端に対向して並設
される一対の端子（5a）（5b）とからなり、コイルバネ（12）の両遊端（12a）（12b）がケース
（２）の当接部（14）に当接支持された状態では、この
両遊端（12a）（12b）に当接支持されたレバー（４）が
揺動中立位置にあるとともに、摺動子（15）の遊端（15
c）が両端子（5a）（5b）にわたって圧設され、レバー
（４）への正もしくは逆方向への外力付加によって、レ
バー（４）がコイルバネ（12）をねじり変形させて回動
されて、摺動子（15）の遊端（15c）が一方の端子（5
a）あるいは他方の端子（5b）から外れるよう構成して
あるスイッチ。